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第3回会議の発言録

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月2日

司会:坂本生活安全企画課長

 ただ今から,広島県「減らそう犯罪」推進会議を開催いたします。はじめに,本推進会議会長であります,藤田広島県知事がごあいさつを申し上げます。

藤田会長(県知事)

第3回会議のようす

本日は,皆様方には,御多用中にもかかわらず,多数御出席をいただき,ありがとうございます。
 さて,これまで皆様と一体となって,「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動を展開して参りましたが,これまでの様々な取組みの結果,「犯罪認知件数を平成15年からの3年間で3割減少させる」という犯罪抑制目標につきましては,初年度にあたる平成15年では,9.8%の減少となっており,今年に入ってからも減少傾向が続いているなど,着実な成果が現れております。
 これも皆様の熱意と御尽力の賜物であり,深く敬意と感謝の意を表します。
 しかしながら,依然として,県民誰もが被害者となり得るひったくりなどの「身近な犯罪」が多発していることに加え,「オレオレ詐欺」をはじめとする「なりすまし詐欺」や「架空請求」など,巧妙で悪質な知能犯罪も増加しております。
 こうした情勢を踏まえて,私自身も先般,内閣府や総務省に対して,「架空請求」等による消費者トラブルの防止に関する緊急提案を行ったところであります。
 皆様方におかれましては,今後とも相互の連携を図りながら,引き続き,積極的な活動を展開していただきますようお願い申し上げます。
 本日は,今後,重点的に取り組むための行動計画などについて,御議論いただくこととしております。皆様の忌憚のない御意見を賜りますよう,お願い申し上げまして,ご挨拶とさせていただきます。

司会

第3回会議のようす

 ありがとうございました。続きまして,出席者紹介に入ります。本日は,時間の都合上,お手元に配付しております出席者名簿によりまして,ご紹介に代えさせていただくことをご了承願います。
 それでは,本日皆様方にお配りしております資料につきまして,確認をさせていただきます。
 資料1は,推進会議規約の一部改正(案)であります。
 資料2は,治安情勢であります。「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動をはじめました平成14年以降の統計,乗物盗,街頭犯罪などの身近な犯罪の関係と,県内市町村別の資料であります。
 資料3は,今後の「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の重点的取組計画(案)であります。
 資料4は,本会議のご案内をさせていただいた際に,皆様方が取り組んでおられる活動や皆様の身近なところでの取組につきましてアンケートをさせていただきましたが,それを整理したものであります。後ほどの,意見交換の際の参考としていただきたいと思います。
 また,資料以外に,先般作成いたしました「防犯パトロールの手引き」や「『減らそう犯罪』キャンペーンロゴ」を配付させていただいております。
 それでは早速ではありますが,推進会議規約の一部改正についてであります。「資料1」をご覧ください。改正の内容につきましては,本推進会議規約の別紙1,別紙2の変更であります。別紙1の推進委員につきましては1件,別紙2の幹事会幹事につきましては3件の変更がございます。いずれの規約改正も,組織の改編等によるものでありますので,ご承認をいただきたいと思います。
 続きまして,協議及び意見交換に移りたいと思います。
 なお,議事進行につきましては,「推進会議」規約に基づきまして,会長であります藤田広島県知事にお願いしたいと思います。藤田会長,よろしくお願いいたします。

藤田会長

 議事進行を努めさせていただきます藤田でございます。よろしくお願いします。
 本日は,今後の「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の重点的取組計画(案)についてご協議をいただくこととしております。
 現在取り組んでおります平成16年度の重点取組については,昨年の推進会議で皆様のご意見をいただきながら決定し,昨年10月に策定を致しております「減らそう犯罪」ひろしまアクション・プランに基づきまして,様々な取組が行われてまいりました。その結果,県内の犯罪の認知件数の増加傾向に減少の兆しが見られる状況になったと認識をしておりますが,そのあたりも踏まえまして,ご意見を伺いたいと思います。
 それでは,治安情勢,今後の「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の重点的取組計画(案)につきまして,頓田委員説明をいただきたいと思います。頓田委員,お願いします。

頓田委員(広島県警察本部生活安全部長)

第3回会議のようす

 それでは,ご指名により,説明をさせていただきます。
 (最近の治安情勢,今後の「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の重点的取組計画(案)について資料に基づき説明)

藤田会長

 ありがとうございました。ただ今,頓田委員より説明いただきました,今後の「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の重点的取組計画(案)につきまして,皆様の自由なご発言をお願いしたいと思います。
 なお,ここからの進行は,事務局にお願いしたいと思います。事務局,お願いいたします。

司会

それでは,今後の「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の重点的取組計画(案)を含めて,皆さんから自由にご発言をいただきたいと思います。

上田委員(広島県市長会:東広島市長)

第3回会議のようす

 まずもって,防犯対策につきまして警察本部の力強いご努力に対しまして心から感謝を申し上げる次第でございます。
 当市におきましては,ご承知のように30年前に市政を施行いたしまして,広島大学,近畿大学工学部或いは近隣に国際大学がございますから,非常に学生の多い街でありますし,人口も急増している街ということでございます。我々と致しましても,地域の安全活動については,最重点として取り組みたいと考えております。お手元にご参考までに,当市で実施しております施策につきましてご案内をしております。
 まず,1つ目に防犯活動に対する助成でございますが,防犯組合連合会に対して,補助金を交付いたしております。交付した補助金によりまして,「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動に呼応した活動を推進するなど安全で住みよい地域社会の実現に向けまして,身近な犯罪の被害防止活動の推進などを重点に事業の推進がなされております。こういったことで,当市における犯罪の件数も減少してきているのではないかと思っております。特に西条の中央地区では,自主防犯組織「わがまちの安全を守り隊」という隊が結成されております。現在では,7つの地域においてこの活動が行われておりまして,犯罪被害の防止などに効果をあげているところでございます。
 また,2つ目に資器材等の提供でございますが,市内に21の小学校がございますが,ここに約7000個の児童用非常防犯ブザーを半額助成いたしまして備えております。児童の登下校の際の安全対策を講じているところでございます。
 最後に犯罪などに強い環境設定活動につきましては,不審者の侵入防止のために学校の門扉・フェンスの整備を実施いたしております。現在,市内小中学校21校についての整備を終えたところでございます。
 また,平成14年度から県の緊急雇用創出基金事業を活用いたしまして,4名2班編成で西条の駅前周辺の違法駐車,重点地域内での駐停車禁止の啓発活動を行っております。
 また,青少年が常にい集している市内24ヶ所の安全確保を図りますために,更に,夜間においても安全で安心できる快適な空間を維持いたしますために青少年などへの声かけを,この4名2班編成によりまして行っているところでございます。
 都市化が年々進んでまいりますので,今後ますます防犯対策を中心とした地域の安全活動を推進していかなければならない,このように考えております。今後も治安に対するご支援をお願いする次第でございます。以上ご報告を兼ねて申し上げました。

司会

 東広島市には広島大学がございますので,大学生の立場から菅井委員,何かございますか。 

菅井委員(学生代表:広島大学)

第3回会議のようす

 「減らそう犯罪」推進会議に昨年から参加させていただいているのですが,学生に対して西条署の方と連携してアンケートを実施させていただきましたところ,あまり学生のほうには,会議名などが浸透してなかったという結果になり,やはり,学生や市民の方々への啓発活動といたしまして,警察署の方々の方からPR等が必要だと思います。例えば,仙台市の方だったと思いますけれど,「減らそう犯罪ソング」というものを流しながら,市内をパトロールされているという話を聞いたので,そういったPR活動等をして,県民の防犯意識を高めるような活動をしていただけたらと思います。
 また,東広島であれば,学生の防犯意識が高まらないと,警察だけではなかなか犯罪は減らないと思いますので,私たちのサークルと西条署の方々の話し合いの場を設けていただいたように,学生と警察の方々との交流や,防犯教室などを開催していただくとよいと考えます。

司会

 今,委員お二方からご発言がありましたが,関連して何かございますでしょうか。防犯ボランティアの立場から細田委員,お願いできますか。

細田委員(日本ガーディアンエンジェルス広島支部)

第3回会議のようす

 実はこの前,西条の酒祭りのときに我々もパトロールをしたのですが,防犯パトロール隊の方が帰られた後の9時半10時の時間帯に,酒祭りの会場の中で留学生が酒を飲んで暴れて傷害事案があったり,近くのコンビニエンスストアで暴力団の組員が一般市民の方と喧嘩になり,チーマーグループ約16人を電話で呼びつけてもめた事案がありました。
 防犯パトロール隊がこれだけできたということを考えても,それを実際やっている時間はいったい何時なのか,もう一つは平均年齢はどれくらいなのかと,また,ご年配の方がパトロールに多ければ今話したような事案があったときに夜遅くまで出られるのか,やはり時間が限られているという問題が出てくると思います。ガーディアンエンジェルスのマーク
 それから,「犯罪意識」「モラル」の低下,これが問題であると思います。酒祭りの時も,「時間を超えたら出ていってください。」と実行委員会の方が来ておられる方にお願いしても出なかった,「国際交流の邪魔をするのか。」というふうな感じで逆に反撃を受けた,それで我々ガーディアンズに「どうにかしてください。」と言われてきたというわけでした。これは一例かもしれませんが,やはり,モラルの低下と,一般市民の方の中に,「減らそう犯罪」もそうなんですが,一生懸命取り組んでおられる方は多いものの,何か他人事のような意識がまだ相当残っているように思います。他にも色々ありますが,以上です。

司会

 また,防犯ボランティアの立場から吉川委員,いかがですか。

吉川委員(広島県少年補導協助員連合会代表)

第3回会議のようす

 実は,私には,架空請求の電話が結構かかってきております。私は暴走族の子どもたちに電話番号をオープンにしています。そうすると,そのあたりから出回っていくのか,かけてくるのは東京あたりだろうと思うのですけれども,会社名をかえて,担当者をかえて,色々有料サイトの未払いということで,今まで5回くらいかかってきております。1回目は怒鳴りつけて切ったのですが,その後もしつこく手をかえ品をかえ,かけてまいります。
 それで,仲のよい現場の刑事さんに相談したら,「口座番号をうまいこと聞き出せ。」ということでしたが,彼らの手口というのは,なかなか口座番号を言いませんし,とにかく精神的に追い込んでいって,とにかく払えと脅したりすかしたりなだめたり,色々してきます。そして,「銀行に着いたら,電話してこい。」と言ってきて,その場で,とばしの口座だろうと思うのですけれども,そこへ振り込ませる,それから振り込んだと同時に,彼らはそれを引き出して解約します。
 刑事さんからも聞いていたのですが,なかなか口座を言わないんです。それで,3回目のときに,「インターネットバンクにワンクリックで振り込んでやるから言いなさい。」と言ったら,やっとしゃべってくれましたが,この後の対応について,警察の方も消費生活センターの方の対応も,温度差がどうしてもあるんですね。携帯の番号も,口座番号も言うのですけれども,被害にあってないので,「事件になっていませんよね。」と口座の凍結はすぐには無理だというお答えでした。
  このまま放置するのも,せっかく聞き出した口座番号でしたので,私の所属している広島西署の生活安全課長の方へ直接「・・・口座番号を聞き出しました。」と言ったら,さすがに今度は早く担当の刑事さんから電話がかかってきまして,銀行の方に変な動きがあったら即止めますという非常に明快な答えを返していただきました。
 大変忙しいというのはよく分かりますし,そこで知事にお願いなんですけれども,どうか警察の予算を増やしていただきたい,でないと,実際に細田委員が言われたように,警察でないとバックアップできない部分というのは,どうしてもあるんですね。我々,民間のボランティアで行える限界点というのはどうしてもあります。みなさん仕事も持っていますし,それをなおかつやろうとすると,どうしても,ボランティアがボランティアでなくなってしまう,日本国中がボランティアになったら,この国は滅びてしまうのと同じように,仕事でやっていただける部分の方の予算を,少しでも多くなるようお願いして終わらせていただきます。

藤田会長

 明日(11月19日)も国の方に定員増のお願いに参ることとしております。

青木委員(報道機関:中国新聞社編集制作本部長)

第3回会議のようす

 定員増の話とも関係するかとも思うのですが,先だって新聞記事を見ておりましたら,今年3月の国民意識調査で空き交番の解消を求める声が,確か64.5%ということでありました。
 今年の警察白書を見ておりまして,3年後には空き交番を解消したいというような話になっておりましたけれども,確か広島県警も,今年9月から県内の10ヶ所で試行をやっておられるように聞いております。
 こういう犯罪に強い意識づくり,地域づくり,環境づくり,この3つの柱でも地域の尖兵と言いますか,アンテナになられるのは,交番のお巡りさんだというように思います。なるべく,防犯ボランティアとの連携を強める意味でも,空き交番を早く解消するようにしていただきたいなという思いがしております。これは要望でございます。
 あと一点,これも新聞で読んだのですけれども,子どもを守る学校現場との連携ということで,確か文部科学省のワーキングチームが小学校等へ県警のOBを派遣したらどうかというようなことを言っておりました。その辺りも,将来の検討課題として検討していただきたいと思います。

司会

 学校関係者という立場から川本委員,お願いします。

川本委員(広島県公立学校校長会会長)

第3回会議のようす

 学校の方からでございますが,今まで犯罪に強い地域づくりの中の,「子どもを犯罪から守る」と同時にやはり,先ほどもご報告がありましたように,低年齢化している状況があるため,とりわけ,最近は,警察・教育委員会等と連携して防犯教室を継続して開催させていただいております。
 これは大変地道な取組でございますが,かなり力を入れてやることによって,子どもたちの意識を改革していく,また小学校のときから,しっかりこれを教えていくということで,非常にこれは効果があるようにじっくりと取り組んでいるところでございます。
 特に,万引きについては,万引を犯罪として考えていない,小さいときからですね,そういうような課題が明確になり,ポイントを掴んだ防犯教室が今展開されていくようになったということでございますので,とりわけ継続して,こういう防犯教室について小中高へ警察の方からご協力を宜しくお願いしたいと思います。お礼を兼ねて申し上げました。

細田委員(日本ガーディアンエンジェルス広島支部)

 先ほど空き交番の話が出ていましたが,この間,大阪府の布施へイベントの関係で参加させていただいたのですが,布施署管内では,民間の人が防犯協会の協力で空き交番(注:ここでは統廃合により廃止された交番施設の意)の鍵を全部預かって,民間の人が立ち入って,民間交番という取り扱いで去年から活動をしています。その運営費というのは,警察と防犯組合の方の寄付とか寄贈で,電気代等はすべて署が払うという形で,地域の人達や自治会長が鍵を開けて,鍵を持っている団体が入れ替わり立ち替わりそこに立ち寄る,夜とか昼とか関係なしにやっている状態です。ちょうど,私も土曜日朝方まで一緒にいたのですが,やはり急訴があると「お巡りさんはどこにいるのか。事件があった。」という時には,警察が必要なので,もし空き交番どうこうあるならば,防犯感覚をつけて,大阪と同じように一般の人が受付だけでもできるような感じでやってもらえればありがたいと思います。
 もう一つ,他の犯罪は減っているのに,ひったくりが広島県の場合,あまり減っていない状態であると統計を見て思いました。ひったくりの方で,ボランティアには限界がありますので,広島県内にも警備会社があると思うのですが,できれば,そういうところに協力を求めて,少しでもマンションでもアパートでも,警備会社のシールを貼っている車がうろうろすれば,不審者等については,「ここは,警備会社が回っているからひったくりはやめよう」「侵入はやめよう」というふうになると思いますから,我々がパトロールに出られなければ,そういう企業に協力を求めるということもされたらどうでしょうか。

司会

 女性の立場から宮本委員,いかがですか。

宮本委員(広島県女性医師の会代表)

第3回会議のようす

 私が住んでいる付近では,最近,町内会長が代わりまして,その方がすごくアクティブな方で,毎週土曜日にチームを組んで,町内をまわってくださっているんです。そうするととてもよくて,空き巣とかも多かったのですが,最近そういうことを聞かなくなりましたので,やはり,地域の住民が立ち上がって色々な行動を起こすということが大事なことなのだなと思っております。

望月委員(広島県内警察署協議会代表)

第3回会議のようす

 私が本通り及び中心部で極力できることはやろうと考えておりますのは,やはり,きれいなまちづくり,雑然とした猥雑なまちですとこれは,必ず事件・犯罪が起こるものと思いまして,「きれいなまちづくりをやろうではないか」ということを提案しております。近頃,また落書きが始まりました。落書きをとりあえず綺麗に落とす,落書きは街が乱れる最初の兆候じゃないかなということをみんなに言いまして,まちまちで落書きを綺麗にするように言っております。ブロークン・ウィンドウの理論(割れ窓理論)を使って,みんなに言っているような状況であります。
 それ以外にも,本通り近辺というのは,色々と事件の多いところでございますので,我々としてはまず初歩の初歩からやって行こうという考え方でありますので,宜しくお願いいたします。

小川委員(愛知学院大学教授)

第3回会議のようす

 先ほどから,自主防犯グループの話がいくつか出ているので,その点について,私見をお話しさせていただきます。このように,犯罪認知件数がかなり減ってきているというのは,自治体・警察・コミュニティの3つの柱があると思うのですけれども,行政・警察はそれぞれ認知件数目標達成のために一生懸命努力していると思うのですが,これだけ大きな効果が短期間に出始めているということは,地域の住民が問題意識を自分たちのものと考えて,ある程度行動を起こしたというところにあるのだろうと思います。
 その点について,先ほども細田委員の方からお話がありましたけれども,自主防犯グループ(防犯パトロール隊)という芽が1年半余りでかなり出てきているのだろうと思います。
 ただ,3つほど私の考えるところがあるのですけれども,1つは先ほども意見がございましたけれども,防犯グループで自主的に出来ることと出来ないことという線引きはやはりきちんとしてみる必要性があるのではないかと思います。先ほども細田委員の方からお話がありましたけれども,行政の協力であったり,警察の協力,それから自主防犯グループ以外の企業,安佐南区の方では,例えばタクシー会社の方が非常に積極的に協力されて効果が出ているとのお話を聞いております。
 そういう形で,出来ることと出来ないこと,出来ないことについてはどういう形でそれを展開していくか,これが一つの柱ではないかと思います。
 2つ目は,これは,例えば色々なメディアで紹介されたりしているのですけれども,自主防犯グループの情報交換といいますか,どこにどれだけ自主防犯グループができていて,どういう活動をしているか,どこのグループがどういうやり方でどういう成果をあげているか,又はどこのグループがどういうところで行き詰まっているか,そのような情報交換が必要だと思います。
 少年犯罪を減らすというプロジェクトの中で,ホームページの中で色々な自主的な活動の紹介をしているというのも非常に効果的だろうと思いますので,計画案の中の1つに「自主的な犯罪防止活動への支援,自主防犯行動の促進」とありますが,その中に是非,そういった活動の把握と活動内容の情報交換といったことを盛り込んでいっていただきたい。
 3つ目は,自主防犯活動の芽は出てきておりますけれども,あくまでもこれは,本来自主防犯活動でありますので,そういったところの活動に何らかの助成を続けるというのは返って本末転倒ということになりますので,当初は芽を出させる,そしてそれを育てるということは必要だと思うのですが,中長期的に考えると継続性を持って,本当に完全な意味で自主的な活動が出来るようにするためには,何が必要かというのを是非次回の計画の中に盛り込んでいただければと思います。

司会

 安佐南区のモデル事業の関係で,大学生の立場から参画されている山本委員,いかかですか。

山本委員(学生代表:安田女子大学)

第3回会議のようす

 私は,現在「減らそう犯罪」安佐南まちづくり協議会に学生代表として参加しています。会議に参加して,若い世代の意識向上,これがもっと必要だと感じました。 また,私が所属している青少年健全育成部会という部会があるのですが,子どもの万引きの実態をとらえています。「いけないことはいけない」というモラルをしっかり伝えていく必要性があるのではないかと思います。また,安佐南区はモデル事業なのですが,行政や警察,地域住民が協力して犯罪を減らしていこうといった活動が県全体に広がっていけばいいと思います。

司会

 それでは,事業者の立場から堀米委員,お願いできますか。

堀米委員(日本自動販売協会中四国支部長)

第3回会議のようす

 今すぐにということではないのですけれども,学生代表の方のお話にもありましたが,いわゆるモラルの低下というか,私どもは自動販売機でございますが,一般的に言って無人でございますので,罪の意識が非常に薄いと思います。本当に学生さんのおっしゃるとおりで,いけないことはいけないし,してはいけないことはいけない,これは子どもの頃からの積み重ね,或いはそういう時間のかかる教育の問題に発展するのだと思いますけれども,そういう部分をしっかりすることが最終的に犯罪をなくすということになるのではないかと思います。

大之木委員(広島県住宅宅地産業五団体協議会代表)

第3回会議のようす

 今,日本の国民の意識の中に「いったい日本はどうなっているんだ。」という意識がかなりポピュラーになっていると思いますが,そういう感情の中で,いわゆる「犯罪」「防犯」というものに占める位置は高いと思います。何とかならないのかと,そのためにこういった会議,或いは運動が展開されているわけで,効果が上がってきているとお聞きしましたけれども,最近の情勢を端的に言いますと,何か非常に凶悪犯罪が多い,このように受け止めております。
 そういう中で,例えば「警察予算」「防犯予算」と言いましょうか,そういったものと「治安の回復率」の相関データをもっとはっきりして,これだけ予算をつければ,こうなるんだという一つの数値を示し,県民の理解,或いは国民の理解を得られたならば,こういったものへの負担は国民感情,或いは県民感情として抵抗がないのではないかと思っております。
 今後,展開される運動の主たる内容は大変結構でございますが,どちらかと言えば主にソフト面,このソフト面が大変大事でございますから結構なんですけれども,物事の成果をあげるためには,ハード面,先ほどからお話に出ておりましたが,予算をつけて,人員体制あるいは施設関係を整備していただくというサイドも大変大事じゃあるまいかと,そして,もっと警察活動をスピードアップしていただけないものだろうかと,門外漢ですから訳が分からず言っているのでありますけれども,当然,人員とか施設を整備した上での問題でございますが,犯罪が起こった場合のアクションを早くできないかと思います。
 これも事情が分からずに申し上げておりますので,大変申し訳ないのでありますが,先般,廿日市で大変凶悪な犯罪が起こっておりますけれども,警察に通報があって,その後何分で非常対策が打たれたのか,非常線が張られたのだろうかと,こう我々の中ではすぐに話題になったわけであります。そういう点はもちろん分かりませんけれども,通報があって何分にどういう体制をとられたのだろうか,何故犯人が捕まらなかったのだろうかと素朴な疑問を持つわけでありますが,こういったもののおそらくは人員とか設備とか,その他予算で縛られてなかなかそこまで手が回らないんだということではないかと思っております。
 先ほどもどなたか言われましたけれども,事件が起こって,そこで警察が動くということが多いように思いますけれども,何とか「警察の予防活動」というものを体系化できないかなと,これは法体系の問題もございましょうし,行政の対応もあると思いますけれども,要は「何か事件が起こりそうだ」という時に,やはり警察に動いていただかないと,実効のある対策のとれない場合が多いと,しかしそれは,法律の範囲内では出来ないとか,行政の実態から見れば出来ないということを聞いておりますけれども,一つ考え方を変えて,今から大事なのは「犯罪の予防」に対して,いかに注力できるかと,そのための予算,あるいは人員・設備そういったものを国民に理解させれば,みんな喜んで協力するのではあるまいかと。ところが,今の現実では,近所に乱暴な子どもがいる,或いは随分と家庭内暴力があるようだということを,仮に警察に言ったところで,動きようがないということではあるまいかと思っておりますが,こういった「犯罪の予防」というものを,法体系が問題であれば法体系を直せばいいじゃないか,あるいは今の行政の対応を変えればいいじゃないか,そのために費用がいれば国民の理解を得ればいいじゃないか,とこういうサイドでものを考えていかないと,いつも手遅れになるのではないのだろうかと思っております。
 誤解を避けるためにもう一度申し上げますが,大変色々な対策をとっておられまして,逐次成果が上がっていることに対しては,県民としては大変感謝を致しておるわけでありますが,より一層よくするためには,今申し上げた様な点をもっと掘り下げて考えて,我々も,また,警察も県知事さんも考えていただくということがあるのではないかという意味で申し上げた訳でございました。

内山田副会長(広島県警察本部長)

 色々なお話をお聞きしまして,途中ですが,事実関係についてだけ補足をしますと,まず,広島県の犯罪の動向ということで,資料編にも全国比較でございましたが,一言で言って全国比では非常に画期的に広島はほとんどの重要罪種,強盗窃盗その他の犯罪が減っているということ,これは間違いないのですが,主要罪種で3つ増えている罪種があります。先ほどの資料の最初にも載っていますが,一つは自転車の占有離脱物横領がぐっと増えています。これは,警察が街頭活動を強化しておりますから,その現れで検挙が増えているということでの数字ですから,それはそれでよいでしょう。深刻ではありません。
 そして,もう一つ増えているのは,数は多くないのですが,万引きが増えています。これも,実は現在,県・教育委員会・警察が1年間の緊急プロジェクトとして取り組んでおりまして,これは,取り組む前から万引きそのものは増えるだろう,「検挙」と申しますと,色々な活動を活発にやりますと,みなさんの通報も積極的になるということで,狙いは万引きそのものの数値分析というよりも,その対策を通じて少年犯罪が減ればいいということですので,これもある意味で,万引きという狭い目で見ますと増えていますが,大局的には問題はないだろうと思います。
 実は,3つ目に増えているのが問題でありまして,架空請求・オレオレ詐欺的なパターンで,詐欺と分類しておりますが,これが増えております。物事の性格から考えて,これは多分まだ増えるだろう,しかも他の犯罪と違いますのは,電話その他で犯人が県の外から攻めてくるということです。金融機関,その他色々な関係機関と協力して手を打っているのですが,やはり限界というのが明らかにあるということで,冒頭の会長のご説明にもありましたが,国の方が制度改正を相当やっていかないと太刀打ちができないということがあります。今後,国の動きは流動的ですが,今後の重要課題としてずっと注目していきたいということであります。
 もう一点は,予算の話がありまして,簡単に説明しますと,県がやっている色々な重点事業,これは,体系的に整理した実施計画というものを作っているわけですが,これが,今年度以降の実施計画につきましては,昨年この場で審議いただいた「減らそう犯罪」アクション・プランを全面的に取り入れて編成されています。また,今年度の予算にも反映されていることになります。ということで,「減らそう犯罪」運動型の予算にシフトが大分切り替わっているという状況であります。

司会

 時間も迫って参りました。では,ここで,各副会長からご発言をいただきたいと思います。中原副会長,お願いします。

中原副会長(社団法人広島消費者協会会長)

第3回会議のようす

 本日の皆様方のご意見を聞きながら,私たち社団法人広島消費者協会として何が出来るのだろうか,何をすべきなのだろうかというのを考えておりました。結論としましては,犯罪をどうこうするということは我々には出来ませんが,その根本であります「教育」,これは,例えば私どもの地域には8区ありますが,「あいさつ運動」,いわゆる地域のコミュニティ連携ということであいさつをしていこう,そしてもう一点は子どもの教育ということで,団らんを増やして行こうということの二点を今思いました。この二点につきましては,本当に子細なことではございますが,これが,先ほどから出てまいります「犯罪の予防」ということで,是非,今後力を入れて展開していきたいと思っている点でございます。

宇田副会長(社団法人広島県防犯連合会会長)

第3回会議のようす

 こちらの方の中央署におきましても,皆様からのご発言がございましたようにパトロールを強化しているわけでございますが,それとともに皆様の方でも良くやっておられると思うのですが,一家一点灯運動を展開しております。これの基本になるのはやはり意識付けだろうと思うのです。他人がやることではなくて,自分自身の問題としてとらえていくということでございまして,これは,もう2年前からやっているのですが,非常に効果が出ているというように思っております。自分自身の問題として意識付けをやることによって,これからの重点対策としてもございましたし,県知事からもございましたが,地域づくりだとか環境づくりということにも広がっていくのだろうと思います。その意識付けのために何をなすべきかというと,やはり,啓蒙活動として,色々な活字によるとか絵によるパンフレットを,自治会の回覧などで目にとまるように積極的に回してほしいと思います。意識付けのために自治会をうまく使って,回覧で「そうなんだ」という意識付けをする,そういう中から自分自身がしっかりしていかなくてはいけない,そういった意識をいかに輪として広げて行くのかということではなかろうかと思います。
 やはり,傾向としてよろしいのは,犯罪が年々減ってきているということは非常に意識の連帯感というのがあって好ましいことでございますが,これを更に推進していきたいなと私どもも思っているわけでございます。一緒になってやっていきたいと思っております。

内山田副会長(広島県警察本部長)

第3回会議のようす

 この推進会議は,去年の2月に設立総会が開かれて,その時にスタート段階の粗話的なことと,また具体的な数値目標「平成15年から3年間で犯罪を3割減らす」を設定して参りました。数値的に基準となるのは平成14年のデータですが,現時点,1年8ヶ月くらいが過ぎましたが,マイナス23%若しくは24%くらいと,相対的に見ると非常に急速に数字は減っている。そのこともすごいのですが,私がデータを見ていて驚いているのは,犯罪の絶対水準,つまり人口あたりの犯罪件数,犯罪率と呼んでいますが,これが実は北海道を抜いて,指定府県で1番よいレベルになっているということで,本当にすごいことであります。やはり,色々な団体とか関係者の方の取組,広島県ならではの色々な着想とか努力とかそういう成果じゃないかなと,順位にしまして全国47都道府県の中では23位くらいなのですが,指定府県クラスでここまでくるとは,本当にミラクル,奇跡的な事態だと私は思っております。
 そういったことで,こうした推進会議とか或いはそれを支えている色々な団体の知恵というものを今後吸収しながら検討していきたいと思っております。
 もう一つ言いますと,今日の会議でも色々意見が出されまして,かなり具体的なことも含めてありました。やはりそれだけ非常に話がかみ合ってきているのではないかと思います。これから,やはり考えていくことは個々に問題は色々ありますけれど,この「減らそう犯罪」の取組を足腰の強いものとして定着させていくと,もちろんまだ新たに開拓する部分もあるのですが,足腰の強い,身のあるものにどんどんしていくという努力をこれから更に深めていけば本当に「安全な社会」という実感が,更に強く持てるのではないかと思っております。

司会

 それでは,これで協議を終えまして,議長に,本日の全体のまとめをお願いしたいと思います。

藤田会長

 事務局,ご苦労さまでした。また,委員の皆様方には,本日は,限られた時間ではありましたが熱心な議論をいただくなど,実りのある会議となりました。ご協力に対しまして感謝申し上げたいと思います。この会議での皆様のご意見等につきましては今後の「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動の参考とさせていただきたいと思います。
 「減らそう犯罪」運動は,私ども行政だけでは,限りがあります。皆様方をはじめ,関係機関・団体,事業者,各ボランティア,そして県民の皆様と一体となって推進していかなければ所期の目的を達成することはできません。
 従いまして,今後とも,安全・安心に支えられた「元気な広島県」づくりに向け,一層のお力添えを賜りますことをお願い申し上げて,お礼のあいさつといたします。

司会

 ありがとうございました。以上をもちまして,推進会議を終了いたします。長時間,大変お疲れさまでございました。

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