防災・減災 特集

災害への備えをはじめましょう!

「平成30年7月豪雨」をはじめ、過去に多くの水害・土砂災害に見舞われた広島県。過去の甚大な被害を受け、再び災害が起きないよう、県では「災害死ゼロ」を目標に様々な施策に取り組んでいます。

すべては、県民一人ひとりの命を守るために。皆さんも、自分や周りの大切な人の命を守るために、いま知って、できることから、災害への備えをはじめる第一歩を。

知ることからはじめる備え

県の防災・減災の最前線をのぞいてみよう

県民の命や財産を守るために、広島県が取り組んでいる「災害に強い県土づくり」にクローズアップ。実際に行われている最前線の取組を、まずは知ってみよう。

砂防施設の整備

豪雨などによる土砂災害から県民の命と暮らしを守るため、砂防施設の整備を進めています。効果が出ている事例もあり、広島市安佐南区山本新町の「山本川支川第3支川砂防堰堤」では、令和3年8月の豪雨に伴い土石流が発生しましたが、事前に整備されていた砂防堰堤が流れ下ってきた土砂や流木を止めることで、下流地域の被害を軽減しました。効果的なハード対策を着実に進めつつ、既存施設の修繕・改築なども行っています。

土石流を止めた砂防堰堤

土石流を止めた砂防堰堤

広島県の砂防資料館

open_in_new

ため池の対策

農業用ため池とは、降水量が少なく、大きな河川に恵まれない地域で農業用水を確保するために造られた人工池です。県内には、約16,500箇所のため池が存在し、その多くは江戸時代以前に築堤。そのうち、決壊した場合に人的被害を与えるおそれのあるため池を「防災重点ため池」として約6,600箇所を指定。その補強・廃止による防災工事を計画的に進めるとともに、ため池の位置や決壊時における浸水想定区域図を「広島県ため池マップ」で情報提供し、住民の速やかな避難行動につなげる対策に取り組んでいます。

工事前のため池

工事前のため池

工事後のため池

工事後のため池

広島県のため池情報

open_in_new

逆線引きの推進

広島県では、災害リスクが高い土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)が多いことから、災害リスクの低い区域へ居住を誘導する「逆線引き」の取組を段階的に進めています。まずは市街化区域の縁辺部の低未利用地(田畑など)から優先的に実施しています。

【逆線引きとは】

街の整備を優先的に進める「市街化区域」から、整備を抑制する「市街化調整区域」へ見直しを行うこと。

逆線引きのイメージ図

逆線引きのイメージ図

逆線引きの取組

open_in_new

防災DXの推進

広島県では、デジタルを活用した防災DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にも取り組んでいます。その核となるのが、公共土木施設などに関する情報の一元化・オープンデータ化や、官民でのデータ連携を可能とするシステム基盤「DoboX(ドボックス)」の運用です。土木施設情報、過去に発生した災害の記録など、約120種類・567データを搭載。それらの情報のうち、「災害リスクマップ」については、地域の自主防災アドバイザーを対象に操作説明会を実施し、防災訓練などで活用が進んでいます。

防災DX講習会の様子

防災DX講習会の様子

災害リスクマップ

災害リスクマップ

災害リスク情報の発信(DXの取組)

open_in_new

流域治水りゅういきちすいの推進

「流域治水」とは、河川や水系全体を一つの単位として捉え、流域全体で水害を軽減させる取組のことを指します。広島県では、流域に住む人々や企業などが流域治水について理解を深め、関心を持ってもらうために、二級水系の「流域治水プロジェクト」を公表。このプロジェクトの加速化・深化にむけて、令和7年3月には「流域治水協議会」を開催しました。今後も、河川の氾濫をできるだけ防ぐ・減らすといった対策を、より一層推進していきます。

流域治水のイメージ図

流域治水のイメージ図

流域治水協議会の開催状況

open_in_new

流域治水プロジェクト

open_in_new

いざという時のために

梅雨時期、台風シーズンに備えてすることは?

広島県の施策の中には、県民自身が災害から命を守るために活用できるツールがあります。防災のプロである広島県の防災職が、「何をしたらいいの?」に答えます。

郷田 爽真さん

広島県危機管理課

郷田ごうだ 爽真そうま さん

【プロフィール】東広島市出身。防災職。元警察官。令和6年度入庁。

災害は、いつ起こるか分かりません。いざというときには、自治体や関係機関が被害軽減のために行う公助はもちろんですが、地域住民の皆さんが自分と周囲の身の安全を確保する自助・共助も必要です。普段から防災に興味を持ち、情報収集や備蓄品の準備など、少しずつでもできることから備えていただけたらと思います。災害に備えて、オンラインでも自分の防災行動計画を登録し、どのように行動するかを考えるのも大切です。詳しくは、下記でご案内します。

【防災職とは】

災害分野の知識・経験を有する人材を確保・育成するため、令和5年度、広島県が全国で初めて導入した職種です。

インタビュー記事はこちらから

link

広島県 危機管理監 危機管理課 所属「防災職」の郷田 爽真さんにお話を伺いました。

LINE版マイ・タイムラインを活用してみましょう!

LINEで手軽に防災対策

危険が迫った時にLINEでお知らせ

広島県LINE公式アカウント「わが家の避難計画」
  • 自宅周辺の避難情報や避難場所がひと目で分かる
  • お住まいの地区の避難情報を逃さない
  • 県内の地震・津波の情報をお届け
  • 共有した方と同じタイミングで通知が届く

1分ほどでカンタン設定

案内に従って簡単に設定できます。

1. 友だち追加

LINE操作画面 友だち追加

2. 防災メニューから

LINE操作画面 防災メニューから

3. わが家の避難計画を「作る」

LINE操作画面 わが家の避難計画を「作る」

広島県「わが家の避難計画」

open_in_new

住宅耐震化の補助を受けることも

倒壊した家屋

広島県では、地震による住宅の倒壊などの被害を防止するため、一戸建て木造住宅の耐震改修、建替え、除却を行う所有者または居住者に、市町とともに補助金を交付しています。県民の皆さんが補助制度を利用するためには、住宅の所在する市町が支援制度を運用している必要があります。下記の「支援制度を運用する市町」でご確認ください。

支援制度を運用する市町

  • 広島市/
  • 呉市/
  • 竹原市/
  • 三原市/
  • 尾道市/
  • 福山市/
  • 府中市/
  • 三次市/
  • 庄原市/
  • 大竹市/
  • 東広島市/
  • 廿日市市/
  • 江田島市/
  • 府中町/
  • 海田町/
  • 熊野町/
  • 坂町/
  • 神石高原町

広島県住宅耐震化促進支援制度

open_in_new