まだ安全に食べられるのに廃棄せざるを得ない食品をフードバンク団体やこども食堂に寄付する活動を行っています。包装が破損したものやサイズなどが規格外の農産物、メーカーのサンプル品を提供するほか、年2回従業員の自宅に余っている食品を回収するフードドライブも実施。本部と各店舗で地域の団体やこども食堂と協力しながら、地域貢献と食品ロスの削減を目指しています。
公民館で小学生と保護者の方が食品ロスについて学ぶ食育イベントを不定期で開催しています。家庭でできる食品ロス削減方法を勉強した後、実際に店舗でお買い物をし、野菜を丸ごと使って料理します。子どもたちが食品ロスや食材の大切さを直に感じられるイベントになっています。
グループ企業の株式会社広島アグリネットファームが生産している、ヘタが取れたり傷が入ってしまったりした規格外品のトマトをドレッシングやベーカリー商品などに加工。廃棄する野菜を減らし、おいしい商品に生まれ変わらせています。青果加工の際に発生した野菜くずや魚のアラも専門業者を通じて飼料や肥料にリサイクルしています。
賞味期限が迫った商品はクリアランスコーナーで割引していますが、売り切るためには値引きだけではなく需要があることが大切です。食品ロスの原因となる売れ残り品の発生を減らすため、全店で自動発注システムを導入。食品ロス自体を発生させない仕組みづくりを進めています。季節や年中行事、販売実績のデータからAIが需要予測を行うなど、適切な発注・納品をすることで、在庫を抱え過ぎることがないように取り組んでいます。
3分の1ルールとは、店舗への納品は製造から賞味期限までの日数経過が3分の1以内、3分の2が過ぎたものは棚から撤去すること。そのため、残り3分の1の期間は賞味期限内にも関わらず廃棄されていました。2020年から販売期間の延長を実施し、これまで一律だった期間設定を商品の特性に合わせた期間設定に変更しました。販売期間を延ばすことで廃棄品が減るように努めています。
コープの商品はお客様からの要望をもとに開発・販売されるため、豊富な品揃えになっています。一方で商品の種類が多くなればなるほど、食品ロスが増える可能性が高まります。システム化で販売の精度を上げることで、チラシ広告掲載商品の選別や値引きのタイミングなどの効率化を図ります。
地域を走る路線バスを使って複数地域の農産物を運ぶ「やさいバス」を展開しています。地元生産農家から直接運ぶことで収穫した新鮮な野菜を仕入れ、一部形状やサイズが不揃いな規格外品も販売することができます。また、配送車を集約することはCO2の削減にも貢献。商品ラベルに運搬距離を記載しており、お客様が新鮮な農産物を購入できると共にSDGsを意識してもらう機会を提供しています。
売り場の惣菜店や精肉店では、お客様に必要なグラム数や個数分だけ購入ができる「量り売り」や「バラ売り」を実施しています。ご家庭の人数などに合わせて少量から購入できることで食品を余らせる可能性が減り、プラスチック容器の削減にも繋がります。
広島市の食品ロス削減対策の取り組み「スマイル!ひろしま」に「広島市ごみ減量・リサイクル実行委員会」の事業者メンバーとして積極的に参加しています。販売棚に手前どりポップを設置するなど、お客様への啓発活動を行っています。