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研究員日記 令和4年4月~

印刷用ページを表示する掲載日2023年1月31日

当センターの研究員が日記を書きます。謎多き?研究員の日常を少しだけご紹介します。

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令和5年1月31日  果樹研究部のゼミ Part2 外部講師招聘

果樹研究部では,先週末,人材(財)育成を目的とした部内ゼミを開催しました。

今回のゼミは,広島県から民間企業に出向している方を講師としてお招きしました。

ゼミ開始時の挨拶と講師紹介
▲ゼミ開始時の挨拶と講師紹介

今回の講師は,出向先の企業で営業活動に関わっておられ,広島県と関係企業の双方が利益を得られるように,広島県の保有する特許技術を活用したWin-Winのビジネスモデル構築を目指していました。
その際,当センターが主体となって開発したLED照明技術に係る特許に注目され,県内食品企業への橋渡し役を担っていただいたことが契機となり実現しました。

このため,今回のゼミでは,「県内食品企業への『美観灯(みかんとう)』の販売 ~県庁から出向した民間企業で,何が私を突き動かしているか~」をテーマで開催されました。

講師によるプレゼン
▲講師によるプレゼン

参加者は,講師の発言した,「自分の中で課題とか,面白いことを見つけて,小さな流動(越境)体験を積み上げていく」,「下っ端ビリティ(講師の造語)を発揮しながら,多くの人を仲間にして,巻き込んでいく」,「何をしたら,この人はYesと言ってくれるだろうかを考えてみる」,「倒れるなら,前のめり」,「これかなって思ったら,全振りしてみる」等の言葉に刺激を受けたようでした。

当部では,今後もゼミ等で得られた様々な知見を,新たな研究成果の創出に活かしていきたいと思います。

(果樹研究部)

令和5年1月27日  足場管ハウスの建設研修会を実施しました

生産者の方を対象とした,「足場管ハウス建設研修会」を1月26日〜27日の二日間で行いました。

今回は,小型の規模の建設講習を行った後,実際規模の基礎うちまで講習しました。

研修中の様子1研修中の様子2研修中の様子3
▲足場管ハウス建設講習の様子

足場管ハウスは自家施工が可能なハウスです。近年の資材高騰に伴い,ハウスの自家施工を考えていらっしゃる生産者の方が増えてきています。

栽培技術研究部でも研修会を開催することで,足場管ハウスの普及を推進しています。

随時,足場管ハウスの見学を受け付けていますので,ご興味のある方は当センターまでご連絡ください。

(栽培技術研究部S)

令和5年1月27日  只今,防風樹の刈り込み作業を実施中

果樹研究部の研究圃場の周辺には,防風樹として珊瑚樹,犬槙,杉,檜等の樹木が植えられています。

防風樹は,台風接近時の風害を軽減する手段として重要な役割を担っていますが,果樹同様に毎年枝が伸長するため定期的に枝の刈り込みが必要です。

果樹園周辺の珊瑚樹下枝の刈込み 
▲果樹園周辺の珊瑚樹下枝の刈込み

当部の研究圃場には,ほぼ全園に防風樹が植わっているので,刈り込み作業は,多大な労務が必要となります。

防風樹の刈込みを済ませて,切り落とした枝を清掃中 
▲防風樹の刈込みを済ませて,切り落とした枝を清掃中

このため,防風樹の刈り込み作業は,比較的労務に余裕のある冬季に行っていますが,全園をカバーするには2年程度かかります。

今年も,今月中旬から防風樹の刈り込みを開始しています。
当部では,これから暫くの期間,防風樹の刈り込み作業が続きます。

(果樹研究部Km1&Km2&Yn&Nt&Nh)

令和5年1月26日  瀬戸内海沿岸の安芸津職場でも1か月ぶりの雪化粧

今週始めから本県上空にも今季最強と予報される寒気が流入し,日中に時折小雪の舞う日々が続いていましたが,昨日の早朝には,瀬戸内海沿岸に位置する果樹研究部所属の安芸津職場でも,1か月ぶりに薄っすらと雪化粧が見られました。

果樹研究部庁舎屋上から望む南側の雪景色果樹研究部屋上から望む庁舎北側の雪景色
▲果樹研究部庁舎屋上から望む南側(左)と北側(右)の雪景色

今回の寒波の影響で,小高い山の上にある当部の研究圃場では今朝までに-5℃を下回る時間帯が約13時間発生しました。
まさに一年で最も寒い時期とされる「大寒」に相応しい寒さです。

今冬には,先月下旬にも「今季最強の寒気」という表現がメディア等で用いられましたが,1か月であっさり更新されてしまいましたね。

今回は,天気予報通りに,カンキツ樹に悪影響を与えそうな低温が出現しましたが,カンキツ樹体の寒さ対策では,人知の及ぶ限りの事前対策を講じ,万全を尽くしていても,自然界の力には及ばないこともあります。

果たして,この寒波のカンキツ樹に対する影響はどうなるのでしょうか? 取り敢えず,今後の樹体の変化を注意深く観察するしかなさそうですね。

(果樹研究部 Nh)

令和5年1月20日  加温ハウスではレモンの花が咲いています

暦の上では,今日から二十四節気の「大寒(だいかん)」に入りました。
次の「立春」までの15日間が一年で最も寒い時期とされています。

暦に合わせたかのように,今週末から来週にかけて強弱をつけて寒気の流れ込みがあるようで,果樹研究部の所在する瀬戸内沿岸でも,来週半ばには記録的な厳しい寒波で「10年に一度の低温」が予想されています。

そんな中,当部にある加温ハウスに入ってみれば,ちょうどレモンの花が開花していました。

加温ハウス内で咲くレモンの花
▲加温ハウス内で咲くレモンの花

ハウス内は,むっとするような湿度がありましたが,一足早く春の陽気を味わうことができました。

屋外では,上空への寒気の流れ込みが現実のものとなりつつありますが,どうか来週接近する寒波が,露地栽培の大切なカンキツ試験樹にダメージを与えませんように!

(果樹研究部 Nh)

令和5年1月19日  資材庫や調査室の不用品を片づけたら,スッキリ!

果樹研究部では,資材庫や調査室に長年放置されていた不用品等の片づけを年明けから始めています。

資材庫では,天井まで山のように積み上げられていた発泡スチロール箱等を取り除くと,四面の壁が全て見渡せるようになり,見事な空間ができました。

山積みの発泡スチロールを片付け整理された資材庫の様子

調査室では,長年の間,床上や棚面に隙間なく積み残されていた不要な分析用サンプル等を廃棄したら,見違えるようにスッキリしました。

整理整頓された調査室
▲整理整頓された調査室

今回整理整頓された資材庫や調査室の,新たに生み出されたスペースを,今後も効率よく使用し,気持ちよく仕事を進めたいですね。

(果樹研究部)

令和5年1月10日  果樹研究部の貯水池東三叉路のカーブミラーを更新

11月29日の研究員日記では,安芸津の町内から果樹研究部のある安芸津職場に向かう登坂道路を登る途中で,右側に見られる貯水池の脇にある標識に,背面を赤で塗り,大きな白字で「左右確認」と書かれた標識が新たに追加されたことを紹介しました。

実は,この標識の真横には,古いカーブミラーがあったのですが,これまで「明後日の方向」を向いていたうえ,経年劣化で鏡面の汚損が進み,鏡に移り込む景色が不鮮明であったため,全くもって「役立たず」でした。

このため,昨年末に,新品で,しかも直径がやや大き目のカーブミラーに更新されました。

カーブミラー

これで,当該地点を通行する方々の安全な通行を可能とするハード面の環境が整備されましたので,通行者も引き続き安全意識を高く持って,事故の無いように通行しなければいけませんね。

カーブミラーの更新に向けてご尽力いただいた,I次長と管理第二課の皆さん,誠にありがとうございます。

(果樹研究部&管理第二課)

令和5年1月6日  小寒

二十四節気では,今日から小寒です。

新年が始まったばかりですが,いよいよ寒さが本格的になる時期を迎えました。

今冬は,既に12月から何度も寒波が襲来していますが,これから大寒を経て立春までの約1か月間が1年で最も寒さが厳しい季節となります。

カンキツ生産に関わる者にとっては,寒の内は寒波情報が大変気になりますね。

一昨年3月に旧三原圃場から当部の敷地内に移植した,ステムピッティング病に強い母樹や紅八朔の母樹では,この冬には,樹体に稲藁を巻き,その上に寒冷紗を覆って念入りに防寒対策を行っていますが,研究圃場にあるカンキツ樹には,寒害を被らずに,なんとか春まで持ち堪えてもらいたいですね。

小寒

(果樹研究部 Nh)

令和5年1月5日  今年も,元気に頑張って行きましょう!

明けましておめでとうございます。
いよいよ新年がスタートしました。

果樹研究部のある安芸津職場では,国旗と県章旗が玄関先にあるロータリーで新年早々から寒風に靡いています。

果樹研究部のある庁舎前で寒風に靡く国旗と県章旗
▲果樹研究部のある庁舎前で寒風に靡く国旗と県章旗

今年の干支を十二支の動物で言えば,「卯=兎(うさぎ)」です。

前足よりも後足の方が長い兎は,坂を速く駆け上ることが出来ます。
「兎の上り坂」と言う諺がありますが,これには,「得意分野で実力を発揮する」とか,「条件に恵まれて物事が調子よく進む」というポジティブな意味がありますよね。

カンキツ園に現れた野兎
▲カンキツ園に現れた野兎

なので,今年は,兎のようにピョンピョンと跳ねて,飛躍や成長を遂げる一年にしたいですね。

今年も,元気に頑張って行きましょう!

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月27日  果樹研究部のゼミ

果樹研究部では,昨日,人材育成の一環として,部内の研究者を講師としたゼミを行いました。
未だコロナ禍の最中でもありますので,今回のゼミは,万全のコロナ対策を行いつつ,少人数で開催しました。

今回のゼミでは,2名の研究員がイチジクの休眠に関する論文等を紹介しました。

果樹研究部のゼミ

ちなみに,当部では,イチジク「励広台1号」という,株枯病の土壌感染に強い抵抗性台木の社会実装を目指しており,今後,生産者の皆様が本台木を活用したイチジク栽培に取り組まれることを期待しています。

当部では,今後もゼミ等で様々な知見を得ながら,新たな研究成果の創出に生かしていきたいと思います。

(果樹研究部 Js&Ok&Yy&Ss&Nh)

令和4年12月26日  小雪チラつく日和の中,ハウス内で成長するレモン樹とアブラムシ

今季最強寒波の影響で,先週末の23日には,瀬戸内海沿岸部(東広島市安芸津町)の小高い山の上に位置する,果樹研究部所属の安芸津職場でも,早朝には今冬初めての雪化粧が見られ,日中は北風が吹き,時折小雪がチラつく天候でした。

果樹研究部の庁舎南側の雪景色
▲果樹研究部の庁舎南側の雪景色

そんな中,部内のカンキツハウスに入ってみれば,この時期でもレモン苗木の新梢先端部は伸長中で,薄っすらと赤味を帯びた幼葉が繁っており,一部の葉にはアブラムシが生息していました。

レモン新梢先端を加害するアブラムシ
▲レモン新梢先端を加害するアブラムシ

また,鉢植えのレモン樹には,チラホラと花が咲いていました。

無加温ハウス内で咲くレモンの花
▲無加温ハウス内で咲くレモンの花

レモンは四季咲き性があるため,露地栽培では5月,7月,9~12月に花が咲きますが,このハウスは,防寒対策により,氷点下にならないように最低限の加温がしてあるため,レモンのみならず,アブラムシの生息をも可能にできる温度環境にあるようです。

こんな寒々しい天候でも,生命の息吹を感じると,なんだかホッとしますね。
もうすぐ年末年始のお休みに入りますが,この間に激しい寒波が襲来しませんように!

では,皆様,良いお年を!

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月23日  「ん」のつく果実は何…?

12月22日の研究員日記では,昨日から二十四節気の冬至に入ったことや,果樹が関与する冬至の風習として柚子湯を紹介しました。

冬至の期間には,「ん」がつく食材を口にすると運気が上がるとも言われています。

「南瓜(なんきん)」,「人参(にんじん)」,「蓮根(れんこん)」,「寒天(かんてん)」,「饂飩(うんどん=うどん)」等のように,呼び名に「ん」の文字が2つ入っている食材は,特に運気が上がりやすいと言われ,重宝されるようです。

この時期に口にできる「ん」がつく旬な果実と言えば,「ミカン」や「リンゴ」が真っ先に思い浮かびますね。

また,呼び名に「ん」の文字が2つ入っている果実と言えば,「キンカン」,「ギンナン」等でしょうか。

皆さんも,この時期には「ん」のつく果実を積極的に食し,来る新年を運気の良い状態で迎えませんか。

ミカン・キンカン果実

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月22日  冬至

二十四節気では,今日から冬至ですね。

冬至日は,一年で最も昼が短く,夜が長くなる日です。

この日を境に徐々に日足(ひあし)が延びていくため,冬至日は「運気が上昇に転じる縁起の良い日」とされ,「悪いことが転じて良い方向に向かう」という意味を持つ,「一陽来復(いちようらいふく)」とも言われます。

冬至にまつわる風習は幾つも知られていますが,果樹が関与する風習としては,「柚子湯に浸かる」というのが良く知られています。

湯舟に浮かべた柚子
▲湯舟に浮かべた柚子

「柚子には血行を促進して冷え症を和らげる効果がある」とされ,「柚子湯に浸かると風邪をひきにくくなる」とも言われています。

柚子は,「桃栗三年,柿八年,柚子の大馬鹿十八年」と言われる通り,種から育てると結実までに長い年月を要しますが,台木に接ぎ木した苗木なら4~5年で結実し,カンキツ類の中では耐寒性が強いので,寒冷地でも栽培可能な育てやすい果樹です。

柚子

このため,手間をかけずに育てるにはお勧めの果樹です。

とは言え,刺の嫌いな方は敬遠した方が良いかも…,ですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月21日  カンキツ樹の冬支度 Part3 簡易加温ハウスによる防寒

12月15日12月20日の研究員日記では,果樹研究部のカンキツ研究圃場での防寒対策として,幼木への稲藁の巻きつけ,果実への袋掛け及び樹体への寒冷紗の被覆を行っていることを紹介しました。

現在,本県にも厳しい寒波が襲来していますが,今年も昨年に続き,当部で露地栽培しているブンタン類の「瑞季(みずき)」等の樹体に対し,気温が氷点下を下回らないようにするため,暖房機と共に簡易加温ハウスを設置しています。

簡易加温ハウスによる防寒
▲簡易加温ハウスによる防寒

18日と19日には,当部のカンキツ研究圃場において,最低気温が夫々-3.3℃と-3.6℃に達し,いずれも氷点下の遭遇時間が8時間以上継続したので,簡易加温ハウス内の加温機能が早速稼働し,効力を発揮しました。

今冬も,これらの防寒波対策が有効に機能し,大切なカンキツ試験樹を寒さから守ってくれることを願っています。

(果樹研究部 Yy&Sk&Km1&Km2&Yn&Nh)

令和4年12月20日  カンキツ樹の冬支度 Part2 樹体への寒冷紗被覆

12月15日の研究員日記では,果樹研究部のカンキツ研究圃場での防寒対策として,幼木への稲藁の巻きつけや果実への袋掛けを行ったことを紹介しました。

当部のカンキツ研究圃場では,今週からカンキツ樹体への寒冷紗被覆を開始しています。

寒冷紗の被覆作業
▲寒冷紗の被覆作業の様子

先週半ばから今季最強の寒波が日本列島上空に襲来していることから,寒冷紗の被覆作業は,急ピッチで進められています。

まさに「師走」の言葉通り,走り回るような多忙な年の瀬ですね。

この作業が功を奏し,今冬の寒波被害を受けること無く,無事に来春を迎えることが出来ますように!

(果樹研究部 Km1&Km2&Yn&Nh)

令和4年12月15日  カンキツ樹の冬支度 Part1 幼木への稲藁巻きと中晩柑果実への袋掛け

我が国の上空には,昨日から強い寒波が覆っており,この先1週間程は真冬並みの寒さが予報されています。

果樹研究部は,県内のカンキツ生産地の中で最も北に位置し,小高い山の上に研究圃場があるため,大切なカンキツ試験樹を冬の寒波で枯らすことのないように,冬支度として防寒対策には何かと気を使わなければなりません。

当部では,露地栽培の研究圃場に植えてあるカンキツ幼木に対して11月中旬頃から稲藁を巻きつけ始め,既に作業を終えています。

カンキツ育成系統幼木への稲藁巻き
▲カンキツ育成系統幼木への稲藁巻き

また,当部で育成した「瑞季(みずき)」等のように,越年後も樹上に着果させておく必要のある品種には袋掛けにより寒波被害を軽減させるようにしており,この作業も既に完了しています。

稲わら巻きと袋掛け

これらは,師走に取り組む恒例の農作業であるため,今年も準備万端なのですが,この時期の天気予報で寒波の襲来が報じられると「厳しい寒さが回避できますように!」と祈りたくなるので,カンキツ担当者としては「備えあっても憂い有り」ですね。

(果樹研究部 Km1&Km2&Yn&Nh)

令和4年12月15日  デジタルデータを用いた生産性向上を目指して
~データ駆動型増収を目指す夏秋トマト生産者様と一年間の栽培管理について振り返る会~

栽培技術研究部では東部農業技術指導所と連携し,ハウス内の環境データを取得し,栽培に活用を試みておられる生産者様を支援しています。

当研究部からは取得した環境データをどのように栽培に活用すればよいのか,具体例を挙げて説明をさせていただきました。

「勘」ではなく「事実=根拠データ」に基づいた栽培管理をすることで,収量を上げることができます。

さらに,生産者の方々と来年の改善策や収量目標の計画を立てました。

生産性向上
▲環境制御データを利用されている神石高原町のトマト生産者様と
1年の振り返りと来年の収量計画についての会合の様子

来年度は生産者様のさらなる収量の向上に繋がるように支援させていただきます。

(栽培技術研究部U&S&K)

令和4年12月14日  今年も,おもろいレモン果実を見ぃつけたぁ~!

12月5日の研究員日記では,果樹研究部の研究圃場で栽培しているレモンの果皮が一段と黄色く色づいてきたことを紹介しましたが,当部のレモンは只今収穫真っ最中です。

レモンの果実は一般には長楕円形ですが,奇抜な形をした奇形果の発生も珍しく無く,過去3年間の研究員日記では,当部の研究圃場で収穫した変わった形状のレモンとして,「双子のレモン」,「仏の手をしたレモン」,「笑顔のようなレモン」,「モヒカン頭のようなレモン」,「イボの出来たレモン」を紹介してきました。

そこで,今年も収穫中に見つけた,面白い形状のレモンを紹介します。

わりと高頻度でみつかる奇形果は,果梗部から果頂部に向けて縦に出来る長い突起です。

果梗部から果頂部に向けて縦に出来る様々な長い突起
▲果梗部から果頂部に向けて縦に出来る様々な長い突起

この縦の突起は,幅が数センチから数ミリと変異が大きいのですが,普通は1本だけです。
しかし,今回は,まるで背中から羽が生えたように見える,波状に凹凸のある2つの突起を生じたレモンを見つけました。

背中から羽が生えたように見える,波状に凹凸のある2つの突起
▲背中から羽が生えたように見える,波状に凹凸のある2つの突起

また,別のレモン園では,横径3cmで,縦径12cmの超スリムなレモンを見つけました。

超スリムなレモン
▲超スリムなレモン

さらに,赤道部付近にリング状の突起があるレモンも見つけました。

赤道部付近にリング状の突起があるレモン
▲赤道部付近にリング状の突起があるレモン

レモンの収穫作業は刺があって大変ですけれど,いろんな形状の果実を見つけることができて,結構楽しいですねぇ~。

(果樹研究部 Sk&Nh)

令和4年12月13日  労働災害防止研修会

昨日,果樹研究部と管理第二課のある当センターの安芸津職場では,労働安全対策強化に向けた労働災害防止研修会が開催されました。

重大事案に繋がった労働災害の発生要因を分析し,再発防止策を定め,全職員に周知し,実践できるようにするのが,そのねらいです。

研修会では,重大事案の状況や要因分析結果を共有するとともに,ヒアリハット事例を題材に,「危険が認識できていたか?対策が実行できていたか?」等の視点に立って,労働安全対策強化の必要性・重要性を全員で再認識する方法で進められました。

私達は,本研修会を通じて,農作業等の業務において,自分自身の命と健康を守るため,安全基準書の整備と作業指示を図る等により,一人一人が作業上の危険を認識でき,事故の発生を限りなくゼロにする安全な行動が実行でき,それを継続できている職場づくりを目指す必要があることを再認識しました。

労働災害防止研修会
▲労働災害防止研修会の様子

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年12月12日  多様なカンキツ類の着色と収穫

12月2日の研究員日記では,果樹研究部の研究圃場にある露地栽培の主幹形栽培の温州ミカン「石地」の収穫を終えたこと,また, 12月5日の研究員日記ではレモンの果皮が一段と黄色く色づいてきたことを紹介しました。

この他にも,カンキツ研究圃場では様々なカンキツ品種の着色が進んでおり,園内を歩くとオレンジ色や黄色の果実が見られます。

温州みかん

今月は,カンキツ研究圃場の近くを通るだけで多様なカンキツ類の果皮色を楽しめているのですが,多くのカンキツ品種は年内に収穫されるため,当部のカンキツ研究圃場では,ここのところ収穫作業に追われています。

このため,カンキツ研究圃場では,日を追う毎にカンキツ樹から果皮の鮮やかな色が消えていくので,園内では葉の緑色のみが残され,日々少しずつ殺風景になっていきます。

当部における露地栽培のカンキツ研究圃場から果皮のオレンジ色や黄色が消えたら,いよいよカンキツ樹も本格的な冬支度が必要となります。

カンキツ類の収穫を終えると,一息つく間もなく防寒対策が待っており,師走の多忙な農作業は今月下旬まで続きそうです。

(果樹研究部 Km1&Km2&Yn&Nh)

令和4年12月12日  農研機構野菜花き研究部門様,農村工学研究部門様 ご来所

農研機構野菜花き研究部門および農村工学研究部門の研究員2名様がご来所されました。

足場管ハウスとアスパラガスの枠板式高畝栽培の研究に両機関と共同で取り組んでおり,試験圃場の土壌のサンプリング,環境制御の取り組み見学と今後の展開について,議論を深めました。

農研機構農研機構2

よりよい成果となるよう議論の結果を踏まえて,今後の研究に取り組んでいきます。

(栽培技術研究部K&K&S)

令和4年12月9日  冬に開花する果樹は何…?

常緑果樹であるカンキツ類は冬期に収穫期を迎える品種が多いのですが,一年間で最も花が少ない冬期に,寒い中で開花期を迎える果樹があります。
それは,常緑果樹のビワです。

ビワの散在樹
▲ビワの散在樹

ビワは,枝先に小さな花を沢山付けて,12月頃に白くて可愛い花を咲かせます。

ビワの花
▲ビワの花

果樹研究部の所在する東広島市安芸津町は,広島県内では最もビワの生産が盛んな町であり,古くから「茂木」や「田中」等の品種が栽培されてきました。
安芸津町に隣接する市町との道路の境界付近には,ビワが描かれた安芸津町の案内標識が設置されています。

道路脇の案内標識(安芸津のビワ)
▲道路脇の案内標識(安芸津のビワ)

ビワは7月頃には熟した果実を食すことが出来ますが,安芸津町内ではビワを用いた商品開発も行われているようです。

ビワの果実
▲ビワの果実

地元の産直市等では,ビワの果実や葉を加工したゼリーやお茶等の商品が販売されていますので,関心のある方はお試しあれ。

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月8日  北海道農業専門学校様がアスパラガスの視察に来られました

はるばる北海道から,北海道農業専門学校の職員御一行様が当センターに視察に来られました。

アスパラガスの収量を増やすために,養液土耕栽培と高畝栽培について興味を持たれていたようで,これらの内容について当センターの研究員が対応しました。

アスパラ視察北海道農業専門学校視察
▲視察対応の様子

現在,栽培技術研究部では,10aあたりの収量5tを目標に研究を行っており,これらの技術について紹介,情報交換をしました。
また,北海道は冬の寒さが厳しいため,冬季の栽培管理の方法についても質問されていました。

つぶやき

アスパラガスの研究成果は県外の方からも注目されており,県内はもとより,県外にもこの技術が広く普及して欲しい!と感じました。
研究員は研究することだけが仕事だと入庁するまで思っていましたが,自分たちで作り上げた新技術を普及していくまでが仕事だと今では感じています。
進めて行くためには,生産者の方と信頼関係を築き上げていくことも重要だと実感しています。
どれも簡単ではないですが,一歩ずつ成長していきます!

(栽培技術研究部S)

令和4年12月8日  温州ミカンの選果と出荷

12月2日の研究員日記では,果樹研究部の研究圃場で栽培した温州ミカン「石地」を収穫したことを紹介しました。
収穫した温州ミカンは,調査用の果実を除いて,いずれ出荷され,市場に流通します。

収穫直後の温州ミカンは水分が多いため,1~2週間程度コンテナ内に置き,風通しの良い環境下で果実を乾燥させる,予措という工程を経て,選果を行います。

選果作業風景
▲選果作業風景

温州ミカン「石地」の選果作業は,今週から行われており,果実を選果機に通して,大きさ別に階級を分け,出荷しています。

計量と果実サイズの区分
▲計量と果実サイズの区分分けの様子

こうした一連の作業は,師走における当部を代表する光景の一つでもあります。

(果樹研究部 Km1&Km2&Yn&Nh)

令和4年12月8日  パイプハウス講習会に参加しました

JA全農ひろしま様主催のパイプハウス建て方講習会が開催されました。
当センターからもハウス建設に関わる職員が参加しました。

座学では,農業資材の高騰に対する現況報告と,パイプハウスを建てる手順の講習がありました。
後半では,実際にパイプハウスを建てながら施工会社の方に建て方のコツ等を教わりました。

パイプハウス講習会パイプハウス講習会2
▲パイプハウス講習会の様子

近年,栽培技術研究部では「足場管ハウス」の普及に携わっています。
農業用ハウス建設のプロの方から教わったことを基に,「足場管ハウス」の普及にも役立てていきます。

(栽培技術研究部S)

令和4年12月7日  海外からのお客様

昨日,インドネシアとフィリピンから,高校生12名と引率教員2名が果樹研究部に視察に来られました。

今回は,「国際日本・アジア青少年サイエンス交流事業さくらサイエンスプラン(国立研究開発法人科学技術振興機構による採択事業)」に応募された,公益財団法人ひろしま国際センターが窓口となって,科学技術分野に関心を持つ海外の青少年及び教員に対し,広島県内の科学技術関連の大学・研究機関や企業への視察ならびに人的交流の機会を提供する一環として当部を訪問されました。

室内での講義風景
▲室内での講義風景

昨日は,研究部長と研究員3名が対応し,農業技術センターの概要をはじめ,「イチジク『励広台1号』と称される,株枯病の土壌感染に強い,「抵抗性台木」,「カンキツ新品種『瑞季(みずき)』」,「温州ミカン『石地』の早期多収を目指す主幹形栽培技術」,および「ブドウの根域制限栽培」等の研究成果を室内での講義や研究圃場での実証展示物により紹介しました。

海外からのお客様

視察者の皆さんは,紹介した技術や品種に強い関心を持たれたようで,熱心に質問されていました。

この視察の機会が,視察者の皆さんにとって,我が国の果樹園芸技術に対する理解の促進と今後の更なる人的交流に向けた一助となれば幸いです。

(果樹研究部)

令和4年12月6日  サザンカとスズメバチ

昼休憩に果樹研究部の敷地内を散策していたら,研修館の裏側でツバキに似た白やピンクの花が咲いているのを見つけました。

白いサザンカの花 ピンクのサザンカの花
▲ツバキに似た白色やピンク色のこの綺麗な花は・・・?

「ツバキは早春の花では?」と思いつつ,近づいて観察したら,花びらが1枚ずつパラパラと散っていました。
ネットで調べたら,「ツバキは花の頭ごと落ちるが,サザンカは花びらが1枚ずつ散る」と記されていたので,見つけた花は「サザンカ(山茶花)」ですね。

樹上では,冬だというのに「ブーン,ブーン」という羽音が聞こえたので,「何の音?」と思って観察すれば,なんと複数のスズメバチが花から花へと蜜を集めて飛び回っていました。

冬の日中にサザンカの花に留まるスズメバチ
▲冬の日中にサザンカの花に留まるスズメバチ

11月17日の研究員日記では,レモン樹上に作られたスズメバチの巣穴に蜂達が出入りしていたことを紹介しましたが,このスズメバチは,冬だというのに,なんとも元気な蜂ですねぇ。

と言うか,「北風ピ~プ~吹いている冬なのに,彼らも必死に命を繋ごうとしているんだなぁ~」と感心した次第です。

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月5日  露地栽培レモンの収穫間近

12月2日の研究員日記では,果樹研究部の研究圃場にある主幹形栽培の温州ミカン「石地」の収穫を終えたことを紹介しましたが,ここに来て露地栽培のレモンの果皮が一段と黄色く色づいてきました。

早々と完全着色した「イエローベル」(遠景)
▲早々と完全着色した「イエローベル」🍋

当部のカンキツ研究圃場には10種類以上のレモン品種・系統が栽培されていますが,なかでも当部で育成した「イエローベル」は先月下旬には他品種に先駆けて果皮全体が黄変していました。

②「イエローベル」の成熟果(近景)
▲「イエローベル」の成熟果

その他の品種は,果皮の一部に薄っすらと緑が残る果実が散見されるものの,大半は収穫に向けてスタンバイしています。

果皮の一部に緑を残しつつも収穫間近のレモン品種
▲果皮の一部に緑を残しつつも収穫間近のレモン品種

広島レモンが本格的に出回る季節到来ですね。
ここのところ,寒さも一段と厳しくなってきましたので,今夜あたりは本県の名産品のカキとレモンで一献傾けたいものです。

(果樹研究部 Nh)

令和4年12月2日  主幹形仕立ての温州ミカン「石地」を収穫

11月22日の研究員日記では,果樹研究部の研究圃場にある早生や中生の温州ミカンの果皮の着色が進むとともに,鳥たちに果実を食い荒らされる被害が出始めたことを紹介しましたが,当部では昨日までに主幹形栽培の温州ミカン「石地」の収穫を終えました。

石地ミカンの収穫風景
▲石地ミカンの収穫風景

広島県内で発見された,温州ミカン「石地」は,高糖度で美味しいだけでなく,浮皮が少なく貯蔵性も良いことが知られています。

成熟した石地ミカン果実
▲成熟した石地ミカン果実

しかも,当部で開発した主幹形栽培で育てれば早期成園化連年安定多収が可能です。
主幹形仕立ては,温州ミカンの高品質多収生産が可能な,お勧めの栽培法です。

主幹形仕立ての石地ミカン(収穫前)
▲主幹形仕立ての石地ミカン(収穫前)

(果樹研究部 Km&Yn&Sk&Nh)

令和4年12月1日  師走の夜,庁舎裏側の駐車場を優しく照らす黄色い光

「ここのところ日没が早くなってきたなぁ」と感じていたら,今日から師走となり,今年も余すところ1か月となりました。

果樹研究部のある安芸津職場では,この時期の夕暮れ時に勤務を終えて庁舎裏側の駐車場に出た時には,周辺は既に薄暗くなっているため,以前には灯りが無くて不便を感じていました。

そこで11月24252829,および30日の研究員日記で紹介した独自標識作成時に大役を担ってくださった,果樹担当のI次長が,以前に当センターと県内企業とで共同開発した「人にもやさしく虫を寄せにくく優しい街路灯『美観灯(みかんとう)』」の商品開発に至る過程で使用していた,使い古しのLED電球等が倉庫に眠っていたのを思い出し,庁舎裏側の壁面に配線し,有効活用を図ってくれました。

庁舎裏側駐車場の夜間照明用にLED電球等を用いて配線
▲庁舎裏側駐車場の夜間照明用にLED電球等を用いて配線

お陰様で,この駐車場では,職員は優しい黄色の光に包まれて,安全に車まで到達することができます。

LED電球の有効活用で明るく輝く庁舎周辺
▲LED電球の有効活用で明るく輝く庁舎周辺

I次長には,この度も大変お世話になり,誠にありがとうございました。

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月30日  果樹研究部圃場周辺の独自標識 Part5 役割を終えた標識

11月29日の研究員日記では,果樹研究部の敷地内での安全意識を高揚させるために,新たに登場した標識を紹介しました。

今日は,当初に設置されていたものの,既に役割を終えた独自標識を紹介します。

1つ目は,路面に凹凸があることを注意喚起する標識です。
この標識は,路面の凹凸が解消されたと同時に役割を終えたようです。

路面凹凸の注意喚起の標識
▲「路面凹凸」の注意喚起の標識

もう1つの標識は,最上段に感嘆符が描かれており,その下には「アンカーあり」,「スプリンクラー」および「脚立」と書かれています。

アンカー等の注意喚起の標識
▲アンカー等の注意喚起の標識

この標識は,「この付近には,アンカーやスプリンクラーがあるため,除草時には注意して欲しい。また,地表面が不安定なため,脚立使用の際にも注意をした方が良い。」ということを促すための標識だったように記憶していますが,注意喚起すべき内容を盛り込みすぎていたため,この畑を良く知る当時の職員以外は理解しにくかったようですね。

まさに時代と共に役割を終えた標識ですが,設置当時はそれなりに役立っていた標識なんですよ。

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月29日  果樹研究部圃場周辺の独自標識 Part4 新登場の標識

11月24日11月25日および11月28日の研究員日記では,果樹研究部の敷地内での安全意識を高揚させるために設置されている「徐行」,「止まれ」および「急坂注意」の標識を紹介しました。

今日は,本年度から新たに登場した標識を紹介します。

安芸津の町内から当部のある安芸津職場に向かう登坂道路を登ってくると,貯水池の手前が三差路になっています。
この三差路を左折したら当部に行き着くのですが,時折間違って直進する車があったことから,ここには以前から当部を案内する立看板がありました。

その立看板が古びて文字が読み取れなくなっていたのをリニューアルした際に,隣接面に,背面を赤で塗り,大きな白字で「左右確認」と書かれた標識が新たに追加されました。

登坂道路の最終地点のカーブミラー横にある「左右確認」標識
▲登坂道路の最終地点のカーブミラー横にある「左右確認」標識

これは標識の斜め前方にある貯水池脇のカーブが防風樹で死角になりやすいため,突発的な衝突を回避するための注意喚起として作成されたようです。

さらに,三差路付近にある貯水池の法面には,新たに「立入禁止」と「魚釣禁止」の標識が上下2段のセットとなって設置されました。

立入禁止&魚釣禁止
▲「立入禁止」&「魚釣禁止」標識

丸囲みの赤い斜線の中には,黒く塗られた人の絵や魚を釣り上げる絵が描かれており,標識の意図を一目で分かりやすくする工夫が凝らされています。

これまでに紹介したリニューアル標識や本日紹介している新登場の標識の作成者は,果樹担当のI次長です。
長年の研究活動で培った図表やプレゼン資料の作成スキルを存分に生かした標識作りには感心させられますね。

一目で分かりやすい標識を献身的に作成していただき,誠にありがとうございます。

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月28日  果樹研究部圃場周辺の独自標識 Part3 急坂注意

11月24日11月25日の研究員日記では,果樹研究部の敷地内での安全意識を高揚させるために設置されている「徐行」と「止まれ」の標識を紹介しました。

今日は,当部における独自標識の第3弾として「急坂注意」の標識を紹介します。

この標識は,急な傾斜がある道路の上部地点にあります。

急坂低速走行

写真にある標識のうち,赤字で「急坂 低速走行」とかかれているものは当初の標識です。
リニューアルされた標識は,上段は背景が黒で塗られ白字で「急坂」と記載され,下段は背景が赤で塗られ白字で「注意」と記載されており,人目を惹きやすくなるように工夫されています。

これなら標識を見落とすことはなさそうです。
標識作成者の細かな気配りが感じられますねぇ。

流石です!

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月25日  果樹研究部圃場周辺の独自標識 Part2 止まれ

11月24日の研究員日記では,果樹研究部のカンキツ園を南北に通るメイン道路沿いに設置されている「時速20km以下での徐行」の標識について紹介しました。

今日は,当部の敷地内や周辺での安全意識を高揚させるために設置されている,独自標識の第2弾として「止まれ」の標識を紹介します。

この標識は,交通量の多い広い道路と交差する,見通しの悪い道路の出入口に設置してあります。

止まれ標識

写真にある標識のうち,赤字で「止まれ」の一語のみが書かれているものは当初の標識です。
リニューアルされた標識には,白字で「止まれ STOP」と記載され,さらに,その下には赤字で「左右確認!」と記されています。

この標識もバージョンアップされていて,一層認識しやすくなっていますねぇ~。
標識作成者の配慮が行き届いていますね。

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月24日  果樹研究部圃場周辺の独自標識 Part1 徐行

果樹研究部では,敷地内での安全意識を高揚させるため,独自の標識を設置し,注意を促しています。

しかし,これらの標識は,当初設置してから10数年が経過したため,塗料が剝げ落ちて文字を読み取りにくくなっていたり,標識の素材が古びて壊れかけていたので,本年度になって1つずつリニューアルされています。

本日紹介するのは,「時速20km以下での徐行」を促す標識です。

当部の果樹園は周囲を高さ約3~4mの防風樹に囲まれていますので,園周辺の道路には,あちらこちらに死角があり,園地の角での出合いがしらの事故が懸念されていました。

特に,カンキツ園を南北に通るメイン道路沿いでは,死角となる角地が多いため,前記の標識が北向きに3本,南向きに2本設置されています。

標識

写真にある標識のうち,赤字で書かれているものは当初の標識で,青字で書かれているものはリニューアルされた標識です。

リニューアルされた標識はバージョンアップされていて,一層認識しやすくなっていますねぇ~。
これで,運転者への注意喚起が強化されましたね。

でも,一番大切なのは,ここを通行する私たちの安全意識ですので,今一度,これらの標識を意識して,事故の無いように注意しないといけませんね。

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月22日  カラスの餌場へと変貌しつつあるミカン園

11月1日の研究員日記では,果樹研究部のカンキツ研究圃場に栽植されている早生や中生の温州ミカンの果皮の着色が進み,グリーンの葉とオレンジの果実のコントラストが一段と映える時期となったことを紹介しましたが,その頃から鳥たちに果実を食い荒らされる被害が出始めました。

なので,当部のカンキツ研究圃場では,ここのところオレンジに色づいたミカン果実に交じって樹上の所々に白いものが目立つようになりました。

オレンジ色に完全着色したミカン果実に交じって所々に白い皮が見えるのは…?
▲オレンジ色に完全着色したミカン果実に交じって所々に白い皮が見えるのは…?

地面を見れば,ミカンの外皮や内皮が到る所に散在しています。

地面には到る所にミカンの外皮や内皮が散在
▲地面には到る所にミカンの外皮や内皮が散在

隣接するシイの喬木にカラスの群れが常駐していますので,彼らの餌場と化しているのでしょうねぇ。
彼らは,嘴で果皮をつっ突いて,綺麗に中身を繰り抜いて,最後には外皮だけを残して食べ尽くしてしまいます。

③鳥の食害を受けたミカン果実
▲鳥の食害を受けたミカン果実

まぁ,今年の当園のミカンが美味いのは保証するけれど,いくらミカンが美味いからといって,こちらの許し無しで勝手に食べないでよぉ~。

ともあれ,早く収穫しなくっちゃ…。

(果樹研究部 Nh)

令和4年11月22日  トマト肩部の軟化症の対策について講習を実施しました

神石高原町トマト生産者様の勉強会にて,今年度多発した軟化症状の対策について講習を行いました。
軟化症状とは,果実全体が完熟するより前に一部分のみが柔らかくなってしまう症状です。

軟化する原因は様々ですが,近年の夏の強日射,猛暑が原因だと考えています。
生産者様からは多くの質問を頂きました。

また,今回の講習会が執筆者(研究員1年目)のプレゼンテーションデビュー日でした。

私は,軟化症状対策として期待されている「麗月」(写真右)という品種の特徴を発表しました。

トマトトマト2
▲左の写真は「りんか409」,右の写真は「麗月」という品種。「麗月」は果実が硬く,割れにくいため
   軟化症状の抑制が期待されている。

大勢の生産者様の前で発表するのは緊張しましたが,何とかやり遂げることができ安堵しています。
経験を積んで,わかりやすい発表をできるように頑張ります!

(栽培技術研究部K&S)

令和4年11月21日  研究圃場の土壌病害対策や改植作業を開始しました

果樹研究部のある安芸津職場では,ここに来てモミジの葉が綺麗に色づいてきました。

果樹研究部敷地内のモミジの紅葉
▲果樹研究部敷地内のモミジの紅葉

また,当部の庁舎屋上から隣接する農研機構の研究圃場を眺めると,カキの紅葉やブドウの黄葉で研究圃場全体が紅色や黄色の絨毯を敷いたように見えています。

隣接する農研機構のカキの紅葉(手前)とブドウの黄葉(左奥)
▲隣接する農研機構のカキの紅葉

当部の落葉果樹園では,初冬を迎えて収穫が一段落したため,イチジクの土壌病害対策が行われています。

イチジク土壌病害の防除対策
▲イチジク土壌病害の防除対策

一方,カンキツ園の収穫は,これから本格化してきますが,作業の合間を縫って研究圃場の改植作業が始まっており,新たな研究課題の推進に向けて着々と準備が進められています。

果樹園の改植作業の様子
▲果樹園の改植作業

研究圃場では,翌春に向けて様々な作業が計画的に進められています。

(果樹研究部 Nh)

令和4年11月18日  猪による石積みの崩落と修復

旧三原分室は,1952年に本県の柑橘産地を支援するため三原市木原町に設置された後,創設57年の歴史を経て2011年にその機能を東広島市安芸津町にある果樹研究部に統合し,閉所されました。

現在は,敷地の一部に残るレモン園の管理と敷地周辺を通る市道沿いの除草管理のために,当部のある安芸津職場から必要に応じて出向いています。

ところが,日頃は敷地内に人の気配が無いためか,周辺の山林から猪が入り込み,あちらこちらの地面を縦横無尽に掘り返しています。

猪によって掘り起こされ,壊された旧三原分室の石積み
▲猪によって掘り起こされ,壊された旧三原分室の石積み

この夏には,猪が近隣の民家との境界面にある石積み周辺を掘り返し,崩落させてしまいました。
このため,先月には,当部の職員が石積みの修復作業を行い,そこから猪の出入りが出来ないように鉄柵を設けました。

猪

修復作業から1か月経過し,昨日,その後の様子を確認しましたが,修復箇所は再び荒らされることなく,ちゃんと機能しており,一安心です。

ここだけに限らず,近年は県内各地で猪の被害が増加していますが,これ以上の悪戯はご遠慮願いたいですね。

(果樹研究部&管理第二課 )

令和4年11月17日  スズメバチの巣を取ったどぉ~!

10月3日の研究員日記では,三原市内にあるレモン試験園で,レモンの樹上にスズメバチの巣が作られているのを見つけたことを紹介しました。

レモン樹上に作られたスズメバチの巣
▲レモン樹上に作られたスズメバチの巣

11月中旬に差し掛かり,この試験園のレモン果実は黄色く色づき始める頃となり,来月上旬には収穫期を迎えます。

この時期は,巣を発見した9月に比べると気温が随分と低下し,スズメバチの活動も低下する頃となりましたので,今日は,防護服を身にまとって完全防備し,スズメバチ専用の殺虫剤を片手に巣の撤去作業を行いました。

防護服と殺虫剤でスズメバチの巣を撤去
▲防護服と殺虫剤でスズメバチの巣を撤去

とは言え,恐怖心に満たされながら巣に近づくと,巣穴から数頭のスズメバチが出入りしていたため,機先を制して素早く巣穴から殺虫剤をジェット噴射しました。

こちらの先制攻撃が功を奏したのか,蜂達の激しい攻撃を受けることも無く,意外と思えるほどあっけなく,巣をレモン樹から取り外すことができました。
これで,来月には安心して果実を収穫できます。

それにしても,レモンの果実はスズメバチの巣の中でもスクスクと育つのですねぇ。

スズメバチの巣の中で成熟したレモン
▲スズメバチの巣の中で成熟したレモン🍋

蜂蜜がたっぷり浸み込んでくれていれば希少価値があるのかもしれませんが,今回は巣とともに撤去させてもらいました。

(果樹研究部 Yn&Nh)

令和4年11月17日  香川県農業試験場,農研機構の研究員ご一行様が足場管ハウスを利用したアスパラガス高畝栽培技術を視察

香川県および国の研究機関(農研機構)の研究員御一行様が足場管ハウスとアスパラガスの高畝栽培の状況を視察されました。

両研究機関は,国の事業で私どもの研究部と共同研究を行っています。栽培技術や環境制御技術の詳細や今後の研究方針について,熱い議論を行いました。

執筆者は研究員(社会人)となって一年目ですが,こういった先輩方の背中を見ながら成長し,広島県のために仕事をしていきたいなと思った一日でした。

視察視察2

(栽培技術研究部S&K&U&K)

令和4年11月16日  新技術(夏季の昇温抑制)の現地実証に向け,ホウレンソウ生産者様と打ち合わせ

9月2日の研究員日記でもご紹介しましたが,栽培技術研究部では,夏季ホウレンソウの安定生産を実現する「昇温抑制技術」を開発しました。

さらに,昨年度から2年間,夏季の高温時(7月下旬~8月上旬)にかかる作型において,収穫量が慣行の常時遮光と比較して3.6倍増加することを実証し,広報誌にも掲載されました。

この新技術を使用することによって今後の県内の産地の活性化が期待できます。

今日は,新技術の現地実証に協力してくださる生産者の方と打ち合わせを行いました。来夏に向けて尽力していきます!

乞うご期待!!

打合せ打合せ2
▲現地にてホウレンソウ生産者様と打ち合わせの様子

(栽培技術研究部S&N&U&K)

令和4年11月11日  庁舎玄関前の広場で退任者のお見送り

果樹研究部と管理第二課のある安芸津職場では,本日限りで当職場を離れる退職者1名の退任式を行いました。
退任式は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から,正面玄関前の広場で行われました。

退任式
▲退任式の様子

退任者からは当職場での思い出の詰まった挨拶をいただき,職員一同による感謝の花束贈呈と温かい拍手でお見送りしました。

退任者の方には,これまで大変お世話になり,誠にありがとうございました。

今日は,「11月11日」なので「1」がゾロ目で4つ並び,エンジェルナンバーでは「良い転機が訪れ,望むことが実現する前兆」とされる縁起の良い日です。変化を前向きに受け入れ,自信をもって次の人生ステージに踏み出し,元気で頑張ってください。

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年11月10日  ジャボン

果樹研究部のカンキツ研究圃場に植えてある香酸カンキツ「ジャボン」の果実が黄色く色づいてきました。
この品種は,当部の所在する東広島市安芸津町近辺で古くから栽培されてきた地域特産カンキツで,ブンタン類とユズの交雑品種と推定され, 11月中下旬に収穫期を迎えます。

ジャボンの着果状況(遠景)
▲ジャボンの着果状況(遠景)

「ジャボン」は,レモンよりも甘みがあり酸味はまろやかで,ちょっぴり苦味があります。独特の香りと酸味を有するので,寿司づくり等の際に食酢として用いられてきたほか,冬の寒さや病害虫に対する抵抗性に優れていると言われ,カンキツの台木としても古くから使われてきました。

果汁には,発癌抑制効果が注目されている「オーラプテン」が多く含まれているとされ,近年では,JA芸南が産地化に向けて安芸津町内での栽植を勧めた経緯もあり,「ジャボン」を用いた,サイダー,マーマレード,入浴剤等の加工品の開発が進められて地元の農産物直売所「ふれあい市」で販売されていますので,関心のある方は一度お試しください。

黄色く色づいたジャボンの実
▲黄色く色づいたジャボンの果実

ちなみに,当部も技術的課題解決支援事業(ギカジ)により,この品種の特性調査や栽培暦の作成を支援した経緯があります。

前記の事業(ギカジ)は,皆様の技術的課題の解決依頼に応じて,当センターが有料で検討(調査・測定・分析・評価)を請負って,技術指導と検討結果等を記載した技術支援レポートの交付を行ったり,ご要望に応じて現地調査・技術指導を行う制度ですので,お困り事のある方はお気軽にご相談ください。

(果樹研究部 Ky&Nh)

令和4年11月9日  敷地内の木々の彩が一段と進みました

10月21日の研究員日記では,果樹研究部のある安芸津職場の敷地内でハナミズキの葉や実が,他の樹木に先駆けて一際紅く彩られていることを紹介しました。

あれから3週間余り経過して,ここのところ晴天が続く影響か,当部のある沿岸地域でも夜温が10℃前後まで低下し,様々な樹木の葉が色づいてきました。

当部の敷地内にある山際の樹木のうち,ハゼやシデの葉が紅く色づき,イチョウの葉は黄色く彩られつつあります。

紅葉

当部にある早生温州ミカンの果実は既にオレンジ色に染まり,収穫時期を間近に控えており,広島県を代表する樹木であるモミジの紅葉を楽しめる時期も目前です。

次第に寒さが増して来る季節ではありますが,この時期特有の身近な自然の変遷を楽しみながら日々を過ごすと,気持ちにゆとりができますね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年11月8日  カラタチの種取り

11月7日の研究員日記では,果樹研究部のカンキツ研究圃場に植えてあるカラタチ樹の葉が黄変し,既に落葉が始まっており,地表面には果実が転がっていることを紹介しました。

当部では,試験用のカンキツ苗木を育成するため,毎年,カラタチの果実から種子を採取後,冷蔵保存しています。

採取したカラタチ果実
▲採取したカラタチ果実

先週始め,当部の職員がカラタチの種取り作業を行っていました。
カラタチは,枝から刺が多数発生しているため,成熟して落果した果実や樹の周囲に着生した果実を優先的に収穫し,室温で2~3週間程据え置いて,果実を柔らかくした後に種子を採取しています。

カラタチの種子

カラタチの種取り作業は,この季節における当部のカンキツ担当職員の恒例作業となっています。

(果樹研究部 Mm&Ok&Km&Nh)

令和4年11月7日  立冬

果樹研究部のある安芸津職場では,昼間は未だ暖かさを感じますが,11月に入ってから朝夕には一段とヒンヤリとした空気を感じるようになりました。
今日から二十四節気の「立冬」ですので,暦の上では今日から冬が始まることになります。

カンキツ研究圃場を覗くと,カラタチの葉が既に黄変しており,地表面には多くの果実が転がっていました。

立冬

一部のカラタチでは,殆どが落葉した樹も見られます。

早くも落葉したカラタチの樹
▲早くも殆どが落葉したカラタチの樹

カラタチはミカン科の植物ですが,常緑果樹の温州ミカンとは異なり,落葉果樹に属します。

果樹も着々と冬支度を始めており,身近な風景から冬の訪れを感じ取れる季節になりましたね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年11月4日  コバンモチ

果樹研究部の庁舎前にあるロータリーの東端には,1本の常緑性の樹木が植えてあります。

果樹研究部の庁舎前ロータリー東端に植えてあるコバンモチの樹
▲果樹研究部の庁舎前ロータリー東端に植えてある常緑樹

この樹木は,常緑樹ではあるものの,近寄って観察すると,チラホラと紅葉した葉が見られます。

チラホラと紅くなった葉が年中見られます
▲チラホラと紅くなった葉が年中見られます

秋も深まり多くの樹木の紅葉が楽しめる季節となったとは言え,この紅葉は季節特有の紅葉ではなく,この樹木には老化した葉が紅く色付く性質があるため,年中紅葉を見ることができます。

この樹木は,葉がモチノキに似ていて,形が小判のように見えるため,「コバンモチ」と呼ばれています。

小判の形に見える…?
▲小判の形に見える…?

当部のある東広島市安芸津町ではコバンモチが「町木」に指定されており,当部に植えてあるコバンモチも,それを記念して昭和60年頃に植えられたものです。

安芸津町の祝詞山八幡神社には,県の天然記念物に指定されているコバンモチ群落があり,この群落は本種の北限地にあたるのだそうです。

紅葉した葉が「小判」即ち「価値のあるモノ」のように見えるのだから,年中紅葉した葉が着いている「コバンモチ」は大変縁起の良い樹木ですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年11月2日  またも登坂道路を駆け巡る猪

8月4日の研究員日記では,夏の夕暮れに果樹研究部の登坂道路を駆け巡る猪の親子連れが出没したことを紹介しました。

昨日,当部の職員が朝一番に現地出張に向かう途上,公用車で当部からの登坂道路を下っていると,またも猪3頭が路上に出現しました。
職員が咄嗟にスマホで撮影しましたが,1頭は慌てて逃げたものの,2頭は路上を悠然と歩いて立ち去ったようです。

朝から悠々とお散歩中の猪に遭遇
▲朝から悠々とお散歩中の猪に遭遇

それにしても,日中でも人目を気にせずに路上に出没するとは,大胆な奴ですねぇ~。
まぁ,路上を大人しく歩くだけなら仕方ないけれど,車や人には体当たりしてくれるなよな…!!

(果樹研究部 Yk&Nh)

令和4年11月1日  エンジェルナンバー

今日から11月に突入したので,今年は余すところ,あと2か月です。

果樹研究部の研究圃場では,早生や中生の温州ミカンの果皮の着色が進み,グリーンの葉とオレンジの果実のコントラストが一段と映える時期となりました。

ほぼ完全着色の早生温州ミカン
▲ほぼ完全着色の早生温州ミカン🍊

当部の実験室では,イチジクの調査が終盤を迎え,カンキツ類の果実分析が連日行われるようになる時期でもあります。

終盤を迎えたイチジクの果実調査頻度が増しつつあるカンキツの果実分析風景
▲終盤を迎えたイチジクの果実調査の様子(左)と頻度が増しつつあるカンキツの果実分析の様子(右)

11月の初日は「1」がゾロ目で3つ並ぶ日付でもあるため,数字の「1」の持つ意味をネットで調べてみると,「1は始まりの数字なので,全ての現実がここから始まることを示し,ポジティブに行動を起こすことを促すメッセージを持つ。」という記事をみつけました。

また,数字の「111」は,特別な意味を持つ「エンジェルナンバー」だそうで,「仕事において,これまでの努力が成果となって表れる」ことを示しているとの記載がありました。

なので,「エンジェルナンバー」を自分自身の行動や選択に向けて,ちょっとした背中を押してくれるアイテムとして捉え,今日の一日をポジティブに行動してみましょうかね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月31日  秋の一斉清掃

6月20日の研究員日記では,果樹研究部&管理第二課のある安芸津職場で,梅雨期間中の高温多湿の中,熱中症対策を講じながら一斉清掃を行ったことを紹介しました。

季節の変遷は早いもので,今日は,秋の一斉清掃の日です。
全職員が朝一番に本庁舎前に集合し,作業手順や作業上の留意点等の確認を行い,各自の持ち場に別れて清掃作業を開始しました。

開始前の庁舎前集合と事前説明
▲開始前の庁舎前集合と事前説明

清掃作業は,庁舎&貯水池周辺の法面や庭園等を主体に実施しました。

作業の様子作業の様子2
▲貯水池周辺の草刈り(左),雑草の積込み(右)等清掃作業の様子

今回の一斉清掃では,夏と違って,秋晴れの空の下,心地よい気温の中での作業となり,気持ち良い汗を流すことができました。
お陰様で,職場環境も職員の気持ちもスッキリです。

(果樹研究部 &管理第二課)

令和4年10月28日  新任普及指導員と農技大生徒への果樹栽培の先端技術紹介

本日,各農業技術指導所で新規に普及事業を担当している普及指導員に加え,広島県立農業技術大学校・落葉果樹専攻の2年生に対し,果樹研究部の職員が「果樹栽培の先端技術」を紹介しました。

落葉果樹担当からは,イチジク「励広台1号」という,株枯病の土壌感染に強い抵抗性台木の紹介を皮切りに,「ブドウの光反射マルチ栽培」等の研究成果を説明しました。

ブドウ研究圃場での説明風景
▲ブドウ研究圃場での説明風景

また,常緑果樹担当からは,レモンの栽培に係る研究内容の説明のほか,温州ミカン「石地」の主幹形栽培や,当部で育成したブンタン類の有望品種「瑞季」,「黄宝」およびレモン「イエローベル」の研究成果等を紹介しました。

カンキツ研究圃場での説明風景
▲カンキツ研究圃場での説明風景

秋真っただ中,参加者は,多くの果樹先端技術について見聞きをしたため,少々頭の中が混乱した点もあるかもしれませんが,これを機に,今後,彼らと果樹研究部との関わりを一層深めながら,現地への普及に努めたいと思います。

共に手を携えながら本県の果樹農業の振興のために頑張りましょう!

(果樹研究部)

令和4年10月26日  今日は何の日…?

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という正岡子規の有名な句がありますが,柿は日本国民にとって古くから馴染みが深く,わが国の国果にもなっています。

全国果樹研究連合会柿部会は,先に引用した子規の句が10月26日に詠まれたことから,柿の販売促進を目的として,2005年に「10月26日は柿の日」と制定したそうです。

柿

なお,我が国での柿の生産量は,中国,韓国に次いで世界第3位のようで,柿は私たちの生活に欠かせない身近な果物と言えそうですね。

果樹研究部では,諸般の事情から現在は柿の研究を実施しておらず,柿の栽培展示園が無いのが残念ですが,本県には「西条」や「祇園坊」といった地域特産の渋柿もありますので,これからの季節は干し柿等で身近にある渋柿を楽しみたいものです。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月25日  東広島市園芸センター様主催で東広島管内の生産者や研修生の方々と見学に来られました

東広島市園芸ンター様主催で,管内の生産者や研修生の方々と来所されました。
足場管ハウスやハウス内での環境制御技術等について見学,勉強されました。

視察3視察4

足場管ハウスの特徴,最新の環境制御技術の説明のほか,ハイワイヤー栽培のトマト管理用に製作した昇降台車でのデモンストレーションを実際に見ていただきました。

視察1視察2
▲最新の環境制御技術や昇降台車でのデモンストレーションなど実際に見学して頂いた様子

(栽培技術研究部K&U&S&N&S)

令和4年10月25日  朝露が降りると晴れ

果樹研究部のある安芸津職場近辺では,ここのところ晴天が続いています。
高気圧に覆われ,良く晴れて,風のない夜間には,放射冷却により大気が冷え,早朝には結露がみられます。

「朝露が降りると晴れ」という諺がありますが,昔の人は良く観察していますね。

ヒンヤリした空気の中で,上着を羽織って,早朝にイチジクやモモの葉に朝露が宿っているのを眺めていたら,秋が深まっているのを実感しました。

朝露に濡れるモモの葉朝露に濡れるイチジクの葉
▲朝露に濡れるモモの葉(左)とイチジクの葉(右)

二十四節気では,一昨日から,「朝露が霜に変わる頃」とされる「霜降(そうこう)」に入っているのですね。
暦とは言え,季節の移ろいは早いですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月24日  庁舎の狭間でひっそりと実るキウイフルーツとザクロ

果樹研究部のある安芸津職場の敷地内には,以前に農業技術の研修や宿泊施設として使用されていた2つの建物が,執務室のある庁舎の南側に並んでいます。

今は,当部の資材倉庫や畜産技術センターの種雄牛の緊急避難施設として活用されていますが,2つの建物の狭間にあるスペースには,果樹栽培を学ぶ農業技術大学校生の教材として植えられていたキウイフルーツやザクロの樹が残されています。

これらの樹は,人目につきにくい場所に植えてあるので,その存在を気にとめる職員は少なく,まさに「ポツンと佇んでいる」という表現がピッタリです。

いずれの樹も管理されることなく放任されたままですが,久しぶりに近寄ってみれば,小さなキウイフルーツの実と紅いザクロの実とが成熟していました。

キウイとザクロ

キウイフルーツは本県でも栽培されているため,果実が園地でたわわに実っているのを目にする機会はありますが,ザクロは庭園の花木として植えられているのを稀に目にする程度ですので,身近に感じる方は少ないのではないでしょうか。

ザクロの実(外観拡大版)
▲ザクロの実(外観拡大版)

ザクロの可食部分は,種子のまわりにある,透明で淡い紅色の種衣(しゅい)と称される組織のため,種と一緒に口に入れなければならず,少々食べにくいのですが,甘味と酸味があり果汁が多いので好まれます。また,種子が多いため,子宝や豊穣等,繁栄をもたらす吉木としても重宝されているようです。

ザクロの可食部分(種衣)
▲ザクロの可食部分(種衣)

2種類の果樹は,ここでは既に教材としての当初の役割を終えていますが,これらの樹も当部での秋の深まりを演出する役割を立派に担ってくれていました。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月21日  秋冷の進む中,樹木の彩をリードするハナミズキ

今週始めの降雨以降は夜温が一段と低下し,急に秋が深まった感があります。

とは言え,果樹研究部のある安芸津職場では,庁舎前のロータリーに植えてあるモミジの葉は,僅かに紅をさしているのみで未だ緑を保っており,紅葉を楽しめる日はまだ遠そうです。

果樹研究部の庁舎前のモミジは僅かに紅をさしていますが未だ緑を保っています
▲未だ緑を保っている,果樹研究部の庁舎前の「モミジ」

そんな中,当部の敷地内を歩いていたら,一際紅く彩られた樹を見つけました。
この樹は,桜の花が散った4月半ば頃に白い花を咲かせていたハナミズキです。

果樹研究部の敷地内で真っ先に紅葉したハナミズキ
▲果樹研究部の敷地内で真っ先に紅葉した「ハナミズキ」

紅葉したハナミズキの枝先には,真っ赤に色づいた実が顔を覗かせ,青い空を背景に映えていました。

赤い実をつけたハナミズキ
▲赤い実をつけた「ハナミズキ」

安芸津職場の敷地内にある樹木では,この時期に最も秋の深まりを感じさせてくれるハナミズキですが,更に秋冷が進むにつれ,様々な樹木の葉が色づき,秋の深まりを一層意識させてくれるのでしょうねぇ。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月20日  果樹の葉を変色させる病害虫 Part5 ナシの葉裏を白くするのは…?

ナシの葉裏に白い粉を振ったような症状がポツポツと現れ,徐々に拡がっていき,最終的には葉裏全体を白変させてしまうことがあります。

ナシの葉裏に形成された,白い粉を振ったような初期病斑
▲ナシの葉裏に形成された,白い粉を振ったような初期病斑

この症状は,殺菌剤による防除が不十分なナシ園では6月頃から見られ,通常の定期防除を実施しているナシ園では,ナシの収穫が終わる8月以降から秋冷の深まりとともに増加します。

また,9月頃になると,葉裏の白変上に黄色い小さな粒が沢山作られ,粒は次第に黒くなっていきます。
これらの症状は,うどんこ病によるものです。

秋になると白い粉状の病斑の中に黄色い小さな粒ができ,後に黒変します
▲秋になると葉裏の白い粉状の病斑の中に黄色い小さな粒ができ,
 後に黒変する「うどんこ病」

秋に入って葉裏に形成された小さな黒い粒は,落葉後に葉裏で越冬するものもありますが,葉から離れてナシの枝幹に付着して越冬するものもあります。
これらが子のう殻と呼ばれる器官で,翌春の4月頃から裂開し,子のう胞子を放出し,新葉に伝染します。

葉裏全体に拡がって黒変した粒は,やがて葉から離れて枝幹に付着して越冬し,翌年の伝染源となります
▲葉裏全体に拡がって黒変した粒は,やがて葉から離れて枝幹に付着
 して越冬し,翌年の伝染源となります

通常の定期防除を実施しているナシ園では激しい被害を生じることは少ないのですが,ナシを育てている皆さんで,畑のナシ樹に前記の症状が見られた場合には,発病初期の殺菌剤散布や冬季の落葉処分を行って,本病を多発させないようにしましょう。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月19日  果樹の葉を変色させる病害虫 Part4 イチジクの葉に多数の小褐点が生じて黄変するのは…?

県南部地域で栽培の盛んなイチジクは,畑の隅や庭木に植えられてあるのを度々見かけることもあり,手間をかけずに簡単に栽培できる果樹のイメージがあります。

しかし,無防除で放任し続けると,降雨の多い年には思わぬ被害を受けることがあります。
イチジクには,梅雨入り頃から葉に小さな褐色の斑点を生じ始め,これらが葉全体に拡がると葉色が緑から黄変し,早期に落葉してしまう病気があります。

褐色の小斑点が拡がると葉色は緑から黄変し,やがて早期に落葉します
▲褐色の小斑点が拡がると葉色は緑から黄変し,やがて早期に落葉します

このような葉の裏面には,黄色の粉状の物質が沢山つくられています。
これは,さび病という名称の病気で,前年に落葉した葉が伝染源となり,春先に伸びてきた新葉に感染し,病斑を形成します。

さび病に激しく侵されて黄変したイチジク葉
▲「さび病」に激しく侵されて黄変したイチジク葉

病斑が形成された葉は,黄変した後に果実のみを残して早期に落葉します。

さび病で早期落葉したイチジクの樹
▲「さび病」で早期落葉したイチジクの樹

本病に侵されたイチジク樹は果実を収穫できなくなりますので,前記の特徴を呈したイチジク樹をお持ちの皆さんは,春先までに前年の落葉を除去し,6月から8月に本病に農薬登録のある殺菌剤できちんと防除してくださいね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月18日  果樹の葉を変色させる病害虫 Part3 カキは紅葉と落葉が早いの…?

この季節になると,山里にある散在のカキの葉が紅葉し,既に多くの葉が落葉している樹を見ることがあります。

早期落葉したカキの葉
▲早期紅葉したカキの葉

自宅の近くにあるカキの樹が,こうした樹ばかりだと,「カキの紅葉と落葉は他の果樹よりも早いのでは…!?」と思われる方もおられるのではないでしょうか。
いやいや,きちんと栽培管理しているカキの樹であれば,この時期の葉は緑色を保ち,まだ樹の上に残っていますよ。

果樹研究部の敷地内にも,栽培管理をしていない散在樹があり,早期に紅葉し,殆どが落葉した樹もあります。

早期落葉したカキの散在樹
▲早期落葉したカキの散在樹

このような状態のカキの樹で紅葉した葉を見れば,紅くなった葉には数mm大の褐色の斑点が複数見られます。
これは,落葉病と称される病気の病斑です。

褐色の斑点はカキ落葉病の病斑
▲カキ落葉病の病斑

本病は,カビによる病気で,前年に落葉した葉が伝染源となり,春先に伸びてきた新葉に感染し,病斑を形成します。
病斑が形成された葉は,早期に紅葉した後に落葉します。

サクランボにも褐色せん孔病という名称の類似の病気があります。

褐色の斑点や孔はサクランボの褐色せん孔病の病斑
▲褐色せん孔病にかかったサクランボの葉

早い時期に葉が無くなると,大きくて美味しい果実を収穫できなくなりますので,カキやサクランボを育てておられる皆さんは,大切なカキの葉がこれらの病気に侵されないよう,春先までに前年の落葉を除去し,5月から7月に本病に農薬登録のある殺菌剤できちんと防除してくださいね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月17日  果樹の葉を変色させる病害虫 Part2 ブドウの葉が赤くなるのは…?

果樹研究部にあるブドウ研究圃場では収穫を終了し,葉は依然と緑色を保ってはいるものの,少々お疲れ気味なのか緑色がやや薄くなり,一部に黄色くなった葉も見られます。

収穫を終えて黄色くなり始めたブドウの葉
▲収穫を終えて黄色くなり始めたブドウ🍇の葉

ブドウの葉は,通常,秋の深まりとともに次第に緑色が抜けて黄色に変化していくことが多いのですが,夏頃から早期に紅葉するブドウ樹を見かけることが時折あります。

葉の緑色が一段と抜けて黄色くなったハウス栽培のブドウ樹
▲葉の緑色が一段と抜けて黄色くなったハウス栽培のブドウ樹

ブドウの葉が早期紅葉する原因には,養分欠乏,虫害や傷害による主幹部の欠損,環境に起因するストレス等がありますが,夏頃から葉脈を残して紅く変色し,葉が裏側に巻きこむ症状を伴う場合には,ウイルスが関与している可能性があります。

ブドウのウイルス病で最も良く知られているのはリーフロール病で,成熟時に果皮が赤色や黒色になるブドウ品種で前記の症状が夏頃から発現した場合には,このウイルス病の疑いがあります。

ブドウの赤い葉には,多くのポリフェノールが含まれるため,人が摂取したらアンチエイジング効果や肌の美白効果があるらしいのですが,リーフロール病に感染したブドウ樹にとっては,果粒の小型化,甘味の低下,酸味の増加,収穫量の低下等を引き起こすため,メリットはありません。

葉脈を残して紅葉し,葉裏に巻き込んでいるブドウ葉
▲葉脈を残して紅葉し,葉裏に巻き込んでいるブドウ葉

また,この病気は,カイガラムシ類が病原ウイルスを伝搬するため,この害虫の防除は欠かせません。一旦感染したら樹を植え替える以外に抜本的な対策はないため,生産者にとっては大敵です。
ブドウを生産されている皆さんは,御注意ください。

(果樹研究部 Mt&Nh)

令和4年10月14日  秋晴れ

二十四節気では既に「寒露(かんろ)」の次候で,朝晩の冷え込みが気になる頃となりましたが,昨日の日中は最高気温が25℃近くなり,農作業中に汗ばむ天候でした。

今日は,朝から雲一つない秋晴れとなり,果樹研究部の庁舎もたっぷりと陽光を浴びていました。

快晴で陽光を浴びる果樹研究部の庁舎
▲快晴で陽光を浴びる果樹研究部の庁舎

キリッと空気も澄み,屋外で出歩くのが楽しくなるような天候の中,当部の敷地内を歩くと,快晴の空の下,当部の採草園ではススキが風になびき,早生温州ミカンの研究圃場では黄色く色づいた果実が陽射しに映えていました。

採草園では快晴の空の下でススキが風になびいていました早生温州ミカンの研究圃場では黄色に色づいた果実が陽射しに映えていました
▲採草園でススキが風になびく様子(左)と研究圃場で陽ざしを浴びて輝く早生温州ミカン🍊の様子(右)

当部の実験室でカンキツの芳香が頻繁に漂う季節が間近となりましたね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月13日  イチジクの1つの節に2つの果実を見ぃつけたぁ~!

9月29日の研究員日記では,果樹研究部 の研究圃場にあるイチジク「蓬莱柿」の果実が何らかの小動物によって食害を受けたことを紹介しました。

丹精込めて育てた果実が予期せぬ事態で僅かでも収穫出来なくなるのは無念ですが,これも自然の営みということでしょうかね。

さて,このイチジク「蓬莱柿」は,前年に伸長した2年生枝に着果する夏果と今年伸長した新梢に着果する秋果がありますが,この時期に収穫されるのは秋果で,夏果に比べて秋果の方が圧倒的に沢山の果実が着果します。

秋果は葉の付け根にある節から通常1つの果実が着果しますが,極稀に1つの節から2つの果実が着果することがあります。

イチジクは通常1つの節に1つ着果します
▲通常は1つの節に1つ着果します

先日,イチジクを収穫していたら,1つの節に2つの成熟した秋果が着果しているのを見つけました。
果樹園で成熟した果実を収穫する作業は生産者にとって喜びを伴う作業ですが,こうした珍しい事象を見つけた時には一層テンションが上がり,まるで宝くじを当てたかのように嬉しくなります。

極稀に1つの節に2つ着果することがあります
▲1つの節に2つ着果した珍しい事象

露地栽培のイチジク「蓬莱柿」は,当部のある広島県南部地域では,8月下旬から11月上旬まで毎日成熟するため,イチジクの担当職員は長丁場の調査を余儀なくされます。

当部のイチジク「蓬莱柿」は収穫ピークを過ぎたばかりですが,園内で観察される珍現象等に細やかな楽しみを見出しながら,残された1か月余りの収穫と調査を乗り切りたいですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月12日  果樹の葉を変色させる病害虫 Part1 モモの葉が白くなるのは…?

果樹研究部のある東広島市安芸津町内を車で移動していると,モモの葉が白っぽくなっている樹を時折見かけます。こうしたモモ樹があれば,付近にあるウメやスモモの葉にも同一症状が見られることがあります。

葉が白っぽく見えるモモの樹
▲葉が白っぽく見えるモモの樹

近寄って葉を観察してみれば,本来,この時期には緑色であるはずの葉が部分的にカスリ状に白く変色しています。

白く変色したモモの葉
▲一部が白くカスリ状に変色したモモの葉

この症状を呈するモモ樹は,県東部の沿岸島しょ部でも見かけることがあり,今年の夏以降,特に9月頃から目につくようになりました。
この症状を呈するモモ樹の葉裏には,体長3mm程の細長くて黄緑色をした成虫等が寄生しており,この虫が吸汁し被害を及ぼします。

この虫は,モモヒメヨコバイで,近年,関東以西の都府県で急速に生息域を拡大させており,広島県でも昨年10月に初めて発生が確認されました。

葉裏にはモモヒメヨコバイが寄生していました
▲葉裏に寄生していた「モモヒメヨコバイ」

本県での本種の注意喚起に関する情報は,広島県公式ホームページ「ひろしま病害虫情報」にある「過去の特殊報 令和3(2021)年度第3号」に掲載されていますので,詳細はそちらをご覧ください。

現時点では,この害虫に登録のある農薬はないため,当部でも防除試験を行っていますが,前記の果樹やアンズ,サクランボを生産している皆さんは,栽培している大切な果樹の葉を加害されないように御注意ください。

(果樹研究部 Nh&Js)

令和4年10月11日  夏秋梢処理作業と早生温州ミカンの着色が進行中

カンキツの樹は,春,夏,秋に枝が伸長しますが,夏から秋に伸長した「夏秋梢」は,放置しておくと,樹勢を乱すばかりでなく,かいよう病等の病害虫の伝染源にもなります。

このため,本日,果樹研究部のカンキツ研究圃場では,旺盛に伸びた「夏秋梢」を切り取る作業(夏秋梢処理)が行われていました。

夏秋梢には太い枝もあるため,従来の鋏や鋸での作業に加え,太い枝の切除が可能な電動式の器具も活用しています。

電動鋏で剪定
夏秋梢処理を行ったカンキツの樹は,大変スッキリした姿になっていました。
また,当部のカンキツ研究圃場のうち,南向きの早生温州ミカン園では,既に果皮が黄色く色づき始めていました。

色づき始めた早生温州ミカンの果実
▲色づき始めた早生温州ミカンの果実🍊

この早生温州ミカンの成熟期は11月中旬頃なので,秋の深まりとともに園内が次第に鮮やかなオレンジ色に染まっていくのが楽しみです。

(果樹研究部 Ky&Km&Nh)

令和4年10月6日  ノブドウにも秋の訪れ…

昨日からの前線南下に伴い,気温が一段と低下したため,今朝は,半袖から長袖に着替え,シャツに上着を羽織りたくなるような,薄寒くさえ思われる気温でした。

果樹研究部のある安芸津職場の敷地内を歩いていると,防風樹や獣害対策用のフェンスがブドウの葉で覆われている光景を目にします。
近寄って観察すれば,5mm程の果粒が疎らに着果しており,葡萄色に色づき始めているものもあります。

葉縁の切れ込みは浅いものが多いのですが,極稀ですが深く切れ込んだ変異種もあります。
これはノブドウ(野葡萄)で,当部の敷地内ではあちらこちらで見かけることが出来ますが,残念ながら果粒を食用に出来ないそうです。

杉の防風樹を覆うノブドウ果粒が疎らに着いているノブドウの実
▲杉の防風樹を覆うノブドウ(左)と果粒が疎らに着いているノブドウの実(右)

一方,ノブドウに似ているものの果粒の着き方が異なり,品種改良されたブドウの房のように果粒が密着している植物を見つけることが出来ました。

果粒が密着しているエビヅルの実
▲果粒が密着しているエビヅルの実

ノブドウの葉は裏側が艶やかで緑色なのに対し,こちらは葉裏に綿毛が生えて白っぽく見えます。
ネットで調べてみれば,ブドウの仲間でエビヅル(蝦蔓)とのこと。

葉裏が綿毛で白く見えるのがエビヅル,何もなく艶やかなのがノブドウ。ノブドウには葉が深裂するものもある。
▲葉裏が綿毛で白く見えるのがエビヅル,何もなく艶やかなのがノブドウ
ノブドウには葉が深裂するものもあります

こちらは,当部の敷地内では滅多に見つけることが出来ないのですが,果粒を食用に出来るようで,こちらの果粒も葡萄色に色づき始めていました。
こうして,身近な自然を細かに観察してみれば,様々な事象に秋の訪れの一端を感じることが出来ますね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年10月3日  レモン樹内に怖~い刺客の棲み処が…

今年も10月となり,七十二候では,「田の水を抜き,稲刈りに備える頃」とされる「水始涸(みずはじめてかるる)」を迎えました。

果樹研究部のある東広島市安芸津町でも,田の稲穂が頭を垂れ,黄金色に輝いており,秋が深まりつつあるのを実感します。

さて,先週は,三原市内にあるレモン試験園に出向き,台風14号被害の後始末を行いました。

この園地には,試験処理や栽培管理のために月1回程出向いていますが,園内に入ったら,数頭のスズメバチが飛んでいるのが目につきました。

「どこか近くに巣があるかもしれないなぁ」と思っていたら,レモン樹内の高さ1.5m位の奥まった位置に,約40cm位の玉状に形成された,大きなスズメバチの巣を発見しました。

スズメバチが巣を作っているレモン樹スズメバチの巣
▲スズメバチが巣を作っているレモン樹(左)とスズメバチの巣(右)

スズメバチの巣は,秋になれば当部の敷地内で幾つか発見されることがありましたが,レモンの樹内に巣が作られているのを見つけたのは初めてです。

スズメバチは4~11月に活発に活動しますが,今の時期は攻撃性が高まって最も凶暴な時期のため,危険でうかつに近づくことが出来ません。
「レモンの収穫が始まる12月までにはなんとか撤去したいなぁ」と只今思案中ですが,仕方ないので,当面は,スズメバチを巣毎退治できるという市販の毒餌を設置して様子を見ることにしました。

毒餌の入った市販のスズメバチ撃退グッズ
▲毒餌の入った市販のスズメバチ撃退グッズ

それにしても,困ったなぁ~。

(果樹研究部 Nh)

令和4年9月29日  収穫直前のイチジクを食っちまったのは誰だぁ~?

果樹研究部では,広島県特産であるイチジク「蓬莱柿」の産地の維持と拡大を目指してイチジク株枯病抵抗性台木の実用化に取り組んでいます。

8月26日の研究員日記では,果樹研究部のイチジク「蓬莱柿」の収穫と果実分析が始まっていることを紹介しましたが,あれから1か月が経過した今も,実験室では果実分析が連日行われています。

イチジクが成熟すると,果実に様々な鳥,虫,野獣達が甘い果汁を求めて集まってきますが,当部のイチジク研究圃場では,これらの外敵を排除するため,周囲を多目的ネットで覆ってあります。

多目的ネットに覆われたイチジク園
▲多目的ネットに覆われたイチジク園

ところが,複数あるイチジク研究圃場のうち,いつも同じ圃場で,しばしば収穫直前の果実がかじられた跡を目にします。

多目的ネットが地面に接する部位には,コンクリートブロックの重しを置いたり,地面に杭を打ったりしているのですが,地面とネットの間の極めて僅かな隙間を巧みにくぐり抜けて,何らかの小動物が園内に侵入し,果実を食害しているようです。

食害されたイチジク果実
▲食害されたイチジク果実

収穫直前のイチジクを食っちまったのは誰だぁ~?
イタチかぁ~? アナグマかぁ~? ハクビシンかぁ~?

犯人捜しは,これからも続きそうです。

(果樹研究部 Dm&Wd&Mc&Ss&Nh)

令和4年9月28日  愛知県蒲郡市のハウスミカンの生産者団体の方々が足場管ハウスを視察されました

愛知県JA蒲郡のカンキツ生産者様が当センターの足場管ハウスや環境制御技術について視察されました。

環境制御の前に先ず光合成を最大限とする環境にすることが重要ですが,特にカンキツは樹が茂り光不足の場合がよく見られる為,いかに施設内に光を最大限とり入れることが重要かなど技術的な会話もはずみました。

9月28①9月28②9月28日③
▲視察対応の様子

事前に訪問された佐賀県の先進農家様も同様の事を言っておられたとのことでした。
少しでもお役に立てたなら幸いです。

(栽培技術研究部K&U&N&S)

令和4年9月27日  広島大学の留学生さんが圃場を見学しました

広島大学のAIMS-HUプログラムの交換留学生さんが,学習の一環として本センターに見学に来られました。

最新の環境制御技術や本センターの取り組みなどを紹介しました。

視察の様子①視察の様子②
▲見学の様子

(栽培技術研究部N)

令和4年9月27日  天日干しした稲藁もズブ濡れの強い雨

昨日9月26日の研究員日記では,七十二候では,もう秋分の初候で,「雷乃収声(かみなりこえをおさむ)」と言われ,「夏に多かった雷が鳴り響かなくなる季節」になったことを紹介しました。

ところが,本日の午前中は,早朝からの降雨で,瀬戸内の島々の景色は霞がかかって眺めることが出来ないうえ,時折,雷が鳴り響く天候となりました。

雷神様は,夏が過ぎ去るのを惜しんでいるのでしょうかね。

本日は降雨で霞がかかり,庁舎屋上からの瀬戸内の島々を臨めません
▲本日は降雨で霞がかかり,庁舎屋上からの瀬戸内の島々を臨めません

さて,果樹研究部では,今年も当センター本所(八本松)で刈り取られた稲わらを貰い受け,トラックで当部の敷地内(安芸津)に運んだ後,天日干しの作業を行っています。
この作業は,9月に入ってから随時行われるため,当部での秋を感じさせる農作業の一つとなっています。

落葉果樹の研究圃場で使用予定の稲藁は,ブドウ園周辺に設置された,猪や鹿避けのフェンスに掛けて天日干ししていますが,折角干した稲藁も今日の強い雨でズブ濡れです。

ブドウ園周辺のフェンスに干された稲藁も今日の強い降雨でズブ濡れです
▲今日の強い降雨でズブ濡れになった,ブドウ園周辺のフェンスに干された稲藁

気長に,じっくりと乾かすしかありませんね。

(果樹研究部 Dm&Wd&Mc&Nh)

令和4年9月26日  暑さの収まりとともに,成熟が進む銀杏,栗の実

果樹研究部のある東広島市安芸津町では,夜間のヒンヤリ感が増し,今年の夏に発生の多かったチャバネアオカメムシはフェロモントラップで殆ど捕獲されなくなりました。

季節を二十四節気や七十二候の用語で言えば,もう秋分の初候で,「雷乃収声(かみなりこえをおさむ)」と言われ,「夏に多かった雷が鳴り響かなくなる季節」とされ,秋到来です。

ここ1週間は,日中の最高気温が30℃を下回るようになったほか,夜間は既にエアコンが不要となり,過ごしやすくて,熟睡のできる季節でもあります。

十分な睡眠が取れれば,食欲も増し,まさに「食欲の秋」到来です。
当部の敷地内では,秋を身近に感じる銀杏の実が黄色くなり始めており,栗の毬は割れて,実が地面に落ち始めています。

秋の気配

いずれの樹も敷地の片隅にポツンと植えてある放任樹ですが,夫々の果実の変容に秋の訪れを実感しました。

(果樹研究部 Nh)

令和4年9月21日  台風で陽射し和らぎ彼岸入り

昨日から陽射しが一段と柔らかくなったように感じるのは,先日の台風14号が風雨とともに夏を連れ去ってくれたからでしょうか。

果樹研究部のカンキツ研究圃場を歩いていると,温州ミカン樹は未だ葉も果実も緑色で占められているはずなのに,一部に黄色に変色している箇所があるのが目に止まりました。
例年,この時期になると,カンキツ樹では,夏の猛暑で陽光面が日焼けして黄色く変色した果実がチラホラと目につくようになりますが,今年も果面に夏の名残をとどめていました。

温州ミカン果実の陽光面に生じた日焼け症状
▲温州ミカン果実の陽光面に生じた日焼け症状

そんな中,実験室では,温州ミカンの果実分析が始まり,周辺に甘酸っぱいカンキツ果汁の香りを漂わせていました。

温州ミカンの果実分析
▲実験室にて,温州ミカンの果実分析の様子

実験室から漂うカンキツの香りを嗅ぐと,秋が来たことを実感します。
「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが,昨日から彼岸入りしていたのですね。

(果樹研究部 Sk&Nh)

令和4年9月20日  台風一過

台風14号は,昨日の夜に広島県の北西部付近を通過して行きました。
ニュースでは,「大型で,強く,速度が遅い台風が本県を直撃する可能性が高い」と報じられていましたので,「久々にかなり激しい被害を受けるかも…」と覚悟し,昨夜は一刻も早く通り過ぎるのを願うばかりでした。

ところが,幸いなことに,果樹研究部のある東広島市安芸津町では,今回は90mm近い降雨はありましたが,当初予想していたほどの激しい風は吹きませんでした。

今朝,出勤した時には,執務室の天井からの雨漏りや,多目的ネットの一部破損等,そこかしこに軽微な被害は見られましたが,何とか想定内の被害に留まった様で,ホッと安堵しました。

執務室の天井からの雨漏り破損した多目的ネット
▲台風14号よる雨漏り・多目的ネットの破損等,被害の様子

午前中は,台風の余波で,いつもより強めな風に煽られて,周辺の山林から木々の葉が擦れる音が聞こえてきましたが,本日は台風一過で青空の広がる一日となりました。

雑草草生園から眺めた今朝の空模様
▲雑草草生園から眺めた今朝の空模様

南洋での台風の発生は今暫く続きそうですが,このまま大きな被災のないままで今年の台風シーズンを終えたいですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年9月9日  レモンの生産技術に係る現地調査

果樹研究部の研究員らが,本県のカンキツ産地で先進的な考えのもとにレモン栽培に取り組む生産者の園地を訪問し,レモンの生産技術に係る意見交換を行うとともに,生産現場での技術課題のニーズ調査を行いました。

訪問した園地のレモン樹は未だ定植3年目の若木でしたが,枝葉や果実の生育は今夏の酷暑の影響を受けず,極めて順調で,樹齢以上の高品質多収が期待できる状況でした。

定植3年目のレモン園園内での意見交換
▲訪問した定植3年目のレモン園にて意見交換の様子

今回の訪問は,これまで積み上げてきた生産技術にも今一度見直すことによりブレイクスルー技術を組み立てることが可能なことや,レモン生産上での諸課題を再認識する良い機会となりました。

③着果したレモン
▲酷暑の影響を受けず順調に着果したレモン🍋

こうした機会で得た知見を当部での研究推進活動に反映して,現地で一層役立つ技術を確立し,産地に還元していきたいと思います。
ご対応いただいた皆様には,お忙しい中,誠にありがとうございました。

(果樹研究部 Ih&Ss&Mm&Nh )

令和4年9月8日  果樹の薬剤防除試験 Part3 急傾斜地カンキツ園で3回目の農薬散布

8月9日の研究員日記では,午前中から積乱雲が湧き立つ炎天下で,安芸灘大橋を渡って,下蒲刈島のカンキツ園で試験農薬の散布を行ったことを紹介しました。

今日は,積乱雲がすっかり影を潜め,夏の終わりを感じさせる薄曇りの空のもと,果樹研究部のある安芸津から薬液を運び,当園で3回目の農薬散布を行いました。

安芸灘大橋と本日の空現地まで軽トラで薬液を運んで薬剤を散布
▲薬液を積み込んだ軽トラックで,安芸灘大橋を渡り再び下蒲刈島のカンキツ園へ

今回は,お盆前に比べると,幾分か凌ぎやすい天候の中での散布となりましたが,急傾斜地での防除試験のため,散布者もドリフト防止の遮断フィルムを張る職員も,ともに足元に留意しつつ細心の注意を払いました。

急斜面での散布者とドリフト防止用の遮断フィルム
▲細心の注意を払いながら,急斜面での作業の様子

当園での散布は今回で完了し,後は収穫と調査を残すだけです。
次に訪れるのは,温州ミカンがすっかりオレンジ色に色づいた,晩秋の頃となりそうですね。

(果樹研究部 Js&Ky&Sn&Mm&Nh)

令和4年9月6日  北広島町の新規就農予定の研修生さんが当センターを見学されました

北広島町の新規就農予定の研修生さん2名が,研修の一環として,北広島町役場と農協,西部農業技術指導所の方々と共に,当センターの圃場の視察見学に来所されました。

ミニトマト栽培における,夏の環境制御技術全般について,研究員から説明を受け,意見交換を行いました。
また,開口部も広く,夏場もハウス内気温が外気温とほぼ同等の足場管ハウスにも興味を持たれたようでした。

①9月6日②9月6日
▲「足場管ハウス」や「環境制御技術」の特徴について,研究員からの説明を熱心に聞かれていました

(栽培技術研究部U&S)

令和4年9月6日  台風一過で,秋近し

心配していた台風11号は,昨夜から今朝にかけて本県に接近しましたが,幸いなことに,果樹研究部 のある東広島市安芸津町では,雨風ともにさほど激しくなく,当部の果樹園に被害を及ぼすこともなく,日本海を北上して行きました。
まだ薄曇りの天候のため,「台風一過で快晴」とは言えませんが,いつも通りの通常勤務ができ,ホッと一安心です。

果樹研究部庁舎からの南の空模様
▲本日の果樹研究部庁舎からの南の空模様

午後からも時折り突風が吹いていましたが,果樹園周辺の杉の樹に停まったオスのツクツクボウシは,メスに向けて声高に求愛の歌声を奏でていました。
この蝉の鳴声が高らかに響く頃になると,夏の終わりを感じますね。

杉の樹に停まって鳴くツクツクボウシ (2)
▲杉の樹に停まって,声高に求愛の歌声を奏でる♪オスのツクツクボウシ

折しも,当部に続く登坂道路脇に育っている柿の実が,ほんのりと朱色に色づき始め,秋の訪れが近いことを告げていました。

登坂道路脇に育つ柿の実
▲秋の気配を感じさせる,朱色に色づき始めた柿の実

(果樹研究部 Nh)

令和4年9月5日  カンキツの果面を汚す2種類の小さな害虫

9月2日の研究員日記では,果樹研究部 にある加温栽培のハウス内には,既に出荷可能な大きさに達したレモン果実がたわわに実っていることを紹介しました。

ハウス内でレモンを栽培すると,気温の高い時期に成熟した果実の果皮は艶やかな緑色を保っていますが,稀に果面が灰白色で,ガサガサしている果実を見かけることがあります。これはチャノホコリダニによる被害果です。

チャノホコリダニによるレモンの被害果(右上)と健全果(左下)
▲チャノホコリダニによるレモンの被害果(右上)と健全果(左下)

カンキツには,果面が灰褐色~黒褐色を呈してガサガサとなっている果実が見られることがありますが,こちらはミカンサビダニによる被害果です。

ミカンサビダニによる温州ミカンの被害果
▲ミカンサビダニによる温州ミカンの被害果

いずれの害虫も体長0.1~0.2mmと極めて小さいため,虫を観察するにはルーペが必要で,初期被害を見過ごしやすく,発生してからの防除が困難です。

生産者にとっては発生して欲しくない害虫ですが,研究者が防除試験を実施したくても,こちらが思う時期に発生してくれない害虫なので,試験実施に際して気苦労の多い害虫でもあります。
やっかいな害虫ですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年9月2日  廿日市市のホウレンソウ生産者さんが,当センターの昇温抑制技術と本技術による夏季のホウレンソウの生育状況を見学されました

廿日市市のホウレンソウの生産者さんが当センターに来所され,夏のホウレンソウの生育状況を見学されました。

ホウレンソウは高温に弱く夏の栽培が非常に難しい品目ですが,足場管ハウス内で当センターが開発した昇温抑制技術によりすくすく育ち,かつ高品質のホウレンソウの生育状況に大変驚かれたようです。

①9月2日②9月2日
▲夏場に困難なホウレンソウ栽培を可能にした,足場管ハウスや環境制御技術の特徴を興味深く見学されました

当センターでは,開口部が広く風通しのよい足場管ハウス内で,生体情報に基づく最新の環境制御技術を用い,昇温抑制することにより,施設内の気温が外気温より低く維持でき,夏場に困難とされるホウレンソウ栽培を可能にしいています。

担当研究員からは,ミスト,外部遮光などの環境制御技術や足場管ハウスの特徴について説明があり,その後,異なった形状で施工されている複数の足場管ハウスも見学されました。

また,生産者様は,外部遮光に特に深く興味を持たれたようで,設置方法や遮光率について熱心に質問されていました。

(栽培技術研究部S)

令和4年9月2日  ハウスレモンの果実等の分析調査

果樹研究部にある加温栽培のハウス内には,既に出荷可能な大きさに達したレモン果実がたわわに実っています。

ハウス内でたわわに実ったグリーンレモン
▲ハウス内でたわわに実ったグリーンレモン🍋

このハウスでは,7月からレモンの収穫が始まっていますが,気温の高い時期に成熟しているため,果皮は緑色を保っています。
今日の実験室では,レモンの果実品質調査や葉分析の資料作成等が行われていました。

レモン果実の搾汁作業レモン葉柄の粉砕作業
▲レモン果汁の搾汁作業(左)やレモン葉柄の粉砕作業(右)等,分析調査中の様子

ハウスで栽培されたレモンの調査は終盤に差し掛かっており,これから秋が深まってくれば,露地で栽培されたレモンの調査へと移行していきます。
担当研究員は,現場で使える技術や品種を生み出すべく,調査によるデータ収集に追われており,役立つ研究成果創出に向けて日々頑張っています。

今後に,乞う御期待 ‼

(果樹研究部 Ky&Sk&Mm&Nh)

令和4年9月1日  防災

9月を迎え,初日の今日は,秋雨前線の影響で早朝には一時スコールのような豪雨となり,雨の上がった午後も,曇よりとした低い雲が流れていました。

本日の庁舎南側の眺望庁舎北側の空には低い雲が流れていました
▲本日の果樹研究部の庁舎南側の眺望(左)と曇よりとした低い雲が流れる北側の眺望(右)

折しも,本日は「防災の日」で,防災を意識するにはうってつけの天候でしたね。
この雨のお陰で,果樹研究部 のある安芸津職場では,日中は多少凌ぎやすい気温となりました。

沖縄に向かって西進していた台風11号は,猛烈な台風に発達しつつ一旦南下しかけていましたが,今後は反転して東シナ海を北上するとの予報が出されており,暫く不安定な天候が続きそうです。

先月30日から防災週間に入っていますが,台風11号の迷走により本県にも接近する可能性が出てきたので,防災週間が終わった後も,しっかりと防災対策が必要になりそうですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年8月29日  今年最初の台風対策

8月も最終週を迎え,二十四節気では,「暑さが峠を越して後退し始める頃」とされる「処暑」になりました。
本日の午後,果樹研究部 の庁舎屋上から南の空を眺めれば,これまで連日のように湧き出ていた積乱雲が影を潜め,秋を感じさせるような雲に覆われていました。

庁舎から眺めた本日の南の空
▲秋の気配を感じさせる,果樹研究部の庁舎屋上から眺める南の空

昔から,八朔(旧暦の8月1日),二百十日(立春から210日目),二百二十日(同220日目)が「農家の三大厄日」と言われており,2022年では8月27日,9月1日,9月11日が該当日となります。
この時期は,ちょうど稲穂が実る頃となり,わが国に台風が頻繁に到来する時期でもあったことから厄日とされたのでしょうが,今年は既に一昨日から厄日の期間に突入していますね。

折しも,先日,台風11号がわが国の南の海上に発生し,西に進んでいるようです。
今のところ,本県に直接の被害はなさそうですが,この影響で秋雨前線が今週半ばから本県上空に停滞し活発になるとの予報があるため,カンキツ樹のうち,かいよう病の発生しやすい品種には,黒点病の防除を兼ねて,本日,緊急の追加防除を行いました。

カンキツの緊急防除
▲カンキツの緊急防除

ここ暫くの間,当部のある安芸津地域では少し乾き気味の天候が続いているため,今回の台風が暴風を伴わずに,ある程度の纏まった雨をもたらしてくれることを期待します。
今年も台風襲来の多い季節を迎えたため,これから暴風対策を意識した果樹園管理を行わないといけませんね。

(果樹研究部 Km&Nh)

令和4年8月26日  イチジクの調査シーズン開始

7月29日の研究員日記では,果樹研究部 の研究圃場にあるナシ,ブドウおよびカンキツが順調に育っていることを紹介しましたが,このうち,ナシとブドウは既に収穫シーズンに入っています。

ここに来て,当部の実験室では,イチジクの果実分析が連日行われています。
広島県では,俗に「日本種」とか「在来種」と称されている,イチジク「蓬莱柿」の栽培が盛んですが,果樹品種名雑考(農業技術協会,1983年発行)によれば,この品種は,「ポルトガル人によって寛永年間(1624~1644年)に初めて日本に伝えられたイチジク」とのことです。
気温の高い今の時期には,まだ果皮の着色は薄く,先端部の目と称される部位が裂果しやすいため腐敗が多いのが難点ですが,甘味が強く,美味しいです。

蓬莱柿
▲「蓬莱柿」

わが国には,イチジク「桝井ドーフィン」という品種の栽培も多いのですが,本県の消費者には人気が低く,本県での生産量は多くありません。
しかし,この品種も,本県に馴染みがある品種の1つではあります。

マスイドーフィン
▲「桝井ドーフィン」

上記の冊子によれば,イチジク「桝井ドーフィン」は,明治42年(1909年)に本県佐伯郡廿日市町宮内の桝井光次郎氏がアメリカのカリフォルニア州から導入した品種で,当初は「ビオレー・ドーフィン」として販売していたものの,その後の調査で別種であることが判明し,導入者の名をとり,現在に至っているとのことです。

さて,イチジクは,和漢三才図絵(寺島良安著,1713年)に「俗に唐柿といふ,一月にして熟すゆえに一熟と名づく」と記されていることが知られていますが,毎日熟すため,このシーズンの生産者は日々の収穫と出荷に追われて多忙です。
当部においても,これから2か月程,収穫と調査に追われる日々が続きそうですね。

蛇足ですが,イチジク株枯病と称される,怖い病害に侵されること無く,イチジクを安心して栽培するには,「励広台1号」という,本病の土壌感染に強い抵抗性台木に接木された苗木を使用されることをお勧めします。

(果樹研究部 Ss&Nh)

令和4年8月23日  東京農工大学の学生さんが当センターの施設園芸や環境制御技術とその効果等を見学されました

東京農工大①東京農工大②
▲研究員からの説明に熱心に耳を傾けられている様子

東京農工大学の学生さんが,本センターに来所されました。
ハウス夏秋トマト,ハウス高畝アスパラガス,夏ホウレンソウ栽培について,それぞれの栽培技術や生育状況を視察されました。
足場管ハウスと従来のハウスの環境条件の違い,足場管ハウス内の涼しさの体感,コンピューターやシーケンサーで制御する最新の環境制御技術を用いた栽培方法など,研究員からの説明に,質問を交えながら,熱心に耳を傾けられていました。

(栽培技術研究部S&N&S)

令和4年8月22日  農林水産関係の県内行政を担う職員の方々が,足場管ハウスの実物見学に来所されました

県内の農林水産関係の行政関係の方々が,足場管ハウスの実物見学され,事業化等について検討しました。

農林水産局①農林水産局②

最近,よく現場で足場管ハウスの話題が挙がるとのことで,その特徴やメリット等について,研究員から説明を聞き取られていました。
足場管ハウス内では,夏でも立派にホウレンソウが育っております。開口部の広い足場管ハウスの涼しさを体感されたのではないでしょうか。

(栽培技術研究部K&U&S&K&N&S)

令和4年8月22日  アスパラガス新規導入希望者様の試験圃場見学

アスパラガス栽培を新規に検討されている方々が当センターに来所されました。
ハウスアスパラガス栽培及び足場管ハウスを視察され,アスパラガスの高畝栽培の概要などを聞き取られました。

福山市伊①福山市②
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部S)

令和4年8月19日  カンキツ園で見つけたキノコ Part2 サルノコシカケ 

7月21日の研究員日記では,果樹研究部 の研究圃場で,カンキツ樹の周囲を囲うように,大きな弧を描いてシロを形成しているキノコ「オオシロカラカサタケ」を紹介しました。

昨日の午後,当部のカンキツ園から晴天の南の空を眺めた時には,相変わらず積乱雲が湧き立っていましたが,一昨日からの前線南下に伴う激しい降雨の後だったからか,いささか陽射しは柔らかくなったように感じました。

果樹研究部のカンキツ園から南の空を望む
▲果樹研究部のカンキツ園から望む南の空に浮かぶ積乱雲の様子

そんな中,カンキツ園では担当の職員が除草作業に追われていました。除草を終えた畝上をチラリと見れば,切り株から,いわゆる「サルノコシカケ」と称されるキノコが顔を覗かせていました。

カンキツ園では除草作業に追われています畝を除草したらカンキツの切株に大きなサルノコシカケがありました
▲除草作業中に畝上の切り株から顔を覗かせたキノコ「サルノコシカケ」(右)

広葉樹である温州ミカンの切り株から発生し,傘が薄っすらとチョコレート色をしているので,「コフキサルノコシカケ」でしょうか。
傘は厚くて硬いので,猿どころか人が腰掛けても壊れなさそうですね。

厳しい環境でも,長い年月をかけて少しずつ成長する,このキノコを見ていると,「暑い!暑い!とボヤいてばかりいられないなぁ~。夏の暑さも峠を越したようだし,引き続きコツコツと地道に頑張るかぁ~。」って気持ちになりましたよ。

(果樹研究部 Km&Nh)

令和4年8月15日  イチジク園に忍び込んで悪戯をしたのは誰だぁ~!?

「あぁ~っ,ここにも穴が掘ってあるぅ~!」
「ここには,足跡が残っているぅ~!」

イチジク株元の敷き藁を取り除いて掘られた穴防草シート上に残された足跡(拡大)
▲イチジク株元の敷き藁を取り除いて掘られた穴(左)と防草シート上に残された足跡(右)

今朝,調査のために果樹研究部の敷地内を巡回していると,イチジク園に潅水チェックに来ていた職員達の声が聞こえてきました。
近寄ってみれば,イチジク樹の株元に10cm近い大きさの穴がいくつも掘られており,近くに敷かれている防草シートの上には野獣の足跡がくっきりと残されていました。

その足跡は,周辺に張り巡らされている多目的ネットの地際部に続いていました。 一昨日の午後に通り雨があったので,侵入は,その後だったのかもしれませんね。 ネットで野獣の足跡を照合してみるとアナグマやハクビシンの足跡に似ています。 そういえば,先月に,カンキツ園でアナグマ騒動があり,取逃がしたばかりでした。

周囲の多目的ネットの地際部へと続く足跡
▲周囲の多目的ネットの地際部へと続く足跡🐾

ひょっとしたら,このアナグマが夜間に侵入してきたのでしょうか…?
8月4日の研究員日記で,当部の庁舎に続く登坂道路で日中に猪の親子連れが駆け回っていたことを紹介したばかりですが,この夏は園内への侵入者にも注意を払う必要がありそうですね。

イチジクの収穫シーズンが近づいている中での侵入でしたので,担当職員は,緊急の対策に追われていました。
侵入した野獣君よぅ,お盆の最中で人手不足なんだから,余計な仕事を増やさないでよぉ~!

(果樹研究部Sy&Yt&Nh)

令和4年8月9日  県内企業様,アスパラガスハウス及び足場管ハウスを視察

アスパラ視察の様子①アスパラ視察の様子②

主に自動車部品の製造を手掛ける広島市内の民間企業様が,ハウスでのアスパラガス栽培及び足場管ハウスを視察されました。
農業分野での農作業の自動化,省力,軽労化のための機械製品開発を目指し,まずはアスパラガス栽培で何か出来ないかと,当センターの研究員と意見交換されました。

(栽培技術研究部S&K)

令和4年8月9日  ホウレンソウ新規就農者様が見学

ホウレンソウの栽培を予定している新規就農者様が,当センターに来所されました。
高温により一番栽培が困難なこの時期(8月上旬)に,調光やミスト制御技術を利用し,立派に生育しているホウレンソウを視察されました。
また開口部が大きく施設内が外気温と同等となる足場管ハウスや環境制御に関する設備等についても視察され,研究員に興味深く質問されていました。

視察の様子①視察の様子②
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部N)

令和4年8月9日  果樹の薬剤防除試験 Part2 炎天下の急傾斜地カンキツ園での防除 

7月7日の研究員日記では,カンキツ類やブドウの主要病害虫に対する殺菌剤や殺虫剤の防除効果や薬害の有無等を確認するための試験を果樹研究部 で実施しており,部内の研究圃場で発生しない病害虫については現地の多発生園地をお借りして試験することがあることをお伝えしました。

昨日は,午前中から積乱雲が湧き立つ天候の中,安芸灘大橋を渡って,下蒲刈島のカンキツ園で試験農薬の散布処理を行いました。

安芸灘大橋を渡って,いざ現地のカンキツ園へ
▲安芸灘大橋を渡って,いざ下蒲刈島のカンキツ園へ

試験樹は急傾斜地に栽植されていましたので,昨日の防除は,相変わらずの炎天下の中で強い陽光を浴びつつ,足元が滑らないように斜面にしっかりと足場を築きながらの薬剤散布となりました。

②現地の急傾斜カンキツ園炎天下の急傾斜地で農薬散布中
▲現地の急傾斜な場所にあるカンキツ園(左)で,炎天下での農薬散布の様子(右)

処理時には,暑い日中の試験処理のため大量の発汗を伴いましたが,処理後に日陰に入り,遠目に湧き立つ積乱雲をチラリと眺めていると,時折,涼風が吹き,暑さの中に僅かに涼しさを感じました。
そういえば,今月7日からは「立秋」となり,暦の上では,もう秋なんですねぇ。

(果樹研究部Js&Mt&As&Hy&Nh)

令和4年8月8日  安政柑 

8月1日の研究員日記では,因島で生誕し,柑橘栽培のかたわら月間柑橘誌「たちばな」を創刊された岡野周蔵氏の著書「因島柑橘史」の記載を引用して「八朔」に関する話題を紹介しました。
その著書には,本県の特産柑橘の1つである「安政柑(あんせいかん)」の生立ちに関する興味深い記載がありましたので,本書を引用させていただき,ここで紹介します。

樹上に着果している「安政柑」
▲樹上に着果している「安政柑」

『安政年間,因島市田熊村有金栗の岡野末吉の園に,南方より持ち帰った柑橘の種より生じた「偶発実生」と思われる,小ぶりな文旦が育っていた。文旦としては果皮も薄く,味も甘酸適和して食べやすいので「青ン防」と呼ばれながら,ゆるやかな増殖が続けられていた。明治四十三年,田熊村で開催された農商務省園芸試験場長,恩田鉄弥博士によって「安政柑」と命名された。
独特の爽快な風味と柔軟多汁,甘酸適和し果実が大果であることが激動する安政年間の世情とマッチしているところから「安政柑」という名前が生まれたと伝えられている。
昭和五年,興津園芸試験場で行われた晩柑調査に「八朔」とともに供試され,その優秀性が認識され,全国品種の登場となった。
当時,晩柑の双璧とされていた舟床柑と福原オレンジが伸びなやんでいるなか「八朔」とともに新しい地歩を築いていることは,生産者の愛育があったと思われる。』

「安政柑」果実の外観と断面の特徴
▲「安政柑」果実の外観と断面の特徴

このように,本県には,古くから素晴らしい文旦品種があったのですねぇ。
今でも「八朔」や「安政柑」は本県柑橘産地を代表する素晴らしい文旦品種ですが,近年,果樹研究部では,「瑞季(みずき)」や「黄宝(きほう)」等の優秀な特性を持つ,新たな文旦品種を育成していますので,こちらの品種の栽培もお勧めします。

(果樹研究部Yy&Nh)

令和4年8月5日  イチジク株枯病抵抗性台木に係る新技術セミナーを開催  

昨日,農業技術センター果樹研究部に於いて,県内の自治体や農業団体等で果樹の技術指導に携わる職員約30名を対象として新技術セミナーが開催されました。
今回のセミナーは,『イチジク株枯病抵抗性台木新品種「励広台1号」の特性紹介』をテーマに開催され,本県イチジク産地で問題となっている,イチジク株枯病に強い抵抗性を有する台木を用いた「蓬莱柿」の栽培に係る研究成果が紹介されました。

イチジク株枯病抵抗性台木の育成経過や品種特性等の紹介
▲新技術セミナーの様子

セミナーでは,最初に当台木の育成経過と品種特性を室内で紹介した後,実証展示圃場で生育状況等を視察していただきました。
セミナー参加者からは,「これなら導入してみたい!」等の感想を頂き,関心の高さが伺えました。

実証展示圃場での視察状況
▲実証展示圃場での視察の様子

今後,今回のセミナーで紹介され,イチジク株枯病抵抗性台木に接木された苗木が本県イチジク産地に導入され,特産のイチジク品種「蓬莱柿」の生産拡大の一助となることを願っています。

(果樹研究部)

令和4年8月4日  登坂道路を駆け巡る猪親子

果樹研究部の敷地は,東広島市安芸津町にある小高い山の上に広がっていますので,今年も,6月10日17日23日の研究員日記に記載した通り,鹿を始めとして様々な野獣が出没しています。

先月中旬の夕暮れ時,職員が仕事を終えて庁舎のある山中からマイカーで登坂道路を下っていると,大きな黒毛の猪2頭が可愛いい瓜坊5頭を従えて,突然,路上に出現しました。

登坂道路を駆け巡る猪親子
▲登坂道路を駆け巡る猪親子

職員は,咄嗟にスマホを取り出し,路上での猪親子の奔放な振る舞いをフロントガラス越しに,パチリッ!
なかなか良く撮れていますね。

この道路では,昔は日が暮れてから猪や鹿を見かけていましたが,ここ数年,まだ陽が高い日中にも野獣を見かける機会が増えてきました。
猪親子にすれば,お決まりのお散歩時間だったのかもしれませんが,突然,こんなに多くの猪を目の当たりにすると,こちらは驚いてしまいますよね。
幸い,衝突は免れましたが,日没前のお散歩は少し遠慮してもらえませんかぁ~。

(果樹研究部Mm&Nh)

令和4年8月1日  八朔 

今日から八月となりました。
毎月の第1日は「朔日(さくじつ)」と言われ,旧暦では「八月一日」を「八月朔日(はちがつさくじつ)」,略して「八朔(はっさく)」と称するそうです。
「はっさく」の言葉を聞けば,広島県内で果樹農業に携わっている人であれば,真っ先に因島原産の柑橘「八朔」を思い浮かべると思います。
なので,本日は新暦の「八月一日」ではありますが,柑橘の「八朔」にちなむ話題を紹介します。

八朔の果実
▲八朔の果実

因島で生誕し,農林省園芸試験場を卒業後に因島で柑橘栽培のかたわら月間柑橘誌「たちばな」を創刊され,享年九十九歳で永眠された岡野周蔵氏の著書「因島柑橘史(柑橘同志会2009年8月発行の非売品)」に「八朔」に関する興味深い記載がありましたので,引用させていただきます。

『村上水軍の城跡,青影山の山麓(現在の田熊町)に,浄土寺の第十五世住職,小江恵徳上人(えとくじょうにん)の生家があった。恵徳上人の隠居に住んでいた人の耕作地の近くに,家人が食べて捨てた果実の種から発芽したと思われる,二本の柑橘樹が生えた。せっかく生えたからとそのままにしていると実を結んだ。
(そのうちの一本が「はっさく」の原木であった。)万延年間(一八六〇年),恵徳上人が寺の側に生えていた柑橘樹を見つけ,食べてみたところ独特の風味があっておいしい。
この果実が後の「はっさく」になるが,恵徳上人が食べたころはまだ「はっさく」に名前がついてなく,田熊辺りでは不明の柑橘果実をすべて「ジャガタ」と呼んでいた。ジャガタとは,「雑柑」という意味ではないかといわれている。
「はっさく」という名前がついたのは明治一九年。八朔(旧暦八月一日)のころから食べられたと伝えられている。因島には,明治の中ごろ六十種類ほどの雑柑があったが,なぜ,そんなに多くの雑柑があったのだろうか。』

岡野周蔵氏の著書「因島柑橘史」(表紙)
▲岡野周蔵氏の著書「因島柑橘史」(表紙)

岡野氏の疑問には同感ですが,私には別の疑問が芽生えてきました。 八朔(旧暦八月一日)は,新暦では九月ころに相当しますので,この時期の八朔の果実は,果皮の緑色が濃く,果肉は固く,果汁も少ない時期です。 この時期の八朔をどのようにして食していたのでしょうかねぇ~。謎です…!?

(果樹研究部 Nh)

令和4年7月29日  順調に育っている,研究圃場のブドウ,ナシ,ミカンの果実

果樹研究部では,ナシ,ブドウおよびカンキツにおける主要な病害虫の発生状況を確認するため,基準樹を設けて旬ごとに巡回調査をしています。昨日は,7月下旬の調査を行いました。

調査樹のうち,ブドウ「ピオーネ」では,果房でのチャノキイロアザミウマ被害程度を確認するため,果房から果実袋をいったん外して調査していますが,7月中旬ころから着色を開始し始めた果房は,既に果皮が黒っぼくなり,甘い芳香を醸しています。

ナシ「幸水」では,ちょうど果実の日肥大量が最大になる時期を迎えていますので,前回(7月中旬)の調査時の肥大と比べて,見違えるくらい大きくなっています。

温州ミカン「興津早生」では,摘果を終了したばかりの果実が,ダニ剤等の農薬で薄っすらと白化粧され,真夏に発生しやすい病害虫に備えています。

ブドウ「ピオーネ」の果房は順調に着色中ナシ「幸水」は果実肥大の最盛期温州ミカン「興津早生」の果実は直近の薬剤防除で薄化粧
▲左から順に,ブドウ「ピオーネ」・ナシ「幸水」・温州ミカン「興津早生」

当部にある果樹園では,昨年多発した,ブドウべと病やカンキツ黒点病の発生が現時点で認められず,果実は順調に生育しています。
7月12日の研究員日記では,今夏にチャバネアオカメムシが多発していることを紹介しましたが,今後も病害虫被害を受けず,無事に収穫を迎えて欲しいものです。

(果樹研究部 Nh)

令和4年7月28日  鹿に食害された「農間紅八朔」母樹の下枝から新梢が再伸長中です!

本日の午後,果樹研究部のカンキツ園から北の空を望めば,積乱雲の湧き立つ,まさに盛夏らしい空でした。

本日は晴天で日中の戸外は酷暑でした!
▲カンキツ園から望む北の空に沸き立つ積乱雲

そんな中,当部の敷地内にある移植2年目の「農間紅八朔」の母樹を見れば,6月17日の研究員日記で紹介した,「鹿に葉を食害され,丸裸になった下枝」から新梢が再伸長しているのを確認できました。

植後2年目の「農間紅八朔」の母樹鹿の食害後に再伸長した新梢
▲鹿に葉を食害された移植2年目の「農間紅八朔」の母樹(左)の下枝から再び新梢が伸びている様子(右)

食害された被害枝は,加害後の1か月近くの間には何の変化も見られなかったので,少し心配していましたが,新たに伸びつつある新芽を見つけてホッと一安心しました。
この母樹の周辺には,現時点でも鹿の出没している痕跡が見られますが,二度と同じ被害を受けないように,大切に管理してあげないといけませんね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年7月25日  この時期の温州ミカン園での農作業 

二十四節気では,先週末の23日に,一年で最も暑い時期とされる「大暑」に入りました。
果樹研究部の温州ミカンの果実は,現在3cm位の大きさに育っており,樹の負担軽減のため,7月中旬頃から樹上に残った多すぎる果実を摘み取る,「摘果」と呼ばれる作業を行なっています。

摘果前の温州ミカンの着果状況
▲摘果前の温州ミカンの着果状況

この時期になると,夏に伸長してくる新梢(=夏枝)も目に付くことがあるため,不要な夏枝の除去も同時に行っています。
また,この時期には,果樹園の雑草の伸びも旺盛となるため,除草作業にも追われます。

温州ミカン樹で伸長してきた夏枝温州ミカン園での除草
▲温州ミカン樹で伸長してきた夏枝(左)と温州ミカン園での除草作業の様子(右)

これからも,気温が高く,蒸し暑い中で,大量の発汗を伴う屋外作業が続きます。
温州ミカン園では,日射を遮る日陰が少ないこともあって,熱中症対策を怠ることはできませんね。

(果樹研究部Km1&Km2&Dm&Yn&Nh)

令和4年7月21日  カンキツ園に生えた夏のキノコ  

調査のため,週明け早々に果樹研究部のカンキツ園に出向いたら,カンキツ樹の周囲を囲うように,大きな弧を描いてシロを形成した白いキノコが,雑草の間から顔を覗かせていました。
過去2週間は,曇天と降雨の日が多かったので,最近のジメジメした天候が,このキノコの繁殖を招いたのでしょうね。
このキノコは,2年前の夏にも当部のカンキツ樹の周辺に生えたことがあり,名称は「オオシロカラカサタケ」です。

カンキツ樹の周囲にシロを形成したオオシロカラカサタケ
▲カンキツ樹の周囲にシロを形成したオオシロカラカサタケ

このキノコは,傘が開いて間もない時には椎茸のような形状で傘が白っぽいので涼しげに感じますが,放置していたら2日後には薄茶色に変色してしまいました。
週間天気予報では,今週末以降に晴れマークが続いているので,キノコ類の生育には厳しい環境になりそうですね。
今しばらく,このまま観察し,涼を楽しませてもらいましょうかね。

傘が開いて間もない白色のオオシロカラカサタケ古くなって薄茶色に変色したオオシロカラカサタケ
▲傘が開いて間もない白色のオオシロカラカサタケ(左)と古くなって薄茶色に変色したオオシロカラカサタケ(右)

(果樹研究部 Nh)

令和4年7月15日  果樹研究部の貯水池が満水になりました!  

6月28日の研究員日記では,果樹研究部の貯水池の水面が満水時から2ブロック分減った状態で梅雨明けしたことから,今夏に渇水対策をしなくても済むように,今後の纏まった量の降雨を期待していることを紹介しました。

果樹研究部の貯水池(全景)
▲果樹研究部の貯水池(全景)

当部の貯水池の水面は,その後も満水時から3ブロック低い位置まで低下したため更なる危機感が強まりましたが,幸いにも戻り梅雨の天候の影響で,昨日の朝夕にはスコールのような降雨があり,1日の降雨量が約63mmもありました。
お陰様で,梅雨明け後の降雨の総量は約152mmとなり,当部の貯水池は満水時の状態に戻りました。

貯水池に入り込む流水貯水状況(排水門付近)
▲貯水池に入り込む流水の様子(左)と現在の貯水状況<排水門付近>(右)

これで,当面は,当部の研究圃場での潅水を支障なく行うことができそうです。とりあえず,当面の危機を脱し,一安心です。
とは言え,当部で渇水対策を実施した2年前には,7月末時点で満水だったことから,今後の天候次第では,万一の渇水対策も視野に入れた水管理を継続しなければなりませんね。
この自然の恵みの農業用水を大切に管理し,有効に使用したいものです。

(果樹研究部Sk&Nh)

令和4年7月12日  果樹を加害するカメムシに御注意を!

果樹研究部の敷地内には,チャバネアオカメムシの集合フェロモントラップが設置してあるのですが,7月に入って誘殺数が急増してきました。

カメムシトラップ用の昆虫誘引器にフェロモンルアーを取り付けて野外で誘殺
▲カメムシトラップ用の昆虫誘引器にフェロモンルアーを取り付けて野外で誘殺

6月末までは誘殺数が2桁でしたのでトラップ内のカメムシをその場で直ちに計数していました。7月から誘殺数が3桁になったため現地での対応が難しくなりました。このため,7月以降は,室内に持ち帰って計数しています。

誘殺されたチャバネアオカメムシ
▲誘殺されたチャバネアオカメムシ

今年は,トラップが設置されている県内の5地点とも例年よりも発生が多い傾向にあり,広島県農林水産局は,本日,県内全域を対象として病害虫発生予察情報の注意報を発令し,果樹カメムシ類の多発に対する注意喚起を行いました。

この情報は,広島県公式ホームページ「ひろしま病害虫情報」に掲載されていますので,詳細はそちらをご覧ください。
果樹生産者の皆さんは,栽培している大切な果実を吸汁されないように御注意のうえ,万全な対策を!

(果樹研究部Nh&Js)

令和4年7月7日  果樹の薬剤防除試験

果樹研究部では,県内で栽培されている主要果樹の病害虫を効果的に防除するために,幾つかの防除試験を実施しています。
本年は,カンキツ類やブドウの主要病害虫に対する殺菌剤や殺虫剤の防除効果や薬害の有無等を確認するための試験を実施中ですが,主要病害虫と言えども,部内の研究圃場で発生しない病害虫については現地の多発生園地をお借りして試験することもあります。

今週は,月曜日に世羅地区のブドウ園で,今日は部内の温州ミカン園で試験農薬の散布処理を行いました。

温州ミカン樹への農薬散布
▲温州ミカン樹への農薬散布

今日の防除試験は,部内の研究圃場で発生しているカンキツの害虫が対象でしたので比較的短時間で準備や処理を行うことができましたが,散布時には,試験樹の周囲をビニールシートで囲み,処理区以外の樹に風の影響によって薬剤が飛散することのないように慎重に散布しました。

防除試験のためビニル資材を用いて隣接樹へのトリフトを防止
▲防除試験のためビニル資材を用いて隣接樹へのトリフトを防止

今週は台風の接近があったため,不安定な天候が予報されていたりしましたが,予定通りに散布処理を行うことが出来て,まずはホッと一安心です。
今後も引き続き散布処理や調査が続きますので,無事に試験目的を達成できるよう,もうひと頑張り必要です。

(果樹研究部Js&Mt&Sk&Nt&Nh)

令和4年7月5日  県内企業様が足場管ハウスでのアスパラガス栽培を視察

三原市で足場管ハウスを活用したアスパラガス栽培を導入されている企業様と農機具メーカーの方が来所され,アスパラ高畝栽培の防除について相談されました。
今後,農薬散布作業の軽労化についても検討していく予定です。

アスパラ視察の様子
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部S)

令和4年7月4日  貯水池の菱を除去しました  

5月26日の研究員日記では,果樹研究部の貯水池で操船除草を行ったことを紹介しましたが,今日もボートを貯水池に浮かべて,水面を覆う菱の除去を行いました。
幸いにも,本日は小雨交じりの曇天下でしたので,熱中症の心配は無かったのですが,除去作業は,今年,既に3回目…!?

操船による菱の除去作業風景除去した菱とボートの引き上げ
▲操船による菱の除去作業風景

今日も大量の菱を水中から引き上げましたが,今年は,菱の発生初期となる5月の連休明けに一気に除去できなかったため,しばらく放置していたら菱の繁殖スピードに追い付かず,瞬く間に水面を覆われ,例年以上の作業量を要しています。
当部にとっては,貯水池での恒例の作業ではありますが,不安定な姿勢からの作業のため結構手間がかかり,途中で切れてしまったりもするので厄介な作業です。
根本的な対策はないものですかね。

(果樹研究部)

令和4年7月1日  熱中症警戒アラート

昨日は,果樹研究部のある安芸津職場では,安芸津から南の空を眺めれば,四国山地の上空に大きな積乱雲が湧き出ていました。

瀬戸内沿岸から四国山地の積乱雲の眺望
▲安芸津から四国山地の積乱雲の眺望

そんな折,病害虫発生予察調査のため,午後一番に当部の研究圃場を巡回したのですが,これまでにないくらいに汗だくになり,草臥れました。まだ身体が暑さに慣れていないのでしょうね。

巡回中に研究圃場の脇にある貯水槽を覗き込んだら,槽底に僅かに溜まっている水辺でシマヘビが獲物を狙っていましたが,事足りなかったようで,水辺の冷気で避暑のみを体験して,早々に退散していきました。
槽底から漂うヒンヤリ感に,私も思わず水浴びをしたくなりましたよ。

果樹園周辺の貯水槽水槽内のシマヘビ
▲果樹園周辺の貯水槽でシマヘビが水浴び…?!

環境省と気象庁は,昨日,県内に今年初めての「熱中症警戒アラート」を発令し,本日も継続されているようです。
例年よりも早い梅雨明けで,一気に猛暑が到来しましたね。
「熱中症警戒アラート」というのは聞きなれない用語ですが,「気温」「湿度」「輻射熱」を取り入れた指標「暑さ指数(WBGT)」を用いて,危険な暑さが予想される場合に,「暑さ」への気づきを促して熱中症への警戒を呼びかける警報だそうで,今年の夏は頻繁に耳にすることになりそうですね。
今後も猛暑が続くと思われますので,万全の体調と熱中症対策で,夏バテしないようにしたいですね。

(果樹研究部 Nh)

令和4年6月28日  もう梅雨明け…!?

今年の梅雨入りは6月14日だったので,「例年より遅いなぁ」と思っていたら,なんと,たった2週間で梅雨明け…!?

梅雨明け当日における安芸津職場付近の天候
▲梅雨明け当日における安芸津職場付近の天候

こうなると気になるのは,職員の熱中症対策と研究圃場の渇水対策です。
熱中症対策は毎夏のことなので怠ることはないと思いますが,これまで果樹研究部では,約5年に1回のペースで渇水対策に頭を悩ませてきました。
近年では,一昨年も渇水対策で東奔西走した年でしたが,この年の梅雨明けは7月30日でした。 しかも,今年は,例年に比べて5月以降の降雨が少ない傾向にあるうえ,6月が異例の暑さとなったため,現時点の当部の貯水池は,満水時から2ブロック分減った状態です。

満水時より2ブロック分減った状態の果樹研究部貯水池の水量
▲満水時より2ブロック分減った状態の果樹研究部貯水池の水量

確か,一昨年は,8月20日時点で満水時より3ブロック分減っていただけだったにもかかわらず渇水対策を強いられたので,この夏は当部の渇水対策が必須…!? 2週間天気予報では,今週末まで晴天が続き,来週には傘マークがちらついていたので,なんとか纏まった雨を期待したいものです。

(果樹研究部 Nh)

令和4年6月24日  果樹担当の普及指導員研修

本日,果樹研究部では,農業技術指導所に勤務する果樹担当の若手普及指導員に対する専門研修(普及指導員の2年目研修)に当部の研究員らが対応しました。
果樹研究部長からは当部の概要や研究課題の紹介に加えて,農林水産分野における知的財産の保護について説明しました。

室内での研究成果の紹介風景
▲室内での研修風景

落葉果樹担当の研究員からは,イチジク株枯病に対する抵抗性台木の育成を皮切りに,ジョイント仕立てのモモ「さくひめ」の紹介やブドウ・ナシの研究内容を説明しました。

また,カンキツ担当の研究員からは,レモンの栽培や貯蔵に係る研究内容の説明のほか,温州ミカン「石地」やレモン「イエローベル」の研究成果に加え,当部で育成したブンタン類の有望品種「瑞季」や「黄宝」を紹介 した後に,主な育成品種の試食も実施しました。

イチジク園での説明風景カンキツ園での説明風景 
▲イチジク園・カンキツ園での研修の様子

今回,研究員らからの説明を受けて意見交換を行ったことで相互の理解を深める良い機会となったと思いますので,これを機に,今後,果樹研究部との関わりを一層深めて,共に手を携えながら本県の果樹農業の振興のために頑張りましょう。

(果樹研究部)

令和4年6月23日  獣の気配 Part3 狸のタメフン…!?

果樹研究部の敷地は小高い山の中にあるため,様々な獣が出没し,そこかしこに出没した気配を残していきます。
6月10日の研究員日記では,雨上がりで柔らかくなった園内道の地面に鹿の足跡が残されていたこと,
6月17日の研究員日記では,移植2年目の紅八朔の樹の下枝に着生していた葉が鹿に食害されたことを紹介しました。

今日は,当部の敷地内で見つけた「獣の気配」の第3弾です。
6月20日の研究員日記では,安芸津職場で夏の一斉清掃を実施したことを紹介しましたが,清掃作業中に,
庁舎からガラス室に繋がる階段の途中に獣の糞が大量に残されているのを見つけました。
新しい糞は,数cm大の黒っぽい糞で,ヤマモモの果実が未消化のまま排泄されており,その周囲には
古くなって茶色に変色した糞が大量に溜まっています。
これは,ひょっとしたら,俗に言う,「狸のタメフン…!?」

庁舎前からガラス室に続く階段階段に溜まったタヌキの糞
▲庁舎からガラス室に繋がる階段の途中に見つけた「狸のタメフン…!?」

ネットの画像で確認したら,その疑いが強まりました。 風下に立つと,とても臭い…。
狸は,警戒心が強く,とても臆病だと聞いていましたが,仲間同士で同じ場所に糞を溜め,ここを安全に暮らせて居心地の良い場所だと思って,縄張りとして誇示しているのでしょうか?
この階段は,狸一族の公衆便所として使用されていた様ですね。 取り敢えず,階段に溜まった糞は除去しましたが,お気に入りのトイレを簡単に譲り渡してくれますかねぇ…。

この記事をご覧になった皆様には,お目を汚す写真で大変失礼しました。

(果樹研究部 Nh)

令和4年6月20日  夏の一斉清掃

本日,果樹研究部&管理第二課のある安芸津職場では,梅雨期間中の高温多湿の中,熱中症対策を講じながら,一斉清掃を行いました。
清掃開始前には,全員で作業内容や作業上の留意点等の確認を行い,2班に分かれて,庁舎周辺,庭園および貯水池の法面等を清掃しました。

開始前の挨拶

開始直後には程良い曇天だったので,炎天下の作業は回避できたのですが,作業中は蒸し暑さで汗だくになり,休憩時には着替えと給水を欠かせませんでした。
休憩の度に汚れた衣類が増え続け,今日だけで通常の3~4日分の洗濯物が溜まりましたが,発汗後の冷たい清涼飲料水は格別でした。
作業後の清掃箇所は見違えるように綺麗になっており,達成感と爽快感を味わうことができました。
参加された皆さん,大変お疲れ様でした。

法面の草刈り刈り取った雑草の収集と搬出
▲法面の草刈り・刈り取った雑草の収集と搬出の様子

(果樹研究部&管理第二課)

令和4年6月17日  広島市佐伯区湯来町の生産者様がトマトの栽培状況や足場管ハウスを視察

広島市佐伯区湯来町の生産者様ご一行が来所され,ハウスの夏秋トマト栽培の状況,足場管ハウス,ハウスの内の環境制御設備とその制御方法を視察されました。
夏秋トマトの灌水方法や肥培管理などの栽培方法等について,熱心に勉強されていました。

湯来町生産者様視察の様子
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部U)

令和4年6月17日  移植した紅八朔樹の下枝の葉を食べるのは…?  

6月10日の研究員日記では,果樹研究部の山際周辺の防護柵を嵩上げしたにもかかわらず,カンキツ園周辺で鹿の足跡が新たに見つかったことを紹介しました。
「いまだどこかに鹿の侵入可能な箇所があるのでは…」と警戒していた最中,移植2年目の紅八朔の樹の下枝に着生していた葉が,見事に食害されました。
この紅八朔の樹の周辺は,四方を高さ約2mのネットで囲っていたのですが,ネット下部の一辺に重しがとりつけられていなかったため,どうやら鹿が夜間にネットを持ち上げて侵入し,地面から高さ約1mまでの葉を食害したようです。

葉を食害された八朔樹の下枝
▲葉を食害された紅八朔の樹の下枝

このため,早速,太い木材をネットの下端に括り付け,二度と鹿が侵入出来ないように対策を講じました。
さて,当部に出没する鹿は,この対策を上回る知恵を持ち合わせているのでしょうか?

四方を囲ったネット下部に侵入門戸が太い木材によるネット下部の抑え込み
▲侵入された後の様子(左)と太い木材でネット下部を抑え込み対策を講じた様子(右)

(果樹研究部Km1&Km2&Dm&Yn&Nh)

令和4年6月13日  イチジクの新梢に着果(花)が始まっています 

5月31日の研究員日記では,果樹研究部の露地栽培の研究圃場にある露地栽培の落葉果樹のうち,ブドウ,モモ,ナシの果実が順調に成長していることを紹介しました。
当部の研究圃場には,本県で栽培の盛んなイチジク「蓬莱柿」の試験樹も植えられており,先月末ころから新梢の基部付近の節位に着果(花)し始めています。 この果実は秋にかけて成熟するため,「秋果」と呼ばれています。
一方,切り返し剪定のされていない2年生枝(前年に伸長した枝)には,夏に成熟する「夏果」と呼ばれている果実が着いている枝もあり,既に3cm程度の大きさにまで肥大したものもあります。

イチジク
▲イチジク「蓬莱柿」

本県のイチジク「蓬莱柿」は,県南部の沿岸島しょ部に主産地がありますが,近年,株枯病等の難防除病害虫が拡大しつつあることや高齢化等の諸事情も加わって,生産量が漸減しつつあります。
そこで,当部では, 「イチジク株枯病」に対して強い抵抗性を有する台木「励広台1号」を育成し,イチジク産地への普及に向けた取組を行っています。
本病に困っておられる生産者の皆様が本台木に接木したイチジク品種を導入されることにより,この研究成果が現地圃場での生産力の維持向上に貢献することを期待しています。

(果樹研究部Js&Mt&Ss&Sn&Nh)

令和4年6月10日  降雨後のカンキツ園周辺をうろつく犯人は…?

果樹研究部の敷地は小高い山の中にあるため,様々な獣が出没し,そこかしこに出没した気配を残していきます。
先日も,雨上がりで柔らかくなった園内道の地面に長細い蹄の跡が2つ残されていました。 柔らかい地面にもかかわらず,副蹄(ふくてい)がついていないので,見つけたのは鹿の足跡の様です。

鹿の足跡
▲鹿の足跡

当部の敷地外周には高さ1m程度の防護柵が設置されており,カンキツ園周辺にも電柵が設置されているのですが,それでも夜間に侵入してくるため,昨冬にはカンキツ園の西側周辺に設置されている防護柵を直管パイプとネットで約2mまで嵩上げしたばかりなのですが,いまだに侵入してきている様子です。 獣と私たちの知恵比べは,まだまだ続きそうですね。

防護柵防護柵②
▲防護柵

(果樹研究部Km1&Km2&Dm&Yn&Nh)

令和4年6月9日  広島市の建築会社岡重株式会社様足場管ハウスを視察

現地への足場管ハウス建設の委託を受けている建築会社,岡重株式会社様と,その関連会社の方が,当センターの足場管ハウスを視察されました。近日,三次市で足場管ハウスを建設するにあたり,施工上の詳細や注意点等を,研究員から熱心に聞き取られていました。

岡重①岡重②
▲足場管ハウス視察対応の様子

(栽培技術研究部S)

令和4年6月7日  簡易被覆栽培のブドウ樹に巣くって産卵した鳥は…?

昨日,果樹研究部で落葉果樹を担当している職員が,簡易被覆栽培のブドウ「クイーンニーナ」のジベレリン
処理を行っていた時に,棚面にある主枝の上に枯草でお椀状に形作られた鳥の巣を見つけました。

巣の中には小さな白い卵が4つあり,殻の表面には褐色の斑点や曲線模様がありました。
恐らくホオジロの巣と思われます。

ブドウ樹の主枝上の鳥の巣巣の中に産み落とされた卵

当部の果樹園では,今回のように樹上で巣を作るケースは時折見られ,5年前にはサイドレスハウス内の
ブドウ樹で, 3年前には露地のカンキツ樹で夏季に鳥の巣が見つかっており,いずれも平棚で栽培されている
樹でした。

今回見つかった鳥の巣も,棚の上で天敵に見つかりにくいうえ,ビニールが被覆されて雨が避けられるので, 親鳥が安心して子育てできる住環境なのかもしれませんね。
丁度,梅雨入りの時期でもありますので,今回見つけた鳥の巣は,暫くそっとしておきましょうね。

とは言え,ニョロニョロと這い回る,厄介な天敵からも逃れて,無事に巣立ちができますかねぇ~。

(果樹研究部 Yk&Nh)

令和4年6月7日  アスパラガスビール!!

今回は,なんと,新発売のアスパラガスの香りがする!ビールの紹介です。
飲んだ瞬間,アスパラガスの風味を感じられる大人の味(大人しかビール飲めませんが 笑)です。

アスパラビール
▲アスパラガスビール

アスパラガスビールは,尾道ビール(尾道ブルワリー)さんで造られ,そのアスパラガスは,農業技術センターがアスパラガスの導入と栽培の支援に関わった特定非営利活動法人Cor(コル)さんで栽培されたものが利用されています。
Corさんは,就労や生きがいづくりなど福祉の活動を進めていらっしゃいます。栽培が比較的容易で,収穫も一定の長さ以上に達した若茎を収穫するので作業も分かりやすく,軽いアスパラガスに着目され,農業分野で障害者の活躍・社会参画を支援する農副連携に取り組まれています。

高軒足場管ハウス,自動液肥・灌水システム,遠隔モニタリングシステムといった当センターが開発・改良に関わった技術を導入され,美味しいアスパラガスを生産されています。
農副連携にビール,アスパラガスの新たな活躍が楽しみです

アスパラガスビール,みなさんも是非お試しあれ! (20歳以上の方,限定!)

特定非営利活動法人Corさんhttp://cor-job.com/

尾道ブルワリーさんhttps://onomichibeer.com

アスパラハウスアスパラ

(栽培技術研究部S&K&K)

令和4年6月6日  梅雨入り間近,夏近し…

昨日から今日にかけて降雨となりましたが,ここしばらく纏まった雨が無かったため,露地栽培の果樹園には待望の雨となりました。
本日は,雨の降り続く午前中に病害虫の発生予察調査のため,果樹研究部の研究圃場を巡回しました。

敷地内の北端にある研究圃場付近を歩いていた時,栗の大木が白っぽい布で覆われているように感じられたため,近寄ってみたら,ちょうど開花中でした.
栗の花は,葉の付け根に近い基部に雌花があり,雌花から先端方向に穂の様に長く連なって雄花が咲いています。
例年,この特徴ある花の形状を目にして栗特有の臭気を感じたら,梅雨入り間近であることを実感します。

敷地内の北端にある栗の大木雨中に咲く栗の雄花と雌花

巷では,露地栽培の果樹の中で,夏果物の先陣を切って,極早生モモ「ひめこなつ」の果皮がピンクに色づいて収穫期を迎えており,初夏を感じられる風物が増えて来る季節となりましたね。

極早生モモ「ひめこなつ」
▲極早生モモ「ひめこなつ」

(果樹研究部 Nh)

令和4年6月2日  甲奴のアスパラ生産者さんが当センターのハウスアスパラガス栽培を視察

当センターが取り組んでいるハウスアスパラガスの環境制御を含む栽培技術を導入された生産者様,「三次市スマート農業推進協議会」(三次市,JA三次)様が,来所され,当センターのアスパラの生育状況を視察されました。気候が多少異なる現地(甲奴)と当センター(東広島)の生育状況を比較しつつ,栽培技術や今後の栽培作業の共有化を図りました。

甲奴アスパラ視察①甲奴アスパラ視察②
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部S)

令和4年6月1日  この時期のカンキツ類の果実は…!?

5月31日の研究員日記では果樹研究部における落葉果樹の生育状況を紹介しました。
今日は,当部の研究圃場に植えてあるカンキツ類の生育状況を紹介します。 カンキツ類は,満開からまだ2週間程度しか経過していないものが多く,果実の大きさが1cm大にも満たない果実が多く見られます。 また,今年は開花後から本日までの降雨頻度が少なかった影響のためか,花弁の汚れが少なく,果実に残存して付着している花弁も例年よりも少なめな気がします。 さて,今回は,この時期のカンキツ3種類(レモン,温州ミカン,文旦)の幼果の写真を撮影しました。 貴方は,どれがどの種類の果実かお判りでしょうか? 果実の形状からは,レモンが一番判りやすいですかね。 温州ミカンと文旦はいずれの果実も丸いため,葉の形状を観察したら違いが分かるかもしれませんね。

早生温州ミカン文旦の幼果レモンの幼果

正解は,左から,温州ミカン,文旦,レモンです。
こうして,少しずつ特徴の異なる果実を並べて観察するのも楽しくありませんか?ちなみに,当部が育成したお奨めの文旦品種には,「瑞季」や「黄宝」等がありますので,宜しかったらあなたも栽培してみませんか?

(果樹研究部Yy&Nh)

令和4年5月31日  落葉果樹の果実が順調に成長しています

二十四節気(にじゅうしせっき)では,今は「小満(しょうまん)」と呼ばれる季節で,「あらゆる命が満ち満ちていく頃とされ,生物が陽光を浴びてすくすくと成長する季節」です。 果樹研究部の研究圃場に植えてある露地栽培の落葉果樹のうち,モモの果実には既に袋が掛けられており,「ジョイント仕立て」の早生モモ「さくひめ」の幼果は4~5cmの大きさに到達し,ナシ「幸水」では,既に摘果を終え,幼果は2cmを越えた位の大きさです。

早生モモさくらひめ摘果を終えたばかりのナシ「幸水」
▲ジョイント仕立ての早生モモ「さくひめ」

簡易被覆栽培のブドウ「ピオーネ」は, 種無しにするための1回目のジベレリン処理がほぼ完了し,果粒が5mm程度に達したものもあります。 いずれの樹種も適切な栽培管理により順調に成長しつつあります。

1回目ジベレリン処理完了のピオーネ
▲簡易被覆栽培のブドウ「ピオーネ」

(果樹研究部Dm&Mc&Wd&Nh)

令和4年5月30日  側溝の点検と清掃

5月も最終週となり,梅雨入りが間近になってきましたので,果樹研究部におけるカンキツ類担当の職員は園周辺の側溝を点検して回り,落葉や泥の溜まった個所を清掃しました。 側溝内の浅い箇所の作業は比較的スムーズに進みましたが,溜枡内の深い箇所にはたんまりと泥等が溜まっていたため,パワーショベルを活用してゴミを拾い上げました。 難儀な作業でしたが,これでいつ梅雨前線が通過してもひとまず安心です。 とは言え,これから到来する梅雨の季節には,災害を及ぼすような激しい降雨に見舞われないことを願っています。

側溝の清掃

(果樹研究部Km1&Km2&Dm&Yn&Nh)

令和4年5月27日  マックスナーエレクトロニクス株式会社様 環境制御ハウスを視察

非接触放射温度計などのセンサーを取り扱う本社東京のマックスナーエレクトロニクス株式会社様が来所されました。トマトの植物体温度の測定に利用しているサーモグラフィーカメラの設置状況や活用方法の視察の後,足場管ハウスやそのほかの環境制御機器や活用場面も併せて見学されました。

東京企業①東京企業②
▲視察・見学対応の様子

(栽培技術研究部K)

令和4年5月26日  農機具および公用車の点検,清掃

果樹研究部では月末に,翌月の作業内容の確認を行った後,農機具と公用車の清掃,点検を行うこととしています。 安全に農機具を使用するためには,日ごろの農機具の清掃,点検も大切な業務の1つです。

作業内容確認

今月は特に,草刈り機や運搬車,動力噴霧器などの農機具の点検方法をベテランの職員から若手職員が教わり,ふだんよく使う農機具についての知識を深めました。 また車の内外の掃除を済ませ,車庫にはきれいになった公用車が並びました。 良い研究成果を出していくためにも,作業や調査を行う者が事故やケガのないように農機具や公用車のメンテナンスにも気をつけていきたいです。

農機具点検公用車点検
▲草刈り機の清掃・点検の様子

(果樹研究部)

令和4年5月26日  操船除草

操船除草

ここは溜め池。
果樹の灌水に使用する大事な水源の1つです。

今日はそこにはびこる雑草(ヒシ)退治です。

右上の写真は,ヒシの実です。
とてもユニークな形です。
こりゃ~,ジオングの顔じゃなあ。
ガンダムファンの声が聞こえて来そうな気がします。

操船にはバランス感覚が重要です。
どちらか一方の舷ばかりに力がかかりすぎると,目的地にたどり着くことはできません。

そうした意味では,操船は組織マネージメントの要諦にも通じるものがあるのではないでしょうか。

by Pica Jiro

令和4年5月23日  ナシの葉の新病害?それとも…?

果樹研究部では,ナシ,ブドウおよびカンキツにおける主要な病害虫の発生状況を確認するため,基準樹を設けて旬ごとに巡回調査をしています。

先週末にナシ園内に設けた基準樹で葉の調査を行ったところ, 10日前の調査日には全く見られなかった褐色の小斑点が複数発生している葉が散見されました。

ナシの葉に発生した褐色小斑点極軽微な褐色小斑点

「これは何だろう?」と頭をひねり,過去の経験値と照合してみましたが,ピタリと一致する病害虫の被害葉は思い浮かびません。

強いて言えば,ナシ赤星病斑が発病した後に治療効果のある殺菌剤を散布した時に見られる病斑に似ているように思えましたが,前回の調査前後にその種の殺菌剤の散布実績はありませんし,新たな病害でもなさそうです。

園内の発生状況を観察してみれば,上記の症状の周辺で極軽微な褐変症状や波打っている葉も観察されたとともに,豊水よりも幸水に目立ち,同一品種でもスビートスプレーヤーによる散布液が重なりやすい角に植えてある幸水に発生が多い傾向が認められました。

そこで,果樹の薬害事例の冊子を開いてみれば,類似の薬害症状が掲載されており,豊水よりも幸水で薬害が発生しやすいことや,ちょうどこの時期はナシ樹が貯蔵養分で賄われる時期から新しい葉によって栄養を作る時期への移行期のため,最も薬害が発生しやすい時期であること,さらに使用した農薬はこの時期の薬害事例の報告が多いこと等が判明し,「今回の症状は薬害である。」との結論に至りました。

過去に使用した際には薬害の殆ど見られなかった農薬でも,樹体条件,気象条件および散布条件次第で薬害が目立つことがあることを実感した経験でした。

農薬散布指示書を作成する担当の私としては,「やっちまったなぁ~」と思いましたが,この事例を無駄にせず,今後の防除に活かしたいですね。

軽微な褐変症状を伴う波打ち葉
▲軽微な褐変症状を伴う波打ち葉

(果樹研究部Nh)

令和4年5月17日  開花期を迎え,急ピッチで進むカンキツ園での諸作業

5月16日の研究員日記では,果樹研究部の露地栽培のカンキツ樹が開花期を迎えていることを紹介しました。 このため,昨日は,満開期を迎えた温州ミカンの開花期防除が行われていました。

カンキツ開花期防除
▲カンキツ開花期防除

また,カンキツ研究圃場では,遅れがちになっていた剪定やポット苗の移植等の農作業が急ピッチで行われていました。

カンキツの剪定(せんてい)
▲カンキツの剪定(せんてい)

カンキツポット苗の移植
▲カンキツポット苗の移植

5月後半に入り気温上昇に伴い,病害虫の発生も増えてくる時期となりました。 これから防除頻度が増すと伴に果樹園での諸作業も一層多忙になってきますので,円滑に農作業をこなせるように計画的な作業推進を図りたいですね。

(果樹研究部Km1&Km2&Dm&Yn&Nh)

令和4年5月16日  カンキツ類が開花期を迎えています

果樹研究部のカンキツ研究圃場のうち露地栽培園では,ちょうど今,開花期を迎えています。

ブンタン類の花
▲ブンタン類の花

開花しているカンキツ樹に近寄ると蜂達の「ブーン」という微かな羽音が聞こえ,ほのかにカンキツ特有の花の香りも漂ってきます。
今日は陽射しが差し込む天候のためか,開花した花々には多くの昆虫が訪れ,コアオハナムグリは花の中に頭を突っ込んでのんびりと花粉を食べていましたが,マルハナバチは慌しく花から花へと飛び回っていました。

レモンの花とコアオハナムグリ
▲レモンの花とコアオハナムグリ

レモンの花とトマルハナバチ
▲レモンの花とトマルハナバチ

開花後には,果実管理や調査等で私たち職員も慌しい日々となりそうですね。

(果樹研究部Nh)

令和4年5月13日  岡山のブドウ農家さんが足場管ハウスを視察

岡山のブドウ農家さんが,足場管ハウスを視察されました。前日にも,果樹用にと足場管ハウスの見学に来客がありましたが,自由施工が可能な足場管ハウスは,果樹栽培用にも注目されているようです。

視察対応1視察対応2
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部K)

令和4年5月12日  日本園芸農業協同組合連合会,広果連の皆様が足場管ハウスを視察

日本園芸農業協同組合連合会,広果連の皆様が当センターの足場管ハウスを視察されました。  果樹のハウス栽培用に,軒高の高い設計が可能な足場管ハウスに興味がおありとのことで,施工方法や,足場管ハウスのメリットなどの詳細を聞き取られていました。広果連の方から,今後果樹関係の生産者大会などで当センターの施設視察を依頼したいとのことでした。

視察対応1視察対応2
▲視察対応の様子

(栽培技術研究部S&K)

令和4年5月9日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part8 ストライキ騒動

4月20日の研究員日記では,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の実習生の逸話の1つに,「ストライキ騒動」があったことに触れましたが,くりおか友の会結成15周年記念誌「くりおかを舞台に」に騒動の顛末が記されていたので紹介します。

昭和44年春本館建築工事中切り抜き

1969(昭和44)年の厳寒期,旧果樹試験場開設前の栗岡では,圃場建設の真っ最中であり,旧柑橘支場の実習生19名は早朝に三原を発って安芸津まで通い,流紋岩質の重粘土に苦土石灰,溶燐,バーク堆肥等の多量の土壌改良資材を投入する役を担っていました。
実習生達は,重機に追われるように毎日汗にまみれ,鼻の穴まで真黒くなる苦しい作業が続き,夕刻,顔や手足を洗う水すら十分にない中で衣類をはたくのさえもどかしく,ぐったりとして三原の寮に帰り着く日々が続いたといいます。

そんなある日の朝,「俺はもう行かない!嫌だ!疲れた!」の言葉を皮切りに,「俺も!」「俺も!」と続き,遂に「ストライキをしよう!」となり,実習生のストライキが始まったそうです。

1週間後には,父兄会等での話し合いを経て,ストライキという事態はようやく収拾されたそうですが,34年後に,当時実習生の指導役を担っていた職員が当時の実習生達から同窓会に突然招待されたそうです。
既に社会の中核人となっていた当時の実習生からは,口々に「当時は申し訳なかった」「ずっと気になっていた」「これでゆっくり眠れる」との発言があり,職員は彼らが「恨」とも言える傷を長年抱き続けたことに胸が熱くなったそうです。

同窓会に出席した当時の職員の寄稿文には,「実習生制度という前近代的とも言えるわずか1年間の師弟としての付き合いであり,その間,何もしてあげられなかったことを恥じた。にもかかわらず,彼らは今,同窓会という不器用な形でその「恨」を癒すことができたというのである。翌朝,彼らが晴れ晴れとした笑顔で再開の約束をした姿は爽快であった。」と記してあります。

当部に勤務する私たちも,「当時のストライキ実習生達が青春時代に絞った汗と涙の滲み込んだ土地が栗岡の一角にある」という事を忘れてはいけませんね。

(果樹研究部Nh)

令和4年5月6日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part7 栗岡

果樹研究部は,東広島市安芸津町三津の小高い山の上に位置します。

果樹研究部敷地の航空写真1969年登坂道路沿いから夕暮れの安芸津街並みを望む

旧広島県果樹試験場が開設されてから今日までの間には,県の組織のうち,農業技術の普及を担う組織や農業後継者を育成する組織が存在する時代もありました。
その頃には,山の上で勤務する職員で構成された,「くりおか友の会」という名称の親睦組織があり,会誌の発行のほか,様々な親睦活動が行われていました。
この「くりおか」は,漢字で「栗岡」と記される「小字(こあざ)」の呼び名です。
安芸津町地誌(昭和54年発行)によれば,明治33年に実測された三津町の地図台帳には93の小字があり,この山の上が「栗岡」で,地名の起源の項には「栗の木のある地の義」と記されているそうです。
親睦会誌「くりおか」への,開設前の当地を知る職員による寄稿文によれば,開設前の「栗岡」は,当部の庁舎以北は山林で,庁舎以南の十数箇所に大小の池があり,半湿地のため水田が多く,一部の畑地では,煙草,秋馬鈴薯,麦の三期作が行われていたそうです。

「栗」という果樹にちなむ小字ですが,開設前の栗岡には,果樹園らしき畑は現在の最南端にある研究圃場の辺りにあった三津小学校の実習園のみで,他にはわずかに枇杷や梅が散在していた程度だったようです。
現在も当地には「栗」自体は僅かに散在している程度ですが,この「栗岡」の地を本県の果樹栽培技術に係る情報発信地として今後も機能させていきたいですね。

(果樹研究部Nh)

 

令和4年5月2日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part6 研修館(果樹青年センター)

4月28日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場の開設当時を撮影した写真の第6弾は,研修館(果樹青年センター)に関連する風景です。

冊子「広島県果樹試験場20年のあゆみ」によれば,1971(昭和46)年には,1階が講堂で,2階が長期研修生の宿泊施設からなる研修館(果樹青年センター)が完成しました。

研修館(果樹青年センター)
▲研修館(果樹青年センター)

翌年の1972(昭和47)年には,一般農家や技術員の宿泊や研修が可能となる3階部分が増築されました。 また,これまで県内の試験場で実施されていた長期研修生養成事業は,この年から広島県経営研修農場研修規則によることとなり,この制度は1979(昭和54)年の広島県農業者大学校設置の時まで続きました。

長期研修生講義風景 研修生の収穫作業風景

この施設は,長い間,現場と一体化した果樹研究機関づくりに向けて一定の役割を果たしてきましたが,2010(平成22)年頃には,当初の役目を終えて,物品収納庫として使われるようになっていました。

そうした最中に,高い伝播性,罹患した動物の生産性の低下,幼獣での高い致死率という特徴を持つ家畜伝染病「口蹄疫」が宮崎県南部を中心に発生しました。 このため,広島県においても危機管理の一環として,畜産技術センターが保有する健全な種雄牛の一部を緊急避難させることのできる施設を建設しておく必要が生じ,果樹研究部の研修館が緊急避難に最適であると判断され,急遽,研修館の1階部分に4頭分の牛舎が作成されました。

種雄牛の緊急退避舎
▲種雄牛の緊急退避舎

このように研修館は,農業者から畜産業者への貢献へと役割を変えましたが,現在も立派に県内産業への貢献役を担っています。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月28日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part5 開設前後の異常気象による被災

4月27日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場の開設当時を撮影した写真の第5弾は,開設前後の異常気象による被災風景です。

1969(昭和44)年に開設された果樹試験場ですが,冊子「広島県果樹試験場20年のあゆみ」の発刊のあいさつによれば,
「果樹試験場の自然環境は厳しく,寒害・雪害・水害・干魃(かんばつ)そして瘠せた重粘土の改良等,数々の試練を職員一同が一丸となって乗り超えて参りました。」
と記載されています。

最初の試練は,1969(昭和44)年6月下旬の豪雨により,開設直前の時期に,法面や排水路の決壊等で大きな被害を受け,傾斜地に造成されたブドウ園は棚ごと崩れ去りました。

開場直前の豪雨よる圃場の崩落

1974(昭和49)年1月には,約50cmの積雪に見舞われ,樹体の損傷,果樹棚の崩壊等を生じました。

1974年1月の豪雪(50cmの積雪)

1977(昭和52)年2月には,最低気温-9.5℃を記録した寒波が襲来し,寒波には比較的強いとされる,温州みかんの大半が完全に落葉し,多くの樹が主幹まで枯死しました。

1977年2月の安芸津寒波(温州ミカンも被害)

ようやく寒波被害から立ち直りかけた矢先の,1981(昭和56)年2月には最低気温-10.4℃の寒波に再び見舞われました。

こうした相次ぐ寒波による被災は,当時の気象環境下において,「寒波に弱いとされる,中晩柑類を安芸津で栽培するのは困難である。」と判断するに至り,中晩柑類の栽培を果樹試験場の開設後に廃止予定だった柑橘支場で実施することとなり,その後の柑橘支場は幾多の名称変更はあったものの,2011(平成23)年の現果樹研究部への統合まで存続されました。

その後も,果樹試験場では,今日までに度々寒波や豪雨による被災を受けたとともに,この他にも,開設以来約5年に1度の頻度で干ばつによる渇水対策を余儀なくされる等,自然環境との格闘は今日も続いています。 相次ぐ自然災害で試験研究の遅れや中断を余儀なくされる等のデメリットもつきまといますが,今後も職員一同が一丸となって汗と知恵を絞り,デメリットをメリットに変えて,乗り超えていかなければなりませんね。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月27日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part4 落成式の併設イベント

4月26日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場の開設当時を撮影した写真の第4弾は,落成式の併設イベント風景です。

農業祭を同時開催全国ミカン展示会も

当時の落成式に関わったOBの回顧話によれば,果樹試験場の落成式は1969(昭和44)年11月7日でしたが,落成を記念して11月7~9日の3日間にわたって同一会場で農業祭(果樹部門)が開催されました。
農業祭では,果樹試験場で新たに開始された果樹栄養診断事業関連で県内柑橘産地の土壌を展示したほか,全国みかん展示会での国内外の主要果実の展示や農業機械の実演展示,更には,園芸機具,農業図書及び果樹苗木の販売等が行なわれました。
開催期間中には,JR安芸津駅と山腹にある当会場との間に臨時の送迎バスが運行され,未舗装の山道をピストン輸送で大活躍し,来場者は延15,000人を超える盛会となったとのことでした。

安芸津駅からの送迎バス

また,同期間内には,国際ウイルス学会による果樹試験場への視察ツアーも組み込まれ,海外からの参加者もイベントの盛上げに一役買ってくれたようです。 県民のみならず海外の方々も果樹試験場の誕生を祝ってくれていたとは,有難いことですね。

国際ウイルス学会視察コースも

(果樹研究部Nh)

令和4年4月26日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part3 落成式

4月25日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場の開設当時を撮影した写真の第3弾は,落成式の風景です。

開場を待つ本館テープカットの様子

当時の建設に関わったOBの回顧録によれば,新設する試験場の具体的設計は農業試験場の柑橘支場と果樹科の職員を主体とした建設委員会で1966(昭和41)年から開始され,翌年から庁舎建設や園地造成等が行われました。庁舎については,当時の研究機関設置基準では十分な建坪を確保できなかったため,農林省助成の農民センター(現在の普及組織を含む)を併設して庁舎面積を確保したそうです。
結局,建物面積は15棟で3400平方メートル,事業費約2億6千万円となったようですが,折しも高度経済成長時代で急激な物価上昇が続く中での建設となり,予算が据置かれたままで見積金額ばかりが増えていき,多くの施設等で当初計画の縮小や内容変更を余儀なくされたようです。

このように,開設に至るまでには当時の関係者が四苦八苦して様々な難題をクリアしなければならなかったようですが,1969(昭和44)年11月7日には無事に落成式を迎え,永野知事他274名が出席し,盛大に式典が行われました。

テープカット祝果樹試験場落成

落成式に至るまでには,関係者の膨大な汗と知恵の搾り出しがあったのですね。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月25日  広島の八朔ブランドを支えた母樹が移植2年目を迎えています

改良した土壌の埋め戻し新芽の伸長開始(220425近景)

旧三原分室から安芸津の果樹研究部まで運んできた八朔「HM55」系統と「農間紅八朔」の母樹は,当職場の敷地内に移植されて2年目を迎えています。
両母樹は,樹齢50年以上の老木となった後に,地上部と地下部を激しく切り込んで昨年(令和3年)3月に移植したため,移植1年目の昨年は生育期間中の枯死が大変心配でした。
植え付け時には枝幹に日焼け防止剤を塗布し,樹体の上部を遮光ネットで囲み,万全の措置を施したつもりでしたが,発芽後に鹿による新芽の食害を受けたため,樹体の側面もネットで囲んで獣害対策を追加しました。このため,冬前までの生育は順調でしたが,1月以降に気温が氷点下を下回る寒波が度々襲来したことで落葉が助長され,3月ころには寒々しい樹姿になってしまいました。このため,移植2年目における生育促進を図るため,この春先に根域周辺の土壌改良を講じたところです。
この対策が樹勢に好影響を及ぼして元気な樹姿を眼にすることができるのは,もう少し先になると思いますが,ここに来て多数の新芽が伸長し始めました。

皆様が当部を今秋以降に訪れる際には,これらの母樹が更に元気になっている樹姿をお見せできるよう,今後もしっかりと栽培管理を行わなければなりませんね。

(果樹研究部)

令和4年4月25日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part2 果樹苗木の栽植と開設当初の園地

4月22日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場の開設当時を撮影した写真の第2弾は,果樹苗木の栽植と開設当初の園地風景です。

苗木の植付(果樹同志会奉仕作業)
▲苗木の植付(果樹同志会奉仕作業)

当時の圃場造成に関わったOBの回顧録によれば,建設は1964(昭和39)年度から1969(昭和44)年度までの6年間をかけて,用地買収,育苗圃設置,用地造成,苗木の栽植,道路工事,庁舎建設,各種施設建設等の順序で行われました。

このうち,果樹苗木の育成は1965(昭和40)年から始まり,圃場への栽植は1967(昭和42)年から行われました。なお,圃場への栽植は,約700名の果樹研究同志会員の奉仕活動によるものであり,ここでも産地と一体となった試験場づくりが行われたそうです。
旧広島県果樹試験場が安芸津の栗岡の地に開設されて以来,本年で53年目を迎えますが,私たちは,開設当初に果樹生産者や関係団体等から果樹の研究拠点誕生に対して大きな期待を寄せられていたことを心に留め,日々の研究活動に精進しなければなりませんね。

昭和44年秋本館屋上より三津湾を望む現在の果樹研究部柑橘研究圃場の風景
▲昭和44年秋と令和4年の比較(三津湾を望む)

(果樹研究部Nh)

令和4年4月22日  旧果樹試験場の開設当時の様子 Part1 開設前後の風景

4月12日の研究員日記では,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場や三原にあった旧柑橘支場で勤務経験を有するOBから,両組織の開設当時の貴重な写真を頂いたことを記しましたが,今回は,旧広島県果樹試験場の開設前後の風景を撮影した貴重な写真を紹介します。

開設前の栗岡地区開設後の果樹試験場敷地

旧広島県果樹試験場は,三原にあった広島県立農業試験場の柑橘支場と西条にあった同果樹科を統合し,安芸津に果樹の研究拠点を置くことで果樹研究の効率化を図る目的で,1969(昭和44)年に新設されました。当時は,米の過剰生産が表面化し,農業構造の改善が大きな農政課題となる中で,果樹の生産振興に対する期待が高まった時代でした。

建設の背景には果樹研究同志会や農業団体による強力な運動があり,県知事と県議会議長に対して約65,000名の果樹生産者の署名による請願が行われたそうです。旧柑橘支場に続き,旧広島県果樹試験場の開設にも,開設前後の風景写真だけでは知り得ぬような,生産者や関係団体等の熱い期待が込められていたのですね。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月21日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part7 柑橘同志会夏期研修会

4月20日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の開設当時を撮影した写真の第7弾は,柑橘同志会夏期研修会に関わる風景です。

柑橘支場に勤務経験のあるOBの回顧録によれば,この夏期研修会は1958~1961(昭和33~36)年8月後半に柑橘同志会の青年70~80名を集めて6日間にわたって実施されたそうです。7月になると,同志会役員と会場づくりの打合せがあり,支場敷地外周の草刈りとやぶ蚊駆除のための週2回の粉剤散布が始まります。その後は,実験器具や農具の片づけ等の大掃除が行なわれ,設営資材が持ち込まれて設営が始まります。

講堂はゴザが敷き詰められ蚊帳が吊られて宿泊施設となり,収納舎の前に丸太を組んでヨシズ(ヨシを糸で編んで立てかけて使う日よけ)を張り長椅子を並べて臨時の講義室となり,食堂や炊事場は,実験室の裏側に天幕とヨシズを張って作成されたようです。

講堂が宿舎に収納舎が講義室に
ヨシズの食堂

特筆すべきは,2つの農薬調合槽を用いた露天風呂で,つかり湯と上がり湯があり,2極の銅板で水温37~38℃に達するまで10時間かけて沸かしたそうです。これらの会場設営には,支場職員を始め,練習生や同志会役員らが総出で10日余りを要したそうです。研修会の講師は,支場職員が各自1~2講ずつ分担したほか,県庁職員,市場,農業団体等の外来講師も招聘されたそうです。

調薬槽が露天風呂に
▲調薬槽が露天風呂に

今日では到底考えられないほど手間のかかる行事ですが,当時の関係機関では,相互に,必要,有効,合法的手法だと確信されていたとの事です。

回顧録には,「こうしたことが根っことなって,その後の果樹試験場の設立請願や植付け作業の奉仕活動等,開かれた試験場へと,一体感の中で歩むことができ,深く感謝して止まない。」と記されていました。当時と今では時代背景は異なりますが,現場との信頼関係を深め,一体感を持って共に行動するための機会は,いつの時代も必要ですね。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月20日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part6 実習生制度

4月19日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の開設当時を撮影した写真の第6弾は,実習生制度に関わる風景です。

柑橘支場完成時の本館
▲柑橘支場完成時の本館

柑橘支場に勤務経験のあるOBの回顧録によれば,実習生制度は,午前中は90分の講義,午後は職員と一緒に調査や圃場管理等の作業を行う中で,自ら学び取らせるものだったそうです。本制度は,開設翌年の1955(昭和30)年から開始され,毎年14~15名(最少5名,最多24名)の実習生が1年間の研修を経て巣立っていきました。

卒業生は15年間で220名(県外30名を含む)で,産地の中核的経営者や農業指導者として活躍された方も多かったようです。大半の実習生は高校卒業直後のエネルギー溢れる若者ゆえ,眼前の岩子島への遠泳による西瓜窃盗事件,寮生の夜間失踪と捜索騒動,ストライキ騒動,水害時の人命救助支援等,当時を知る関係者の間では多くの逸話があるようです。
昭和39年3月25日第09回卒業生
▲昭和39年3月25日第09回卒業生

また,実習生は,厳しい環境の中で質素な寮生活を送らざるを得なかったようですが,師弟で知恵を絞って,研究圃場で間作した野菜を実習生の手で漬物に加工して発育盛りの寮生達の日々の食事の足しにしたり,場内道路側面にある石垣中段の平地に植えた水仙等の花きを尾道市内で販売して寮生の細やかな娯楽のための運動用具購入に充てた等の苦労話や,夏の気温が30℃を越えたら昼休みを1時間延長する等の約束事もあったようで,現代ではあり得ないようなホッコリする話もあり,当時の師弟関係の深さが伺い知れます。
谷沿いの石垣に植えられた水仙
▲谷沿いの石垣に植えられた水仙

実習生制度に関わったOBには,卒業後もずっとお付き合いを続けておられる方々が多く,苦楽を共にした1年を大変懐かしんでおられました。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月19日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part5 成木移植

4月18日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の開設当時を撮影した写真の第5弾は,温州みかんの成木移植風景です。

温州みかんの成木の植え穴掘りの様子温州みかんの成木の植え付けの様子
▲温州みかんの成木の植え穴掘り,植え付けの様子

当時の圃場造成に関わったOBの回顧録によれば,瀬戸内海の島々から農用船で運ばれた温州みかん成木は,陸上げ後に植穴を掘ってある山腹の研究圃場まで運び込まれ,有機物を混ぜ込んだ培土とともに定植され,潅水,敷き藁,日焼け防止剤塗布の順序で慎重に管理されたことから,6月下旬には全樹で無事活着の見通しがつき,4~5年後には一般園と変わらないほど樹勢が回復し,その後の各種試験の供試樹として大活躍したそうです。

移植完了後の様子当時の職員一同の写真
▲移植後の様子と当時の職員一同

これら一連の移植作業は約3か月を要したそうですが,当時の研究員としては,温州みかん成木を用いた試験の推進がいち早く取り組めたメリットに加え,同志会員と共に働いたことでお互いの人間関係ができ,同志会員自身も自分の植付けた樹が試験場内にあることで試験場を身近に感することができたようです。

開設当時には,今以上に御苦労が多かったものと察しますが,産地と研究機関が随分と近い関係にあったことが伺えますね。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月18日  果樹研究部における研究課題等の説明会

開花期のナシ防除防除の留意点説明

新年度が始まって今日から4週目を迎えます。

当センター安芸津職場の敷地内では,ナシの主要品種がちょうど満開期を迎えており,午前中にはスビートスプレーヤーで開花期の防除が行われていました。

果樹研究部では,本日の午後には,今後の研究活動を円滑に推進し,年度当初に計画した研究課題の成果を確実に得るために,共に支えてくださる職員の方々にも研究の目的や実施内容を理解していただく目的で,職員が一堂に会し,十分なコロナ対策を施しながら,説明会等を開催しました。
会議では,最初に農薬の誤散布防止についてのプレゼンを行った後,課題の主担当研究員が本年度に実施予定の研究課題の概要や研究圃場での留意点等を説明しました。

その後,管理第二課からの依頼事項の説明に加え,新たに当職場に着任された職員の方々を対象として,実際に使用する研究圃場を巡回し,管理上の留意点等を確認しました。

いよいよ多忙な農繁期に突入する時期となりましたが,本年度も互いに感謝の気持ちを持って,健康で安全に働き続けながら,職員の総力戦により,社会に貢献する成果獲得を目指しましょう!

(果樹研究部)

令和4年4月18日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part4 島々から温州みかん成木のお嫁入り

4月15日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の開設当時を撮影した写真の第4弾は,瀬戸の島々からの温州みかん成木のお嫁入り風景です。

高根井関早生18年生コモ包み
▲高根井関早生18年生コモ包み

当時の圃場造成に関わったOBの回顧録によれば,旧柑橘支場建設の話が具体化したのは1952(昭和27)年からで,建設に向けた協議の中で,全ての柑橘樹を苗木から定植して育成してしまうと,新設後の10年位は幼木ばかりとなり試験研究の推進に支障があるため,早生温州みかんと普通温州みかんの各10a分を成木移植することとなったそうです。

早生温州みかんの成木は瀬戸田の高根島から,普通温州みかんの成木は大崎上島の産地から譲り受けたのですが,当時は車での陸上運送が未発達の時代でしたので,各地の同志会の応援を得て,掘り上げた樹体の根をコモ(藁やイグサ等で編んだ簡素な敷物)で包んだ後に農用船に積み込み,瀬戸内海を移送したそうです。

農用船で成木を移送している写真木原海岸で成木を荷揚げしている写真
▲温州みかんの成木を農用船で移送している様子

木原の海岸に到着後も,樹体を背中に担ぎ上げ,研究圃場のある山腹まで人力で運んだそうなので,大変な重労働だったと思います。

当時,この移送作業に関わった方々は,大切な娘をお嫁入りさせるような心境だったのではないでしょうか。

まさに,瀬戸の花嫁ですね。

(果樹研究部Nh)

令和4年4月15日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part3 ダイナマイト爆破

4月14日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の開設当時を撮影した写真の第3弾は,ダイナマイト爆破風景です。

当時の圃場造成に関わったOBの回顧録によれば,果樹園造成後から柑橘樹の定植までの工程としては,用地周辺を縄で張り,畑の高低を鋤とモッコ(土を運搬するための籠)を使って均等にし,植穴を掘り,有機物を混ぜ込んだ培土を戻して植付け準備をするのですが,成木移植用の植穴は直径1.5m,深さ1.2mで90本分を人力で掘らなければならず,毎日グッタリだったようです。

このため,少しでも作業者の負担軽減を図るために,途中からダイナマイトの火薬を爆発させて掘り進めたそうです。

また,用地の一部には梅林があり,梅の大木を伐採・伐根する際にも同様に火薬を用いた爆破処理により樹体を根こそぎ粉砕したようです。当時は,パワーショベル等の重機で掘り上げることができなかったとは言え,文字通り,「ぶっ飛んだ」驚きの作業ですね。

ダイナマイト爆破による植穴作成の様子
▲ダイナマイト爆破による植穴作成

ダイナマイト爆破による梅樹の除去の様子
▲ダイナマイト爆破による梅樹の除去

(果樹研究部Nh)

令和4年4月14日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part2 開墾園地で岩石と格闘

4月13日の研究員日記に続いて,現果樹研究部の前身組織である,旧柑橘支場の開設当時を撮影した写真の第2弾は,開墾園地での岩石との格闘風景です。

当時の圃場造成に関わったOBの回顧録によれば,試験圃場の造成に着工したのは,1953(昭和28)年4月6日で,当時の庁舎付近一帯は雑木林で,所々大きな岩石が露出していたようです。

このため,果樹園となる予定の用地からは,掘っても掘っても大きな岩が出てくるため,仕事は遅々として進まなかったそうです。

それでも,造成に携わった職員とパートの従業員とで一つ一つの岩石を掘り起こし,割って,園地の外まで担いで運搬し,それらを園地周辺の石垣作成のための石積み作業に用いたようです。

石出しの様子石割りの様子
▲石出し,石割りの様子

建設に携わった職員は,遠方からの通勤が体力面で厳しいため,柑橘支場付近に下宿して対応したのみならず,造成に要した1年間は試験研究ができない状況だったとの事でした。

まさに岩石との格闘の日々だったのでしょうね。

考えただけでも気が遠くなりそうですが,回顧録には,「誰もが建設の意欲に燃えており,気分はスッキリしていた。」とありましたので,通常の勤務では得られない貴重な体験でもあったのかもしれませんね。

続出した石の運搬の様子石積みの様子
▲続出した石の運搬の様子と石積みの様子

(果樹研究部Nh)

令和4年4月13日  旧柑橘支場の開設当時の様子 Part1 開設前後の風景

柑橘支場建設前の風景
▲柑橘支場建設前の風景

4月12日の研究員日記では,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場や三原にあった旧柑橘支場で勤務経験を有するOBから,両組織の開設当時の貴重な写真を頂いたことを記しましたが,今回は,旧柑橘支場の開設前後の風景を撮影した貴重な写真を紹介します。

旧柑橘支場は,1954(昭和29)年に,県の向島柑橘母樹園を発展させて三原市木原町に移転することにより,正式名称「広島県立農業試験場柑橘支場」として開設されました。

柑橘支場柑橘定植後の風景
▲柑橘支場柑橘定植後の風景

これにより,戦時中から中断されていた,柑橘栽培に係る本県での試験研究活動が本格的に再開されました。

建設に当たっては,柑橘栽培への関心が高まっている時期でもあり,建設費1350万円のうち産地から450万円の寄付を得て,県内各地の柑橘同志会員の多大な奉仕活動も受け,産地と一体となって誕生し,「三原の試験場」として親しまれたそうです。

また,本県の柑橘産地は,これを機に沿岸部にも一気に拡がったようです。

開設前後の風景写真は大変のどかに見えますが,旧柑橘支場の開設には,生産者や関係団体等の熱い期待が込められていたようですね。

柑橘支場閉場前の風景
▲柑橘支場閉場前の風景

(果樹研究部Nh)

令和4年4月13日  若手研究員奮闘中!

果樹研究部常緑チームの4月は,圃場の準備と貯蔵果実の調査で大忙しです。

先日のチーム会議で,入庁2年目の若手研究員が先輩研究員へ「圃場での試験を組み立てる上で大切なことは何ですか」と質問していました。先輩研究員からは「均一な苗を均一に管理し,処理による差が正確に出るように準備すること」との回答でした。

これは実践するしかありません。ちょうど圃場では,広島県が育成したカンキツ新品種「瑞季」の大苗を圃場に定植する作業中。若手研究員は,会議や資料作成の合間を縫って,定植作業に参加しました。ビニルハウスの中から大苗を運びだしてトラックに乗せ,前日までに植穴を掘った圃場へ。台木との接ぎ木部が土に埋もれてしまわないように高さや枝の向きに注意しながら定植。この日は暑かったため,上着を脱いで半袖シャツになって頑張りました。ところが,最後に乾燥防止と雑草抑制のために稲わらを株元に敷き詰めていると,稲わらに触れた腕がかゆくなって赤くなってしまいました。それでも最後まで作業をやり切り,圃場定植は無事終了しました。明日は筋肉痛になってないかな?

毎朝,出勤したらまず担当するハウスの様子を見て回るなど,頼もしく成長しています。一緒に頑張りましょう!

(果樹研究部Y&O)

令和4年4月12日  懐かしの先輩方の果樹研究部訪問と嬉しいプレゼント

庁舎前ロータリーでの集合写真カンキツ研究圃場の視察の様子

本日の午後,現果樹研究部の前身組織である,旧広島県果樹試験場や三原にあった旧柑橘支場で勤務経験があり,現在は本県を含めた中四国,近畿,九州にお住いの先輩方が久しぶりに当部を訪ねて来てくださいました。

いずれの皆さんも現役時代に安芸津の地に居住経験があり,広島県の果樹産業への貢献を目指して,それぞれの専門分野で地道に実績を積み重ねて来られた蒼々たる先輩方です。

訪問者の中には,退職後に県内外で果樹栽培に携わり,自らが生産者として活躍されている方も数名おられ,先輩方を知るベテラン研究員との果樹談義に大いに花が咲きました。

最年長の方におかれては,90歳に至る今日まで心身ともに健康を維持され,研究圃場の見学の際に軽やかに歩かれるお姿を拝見できました。

また,自園で生産した完熟果実の直販で多くの顧客に喜んでいただくことに生き甲斐を見出しておられる方もいらっしゃり,果樹園の改植により有望新品種を導入して更なる経営発展に夢をはせるお話等もお聴きできました。

果樹への溢れる情熱を持ち続けておられる先輩方のお姿を拝見するにつけ,私達もこのように年齢を重ねていきたいと思って希望と勇気をいただくとともに,現役職員への温かい激励のお言葉も頂戴しました。

また,訪問時には,旧広島県果樹試験場や旧柑橘支場における,設立当時からの大変貴重な写真も大量に頂きましたので,近いうちに研究員日記で紹介します。

(果樹研究部Ky&As&Nh)

令和4年4月5日 もうすぐ収穫,露地栽培のカンキツ「黄宝(きほう)」

黄宝(きほう)を遠くから撮影した写真黄宝(きほう)を近くで撮影した写真黄宝(きほう)の果実の写真

2月22日の研究員日記では,果樹研究部の施設内で栽培しているブンタン系品種,「黄宝」と「瑞季」がほぼ完熟したことを紹介しました。
これらの2品種は,当部で育成し,品種登録された品種で,露地で栽培すると,市場に出回るカンキツ類が少なくなる4月に完熟します。
このため,端境期に出荷可能なカンキツ品種として貴重です。 先日,当部のカンキツ研究圃場を巡回していたら,露地栽培している「黄宝」の果皮が鮮やかな黄色を呈しており,もうすぐ収穫できそうです。
当部が推奨する,これらの有望2品種を本県のカンキツ産地で多くの方々が生産してくださることを期待しています。
(果樹研究部Yy&Nh)

令和4年4月4日 サクラの開花とともに果樹の農作業が一段と慌しくなりそうです

果樹研究部にある谷川沿いの桜並木満開のマメナシの花ナシ「豊水」の花蕾

 4月1日の研究員日記では,果樹研究部と管理第二課のある安芸津職場のサクラの花が満開となったことを紹介しましたが,ここの敷地内で最も見栄えするサクラは,隣接する農研機構との谷筋に植えてある,小川沿いのサクラ並木です。
このサクラ並木は,この職場が開設されたころに植えられた樹なので,既に50年を経過した老木で,樹容積が大きい割には花の量が以前に比べて少なくなりつつあります。
しかし,一段と高い位置にある園内道から眺めると,いまだに満開時には見事な咲きっぷりで,今年も私たちの目を楽しませてくれています。
一方,当部のモモ園に目を移すと,3月24日の研究員日記で紹介した,早咲き品種のモモ「さくひめ」は既に落弁期に差し掛かっており,モモ「あかつき」の花が咲き始めています。
ナシ園では,早咲き系統のマメナシがちょうど満開となり,白い可憐な花を咲かせていますが,主要品種の「豊水」や「幸水」は花蕾が膨らみ,うっすらとピンクがかった蕾がやっと顔を覗かせ始めたところです。
サクラの開花とともに果樹の生育も次第に加速していますので,当部における本年の農作業も一段と慌しくなりそうです。
(果樹研究部Nh)

令和4年4月4日 県内の足場管ハウス建設企業様,関係業者様とアスパラハウス・足場管ハウスを視察

視察の様子3視察の様子4

足場管ハウスの建設を担う県内企業様と電気工事会社様が来所されました。
ハウス内の制御機器である自動灌水システムや自動調光システム等の設置方法や注意事項について聞き取られていました。
(栽培技術研究部S&K)

令和4年4月4日 尾道の新規就農予定者,ハウスアスパラガス・足場管ハウスを視察

視察の様子1視察の様子2

尾道の新規就農予定者の方が,当センターの圃場見学に来られました。
アスパラ高畝栽培の導入を希望されており,畝の幅や土の種類などの詳細についての質問に対し,研究員が懇切丁寧に答え理解を深めていただきました。
(栽培技術研究部S&K)

令和4年4月1日 青空の下で,安芸津職場で新年度がスタート

ミカン園の法面に生えた土筆果樹研究部敷地内にある満開の桜

今日から4月となり,果樹研究部と管理第二課のある安芸津職場では,ミカン園の法面には土筆が顔を覗かせ,晴れ渡った青空の下ではサクラの花が満開となり,ちょうど見ころを迎えています。
当職場では,当センターの安芸津と八本松に新たに着任された8名の職員をお迎えし,本日の午後に着任式が行われました。
この後,安芸津の職場では,オリエンテーションが開催されました。
新たに着任された皆さんには一日も早く職場に馴染んで頂き,共に,総合力,供創力,発信力を発揮し,新たなイノベーション創出を目指しましょう!

(果樹研究部&管理第二課)

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