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高校・大学の取組紹介

印刷用ページを表示する掲載日2025年10月20日

広島県立総合技術高等学校

所在地:広島県三原市本郷南5丁目25-1
ホームページ:https://www.sougou-th.hiroshima-c.ed.jp

総合技術高等学校の「私たちが食べたい食ロス削減料理はこれ!」

三原市本郷にある県立総合技術高等学校の食デザイン科を訪問し、食ロス削減料理実習の授業を見学しました。
「よく食べるもの 簡単に作れるもの」を調理テーマに、残りものの定番である野菜類などを食材に使い、
各チームが短時間でオリジナル料理を完成。
まずはどんな料理を作るかチームで決め、実習で余った食材の中から材料を選んでいきました。
10代の皆さんが考案したワカモノ向け食ロス8メニュー。全て調理は10~20分以内。
完成品を試食する笑顔いっぱいの表情でそれぞれの美味しさが伝わってきました。

調理1調理2

残りものからご馳走に変身!

ヘルシーでご飯にぴったり
回鍋肉(ホイコーロー)唐揚げ

料理写真1

残りものの唐揚げやキャベツなどを使って味付けしっかり。
時間が経ったピーマンは苦味が少なくなって食べやすい。

 

洗い物も少なく
豆腐お好み焼き

料理写真2

余りがちな木綿豆腐、キャベツ、白ネギでヘルシーなお好み焼き完成。
食べやすくてついつい完食。
実は調理後の片付けも手間入らず。

 

小さな子が食べやすいように
ジンジャーお好み焼き

料理写真3

豚の生姜焼きがちょこっと残った時は、
キャベツの芯や人参の端っこと合わせて大好きメニューに。
野菜を細かく切って小さな子どもたちも食べやすく工夫。

 

タルタルソースで贅沢見え
白身フライ南蛮風

料理写真4

白身フライが残ったらぜひオススメ。
玉ねぎと卵でタルタルソースを作るだけ。
南蛮ダレに漬けることで、時間が経った衣もさっぱり。​

 

野菜の組み合わせ自由
ふわふわお好み焼き

料理写真5

豚肉、キャベツ、もやし、卵などお好み焼きの定番食材が残りもの食材に。
傷みやすい野菜をなんでも組み合わせてOK。
ポイントは長芋も使ってフワフワに。

 

シンプルで飽きがこない!
プリン

料理写真6

冷蔵庫に常備している卵と牛乳は賞味期限に要注意。
時にはデザート作りに使って、友だちと楽しむのもオススメ。

 

好きな味揃い
ロスゼロからあげ親子丼

料理写真7

唐揚げを使っていつもの親子丼が贅沢な味に。
玉ねぎもしっかり入って残り食材メニューとは思えない完成品。

 

可愛い見映え
グラタントースト

料理写真7

軽くトーストした食パンにグラタンをトッピング。
牛乳、マカロニ、ベーコン、ブロッコリー、コーンの定番組み合わせだけど、
野菜は何でもオススメ。

 

私たちにもできること、あります!

福島未温(ふくしま みお)さん

中学生の時にSDGsを学ぶ授業があり、食品ロスの問題も知っていました。
その頃から食や栄養に興味を持っていたので、自然と冷蔵庫の中身をチェックしたり、
賞味期限も確認するようになりました。食デザイン科では調理実習が多く、その中で山口先生に
「材料を無駄にしないで余すことなく使う」と指導され、家で料理をする時もそれが
当たり前になっています。
もやしや牛乳など食品ロスになりやすいので要注意。
食材を買いに行く前に冷蔵庫の中をチェックすることは、誰でもできますので
食品ロス削減の対策としてオススメです。

 

ワカモノたちに知ってほしい、考えてほしい。

山口敬太(やまぐちけいた)先生

飽食の日本で生まれ育って、それが当たり前に思っているワカモノたちに
どうすれば「もったいない」を根付かせるか。それがなかなか難しい問題です。
食デザイン科の生徒たちは将来食のプロの世界へ入るので、
食材を余すことなく使う意識は持ってほしいですね。授業では世界の国々との
比較など、まず現状を知ってもらわなくてはと思っています。

調理3

(山口先生&福島さん)

 

食ロス削減のために実践していること。

調理4

家庭で

<買物>

・冷蔵庫の中のものを確認して買物に行く。
・食材の期限を確認する。
・安くても、必要なもの、食べ切れる量だけを買う。
・余計なものを買わない。食費の節約にもなる。

<調理>

・作り過ぎない。
・野菜の皮やヘタを冷凍して”だし”に使う。
・食材の捨てる部分がないように、全部使える料理を考える。

<飲食>

・消費期限の近いものから食べるようにする。
・好き嫌いしない。

 

調理実習で

・作り過ぎて廃棄が出ないよう食材は必要な分だけ発注。
・使える部分をギリギリまで使う。
・野菜のヘタやまわりや皮など実が残っている部分は活用。
・実習で作ったものは残さない。
・食べきれないものは持ち帰る。
・食べられない量は他の人と分け合う。
・食品ロスについてみんなで話す。

 

好き嫌いなく食べること。食品ロスについてみんなで話すこと。

誰でもできる一歩!家庭で学校で実践してみませんか。

 

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