芸備線再構築協議会の概要
- 対象路線:芸備線
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特定区間:備後庄原駅(庄原市)~備中神代駅(岡山県新見市)
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構成員 :中国運輸局(議長)・広島県・岡山県・庄原市・新見市・三次市・安芸高田市・広島市・JR西日本・学識経験者 ほか
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位置付け:特定区間の交通手段再構築を協議する場
※広域的な見地から特定区間以外の区間も含めて広島駅~備中神代間の区間について議論を行う。
現状・背景
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令和5年10月3日:JR西日本が、地域交通法に基づき、備後庄原駅~備中神代間における再構築協議会の設置を要請。
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令和6年1月12日:中国運輸局が、要請区間を特定区間とする芸備線再構築協議会設置を決定。
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令和6年3月26日:第1回再構築協議会開催。協議会規約などを制定するとともに、各構成員による今後の協議会の進め方や、調査・実証事業について意見を共有した。
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令和6年5月16日:第1回幹事会開催。協議会の共通認識や進め方、調査事業などについて議論した。
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令和6年7月10日:第2回幹事会開催。調査事業の決定や、それに係る費用負担割合などについて議論した。
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令和6年10月16日:第2回再構築協議会開催。安芸高田市の協議会への参加、幹事会の報告、調査事業の業者決定などについて協議した。
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令和6年12月25日:第3回幹事会が開催。調査事業の進捗状況の確認や、令和7年度芸備線再構築協議会予算及び構成員負担金などについて議論した。
開催状況
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日時:令和6年3月26日(火曜日)
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場所:ホテルメルパルク広島 6F「瑞雲」
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議事次第
(1)芸備線再構築協議会規約等について
(2)芸備線再構築協議会の設置について
(3)芸備線の現状について
(4)構成員からの意見について
(5)その他
4.広島県の発言概要
【議事(4)構成員からの意見について】
- 最適な交通手段について議論するにあたっては、公共交通だけでなく地域の持続可能性が大きな観点となる。
- JRには「なぜJRで維持できないのか」について、経営状況を踏まえた説明をお願いする。国においては、「内部補助の枠組整理を踏まえた、全国的な鉄道ネットワークの方向性」について示していただき、それを踏まえた議論が進むようにしていただきたい。
- 調査・実証事業については、まずは移動実態を調査・把握し、実証事業では、移動需要と供給のマッチングや、潜在需要の掘り起しなど、あらゆる取組を展開し、芸備線の可能性を最大限追求することが必要。再構築協議会では、まず芸備線のあるべき姿の実現に向けて、あらゆる取組を展開し、芸備線の可能性を最大限追求することが必要。
※詳細な内容及び他構成員の意見については、中国運輸局ホームページに掲載している議事概要又は広島県の総務委員会報告資料をご覧ください。
5.開催結果
- 日時:令和6年5月16日(木曜日)
- 場所:Tkpガーデンシティ岡山 バンケット4A
- 議事次第
(1)芸備線再構築協議会幹事会規約別表の変更について
(2)今後の協議における共通認識について
(3)幹事会における検討の進め方について
(4)調査事業の検討について
(5)協議会・幹事会における予算等の検討について
(6)その他
4.広島県の発言概要
【協議に先立って行われた国・JR西日本からの説明について】
(鉄道の全国的なネットワークの方向性・あり方、内部補助によるローカル線維持)
- JR西日本の収益が伸びているプラスの状況変化や国鉄改革の経緯を踏まえ、国は内部補助の枠組整理に加え、中山間地域の持続可能性を含めた国土のあり方そのものに関わる課題と捉え、全国的な鉄道ネットワークの方向性を示していただきたい。
- JR西日本は、現在の経営状況を踏まえ、内部補助でなぜ維持できないのかを説明してほしい。
【議事(3)幹事会における検討の進め方について・議事(4)調査事業の検討について】
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公共交通の持続可能性を追求するだけでなく、持続可能な地域社会の実現に向けて、まちづくりや観光の観点も含めた議論や取組を進めていただきたい。
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調査事業などの検討にあたっては、協議会全体のプロセスやスケジュールについて、構成員間で共通認識を持った上で検討を進めていただきたい。
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実証事業などあらゆる取組を通じて芸備線の可能性を最大限追求していきたい。
※詳細な内容及び他構成員の意見については、中国運輸局ホームページに掲載している議事概要又は広島県の総務委員会報告資料をご覧ください。
5.開催結果
- 日時:令和6年7月10日(水曜日)
- 場所:Tkpガーデンシティ広島駅前大橋
- 議事次第
(1)調査事業の実施等について
(2)その他
- 広島県の発言概要
【議事(1)調査事業の実施等について】
- 調査事業の内容は、公共交通計画を策定する際に必要な手法をベースに設計され ており妥当である。 ・
- 調査に当たっては、沿線自治体全域の移動需要・供給の実態を把握し、公共交通 への移動需要の集約に向けた検討を行う必要があるとともに、潜在需要の掘り起こ しに向けた検討を行う必要がある。
※詳細な内容及び他構成員の意見については、中国運輸局ホームページに掲載している議事概要又は広島県の総務委員会報告資料をご覧ください。
5.開催結果
- 日時:令和6年10月16日(水曜日)
- 場所:ピュアリティまきび 2F「孔雀」
- 議事次第
(1)芸備線再構築協議会規約の変更
(2)芸備線再構築協議会幹事会実施報告
(3)芸備線再構築協議会予算(案)
(4)構成員からの意見
(5)その他
- 広島県の発言概要
【協議に先立って行われた全国的な鉄道ネットワークのあり方に係る国の説明に対して】
- 冒頭、国交省から説明のあった内容は、5月の幹事会での説明と同じであり、これまで本県が求めてきた整理に対する説明にはなっていない。
- 国の説明について、次の2点の確認が必要である。
(1) 広島県内において基幹的鉄道ネットワークに該当するのは山陽本線の みとなるが、基幹的鉄道ネットワークに該当しない路線は、JRの内部補 助による路線維持は求めないということか。そうであれば、芸備線や呉線、可部線、福塩線、木次線については、いずれ廃止になってもよいと考 えているのか。
(2)JRに路線維持を求めないのであれば、国の責任のもとでローカル線 を維持していくべきと考えるが、国はどのようにお考えか。
- 本県としては、現状のままでは、JRの恣意的な判断により、路線の廃止が 全国で際限なく広がっていくことを危惧しており、また、鉄道ネットワークの あり方に関する整理は、この協議会の議論の大前提であるため、早期に明らか にしていただきたい。
【議事(4)構成員からの意見(今後の進め方について)】
- 今後、調査事業の実施に当たり、芸備線の新たな役割や価値などもしっか り調査していくため、委託事業者と協議を行う際は、事務局のみならず、本県を含む各構成員も参画し、積極的に意見や提案を行うことができるよう配慮 をお願いする。
- 実証事業は、日常利用と観光利用の両面から、あらゆる取組を行うことが 必要であるため、地元関係者を交えて機動的に検討し、取り組んでいけるよ う「部会」を設置して議論を進めていきたいと考えており、事務局には設置に 向けた具体的な調整をお願いする。
※詳細な内容及び他構成員の意見については、中国運輸局ホームページに掲載している議事概要又は広島県の総務委員会報告資料をご覧ください。
5.開催結果
- 日時:令和6年12月25日(水曜日)
- 場所:Tkpガーデンシティ岡山 バンケット4A
- 議事次第
(1)芸備線再構築協議会幹事会規約の変更
(2)芸備線再構築に関する調査事業(調査事業A)
(3)令和7年度芸備線再構築協議会予算及び構成員負担金
(4)その他(JR西日本から芸備線収支等の最新データの報告、構成員からの意見)
- 広島県の発言概要
【議事(2)芸備線再構築に関する調査事業(調査事業A)について】
- 今回事務局から示された、地域経済効果については、今後の協議会の議論に おいて重要なものになってくると考えられることから、構成員間で共通認識を 持ちながら、協議を進めていく必要がある。
- このため、地域経済効果の算出方法に当たっては、波及効果の捕捉など、考 え方や根拠を明らかにし、構成員のみならず、県民視点で幅広く納得の得られ るものにしていただきたい。
- 現場の課題を把握し、地元の声を反映していくため、県と庄原市では、地域 の関係者の方々と一緒になって、実証事業の具体的な取組について検討を進め ているため、調査事業に反映していただくとともに、協議会の実証事業として 実施できるようにしていただきたい。
- 三江線など、廃線後の地域への影響は、参考になると考えられるため、可能 なものは捕捉して分析していただきたい。
【議事(3)令和7年度芸備線再構築協議会予算及び構成員負担金について】
- 実証事業は、住民の皆様の理解と納得を得ながら進めることが重要であり、 取組の周知から定着に一定の時間を要することや、日常利用や観光利用におけ る春夏秋冬の季節に応じた移動需要の変化を踏まえる必要があるため、最低で も1年間は実施する必要がある。
- 調査結果が出たら速やかに実証事業に取り組んでいく必要があると考えており、国のリーダーシップのもと、ダイヤの変更や増便等を含めた実証事業の内容を決定するためのプロセス、また、実証事業の予算計上の時期を含む今後の進め方について、そのスケジュールを明らかにしていただきたい。
【議事(4)その他(構成員からの意見)】
- 全国的な鉄道ネットワークのあり方について、10 月の協議会で、国土交通省 からあった説明は、基本方針と大臣指針に基づき、再構築協議会の設置要件とJRの路線維持に係る努力義務の規定について従来の考え方の説明が行われ ただけであり、本県が求めてきた内容に対する具体的な説明はなされていないと受け止めている。
- (1)将来の国土のあり方を見据えた鉄道ネットワークの位置づけ
(2)国鉄改革の経緯やJRの経営状態を踏まえた内部補助の考え方
(3)ローカル線の維持に係る国の責任の在り方
について、国の考え方を明らかにしていただきたい。
- 前回協議会後の記者会見において、中国運輸局長から、「自治体が腑に落ちていないのであれば今後説明を尽くしていきたい」との御発言もあったが、全国的な鉄道ネットワークのあり方に関する整理は、この協議会の議論の大前提であり、この場で説明していただきたい。
※詳細な内容及び他構成員の意見については、中国運輸局ホームページ又は広島県の総務委員会報告資料をご覧ください。
- 開催結果
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