ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

研究員日記

印刷用ページを表示する掲載日2018年8月17日

当センターの研究員が順番に日記を書きます。謎多き?研究員の日常をちょっとだけご紹介します。

平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年4月~9月 平成29年10月~平成30年3月 平成30年4月~

平成30年8月17日 気になる果樹研究部の貯水池の水位は…? (その2)

貯水池
梅雨明けから2週間余り経過した7月23日の研究員日記では,果樹研究部の貯水池の水位が満水時よりブロック2つ分下がっていることを報告しました。
その後も猛暑が続く中,3週間余りが経過しました。
途中,台風の接近に伴う降雨のお陰で若干の雨水の流入もあり,昨日時点の貯水池の水位は満水時よりブロック4つ分下がっている状態で留まっていました(左側の写真)。
なので,現時点では貯水池からの取水はなんとか可能ですが,今後も樹体を維持するためのかん水が続くことから,もう少し貯水池の水量を確保したいところです。
そう思っていたら,昨日の午後に,山々を臨む北の空から薄暗く不気味な曇が南下し,久しぶりに纏まった降雨がありました(中央と右側の写真)。
一夜明けて貯水池の水位を見れば,水位の上昇は1cmにも及びませんでしたが,例えお湿り程度でも,果樹を潤す貴重な降雨となりました。
未だ,7月上旬の豪雨災害の爪痕があちこちに残る中で,強い雨は復興の妨げになりますので今後もご遠慮したいものの,果樹の健全な生育のためには,お湿り程度の雨なら,時折降って欲しいものです。
(果樹研究部Nh)

平成30年8月16日 ブドウ園への迷い犬

犬
果樹研究部のブドウ園に侵入した野獣については,6月14日7月12日8月6日の研究員日記でご紹介しましたが,其々の対策後には再侵入の痕跡は見当たらず,順調にブドウが収穫できているので,ホッとしているところです。
とは言うものの,今日,ブドウ園の周囲にある電柵を掻い潜って新たに侵入してきたのが,写真の野犬です。
近づくと尻尾を振って愛想をするので飼い犬のようにも思えますが,首輪がありません。
猟犬に詳しい職員に確認したら,「プロットハウンドに似ている」との回答がありましたが,職員が追い払おうとしても,ブドウ園から出て行こうとせず,時間切れになりました。
なので,今日のところは,番犬代わりに園内に放置して,様子を見ることにいたしましょう。
でも,明日こそは,なんとかしなければ…。
(果樹研究部Dm&Mc&Nh)

平成30年8月10日 ブドウの収獲シーズン到来

ブドウ
今年度の研究員日記のコーナーでは,5月29日の開花期におけるジベレリン処理作業の記事を皮切りとして,これまでにブドウの栽培管理や獣害等に関する記事を13回に渡ってご紹介してきましたが,いよいよブドウの収穫シーズンが到来し,果樹研究部では今週の半ばからブドウの収穫が始まりました。
今週収穫した品種は,「安芸クイーン」(左端の写真)や「藤稔」(左から3枚目の写真)です。
樹から果房を切り取って,選果場で果房を袋から取り出し,果粒を調整した後に,今年の初出荷となりました(左から2枚目と3枚目の写真)。
栽培管理に関わった職員は,今年も無事に収穫できて,満面の笑みでした(右端の写真)。
(果樹研究部Sn&Nh)

平成30年8月9日 公用車の始業点検講習会

始業点検
今日は,安芸津に勤務する果樹研究部&管理第二課に所属する職員を対象に,公用車の始業点検講習会を実施しました(左側の写真)。
エンジンオイル,ブレーキ液,冷却水,ウインドウォッシャー,バッテリー液,ベルト等の「ボンネットを開けて点検する箇所」を始め,タイヤやランプ等の「車両の周りを見て点検する箇所」,さらには,パーキングブレーキレバーやワイパーブレードゴム等の「運転席に座って点検する箇所」について,一通りの点検事項を確認した後,パンクした時の交換の留意点,バッテリーがあがった時のブースターケーブルの接続箇所と順序(中央の写真)及び発煙筒の使い方(右側の写真)等,万一の際の対応についても確認することができました。
講師の皆さんの周到な準備と丁寧な説明により,参加者が日頃気になっていた事項を改めて正しく知ることができ,有意義な研修となりました。
講師を務めていただいた竹原郷心会の関係者の皆様,暑い中,誠にありがとうございました。
(果樹研究部&管理第二課As&Te&Nh)

平成30年8月9日 ナシの収獲シーズン到来

ナシ
今年度の研究員日記のコーナーでは,5月30日の摘果作業の記事を皮切りとして,これまでにナシの栽培管理に関する記事を4回に渡ってご紹介してきましたが,ナシもいよいよ収穫シーズンが到来し,果樹研究部では今週初めからナシの収穫が始まりました(左側の写真)。
今週収穫した品種は,「愛甘水」や「幸水」です。
梅雨明けが平年に比べて10日以上も早く,その後に続いた酷暑はナシには堪えたらしく,初収獲の日には「焼け熟れ(日焼け)状態」や「過熟果」(右側の写真)の果実が例年に比べて多く見られました。
(果樹研究部Sn&Nh)

平成30年8月8日 トルコギキョウの定植

トルコ
10月開催予定の全日本花卉品種審査会に向けて,トルコギキョウの定植作業を行いました。農業技術指導所の普及員も実地研修を兼ねて,応援に駆けつけてくれました。本日植え付けたのは,22品種,約3500本のトルコギキョウ。秋には見事な花を咲かせてくれることでしょう。
(技術支援部SY)

平成30年8月8日 狩猟免許

テキスト
8月7日の研究員日記では,現地のブドウ園で「はこわな」により獣を駆除している例があることを報告しましたが,野生の鳥獣を捕獲するためには,狩猟免許の取得が必要です。
狩猟免許には,使用できる猟具の種類に応じて,「網猟」,「わな猟」,「第一種銃猟(装薬銃&空気銃)」,「第二種銃猟(空気銃)」の4種類の狩猟免許があります。
6月14日7月12日8月6日の研究員日記で報告したように,果樹研究部の果樹園でも獣害に悩まされており,今後,捕獲の必要性も生じると思われましたので,この度,「わな猟」による狩猟免許試験を受験しました。
狩猟に関する知識や経験は全くありませんでしたので,狩猟免許の初心者講習会に出席し,狩猟読本や狩猟免許試験例題集(左の写真)を勉強して受験に臨みました。
この度の試験は,もともと7月に受験する予定でしたが,豪雨災害により延期となり,1ヶ月遅れでやっと受験できました。
免許取得後には,右の写真のように,早く「はこわな」で狩猟を行いたいところですが,狩猟免許の取得は入口にすぎず,免許取得後には,広島県に狩猟者登録を申請し,狩猟者登録証と狩猟者記章が交付されて初めて狩猟ができるようになるそうです。
とは言え,受験者としては今回の試験の合否が気になるところであり,人事を尽くした後は「果報は寝て待て」の諺通りに,3週間後に届く通知が朗報となるのを気長に待つことにいたしましょう。
(果樹研究部Nh)

平成30年8月7日 現地ブドウ園で見かけた獣害対策

ブドウ園
果樹研究部のブドウ園における獣害対策については,6月14日7月12日8月6日の研究員日記で報告しましたが,今日は,先週末に現地ブドウ園で見かけた獣害対策をご紹介します。
左端の写真のブドウ園では,ハクビシン等の小動物がブドウの樹の上に登っていくのを阻止するため,高さ2cm程度の突起物が沢山付いているプラスチック製の用具が幹に巻きつけてありました。
また,小動物は園の周囲にネットを張っていても,ネットの下に潜って侵入しやすいので,左から2枚目の写真にあるように,園周辺の地際部を約40cmの遮蔽資材で囲い,周囲のネットと連結させている園地もありました。
前記の2つの方法は獣を寄せ付けない対策ですが,右から2枚目の写真にあるように,獣を駆除するための「はこわな」を仕掛けてある園地もあり,ここではアナグマやアライグマが捕獲されたそうです。
この園地では,「はこわな」とともに,右端の写真のように,暗視カメラを設置してあるのですが,アライグマが園地周囲に張っているネットを伝ってブドウ棚の上に登り,そこから園内に侵入して果粒を食害している様子が写っていたそうです。
となれば,上記の対策は其々に効果があったようですが,まだ他の対策も必要かもしれませんね。悩ましいなぁ~!
(果樹研究部Ss&Sn&Nh)

平成30年8月6日 ブドウ園で通せんぼしているのは,だぁ~れ?

カカシ
今日は,周囲を山林で囲まれている果樹研究部のブドウ園での話題です。
6月14日の研究員日記では,定植したブドウ苗の葉が何者かに食害を受けたため,苗木の周囲をネットで囲ったことを,また,7月12日の研究員日記では,小動物がブドウ園に侵入して果粒をつまみ食いしたため,比較的大きな動物の侵入を阻止することを目的とした電柵に加えて,細かいネット状の電柵で園の周囲を囲ったことを紹介しました。
そして,ブドウの収穫期が近づいた先週末には,上の写真の通り,新たに4体の案山子がブドウ園に登場しました。
でも,これは何の対策…?
実は,1頭の猿が2年前の夏にブドウ園に侵入して以来,毎年この時期に案山子を設置しているのだそうです。
設置効果を尋ねてみれば,「今のところ被害なし!」とのことですが,本当…?
両腕を伸ばした姿は,どことなく,十字架に張り付けられているようにも見えるけど,通せんぼ…?
着衣から判断すれば,左側の2体が男性で,右側の2体が女性かなぁ…?
えっ,左端は女性だって…? ビミョ~ッ!
設置者に似せて,作成したって…?
それなら,もっと魅力的なのでは…?
まぁ,魅力的すぎると猿を寄せつけてしまうので,この程度の不気味さが良いのかもね!
でも,これって,本当に効果があるのかなぁ…?
ともあれ,今年も案山子が活躍して,美味しいブドウが無事に収穫できますように…!
(果樹研究部Ok&Mt&Dm&Mc&Nh)

平成30年8月3日 ブドウの生産技術に係るニーズ調査&営業活動

ブドウ
7月26日の研究員日記では,農林水産関係技術開発・普及・行政総合連携会議の果樹専門部会が開催されたことを報告しました。
今日は,当センターでブドウを担当する研究員ら3名が,落葉果樹の現地指導に関わる農業技術指導所の職員に案内してもらい,前記の会議で提案のあったブドウ生産上の技術課題について,実際に生産現場での実情を理解するためのニーズ調査に出かけました。
また,合わせて,果樹研究部における近年の研究成果の1つである,「光反射シートを利用したブドウの収量増加技術」を現地で試行(左側2枚の写真)している3つのブドウ農園で,園主の方から本技術に係る感想をお聞きし,意見交換させていただく営業活動の機会も持ちました。
訪問したブドウ園では,猛暑の中で例年以上の日焼け果(右から2枚目の写真)の発生を憂慮しつつも,例年より良好な着色で,高品質なブドウの生産が期待できるようでした(右端の写真)。
今回の訪問は,県内で生産が増えているブドウ有望品種の生産上の課題解決に向けたニーズがあることや,新たに開発した技術を生産現場に導入する際の留意点等を把握できる大変貴重な機会となり,機を捉えて生産現場の実情を知ることの必要性を改めて実感しました。
ご対応いただいた皆さんには,お忙しい中,誠にありがとうございました。
(果樹研究部Ss&Sn&Nh)

平成30年8月3日 果樹研究部の職員の夏バテ対策-続編「謎の健康食品」

ニンニク
7月25日の研究員日記に「果樹研究部の職員の夏バテ対策飲料」として紫蘇ジュースをご紹介しましたが,その後に,日々,炎天下で作業している職員から,「飲料ではないけれど,職場内で秘かにブームになっている,プチ健康食品がある」との情報提供がありました。
その健康食品とは, 職員が自宅の畑で栽培したニンニク球を掘り上げ後,炊飯器を使って約2週間熟成させて作成した,黒ニンニク(上の写真)です。
写真の下側にある小片の薄い皮を剥いて,黒くなった部分を毎朝2~3片食べると元気満点だとか…。
そこで,早速,黒ニンニクを御裾分け頂き,私も試食してみれば,ネットリとした食感で,干しプルーンに似た甘酸っぱさがあり,クセになる美味。
しかも,臭みは全く残らず,翌朝の目覚めも快適!
そこで,翌日,調子に乗って一気に20片食べてみたら,この時には流石にノボセました。
なので,食べ過ぎにはご注意を!
なんでも,職場には会費制の「黒にんにく愛好会」なるものがあるそうで,会員数は次第に増加しているとのこと。
もちろん,黒ニンニクの味と効果に魅了された私も入会しましたよ。
この猛暑を乗り切るアイテムがまた1つ増えました。
(果樹研究部Dm&Mt&Nh)

平成30年8月2日 ミカンハダニの緊急防除

防除
今日も太陽が燦々と照りつけ,積乱雲が沸き立っています(左端の写真)。
今年は,梅雨明けが平年に比べて10日以上も早く,猛暑が続いている影響か,果樹研究部のカンキツ園におけるミカンハダニの発生が例年よりも2~3週間早まっています。
このため,今は1年で最も暑い時期ですが,多くの職員の協力により,全てのカンキツ園を対象とした緊急防除を実施しました。
キャビンの付いたスピードスプレーヤー(左から2枚目の写真)による防除であればクーラーの効いた運転席の中から快適に薬剤を散布できるのですが,果樹研究部のカンキツ園の多くは,まだ手散布(右側の2枚の写真)を必要とする栽植となっています。
このため,厳しい暑さの中,完全防備による着衣によって,過酷な防除作業となります。
この実態は県内産地でも同様ですが,こんな環境では後継者が育つはずはありませんよね。
なんとしても,お手本となるような,楽々快適防除が実現できる圃場づくりを,まず,果樹研究部の圃場から実現しなくてはなりませんね。
研究員の皆さんは,こうした意識を高く持って,圃場等の改善に取り組んでくださいね。
(果樹研究部Km&Hm&Nh )

平成30年8月1日 果樹の生育だより-(26)カンキツ類の摘果

カンキツ
果樹研究部のカンキツ園では,5月に開花期を迎えた後,果実は順調に肥大し,現在3~4 cm位の大きさに育っています。
この時期のカンキツ類は生理落果が終了している時期ですので,樹の負担を軽減し,程良い品質の果実を生産するために,樹上に残った多すぎる果実を摘み取る,「摘果」と呼ばれる作業が行われます。
今日は,猛暑の続く中,炎天下の果樹研究部のカンキツ園で,不要な枝の取り除きとともに,カンキツ類の摘果を行いました。
猛暑の中,秋以降の収穫に向けて,摘果以外にも,かん水作業を始めとする,気の抜けない栽培管理が今後も続きます。
(果樹研究部Km-1&K m-2&Nh )

平成30年8月1日 原小学校様からのメッセージ

原小学校
7月12日の社会見学で来所された原小学校様から,お礼のメッセージと壁新聞が届きました。当日に学んだこと,印象に残ったことが書かれていました。私の説明をよく聞いてもらえたようで,うれしいです。早速,1階の掲示板に張らせていただきました。22名の児童の皆様,ありがとうございました。
(技術支援部SY)

平成30年7月31日 アスパラガスの現地研修会

アスパラ広島県園芸振興協会のアスパラガス研修会が,当センターと現地圃場で開催されました。
生産者や関係機関の職員など,100名余りの方々が参加しました。
病害の防除と増収対策について,2名の研究員が講習を行いました。
また,試験圃場の生育状況も確認して頂きました。
栽培に関する突っ込んだ質問も出され,会場は白熱しました。

今回の研修が生産量の増大につながることを期待しています。
(技術支援部 SY)

平成30年7月27日 ブドウの研究成果に係る視察対応

ブドウ
県内でブドウを生産する視察者に対応しているのは,S主任研究員。
まずは,7月24日の研究員日記でも紹介した,「ブドウの根域制限栽培システム」に係る実証展示圃場に,次いで,「環状剥皮」と「光反射シートを利用したブドウの収量増加技術」の実証展示圃場にご案内し,研究成果をご説明しました。
視察者からは,人気品種である「シャインマスカット」や「ピオーネ」に関する質問等が相次ぎ,S主任研究員の丁寧な説明を聞き逃すまいとメモを取る熱心な生産者もおられました。
果樹研究部には,ブドウ以外にも,レモンを始めとするカンキツ類や,ナシ,モモ,イチジク等もありますので,県内の果樹生産者の皆様の視察をお待ちしています。
このホームページの「視察・見学」の欄にある申請書にご記入いただき,果樹研究部にFAX送信いただければ日程等を調整いたしますので,ぜひ,お越し下さい。
(果樹研究部Sk&Ss&Nh)

平成30年7月26日 農林水産関係開発・行政・普及連携会議の果樹専門部会を開催!

会議
「ひろしま未来チャレンジビジョン」に掲げる本県農林水産業のめざす姿を実現するため,農林水産関係技術開発・普及・行政総合連携会議が設置されており,本日は果樹専門部会が安芸津で開催されました。
午前中は,参加者28名が一堂に会し,果樹研究部から研究開発状況や成果移転計画等を紹介するとともに,農業技術指導所を始めとする農林水産局の各機関から提出された31の技術課題の背景,概要および現状認識を共有しました。
午後からは,優先して解決すべき技術課題を絞り込んだうえで,常緑果樹分科会(左端の写真)と落葉果樹分科会(左から2枚目の写真)に分かれ,具体な意見交換を行いました。
分科会では,現場の直面する技術課題に係る実態報告や個々の考える対策案等について活発な意見交換がなされ,最後に再び全体で集まって分科会での主な意見を報告し合い,今後に向けて意識の共有を図りました(右側の2枚の写真)。
こうした取組が相互の連携強化に繋がり,1つでも多くの生産現場の課題解決に結びつくよう,頑張りましょう!
(果樹研究部As&Js&Nh)

平成30年7月26日 果樹の生育だより-(25)貯蔵した広島レモンを出荷しました

レモン
昨日の研究員日記の最後の一文に,「もっと沢山の広島レモンを夏場に生産・出荷するための技術は大事ですね。」と記しました。
実は,あるんですよ,果樹研究部が開発した「広島レモンの周年出荷技術」が…!
果樹研究部では,これまでに,広島レモンの長期貯蔵中のロスを軽減するための技術開発を進めてきました。
そして,本日は,その技術を活用して長期貯蔵したレモンを選果し,約1tを出荷しました(上の写真)。
この時期のレモンは大変貴重ですので,高値で販売できますよ。
広島レモンのみに適用する技術ですので,広島レモンの価値向上に向けて大いに活用していただきたい!
関心のある方は,まずは当センターのホームページで果樹研究部のレモンに係る成果を御覧いただき,必要であれば当研究部まで御相談ください。
(果樹研究部Tk&Ky&St&Nh)

平成30年7月25日 果樹研究部の職員の夏バテ対策飲料は…?

飲料
相変わらず猛暑が続き,空には積乱雲が大きく育っています(左端の写真)。
職場の冷蔵庫内には,スポーツドリンクを始めとして,個々が持ち寄った様々なドリンクが冷やされていますが,日々,炎天下で汗だくになって作業する果樹研究部の職員は,一体どのような夏バテ対策を行っているのでしょうか?
私の夏バテ対策は,梅ジュース(左から2枚目の写真)ですが,女性が飲んでいるジュース(右から2枚目の写真)は,何ぁ~に?
そう,これは,紫蘇(右端の写真)で作ったジュースです。
やはり,暑い時期には,身体が甘酸っぱい飲み物を欲しがりますが,この紫蘇ジュースは,私が飲んでいる梅ジュースよりも,優しい甘酸っぱさがありますね。
紫蘇ジュースの効能には,疲労回復効果と食欲増進作用があるので,夏バテのだるさや食欲不振の症状に効果的なんだそうです。
なので,自宅で紫蘇を栽培している職員が紫蘇ジュースを沢山作って,休憩時間に職員で分け合って飲んでいます。
でも,本音を言えば,果樹研究部なので,広島レモンの果汁を摂取したいですね。
もっと沢山の広島レモンを夏場に生産・出荷するための技術は大事ですね。
(果樹研究部Km&Nh)

平成30年7月24日 果樹の生育だより-(24)ブドウの根域制限栽培システム

ブドウの根域制限栽培
本日の研究員日記では,ブドウの根域制限栽培システムをご紹介します。
このシステムは,故今井俊治博士が当センター在籍時代に開発し,平成18年に「高品質と軽労化が図れるブドウ根域制限栽培システムの開発」により文部科学大臣表彰(科学技術賞)を受けた,ブドウの革新的栽培システムです。
このシステムは,(1)密植・根域制限による早期成園化(左側の2枚の写真),(2)拡大型根域制限栽培のシステム化(左から3枚目),(3)軽労かつ効率化のためのブドウ棚の開発から成り,早期成園化,高品質,安定生産,作業の省力・簡易化技術を実現したものです。
果樹研究部のブドウ園には,本栽培システムを始めとして,「光反射シートを利用したブドウの収量増加技術」等の研究成果を実証展示していますので,関心のある方は一度お越しください。
なお,ブドウの根域制限栽培システムを導入されているブドウ農園は県内外に数多くありますが,果樹研究部のある東広島市安芸津町内のS農園でも開発当初から導入し,このシステムを活用したブドウ生産が継続されています。
S農園の根域制限栽培により生産されたブドウは,本日から町内風早地区にある国道185号線沿いの直売所(右端の写真)で「ピオーネ」を始めとする4品種が販売されており,人気を博しているようですので,お近くの方はお早めにどうぞ !
(果樹研究部Sk&Ss&Sn&Nh)

平成30年7月24日 果樹の生育だより-(23)ブドウ園のかん水対応

ブドウ園
毎日,ジリジリと灼熱の太陽が照り続けていますね。
これだけ猛暑が続くと,植物体からの蒸散も激しく,かん水による水分補給は欠かせません。
果樹研究部のブドウ園では,自動かん水が可能なシステムを導入していますが,担当の職員は不測の事態を想定して樹体の様子やかん水指令の状況を定期的に見回っています。
昨日は余りの暑さにより,かん水指令機の作動が多く,貯水池から引き込んでいる揚水タンクからの水の配水が間に合わなくなったため,急遽,運搬車に水を積んで,手かん水を追加実施しました(左側の2枚の写真)。
このため,今日は,貯水池からの水に加えて上水も揚水タンクに引き込み,緊急の措置を講じています(右側の2枚の写真)。
なんとしても,大切なブドウ樹を守らねば…!!
(果樹研究部Dm&Mc&Wd&Sk&Sn&Sk&Nh)

平成30年7月23日 果樹の生育だより-(22)ナシ園の除草と小動物対策

ナシ園
7月12日の研究員日記では,果樹研究部のブドウ園の果粒が微かに色づいた頃に小動物が園内に侵入し果粒をつまみ食いしたことから,園の周囲を細かいネット状の電柵で囲み,これ以上の被害を受けないような対策を施したことをご紹介しました。
この度は果樹研究部のナシ園の小動物対策です。
このナシ園は園全体を多目的ネットで覆っていますが,ネット周辺の雑草が伸長し,ネットの下部が持ち上げられて小動物が侵入しやすい空間が生じていました(左端の写真)。
このため,園内と周辺の除草(左から2枚目の写真)を行うとともに,丁度,このナシ園に植えてある「愛甘水」(右から2枚目の写真)の陽光面の果皮がほんのり色づいてきた時期でもありましたので,例年,侵入経路となっている南面のネットの傍にブドウ園同様の細かいネット状の電柵を設置しました(右端の写真)。
小動物に横取りされることなく,今年も美味しいナシが無事に収穫できますように…!
(果樹研究部Dm&Wd&Ss&Sn&Mt&Nh)

平成30年7月23日 気になる果樹研究部の貯水池の水位…

貯水池
梅雨明けから2週間余りが経過しました。
豪雨から一転して猛暑が続いています。
「もう豪雨はご勘弁願いたい!」とは思うものの,植物にとっても水は大切です。
このまま照り続けると干ばつが気になります。
左側の写真に写っている池の中の建物は,果樹研究部の貯水池からの吸水管のある施設。
確か,満水時における水深は1m以上あったはずだが,かなり水位が下がっているような,嫌な予感…。
そこで,右側の写真で,貯水池の周囲を囲むブロックで水位の低下を確認してみれば,既に満水時よりブロック2つ分下がっている…?
一難去って,また一難!
新たな課題への対処を検討する必要があるかも…。
(果樹研究部Nh)

平成30年7月20日 貯水池のヒシ(菱)の除去作業

ヒシ除去作業
今日も厳しい猛暑が続いており,暑中お見舞い申し上げます。
さて,6月26日の研究員日記では,果樹研究部の貯水池にヒシ(菱)が発生し,4月以降には,職員が月に1~2度,ボートに乗ってヒシの除去作業を行っていることをご紹介しました。
今日は,7月のヒシ除去作業日です。
救命胴衣を着用した職員が二人一組となって,一人がオールを漕ぎ,一人が水面のヒシをボートの中に引き上げていきます。
水面はヒンヤリして気持ちいいのですが,この作業自体は,ボートが転覆しないようにバランスを取りながら進めていかなければならず,結構大変です。
まさに,水面での二人の阿吽の呼吸が必要です。
今日も抜群のチームワークを発揮して,ヒシの除去作業を無事完了!
炎天下での作業,ありがとうございました。
(果樹研究部Dm&Sh&Nh)

平成30年7月17日 簡易被覆栽培におけるブドウ樹のフィルム除去

ブドウ園
梅雨明け後は,猛暑により日中の高温が続いていますね。
果樹研究部のブドウ園では,毎年,梅雨明け直後に簡易被覆栽培(左端の写真)のブドウ樹のフィルム除去を実施していますが,今年は梅雨明けが早まったので先週末に除去作業を行いました(中央と右側の写真)。
広島県におけるブドウの簡易被覆栽培は,1970年頃から導入されましたが,灰色かび病,晩腐病,べと病等の主要病害の被害を抑制しやすいことや,ジベレリン処理による無核果生産の安定性が良いこと等から短梢剪定樹で広く普及し,今ではこの栽培方法が定着しています。
しかし,ブドウは平棚栽培ですので,夏季から秋季にかけてフィルムを掛けたままにしておくと,棚面がブドウの生育を妨げるくらいに高温となって品質不良に繋がることや,台風による風害を受けやすくなるため,この時期にフィルムを除去しています。
フィルム除去後には,大切な葉をべと病等から守るために農薬を散布し,収穫を待ちます。
これだけ万全を期したのですから,今年も高品質なブドウが収穫できるに違いありません。
収獲が待ち遠しいなぁ~!
(果樹研究部Sk&Ss&Sn&Nh)

平成30年7月12~13日 果樹研究部の災害復旧奮闘記-(3)油圧ショベルの確保&崩落箇所の土砂除去

災害復旧
果樹研究部の崩落箇所下方の道路を遮断している土砂を除去する必要があったため,油圧ショベルのレンタルが必要でしたが,貸出し業者の油圧ショベルは県内各地の災害復旧のため貸し出されており,使用できない状態でした。
このため,12日の午後に,急遽,農業技術センター本所にある油圧ショベルを借りて,安芸津と八本松間をトラックで運搬しました。
果樹研究部から農業技術センター本所には,通常なら蚊無トンネルを通る経路で所要時間40分程度で運べるのですが,この経路が土砂崩れにより通れなかったため,西回りの経路を選びました。
大田経由のルートは,急カーブが多く,道路幅が狭く,道路の勾配も急で,さらに土砂崩れや道路の陥没により片側通行の危険な個所が多いため,できれば通行したく無い経路です。
しかし,往路は交通規制により他の経路が通れず,やむなく空荷のトラックで通行しました。
帰路は,油圧ショベルを積み込み,荷台からアームが1m程度はみ出ていた(左端の写真)ので,交番に立ち寄り,はみ出し運搬の許可をもらい,より安全な西回りの迂回経路を使って,1時間強の所要時間をかけて無事に帰庁しました。
油圧ショベルを確保できたお陰で,13日の土砂除去(中央の写真)は無事に完了し,崩落箇所下方の道路が通行可能になりました(右端の写真)。
この復旧作業に従事した職員は,「この3日間の重労働と,油圧ショベル運搬の緊張感で疲れましたが,任務を無事に達成した今は,なんだか満足感で満たされています。」とのことでした。
(果樹研究部Hm&Nh)

平成30年7月13日 果樹研究部の果樹園周辺の交通標識

交通標識
梅雨が明けて,積乱雲がモクモクと発生し,本格的な夏がやってきましたね。
果樹研究部の職員は,灼熱の陽光を受けながら,炎天下の研究圃場での作業に精を出しています。
さて,本日の研究員日記では,果樹研究部が独自に作成し,果樹園の周辺に設置している,交通標識をご紹介します。
左から2枚目の写真は,「時速20km以下での徐行」を促す標識です。
果樹研究部の果樹園の周囲は防風樹で囲まれており,見通しの悪い交差点が多いため,この標識が当部の圃場周辺に最も多く設置してあります。
中央の写真は,交通量の多い広い道路と交差する,見通しの悪い園内道に設置してある,「一旦停止」を促す標識です。
また,急傾斜の道路の手前には,右から2枚目の写真にあるように,「急坂低速走行」の標識を立てています。
さらに, 未舗装の道路には,右端の写真にあるように,「路面凹凸注意」の標識が設置してあります。
これら4つの標識は,職員の注意を喚起し,交通事故の防止に貢献していますが,炎天下では注意が散漫になりがちなので,今一度,これらの標識を意識して,事故の無いように注意しないといけませんね。
(果樹研究部Nh)

平成30年7月12日 果樹研究部の災害復旧奮闘記-(2)崩落箇所の遮水対策

災害復旧
連日,炎天下で陽光が照り続けたことにより,崩れた土砂が随分乾燥してきました。
このため,崩落箇所(左端と中央の写真)に安全に入れると判断し,崩落したカンキツ圃場の斜面における遮水目的のブルーシートを常緑班の研究員と非常勤職員が総出で張りました。
まず,シートを張る箇所の周辺の草を刈り,枝や根などの突起物を除去しました。
これまでの経験上,突起物があるとシートを貫き,遮水効果が劣るとともに,シートの耐久性が低下することが判っていたため,全員で丁寧に突起物等を取り除き,その後にブルーシートを広げ,土のう等を使ってシートを押さえつけました。
あまりピンと張り過ぎると斜面の凸凹にフィットせずシートに負荷がかかるので,余裕を持って張りました。
崩落箇所は,比較的広範囲であったため, 10 m四方のブルーシートを4枚使い,シート同士が重なる部分を1mとり,かなり余裕を持たせて遮水に気を付ながらシートを取り付けました(右端の写真)。
まずは,これで,一安心です。
(果樹研究部Hm&Nh)

平成30年7月12日 果樹の生育だより-(21)ブドウの果粒を小動物から守れ!

ブドウ
ブドウ園の果粒が微かに色づき,特有の甘い香りが漂い始める時期になりました。
果樹研究部のブドウ園では,今週初めに,左端の写真のように,園の周囲に白くて細かいネット状の囲いが取り付けられました。
近づいて見れば,左から2枚目の写真にあるように,ネット状の囲いの地際部分には黒いペグが念入りに打ち込まれており,隣には「危ない!電気が流れています。触れると危険です。」と書かれた注意書きが添えられています。
そうです,これは電柵なのです。でも,どうして?
このブドウ園の周囲には既に電柵が張り巡らされているのに…。
確かに,以前からブドウ園の周囲には電柵が張り巡らされているのですが,猪や鹿等の比較的大きな動物の侵入を阻止することを目的として,上下20~40cm間隔で園地の周囲に5本の電線を張り巡らせるタイプの電柵のため,小動物が潜り込んでブドウ園に侵入し,果粒をつまみ食いした模様です。
右側の2枚の写真は,ブドウの房の被害状況です。
6月14日の研究員日記では,定植したブドウ苗の葉が何者かに食害を受けたことを紹介しましたが,今回は,左端の写真のように,何者かがブドウの果粒をつまみ食いした模様です。
そこで,担当の研究員らは,園の周囲を細かいネット状の電柵で囲み,これ以上の被害を受けないような対策を施したのです。
こうした苦労が報われ,美味しいブドウが無事に収穫できますように…!
(果樹研究部Ss&Sn&Sk&Nh)

平成30年7月10日 果樹研究部の災害復旧奮闘記-(1)崩落箇所の排水ルート&防除用水の確保etc.

災害復旧

果樹研究部における豪雨災害の復旧作業の様子を現場で作業する職員の目線でご紹介します。

本日の午前中は,崩落箇所のうち,急いで応急措置が必要な箇所の復旧作業を行いました。
2年前に土砂崩れを生じて復旧していた川沿いの斜面がまた崩れ,土砂が側溝や道路を覆っていました(左端の写真)。
今後,雨が降り,土砂崩れをした箇所に水が溜まると二次災害を引き起こす危険があると判断し,土のうとブルーシートを使って,その上流に人力で仮設の水路を作り,排水ルートを確保しました(中央の写真)。
土砂の除去は人力では無理と判断し,油圧ショベルの確保後に行うこととし,土砂崩れにより壊れた電柵の復旧作業に移り,崩落箇所を迂回する形で補修,増設を行いました。
午後からは,露地栽培のカンキツ類の防除を行いました。
前回の防除後に新梢が伸長していることに加え,豪雨により植物体表面に付着した農薬が洗い流されていたので,早急に農薬の散布が必要と判断したためです。
しかし,断水のため上水が使用できず,農薬を溶く水を確保できなかったため,急遽,井戸水を防除用に使うための配管を新設しました(右端の写真)。
それにより,井戸から防除用水が供給出来るようになったので,炎天下で気温が非常に高い中,カッパ,手袋,ゴーグル,防除マスク,長靴と完全防備で,農薬散布を実施しました。
予期せぬ出来事で,平時以上に時間と労務を要しましたが,無事に急ぎの作業を完了でき,ホッとしました。
(果樹研究部Hm&Nh)

平成30年7月10日 果樹研究部の豪雨被害と対応-(2)庁舎内

豪雨被害
昨日の研究員日記では,「果樹研究部の豪雨被害と対応-(1)庁舎外」をご紹介しましたので,本日は,続報として,「果樹研究部の豪雨被害と対応-(2)庁舎内」をご紹介します。
左端の写真は,果樹研究部の執務室の天井の雨漏りの箇所です。
左から2枚目の写真にあるように,天井の奥のコンクリート壁には,小さな亀裂や穴があり,そこから染み出た雨水が天井に落ちてきているようです。
もちろん,漏れた雨水は,中央の写真のように,バケツで受け止めていますよ。
あくまで,応急措置ですが…。
そもそもの雨漏りの原因は,屋上コンクリートの防水機能が働いていないことにありそうです。
この屋上は,10年程前にコンクリートの防水処理を施しましたが,右から2枚目の写真にあるように,新たな亀裂等により,雨漏りを生じてしまったようですね。
会議室として使用している別の庁舎では,右端の写真にあるように,屋根部分から漏れた雨水が壁を伝って室内に侵入し,床に大きな白い地図を描いています。
執務室のある庁舎は築49年,会議室のある庁舎は仮庁舎として建築されて30余年を経過していますので,そろそろ限界ですかね。
このような執務環境ですが,被災直後にもかかわらず,本日も多くの職員が出勤し,元気に復旧作業等にあたっています。
先に記した雨漏りは,抜本的な対策も含めて,早く修復しなきゃいけませんね。
(果樹研究部Ha&As&Te&Nh)

平成30年7月9日 果樹研究部の豪雨被害と対応-(1)庁舎外

豪雨被害と対応
先週降り続いた豪雨は,本県をはじめ西日本各地で大きな被害を生じました。
被災された皆様には,心よりお見舞い申し上げます。
果樹研究部の庁舎と圃場は,東広島市安芸津町の山の上にあり,南側斜面と北側斜面に進入道路がありますが,左端の2枚の写真にあるように,今朝はどちらの道も,土砂や倒木等により通行できませんでした。
このため,職員は山裾に確保した臨時駐車場にマイカーを置き,職場まで歩いて通ってきました。
とは言え,南側の道路は,管理している(国研)農研機構果樹研究所ブドウカキ研究拠点の皆さんによる迅速な復旧作業により,午前中に通行可能になりました。
(国研)農研機構の皆さん,誠にありがとうございます!
果樹研究部が管理している傾斜地については,6月25日の研究員日記でも紹介したように,8年前と2年前にも土砂崩れを生じましたが,中央の写真のように,今回も複数個所で崩落がありました。
これらの箇所については,右から2枚目の写真のように,たちまちブルーシート等で応急措置を行った後,本格的な復旧対応を図る予定です。
なお,当研究部では,本日,断水中のため,右端の写真のように,トイレの水洗等の飲料以外の水については,井戸水を確保し,上水の節水対応で急場を凌いでいます。
本日は被災直後なので各地で交通網が遮断されているにもかかわらず,多くの職員が出勤し,元気に復旧作業等にあたっています。
(果樹研究部Ha&As&Te&Nh)

平成30年7月5日 アスパラガス収穫作業の軽労化技術の紹介

アスパラ
アスパラガス収穫作業の軽労化技術を,東広島市宇山地域センターで開催されたアスパラガス法人合同研修会で紹介しました。アスパラガスを栽培する法人の方々および関係者等49名が参加して頂きました。パソコン映像や実演により,長柄収穫ハサミ(商品名:アスパラーク),収穫台車を利用した収穫作業の軽労化技術について紹介し,色々な意見を頂きました。最後には,(農)うやまのアスパラガスの栽培状況を視察しました。アスパラガス収穫作業の軽労化技術について興味のある方は,技術支援部までお問い合わせ下さい。
(栽培技術研究部&技術支援部SC)

平成30年7月5日 エアコン付きジャケットで,いつでも快適冷風!

エアコン付ジャケット
今日は生憎の雨ですが,梅雨前線が北上すれば,いよいよ今年も本格的な夏の到来です。
灼熱の陽光下での農作業は大変厳しいものがありますが,夏場の炎天下で研究圃場を管理し続ける職員の健康対策は長年の課題です。
そこで,果樹研究部では,現場からの切実な要望に配慮して,本年度から,エアコン付きジャケットを貸与しています。
左側の写真は,右側の男性と左側の女性の服が膨らんでいるのが見て取れます。これが,エアコン付きジャケットです。
左から2枚目の写真にある黒い窓のようなものはファンです。
ファンはお腹の両側についています。
左から3枚目の写真にあるバッテリーにより,ファンが稼働します。
バッテリーを充電しておけば,夕方までファンを回しても大丈夫です。
着用した職員からは,「以前よりも発汗を抑えることができ,快適です。炎天下だけではなく,今日のような多湿の日にも,冷風が効果を発揮します(右側の写真)。衣類の中から作業環境が改善されて,健康保持に役立っています。」と好評です。
とは言っても,従来からの熱中症対策も怠りなく行い,健康に留意して安全な作業を宜しくお願いしますね。
(果樹研究部Nh)

平成30年7月4日 浮き楽栽培の視察対応

浮き楽栽培
高知県からの視察者に「浮き楽栽培法」を紹介するのは,S主任研究員。
詳細な質問にも,分かりやすく丁寧に回答していました。
視察者からも,関心の高さがうかがえました。
当センター開発技術の一層の普及を期待しています。
(技術支援部SY)

平成30年7月2日 果樹の生育だより-(20)イチジク夏果の成熟

イチジク
5月31日の研究員日記「果樹の生育だより-(5)イチジクの夏果と秋果」で昨年伸びた枝(2年枝)の節に夏果が着生することを紹介しましたが,夏果のその後の成長を確認するため,果樹研究部のイチジク園に入ってみました。
目を凝らして,生茂った枝葉の基部を見てみると,果皮が着色した夏果を見つけることができました。
左の写真は「桝井ドーフィン」の夏果で,果皮は黒っぽく,大きさは本日収穫した品種の中で最大ですが,食味は糖分が少なく,あっさり系です。
左から2番目の写真は「ネグローネ」の夏果で,果皮は本日収穫した品種の中で最も黒く,大きさは「桝井ドーフィン」に劣るものの,食味は糖分が多く,ねっとり系です。
左から3番目の写真は「セレスト」の夏果で,果皮はほんのり褐変する程度で,大きさは本日収穫した品種の中で最小ですが,食味は程良い糖分があり,さっぱり系ながら,イイ感じです。
それぞれの品種は,個性のある特徴を有し長短があり,優劣を着け難いのですが,いずれも夏果よりも秋果の着生が多い品種ですので,夏果目当ての栽培には向きそうにありませんね。
夏果主体の品種としては,右の写真にあるように,「キング」と言う名称の品種が県内のイチジク産地でも栽培されており,7月上中旬頃に市場に出回りますので,イチジクのお好きな方は,一度,ご賞味されてはいかがでしょうか。
(果樹研究部Mt&Nh)

平成30年6月29日 果樹の生育だより-(19)ブドウの防除をしないとどうなるの?

ブドウ病害
現地のブドウ園で見かけた病害虫の被害写真です。
左の写真は,ブドウの葉の被害状況です。
葉表に生じた2~3mmの小さな黒褐色の斑点は黒とう病による病斑ですが,同じ葉の中には,葉表が淡い褐色となった大型病班も生じており,この部分の葉裏一面には白い粉のようなものが見えていますが,これはべと病による被害です。
また,この写真の左上にある葉には,何かにかじられた様な数センチの穴が幾つも見られますが,これはコガネムシによって食害された跡です。
中央と右側の写真は,ブドウの房の被害状況です。
中央の写真の果粒表面の黒い部分は,黒とう病による被害です。
被害を受けた組織は成長が止まりますので,果粒の肥大に伴い,裂果しているものも見られます。
右側の写真には,褐色の枯死した房が見られますが,これは灰色かび病による被害だと思われます。
このブドウ園では,昨年まではしっかりと栽培管理がなされ,立派なブドウが生産されていましたが,本年は事情により農薬を散布出来なかったことから,様々な病害虫によって甚大な被害を受けてしまいました。
永年性作物である果樹栽培において健全な果実を毎年生産し続けるためには,病気や虫の発生時期や生態を十分に把握し,適期に適切な農薬を散布することも大切な管理作業なのです。
(果樹研究部Nh )

平成30年6月27日 トマト栽培講習会 

トマト栽培講習会
東部農業技術指導所と連携し,トマト生産者を対象に,蔓おろし装置や天敵等を利用した総合的防除技術,病害対策などを紹介し,試験中のハウスを視察していただきました。
(技術支援部K2)

平成30年6月27日 果樹の生育だより-(18)イチジク園の多目的ネットの完成!

イチジク園
6月14日の研究員日記「果樹の生育だより-SOS!(9)苗木を獣&虫から守れ!」では,果樹研究部におけるイチジクの苗木をカミキリムシ等から守るために簡易なネットを設置したことを紹介しました。
果樹研究部のイチジク園では,イチジク株枯病抵抗性台木に接ぎ木したイチジクの栽培試験を本年度から本格的に開始していますので,カミキリムシ等の被害を未然に防ぐため,園全体をネットで覆うための多目的ネットの作成に春先から取り掛かっていましたが,今月末でようやく完成します。
これに伴い,先日取り付けた簡易なネットを取り外せます。
園地の脇には,かん水用の水を溜める貯水タンクも据え置きましたので,後は最後の配管を行うのみです。
これで安心してイチジクの栽培試験に取り組めます。
イチジク生産者の皆さん,5月31日の研究員日記「果樹の生育だより-(5)イチジクの夏果と秋果」にも書いていますが,4年後の成果をご期待ください。
(果樹研究部Ss&Sn&Mt&Js&Nh)

平成30年6月26日 貯水池の浮草の除去

貯水池
左側の写真は,果樹研究部のかん水用の水を貯めている貯水池です。
この貯水池では,3年前にアカウキクサが異常発生して水面を赤茶色に染めたことがありました。
水草が繁茂すると水質の悪化を招きますので,職員が除去します。
アカウキクサは,3年前の懸命な除去作業のおかげで今年は発生していませんが,現在も水面に増えつつあるのが右側の写真のヒシ(菱)です。
この貯水池におけるヒシは10数年前頃から見られるようになり,毎年発生しています。
ヒシは,春になると前年に水底に沈んだ種子から発芽し,根をおろし茎が水中で長く伸びはじめ,水面に向かって伸びてきます。その後,枝分かれして,茎からは節ごとに水中根を出し,水面で葉を叢生するのだそうです。
このため,4月以降には,職員が月に1~2度,ボートに乗ってヒシの除去作業を行っています。
昔,忍者は,ヒシの実を乾燥させたものを「撒菱(まきびし)」として追手の足を止める小道具として使ったり,長期潜伏時の非常食として活用していたと言われていますが,ヒシの皮の抽出物には脂肪の吸収や血圧上昇を防ぐ作用があるという報告もあるようですので,ダイエットしたい方や高血圧の方のために有効活用できないものですかね。
(果樹研究部Nh)

平成30年6月25日 傾斜地の土砂崩れ対策で植えた松が育っています

松
果樹研究部は,東広島市安芸津町三津の小高い山の上にありますので,多くの傾斜地を抱えています。
近年は,昔に比べて,一般にゲリラ豪雨と呼ばれている集中豪雨の発生が多くなりましたので,梅雨時期には警戒が必要です。
果樹研究部の傾斜地は,2年前と8年前の梅雨時期に,集中豪雨による土砂崩れで被災しており,左側の写真は修復して2年目の状態です。
果樹研究部では,今後の対策の一環として,今年の3月に約500本の松を傾斜地の階段畑に植付けました。
中央の写真は,現在の松の生育状況です。
松は,右側の写真の白色テープがある場所に植えてあります。
この松は,広島総研の林業技術センターから提供を受けたマツノザイセンチュウに抵抗性を持つ松ですが,雑草にも負けずに,すくすくと育っています。
林業技術センターの皆さん,ありがとうございます。
このまま順調に大きくなって,果樹研究部の傾斜地をしっかりと守ってくれることを期待しています。
(Kh&Nh)

平成30年6月22日 果樹の生育だより-(17)早生モモ「さくひめ」の成熟

さくひめ
果樹研究部のモモ園の生育だよりは,5月30日(摘果)と6月13日(袋かけ&反射マルチ)にご紹介しましたが,今朝,果樹研究部のモモ園周辺を歩いていたら,何やらプ~ンと甘い香りが漂ってきました。
この香りに誘われて園内に入って,香りを漂わせているモモの樹を探し,果実に掛かっている袋を下から覗いてみれば,ふっくらと大きく膨らんで,お肌がほんのり紅く染まり,熟したモモがあるではありませんか!
袋を1つ破って果実全体を露わにしたら,健康的で,とても美味しそうです。
早速,モモ担当の研究員が収穫した果実を試食したら,果肉は柔らかくて,甘みが強く,ちょうど食べ頃となっていました。
「このモモは何ぁ~に?」と聞けば,農研機構が育成した早生モモの「さくひめ」だそうです。
私のイチオシのモモですので,この品種の詳しい情報が必要でしたら,当センターのホームページに掲載してある研究成果情報の,『早生で核割れが少なく,豊産性のモモ新品種「さくひめ」(農研機構育成)の広島県における栽培特性』を是非ご覧ください。
(果樹研究部Ss&Sn&Nh )

平成30年6月22日 中学生の職場体験

植付蒸気消毒
今年も向陽中学校の生徒さんが,職場体験学習で来所されました。
梅雨空の続く中,メロンの植え付けや,畑の蒸気消毒などに汗を流しています。
今回の学習で「農業」を身近に感じてもらえれば,幸いです。
(技術支援部SY)

平成30年6月21日 果樹の生育だより-(16)カンキツの新葉を侵す虫達

害虫
6月20日の研究員日記には,高接ぎ更新により,カンキツ類の新梢を伸ばしている写真を掲載してあります。
この時期に新梢を伸長させる際には,幾つかの種類の虫に注意が必要です。
まず,左側の2枚は,アゲハの幼虫です。
茶色と白色の混じっている幼虫は,脱皮しながら大きくなりつつある途中段階(3~4齢?)のもので,葉上では様々な大きさのものを見つけることができます。
一方,緑色の幼虫は,蛹になるのが近くなっている段階(5齢)のものです。
アゲハの幼虫は貪欲に葉を食べますので,放っておけば枝が丸裸にされてしまいます。
中央の写真は,ハモグリガの幼虫によって被害を受けた葉です。
幼虫の侵入した跡が絵を描いたように見えることから,エカキムシと呼ぶ人もいます。
右側の写真は,葉が折り重ねられて,くっ付いていますが,この中にはハマキムシの幼虫が潜んでいます。
このように,この時期には,カンキツ類の葉を好んで侵す虫たちが待ち受けていますので,うっかり防除を忘れたら,大変です。
(果樹研究部Js&Nh)

平成30年6月20日 果樹の生育だより-(15)カンキツの高接ぎによる品種更新

カンキツ
果樹園で新たな品種を導入する方法としては,(1)以前栽培していた品種を根こそぎ抜いて,新たな品種の苗木を植えこむ場合と,(2)以前の樹を残したまま,その枝や幹に新たな品種を接ぎ木する場合とがあります。
左側の写真は,今年の4月中旬に後者(2)の方法で,カンキツ類を接木更新し,2か月経過した時の状態です。
幹に塗ってある白色の剤は,樹皮の日焼けを防止するための農薬です。
この状態から更に1年が経過すると,中央の写真のように枝が伸長し,樹が大きくなります。
後者の方法は,高接ぎ更新と呼ばれ,苗木から育てるよりも早い年次に多くの果実を結実させることができます。
ちなみに,右側の写真は,新たな組み合わせで交配した育成品種を一次選抜している畑です。
この中から有望と思える特性を有する個体を選抜し,その後,高接ぎ更新により樹を育てながら栽培特性を把握し,品種登録を行います。
(果樹研究部Kj&Yy&Nh)

平成30年6月19日 果樹の生育だより-(14)ガラス室屋根の夏のお化粧

ガラス室
果樹研究部の本館前にあるガラス室3棟は,1969年に安芸津町に広島県果樹試験場が開場された時に建設されたので,既に49年を経過しています。
人間でいえば,とっくに健康寿命を過ぎていると思うのですが,厳しい予算繰りの中で辛抱強く使い続けています。
この中には,試験に用いる柑橘類の鉢植え樹が保管されているのですが,大切な試験樹を暑さから守るため,毎年5月下旬以降に行う恒例の作業があります。
写真を観て,ガラスの表面が薄っすらと白くなっているのがお判りでしょうか?
これは,代々の柑橘担当職員により受け継がれている作業で,クレフノン20倍と木工用ボンド50倍の混合液をガラスの表面に散布し,ガラス表面を白く染めることにより,僅かでも夏季の直射日光を遮ろうとしているんです。
一体どの程度の効果があるのか定かではありませんが,今年もこの伝統的な作業を既に完了しました。
屋根に薄っすらとお化粧してもらったガラス室が,梅雨空のもとで,少しはにかんでいるように思えるのは,私だけでしょうか?
(果樹研究部Kj&Yy&Nh)

平成30年6月18日 果樹の生育だより-(13)ナシ園の多目的ネット張り

ナシ
果樹研究部には,約38a(約48×78m)のナシ園があります。
このナシ園では,果樹園に飛来してくる,夜蛾,カメムシおよびシンクイムシ等の害虫を始め,カラスやヒヨドリなどの鳥類や,極々稀に発生する雹等から果実を守るため,生育期間中には多目的ネットを活用しています。
被害時期を考えて,例年,6月に天井部分のネット張りの作業を行っていますが,この作業を効率的に行うためには多人数を要しますので,今日は約20名の職員がナシ園に集まり,合同で作業を行いました。
これで,今年も安心してナシの果実を育てることができますね。
(果樹研究部Ss&Sn&Mt&Nh)

平成30年6月18日 果樹の生育だより-(12)ハウスの天井フィルムの張り替え

ハウス
果樹研究部のグラウンドにあるハウスの天井フィルムを張り替えました。
ビニルを長年使い続けると,光の透過性が徐々に低下していくことが知られています。
今回は,実に9年振りの張り替えです。
厳しい予算繰りの中で辛抱強く使い続けましたが,素材がPO(ポリオレフィン系樹脂)とは言え,長く持たせたもんですね。
これで,ハウスの中のレモンは,十分な陽光を浴びることができると喜んでいることでしょう。
このハウスには,当センターで開発された自動調光システムも導入しているので,今後の果樹研究部におけるレモン関連の成果に御期待ください。
(果樹研究部St&Nh)

平成30年6月15日 果樹の生育だより-(11)カンキツ園の防風樹「珊瑚樹」の開花

サンゴ

果樹研究部のカンキツ園の周囲は,防風樹として,珊瑚樹,犬槙,杉,檜等が植えられています。
このうち,珊瑚樹は,丁度,開花期を迎えています。
珊瑚樹に近寄ると,ブンブンと羽音が聞こえてきます。
珊瑚樹の花々には,多数のミツバチやクマバチ等が訪れ,蜜や花粉を集めていました。
(果樹研究部Nh)

平成30年6月15日 果樹の生育だより-(10)これ,何ぁ~に?

カンキツ
果樹研究部のカンキツ園を巡回していて,果実に小さな白い袋が掛けてあって,その基部にひもの付いている樹を見つけました。
ひもには,赤,青,薄紫などの色がついています。
これ,何ぁ~に?
5月28日の研究員日記で,「カンキツの開花と受粉」について紹介しましたが,どうもこの記事と関係がありそうです。
袋が掛けてある品種は,右側の写真に示している,果樹研究部育成の「黄宝」です。
黄宝」は,「大橘」に四倍体「不知火」を交配して育成した三倍体品種のため,種が少ないという,優れた特性を有しています。
とは言え,「黄宝」の樹の近くに花粉のある別の品種が植えてある時にも,種ができにくいということを証明するため,開花時に特定の品種の花粉を用いて強制的に人工受粉し,成熟した時の種の数を調べようとしているのです。
ひもの色を変えてあるのは,試験に用いた花粉親の違いを区別するためです。
研究員は,生産者の皆さんに安心して「黄宝」を栽培していただけるようにするため,こうして様々な特性をチェックしています。
(果樹研究部Kj&Yy&Nh)

平成30年6月14日 果樹の生育だより-(9)SOS!苗木を獣&虫から守れ!

ブドウ
果樹研究部には,今年の春先にブドウやイチジクの苗木を植えた畑があります。
6月1日の研究員日記ではナシ園に野兎が侵入した話題を紹介しましたが,畑に植えた苗木から伸びる新梢は,野生動物の絶好の餌でもあります。
左の写真では,定植したブドウ苗の葉が何者かに食害を受けています。
この畑の周囲には電柵が張り巡らされているのですが,その下に潜り込んで侵入し,悪戯した模様です。
そこで,担当の研究員は,左から2枚目の写真のように,急遽,苗木の周囲をネットで囲み,大切な試験樹がこれ以上の被害を受けないように物理的な対策をとりました。
こうした対策は,右側の写真のように,イチジクの苗木にも行っています。
こちらは,野生動物の被害のみならず,イチジクの大敵であるカミキリムシからも守る目的で設置しています。
こうした研究員の苦労が報われ,試験樹がすくすくと育ち,良い成果が得られますように…。
(果樹研究部Ss&Sn&Mt&Js&Nh)

平成30年6月14日 果樹の生育だより-(8)ブドウの摘粒と袋かけ

ブドウ
6月12日の研究員日記で2回目のジベレリン処理を紹介しましたが,その後もブドウは摘粒や袋かけといった作業が必要です。
果樹研究部には,本年度に初めてブドウの作業を経験する複数の職員が在籍していますので,ブドウの管理作業に係る技術を正確に継承してもらうため,ブドウ栽培担当の研究員から作業開始前に技術講習会を開催しています。
今回は,生育の進んでいるハウス栽培のブドウの房を用いて,大粒系ブドウの摘粒や袋かけのコツを伝授した後,摘粒作業に取り掛かりました。
それにしても,ブドウの管理作業は,春先からずっと腕を上げての作業が続くので,とても腕が疲れるんですよ。
作業を快適にしてくれる,安価で効果の高いアシスト装置が必要ですね。
(果樹研究部Sk&Ss&Sn&Nh)

平成30年6月13日 果樹の生育だより-(7)モモの袋かけと光反射マルチ

モモビワ果樹研究部のモモ園では,底の空いた袋が果実に掛けてあります。
このモモ園では,この袋により果実の果頂部がピンク色に着色されるうえ,地面に敷いてある光反射マルチにより,太陽光が反射され,果実の着色が向上します。
果樹研究部では,ブドウ園にも光反射マルチが敷いてあります。
当センターホームページの研究成果情報には,「ブドウの光反射マルチ栽培導入の際の留意点」を掲載してありますので,関心のある方はご覧下さい。
なお,右側の写真は,果樹研究部が所在する安芸津町の特産果樹である,ビワの袋かけを撮影したものです。
袋の中には,摘果を済ませた果実が2つ着果しています。
安芸津のビワは,ちょうど収穫期を迎えていますので,ご購入されて季節感を楽しまれてはいかがでしょうか。
(果樹研究部Ss&Sn&Sk&Nh )

平成30年6月12日 果樹の生育だより-(6)ブドウのジベレリン処理2回目

ブドウジベレリン処理2回目
果樹研究部のブドウ園では,先週から 2回目のジベレリン処理の適期を迎えています。
1回目のジベレリン処理時期に比べれば,ブドウの果粒が肥大し,穂軸も伸びていますので,房を浸漬する容器も大きくなっています。
左の写真から順番に説明すると,まず,2回目の処理の有無を判別するための目印として残してあった「小花穂」を切り落とします。
次いで,房をジベレリン液に漬け,浸漬後には房をしっかり振って,果粒に残っている余分な薬液を落とします。
2回目のジベレリン処理によって,果粒の肥大が促進されます。
果樹研究部のブドウ園は,ブドウ棚に簡易なビニール被覆がしてありますので,処理適期に降雨と遭遇しても安心してジベレリン処理を行うことができ,安定した効果が得られます。
(果樹研究部Sk&Ss&Sn&Nh)

平成30年6月12日 過酷な運命

花全体花拡大
植物に運命があるかはどうかはわかりませんが,
ハウスの中では,きれいなピンク色の花が咲いています。香りはありませんが,見ていると穏やかな気持ちになり,落ち着きます。
ところが,この花たちは,病気を防ぐ農薬の効果を確認するため,強制的に病気に感染させられるのです。
今のうちに楽しんでおきましょう。

平成30年6月7日 第23回農林害虫防除研究会広島大会を開催しました

第23回農林害虫防除研究会広島大会
平成30年6月4日~5日に広島県民文化センター(広島市中区大手町)で第23回農林害虫防除研究会を当センターのセンター長が大会実行委員長を務め,センター職員をはじめ,農研機構西日本農業研究センターの虫害研究員の方々,県内民間企業のご協力で開催しました。
参加者は140名を超えました。研究会では「新しい技術で害虫防除を目指す」をテーマに,植物診断技術,植物の匂いを使った害虫防除技術や画像解析技術の4人の専門家によるシンポジウムおよび16題の一般講演が行われ,盛会に終わりました。
(スタッフを務めた男)

平成30年6月1日 水稲の鉄コーティング

水稲鉄コーティング

水稲種子に鉄コーティング処理を施しています。
直播栽培では鉄コーティング種子を直接水田に播種するため,苗作りが不要で,作業時間が短縮できます。
鉄コーティング済み種子をJAで購入することもできます。
また,専用の乗用播種機も本格的な普及段階に入っています。
皆さんも鉄コーティング種子の直播栽培の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
(生産環境研究部S)

平成30年6月1日 果樹園日記-何かいる! これ,何ぁ~んだ?

ナシ樹と野兎野兎

ここは,果樹研究部のナシ園。
ピョン,ピョン,飛び跳ねている?
奴は何だ!

そう,野兎です。
昼間のナシ園に迷い込んできました。
周りが山に囲まれているので,猪や鹿の被害防止のため,果樹園周辺にフェンスや電柵を設置しているのですが,野兎,狸,イタチ,ハクビシンなどは小さいので,潜り抜けて,園内に侵入してくることがあります。
野兎は可愛くて癒しになるけれど,空からは鳥達も虎視眈々と果実を狙っているし,日々,野生動物から果実を守るのは一苦労です。
ハァ~,やれんのぅ…。
まぁ,猿が出現しないのは不幸中の幸いといったところでしょうか。
(果樹研究部Nh )

平成30年5月31日 果樹の生育だより-(5)イチジクの夏果と秋果

イチジク
果樹研究部のイチジク園では,新葉が次々と展開し枝が伸びつつあります。
よく見れば,今年伸びた枝(1年枝)の基に近い葉の付根から小さな丸い組織が顔を覗かせています。
まだ,小豆くらいの大きさですね。
これは,秋に成熟して柔らかくなった頃合を見て私達が食している組織で,一般には「秋果」と呼ばれています。
一方,この時期には,昨年伸びた枝(2年枝)の節からも肥大した組織の着生が見られ,こちらは既にピンポン玉に匹敵する大きさになっており,夏に成熟するため,一般には「夏果」と呼ばれています。
イチジクには,「夏果」専用種,「秋果」専用種,「夏果」と「秋果」の兼用種があり,広島県で栽培の多いイチジク品種「蓬莱柿」は,「夏果」と「秋果」の兼用種とされています。
私達は「秋果」も「夏果」も「果実」と思っていますが,厳密に言えば,これらは「花」に相当します。
果樹研究部では,全国のイチジク産地で大きな問題となっている,イチジク株枯病の土壌伝染による被害を防止するために,農研機構等との共同研究によりイチジクとイヌビワを交配して抵抗性台木を作成し,将来的な品種登録を目指して,その実用性を調査中です。
イチジク生産者の皆さん,4~5年先の朗報を御期待ください。
(果樹研究部Mt&Js&Nh)

平成30年5月30日 果樹の生育だより-(4)ナシ&モモの幼果と摘果

梨桃の幼果と摘果
果樹研究部のモモ園とナシ園では,4月上旬に開花期を迎えた後,果実は順調に肥大し,現在,モモで40~50mm位,ナシで30mm前後の大きさです。
左側の写真はモモ「あかつき」の果実で,既に本摘果を終えて,当地では7月中旬頃から収穫できます。
なお,果樹研究部では,モモの最新情報として,『早生で核割れが少なく,豊産性のモモ新品種「さくひめ」(農研機構育成)の広島県における栽培特性』を当センターのホームページで紹介していますので,ぜひご覧ください。
また,中央と右側の写真はナシ「幸水」の果実で,当地では盆明け頃から収穫できます。
ナシ「幸水」の果実は,開花直後には中央の写真のように,花芽1つにつき3~4果が着生していましたが,現在は右側の写真のように,花芽1つにつき1果に揃えてあります。
この作業は,開花後1か月以内に行われる作業で,予備摘果(一次摘果)と言います。
予備摘果後には,果実の大きさ,形および付近の着葉状況を勘案して,枝1本あたり3果程度から1果を残す,仕上げ摘果(二次摘果)が必要です。
ナシの摘果は,開花後1か月以内に仕上げ摘果まで完了させると果実の肥大効果が高いことが判っています。
(果樹研究部Ss&Sn&Nh )

平成30年5月30日 なんじゃこりゃあ !?

モンシロチョウの卵

当センター内の圃場を見廻っていると,実験中の植物(ストックの葉の上)に,なんだか怪しげなものを見つけました。

どうやら,モンシロチョウの卵のようです。

当センターと関連企業が共同開発した防蛾照明技術

夜行性のヤガ類の飛来は大いに防げても,
昼行性のモンシロチョウの飛来を防ぐことはできないようで・・・・・

残念 !!
by Pica Jiro

平成30年5月29日 果樹の生育だより-(3)ブドウの開花とジベレリン処理

ブドウジベレリン処理
果樹研究部のブドウ園では,先週から今週にかけてブドウの開花期を迎えています。
「巨峰」や「ピオーネ」などの大粒系ブドウは,花穂の全ての蕾が咲ききった時(満開時~満開3日後)に左側の写真のように,ジベレリン液に浸漬し,種を抜く処理をします。
ジベレリン処理は,品種や目的によって時期や処理濃度が異なりますので使用に際しては注意が必要です。
中央の写真は,ジベレリン液に浸漬したばかりのブドウの房の状態です。
この房は,処理前に花穂の先端部のみを残すように切り込んで,蕾の数を事前に減らしています。
この作業を房づくり(花穂整形)と言います。
満開10~15日後には,右側の写真のようになりますので,今度は果実を太らせるために,もう一度ジベレリン液に浸漬させます。
その後,粒の数を揃え,袋をかけて収穫を待ちます。
ブドウの作業は,袋かけが終了する迄,きめ細かな作業が続くので,生産者は息が抜けません。
皆さん,生産者の方が精魂込めて作られているブドウを味わって食べてくださいね。
(果樹研究部Sk&Ss&Sn&Nh)

平成30年5月29日 悪戦苦闘

田植え
近県で梅雨入りが宣言されていますが,こちらでは雨が降っておらず,合羽を着ることなく田植え作業を行いました。
毎年恒例ですが,研究員も水稲栽培に関する一連の作業を理解するために,田植え機に乗車し,自ら播種・育苗した苗を定植します。
乗車中の研究員は今年の4月に採用となった新人で,今回が初乗車。経験の長い職員が同乗し,教えてもらいながら田植え機を操作しています。
田植え機の走行した後をよく見ると,かなり曲がっています。もう2か月も経過すると,株が茂って曲りはほとんどわからなくなりますが,それまでは周囲から「誰が植えたの?」と聞かれることがありそうです。
毎年1回の作業ですので,急に技術は上達しませんが,次年度は今年の経験を思い出した作業ができるのではないでしょうか。まっすぐ植えるためには,近くの目標よりも遠くの目標を見定めることが重要です。
(前技術支援部員)

平成30年5月28日 果樹の生育だより-(2)カンキツの開花と受粉

開花と受粉
果樹研究部のカンキツ園では,多くのカンキツ品種が5月中旬に開花期を迎え,現在は幼い果実が顔を覗かせています。
左側の真ん丸い果実の写真はミカンで,真ん中の細長い果実の写真はレモンです。
こんなに幼い果実の段階から外観の違いがハッキリしています。
右側の写真は,新しい品種を育成する目的で,雌蕊のみを残すために,開く直前の花蕾から花弁や雄蕊をピンセットで除去し,先端の柱頭という部分に花粉をつける準備をしている処です。
この後,父親である品種の花粉を柱頭に受粉し,袋をかけて結実を待ちます。
受粉し終えた果実は半分以上が落果しますが,着果した果実に含まれる種子には,目指すべき特性を有するお宝が含まれています。
これらの果実が成熟したら収穫し,種子を取り出して発芽させ,圃場で特性を検定し,目指す特性を持っている新品種を選抜します。
果樹研究部では,こうした方法でカンキツ「黄宝」など,多くの新しいカンキツ品種を育成してきましたし,現在も多くの有望系統を保有しています。
科学技術が発達した現在でも,受粉後に新しい品種を現地で実際に栽培できるまでには20年近い歳月を要しますが,近い将来,必ず良い品種を世に送り出しますので,ご期待ください。
(果樹研究部Kj&Yy&Nh)

平成30年5月28日 トマトの誘引

トマトの誘引

当センターのハウスで作業中なのは,栽培技術研究部のU主任研究員。
紐で吊り下げられたトマトの蔓を外し,一株ずつ下ろしています。
根気と慎重さを必要とする仕事です,
自動調光システムを改良するため,データの収集が続いています。
(技術支援部SY)

平成30年5月21日 センター見学会

センター見学会

総合技術研究所の若手研究者を中心に,
各センターの業務内容を理解し,連携して総合力を発揮するため,
それぞれのセンターが保有する技術紹介や施設見学が行われました。
これから順次全センターを巡る予定になっています。
(技術支援部 K2)

平成30年5月14日 果樹の生育だより-(1)カンキツの摘蕾・摘花

摘蕾摘花

果樹研究部の圃場には,カンキツ(レモン含む),ブドウ,ナシ,モモ,イチジクが植えられており,日々様々な作業が行われています。
今日から,研究員日記をご覧の皆様に対し,果樹研究部の農作業の様子や花・果実などの生育状況を研究員が気の向くままに御紹介しますので,お気軽にご覧ください。

果樹研究部のカンキツ園では,今日が温州みかん「石地」の満開日となりました。
写真の樹は,果樹研究部が開発し,広島県内の産地への導入を推進している高品質多収が可能な主幹形と称される整枝法で仕立てた温州みかん「石地」で,昨年春に植えて2年目を迎えたばかりの樹ですが,沢山の花が着生しています。
この樹は,まだ定植2年目ですので,樹の生育を促し,主幹から多くの側枝を伸長させるためには,果実の着生を制限する必要があります。
このため,この樹を管理する研究員が蕾や花を除去しています。
この作業を摘蕾・摘花と言います。
同様な目的の作業は,果実が着生した後に植物成長調整剤を散布して人為的に全摘果する省力的な方法もありますが,樹体の生育のためにはより早い時期,つまり,蕾や花の時点で除去する方が効果的です。
カンキツの幼木は,こうした作業により,成長が促進され,すくすくと育っていきます。
(果樹研究部Ky&Tk&Nh)

平成30年5月10日 その努力と研鑽を称えて2

祝賀会

これは,昨年の9月に続く壮挙です(詳細は平成29年9月29日の研究員日記を参照)。

当センター所属の研究員が,これまでの担当業務の中で得られた成果を取り纏め,めでたく学位(博士号)を取得しました。
具体的には,
生産環境研究部の星野滋主任研究員,
果樹研究部の柳本裕子主任研究員,
そして栽培技術研究部の福島啓吾副部長の3名です(写真A及び写真B下段中央)。

博士論文のテーマは,それぞれ,
「イネシンガレセンチュウの個体群動態と防除に関する研究」,
「カンキツの三倍体無核性品種の育成に関する研究
-とくに2x-4x-4x倍数性キメラの利用と倍数性判定の効率化について-」,
「トルコギキョウの安定生産を実現する吸水種子湿潤低温処理を活用した育苗技術の開発」。

現場ニーズを的確に捉えたこれらの研究成果は,現在,県内外の生産現場において,徐々にではありますが,しかし着実に活用されつつあります。

ときは5月10日の夕刻。
ところは東広島市のとあるホテルの一室‘ローズ’の間。

3名の努力と研鑽を称え,彼らを支えた技術スタッフや事務担当のスタッフをはじめ,上司や先輩,同僚,後輩,他の部署へ異動した同僚,OBなど総勢43名が参集(写真B)。
お祝いのメッセージも多数寄せられ,祝賀会は大盛況でした。

なかでも特に印象深かったのは,学位取得者が語った次の条です。

「私は研究員になったのが遅かったので,年齢に見合った仕事ができていないことに,いつも申し訳なく思っていました。しかし,こうして博士号を頂くことができたことで,自分の仕事に自信が持てるようになりました。支援していただいた先輩,同僚,技術スタッフをはじめ多くの方々に心から感謝いたします。」

研究者は,得てして‘自分勝手でわがままな人’と見られがちです。
これは,優秀な研究者の多くが「一生懸命働き,学び極めたい」という欲をもっているためにほかなりません。
確かに「自分さえよければ他人はどうなろうとかまわない」などと自分本位になれば,他人からの支援や協力をまず得られることはありません。

その一方で「欲が磨かれれば志になる」という言葉があります。

「早く年齢に見合った仕事ができるようになりたい」という欲が「志」という情熱に昇華。その情熱が周り人々の心を動かし,多くの協力と支援が得られ,その結果として学位取得に繋がったのではないかと・・・。

にぎやかで,楽しく,アッという間の一時でしたが,
“欲は磨かれ志となり,その志は多くの人々を動かす”
を改めて実感できた,とても印象深い一夜になりました。

ところで,あなたの志とは何ですか?
by Pica Jiro

平成30年5月9日 モスラの幼虫,現る!?

モスラの幼虫

 

 

 

 

 

当センターと関連企業が共同開発した防蛾照明技術を紹介する展示コーナーに新たなキャラクターが登場しました。園芸作物の害虫であるハスモンヨトウとオオタバコガの幼虫をイメージした悪キャラトリオです。

と自慢げに語っていますが,私が作ったのではありません。

今回も工作が得意な技術スタッフを拝み倒して,悪役にふさわしい‘おどろおどろしさ’と‘リアリティー’を追究してもらいました。

目論見は見事に成功した感があります。

その証拠に,お披露目の際には,当センター職員だけではなく,1階に事務所を構える西部農業技術指導所の方々も多く詰めかけ,ちょっとした人だかりができるほどでした。

写真には2匹しか写っていませんが,展示コーナーの何処かで,3匹目が睨みをきかせています。当センターにお越しの際には,是非探してみてください。

それにしても,頭をもたげた姿といい,体の縞模様といい,なかなかの出来栄えだと思いませんか?
by Pica Jiro

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Adobe Reader外部リンク

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ

この記事をシェアする