園芸課程 落葉果樹コース

Fruits
分野

ブドウ、ナシ、モモ、リンゴなど落葉果樹の栽培技術・経営管理技術を学びます。

果樹は1年1作です。病害虫や自然災害から果樹を守るため、早朝の晩霜害対策や台風対策、雪下ろし等、1年を通じて、適期管理を行う必要があります。また、一度植えると何十年も利用するため、1年の失敗が将来に渡って大きく影響します。当然、現在の学生が栽培する果樹は、諸先輩方が管理してきたものです。先輩方の意思を引き継ぎ、より良い樹にして後輩に送ることを考え、日々の栽培管理を頑張っています。
果樹の栽培管理作業は一人では出来ないことも多いです。全員で協力し、ともに学び、ともに喜び、大学校生活を謳歌してもらえればと考えています。

ブドウ収穫の様子

ブドウ、ナシ、モモ、リンゴなど落葉果樹の栽培技術、経営管理技術を学びます。また、果実の加工実習も行います。果樹栽培の基本は、観察。樹と対話しながら、どんな管理をすればおいしい果実ができるかを考えます。

成長したリンゴ

栽培品目

落葉果樹:ブドウ(ピオーネ・安芸クイーン・シャインマスカット)/ モモ(白鳳・あかつき・川中島白桃)/ナシ(幸水・豊水・あきづき・愛甘水)/リンゴ(ふじ・ジョナゴールド・王林)/ブルーベリー・イチジク・スモモ・クリ・カキ
常緑果樹:レモン・温州ミカン・不知火・はるみ・ユズ

カリキュラム

落葉果樹実習と講義の割合

実習重視のカリキュラム

農業の基礎から体系的に学ぶカリキュラムで、高度な農業技術と経営管理能力を養います。授業は実習が60%、講義や演習が40%で、講義と実習が循環することで、知識や技術を深めることができます。実際に作物や家畜を育てることで必要な技能を習得し、さらに県内外の先進的な農業経営体の視察や経営計画の作成などを通じて、自分が目指す農業経営のイメージを具体化していきます。

就農を見据えた内容

体験学習

1年次の夏:3日間の農業法人等でインターンシップ
2年次:4週間の先進的な農業経営体で実習
実際の農業現場での作業は規模やスピード、管理方法などが違い、とても刺激になります。農業経営をする上で大切な作付計画や販売出荷、雇用管理などについて多くの学びがあります。

卒業論文

■プロジェクト学習
1年次:自分が関心のあるテーマで課題を設定し、課題を解決するための試験の計画立案
1年次の後半~2年次の前半:各自が責任を持って作物・家畜の管理や調査研究に取り組み、その成果を卒業論文として取りまとめます。
■模擬経営実習
実際の経営を想定した経営計画を作成します。その計画に沿って作物・家畜の管理に取り組み、経営管理や労務管理の感覚を養います。

1年次

全課程共通

情報処理基礎・応用/社会人基礎力 I/保健体育 I/特別活動 I/資格取得ゼミ/ガス・アーク溶接
農業概論/農業経営/実験計画法/環境と農業/先端農業機械論/GAP実践論/進路決定ゼミ/農業簿記基礎・応用/農業技術検定取得ゼミ/農業法人等先進事例研究/卒業論文 I

1年次

園芸課程共通

病害虫と雑草 I/土壌肥料/園芸流通 I/植物生理

1年次

落葉果樹コース

果樹栽培論 I/果樹先進事例研究 I

1年次

実習

農業機械と利用/農場実習 I

2 年次

全課程共通

くらしと法律/社会人基礎力 II/保健体育 II/特別活動 II/フォークリフト技能講習
作物栽培論/6次産業論/鳥獣被害対策/県外先進事例研究/営農設計と分析/卒業論文 II

2 年次

園芸課程共通

施設園芸論/育種/病害虫と雑草 II/園芸流通 II

2 年次

落葉果樹コース

果樹栽培論 II/果樹先端技術論/果樹先進事例研究 II

2 年次

実習

先進地農業者等体験学習※1/農場実習 II

※1 一部、講義等を含みます。