開催日時
令和7年6月25日(水曜日)午前10時から午前11時30分まで
開催場所
福山北警察署
出席者
協議会 会長以下8名
警察署 署長以下11名
議事要旨
委嘱状交付
福山北警察署長から各委員に委嘱状の交付を行いました。
会長あいさつ
例年、夏から秋にかけて、窃盗犯をはじめとした刑法犯の認知件数が増加傾向にあるところ、広島県警察は6月を「安全安心鍵かけ月間」に設定し、福山北警察署においては、中学校・高等学校に対する街頭活動等のあらゆる機会を通じて、地域住民の防犯意識の向上と犯罪発生の抑止に向けた取組を推進中のことと聞いている。
本年春の人事異動により、幹部10名のうち、宮野署長をはじめ、7名の幹部が交代されたと聞いているが、新体制においても、引き続き、安全安心を実感できる地域社会に向けた積極的な取組をお願いしたい。
各委員にあっては、意見要望等、積極的な発言をお願いしたい。
署長あいさつ
本年は「減らそう犯罪」第5期ひろしまアクションプランの最終年であり、その運動目標である「住む人、来る人、誰もが日本一安全安心を実感できる広島県の実現」に向けて、各種施策を推進しているところです。
現在のところ、昨年に比べて刑法犯認知件数は減少傾向にあるものの、これから秋にかけて増加が懸念されるほか、高齢者、女性、子供が被害に遭う事件も依然として発生し続けている状況にあります。
このような状況を踏まえ、管内住民の体感治安の向上と、より一層の安全安心を目指して、署員一丸となって全力で取り組んでいく所存であり、各委員にあっては、管内住民の代表として、忌憚のない意見提言をお願いします。
議事
業務報告等
犯罪発生状況等について
生活安全課長が、
- 犯罪発生・検挙状況
認知件数は緩やかに減少傾向となっていたものが、令和4年、5年と増加しました。
令和6年は再び減少しています。
検挙件数は、認知件数の増減に伴い増減しています。
- 罪種別発生状況
当署管内では、「知能犯」以外の全ての罪種において減少しています。
「知能犯」の増加は「特殊詐欺」等の増加によるものと見ています。
- 不安に感じる犯罪
県民の多くが不安に感じ、誰もが被害者となりうる犯罪として、「自転車盗」「車上ねらい」「器物損壊等」「侵入強盗」「侵入窃盗」「住居侵入」「不同意性交」「不同意わいせつ」の8罪種を規定しています。
「自転車盗」だけで約6割を占めていますので、継続的に対策を実施しています。
- 特殊詐欺等の発生状況
令和7年5月末では、昨年同期比で、認知件数が+5件、被害額が+4,156万円と大幅に増加しています。
多い手口としては警察官を騙るものやサポート詐欺があります。
今年に入って「SNS型詐欺」の被害状況が大変深刻な状況であり、被害金額こそ減少していますが、認知件数は変わっていません。
- 主な防犯活動
ビックローズで開催されたゆめフェスタに福山北警察署として出展し、パトカーや白バイを展示するなど、各種広報を実施しました。
管内の全中・高等学校において登校時間帯に、自転車の鍵掛けやヘルメットの装着の指導を実施しました。
金融機関や役所で広報・啓発活動を実施しました。
管内の小学校で不審者対応訓練を実施しました。
等の説明を行いました。
交通事故発生状況等について
交通課長が、
- 交通事故発生状況(令和7年5月末時点)
人傷事故件数及び負傷者数は前年より若干減少していますが、物損事故件数は前年より増加傾向にあります。
本年に入り、交通事故により2名の方がお亡くなりになっています。
- 交通事故の特徴(令和7年5月末時点)
累計別では、出合い頭事故約27%、追突事故約18%、右左折時の事故約15%が多く、事故全体の約6割を占めます。
道路別では幹線道路沿いが多く、道路形状別では交差点関連事故が多いです。
年代別では、高齢者関連事故が全体の約45%を占めますが、前年より8件減少しています。
- 同期比で自転車が関係する事故は、人傷事故全体の約26%で、前年同期比で増加しています。
月別では、各月とも前年同期比で減少傾向ですが、5月は増加しています。
時間帯別では、早朝及び日中は抑えられていますが、通勤通学時間帯に多く発生しています。
飲酒事故は15件で激増しています。
等の説明を行いました。
速度取締り指針について
交通課長が、
- 福山北警察署の速度取締り重点
前回の指針と同じく、交通事故が多発する国道486号を重点路線とし、早朝の午前6時から午前10時、交通事故増加傾向にある日中及び夕方を中心とした速度取締りを推進します。
重大事故率の高い国道182号も重点路線とします。
等の説明を行いました。
意見要望に対する回答
芦田川へのゴミの投げ捨てについて
委員からの「芦田川へのゴミの投げ捨てについて、もう少し雑草や樹木を処理すれば、ポイ捨てする気持ちもなくなると思います。」との意見に対して、生活安全課長は、
- 芦田川の管理主体について
芦田川~
国土交通省 芦田川出張所
川沿いの道路~
県道 広島県東部建設事務所
市道 福山市役所、福山市役所北部支所
- 管理者の責任によるクリーン活動について
雑草等対策~
いずれの管理者も年2回実施
ごみ対策~
それぞれの管理者が河川、道路の維持管理を目的に実施
等の説明をした上、
等の説明を行い、次長は、
- 道路に空き缶を捨てられるという案件があり、署員が張り込み捜査等を実施した結果、検挙に至ったという事例もあります
- 何かあれば、積極的な通報をお願いします
等の説明を行いました。
ボランティア活動について
委員からの「一市民として「減らそう犯罪」に貢献するための行動について、お聞かせください。」との質疑に対して、生活安全課長は、
- 日常生活の中で誰でも行うことができる「ながら見守り」活動について
特別なことをするのではなく、日常生活をしながら、防犯の視点で子供を見守ること
- オトモポリスの紹介と口コミによる拡散について
オトモポリスを使った情報発信について紹介した上で、利用拡大を依頼
- 特殊詐欺等の啓発について
詐欺が増加していることを再度説明し、身近な人への啓発を依頼
- 不審者・異常者等について警察への情報提供について
不審者・異常者等を発見した場合の情報提供を依頼
等の説明を行いました。
その他
令和7年度第2回警察官募集について、警務課長から警察官採用試験募集への協力依頼を行いました。