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研究員日記 平成26年8月~平成27年3月

印刷用ページを表示する掲載日2015年4月14日

当センターの研究員が日記を書きます。謎多き?研究員の日常を少しだけご紹介します。

平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度平成30年度平成31年度令和2年度令和3年度令和4年度

平成27年3月31日 今から40年前まで,つまり2,460年間は考えられなかったお米の話

たちすずか1980年代初頭,広島県にコシヒカリが入ってきたころ,こんな話を聞きました。
「コシヒカリはけなげな稲だ。穂が子供なら,茎は親。
コシヒカリは,茎や葉(つまり親)の栄養を全て穂(つまり子供)に送って
優秀な子孫を残そうとする。
だから,茎はよろよろになって倒伏する。けなげだねえ…」と。

皆さんは,「たちすずか」という品種をご存じでしょうか。
飼料用の稲として,今水田フル活用事業で脚光を浴びている品種です。
ところがこの品種,コシヒカリとは真逆の性質を持っています。

茎と葉は大層太くて長く,しかも養分をしっかり確保していつまでも青々としています。
一方穂はとても小さく,籾はまばらにしかついていません。
親は,光合成で出来た養分をちょっと子供に与えれば事足りるのです。
だからと言って,少子化傾向という現代社会の縮図などと言ってはなりません。

実は,この性質が日本の農業の未来を大きく変える可能性を秘めているのです。
「たちすずか」に代表される飼料用の稲は,収穫された後,
ホールクロップサイレージと言って,穂と茎を丸ごとビニールでぐるぐる巻きにして発酵させ,
それを乳牛や肉用牛に餌として与えます。

牛の胃の消化能力では,籾は消化されにくく,その多くは糞になって排出されます(だから少なくてもよいのです)が,
茎や葉に大量に蓄積されたブドウ糖(「たちすずか」にはこれがとても多い)は,乳酸発酵を助け腐敗を防ぎます。
出来た発酵飼料の牛の嗜好性はとても高く,乳量アップ,美味しい牛肉づくりに貢献します。

今,家畜に与える餌の殆どは,海外から輸入されています。
「それで,本当に国産と言えるの?」という声が出るのも当然かもしれません。
また,転作は,排水性が悪いため園芸作物が育ちにくく,耕作放棄される水田が増加しつつあり
大きな社会問題になっています。

こうした問題を解決するために,飼料稲はもってこいの作物です。
さらに,近年では鶏や豚の餌向けに,大きな茎に大きな穂を付ける飼料米も開発され利用が急速に拡大しつつあります。

瑞穂の国のこうした取り組みは,日本の農業のみならず世界の食料事情にも貢献できるものと確信しています。
そして,その成功の鍵は,稲作経営者や畜産経営者,そして国民の皆様の英知にかかっていると思います。

(技術支援部 W)

【「たちすずか」に関連する研究成果】
「たちすずか」の最適な窒素施用時期 

 

平成27年3月27日 春の風景 7

さくら春の花と言えばやはり桜ですね。

3月24日,広島ではソメイヨシノの開花が観測されました。

桜の開花前線は日本列島を南から北まで,1か月以上をかけて移動します。

温暖な瀬戸内沿岸から冷涼な中国山地まで,変化に富んだ気候資源を有し
「日本の縮図」と言われる広島県内でも,3月下旬から4月下旬にかけて
長期間にわたりお花見が楽しめます。

ちなみに,農業技術センターの標高は224 mと高いので,桜の開花は4月初め頃になりそうです。
(画像は,暖房で開花を促進した農技センターの桜です。)

(生産環境研究部 F)

平成27年3月26日 春の風景 6

オオイヌノフグリセンター内の芝生の一角に紫色の小さな花の絨毯を見つけました。

オオイヌノフグリです。
大きな犬のフグリ(キ○タマ)

果実の形から,植物学者の牧野富太郎博士が命名したそうです。

印象的で覚えやすい名前ですが,ホシノヒトミというロマンチックな別名もあります。

(生産環境研究部 F)

平成27年3月25日 写真館開設しました

写真館農業技術センターの昔の写真を掲載した「写真館」を開設しました。

第1弾は,昭和31年に当センター(当時名称;広島県立農業試験場)で開催された
「第1回農業祭」の様子をご覧いただけます。

(技術支援部 Y)

平成27年3月23日 春の風景 5

沈丁花沈丁花の蕾がほころびはじめました。

初夏の梔子(くちなし),秋の金木犀(きんもくせい)と並んで,
薫りが強い花木のひとつ。

沈丁花の名前は,香木の沈香のような香りと,
丁子のような花を咲かせることに由来しているそうです。

松任谷由美の歌「春よ,来い」の詞にあるように,
沈丁花には暖かな春のにわか雨がぴったり来るイメージがあります。

朝の連続ドラマの主題曲で流れていたのをついこの前のように思い出しますが,
調べてみたらもう20年も前のこと・・・,歳をとるはずです。

(生産環境研究部 F)

平成27年3月20日 春の風景 4

13月も下旬になり,暖かな日が増えてきましたね。

昼休み,あぜ道を散歩中にツクシを発見しました。

間違いなく,春ですね。

(生産環境研究部 F)

平成27年3月16日 春の風景 3

スイセン早春の日差しにスイセンの花の黄色が映えています。

スイセンはギリシャ神話に登場する美少年,ナルキッソスの生まれ変わりとされ,
学名Narcissusは,この話にちなんでいるそうです。

美しい花とはいえ,有毒成分を含むので,口には入れないようにご用心を!

(生産環境研究部 F)

平成27年3月13日 春の風景 2

1通勤途中の山すそに馬酔木(アセビ)の花が咲いています。
この花を見ると,山にも春が来たなと思います。

春の野山からは,独特な香りがして来ます。
草木の萌える臭いなのかなぁ・・・?

まだ寒い日があるけれど,春は間違いなくやって来ていますね。

(生産環境研究部 F)

平成27年3月12日 春の風景 1

1休日,広島市内の繁華街でハクモクレンを見つけました。
ハクモクレンは早春に大きな白い花が目立つ樹です。

モクレンはコブシやタイサンボクなどとまとめて、マグノリアとも呼ばれます。
宮沢賢治は、「マグノリアの木」という幻想的な作品の中で,
その花を「天に飛び立つ銀の鳩」と表現しています。

柔らかそうな大きな白い花びらは,銀の鳩という表現がピッタリです。

(生産環境研究部 F)

平成27年3月10日 桃の節句

1♪梅は咲いたか 桜はまだかいな・・・

なんて小唄(端唄?)がありますね。
広島地方気象台の生物観測では
2月23日に平年より17日遅れで梅の花が咲き初めだったようです。

一方,日本気象協会の広島の桜の開花予想は平年よりも2日早めの3月23日とか。
お花見が楽しみです。

今月はじめの3月3日は「桃の節供(雛祭り)」でした。
でも庭では梅は咲いていても桃はどこに咲いてるの?

桃の花が咲くのは桜よりも後,まだまだ先の話です。(画像は昨年4月の桃の花です。)

一月七日:人日(七草の節供)
三月三日:上巳(桃の節供)
五月五日:端午(菖蒲の節供)
七月七日:七夕(笹の節供)
九月九日:重陽(菊の節供)

これらの「節供」は元来旧暦の月日に従って行われていた行事。

新暦は旧暦よりも1か月早いので,
旧暦の月日をそのまま新暦にあてはめてしまうと,季節感は1か月ずれてしまいます。

ちなみに今年の旧暦三月三日は,新暦では4月21日です。
4月の下旬なら,そろそろ桃の花も咲いていることでしょう。

世界が新暦で動いている現代,すべて旧暦に戻せなんて野暮は言いませんが,
日本ならではの季節の行事くらいは旧暦に従っても良いのではないかと思います。

(生産環境研究部 F)

平成27年3月10日 お詫びと訂正

2月18日付の日記の中で,1アール100平米のところ
誤って10平米と記載していましたので,訂正いたしました。

執筆者ならびに,閲覧者のみなさまへお詫び申し上げます。
また,ご指摘いただいた方に感謝申し上げます。

【該当部分 2月18日 水稲の収量を決める要素】
・・これを収量の式に当てはめてみると,
30,000粒×0.84×21g÷1000=529.2g となり,平米あたり529g,
つまり1アール(100平米)あたり52.9kgの収量となります。

(技術支援部 Y)

平成27年3月4日 春はもうすぐ

13月に入ってもまだまだ寒い八本松です。

・・が,ほ場では少しずつ春の訪れを感じられるようになりました。

(技術支援部 Y)

平成27年2月25日 1年間のまとめ

成績検討会本日成績検討会が行われました。

本年度1年間の試験研究成果をまとめてみんなの前で報告し
今後の方針などについて検討しました。

明日は果樹研究部で開催します。

(技術支援部 Y)

平成27年2月18日 水稲の収量を決める要素

1水稲の収量は次の式で求めることができます。

収量=単位面積当たりの籾数×登熟歩合×米粒の重さ

例えば,平米あたりに20株稲が植わっていて,1株に穂が15本ついており,
1穂に100粒籾がついているとすると,
20株×15本×100粒=30,000粒となり
平米あたり3万粒籾がついていることになります。

一方,すべての籾に米ができるのではなく中身が空の籾もあります。
登熟歩合は実っている籾の割合を示します。
つまり(米の入っている籾数÷全籾数(米の入っている籾+空の籾))×100が登熟歩合です。

平年だと80~90%というところでしょうか。

米の重さは一般に千粒重で表されます。
一般的な品種では19~23g程度でしょうか。

これを収量の式に当てはめてみると,

30,000粒×0.84×21g÷1000=529.2g となり,平米あたり529g,つまり1アール(100平米)あたり52.9kgの収量となります。

水稲の生育が悪く,籾数が確保できなければ減収しますし,
初期の生育が良すぎて籾数が取れすぎると,1籾あたりの光合成生産物の割り当てが減り,
登熟歩合と千粒重が低下して減収となります。

また,稲が倒れても同様に低収となります。

何事も中庸が肝心です。

(栽培技術研究部 KZ)

平成27年2月13日 備えあれば・・・

1今日は事務所で心肺蘇生講習会が開かれました。
東広島市消防局のスタッフに応急手当の指導をしていただきました。

呼吸停止時には心臓マッサージが重要とのこと。
1分間に100回ペースでの胸骨圧迫は,結構ハードでした。

AEDの使い方も教わりました。
農業技術センターの玄関ロビーにはAED(自動体外式除細動器)が設置されています。
万一の時はご利用ください。

備えあれば憂いなし!

(生産環境研究部 F)

平成27年2月13日 知らない間にお客様が・・

ハト当センターでは,酒米の育種を行っています。
秋期に圃場で目標とする有望な稲を選びます。
続いて,冬期は有望な稲の中から更に有望な稲を絞り込む作業をします。

極寒の中,黙々と続く選抜作業中に小さなお客様(鳩)が訪れました。
私達と鳩達とはお互いに干渉し合うわけではなく,
各々のすべきことを実行し,静かな時が流れていました。
鳩たちのお目当ては,脱穀中に飛び散ったお米!
私達のすぐ近くまできて黙々と啄んでいました。

さて,平和の象徴とされる鳩ですが,
当センターでは鳩の糞害に頭を悩まされることも・・・。

なぜ,鳩が平和の象徴なのか疑問に思い調べてみました。
正確には『オリーブの枝をくわえた鳩』が平和の象徴とされているようです。

由来は,旧約聖書の《創世記》8章に記載されている,ノアの箱舟の洪水の話に登場する鳩のようです。
この中にノアが放った鳩がオリーブの若葉を持ちかえり,これによって洪水が終わったことを知る話があるそうです。
この聖書の記述がキリスト教世界における「鳩」=「平和」の由来とされているとのことです。

(栽培技術研究部 F)

【「酒米」に関連する研究成果】
広島県内の技術を集結した酒米育種を開始 

平成27年2月12日 奨励品種

奨励品種稲,麦類および大豆の主要農作物には都道府県ごとに奨励品種が指定されています。

広島県では準奨励品種も含めて
水稲16品種(主食用9品種,醸造用5品種,もち2品種),
麦類3品種(小麦2品種,大麦1品種)
大豆2品種

が指定されています。

この内,主食用の水稲品種「あきろまん」と「こいもみじ」は
広島県が育成した品種で,広島でのみ栽培されています。

また,本年度から採用された「恋の予感」(独立行政法人育成)も
少なくとも本年は広島県のみでの栽培です。

広島の味を是非一度ご賞味ください。

(栽培技術研究部 KZ)

【「奨励品種」に関連する研究成果】
水稲品種「恋の予感」の奨励品種採用 (平成26年度研究成果情報集 No.2)

平成27年2月5日 寒試し

寒試し2月4日は「立春」。いよいよ春の始まりですね。

江戸時代の農書に記録のある民間の気象予想手法に
「寒試し」と呼ばれる方法があります。
二十四節季の「小寒」から「立春」まで,およそ一か月の期間を一年間に見立て,
その年の気象変化を予想するというもの。
さっそく気象台のアメダスデータを利用して,試してみました。
(図,気象予報には資格や許可が必要なので,解説はあえて控えます)

江戸時代に,このような気象予想手法が,
何故,どのように考案されたのかはわかりませんが,
そこには人の力ではどうすることもできない気象の変化を
なんとか事前に察知して対策を講じ,
農業生産を安定させたいという人々の熱い想いが感じられます。

温暖化など,地球規模の気候変動も問題となっており,
科学の発達した現代でも,長期間の気象予報は困難なようです。

農業技術センターでは,このような環境変化に対応し,農作物の安定生産を支援する技術開発に取り組んでいます。

(生産環境研究部 F)

平成27年2月4日 フラスコ

フラスコ実験室の一コマです。

ガラス器具(メスフラスコ:分析化学の分野で溶液を調製するのに用いる,
実験ガラス器具の一種)を並べてみると意外ときれいでした。

(生産環境研究部 N)

平成27年2月2日 酒造好適米の精米・・・半分削っちゃいます

精米最近は玄米を購入されて,精米器で精米をされる方も多いようです。
私たちが食べる白米は,玄米の外側を10%程削り取ったものです。

清酒を醸造する場合は,どうでしょうか。

一般的な清酒は,玄米の30%程度を削り取ります。
大吟醸酒のような高価な清酒は,数日かけて50%以上を削り取ります。

(栽培技術研究部 KZ)

【写真】
左:90%精米 私たちが普段食べる白米。玄米の10%

平成27年1月26日 日本酒は日本酒専用のお米で

1熱燗の恋しい季節です。
ところで,日本酒を醸造するための専用の品種があることをご存知ですか。

酒造好適米と呼ばれる品種がそれです。
その特徴は,米の中心部が白く濁っている「心白(しんぱく)」と呼ばれる部分があることと,米粒が大きいこと。

広島県で作付されている主な酒造好適米は「八反35号」,「八反錦1号」,
「改良雄町」,「こいおまち」,「千本錦」,「山田錦」です。
あなたが購入された酒瓶に原料米の品種名は書いてありませんか。

(栽培技術研究部 KZ)

【「酒造好適米」に関連する研究成果】
高温登熟障害に強い多収穫酒造好適米の開発 (平成25年度研究成果情報集 No.23)

平成27年1月21日 研究成果発表会 本番

成果発表会本日,無事に研究成果発表会が終了しました。

ご講演いただいた株式会社アクトいちごファーム代表取締役 小野聖一朗様 ならびに
ご来場いただいたみなさま,ありがとうございました。

当日の様子についてはまた後日ご報告いたしますね。

(技術支援部 Y)

平成27年1月19日 冬の土用

ロウバイカレンダーの1月17日の欄に「土用」の文字がありました。

土曜日だから誤植かなと思ったら,さにあらず。
「土用」とは,各季節の始まりとされる立春,立夏,立秋,立冬の直前
17~18日間に設定されている期間のことだそうです。

うなぎを食べる「土用丑の日」でおなじみの「夏の土用」は有名ですが,
他の季節の土用を意識する人は少ないようですね。

土用は季節の変わり目で,体調を崩しやすい上,これからが1年中で一番寒い時期でもあります。
皆様,風邪など召されませぬように!

(生産環境研究部 F)

平成27年1月16日 研究成果発表会のお知らせ

成果発表会1月21日(水曜日)13時より農業技術センター研究成果発表会を開催します。

今年のテーマは農作業の省力化!

基調講演では,株式会社アクトいちごファーム代表取締役 小野聖一朗様をお招きして
ICT(情報通信技術)を活用した農作業の効率化についてお話いただきます。

申込不要,入場無料です。

みなさまのお越しをお待ちしております。

(技術支援部 Y)

 

平成27年1月15日 乗り遅れにご注意

佐木島

わけぎの調査に佐木島と因島へ行きました。

トライアスロンで有名な佐木島は,映画の舞台にもなりました。

今の時期,わけぎやみかんの栽培が行われています。
島と言えども寒さが身にしみました。
わけぎをはじめ特産品を守り続けて来られている生産者のみなさんを
応援していければ何よりです。

ただ,佐木島へのフェリー便が数便しかないので,乗り遅れたら大変なんです。

(栽培技術研究部 F)

平成27年1月13日 アスパラーク無償貸し出しキャンペーン実施中!(2月20日締切)

キャンペーンチラシテレビ出演も果たした,アスパラガス収穫ハサミ「アスパラーク」の
無償貸し出しキャンペーンのお知らせです。

今回は50軒の生産者様へ無償で貸し出しいたします。
(当選された方はアンケートと使用中の写真をご提供ください)

使ってみたいけど値段も高いし・・と思われていらっしゃった生産者のみなさま
この機会にぜひ使い心地をお試しください。

注)このキャンペーンは当センター実施ではなく
製造販売元の金星大島工業株式会社様実施のキャンペーンです。

(技術支援部 Y)

平成27年1月9日 生産量日本一!

わけぎ広島県の島の数をご存じですか?

インターネットで調べてみると142島で全国16位のようです(「日本の島へ行こう」より)。
有人,無人を含めた数ですが,多いですね。

県内の島しょ部では,瀬戸内の温暖な気候を生かして
柑橘類やわけぎ,メロン,すいか等の農産物の生産が行われています。
その中でも,今日はわけぎについてご紹介したいと思います。

わけぎは,生産量が減少してきているものの
全国シェア一位の広島県を代表する特産品です。ご存じでしたか?

わけぎは,ネギの仲間ですので,店頭に並んでいるときは,
葉ネギと変わらない感じで見過ごされているかも知れませんね。
わけぎとネギとの違いは幾つかありますが,よくわかる大きな特徴は,
種子ではなく球根で増える(子孫を残す)ことです。

品種にもよりますが,通常7か月ほどで1種球が40倍程度に増殖します。
この繁殖力の強さから「わけぎを食べると子宝に恵まれる」とされ,
おひなまつりの時には縁起物としてわけぎを食べる風習があります。

是非,「広島のわけぎ」を食べてみてくださいね。
やわらかくて,独特な風味があり,辛みもマイルドだと思います。

(栽培技術研究部 F)

【「わけぎ」に関連する研究成果】
わけぎ球根調製機 (商品化事例

平成27年1月6日 みかんのお布団

1

県内かんきつ産地の北端地域にある果樹研究部では,
毎年12月に防寒資材「寒冷紗」をかんきつの木にかけています。

大切に栽培しているかんきつの木や1月以降に収穫する果実を
冬の寒風から守るためです。
木が小さい時は稲わらの束で直接くるんでいます。

この作業は職員が1組5~6人のチームに分かれ,
竹の竿などを使いながら1日かけて寒さに弱いレモン等を優先的に実施しています。

(果樹研究部 N)

平成27年1月5日 謹賀新年

あけましておめでとうございます。

昨年8月から開始した研究員日記ですが,おかげさまで多くの方から激励をいただきました。
ありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

(農業技術センター職員一同)

平成26年12月25日 クリスマスといえばポインセチア,ポインセチアといえば・・・

タバココナジラミクリスマスの花として,ポインセチアが販売される頃になると思いだすのが,
シルバーリーフコナジラミの国内への侵入です。
(現在,タバココナジラミバイオタイプBと言われています)

平成元年秋頃から全国でポインセチアやトマトを中心に発生しました。

広島県でも,平成2年に初発生し,平成3年には県南部を中心に分布を拡大しました。
海外から輸入されたポインセチアに寄生したコナジラミ老齢幼虫が
全国に広がっていったとその当時,言われていました。

(生産環境研究部 病害虫担当研究員H)

【「タバココナジラミ」に関連する研究成果】
タバココナジラミバイオタイプQとバイオタイプBの増殖率と定着率の比較 (センター研究報告84号)

★日記の仕掛けの答え: 
「11月26日の日記「いちごシーズン到来」の記事の各行の頭文字を縦に読むと「いちご美味しいよ~」が現れます。

平成26年12月24日 日記に仕掛けをしています

日記の中で,とある研究員が文章の中にある仕掛けをしています。
見つけられたあなたはラッキー!?
正解者には・・何もありませんが,研究員の遊び心を感じていただければ。

ヒント:今月ではない。縦読み。

答えは明日の日記で!

(技術支援部 Y)

平成26年12月24日 メリークリスマス!

いちご今年は寒さの厳しいクリスマスシーズンを迎えていますが,
センターでは大粒のいちごが収穫真っ最中です。

中には写真のいちごの様に,50gをこえるものも!!
(撮り方が悪く,大きさが伝わりにくいのが残念!)
このサイズのいちご,パック詰したら6個しか入らない大きさです。

これくらいの大きいサイズのいちごは,形がいびつのものが多いですね。
鶏冠(トサカ)のような形や,2本のツノ状になったものなど・・・

ところが味は,大きくていびつなものが案外おいしいのです。
その様ないちごをお店で見かけたら,一度ご賞味ください。

(栽培技術研究部 いちご研究員)

 

 

  

平成26年12月22日 冬至

冬至今日は「冬至」ですね。一年中で一番昼の長さが短い日。

今年は冬至と新月の日が重なる,珍しい日なのだとか。
冬至と言えばやはりお風呂で「ゆず湯」でしょうか。

ゆず湯につかると風邪をひきにくくなるなんて言いますね。

これからは日増しに昼の長さが長くなっていきます。
気が早いけれど,暖かな日差しがたくさんの春が待ち遠しいです。

(生産環境研究部 F)

平成26年12月18日 13種類の雪

雪だるま昨日来の雪で,今日も景色は真っ白です。

雪には13の種類があるそうです。たくさん種類がありますね。

降ってくる雪は,
玉雪,粉雪,灰雪,綿雪,餅雪,べた雪,水雪
の7種類。

積もっている雪は,
新雪,こしまり雪,しまり雪,ざらめ雪,しもざらめ雪,こしもざらめ雪
の6種類だそうです。

粉雪や綿雪はイメージしやすいですが,玉雪や灰雪って,どんなのだろう?

明日の朝の通勤が心配です。
みなさん雪道の通行にはお気をつけて。

(生産環境研究部 F)

平成26年12月17日 積雪

アメダス

今朝の最低気温は,マイナス2.8℃。一面の雪景色でした。

気象台は全国各地で気象観測をしていますが,
東広島の観測地点は農業技術センターの敷地内にあります。

仕事場の気象状況をいつでも知ることができるので,とても便利です。

冷え込みが続きます。みなさん風邪などひかれませぬように。

(生産環境研究部 F)

 

平成26年12月15日 みんなで考え,悩んで成長中・・

研修

農業技術センターでは,研究員の人材育成を目的とした研修を
定期的に開催しています。

12月8日,センター職員と研究員を対象に,
所内研修「研究課題企画立案能力向上研修」を開催しました。

広島県の農業の発展のために,どのような視点で研究課題を設定すべきなのか・・などなど
経済学の専門家をお招きしてその方法を学びました。

今回は「10年後の広島県はどうなっているのか」をまず想定し,
その問題解決のためにどのような技術が必要かグループごとに話し合いました。

(技術支援部Y)

平成26年12月9日 ついつい・・・

新技術セミナーいちごの新技術セミナー,多くの方に参加頂き,ありがとうございました!

ネイキッド培地での育苗技術を紹介しました。
参加されなかった方で,どんな内容かご興味の方は,こちらの資料をご参照ください!
 
ところで,私,セミナーで一つ忘れていたことがあります。
なんと,休憩をすっ飛ばしてしまったのです!
ついつい,説明に熱が入って,休憩をとらずそのまま次の意見交換へと。。。
それでも参加された皆様には熱心に意見交換頂きました。感謝です!
 
また,新しい成果や情報ができましたら,セミナーを開催したいと思います。
その時は,適度に休憩を入れますね!

(栽培技術研究部 いちご研究員)

【「ネイキッド培地」に関連する研究成果】
naked培地を利用したイチゴの育苗技術 -年内収量の増加を目指して-平成26年度研究成果情報集 No.21)

平成26年12月9日 ハウスの中は春

12

一年中で最も日没が早いこの時期,
農業技術センターの畑では,夕闇の中にひときわ明るいビニールハウスが目立ちます。

これは,イチゴの栽培試験用ハウスです。

春が旬のイチゴの栽培では,高値で取引できる年末,クリスマスシーズンの出荷を狙い,
暖房したビニールハウスの中で夜間照明(加温電照栽培)をして,
イチゴに春の季節だと勘違いさせることで花を咲かせ実をつけさせています。

クリスマスにおいしいイチゴ・・・楽しみですね。

(生産環境研究部 F)

平成26年12月4日 日の入りがいちばん早い日

夕陽日の入りが早く,帰り道が暗いので,ちょっぴり気が滅入るこの頃です。

一年中でいちばん昼の長さが短い日は冬至(12月22日)ですが,
冬至はいちばん日出が遅く,日の入りが早い訳ではありません。

一年中で最も日の入りが早いのは,12月初めのちょうど今頃です。

これから日の入りは次第に遅くなりますが,
1月初め頃にかけ,日の出はさらに遅くなります。

朝が暗く起床が辛い季節が続きます。

(生産環境研究部 F)

平成26年12月3日 火の用心

火の用心

昨日,原保育所のみなさんが「火の用心」のポスターを持って来てくれました。

大きく元気な声で火事への注意を呼び掛けてくれました。

私が小さいころは「火の用心,マッチ一本火事の元」と言っていたような気がしますが
現在では「マッチ」が何かわからない子も多いそうです。

時代の流れを感じます。

(技術支援部 Y)

平成26年12月2日 イチゴはどこが甘いの?

いちご果実の部位によって,甘味(糖度)は異なります。

例えば,メロンは種に近い内側のほうが糖度が高く,
皮に近づくにしたがって糖度は低くなっていきます。
またツル側の部分より,お尻(果頂部)のほうが糖度が高くなる傾向にあります。

イチゴはどうでしょうか?

着色は,先端部からへた部にかけて赤く色づいていきます。
着色と糖度が連動しているわけではないようですが,先端部の方が糖度が高く,
へた部へ近づくほど糖度が低くなっています。

実際に測定してみると,先端部(12度)とへた部(6度)との糖度差が6度も違うことがありました。
糖度12度というと,甘いスイカや温州みかんの糖度と同じです。
6度は,甘めのトマトの糖度と同じになります。随分と甘味が違いますね。

おいしく食べるには,先端から食べるのが良いか?へた部から食べるのが良いか?説がいろいろあるようです。

ご自身で,実験してみてはいかがでしょうか?

(栽培技術研究部 F)

平成26年12月1日 ♪ブンブンブン

ミツバチ

今,イチゴの栽培ハウスの中で,ブンブンと元気よく飛び回っている虫が居ます。

農業で虫と言えば害虫を連想しますが,役立つ虫もたくさん居ます。

ミツバチもその一例。

イチゴ栽培では,わざわざ購入したミツバチの巣をハウス内に置いているのです。
ミツバチは自分達のエサとなる花粉を集め,イチゴは実を結ぶための受粉を助けてもらっているという訳です。

今日はたくさん花粉が集まったかな?

(生産環境研究部 F)

平成26年11月26日 いちごシーズン到来

いちご

いよいよ,いちごのシーズンが始まりました!
ちょっと気の早いいちごがハウスのあちらこちらで真っ赤に色づいています。

ご賞味あれといわんばかりで,早速,食味を調査しました。
美しい形と爽やかな甘さで,上出来のスタートです。
味は,これから寒さが増すとさらに甘くなるので,楽しみです。

しかし,いまから欲張ってたくさん実を成らせすぎると,
いちごの株が弱って,美味しいいちごが実らなくなります。
よく株の状態をみて,小さな花を摘む作業が重要なのです!
~いちご農家の丁寧な作業が,いちごをさらに美味しくしているんですね~

(栽培技術研究部 いちご研究員)

【「イチゴ」に関連する研究成果】
naked(ネイキッド)培地を利用したイチゴの育苗技術 ‐年内収量増加を目指して‐ (平成26年度研究成果情報集 No.21)

平成26年11月25日 紅葉のしくみ

紅葉11月も後半になり,紅葉シーズン本番ですね。

農業技術センターには,頻繁に一般県民からの
園芸相談の電話が入ります。

数年前の秋,「モミジの葉が赤くなる前に茶色く枯れるのはなぜか」
という相談がありました。

この現象を理解するためには
まず紅葉が起こるしくみを理解する必要があります。

春から夏の間,樹木の葉は根から吸った水分と大気中の炭酸ガスを材料に,
太陽光線をエネルギーとして糖分を作り(光合成),幹の方へ供給しています。
つまり,葉は植物の栄養工場なのです。

この養水分のやり取りは,秋に気温が下がり始めると,
葉の付け根に出来る裂け目(離層)のために停止します。
この時,葉の緑色物質(葉緑素)が分解されると同時に,
葉に貯まった糖分が赤色(アントシアン)や黄色(カロテン)の色素に変化します。

こうして,葉が赤や黄色(紅葉)になるという訳です。

この変化の進み方は,気温の下がり具合や水分,
太陽光線の条件などにより変わります。

一般には,朝夕の冷え込みが厳しく,
太陽光線が豊富なほど紅葉が鮮やかになるとされています。

近年は暖冬気味のため,秋の冷え込みが鈍い傾向にあります。
このため,鮮やかな紅葉が見られないように思います。

また,この相談を受けた年は8月以降の降水量が少ない天候でした。
例年に比べ水分が少なかったことが,葉枯れを促したと考えられます。

(生産環境研究部 F)

平成26年11月22日 小春日和

ビオラ晩秋の陽だまりにビオラの花が咲いています。
9月22日(土)から,旧暦十月(神無月)が始まりました。
旧暦十月は,別名「小春」とも呼ばれます。

この時期,日中は穏やかで春のような温かい日が続くことが語源のようです。
よく「小春日和」って言いますが,この言葉を使うなら,ちょうど今頃です。
間違って,春先に小春日和なんて言わないでくださいね。

昼夜の大きな気温差のため,体調を崩しやすい時期です。
風邪をひかないよう,ご用心を!

(生産環境研究部 F)

平成26年11月20日 進捗状況検討会

進捗状況検討会本日,進捗状況検討会が開催されました。

当センターでは年に数回,研究員がそれぞれの研究の途中経過を報告し
これまでの成果や今後の方針について検討する会を開催しています。

実験の進め方や,データの取りまとめ方など
各分野の研究員からアドバイスを受けながら,研究成果をよりよいものにしていきます。

これから寒くなっていく中での実験,作業,データ分析,発表など
ますます忙しくなりますが,頑張ってくださいね。

(技術支援部 Y)

平成26年11月19日 気温逆転

気温逆転今朝の東広島の最低気温はマイナス0.3℃。冷え込みました。
場所によっては,うっすらと霜が降りていました。
よく晴れていたので,いわゆる放射冷却現象ですね。

こんな朝によく見かけるのが写真のような風景です。
煙突からの煙が,風もないのに,まっすぐ上へ登らず,
水平にたなびいています。

これは,地表付近の気温が上空よりも低い状態,
専門用語では「気温逆転」現象が起きている時に見られる現象です。
自然を利用して営まれる農業は,このような気象現象に大きく影響を受けます。
気象台のホームページにも「農業気象速報」という情報が出ています。

今後も天候が穏やかに経過し,農業生産が順調に進みますように。

(生産環境研究部 F)

平成26年11月19日 国際柑橘バイオテクノロジーシンポジウムに参加しました

国際柑橘バイオテクノロジーシンポジウム

第3回国際柑橘バイオテクノロジーシンポジウムが平成26年11月11日~13日の間
静岡市清水文化会館マリナートで開催されました。

ヨーロッパ,中近東,アジア,アメリカなど,世界各国から参加されて,
カンキツの育種,栽培,病害虫などの研究について活発な議論が行われました。

当所からも2名参加して,三倍体(種無し)新品種の育成について発表しました。

(果樹研究部KJ)

【「三倍体新品種」に関連する研究成果】
イエローベル(レモン新品種)の品種識別技術

平成26年11月18日 クリスマス準備?!

アスパラ1アスパラ2

左の写真,緑色のツリーに赤い飾りの玉?に見えませんか(笑)?

ご存知の方は、すぐにお分かりになったと思いますが
こちらはアスパラガスの茎葉と実(中に種が入っています)なんです。

ちなみに、当センターで栽培しているアスパラガスの品種は,雄株と雌株に分かれていて
雌株だけに実がなるんです。

普段,お店で見かけるアスパラガスは
右の写真(夏に撮りました)にあるような母茎(親茎)と呼ばれる茎葉の
光合成で作られた養分によって畝から次々と新しい芽(若茎)がでてきます。
この若茎を一定の長さに伸長したものから順次、収穫していきます。

アスパラガスは他の野菜と違って,多年生で一度苗を定植すると
10年以上も続けて栽培できる植物なんです。
このためには、光合成を行う母茎の適正管理が大切で
当年の若茎の萌芽はもちろんのこと,翌年の春の萌芽のためにも養分を
根に蓄えておかなければなりません。

当センターのアスパラガスの収穫も10月上旬に終わり
ちょうど今頃,茎葉にある養分を根に送って徐々に蓄積しているところです。
母茎は寒さにあたって徐々に黄色に変化していき
8〜9割くらい黄化したころに刈り取ります。

クリスマスの頃には、写真のような緑色のツリーに赤い飾りの実はご覧になれませんが
アスパラガスの株も来年春の萌芽に向けて準備中です♪

(栽培技術研究部S)

平成26年11月13日 嫌われもの?

セイタカアワダチソウ休耕田や空地にセイタカアワダチソウの黄色い花が目立つ季節になりました。

この植物は,明治時代末期に切り花用として日本に持ち込まれた帰化植物で,
他の植物を駆逐し,多量の花粉が飛んでアレルギーの原因となり
有害と思われています。

しかし実は、セイタイカアワダチソウはススキと共存できるし
花粉の量が少ない虫媒花で,アレルギーの原因にはなりにくいことがわかっています。

セイタカアワダチソウはまた,増えすぎると自己中毒を起こして枯れてしまいます。
人々の勝手な思い込みで、嫌われ者になっているのもかわいそうな気がします。

近づいてみると、花は案外きれいです。
この花を見つけたら、目の敵にせず優しく見守ってくださいね。

(生産環境研究部 F)

平成26年11月12日 ゆで卵?

タマハジキタケ

堆肥上に発生したタマハジキタケという小さなキノコです。

成熟すると中央の粘着性のある丸い胞子塊(矢印)を飛ばして周囲の作物に付着します。
胞子塊を飛ばした後は風船状に膨らんでゆで卵のようになります。

胞子塊

胞子塊(黒い点々)が作物(写真はアスパラガス)へ付くと
外観を損ね品質へ影響があります。

(生産環境研究部 KG)

 

平成26年11月11日 最後は愛情

トマト1トマト2

本センターでは夏秋のトマトの研究を行っています。

3月に播種,5月に定植し6月から今まで収穫を続けてきました。
そろそろ15段果房の収穫になります。あと3段果房くらい収穫したいと思っています。

9から10月のトマトが生育しやすい環境条件により,
開花も着果も順調に進み,樹には良い果実がたくさんついています。

これに立ちはだかるのがこのところの低温です。先日は霜がおりたとか・・・・

当センターのビニルハウス内も最低気温1.5℃を記録しました。

一般的にトマトの生育適温は最低10℃,
また果実の色素であるリコペンの着色には最低12℃必要とされています。
気温がこれ以下になると生育も止まり果実が色づく速度も遅くなります。

この対策は何でしょうか。

まずは保温です。

ビニルハウスで保温します → 外気温+約1.5℃ となります。
さらに,ビニルハウスのビニルを2重にします。これで1重よりさらに1.0~1.5℃保温されます。
そのほか隙間風が入らないように努めます。

これでもだめなら,どうしましょう。

暖房機で加温します。

これは燃料費がかかりますので,コスト計算をしながら行う必要があります。

そのほか,着色促進を促す資材もあります。
あとはトマトに愛情を持って願うだけでしょうか。

気温が下がりませんように・・・・・・はよう赤うなれえはよう赤うなれえ・・・・

(栽培技術研究部 KG)

【「夏秋トマト」に関連する研究成果】
夏秋トマトの低段密植栽培で収量倍増!

平成26年11月8日 農業技術センターOB会が開催されました

OB会

農業技術センターつちくれOB会第32回総会が
11月8日(土)に三原市大和町の白竜湖リゾートセンターで開催されました。

「つちくれOB会」は,元果樹研究所(安芸津)在勤者で組織されていた「くりおかOB会」を統合し
現在の会員総数は138名だそうです。

今年の総会には県内外から34名の方が出席され,旧交を温めておられました。

この会には,毎年,センター長が現役を代表して出席しており
挨拶の際に総会祝辞や近況報告をお伝えするとともに
OBの皆さんとの親交を深める良い機会となっています。

今年は,パークゴルフや懇親会の場等を通じて,33年ぶりにお目にかかった方
本県や愛媛県で農業を営んでいる方々等との会話が弾み,楽しいひと時を過ごしました。

出席された会員の皆さんからは,当センター職員の今後の活躍を期待する激励の言葉とともに
開かれた農業技術センターへの取組みを期待する温かい言葉を多数頂きました。

(センター長)

平成26年11月7日 立冬

フウ朝夕冷え込む日が多くなり,
農業技術センターの玄関前にあるフウの樹が紅葉しはじめました。
今日11月7日(金)は,二十四節季の「立冬」ですね。

いよいよ冬の始まりですが
旧暦ではまだ九月(正確には「閏九月」うるうくがつ)です。

かつて,農作業時期の目安に活用されていた旧暦(農歴)では
太陽暦とのずれを補正するため,2~3年に1度「閏月」が入り
1年が13カ月となります。

今年は九月に閏月が入り,九月が2回繰り返されます。
2回目の九月は「閏九月」と呼びます。

旧暦では七月から九月が秋の季節です。
九月が2回あると言うことは,秋が長いということです。

気象庁の予報では,今年の冬の気温は,西日本では平年並みか高いそうです。
旧暦で考えても,秋が長いことから,冬の訪れは遅いと予想されます。

立冬とはいえ,本格的な冬はまだ先になりそうです。

(生産環境研究部 F)

平成26年11月6日 常在戦場(じょうざいせんじょう)

常在戦場当センターの一室には,写真のような“書”が掲げられています。

読んで字の如く,「いつも戦場にいる気持ちで事に当たれ」
という意味です。
旧長岡藩(現在の新潟県長岡市)がこの4文字を藩訓としてきたことは有名で,
長岡藩士にとっての精神規範だったそうです。

当センターにあるこの書は,7~8年前に当時幹部職員であったI氏(現:OB)によって
書かれたものです。
それを知る職員は,今ではほとんどいないかもしれません。

「そが~なことじゃつまらんぞ!やりなおしじゃ!」
(訳:そんなことではいけないぞ!やりなおしだ!)

「研究員はなあ,これでもか!これでもか!というぐらいやらんといかんのじゃ!」

「しっかりせえ!」

熱血指導で知られるI氏には,私もよく叱られたものです。

研究環境は,当時と比較していっそう厳しさを増した感がありますが,
この書を見るたび,我々後輩を叱咤激励するI氏の大きな声が聞こえてくるような気がします。

(栽培技術研究部 LED担当研究員)

平成26年11月5日 カメムシの冬越し

マルカメムシマルカメムシは,農業をしていない方でも,目にする機会が多いかと思います。

農業では,主にダイズの害虫ですが,同じマメ科のクズも好物のようです。
近くに放置された雑草地があるとクズが繁茂し,マルカメムシも増殖しています。

ここのところ急に寒くなってきたのでマルカメムシは,
「冬越しの場所を探す」→「洗濯物と一緒に室内へ」→「うれしくない遭遇」
という事態が各地で起きているかと思います。

カメムシを見つけたら,刺激せず,そっと外に逃がしましょう。
他の越冬場所を求めて,おとなしく飛んでいきます。

(技術支援部 K)

平成26年10月28日 みかん栽培で攻めます

みかん見学会1みかん見学会2

10月28日「農林水産省 攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業」において,
広島県における現地実証試験「みかんの主幹形仕立てにおける省力・軽労型生産技術の現地実証試験の取り組み状況」
の見学会(新技術セミナー)が豊田郡大崎上島町の農業生産組合法人「シトラスかみじま」で開催されました。

生産基盤の急傾斜で,「石地」の主幹形栽培に取り組んでいる大規模ほ場で,
新しいクローラ型防除機や,マルチ化の点滴かん水について,136名の参加者が説明を受けた後,
意見交換もなされました。

27年度末までのこの事業で,農業機械や新しい技術の利用により省力・軽労化を実証し魅力ある産業を目指します。

(果樹研究部 K )

【「石地」に関連する研究成果】
ウンシュウミカン「石地」幼木の光反射シート点滴潅水栽培における夏秋肥一回施肥法 (平成23年度研究成果情報集 No.21)

平成26年10月27日 同じ品種でもイチゴの大きさが違うのはなぜ?

いちごイチゴと言えば,ケーキに使われている姿をイメージしてしまうのは
私だけでしょうか?
イチゴの最大の需要期は,クリスマスシーズンと言われています。

農家さんたちは,消費者のみなさんにおいしいイチゴを届けるため
今の時期,着々と準備を進めているところです。
広島県内でも,11月末ごろからスーパーの店頭にイチゴが登場してきます。
この時期のイチゴは,ハウス育ちです。
寒い時期に,ハウスの中で大切に育てられたイチゴたちが
みなさんの食卓に届けられるのです。

ところで,同じ品種でもイチゴの大きさが時期によって変わっているのに
気づいたことありませんか?
イチゴが出始めのころは,大きかったのに,春ごろは小さいな・・・って
思ったことありませんか?

実は,それには,理由があります。
ハウスで栽培するイチゴは,通常11月末から5月末ごろまで収穫できますが
そのシーズン中に4~5果房が順次出現してきます。
1果房からは数個の実を収穫しますが
大きな果実は,果房毎にできる最初の果実だけなんです。

つまり,大きなイチゴは,数量が少なく特別なイチゴなんです。
昨年度当センターで収穫したある品種では,通常の一口サイズのイチゴが15g前後とすれば
大きなイチゴが60g程度ありました。

お店に並ぶパック売りが1パック300g入りなので,1パックに大きなイチゴは5個入りになりますね。
大きさが想像していただけたでしょうか?大きさに加え,最初に収穫されたイチゴには,まだまだメリットがあります。

イチゴの葉からイチゴの実へ養分が送られますが,最初のイチゴには,イチゴの葉に十分な養分があり,
その養分(愛情?)を一身に受け,寒い時期でもあり時間をかけて実ります。
その結果,甘~いイチゴになります。

大きくて,甘いイチゴは時期限定商品なんです!
手を出しにくい価格のことが多いですが,一度食べてみる価値はありますよ。

(栽培技術研究部 F )

平成26年10月25~26日 安芸津フェスティバルで農業技術センターの研究成果を紹介しました

あきつフェスティバル1あきつフェスティバル2

東広島市安芸津市民グラウンドで開催された,安芸津フェスティバルで
生産量日本一のレモンをはじめ,アスパラガスやミカンなどの研究成果をクイズ形式で紹介しました。

延べ1000名以上の方が会場を訪れ,記念品を手にした皆さんは,笑顔で溢れていました。
当日の応対,準備や片づけに関わってくれた職員の皆さん,ありがとうございました。

(果樹研究部&総務部)

平成26年10月24日 いちごの花が咲き始めました!

イチゴの花とミツバチビニルハウスの中でポツポツと白い可憐な花が葉っぱの間から顔をのぞかせています。
来週には,白い花が並ぶように咲き誇りますよ!

花が咲くとホッと一安心,そしてなんだかワクワクしてきます。
収穫を思い,待ち遠しい気分になっているのでしょうか。。。
何年もいちごを栽培してきましたが,毎回同じ気分になりますね! 

いちごの花が咲くこの時期,私より仕事をしてくれる相棒がいます。
それは,ミツバチです!
彼女らは,毎日,花に訪れて受粉の作業をしてくれます。
そのおかげで,大きくてきれいな形のいちごができるんです。
ミツバチの働きには本当に感謝!

(栽培技術研究部 いちご研究員)

平成26年10月23日 第60回全日本花卉品種審査会(ユーストマ)が開催されました

ユーストマ審査会

ユーストマ1位

当センターで,ユーストマ(トルコギキョウ)の品種審査会が開催されました。
審査員が実際に花を見ながら点数をつけ,その平均点の高いものから順位が付けられます。
この審査会に合うように栽培の調整を行った研究員や職員のみなさまもお疲れ様でした。

なお,出品されたトルコギキョウは10月末くらいまでご覧いただけますので
お近くにお越しの際は,ぜひお立ち寄りくださいね。(見学ご希望の方は技術支援部までご連絡ください)

(技術支援部Y)

【「トルコギキョウ」に関連する研究成果】
トルコギキョウの高品質周年生産システムの実証研究 (平成26年度研究成果情報集 No.22)

平成26年10月21日 土,調査中

土壌調査みなさん,おはようございます。
何をしているところかわかりますか?

水稲の作土(深さ0~18cmくらい)の土壌の物理性(水持ちの良さや排水の良さ)や
化学性(肥料の成分)を調べるために土を採っています。
次年度以降の施肥量の増減を決めるための資料になります。

また,土壌の炭素も調べます。
この結果から地球温暖化の原因物質といわれている二酸化炭素の貯留量を調べて,
農水省に報告する仕事もしているんですよ。

(生産環境研究部 I )

【「二酸化炭素」に関する研究成果】
温室効果ガス抑制に関連する農地土壌の炭素貯留量 (平成23年度研究成果情報集 No.33)

平成26年10月16日 ミステリーサークル

坪刈りとうとう当センターにもミステリーサークル(スクエア?)が・・

というのは冗談で,坪刈り(つぼがり)を行った後の田んぼです。

面積あたりどれくらいお米がとれたのかを調査するため
このように刈り取り,穂の数やモミの数など,たくさんの項目を調べます。

生育のばらつきの少ない真ん中部分を刈り取るため
このような模様になっています。

(技術支援部Y)

平成26年10月14日 稲刈り始まりました

稲当センターでも稲刈りが始まりました。

(技術支援部Y)

平成26年10月10日 セミナー「花きの温暖化対策」で発表します

花きセミナー10月21日に岡山大学で開催されるセミナー
「花きの温暖化対策~短時間冷房のすすめ~」において
栽培技術研究部の梶原総括研究員が研究成果を発表します。

花きの栽培施設では,暖房はよく使用されていますが
冷房はあまり使われていません。

ところが,近年の温暖化や 夏の猛暑などによって施設の中が高温になり
花の品質が悪くなってしまうことがあるそうです。
冷房を入れたらいいのだろうけど,コストが・・というお悩みも。

品質は落としたくない,でも冷房コストもおさえたい!
という生産者のみなさまへぜひお知らせしたい成果です。

(技術支援部Y)

【「花きの温暖化対策」に関連する研究成果】
ヒートポンプを利用した日没後の短時間変夜温管理による主要花きの高温障害回避技術の開発 (平成25年度研究成果情報集 No.22)

平成26年10月6日 カバープランツとは

シバザクラ全回,子ヤギ誕生の記事とともに,カバープランツのことを書いたところ
「カバープランツとは何だ?」とのご意見がありました。

カバープランツとはグランドカバープランツとも呼ばれ
地面を覆うように低く生える植物のことです。
茎や枝を横に伸ばして地表を覆うため,土壌の流出や乾燥を防いだり
雑草の繁茂を抑えたりする効果があります。

おなじみの芝生もカバープランツのひとつ。

前回はカンキツ園におすすめの「ダイカンドラ」という植物をご紹介しましたが
畦畔管理には「シバザクラ」もおすすめですよ。

(技術支援部Y)

【「シバザクラ」に関連する研究成果】
マルチ被覆とシバザクラ植栽を組み合わせた大規模畦畔管理技術 (マニュアル一覧

平成26年10月3日 子ヤギ (畜産技術センターより)

子ヤギ広島県庄原市にある,広島県立総合技術研究所畜産技術センターより
「子ヤギが産まれたよ」との情報をいただきました。

畜産技術センターで飼育されているヤギたちは
「ヤギによる除草」の現地実証のために,県内出張することもあるそう。

かわいい・・

ちなみに,当センターでは「ダイカンドラ」という被覆植物(カバープランツ)を用いて
雑草管理を楽にする技術を開発しています。

(技術支援部Y)

【「雑草管理」に関連する研究成果】
「ダイカンドラ」草生カンキツ園の被覆促進に有効な省力土壌管理法 (平成19年度研究成果情報集 No.7)

平成26年9月30日 広島県とこんにゃく (資料室より)

蒟蒻試験地成績資料室を整理中,大先輩の成績報告書を見つけました。

昭和10年に作成された,蒟蒻(こんにゃく)試験地の成績報告書で
こんにゃく栽培地の気候,土壌,肥料,病気や品種の比較などが
記されていました。

広島県のこんにゃく栽培は,明治時代後半に本格化しました。
神石郡を中心に生産量を伸ばし
昭和7年には全国1位の生産量となったそうです。

ところが,その栽培は経験に頼る以外になく
本格的な試験研究は,全国的にはほとんど行われていませんでした。

そこで,広島県は昭和10年に神石郡に「蒟蒻試験地」を設置し
昭和19年に試験地が廃止されるまでの9年間,本格的な試験研究を行いました。
この成績書は,試験地設置1年目のもののようです。

パソコンもデジカメも無い時代,生育状況は詳細なスケッチで記録されています。

(技術支援部Y)

【写真】
こんにゃくの生育状況調査図(昭和十年度広島県蒟蒻試験地成績第一輯より)

【参考資料】
広島県立農業試験場七十五年史

平成26年9月25日 八朔(ハッサク)の由来?

八朔発祥の地ちょっと時期が過ぎましたが,今年は8月25日が八朔(旧暦の8月1日)でした。
ハッサクといえば,尾道市因島が原産のカンキツです。
先日,ハッサクの名前の由来について問い合わせがあり調べてみました。

原産地の因島では「八朔発祥之地」の石碑があり,
碑文には「八朔の頃から食べられるので,八朔と命名した。」
というような由来が書いてあるそうです。
しかし,八朔の頃(新暦で8月25日頃から9月23日頃)は,ハッサクの果実も小さく,
実際に食べ始めるにはちょっと早いようです。 

他の情報を調べたところ,
旧暦の2月1日を初朔日(「はつついたち」と読むようです。)というそうです。
初朔を「はつさく」と読んで,いつの間にか八朔にすり替わったのではないか?
との説もあるそうです(記載した文献は見つけられませんでしたが)。 

果物の名前にも色々と歴史があるようです。

(技術支援部K)

【写真】
密厳浄土寺(みつごんじょうどじ:尾道市因島)にある「八朔発祥之地」の記念碑 (写真提供/(一社)尾道観光協会)

平成26年9月24日 すっかり秋

ヒガンバナほ場周辺に彼岸花が咲いていました。

黄金色の稲と彼岸花,とても美しいです。

美しさが伝わりづらいのは,私の写真の腕のせいです。

(技術支援部Y)

平成26年9月18日 シャインマスカット収穫最盛期

シャインマスカット果樹研究部では,ブドウの収穫最盛期を迎えています。

この品種は,黄緑色の「シャインマスカット」という人気の新品種で,
県内でも栽培面積が急激に増加してきています。
果樹研究部でも,「シャインマスカット」の収量や品質の改善のための試験を行っています。

(果樹研究部H)

【「シャインマスカット」に関連する研究成果】
ブドウ「シャインマスカット」専用カラーチャートの作成 (平成26年度研究成果情報集 No.8)

平成26年9月12日 いちごの植え付け適期

いちご農業技術センターでは,いちごの苗を9月8日に植え付けました!

ところで,いちごは植え付け適期をどうやって決めるか知っていますか?
なんと,いちごの葉をむしって,顕微鏡で確認できる大きさの生長点を見て判断しているのですよ!
生長点に花の芽がついていたら,植え付けOKなんです。

9月8日に植えたセンターのイチゴ,順調に育てば11月半ばには収穫できるようになります。
ちなみに,9月の中下旬に植えると収穫は12月からとなり,遅れちゃうんです。

冬がシーズンのいちご。実はこの9月の植え付け時期がポイントなのです。

(栽培技術研究部 いちご研究員)

【「いちご」に関連する研究成果】
naked培地を利用したイチゴの育苗技術-年内収量の増加を目指して- (平成26年度研究成果情報集 No.21)

平成26年9月11日 レモンはいつもレモン色?

グリーンレモンいえいえ,そうではありません。

外国から輸入されるレモンの多くは,日本に届くまでに2~4週間の輸送期間が必要ですので,
通常は消費者に届くまでに黄色くなります。

一方国産レモンは,10~11月に収穫された果実にはまだ緑色が残っています。
また,収穫してから消費者に届くまでの期間も,3日~1週間程度であるため,グリーンのままで届けられます。
そのため,グリーンレモンは国産の証であり,フレッシュな香りが特徴です。

現在(9月)に出回っている国産レモンの色は,瑞々しいグリーンです。
なお12月以降は,国産レモンも樹上で黄色くなるため,流通する果実も黄色となります。

また広島産レモンは,収穫直前の腐敗防止剤を使用しないことはもちろん,
ポストハーベストも行っていないため,果皮まで安心して召し上がっていただけます。

(果樹研究部A)

【写真】
センター内雨よけハウスのグリーンレモン(9月3日撮影)

【「レモン」に関連する研究成果】
レモンを落下させる高さと衝突部位の違いが腐敗に及ぼす影響 (平成25年度研究成果情報集 No.18)

平成26年9月10日 一般公開は無事終了しました

一般公開9月6日に開催した一般公開は,約800名の方にご来場いただき無事終了しました。
当日の様子はこちらからご覧いただけます。

(技術支援部Y)

平成26年9月8日 平成26年度日本農作業学会優秀地域貢献賞を受賞しました

1当センター栽培技術研究部の川口副主任研究員が
平成26年度日本農作業学会優秀地域貢献賞を受賞しました。

生産量日本一を誇る広島ワケギの生産において
重労働であった球根植え付け作業を,これまでより楽にする研究成果が評価されました。

(技術支援部Y)

【関連する研究成果】
ワケギの球根植え付け機「ひっぱりくん」

平成26年9月5日 第38回広島県花き品評会が開催されました

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本日,当センターにおいて,「第38回広島県花き品評会」が開催されました。
出展された花は明日の一般公開でご覧いただけます。
さらに14時からはこれらの花のオークションも開催いたします。
毎年大盛況のオークション,見るだけでも楽しいですよ!

(技術支援部Y)

平成26年9月3日 一般公開のごあんない

かぼちゃ9月6日(土曜日)9時より,当センターの一般公開を行います。

研究成果の展示のほか,お子様にも楽しんでいただけるよう
稲刈り体験(雨天時は精米体験)やトマトすくい,田んぼの生き物の展示など
さまざまなイベントをご用意しております。

フルーツクイズでは,参加者全員に数種類のぶどうの詰め合わせ(1粒ずつですが)をプレゼントいたします。
ぶどうが無くなり次第終了させていただきますので,お早目にお越しください!

また,当日は現在育成中のおばけかぼちゃ(アトランティックジャイアント)も展示予定です。
写真は8月11日に撮影したものですが,どのくらい成長しているかは来てからのお楽しみ・・・!

 

平成26年8月29日 雑草よ,たくさん生えてちょうだい!!

除草剤試験困りものの雑草ですが,それが旺盛に繁茂してくれないと困る試験があります。
除草剤の試験です。まずは,雑草がちゃんと生えてくれないと,
除草剤の効果を確認できないからです。
この試験の担当者は,田植後はちゃんと雑草が生えてくれるかを心配しています。
写真の田では,枠ごとに異なる除草剤を処理し,その効果を調査しています。
手前の枠には除草剤を処理していないので,様々な雑草がたくさん生えています。

(栽培技術研究部K)

【写真】
除草剤試験を行っている田

【「除草剤」に関連する研究成果】
平成26年度広島県病害虫・雑草防除基準に採用した普通作物用除草剤の除草効果および薬害 (平成26年度研究成果情報集No.11)

平成26年8月28日 食塩から砂糖ができる?

植物

食塩は,人間にとって欠かせないものですが,
植物にとっては必ずしも必要性がないものであるとも言われています。
しかし,ある植物にとっては食塩がないと葉の色が薄くなり,
生育不良になるといわれます。例として甜菜(サトウダイコン)です。
食塩は葉緑素の合成過程で必要でないかと思われています。

(技術支援部O)

【「生育不良」に関連する研究成果】
水素を溶解させた培養液による水耕栽培作物の光酸化障害低減技術の開発 (平成24年度研究成果情報集No.24)

平成26年年8月19日 カメムシは臭い?

チャバネアオカメムシ「カメムシ=くさい」と多くの方が思われていることでしょう。
この匂い成分は,カメムシ自身にとっても有害物質です。
きっとカメムシも好き好んで匂いを出している訳ではないのでは?
カメムシを見つけたら寝た子を起こさず,そっと扱ってください。

(技術支援部K)

【写真】
チャバネアオカメムシ成虫

【「カメムシ」に関連する研究成果】
ソルガム障壁とインセクタリープラントの組み合わせによるハダニ密度抑制 (平成24年度研究成果情報集No.14)

平成26年年8月18日 研究員日記始めます。

センター外観

本日より,「研究員日記」を開始します。
さまざまな情報がご提供できるよう努めてまいりますので
今後ともよろしくお願いします。

(技術支援部Y)

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