記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和3年6月22日(火曜日)
(1)アクリルパネルの寄贈について
(2)人出の削減状況について
(3)「ひろしま型スマート農業プロジェクト」実証プロジェクト決定について
(4)PCR検査について
(5)時短・休業要請について
(6)ワクチン接種について
(7)令和3年度6月補正予算案について
(8)被服支廠の保存や利活用に係る検討状況について
(9)サッカースタジアムの建設について
(10)特別職の給与減額について
(幹事社:中国新聞)
幹事社の中国新聞です。これから知事定例会見をはじめます。終了時刻は,11時00分を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事から冒頭発言が2件ありますので,よろしくお願いします。
発表項目の前に,2点ほどお知らせがございます。今,皆さまにご覧いただいています,このパネルですけれども,こちら〔が〕新しくなりました。これは,大竹の三菱ケミカル株式会社広島事業所さまから,本日,ご寄贈いただいたものでございます。この場をお借りして,御礼申し上げます。また,県議会の方にも,このアクリルパネルをご寄贈いただく予定となっております。〔それ〕で,6月24日,木曜日に〔県議会において〕寄贈式を行うこととしております。このアクリルパネルは,同社が開発された「モスマイト」という,「モス」というのは「蛾」です。昆虫の蛾の眼を模倣した特殊な構造のフィルムが貼られております。「モスマイト」は,ガラスやプラスチック表面の反射率〔が〕通常4から5パーセント程度あるということなのですが,これを,0.1から0.3パーセントまで抑えることができる〔というもので〕,光の反射をなくして映り込みを減らすことができるというものだそうです。〔見ていただいて〕どうでしょうか。反射しない感じ〔でしょうか〕。私もすごく〔アクリルパネル越しに〕すっきり見えます。コロナ禍でのアクリルパネルの需要増加というニーズを捉えまして,これまでにない新たな価値を持った製品を商品化されたものであります。これは,まさに本県が目指しております「イノベーション立県」の実現,あるいはさらなる進化に繋がる,新たな付加価値の創出かなと思いまして,非常に喜ばしく思っているところです。本県としましては,県内企業が,技術革新や新型コロナ拡大などによる急激な環境変化に対応して,イノベーション力を強化することで,魅力的な仕事や雇用を創出して,県内経済が持続的に発展するよう,引き続き支援してまいりたいと考えております。
2点目でありますけれども,人出の削減状況です。県民,そして事業者の皆さまのご協力によりまして,6月20日で緊急事態宣言が解除となりました。感染拡大防止対策に,ともに取り組んでいただきまして,心から感謝申し上げます。一方で,直近の新規報告者数の減少スピードは鈍化しておりまして,再拡大も懸念されるところです。〔フリップを掲げて〕このグラフをご覧いただきたいのですけれども,これ〔は〕直近1週間の新規報告者数の前週比です。1週間の〔新規報告者数の〕累積が,その前の1週間と比べて増えているか減っているか〔を表しており〕,1を超えれば,この赤い線が1です。これを超えれば〔新規報告者数が前の週よりも〕増えているのです。〔それ〕で,〔1を〕下回れば〔新規報告者数が前の週よりも〕減っているのですけれども,低ければ低いほど,〔新規報告者数の〕減りのスピードが速いということです。〔それ〕で,1を超えると〔新規報告者数が前の週よりも〕増えると〔いうことを表した〕,そういうものになります。〔それ〕で,これをご覧いただくとおり,ずっと今まで〔前週比の値がその前の週よりも下がっており〕底になっていたのですけれども,6月の7日,8日頃を底に,〔前週比の値が〕上り始めていまして,直近はまた下がっているところもありますが,基本的に上がり基調になっているというところです。このまま増えてしまうと,〔新規報告者数が前の週よりも〕増加〔する〕ということになってしまいますので,ここで感染を徹底的に抑え込んで,全県的に安定的に警戒基準値を下回る水準まで持って行くことが必要であると考えておりまして,集中対策を実施しているところであります。こうした中で,感染に影響を与えると我々〔が〕見ております人出の状況なのですが,基準を令和2年1月下旬にしていますけれども,それと比較しますと,6月19日,土曜日は,これは緊急事態宣言が明ける直前です。〔この日は〕53.6パーセント減,6月20日,日曜日は,51.2パーセント減と,これは緊急事態宣言発令中の週末では最も少ない減少率となっています。特に,今後は,緊急事態宣言が解除されたことに伴う安心感もあると思いますので,あるいは解放感という〔ものがあると思いますので〕,人出が急増するということを警戒しているところです。今,我慢して,新規感染者を抑え込むことができれば,結果的に,早く行動制限が解除できるのではないかと考えています。そのためにも,県民の皆さま,お一人お一人が,引き続き「外出半減」に取り組んでいただきたいと考えております。そして,県外往来は最大限自粛をお願いします。特に,感染拡大地域との往来はしないでください。過去の経験上,感染拡大地域との往来が県内での〔感染〕再拡大の要因となっております。さらに,同居家族以外との会食も自粛してください。これまでも,他県から来られた友人やご親戚,あるいは勤務先の関係者などとの食事です。会食と言うとあらたまったような席と思われるかもしれませんけれども,会食とか何とかと言うことではなく一緒に食事をとるということです。ここが感染の起点となっていますので,お控えいただければと思います。最後に,医療機関の早期受診をお願いしたいと思います。現在も,症状のある方の陽性率,つまり医療機関での陽性率というのは高く推移していまして,これは放っておくと,大事な人に感染させてしまうかもしれません。鼻づまりであるとか喉の痛みといった,普段だったら病院に行くほどでもない,病院に行こうとも思わないような軽い症状でも,違和感を感じたら,すぐに医療機関を受診してください。引き続き,広島一丸となって感染対策に取り組んでまいりましょう。よろしくお願いします。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,よろしくお願いします。〔質問がないようですので,それ〕では,続いて知事からの発表が1件ありますので,お願いします。
それでは今日の発表項目〔の〕「ひろしま型スマート農業プロジェクト」についてでございます。「ひろしま型スマート農業プロジェクト」は,広島県のDX推進の一環といたしまして,県内農業者の畑を実証フィールドにして,データを収集しながら,技術のカスタマイズを行って,経営モデルを確立していくということを目的としたプロジェクトであります。このたび,県内で広く導入が見込まれる三つのテーマについて,課題解決の提案を広く募集いたしました。各テーマについて,県外企業からもたくさんご参加いただきまして,複数の企業グループからさまざまなご提案がありました。その中から次のとおり実証プロジェクトを決定いたしました。こちらのモニターに〔概要が〕映されると思いますが,「ほうれんそう及びこまつな」のテーマでは,日射量や土壌水分などのデータを取得して,ハウスの環境管理の自動化や自動搬送ロボットによる省力化技術などを実証いたします。この実証によって,広島県の中山間地の小さいハウスにあわせた,スマート農業の導入モデルの構築を目指しております。次が「カット用青ねぎ」のテーマですけれども,こちらは生育状況の数値化で得られる収穫予測データ,〔つまり〕どれくらいとれるかということです。それと,食品加工業者の需要予測データを連携させるシステムを実証いたします。生産と流通の情報を繋げて相互に活用することで,食品加工業者が必要な時に必要な量のねぎを生産者が納品できる仕組みを作って,生産者と食品加工業者の信頼関係を構築することで,継続的な取引を実現して,販売額の向上を目指してまいります。「ぶどう」のテーマでは,スマートグラスを活用して,AI解析に基づく作業指示を行うことで,初心者でも果実の管理を短期間で正確に行う技術を実証いたします。初心者が即戦力になることで,雇用の確保を容易にし,ぶどうの大規模農業経営の早期実現を図ります。県では,実証試験を3年間行いまして,デジタル技術を活用した「ひろしま型」の経営モデルを県内に普及させ,生産性の向上などを図ることで,本県の持続可能な農業の確立を進めてまいります。また,県民に親しみを持っていただくために,このプロジェクトの愛称を「ひろしまseed box」と命名いたしました。「〔ひろしま〕サンドボックス」とちょっと似ています。苗箱の中で種が発芽して,大きく育っていくように,スマート農業の種が,県の農業を大きく変える技術に育っていくということを期待しております。私からは以上です。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社はお願いします。
(幹事社:中国新聞)
〔質問がないようですので〕続いて,幹事社質問に入らせていただきます。6月14日から事業所向けのPCR検査集中実施を再開して1週間になります。検査の実施状況について,いかがでしょうか。これまでに〔PCR検査を〕実施した事業所の件数,人数,陽性者数についてお伺いいたします。また,効果と今後の課題をどのように認識していらっしゃいますでしょうか。
(答)
6月14日,月曜日に,事業所PCR〔検査集中実施〕の再開を始めました。昨日までの約1週間になりますけれども,〔検査キットの〕配布先が12事業所で,配布数が566キット,現時点で回収しておりますのは91件で,残りはこれからもちろん回収するわけですけれども,現在の91件の〔うち〕陽性者は0人なので,陽性率は0パーセントという状況です。当初,1日約20社程度,1社当たり30人から50人くらい検査を実施することを見込んでいましたけれども,この想定を,今,大きく下回っております。これは,一つは,前週比0.8で推移すると予測しておりました新規感染者数が予測を下回って推移していることが大きな主因であります。その上で,約1週間,運用していく中で,運用面にもいろいろ課題がありまして,当初は,保健所の積極的疫学調査に支障が出ないように,それから,事業所の方にも混乱を来たさないよう,事業所への案内を一本化するために,保健所に〔事業所への説明などを〕お願いするようにしていたのですが,対象事業者にいろいろ丁寧にご説明することが必要でありまして,保健所にそれをお願いするのは,なかなか難しいというか,なかなかできないというか,そういうところがありまして,今週からは,県の事務局において,個別に対象事業所へ連絡して,ご説明する。協力をお願いすることとしています。こうした状況で〔ありますので〕,現時点で効果の測定〔は〕なかなか難しいのですけれども,引き続き,運用面を変更した上で,事業所向けPCR検査集中実施をやっていきたいと考えているところであります。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社はお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の宮野です。検査数が想定より少ないという部分なのですが,1週間で12事業所〔への配布〕にとどまっているのは,それ以外にも感染者が発生した事業所があるのだけれども,保健所〔から〕の連絡をする上でうまくいかない部分があって12〔事業所〕にとどまっていると,そういう状況ということでしょうか。
(答)
対象となる事業者は,約70〔事業者〕ありますので,そのうち12〔事業者〕しかご連絡できていないという状況です。
(中国新聞)
当初は,1日20社〔が対象になること〕を想定していたのだけれど,1週間で〔の対象が〕140社という,そこまではまだ行っていないという状況ですか。
(答)
そういうことです。感染状況が想定よりも低いところを進んでいますので,そういう意味で〔対象事業者が想定よりも〕減っているわけですけれども,それで70〔事業者が対象〕になっているわけですが,その70〔事業者〕に対しても全ては〔検査キットを配布〕できていないという状況です。
(中国新聞)
今後は,まだアプローチできないところも含めて検査していくのでしょうか。
(答)
それはちょっと,個々に判断する必要があります。あまり〔感染者が発生した時期から〕離れて後から〔検査を〕やっても効果がないということもあるかもしれませんので,それは個別に判断したいと思います。
(中国新聞)
〔PCR検査集中実施の〕計画を立てる上で,当初は県管轄以外の保健所とも,計画の上では〔保健所から説明してもらうなど〕そういうお願いはできるとしていたけれども,実際の運用でできなかったと,そういう状況なのでしょうか。
(答)
保健所の積極的疫学調査と〔いうものがあり〕,それの範囲を超えるところで〔PCR検査集中実施を〕やるので,相互の関係というものがありますから,積極的疫学調査に影響が出ないというような形を狙って,そのために保健所経由でお願いすることにしていたのですけれども,なかなか対象事業者に丁寧に説明するとか,そのやり取りが,保健所の負荷として,やってみるとなかなか思った以上に大変だということがあって,〔運用を〕見直すことにしたということです。
(中国新聞)
現状,そうすると,効果についてまだわからない部分があるというところかと思うのですが,今後の,次の波が来た時に,そういった際にこういった集中検査はやはり選択肢に入ってくるのでしょうか。
(答)
これは〔新規感染者数が〕上っていく時と下っていく時と〔では状況が〕違いますけれども,感染状況を,どういうところで多く〔感染者が〕発生しているかとか,そういったことによっても変わってくるので,その状況に応じるところがありますけれども,もちろん重要な選択肢としての一つだと思います。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(TSS)
すみません。テレビ新広島の金田です。聞き逃していたらすみません。運用の変更時期ですけれども,どの時期を想定していますでしょうか。
(答)
これはもう,既にと言うか,すぐにです。
(TSS)
今日にでもと言うか,既に〔変更されているのでしょうか〕。
(答)
既にと言うか,今週から〔変更する〕ということです。
(TSS)
ありがとうございます。
(幹事社:中国新聞)
他〔に質問は〕いかがですか。では,一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。
(HTV)
広島テレビの村上です。昨日から緊急事態宣言が明けて,県の集中対策が始まったのですが,特に飲食店に対する,広島市,東広島〔市〕,廿日市〔市〕の3市〔にある飲食店〕に対して,営業の時短など〔を要請する対策を〕とっていますが,この地域の飲食店からは他の地域との不公平感とか,あと〔は〕かなり店としても限界だという声も挙がっているのですけれども,その辺の声に対して知事はどのように受け止めておられますでしょうか。
(答)
お店の方としては,とても大変な状況であると思っております。一方で感染状況というのが改善していないということがありまして,このまま人出が増えると,再度,休業要請だとか,そういう事態になりかねないので,今はもう少し我慢して,人出の減少,それから飲食〔店の営業時間短縮〕の対応をとるというのが,どうしても飲食が〔感染の〕起点になりがちでありますので,それの継続をお願いしているということです。
(HTV)
〔7月〕11日までは,協力を求めていくということで〔わかりました〕。あと,中には限界だということで,要請には応じずに独自に通常の酒類の提供時間とかをやっているお店もあるようなのですけれども,そういうお店に対しては何か対応されたりということは考えていますか。
(答)
見回りも行ったりしていますので,引き続きご協力をお願いしていくということです。
(HTV)
わかりました。あともう1点すみません。ワクチン接種に関してなのですけれども,ワクチン接種の接種率に関して,国の使っている記録システム,〔国は〕VRSというのを使っているのですけれど,県が発表しているものはV-SYSという,また違うシステム〔の数値〕になっていて,この違いは何なのかというところが,どうして違うものを使っているのかというところが分かれば,教えていただきたいのですが〔いかがでしょうか〕。
(答)
それはちょっと事務方に答えてもらって〔もよいですか〕。
(事務方)
VRSというのは,個人の接種記録を記録するためのシステムでして,V-SYSはワクチン接種の円滑化システムになっています。〔それ〕で,県の方もVRSの数値を使用するように変更する予定としています。
(HTV)
それはいつ頃から〔変更するように〕考えられていますか。
(事務方)
早ければ,今日,明日中には〔変更する予定です〕。
(HTV)
元々,国と違いが出てしまったのは何か理由があったのですか。
(事務方)
VRSに入力すると,V-SYSに入力しなくても良いということになりましたので〔VRSを使用するように変更することとしました〕。途中で〔そのような取扱いとなったことから変更することとしたもの〕です。
(HTV)
わかりました。では今日,明日にでも〔国の数値と〕統一していくということで〔よろしいでしょうか〕。
(事務方)
はい。
(HTV)
〔使用する数値を変更する〕ということは,ちょっと数値も変わってくるということ〔でしょうか〕。
(事務方)
そうです。
(HTV)
わかりました。ありがとうございます。
(NHK)
NHKの牧と申します。先ほど〔6月補正〕予算案についてのレクチャーがあったのですが,この第3次補正予算案の狙いなどについて教えていただけますでしょうか。
(答)
ごめんなさい。補正予算案〔が〕何における補正か,ということですか。
(NHK)
補正予算を編成した意図とか狙いとか,そういったところを教えていただけますでしょうか。
(答)
補正予算の中では,いろんな項目がありますので,一つはもちろんコロナ対策,それからおおざっぱに言うとですけれど,コロナ対策関連事業です。それから「〔安心 誇り 挑戦 ひろしま〕ビジョン」の推進ということもあって,その対応というのも一部含まれているというものです。
(NHK)
補正予算〔の〕9割近くがコロナ対策に充てられていたと思うのですけれども,そういうところにやはり重点的にやったところとしては,どういう狙いがありますでしょうか。
(答)
これは金額の問題というよりは,コロナは今,足元でこれはどうしてもやらざるを得ないものでありますから,このボリューム感から言っても,ワクチン対策にしても,感染防止対策にしても,非常にボリューム感の大きなものにどうしてもなってしまうので,それで〔割合が〕大きくなっているということで,意図してコロナ対策〔の割合〕を大きくしたというわけではありません。結果としてそうなっているというものです。
(NHK)
引き続き重点的に感染対策を継続していきたいというものの現れかなと思ったのですけれども,そこら辺はいかがでしょうか。
(答)
コロナ対策というのは,言ってみれば災害対応のようなものでもありますので,何と言いますか,コロナが継続している以上,県民の皆さまの健康と安全,それからもちろん,さまざまな影響を受ける事業者の皆さんへの対応というのを,全力を挙げてやるのは当然であります。
(中国新聞)
すみません。中国新聞の河野と申します。6月定例会の提出議案で何点かちょっとお聞きしたいのですけれども,まず被服支廠です。実施設計と重〔要〕文〔化財〕の〔指定に向けた〕調査のお金を盛り込んでおられるのですが,この辺,国と市にも協力を求めていると思うのですが,財源はどのようにしていかれる予定,考えなのかお聞かせください。
(答)
調査についてですか。
(中国新聞)
財源です。国と市に,事業を協力してやっていこうとお願いされていると思うのですけれども,お金〔が〕現時点で国と市から出る予定はないと思うのですが,財源をどのようにしていくお考えなのかということをお聞きしたいと思います。
(答)
それは,耐震化の財源ですか。
(中国新聞)
そうです。
(答)
調査の財源ですか。
(中国新聞)
実施設計と調査のお金を今回,議案に盛り込んでおられるのですけれども,今回は〔財源が〕県債と一般財源になっておられるのですが,その辺の理由とか狙いとかお聞きしたいと思います。
(答)
調査については,これはまず県として進めていくということで,やっているわけですけれども,その後,実際に耐震,安全確保〔を行っていく〕,このための費用の確保をどうするかということは,これから広島市と国を含めて議論するということになりますので,そこで利活用策の検討とあわせて,費用負担についても協議していくと考えております。
(中国新聞)
つまり,今回,実施設計のお金は盛り込んでおられるのですけれども,実施設計の方は,まずは県の一般財源と県債で負担して,今後,耐震化工事に着手する時に国と市に財源をお願いしていくという形になるということでしょうか。
(答)
そうです。まだ全体像というのは,はっきりしていないので,その段階で費用負担というのは,なかなか意思決定も難しいと思いますから,今後遡って,設計までこういう負担をしましょうということになるかどうかはわかりませんけれども,現時点では今,そうやって進めているということです。
(中国新聞)
あともう一つ,広島市が進めているサッカースタジアムの件なのですけれども,今回6月の補正予算案にはサッカースタジアムの費用を盛り込んでおられませんが,その理由とか,県は〔広島市と〕一緒に進めていこうとはしていると思うのですが,今回〔予算を〕盛り込んでいない理由をあらためてお聞きしたいと思います。
(答)
これは,理由としては変わっていない〔です〕。変わっていないというのは,何かと言うと,県は広域的な立場として,従来からずっと申し上げていることですけれども,スタジアムと公園については,県内全域,それから県外からを含めて,中四国,あるいは広域からの集客をすると〔いうことと〕,また,県全体の活性化であるとか,中枢拠点性の向上に資すると,そういった施設にする必要があると繰り返し申し上げてきたところですけれども,今回,決定された案が,県の求めるそういった姿になっているかどうかということを,説明していただく必要があるということです。具体的に言うと,スタジアムとそれから付随するもの,多機能の施設というものがあります。それから公園全体,広場エリアと呼ばれますけれども,それぞれについてどれくらいのお客さまを想定しているのか,その積算は何なのか,ということであるとか,あるいは,どこのお客さんを呼び寄せて来るのかと〔いうことで〕,市内だけでということだと,それは市内の皆さんには利用されるけれど,市外の人には利用されないとか〔いった状況に〕なりますから,市内とか,県内,〔つまり〕広島市以外の県内,それから県外と〔いった内訳を〕どう積算されるのか,もちろんその妥当性といったようなこと〔も含めて〕です。県全体に〔与える〕波及効果はどのようになるのかといったようなことについて,〔広島市から〕話を聞く必要があるということなのですが,現時点で,なかなか県民の皆さまとか,県議会に対して納得いただけるであろうというレベルのご説明ができていないということなので,具体的なご説明を引き続き求めていくというところです。
(中国新聞)
あと1個〔ですが〕,提出議案の一つに,条例改正案で知事を含めた特別職の給与カットが含まれているのですが,これをあらためて,継続して給与カットに取り組む理由をお聞かせください。
(答)
これは依然として,厳しい社会経済情勢にありますので,また県政の運営状況も含めて,総合的に判断したということです。
(中国新聞)
〔給与カットによる削減額は金〕額としては小さいのですけど,何か事業ができるほどのあれ〔金額〕ではないのですけれども,それでも新型コロナの対策費にちょっとでも回して,〔財源を〕出そうという,そういう思いもあるのでしょうか。
(答)
少しでも貢献できればということです。
(中国新聞)
あと,前回,昨年は6月期末手当を100パーセント返納されるということでしたが,今回は〔期末手当は〕入っていないのですけど,ちょっと理由というか〔お聞かせいただけますでしょうか〕。
(答)
それはトータルなレベルというか,その中で判断しているということです。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:中国新聞)
予定の時間は過ぎておりますが,他に〔質問が〕なければこれで終わろうと思いますが,いかがでしょうか。〔他に質問がないようですので,〕これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は7月13日火曜日の午前10時30分からを予定しています。ありがとうございました。
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