このページの本文へ
ページの先頭です。

研究員日記 令和5年4月~

印刷用ページを表示する掲載日2024年2月22日

研究員って、どんなことをしてるの? 何を感じているの? 職場あるあるは? センターのできごとをすこ~し紹介します。

(過去の記事)
平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度平成30年度平成31年度令和2年度令和3年度令和4年度

令和5年度  

4月~6月​7月~9月|​10月~12月1月~3月

令和6年2月22日 早くも次年度の予約が…

年度末が近づいてきました。組織では次年度の計画をたてている時期なのでしょう。早くも次年度の視察や職場体験の予約が入っています。できるだけご要望にお応えできればと思います。インターンシップもお待ちしています。HPの技術支援のページをご参照ください。(技術支援部 S)
次年度の予約

令和6年2月20日 西条酒蔵群が国の史跡に指定!

東広島市の西条酒蔵群が国の史跡に指定されました。おめでとうございます!!。酒造好適米(日本酒を造るための専用のお米)を担当する私としてもうれしい限りです。
当センターでは、県内の日本酒関連産業の益々の活性化を図るため、酒造好適米の栽培技術向上のための試験や品種改良に取り組んでいます。特に新品種「広系酒45号(萌えいぶき)」の円滑な普及を関連機関とともに進めています。(栽培技術研究部 K)
酒蔵群

令和6年2月9日 カランコエの花

少し古い画像データから見つけました。面白い形の花が咲いていたので写真を撮った記憶があり、ベンケイソウとも呼ばれるカランコエの花です。
カランコエに関する研究は行っていませんでしたが、成長の遅い多肉植物の一種がとある天敵の餌として最適との声を病害虫担当研究員から聴き、横着者の私は繁殖と栽培が容易で早く大きくなるカランコエに目を付けた次第です。当然、早く大きくなり、その研究員に株を渡して天敵に餌として与えていましたが、食べてくれなかったそうです。
そのまま、余った株を置いていたら、このような花が咲きました。風が吹けば花軸がふらふら揺れていました。(3/4研究員)
カランコエ

令和6年1月31日 カワラヒラの水浴び

水田の水たまりでカワラヒワが水浴びをしていました。寒くないのかな?水浴び後のお手入れも時間をかけていました。きれい好きですね。この鳥は、一年を通してみることができます。羽の中央の黄色が映える鳥です。(栽培技術研究部 K)
カワヒラ

令和6年1月30日 水を溜めない冬の田んぼ

秋、稲の刈り取り時期が近づくと、田から水が落とされます。土壌が乾いて硬くなり、大型機械(コンバイン)が田に入っても沈まない状態にして稲刈りが行われます。その後、トラクターによる耕うんを行い、春の田植準備まで、田に水を入れることはありません。秋口の耕うんと冬の落水には次のような効果があります。
・耕うんにより植物残渣を土中に埋め込むとともに、土中に空気のすき間を作ることで微生物が活発に活動して、腐熟(堆肥化)を促進します。
・畑地化することで、水を好む雑草を抑制します。
・塊茎で増える雑草は、塊茎が土表面に露出することで凍死します。
兵庫県では、コウノトリのために、一部の水田で冬も水を溜めた状態を保つ栽培を行っている地域があるそうです。(栽培技術研究部 K)
冬の田んぼ

令和6年1月26日 環境制御機器をDIYで製作!

農業技術センターにおいて,生産者を対象に低コスト細霧冷房用の制御機器製作ワークショップを開催しました。DIYにより,既製品の購入より大きくコストの削減が可能です。今年の夏も乗り切れることを期待しています。(DX研究員NY)
環境制御機器自作

令和6年1月25日 冬の訪問者

冬の期間、当センター圃場の周辺ではニュウナイスズメやミヤマガラスの集団を見ることができていましたが、今年は全くいません。冬の水田を寂しく眺めていたら、年明けからタゲリ2羽を見かけるようになりました。この鳥も毎冬見ることができていましたが、やっと姿を見せてくれました。
タゲリの特徴は何といっても、頭の上の飾り羽(冠羽)でしょう。また声や飛び方も特徴があり、猫のような鳴き声で蝶のようにフワフワという感じで飛びます。(栽培技術研究部 K)
タゲリ

令和6年1月24日 ユリの花

1月ですが、瀬戸内海にある小さな島でユリの花が咲いているのを見つけました。瀬戸内海を見渡す南向きで温暖な場所ですが、降霜のせいか少し花弁が痛んでいます。花弁の外側に紫色の筋が入っていることと葉が細長いから、外来種のタカサゴユリと推察されます。通常、真夏に咲く花ですが、なぜこの真冬に咲いているのか不思議です。温暖化の影響なのか、突然変異なのか。
タカサゴユリは、環境省の生態系被害防止外来種リストでは、対策が必要なその他の総合対策外来種に指定されているので、今後の増殖が見られないことを祈ります。傷んだタカサゴユリの写真だけでは花としては映えないので、同じユリの仲間で6月に撮影したササユリの写真を載せます。こちらは在来種で、自然状態での減少が危惧されています。(3/4研究員)
ユリの花

令和6年1月17日 ドローン研修

作物の生育状況や病害虫の発生状況などをドローンを用いた空撮画像から解析する研究を実施しています。研究に携わる職員自らがドローンを操作できるように研修が行われました。航空法などの法令を学び、ドローンを操縦する訓練を実施しました。(技術支援部 S)
ドローン研修

令和6年1月12日 冷え込み厳しい朝

農業技術センターは海抜約220mの盆地にあります。このため、冬の朝の冷え込みは結構厳しく、氷点下になることもしばしばあります。今朝は風もなく放射冷却もあって、圃場一面に霜が降りていました。晴れた日の日中は気温が上がり、県内でも寒暖差が大きい地地域です。そうした気候が酒造りに向いていて、東広島市が酒処となっているようです。(センター長)
霜

令和6年1月10日 テレワーク

テレワーク(在宅勤務)は,働く人のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の 向上や業務効率向上などに効果がある勤務形態として期待され、当センターでも推奨されています。私は往復2時間の自動車通勤ですから、単純累計で年間に480時間(20日分)ほど通勤に使っている計算になります。この時間が軽減されることはとても有益です。今日もテレワークです。会議もwebです。(技術支援部 S)
テレワーク

令和6年1月5日 麦すくすく

11月21日の日記のときには1葉期の小さかった小麦がすくすくと育ち、今はしっかりと緑になっています。(技術支援部 S)
麦すくすく

令和5年12月26日 天気晴朗なれども・・・

果樹研究部の本館屋上から朝日を眺望す。
天気晴朗なれども、外寒し。(by Pica Jiro
朝日

令和5年12月25日 果樹研究部の冬支度

このところ寒い日が続きますね。10年に一度とも言われる寒波が襲来し、広島県内でも積雪や冷え込みが続きました。果樹研究部のある東広島市安芸津町は雪が積もることはありませんでしたが昼間も雪がちらつくほど冷え込んだ日もありました。
果樹研究部ではこの寒波が襲来する少し前に、毎年恒例のカンキツ樹への寒冷紗を被覆しました。寒冷紗は、ほ場に設置されているトレリスの上に、端から棒で突き上げながらかけていきます。とても力のいる作業で、私は途中で上着を脱ぎたくなるほど暑くなりました。この作業にはコツがいるので、はじめは1か所設置するのに時間がかかっていましたが、何か所もやっていくうちにどんどん上達し、2日ほどで全ての箇所の設置が完了しました。これで樹が寒さに負けることなく来年の春を迎えることができるといいですね。(果樹研究部Mm)
冬支度

令和5年12月22日 米および大豆の品質等級検査を受けました

育種および栽培試験に供試した品種・系統について,広島県JA農産物検査協議会の末田技術主幹に御来所いただき、米:315点と,大豆:20点の等級検査を受けました。高温年であった本年は、高温登熟耐性を持った品種の特性が十分に発揮された年でした。広島県内の米の状況を見ても、本年は、高温登熟障害に加え、カメムシの被害も多く、平年に比べると1等米比率はやや低くなりましたが、懸念していたほどの低下は見られず、ホッとしています。炎天下の中、良く頑張ってくれました。(栽培技術研究部 K)
品質検査

令和5年12月20日 鳥獣害

ある島で見つけたウンシュウミカンの木です。果樹の専門ではないので、ウンシュウミカンか否かについては確かではありませんが、残った果皮から判断しました。誰かが、果実をハサミで収穫せず、引きちぎったように見えます(写真1)。最初は、かなり強引に引きちぎって食べたのかと思いましたが、反対側から樹を見ると葉や枝に泥が付着しています(写真2)。また、太い枝も折れており、ここで気が付きました。この島で多い野生鳥獣、加害者はイノシシです。ミカン園そばの沼地で遊んだ後、枝に乗りかかりミカンを食べたと推察されます。この島でも、空き家やかつてのミカン畑が竹やぶや雑木林になっている場所が散見されます。かつてのミカン畑はイノシシの住みかとなり、栽培されている果実も餌と認識しているようです。対策には、ミカン畑を隙間なく囲む金属ネットが必要でしょう。
ついでに、イノシシに荒らされた収穫前水稲の写真も載せます(写真3)。県内にもイノシシでの豚熱の発生があるようですが、農業被害はまだまだ見られます。ちなみに、広島県が公開している資料によると、令和4年度の鳥獣による県内の農作物被害総額は4億を超えており、その多くがイノシシとシカに起因しています。
当センターではイノシシやシカによる害はありませんが、カラスによるカンゾウ根茎の引き抜きと食害が見られました。写真4のように痛めつけられた株を埋め直しましたが、かなりの欠株が発生しました。カンゾウについては、畝の周囲を釣り糸で囲って以降、被害はなくなりました。(3/4研究員)
鳥獣害

令和5年12月8日 足場管ハウスの建設研修

足場管ハウスは太~い建設用足場管を利用した自由な設計ができる強靭なハウスです。軒高を高く設計すれば、従来のパイプハウスに比べて換気効率が良くなり、夏季のハウス内の温度が外気温と大差なくなります。そのため、作物の生育がよくなって収量増加や高品質化が見込めるとともに、作業性が大きく改善されます。
12月7、8日の2日間で、足場管ハウスに関心がある生産者等を対象に建設研修(依頼研修制度活用)を実施し、9名の方が基礎打ちから本体組み立てまでを実際に体験されました。全員から「わかりやすく、役に立った」との感想をいただき、「価格が安い」「作業性がよい」「建設するイメージができた」と好評で、皆様、導入を前向きに検討されるとのことです。(技術支援部 S)

足場管ハウス研修

令和5年12月6日 意外と見たことないオケラ

作物の収穫を終えると、生産環境研究部では土を掘る調査が増えます。土を掘って断面の様子を調べたり、採取して成分分析などをするわけです。その際、土の中で生きている多くの生き物に出会えるのですが、その代表がオケラです。
「アンパンマン」の原作者であるやなせたかしさんが作詞した童謡「手のひらを太陽に」にも登場するので、名前は聞いたことがある方は多いと思いますが、その姿を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。オケラは土の中で、まるでモグラのようにトンネルを作って生きています。トンネルの中では植物の種子やミミズなどを探して食べています。
「オケラの七つ芸」という言葉がありますが、実はこのオケラ、意外にも飛ぶことができ、街灯に集まることもあるようです。それどころか、樹木や壁を登ったり、かなりの速さで泳いだりすることができ、かなり多才な生き物なのです。しかしながら、「オケラの七つ芸」という言葉は「器用貧乏」という意味で使われる言葉で、実は全然褒められていないのです。もっと褒められていいのになと、同じく器用貧乏の私は忍びない思いになります。(生産環境研究部 N)
オケラ

令和5年12月5日 ベトナムからの視察者御一行

広島ベトナム平和友好協会を通じて、ベトナムで米など生産する企業から4名の方が視察に来られました。農業技術センターの概要を説明し、圃場視察に移りました。ちなみに、説明は日本語で行いましたが、ベトナム語に堪能な通訳者が同席されていました。実習用に建設中の足場管を利用した高軒高ハウス、耕起した水田、ムギの原種生産圃場をご案内しました。
耕起した水田圃場では、革靴にもかかわらず中に入り、歩いて、硬さや土の性質を確認されていました。また、水田の切り株が残った場所では、何やら物差しのようなものを出して形状を測定する姿も。圃場を移動している途中、残渣を堆肥にする建物が見えたのでこちらも気になったご様子。予定にはなかったのですが急遽歩いて向かい、どのような残渣があるのか確認されていました。ベトナムでも堆肥を使った有機農業に関する興味は高いようです。
今年に入って、海外からの訪問は6月のフィリッピンに続いて2件目です。当センターは、今後も国内外を問わず、農業の振興に寄与できるよう努めます。(3/4研究員)​
ベトナムからの視察

令和5年12月4日 高知県種子協会 来所

11月30日、高知県の種子協会の皆様にお越しいただきました。本県の水稲種子生産および酒米の新品種を中心に紹介させていただきました。活発な質疑応答であっという間に予定時間が終了いたしました。高知県の酒造会社様には、本県生産の八反錦1号もご利用いただいており、今後とも、連携を深めていければと思います。(栽培技術研究部 F)
酒米新品種紹介

令和5年11月30日 日本作物学会中国地域談話会

11月28~29日、日本作物学会中国地域談話会が開催されました。中国5県の大学関係者および公設試の研究者が集い、テーマ講演として「水稲種子生産の現状と課題」について情報交換を行いました。その他、一般講演11課題の発表があり、広島県からも4課題の講演を行いました。エクスカーションでは、当センターのミニライスセンターをはじめ種子生産関連施設および機械を見学いただくとともに麦の品種比較試験圃場も紹介しました。2日間有意義な意見交換ができ、今後の業務の参考になりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。(栽培技術研究部 F)
作物学会中国地域談話会

令和5年11月28日 あっ、イタチ

職場巡回中に何か茶色い小さいものが前を横切ったので、携帯のカメラを起動して出てきそうなとところで待ち構えているとカメラ目線で撮影できました。このあたりでは珍しい生き物ではないのかもしれませんが、調べてみるとシベリアイタチ(尻尾が長いので)であること、人によって毛皮用に持ち込まれ、西日本で在来のニホンイタチから住みかを奪っていること、見つけて複雑な気持ちになりました。(センター長)
シベリアイタチ

令和5年11月22日 名手の子は名手

9月6日の研究員日記では潜水の名手(カイツブリ)をご紹介しましたが、今朝は幼鳥を見つけました。頭の毛色が親鳥より薄いので多分そうかと・・・。今朝の親鳥は私の気配を感じるなり、すぐにどこかへ飛び去ってしまいましたが、幼鳥は飛び去ることはありませんでした。どうやら飛ぶのはまだ苦手のようです。しかし、すぐに潜ってどこかへ行ってしまいました。「名手の子は名手」のようです。(by Pica Jiro
カイツブリ幼鳥

令和5年11月21日 麦の出芽

11月上旬に播種した小麦が出芽の時期を迎えています。実験圃場なので鳥害を防ぐために防鳥網で囲われています。その中で、条播した小麦がすじ状に出芽しています。今は1葉期頃です。こんな小さな芽が寒い冬を乗り越えて、6月には多くの実りをもたらします。(技術支援部 S)
麦の出芽

令和5年11月14日 尾道市の市議会議員の皆様に果樹研究部の取り組みを紹介しました

尾道市の市議会議員の皆様(第1次産業活性化推進議員連盟13名)が10月31日に果樹研究部へお越しになりました。尾道市において当部が現地実証栽培に取組んでいるカンキツの「瑞季」とイチジク株枯病抵抗性台木の「励広台 」を中心に,圃場で研究成果の説明を行いました。それに対して,議員の皆様から,「両品種ともに尾道市の果樹生産者が抱える問題を解決する新たな技術として期待出来る。現地実証栽培の結果を楽しみにしているので,今後も精力的に研究を進め,良いタイミングで情報共有をして欲しい」とのコメントを頂きました。(果樹研究部M)
尾道市議会視察

令和5年11月13日 採用内定者職場説明会をしました

11月10日に広島県職員(農業職)採用内定者の皆さんを対象とした職場説明会を実施し、7名の方に参加いただきました。初めての取組でしたが多くの職員と内定者の方々に協力、参加いただき、2時間があっという間に過ぎてしまい、一緒に働きたいなと思わせてくれる方々ばかりでした。農業技術センターではどんな仕事しているのか、職員はどんな働き方をしているのか、そこで働く自分がイメージできたか、参加いただいた皆さんには、採用後の配属先を考える参考になればと思っています。(センター長)
内定者説明会

令和5年11月10日 新型ドローン 初飛行

秋晴れのこの日、新たに納入されたドローンの試験飛行が行われました。本機種の飛行技能認定を取得した研究員による入念な飛行前点検の後、軽やかな風切り音を残して上昇し、設定したルートに従って水田の区画内を飛行しました。このあたりの水田では、エンジンを搭載したラジコンヘリによる水稲防除が行われますが、それと比べると相当静かで少し離れると飛行音はほとんど聞こえません。
今後、本機は大規模な栽培が広がるレタスの効率的な施肥技術の開発を行うための研究課題に使われる計画です。新機の初飛行だったので、研究員はかなり緊張した様子でしたが、無事に終えることができて安堵していました。今後の活用に期待しましょう。(3/4研究員)
ドローン初飛行

令和5年10月31日 使うな危険

ようやく過ごしやすい季節となりました。休みには家族や友人たちとバーベキューに興じるなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときに、串やお箸として決して使ってはいけない植物があります。
果樹研究部でも生け垣として活躍しているキョウチクトウ(左:茎葉、右:花)。街路樹としてもよく知られたポピュラーな植物です。しかしながら、その樹液には食中毒の原因となる有毒物質が含まれていることはあまり知られていないかもしれません。バーベキューの際に串として使用したり、お箸の代わりに用いた際に食中毒が発生したという事例が実際に報告されているそうです。まさに「使うな!危険!」ですね。(by Pica Jiro
キョウチクトウ

令和5年10月26日 研究員に教わりました

圃場を巡回している時に研究員に出会うと仕事のことを取材するようにしています。今日はトマトの形について教えてもらいました。左の写真の2つのトマトを比較すると右のトマトに比べて左のトマトの方が角ばって見えませんか。トマトが吸い上げる水が少なくなるとこんな形のトマトが増えるそうです。右の写真は横から見たトマトですが、とんがって見えませんか。秋になって気温が下がるとこのような形のトマトが増えるそうです。そのほか、強い日射にあたると軸の部分から割れが生じたり、温度によって色づきが変わるとか、品種によってそうした変化が出やすかったりと、あらためて農業の奥深さを感じました。(センター長)
トマト写真

令和5年10月25日 10月の来訪者

10月になると、毎年水田で見かけるようになる、この地味な鳥。名前がずっと分りませんでした。先日、図鑑を眺めていて、そっくりな鳥をやっと見つけました。ノビタキです。この鳥は夏鳥(春に日本に飛来し、秋に南方に渡る鳥)で、夏場は高原で暮らしています。「春と秋の渡りの時期は低標高地でも見ることができる。」と図鑑にありました。(栽培技術研究部 K)
ノビタキ

令和5年10月19日 安全パトロールでの風景

仕事をする上で最も大切なのは安全であることです。センターでは、管理職が時間を確保し安全パトロールをしています。今日はその中で撮った風景を紹介します。まず、倉庫の整理整頓を確認、良く整理されています。横にある自転車は広い圃場を移動する重要なアイテムです。圃場に出ると農閑期に入りつつあることが実感できます。稲刈りが進んで景色が大きく変わりました。先月除草した水路も、もう水がほとんど流れていません。朝晩の冷え込みも厳しくなり、まだ経験したことのない八本松の寒い冬にちょっと緊張感が増します。(センター長)
安全パトロール

令和5年10月18日 大切な横のつながり

仕事をする中で横のつながりが大切と感じることがよくあります。16日から17日にかけて島根県出雲市で中四国ブロックの農業試験研究機関の所長会がありました。静岡県さんを講師に迎え、クラウドファンディングを活用した研究資金獲得の事例を勉強、センターの運営、人材育成など、組織の課題や取組を共有したり、またアドバイスを頂いたりと、とても有意義な会となりました。「他人を見て己を知る」機会は貴重です。心をつくしたおもてなしと有意義な議題設定と視察、意見交換の場をご準備、運営いただきました、開催県の島根県センターさん、幹事県の山口県センターさん、ありがとうございました。(センター長)
所長会議

令和5年10月11日 花とカエル

資料作成のために過去の画像をいろいろ探していると、下の2枚の写真が見つかりました。
ちょこんとカーネーションの花の上にカエルが乗っています。当センターでのカーネーションの除草剤試験は15年以上前に終了しているので、かなり古い写真です。今でも覚えていますが、冬眠時期である1月に撮影しました。カーネーションを咲かせるために10℃に暖房していたのでカエルも寝られなかったのか、早く起きすぎたのか?
もう1枚は、ガーベラとカエルです。ガーベラの農薬試験はもう行っていませんが、調査終了後に株を花壇に植えました。3年前の8月の暑い日、ふと花壇に植えたガーベラを見ると、日傘となった花の下で休憩中のカエルを見つけました。カエルも我々と同じように。やはり暑かったのでしょう。
皆さんは、それぞれ2匹のカエルがどうやって花の頂上まで登ったと考えますか?なお、カエルの種類については、間違っていたらいけないので記載しません。(3/4研究員)
花とカエル

令和5年10月3日 愛称は「萌えいぶき」

研究員日記でたびたび紹介している酒米の新品種、広系酒45号の愛称が決まりました。当センターのほか、開発に関わった研究機関や県内酒造会社から提案された中から58案を選び、さらに各機関が参加した名称検討会によって6案を選抜、最終的に新品種を使用することになる約40の県内酒造会社の投票にて決定しました。
10月1日の「日本酒の日」イベントで知事と広島県酒造組合会長から愛称が披露され、この「萌えいぶき」の名前が広く知られ、また広島県や他県でもたくさん利用される品種となることを願っています。(センター長)
萌えいぶき

令和5年10月2日 サボテンの実

皆さんはドラゴンフルーツの果実が成っているのをご覧になったことがありますか?沖縄地方などで撮影したテレビ番組などで、露地で大きく成長しているのを見たことがあるかもしれません。このドラゴンフルーツは、退職した研究員が約20年前に購入した実を食べて、残った種を蒔いて鉢で育てていたそうです。果実の中には小さな黒い種がたくさんあります。種をきれいに洗って、バーミキュライトに蒔くと芽が出たとのこと。それ以来、無加温温室の片隅に置かれており、たまに水と肥料を与えています。今年は例年になく豊作で、この株から10個以上の果実が収穫できました。花の見た目はクジャクサボテンにそっくりです。交配はしていませんが、ほぼすべての花が実になったようです。(3/4研究員)
ドラゴンフルーツ

令和5年9月29日 大学生のインターンシップ

東京農工大学の3年生1名が9月25日~29日にインターンシップに来られました。水稲や野菜の栽培、土壌や病害虫の調査といった様々な分野における実際の研究業務を体験していただきました。(1)稲を束ねるときのヒモの結び方はこれまで経験したことがない方法であった、(2)酒米の育種では「止葉の長い個体を選んでいる」と聞き、大学では得られない新しく貴重な視点であった、ことが特に印象に残ったそうです。また、研究員の話を聞いて、農家のニーズを重要視し、農家とのつながり、コミュニケーションを大切にしていると感じたとのことでした。せっかくのご縁です。近い将来には、ぜひ、広島県職員になっていただくことを期待します。(技術支援部 S)
農工大インターンシップ

令和5年9月28日 食べるな危険

果樹研究部には色々な種類の果物がありますが、食用に適さないものもあります。これはブドウの房を彷彿とさせる姿をしていますが、厚生労働省も認める有害植物の1つ「ヨウシュヤマゴボウ」です。誤って食べると食中毒を起こすそうです。果汁が服についてしまうと洗ってもなかなか落ちません。近頃は野山で遊ぶ子供も少なくなったようなので、服を汚して叱られることもないのかもしれませんね。(by Pica Jiro
ヨウシュヤマゴボウの実

令和5年9月26日 広島大学から視察に

大学は夏休み期間中ですが、大学院生命科学研究科のU先生が、学生さん達を連れて視察に来られました。
当センターが技術開発に取り組んでいる、足場管を利用した高軒高パイプハウス でのアスパラガス栽培や環境制御技術を活用した夏秋トマト栽培などを熱心に見学されていました。説明を担当した研究員は、留学生もいらっしゃったので時折英語を交えて説明していました。日ごろは、栽培に取り組むことのない学生さんたちですが、今後の参考になったのではないでしょうか。(3/4研究員)
広大視察

令和5年9月19日 果樹研究部 屋上風景

広島県の果樹研究の拠点は瀬戸内海をのぞむ山の斜面に広がっています。庁舎屋上から見る三津湾の眺めはとてもきれいで、私は大好きです。隣地は農研機構カキ・ブドウ拠点で、あの有名なシャインマスカットを育成したところです。大学の同級生がいて、時々情報交換しています。以前紹介したイチジクの株枯病抵抗性台木「励広台 」もカキ・ブドウ拠点さんとの共同成果です。経営資源が限られる中、何でも自前主義ではなく一緒に出来ること、助けてもらうことも必要で、こうした「地の利」を活かした研究活動に大いに期待しています。(センター長)
果樹研究部屋上風景

令和5年9月15日 原々種の収穫風景

広島県では水稲の奨励品種を定め、その大元の種子(原々種)の維持、管理、増殖を当センターで行っています(現在、粳(うるち)米9品種、酒米6品種、餅米2品種)。毎年、どの品種の種子を更新するか種子の在庫量や発芽率を確認して種子の増殖計画を立てており、今年度は6品種について増殖をしています。写真は原々種の収穫風景です。本県で取り扱っている水稲原々種は1品種について1〜9系統があり、これら複数の系統を維持管理することで品種としての純度を保っています。9月13日は「あきさかり」の原々種5系統の収穫を行いました。収穫作業では穂に土が付かないよう気を付け、地面に落ちたものは廃棄とし、混種や異物混入等を排除しています。また、収穫物は各系統が混ざらないようにブルーシートで仕切りをしています。収穫後は架干場でゆっくりと水分含量を落とします。(栽培技術研究部F)
原々種収穫

令和5年9月14日 稲刈りが始まっています

圃場では早生の品種から稲刈りが始まっています。写真左は夏の高温に強い酒米品種、広系酒44号と45号です。緑の45号はやや晩生、黄色の44号は早生でもうすぐ刈り取りを迎えます。44号45号が交互に植えられている圃場は黄色と緑のストライプになって、普通の圃場では見られない景色が見られます。
話が変わって県内で栽培される種の基となる原々種は、屋根と網で守られたところで自然乾燥されます。ゆっくり熟成させ、ハトなどの鳥に食べられないよう厳重に管理します。刈り取り時は職員が板や大きなトレーの上へ穂に土がつかないよう丁寧並べ、とても気を使っています。(センター長)
稲刈り始まる

令和5年9月13日 まことに小さな花が開花期をむかえようとしている

果樹研究部の貯水池では、まことに小さなヒシの花が開花期をむかえようとしています。(by Pica Jiro
ヒシの花

令和5年9月9日 公共水路の除草

9月6日にセンター敷地に隣接する公共水路の除草を行いました。5月の除草から4か月が経ち、かなり草が茂っていました。この水路には建物、圃場などからの排水を流しています。約600mを10数人で2時間余りかけてきれいにしました。残暑厳しい中、カメやドジョウ、最近では見かけなくなった水生昆虫のガムシの発見に癒されながら(自分だけ?)の作業でした。掃除に参加してくれた職員の皆さん、お疲れ様でした。(センター長)
水路掃除

令和5年9月8日 「広系酒45号」の現地審査

2022年1月に品種登録出願した酒米新品種「広系酒45号」について、9月4~5日に農林水産省知的財産課種苗室の審査官による現地審査を受けました。審査官から指示のあった対象品種と一緒に植え付けて、対象品種との差異を確認していきます。審査の時期以外に観察・調査が必要な項目については、稲種審査基準にのっとってこちらで観察・調査を実施し、後日、農林水産省に提出します。水稲は品種登録出願が多いので、出願してから登録されるまでには3~4年かかります。(栽培技術研究部 K)
現地審査

令和5年9月7日 酒米現地視察会

全農ひろしまが毎年企画されている、酒米産地視察会が8月31日に開催され、広島県酒造組合の役員の方々と一緒に参加させていただきました。
広島県には酒造好適米を生産する産地が4地域ありますが、本年は三次市三和町および庄原市比和町の酒造好適米の圃場を視察しました。圃場管理が行き届いており、県内で発生の多かった「葉いもち」も適期防除によりほとんど見受けられず、非常にきれいなイネでした。心配なのは高温による品質低下です。登熟期間の日照量が多いことから、イネがどれだけ頑張って品質低下を抑えてくれるのか、収穫結果を待ちたいと思います。
また、比和町では、新品種「広系酒44号」の圃場も見ることができました。生産量がまだ少ないので、「広系酒44号」で醸(かも)されたお酒をなかなか見る機会はないかもしれませんが、見かけられたら、是非ご試飲ください。併せて本年から奨励品種に採用された「広系酒45号」もよろしくお願いします。(栽培技術研究部 K)
酒米現地視察

令和5年9月6日 急速潜行 用意良し

果樹研究部の貯水池では、6月のはじめにきれいに抜き取ったはずのヒシが、ここにきて反転攻勢をしかけてきました。すると、どこからともなく潜水の名手(カイツブリ)がやって来ます。
生い茂ったヒシのしげみは姿を隠すにはちょうどいいってか!?常に「警戒厳となせ!」「急速潜行、用意良し!」の状態で待機しているこの名手。ベストショットを切り取るのは、なかなか大変なんですよ。(by Pica Jiro
カイツブリ

令和5年9月5日 推し

アニメだったり、芸能人だったり、みなさんもいろいろな「推し」を持っていると思います。私の場合は、線虫を推しています。線虫とは、体長1ミリ程度の細長い動物です。線虫は動物寄生性、植物寄生性、自活性に大きく3つに分けられます。農業上の害虫になる線虫は植物寄生性のグループに入ります。なかでも、有名な植物寄生性線虫はサツマイモネコブセンチュウです。サツマイモネコブセンチュウを研究している人も多く、メジャーな線虫です。しかし、この線虫を私は推していません。私が推しているのは、イネシンガレセンチュウです。イネシンガレセンチュウとは、1998年に尾道市で出会いました。それ以来、ずっと推しています。「推し」について、いろいろと知りたくなります。それで、5℃で籾を保存すると、その中にいる線虫が20年間生き続けていること(農業技術センターNewsNo.136参照)や育苗箱で移動・分散して、寄生したイネを増やしていることなどがわかりました。これからも、「推し」を知り尽くそうと考えています。(「推し」を愛する男)
イネシンガレセンチュウ

令和5年9月4日 植物病理学マンガを応援しています!

ちょうど1年前、岩手県の病理研究員から「植物病理学がテーマの漫画連載が始まるのでサポーターとして応援しない?」とお声掛いただきました。なに?仕事が漫画になる??もちろん即OK!!具体的には作者の先生からの「冬の間農家は何をしていますか?」といった質問に答えたり、週刊誌の連載を見て「灰色かび病菌を検鏡する際に水封したら胞子がとれてしまうんじゃない?」といった専門的な意見を出しあって伝えています。それらの一部が反映されて単行本になるので、週刊誌と読み比べると違いが見つかるかも知れません。
ある県の病理研究員の中学生の娘さんはこの作品を読んで「私、植物病理学者になる!」と宣言したそうです。たくさんの方にこの作品を読んでもらって、少しでも農業生産を支える植物病理学に興味を持っていただけたらサポーターとしても嬉しいです。(生産環境研究部S)
植物病理学マンガ

令和5年9月1日 これが世界初の成果です!!

「ここから下が世界初!!なんですよ。穂木と台木の境目は分らないでしょ!(左の写真)」
「ここが穂木と台木の境目なんですよ。今度はよく分りますよね!(右の写真)」
カメラを構えた記者さんに、身振り手振りで担当者が説明しているのは、世界初の研究成果 = イチジク株枯病抵抗性台木「励広台1号 (れいこうだいいちごう)」です。もっと詳しく知りたい方は、令和5年2月14日に開催した令和4年度研究成果発表会の関連リンクも併せてご覧下さい。(by Pica Jiro
世界初の成果

令和5年8月31日 ようこそ広島へ!

本日は小雨交じりの天気で、せっかくの昇温抑制ハウスの効果はあまり感じられませんでしたが、佐賀県から「ホウレンソウの昇温抑制技術について」視察にお越しになりました。当センター職員が自前で建設した高軒高の足場管ハウスに自動調光と細霧ミストを組み合わせた技術により、真夏の昇温を抑制でき、立派なホウレンソウが栽培できることを確認されておられました。因みに、視察された方の一人は、当センターの研究員と同窓で、30年以上前の卒業以来の遭遇とのこと。(3/4研究員)
昇温抑制技術視察

令和5年8月30日 何の色水でしょうか?

子供達の夏休みが終わりましたが、無事、自由研究は終わったでしょうか?写真の色水は自由研究に見えますが、さて何でしょう?「この水は綺麗!」とも言っておられません。正解は、ホウレンソウに病気を起こすフザリウムというカビを培養した水です。農家を困らせる厄介なものです。フザリウムによる病気をどうしたら防げるかを研究するために、培養した色水をわざとホウレンソウにかけて病気を起こします。
小学生だった娘に「お母さんの仕事は1年中自由研究じゃね。」と言われたのを思い出しながら、広島県のホウレンソウを病気から守るためにフザリウムを増やして実験しています。(生産環境研究部S)
何の色水

令和5年8月29日 広系酒44号の種籾の収穫

スーパーでも新米の販売を見かける時期になりました。
8月28日にバインダーと言う機械を使用して広系酒44号の刈り取りを実施しました。刈り取った籾は来年以降の種子として使用するものです。刈り取ったイネは、お米の水分含有率が15%以下になるまで「はで干し」し、その後、脱穀・調整して冷蔵庫で籾を貯蔵します。(栽培技術研究部 K)​​
広系酒44号の収穫

令和5年8月24日 ブドウの出荷作業風景

安芸津の果樹研究部ではこの時期、ブドウの出荷作業で大忙しです。こうしたセンターの生産物は研究や試験、技術習得の結果として得られた大切な収穫物です。このため、研究員と会計年度職員さんがみんなで出荷前の調整を行います。調整作業では房の形を乱す粒や傷んでいる粒を丁寧に落とし、軸を切りそろえ、1房ずつ出荷用コンテナに並べ、重さを量ります。若い研究員もベテラン研究員に教えてもらいながら、手際のいい会計年度職員さんに混ざって作業を進めます。まさに1粒1粒が技術と丁寧な栽培管理の結晶です。その後、集荷場所に出荷され、県内外の方々に広島県産ブドウとして召し上がって頂くことでしょう。(センター長)
ブドウの出荷作業

令和5年8月22日 大豆の原種審査

8月21日に大豆の原種審査を行いました。お米と同じで農業技術センターが原々種栽培を、県から委託を受けた広島県森林整備・農業振興財団が原種栽培を行っています。写真は広島県の大豆奨励品種の「あきまろ」です。良質、多収で県内生産のシェア約90%を占める人気の品種です。審査は株全体と枝葉をかき分けて内側をよく観察します。違う色の花はないか(あきまろの花は紫)、根もとが病気に侵されていないかなどを審査し、疑わしい株を含め「不適」な株を抜き取ります。晴れて風もなく暑い日でしたが、日ごろからセンター職員と財団の職員さんがチェックをしてくれているので、1時間で2圃場の審査を無事終えることができました。(センター長)
大豆審査

令和5年8月21日 雑草も大事な研究材料です

写真は職員が水田の雑草を栽培しているところです。余談ですが、「雑草」と書いて「雑草と一括りにしないで!ちゃんと名前があります。」と学生時代に教授から叱られたことを思い出しました。ここでは「雑草」でお許し願います。農業技術センターの圃場では毎年除草剤の試験をやっています。その際、肝心の雑草が試験水田に生えないと試験にならないので、職員があらかじめ、試験に使う雑草を準備しています。ここで確保した種や塊茎を移植して試験に備えます。職員によると、セリは試験の委託元から供給されないため、自分たちで調達しないといけないらしく、この作業は特に大切だそうです。担当職員に名前を教えてもらいました。写真左がミズガヤツリ、真ん中がウリカワ(左半分)、ヒルムシロ(右半分)、右の写真がセリです。(センター長)
雑草増殖

令和5年8月18日 芒

先に特徴のある籾として「ココノエモチ」のふ先色を紹介しましたが(8月15日の日記)、今回は芒について紹介します。「芒」は「ぼう」もしくは「のぎ」と読みます。芒は、籾の先端部から針のように伸びた突起のことです(写真参照)。元々は、動物の毛に絡まって子実を他の場所に運んでもらったり、鳥や獣が子実を食害しにくくする役目があったようですが、人間が栽培するうえでは邪魔になるので、近年の品種は芒がないかほとんど発生しないものが多くなっています。広島県の水稲奨励品種では、「改良雄町」や「こいおまち」が長い芒を持つ品種です。(栽培技術研究部 K)​
芒

令和5年8月17日 網張り

農業技術センターの一部の水田圃場には出穂前ごろから刈取りをする前まで網がかけられます。種取りをする早生品種や収量性比較をする試験において雀等による食害を防ぐためです。早生の品種の場合は、スズメやカワラヒワから集中して食害を受けるので、網張は必須です。このように熟期の違いによって食害の割合が異なることがあるので、品種比較による収量性の違いを見る試験でも網を張っています。(栽培技術研究部 K)
網張

令和5年8月16日 穂がでる時期の違い

県内では籾が熟れ色に色づき始めた田んぼを見かけるようになった一方、まだ穂が出ていない田んぼもあります。
広島県は標高0m地帯から800m地帯で水稲が栽培されていることから、それぞれの地域の気象に適合した品種が奨励されています。高標高地帯では寒さの到来が早いので、寒くなる前に登熟する早生品種が栽培されます。低標高地帯では暑さがピークを越えてから穂が出て、晩秋にかけて稔ってゆく晩熟の品種が栽培されます。(栽培技術研究部 K)
出穂期の差

令和5年8月15日 ふ先色

本県の奨励品種にもなっているココノエモチには見てすぐにわかる特徴があります。それが「ふ先色」です。写真をご覧になるとお分かりのように、籾の先端部が濃い紅色をしています。
この品種は愛知県が育成された品種ですが、「これはモチ品種ですよ!」と判るように品種育成者が付与した特性なのかもしれません。(栽培技術研究部 K)
ふ先色

令和5年8月14日 イチジク生産者期待の「励広台1号」

「励広台」とはイチジク栽培における最重要病害である株枯病の抵抗性台木です。東広島市安芸津町にある農研機構と農業技術センター果樹研究部が共同で取り組み、野生種イヌビワとイチジクの種間交雑に世界で初めて成功し育成されました。品種登録後、「励広台1号」を台木とした接ぎ木苗の販売も開始されています。写真は今年、職員が1本1本丁寧に励広台の穂木を挿し木し、さらに栽培する品種を接ぎ木した苗です。これらの苗は現地栽培試験等に活用され、早期の産地形成に貢献することになります。産地を思う職員たちの地道な努力に感心します。(センター長)
励広台

令和5年8月9日 水稲の原種審査

広島県の水稲奨励品種の種子供給は、農業技術センターと広島県森林整備・農業振興財団、種子を生産するJA、法人、農家さんによって支えられています。そのうち農業技術センターが原々種(奨励品種の元となる種)栽培を、県から委託を受けた財団が原種(原々種を増やして種子栽培農家に提供する種)栽培を農業技術センターの八本松圃場で行っています。写真は品種ごとに分けて栽培されている原種圃場に県と財団職員が入って、異品種・異種の混入がないか、病害虫に侵されていないかなどを審査し、疑わしい株を含め「不適」な株を抜き取っているところです。今日はぬかるみに足を取られながらも3時間みっちり行いました。この審査はこれからも続きますが、品種の純度・品質を保つための大切な業務なので、担当職員を中心に頑張っていきます。(センター長)
原種圃場審査

令和5年8月8日 高校生のインターンシップ

西条農業高校から2年生の2名がインターンシップに来られています。今日は土壌微生物の同定実験の一部を体験されました。微生物のコロニーから、PCRで特定のDNA配列を増幅して、電気泳動させる作業です。「初めての作業だったが、難しいものではなかった。」「PCRの原理はとてもシンプルであることがわかった。」と頼もしい感想をいただきました。(技術支援部 S)
PCR作業

令和5年8月7日 排水口?

早朝にイチジクを観察すると、葉っぱの表側に水滴が多数付着していた。
トマトなど多くの植物では、葉縁部に水滴が付着していることはよくあるのだが、イチジクは少し違っていた。
顕微鏡で覗いてみると、不思議な形をした穴があった。どうやら気孔とは違うようだ。
イチジクは早朝にこの穴から水を排出しているらしい。(by Pica Jiro
イチジクの葉

令和5年8月4日 農業用ハウスの展示場

センターの圃場には家などの建築現場の足場に使われている資材(鉄管、ジョイント部品)を使って、様々な農業用ハウスが設置され、ちょっとした展示場になっています。これらは全部職員が施工したものです。既存の資材を使って作る分、コストも安く済むので、県内での導入やセンターへの見学も増えています。元々は農研機構さんで開発されたもので、広島県ではそれらの応用やさらなる工夫を加えて活用事例を紹介しています。特別な、または専用の資材ではなく、今ある、しかも普通に手に入るものを活用する発想が素晴らしいですね。(センター長)
ハウス展示場

令和5年8月2日 貯水池が緑色になったのは…

ここは果樹研究部(東広島市安芸津町)の貯水池。
梅雨があけてからみるみるうちに緑色に。
原因は田んぼでよく見かけるアレ(ウキクサ)のようです。(by Pica Jiro)
貯水池ウキクサ

令和5年8月1日 イネの開花

皆さん、イネが開花しているところを見たことはありますか。
開花といっても、写真のように籾(正式には「えい花」と言います)が開くだけです。ほんとに地味ですね。イネの開花は午前中がメインで午後には籾はほぼ閉じてしまいます。(栽培技術研究部 K)
開花したえい花

令和5年7月26日 一石二鳥っていいね!

管理職員(部・課長)が中心となって、会計年度職員さんの協力も得て、先月と今日で敷地最北の法面に防草シートを敷設しました。ここは倉庫の裏側で目立たないところなので、知らないうちに草が繁茂してしまいます。これまでは隣地所有者のご迷惑にならないよう、気付いた管理職員が自主的に草刈りをしてくれていたので、感謝で頭が下がります。この度、全面に防草シートを導入したことで、こうした負担を大きく減らせるだけでなく、草刈り中の事故防止にもつながり、おまけに隣地所有者にも喜んでもらえ、まさに一石二鳥、三鳥です。作業にご協力いただいた皆さん、ご苦労様でした。(センター長)
防草シート

令和5年7月19日 ひらりひらりと舞うトンボ

夏から秋にかけて、水田には多くのトンボがやってきます。トンボと言えば、オニヤンマやギンヤンマのようにものすごい速さで飛んでいるイメージを持たれる方が多いと思います。実際、ギンヤンマは時速100kmものスピードで空を飛んでいるそうです。
そんなトンボですが、ゆっくりと飛ぶトンボがいます。その名も「チョウトンボ」。チョウのようにひらりひらりと舞うように飛び、翅はメタリックブルーのきれいな色をきらめかせています。チョウトンボは自然豊かな池や沼にいることが多いのですが、今日は農業技術センターまでお散歩をしにきてくれました。調査後の癒しのひとときです。(生産環境研究部 N)
チョウトンボ

令和5年7月14日 ネジバナ

センターの敷地内にもネジバナがきれいに咲いています。
公園の芝生等でもよく見かけ、万葉集にも読まれたこの植物はラン科の中では最も身近な植物ではないでしょうか。園芸店頭で販売される栽培品種は均一性が大事なので、開花の時期、花の色や形がすべて一緒の個体となります。野草は個体ごとに特徴が異なり、このネジバナも花の色や花つきのねじれ方、よく観察すると、花の形も個体により違いがあります。自分の好みの株を見つけるのも一つの楽しみです。(栽培技術研究部 K)
ネジバナ

令和5年7月7日 燕の巣 2つ

よく使う出入口近くにツバメの巣が2つあります。はじめ1家族だったのが、あとからもう1家族やってきました。頭上からの「落下物」に注意しつつ、無事巣立ってほしいと見守っています。農業技術センターの周辺はまだまだ自然が多く、多くの野鳥がやってきます。春はヒバリが高いところでホバリングしながらよく鳴いています。ハトやスズメもやってきますが、こちらは収穫物狙いなのでちょっと歓迎できません。それらを狙ってトビも上空を旋回していることがあります。広島市勤務が長かった自分にはこうした生き物観察がとても新鮮で、所内巡回時の楽しみの1つです。(センター長)
燕の巣

令和5年6月29日 中庭のブルーベリー

昼休みにセンターの中庭を歩いているとブルーベリーの木が3本あることに気が付きました。ブルーベリーはツツジ科の植物で、主にラビットアイ系とハイブッシュ系に分けられます。自分の花粉では受粉しにくいという性質もあり、同じ系統で品種の異なる2本を植えることが多いようです。センターのブルーベリーは10年以上前に職員が植えたらしく、世話もせず放任状態ですが、たくさん実がついています。職員から肥料をやらないので酸っぱいですよと言われましたが、熟したら鳥にとられる前に食べてみようと思います。(センター長)
ブルーベリー

令和5年6月27日 (株)サカタのタネが来訪

株式会社サカタのタネから4名が来訪されました。トマト栽培では自社で開発した品種の生育状況を確認され、広島県での適応性について当センター研究員と検討されました。アスパラガス栽培では、当センターで取組中の枠板式高畝栽培法を視察し、従来の栽培法と異なる点を聞き取られていました。新しい品種開発の一助となれば幸いです。(技術支援部 S)
サカタのタネ視察風景

令和5年6月23日 命の水

農業技術センター本所は建物敷地、圃場合わせて約17haあり、圃場の多くは水田です。その水田を潤す水は公共の水路から取水しています。下の写真は、場内の見回りをしている時に見つけた取水ルールを定めた表です。地区ごとに取水可能日と時間(昼、夜)が記載されています。農業にとって水は命です。センターも近隣の農家さんとのルールを守って、大切な水を利用しています。(センター長)
用水の図

令和5年6月22日 「ばか苗病」に罹患した株の抜き取り

「ばか苗病」はカビが原因で水稲が罹患する種子伝染性の病気です。このため、水稲の採種現場では非常に問題となります。カビの胞子は200m以上も飛散することがあるので、採種圃場の周りの圃場にこの病気が出ていても採種ができなくなります。稲の開花した花に胞子が入り込んで感染するので、健全な種子の採種を行うためには、採種圃場の稲が開花する前に周辺にある罹病株を抜き取り、処分する必要があります。
このため、広島農技セでは6月下旬と7月上旬に周辺の民間圃場を見回り、罹病株がある場合は抜き取りをさせていただいています。これとは別に、採種圃場では病気に罹患した株、突然変異を起こした株や交雑した株等の抜き取りのため、刈取り前まで何度も田んぼの中を往復します。
種子は健全なものが当たり前ですが、健全な種子を生産するためには、非常に多くの労力がかかっています。(栽培技術研究部 K)
ばか苗の図

令和5年6月20日 稲・麦・大豆の種子安定供給に貢献しています

以前にも奨励品種のお話は掲載しましたが、稲・麦・大豆の奨励品種については、県内の農家に種子を安定供給できる体制をとることが県の種子条例によって定められています。種子は図のように3段階で増殖され、県内農家に種子が供給されます。広島農技セでは大元の種子である原原種(げんげんしゅ)および次の段階の原種(げんしゅ)の増殖を行っています。カビやウイルス等の病原菌は近隣の圃場からも飛んでくるので、健全な種子を生産するためには、近隣農家の協力が欠かせません。(栽培技術研究部 K)
水稲種子増殖過程の図

令和5年6月15日 フィリピンの高校生が視察に

フィリピン・サイエンス・ハイスクールの高校生(15~18歳)9名が視察に訪れました。まず、研究員から研究成果の説明を受け、「病害発生をAIがどのように予測するのか」、「圃場の排水性を高める資材としてもみ殻を使うのはなぜか?」、「作物にとって最適な光の量を決めるにはどのような調査を行ったのか?」、「開発されたシステムの価格は農家に導入しやすいものか?」など、的確でレベルの高い質問が多く出されました。その後は、実際に作物の試験栽培状況を見学し、アスパラガスとトルコギキョウの収穫体験を行い、収穫物をお土産にして大満足で帰路に着かれました。なお、アスパラガスを食べることはあるけれども、植物体は初めて見たとのことでした。とても聡明な高校生の皆さんだな~と感心しました。(技術支援部 S)
フィリピン高校生視察風景

令和5年6月1日 中学生の職場体験

東広島市中央中学校の生徒3名が職場体験に来られました。田んぼの作業や作物の生育調査、野菜や花の収穫など、いろいろな体験をされました。職場体験に来る前には当センターのホームページを見て予習をされたそうで、カンキツ新品種の「瑞季(みずき)」に注目された模様。これからも農業のことに、そして世界の環境や食糧生産のことに関心を持ち続けてくださいね。(技術支援部 S)
230601職場体験

令和5年5月21日 国際メディアセンターにてカンキツ「瑞季」をPR!!

ここは国際メディアセンター(IMC)。
広島での開催となったG7サミットの取材のために、国内外から多くのマスコミ関係者が集うところ。
IMCに設置されたプレゼンコーナーにて、今一推しのカンキツ「瑞季(みずき)」をPRしました。
G7瑞季PR
​提供したカットフルーツは合計325食分。
「美味しい~!」「ジューシー!」「どうしてもお土産にしたいから,今欲しい!」など、など。
沢山の高評価をいただくことができました。どうです?あなたも味わってみたくなりませんか。
by Pica Jiro

令和5年4月27日 水稲新品種「広系酒45号」が登場!!

今年も田植え時期となりました。
広島県の酒造好適米(日本酒を醸造する専用の品種)は昨年度まで5品種でしたが、本年度から「広系酒45号」が新たに加わりました。
この品種は丈が短く栽培しやすくて、収量性も優れています。これに加えて近年問題となっている温暖化にも対応しています。高温条件で登熟しても、見た目の品質および醸造面の品質ともに低下しにくい特徴を持っています。
​醸造面では、溶けやすいことから酒粕の量が少なく、アルコール生産量が多くなります。
試験醸造をされた県内酒造会社からは、ふくらみのある味わいの酒ができるとの評価をいただいています。
本年度は安芸高田市高宮町、三次市三和町、東広島市高屋町の3か所で各2haの栽培が実施されます。生産された米は、県内酒造会社において醸造され販売される予定です。(栽培技術研究部 K)
広系酒45号立ち姿

令和5年4月20日 育種はすごいぞ!

日本酒はお好きですか?日本酒を造る専用の品種があることはご存じですか?
日本酒を造る専用品種を酒造好適米と呼びます。
広島県を代表する酒造好適米に「八反錦1号」という品種があります。
この品種の先祖をたどっていくと明治初期に県内篤農家によって作出された「八反草」にたどり着きます。
新しい品種を作り出すことを育種(いくしゅ)といいます。
写真で「八反草」から「八反錦1号」までの流れを見ていただければ一目瞭然。
育種が進むごとに、丈は栽培しやすいように短くなっています。
八反の推移
八反系譜図

また、出穂期(穂が出る時期)や成熟期(熟れて刈り取りができる時期)は早くなるように改良されています。このほか、耐病性を付与したり、収量性(取れるコメの量)を高める方向に育種が進められています。(栽培技術研究部 K)

 

 

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ