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生産環境研究部

印刷用ページを表示する掲載日2019年6月3日

トマト調査の様子

土壌分析とトマト害虫調査の様子

トップページにもどる栽培技術研究部これまでの研究成果果樹研究部

研究部の紹介

生産環境研究部では,人と環境にやさしい農業を目指して,次の研究開発を行っています。

  1. 作物の生産安定と環境に配慮した土壌管理技術を開発しています。
  2. 野菜の養液栽培における養液管理技術を開発しています。
  3. 産業廃棄物・バイオマス資源の有効利用技術を開発しています。
  4. 環境と人にやさしく,安全で省力的な病害虫の総合防除技術を開発しています。
  5. 難防除や新発生の病害虫の発生生態を明らかにし,防除対策を確立しています。

最新研究の紹介


■水田転換畑に緩傾斜を付けて排水効果を高める

レーザーレベラー

水田転換畑でキャベツを栽培する場合は,排水性を高めることが重要となります。レーザーレベラー(写真)を利用して圃場に1/5000.2%)の緩やかな傾斜を付けることで,排水効果が高まることを確認しました。現地試験によりキャベツの湿害が軽減され,収穫量が増加することを明らかにしました。畝立てとモミガラの大量施用により,排水効果をさらに向上させることが可能です。
【写真】

・レーザーレベラーによる緩傾斜の施工状況

【関連資料】

水田転換キャベツほ場での緩傾斜付与と畝立の組み合わせによる排水性向上効果(平成30年度 研究成果情報)

水田転換キャベツほ場での籾殻大量施用による作土透水性向上効果(平成30年度 研究成果情報)


忌避剤と天敵昆虫でトマトのコナジラミ類を抑制

バーベナ植栽

 

夏秋トマト栽培で多発するオンシツコナジラミを防除するため,忌避効果のある農薬と天敵昆虫タバコカスミカメを併用した現地試験を行いました。
天敵を増殖させるため,すみかとなるバーベナを圃場に植栽(写真)し,天敵を放飼しました。天敵の密度が低い時期は忌避剤の散布を行いました。その結果,オンシツコナジラミの発生を,慣行の農薬散布と同等に抑制することができました。本技術をトマト産地へ普及させるため,今後も現地試験を継続することとしています。
【写真】

・トマト圃場にバーベナ(円内)を植栽した状況

【関連資料】

アセチル化グリセリド(Ag:ベミデタッチ®乳剤)を利用してタバココナジラミによるトマトの着色異常果の発生を抑える(平成29年度  研究成果情報】

半促成トマト栽培でのアセチル化グリセリド(Ag:ベミデタッチ乳剤(R))を利用したタバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻病の抑制(平成28年度 研究成果情報)


トマトかいよう病の土壌還元消毒

代かきの状況

夏秋トマトの栽培で問題となっている「かいよう病」の防除対策を開発しました。
米ぬかやフスマを土壌に混和し,湛水してビニル被覆すると土壌が還元状態となります。還元状態により増加した嫌気性細菌が生成した有機酸等により,防除効果が得られることを明らかにしました。青枯病や褐色根腐病の発生した圃場では湛水後,代かき(写真)をすることで防除効果をさらに高めることが可能です。
【写真】

・湛水後の代かきの状況

【関連資料】

トマトの品種別かいよう病耐病性(平成27年度 研究成果情報)


水耕ネギ腐病防除マニュアルを作成

 水耕ネギ栽培施設

水耕ネギに大きな被害をもたらす根腐病は,ピシウム菌が根に感染,発病し
施設全体に蔓延して問題となっていました。
これまで3年間にわたり防除対策の確立に取り組み,
(1)育苗中は湛水を避けて健全苗を育てる
(2)培養液を菌の活動を抑えるPh4.0~4.5で管理する
(3)伝染源となる定植パネルを温湯浸漬(55~60℃10分)や太陽熱などで消毒する
などの対策技術を確立し,マニュアルとして取りまとめました。

【写真】

  • 水耕ネギ施設

【関連資料】


■ トマト退緑萎縮ウイロイド(Tcdvd)総合対策マニュアルを作成

 トマト健全株(左)とTcdvd発病株(右)

トマト退緑萎縮ウイロイド(Tcdvd)は,トマトに感染すると,萎縮,葉の縮葉,結実不良による
著しい減収を引き起こします。
広島県では,2006年に初めて被害発生が認められましたが,発病株の埋没処分,
施設内の消毒などにより根絶しました。当センターでは,「新たな農林水産施策を推進する実用技術開発事業(H19年~21年)」により,
Tcdvdの簡易で高精度な診断・検出方法の開発と,総合防除法を明らかにし,Tcdvd総合対策マニュアルとして取りまとめました。

【写真】

  • トマト健全株(左)とTcdvd発病株(右)

【関連資料】


■ペレット堆肥の施用が土壌の炭素貯留量と作物の収量に及ぼす効果

ペレット堆肥の施用が5年後の土壌の炭素貯留量に及ぼす影響(水田転換畑)

深刻な地球温暖化の課題に対応するため,農業分野においても農耕地からの
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を抑制することが求められています。
対策として堆肥などの有機物資材を土壌に投入し、二酸化炭素が放出されにくい腐植として
炭素を土壌中に貯留することが有効であると考えられます。
そこで,牛ふんおよび鶏ふんペレット堆肥の施用が,土壌の全炭素量と作物の生育・収量に
及ぼす影響を調査しています。
家畜ふんペレット堆肥の6年間連年施用で,堆肥の施用量が多いほど土壌炭素貯留量が増えます。
ダイズでは,子実収量が連用5年目以降増収し,牛ふんおよび鶏ふんペレット堆肥を窒素として
それぞれ20kg/10a、3kg/10aを施用すれば高い収量を得ることができます。

【写真】

  • ペレット堆肥の施用が5年後の土壌の炭素貯留量に及ぼす影響(水田転換畑)

【関連資料】

 


■ ホウレンソウケナガコナダニの防除技術の開発

ホウレンソウケナガコナダニによる中心部の被害(左)と出荷できずに放置されたホウレンソウ(右)

ホウレンソウ産地で,ホウレンソウケナガコナダニの被害が問題となっています。
このダニに使用できる農薬(登録農薬)がほとんどないため,ハウス周辺の天敵を増やしたり,
コナダニが増えにくい堆肥を選定することにより,農薬だけに頼らないホウレンソウケナガコナダニの防除技術を
開発しています。

【写真】

  • 左: ホウレンソウケナガコナダニによる中心部の被害
  • 右: 被害により出荷できずに放置されたホウレンソウ

【関連資料】

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