化学研究室では、犯罪捜査に関する化学を応用した鑑定を行います。発生した事件や事故について、証拠品の鑑定を行います。現場に行くことはほとんどなく、研究室内で検査を行っています。
室員は工学部、薬学部、理学部の出身者がおり、各々の専門性を生かし、カバーし合いながら業務に取り組んでいます。
検査には、ガスクロマトグラフ質量分析装置や液体クロマトグラフ質量分析装置を多く使用します。分析対象に応じて、赤外分光光度計や蛍光X線分析装置等も使用しています。
以下では、主な鑑定業務を紹介します。
覚醒剤、大麻、コカイン等の違法薬物の検査を行います。尿の鑑定も行っています。
化学研究室で最も多い鑑定です。
事件に応じて、関係者の血液中のアルコールや睡眠薬等の検査を行います。
シアン、農薬などの毒物、ガラスやプラスチックといった工業製品、ガソリン、灯油などの油類を検査しています。