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第4回会議の発言録

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

司会:坂本生活安全企画課長

ただいまから「減らそう犯罪」推進会議を開催いたします。それではまず初めに,推進会議会長の藤田広島県知事がご挨拶申し上げます。

藤田会長(県知事)

藤田会長の写真

  本日は,皆様にはご多用中にもかかわらず,平成17年「減らそう犯罪」推進会議に多数ご出席賜り,誠にありがとうございます。これまで皆様と一体となって,「犯罪の起こりにくい広島県づくり」を目標に,全国に先駆けて「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動を展開して参りました。
 その結果,県内では多くのボランティア団体が結成され,「自らの地域は自ら守る」という気運が高まるとともに,「犯罪件数を3年で3割減少させる」という抑制目標の達成も見えてくるなど,まさに県民,事業者,市町など皆様の取組みが実を結びつつあります。これも皆様の熱意とご尽力の賜であると,深く敬意と感謝の意を表する次第でございます。
 今後,芽生えた取組みの定着と更なる発展を図り,県内外の人々が,安全で安心を実感できる「住んでみたい広島県」を実現するためには,県,警察はもとより,皆様に引き続きご尽力を賜ることが必要不可欠であると考えております。本日は今後の取組み方針などにつきまして,ご議論いただくこととしております。皆様の忌憚のないご意見を賜りますよう,お願い申し上げまして,ご挨拶とさせていただきます。

司会

坂本生活安全企画課長

 ありがとうございました。出席者の紹介につきましては時間の関係で,お手元の出席者名簿によりご紹介に替えさせていただきますのでご了承願います。また本日の会議時間は概ね1時間を予定しておりますので,よろしくお願いいたします。
 (配付資料の説明・確認)
 それでは早速ですが,協議,意見交換に移らせていただきます。推進会議規約によりまして,以後の進行を会長にお願いいたします。

藤田会長

 議長役を務めさせていただきますので,よろしくご協力お願い申し上げます。
 それでは本日のテーマでございます,これまでの取組みを踏まえての行動目標の設定,県民総ぐるみ運動の今後の展開案につきましてご意見を頂戴したいと存じます。
 さきほど挨拶でも申し上げましたが,県内では多くの防犯ボランティア団体が結成され,「地域の安全は自ら守る」という気運が高まるとともに,「犯罪件数を3年で3割減少する」という抑制目標の達成も見えてくるなど,まさに県民や事業者の皆様の取組みが実を結びつつあります。今後将来に渡り,これまでの取組みで得ました成果をさらに発展させてまいりたいと考えております。
 それでは治安情勢,行動目標の設定,県民総ぐるみ運動の今後の展開方針につきまして,警察本部生活安全部長の野間委員よりご説明いただきます。

野間委員(広島県警察本部生活安全部長)

野間委員

 「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況及び来年からの取組み提案等につきましてご説明いたします。
 (パワーポイントにより説明→内容についてはこちら

藤田会長

 ありがとうございました。野間委員よりご説明を頂戴いたしました,行動目標の設定,県民総ぐるみ運動の今後の展開方針案につきまして,皆様方から自由なご発言をお願いしたいと思います。
 なお,ここからの進行は事務局にお願いしたいと存じます。

司会

 それでは事務局の方で司会進行を努めさせていただきます。ただいま野間委員の方からこれまでの取組み,あるいは来年以降の行動目標の設定等に関する説明がございました。自動販売機狙いが随分と減少したという説明もございましたけれども,自動販売機の関係の児玉委員,何かございませんでしょうか?

児玉委員(日本自動販売協会中四国支部長)

児玉委員

 確かに私どもの業界でも被害が非常に少なくなったと思います。
 その要因として大きく言えることは,500ウォンなどの偽造硬貨がなくなったこと。それと最近は防犯カメラの設置,電気ドリルで開けられないキーの設置など,自主的に犯罪を起こしにくい状況にしたことが良かったのではないかと思っております。

司会

 ありがとうございます。その他にそれぞれの組織団体等で取り組んでこられたことで,ご発言があればお願いいたします。それでは,安佐南区のモデル事業に大学生の立場から取り組んでおられます山本委員,お願いします。

山本委員(学生代表:安田女子大学)

山本委員

 先日,安佐南区で地域安全マップ作りを行いました。子ども達が5~6人のグループで街を探検して,どういう場所で犯罪が起こりやすいかというのを点検していく活動です。子ども達は活動が終わった後に「自分たちの身の回りにこんなに危険箇所があるなんて,驚いた」という感想をたくさん残しています。
 これから未来を作っていく子ども達自身に,どうすれば犯罪は防げるのか,犯罪の起こりにくい環境が作れるのかという意識が高まっていくことが大切だなと,すごく実感しました。

司会

 ありがとうございました。 防犯ボランティアの立場から日本ガーディアン・エンジェルスの細田委員,ご発言ございませんか?

細田委員(日本ガーディアン・エンジェルス広島支部長)

細田委員

 防犯ボランティア団体がこれだけ増えたのはとても喜ばしいと考えております。
 また,資料のアンケートを見させていただいたのですが,ぜひ参加したいという人が4.5%,機会があれば参加したいという人が65.3%,併せれば約7割近くの方が参加したいという結果が出ているのですが,ではどういうような機会を作るべきなのかなと考えました。今の防犯団体の方の平均年齢はちょっと高めですよね。このアンケートは免許センターで取られたということですから,若年から高齢の方までいろいろおられると思いますが,30代,40代の方をどうしたら防犯パトロールを含めて活動に参加していただけるかです。
 私が思うには,普通の30~50代のサラリーマンの方は防犯パトロールの参加はまず難しいので,仕事の通勤の帰りなど,コンビニで子どもがたむろしているのを見かけたら,怖ければ声をかけずにその場で110番するとか,ジャンパーなどを着なくても,普通の服装で普通に歩きながら,普通に生活する中で防犯意識を持ってもらえれば,もう少し防犯にも役立つかなと考えております。

司会

 また,防犯ボランティアの立場から吉川委員,いかがですか。

吉川委員(広島県少年補導協助員連合会代表)

吉川委員  昨年は少年の犯罪防止,今年は子どもの犯罪被害防止のプロジェクトを担当させていただいております部長として,少し発言をさせていただきたいと思います。
 地域の皆様方,また防犯ボランティアの皆様方のご活動によりまして,少年犯罪も目標達成することができまして,少年犯罪については20%以上の減ということで数値が推移しております。やはりこれは地域の皆様方が目標に対して自分の地域はどうあるべきか,また自分としては何ができるかということをおひとりおひとり考えて活動していただいた賜だと思っております。
 この「減らそう犯罪」の動きは来年度からの目標も立てられるということですけれども,ひとりひとりが,自分は何ができるかというところに持っていくことでこの運動が定着化してくれば非常に有意義なものになると思っております。

司会

 ありがとうございました。今の吉村委員のご発言に関連して,青少年育成県民会議の上田委員,何かございませんでしょうか。

上田委員(青少年育成広島県民会議会長)

上田委員

 いくつか申し上げますと,とにかく平成12~14年に随分犯罪が増えていて,広島県では自動販売機狙いもたいへん増えましたが,皆さんの努力でだいぶ減って,この2~3年は急激によくなっていっている実感がございます。
 それともうひとつ,挨拶運動というのは2~3年前から県民を挙げて随分やっています。挨拶は原点で,挨拶をするかしないかが犯罪にも影響するくらい状況が分かると言われるくらいですので。11月は全国青少年健全育成月間ですので,県内4箇所一斉に挨拶運動をしました。私どもも朝の7時くらいに集まって1時間くらい行いましたが,挨拶運動も着実に浸透していっていると思います。
 それともう1点申し上げますと,青少年育成広島県民会議では,各地域でがんばっていらっしゃるいろんな人々の紹介をしていくラジオ番組(こどもネットウィーク事業)を,去年,今年と県とライオンズクラブの補助でやっています。毎週放送される3分間番組ですが,県内各地でこれだけの方がそれぞれの地域の現状がこれではいけないと取り組んでおられる,その多さにびっくりするくらいです。しかも,毎年着実に各地域で運動が展開して増えているんでしょうね。それが結果的にはこの犯罪件数が減ってきていることにつながっていると思いまして,ある意味では確実に手ごたえを感じつつあります。
 今は例えばインターネットの問題で見て欲しくない番組だとかひどすぎる番組もあるということなど,できる範囲のことはとりあえずいろいろやっていこうということで,運営委員会でいろんな議論が出てきておりますけれども,私自身はここ4~5年くらい,着実に成果が上がってきているなと実感しております。

司会

ありがとうございました。この3年間いろいろな機会で様々な取組みが行われたわけでありますけれども,他にご発言がございますか。

高濱委員(広島県老人クラブ連合会副会長)

高濱委員

  やはり犯罪の被害を被るのは子どもや女性やお年寄りなど弱いものばかりでございます。その中でも高齢者はより弱いのでございますが,長寿社会におきまして,長生きをさせていただけてありがたいことですが,元気な年寄りを増やそうという運動があります。閉じこもりがちなお年寄りを我々団体の中に引き入れて,社会の風にあたってもらって,いろいろ地域の情勢によって子どもたちと交流する,世代間交流という言葉も使って活動しております。以前はただお手玉を作ったり竹とんぼを飛ばしたりということでございますが,それ以外にも,子ども達の登下校に声を掛けて,小さい地域の中で顔なじみになるようなことをそれぞれの地域で取り組んでいると思います。地域のおじいちゃん,おばあちゃんということで,子どもの登下校を守ってやる,声を掛けるということは高齢者でもできるんじゃないかということですね。
 また,詐欺とかいろいろな問題がありますが,そういう問題に当たった場合には,平たく言えば家の中で電話のそばに110番や119番,民生委員さんの電話番号など皆に配って貼っておいてすぐに知らせる,自分ひとりで閉じこもらないということを皆で話し合っております。
 また,地域の警察の方に来ていただいて,詐欺にはこういうものがあるという実例等を聞きながら勉強をしたりしています。つまり年寄りも犯罪に関わらないように予防するという意識を皆で高めようという気持ちが生まれつつあると思います。これからも元気な者が,それぞれ健康を守ると同時に防犯のために勉強しようというところが現状でございます。

連石委員(広島県PTA連合会会長)

連石委員

 「減らそう犯罪」ということで,今私たちPTAが子ども達とともに地域をあげての挨拶運動などいろんなことをやっていきながらも,なお子ども達が標的にされる事件や事故が減らない現状で,1点,私の地域が行ったことについてお願いとご報告をさせていただければと思います。
 まず,町内で犯罪が起こったということを地域の方がなかなかご存じないんですよね。私は福山市の沼隈町在住ですが,小学生の車への引きずり込みや抱きつき,声かけが連続して起こったとき,小学校の先生方には連絡網で連絡がついていて,各小学校単位の親に対する連絡はプリントで案内されていたんですが,地域には即座に伝わってなかったんです。そして,そのとき私は地域の目をどうやって活かしていただくかを考えました。
 これは地域性があると思うのですが,夕方になるとよく散歩をされるお年寄りや掃除をされる方がおられますので,そういう方々にまず情報を伝達して,もし時間帯をずらすことができるのなら下校時にしてほしいと。先ほどガーディアン・エンジェルスの方も言われていましたが,わざわざ活動にまで出ていただかなくて結構ですが,玄関の先まで出てきていただければありがたいということを素直にお願いして回りました。そのときに「何故そういうことを早く伝えてくれないんだ」と言われまして,こういう情報伝達をいかにスムースに進めるかということも,防犯意識の高まりに大きく寄与すると感じました。一人での運動というのはどうしても広がらないので,点を線にして線を面にする方法が一番大切です。それを継続していくためには,常にある程度のエネルギーをもって,皆と話し合いをしていかなければいけないという気がしております。
 いかに情報を面に広げる努力を進めるか,新たに立ち上げることも非常に抑止力があると思いますが,皆さんのおられる地域の団体の活動と連携して,今やっておられることを少し考えていただくことでかなり広がり抑止力が出る。この地域はちょっと違うぞと思わせることをやっていけば,かなりの違いが出てくるのではないかと考えています。

司会

 ありがとうございました。今までの取組み,現在行っている取組みについてのご意見,ご感想等はいただきましたけれども,来年以降の行動目標の設定や今後の展開の方針についてのご意見等もいただきたいと思います。

小川委員(愛知学院大学教授)

小川委員

  犯罪3割減の目標達成がほぼ確実になり,5割削減という新たな数値目標を出されたということで非常に感動いたしました。これまでこういうはっきりした形で目標を掲げることがあまりなかったと思うんですけれども,新しい目標についてもぜひ実現していくように皆で力を合わせていきたいと思います。
 今日のお話を伺っておりまして,いくつか気が付いた点があるのでちょっと発言をさせていただきます。まず今回のような大きな成果,これは新聞など報道機関等を通じて県民の皆さんに伝わると思いますが,もう少しきちんと伝えていっていただきたい。10月現在で比べてみると36.8%減っている,これは素晴らしい数字だと思います。残念ながら,例えば,広島の祭りのときに暴走族が騒いだとか,そういう悪いニュースはすぐ近所の話題にのぼって伝わります。だからこそ良いことについてもきちんと伝えていただきたいんです。こういうことで県,行政と警察が頼りになる,広島の大人は頼りになるということを伝えていただきたいと思います。
 それからボランティアの数が増えてきているというお話がございましたが,具体的にどんなボランティア活動をやってどんな成果があがっているかを伝えてほしい。資料に,新しく参加したいという人の数が7割くらいとありましたが,そういう人たちが自分はどういった形で関われるのかを考える際の参考となるように,数がたくさんある,いろんなタイプの団体があり,それぞれこういうことをやっているというようなことを伝えていく必要性があると思います。
 その上で,参加しやすいような仕組みを作ってあげる。チャンスがあれば参加したいという方がたくさんいらっしゃることは非常に心強いですけれども,最初の段階ではそのチャンスを作ってあげなければならないと思うんです。そういう意味では安佐南のモデル事業は非常に成功を収めていると思います。先ほどボランティアには高齢者の方が多いとおっしゃっておられましたけれども,安佐南では子ども達も「まもるんジャー隊」など自主的な活動を始めて,これも非常に大きな成果をあげています。このようにいろんなチャンスを作ってあげて広く参加をしてもらう。
 また,先ほど吉村さんからも話がありましたが,活動の定着,継続性が大切だと思います。昨年発言させていただいたときに,多様な取組みがあるけれどもそれぞれ点で存在しているので,何とかそれらを線に結び付けて面にするというお話をしました。その後,そういう取組みを警察行政がしておられるのをいろんなところで見せていただいて,役割分担をきちんとして連携させていくということもかなり進んできていると思います。では,これを今度は定着させていくためにはどうしたらいいかと申しますと,もうひとつ裾野を広げていく必要性があると思いました。例えば,地域や家庭…主に家庭が重要な要素となっていくと思いますけれども,実際に働いておられる世代だと積極的にボランティア活動に一歩踏み出すのはなかなかたいへんなので,その方が存在している地域や周りでどういうことが行われているかを町内会の会報などの形で伝えていき,少なくとも家族で食事をとったりするときに話題になるようにする。残念ながら,今,家族機能は非常に低下していますから,同時に高齢者に関しては介護保険の改正で地域での支援を強化するための地域包括支援センターというところを通じてフォローアップして,家庭の機能の不足している部分を何とか地域で見ていく。子ども達に対しては子ども会などを通じてそれを広げていく。そういう形で継続性,定着性をもたせる取組みをしていけばいいじゃないかと思いました。抽象的な発言であまり具体性がございませんけれども,少し意見を述べさせていただきました。

青木委員(報道機関:中国新聞社編集制作本部長)

青木委員

  今の小川先生の発言に関連して,若干PRめきますけれども,我が社の紙面で「減らそう犯罪」運動のキャンペーンはかなりやってきたつもりですし,これからも5割削減ということでより徹底してやっていきたいと思っております。
 そんな中でさっき吉村さんのお話に出ました少年犯罪の防止については,「万引き防止」というはっきりした目標があったように思います。資料の「身近な犯罪減少対比表」を見ていると,ひったくりや自転車盗の減少率が他の犯罪に比べて低いと思います。体感的に犯罪が多いというときには,やはりひったくりや自転車盗をもっと減らしていかないといけないだろうと。もちろん凶悪犯の犯罪の検挙というのは当然ですけれども,そういうこともかなり進めていかなければならないと思います。ですから,単年度で「新年度はひったくりを重点にやる」とか「自転車盗をやる」とか皆さんが分かりやすい目標を設定していただければ,私どももそれに応じたキャンペーンをしていきたいと思います。

細田委員(日本ガーディアン・エンジェルス広島支部長) 

 これはお願いなんですが,地域の人も防犯パトロールが必要ということになれば,役割分担等の研修のようなものを設定してもらいたいと。ただパトロールとして回るだけでもいいですが,もしひったくり犯人などを見かけたときや,メールで「このパトロール地域に不審者が出ました」との情報がきたときに,近くでパトロールをしていた場合,誰が110番する担当で,誰が子どもを保護する担当かというようなチームの役割分担などのマニュアルを,研修や資料で作って配付してもらえれば。もしそういう情報があったときに,我々パトロールしている防犯団体は,警察官じゃないので職務質問などはダメですが,一般ボランティアとしてできる範囲で最高のことをするように研鑽も積んでいかなければと考えております。できましたらそういうマニュアル,情報を警察の方でも出していただいて,防犯団体も増えてきたので研修をするという方向も少し考えていただければと思います。

野田委員(広島県地域女性団体連絡協議会代表・代理出席)

野田委員

  私どもも26年間子ども達に登下校で挨拶運動を続けております。子ども達との連携をとる,またそれぞれ挨拶運動に出る方同士も顔なじみになるという地域づくりが一番じゃないかと思います。その地域づくりも一団体でできるものではないので,ぜひ連携をとって,皆様それぞれの団体が一緒になって地域づくりに邁進していけば,より安全な地域づくりができるのではないかと確信しています。ぜひそういう方向に進めばいいなと,今皆様のお話をお聞きしながら考えました。

司会

 それではここでお二人の副会長の方からご感想,ご意見を頂戴したいと思います。まず宇田副会長,いかかでございますか。

宇田副会長(広島県防犯連合会会長)

宇田副会長

  皆さん,本当に日夜ご苦労をおかけしております。確か2年半ほど前ですが,この会議で削減目標を30%と言われたときには,果たして可能だろうかという思いが私自身ございました。なるほど数値目標も結構だけど,果たしてどうやっていくのが望ましいのかと。しかし,そのときご参加の皆様方から予防策や犯罪が起きた後の対応策など積極的なご発言がございました。そして,実はすでに3年になる前に36.8%ということで,この度非常に達成感を味わえる会合になったわけです。それを踏み台にしてこれから向こう5年間で半減していこうじゃないかと,今また非常に前向きで積極的なご発言がございました。
 考えてみますと,それぞれが我が身を守るということが一つ,そして連帯意識を持って地域で守っていこうという連携,例えば自治会などと思いますが,やはり原点はまず自己防衛というのが基本にあるのだろうと。それを誘発するために,広報活動は非常に意義あることだと思います。例えばこの36.8%というのは貴重な成果ですが,次のステップに向けて,これを周知徹底させることが大事じゃないかなと。やればできる,そのためには自らがそういう意識を持って,まず自分を守りながら,連帯意識でもって自治会なり取組みなりに参加する。先ほど聞きましたように,ボランティア活動に機会があれば参加したいという人たち,大きな数字でありますが,この人たちを引き出すのは身近な問題からだろうと思うわけであります。そういうなかで積極的,前向きなご意見が多々ございました。マニュアル,これは基本だと思います。例えばひったくりの防止についても基本技というものがあって,これをいかに応用していくかということです。これを自らだけでなくて地域の人たちで学んでいくということ。こういう,点から線,線から面という啓蒙活動は大事であると思うわけでございます。
 知事が日頃おっしゃっているように「住みたい広島県」づくり,安全・安心で本当に住んでみたい,住みたい広島県づくりにつながります。私が県知事になり代わってというと表現が悪いですが,一時は県民は減少傾向にありましたが,やや止まってきたんじゃないですか。微増に入りつつあるようです。いろいろな要素があるかと思いますが,やはり犯罪防止という問題も大きく影響してきていると思います。とにかく一緒になってしっかりとやっていきたいと思います。

司会

 ありがとうございます。では続きまして片岡副会長どうぞ。

片岡副会長(広島県警察本部長)

片岡副会長

  皆様方のいろんな意見を拝聴させていただきました。本日のメインテーマは来年からの行動目標をどうするかというところでございます。この3年間「3年で3割削減」という非常にわかりやすい目標に向かって,皆様方といろんな協働をして取り組みまして何とか実現できるんじゃないかという見通しになりました。では,来年からどうするんだということですが,実は最近の新聞を見ていますと,この「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動が今年で最終年だと誤解されている方がおられるんですが,「3年3割削減」は当面の抑制目標として出したわけでありまして,「減らそう犯罪」の条例自体はエンドレスなんですね。従いまして,「減らそう犯罪」運動は当面続くのですが,そういうふうに勘違いされている方もおられる。
 またアンケートでは,この運動を50%の方が知らないといわれています。我々がいろんな働きかけをしておりましても,必ずしも県民の皆様方に浸透していないのではないかということもあるので,次回からもっと裾野を広げるようなキャンペーンをやらないといけないと思います。過去のこの議事録を見ますと,例えば県民大会を開いたらどうかというようなご提案もございましたので,第2期として「減らそう犯罪」運動をバージョンアップして展開したい,知恵を絞って工夫をしていきたいと思っております。
 そして,行動目標も今度は5年で半減しようじゃないかということでありますけれども,もしこのままのペースでいきますと,過去最高は6万件でございましたが,今回4万件を切るような状況になります。そうすると我々の目標は3万件でございますから,「あと1万件弱じゃないか,5年もかかるのか」という疑問もないではないです。しかし,正直なところ,いわゆるリバウンドということも考えられないではない。また限界効用逓減の法則というのもあり,減少率がだんだんと落ちていくということもございます。また,今後の治安情勢をみた場合,犯罪増加の要因はありますけれども,減少するという楽観的な要因はないと思います。そういう中で更に1万件減らすというのは簡単にはいかないのではないかということで,今回は5年という期間を設けました。これはちょうど今,県が総合計画を今後4年間に向けて作っておりますが,それとリンクさせてやろうじゃないかという発想もございます。従いまして5年くらいかけて何とかあと1万件下げて3万件,先ほど生活安全部長が昭和40年代から50年代前半と申しましたが,いわゆる「世界で一番安全な国日本」と言われた時代の平穏な治安情勢に戻すことを目標にやっていくことを,今回の目標設定にさせていただきたいと思いました。
 では具体的に何をやるのかですが,ひとつは先ほども出ましたが,情報の提供・発信,これはやっぱり大事です。警察もホームページを作ったり,「減らそう犯罪通信」などの資料を出したりしていますけれども,果たしてどこまで皆様のお手元にいっているか,また見ていただいているかということもございますので,この辺もさらに知恵を絞って工夫をしながら情報発信をやっていきたいと思います。
 それから自主防犯活動の一層の促進もそうでございます。防犯ボランティアに,今大変多くの方々が参加されております。しかし,これも今は県や警察が旗を振っていますからいろんな方が参加されていますけれども,もし警察や行政がちょっと腰を引いた場合,果たして皆様方が自主的にやっていかれるのか,お金の問題等はどうするのかと。確かに自主防犯ですから本来は自分たちのお金でもってやっていくのが筋かもしれませんが,じゃあ急にそういう切り替えができるかというと,なかなか難しいと思うんですね。ましてやこれから,今,安佐南区でやっていることを各市や町に広げていこうとするときに,「さあ,各市や町で判断してやってください」というわけにはいかないと思うので,各市町が取り組むときに,県としてもある程度の支援事業というのはいかがなものか等,県知事にもいろいろお願いしていることもございます。出来るだけ裾野を広げるためにも,市や町が率先して,地域住民の防犯ボランティアやガーディアン・エンジェルスなどのNPO団体,こういう方々がますます一生懸命やっていただくということがたいへん大事だと思います。そうしますと,警察本来の検挙活動の方ももっともっと成果があがるのではないかなと感じているところであります。

司会

 ありがとうございました。皆様方からもっと多くのご意見なりご感想をいただきたいのですが,時間の関係もございますので,藤田会長に本日の全体のまとめをいただきたいと思います。

藤田会長

藤田会長の写真

 皆様には積極的なご意見を頂戴いたしまして,ありがとうございました。様々なご意見がございましたけれども,個人的には,選挙中に安佐南の方に行きますと,自転車の前のバスケットに「減らそう犯罪」と書いた黄色いビニールを掛けた方がおられました。街頭宣伝車ですから名前を連呼しているのですが,ついマイクを取って「ご協力ありがとうございます!」と言いたくなるような機会が随分ございました。そういうふうに,見えること,見えていることが,点がつながって線になり面になっていく。そのためにも迅速な情報提供が大事だと再認識したということもございました。
 そこで今後の行動目標でございますけれども,先ほどから今後5年間でピーク時の5割削減,半減を目指すというお話がございました。項目別に見ますと既に達成できているものもございますけれども,性犯罪や見えにくい部分ではまだまだのところもあります。またリバウンドというお話もございました。そういう意味では,とりあえず今後5年間でピーク時の半減を目指すということを第1目標にして,仮に半減が出来たら,その時点でもう1回新しい目標を改めて討議するというような方向で持っていってはいかがかと考えております。高い目標ではございますけれども,引き続きそういう努力をしてみることが重要ではないかと思っております。また,今後の運動の展開方針につきましても,県民と協働するまちづくりと警察活動の両輪により,今後取り組んでいければと考えておりますが,皆様いかがでございましょうか?(一同拍手)
 ありがとうございました。拍手を頂戴しましたので今申し上げましたような行動目標に向けまして,県民,事業者,関係団体,さらには行政が一体となって各種取組みを進めて参りたいと考えております。皆様方にも一層のご協力を頼みますよう,よろしくお願い申し上げます。
 それでは予定の時間となりましたので,委員の皆様方にはたいへん熱心なご議論を頂戴いたしましたことを感謝申し上げます。平成15年2月に本会議を発足させ,今回で4回目の会議となったわけでございますが,その際に目標として掲げました「3年3割減」という数値目標の達成も見えてまいりました。今後は,本日皆様方からご賛同いただきました行動目標に向けまして,文字どおり県民が一丸となって取組みを推進してまいりたいと考えておりますし,その結果として,県民の皆様の体感治安がよくなって,「住んでみたい広島県」に向けてよりいっそう安全・安心が前進すること,そして皆様のお力添えによってそういったものが実現することを願ってやまない次第でございます。そういった意味で,皆様方の今後さらなるご協力をお願い申し上げまして,お礼のご挨拶と代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

司会

 皆様,長時間本当にありがとうございました。以上をもちまして,「減らそう犯罪」推進会議を終了いたします。ありがとうございました。

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