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知事記者会見(家庭内における男性活躍の推進について:令和7年2月10日)

印刷用ページを表示する掲載日2025年2月10日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和7年2月10日(月曜日)

発表項目

〔動画〕

(1)家庭内における男性活躍の推進について

質問項目

(2)ひろしま共育て大調査の結果と今後の方向性について

会見録

(司会)

 ただいまから、家庭内における男性活躍の促進についての発表を行います。それでは湯崎知事、お願いします。

​家庭内における男性活躍の推進について

 本日は、家庭内における男性の活躍の推進についてということで、1月に実施しました「ひろしま共育て大調査」の結果とその速報、それを受けた今後の方向性について、ご説明をいたしたいと思います。

 まずはじめに、ひろしま共育て大調査の結果ですけれども、今回の調査の目的ですけども、共働き世帯が増加する中で、依然として女性に家事育児の負担が偏っている傾向にあることが、子供を持ちたいという希望を実現する上での大きな課題となっていることから、家庭内における具体的な家事育児の認知度や、それらの家事育児を誰がやっているのかを見える化するために、実施をいたしたものであります。調査は1月17日から30日まで行いまして、回答者の数は2,950人でした。多数の方にご参加をいただきまして、感謝を申し上げますとともに、県民の皆様の共育てへの関心の高さも感じたところでございます。調査の回答者の状況は、ご覧の通りですけども、これちょっと見えないと思いますけど、女性の方が2,020対男性916ということで、女性の方が多くなっているのですが、パートナーで、ペアで応募していただいた方が724人ということで、362組がご回答いただいています。今回調査した項目ですけども、家事につきましては、料理・洗濯など、5つのカテゴリーを作りまして、それぞれに関連する主な行動の詳細の項目を、合計45項目設定しまして、項目ごとに誰が行っているかというのを回答をいただいています。家事のカテゴリー別、先ほどの5つのカテゴリー別の実施状況では、ごみ捨てが分担であるという回答が最も多くて、それ以外のカテゴリーは主に、女性が実施という回答が最も多い結果となっています。この青が男性です。女性がこの斜線で、この網のようなところが分担、その他がこれですけども、ご覧の通り、かなりこっちでやっているということです。また分担というところを除いた男女の実施で比べますと、いずれのカテゴリでも、主に女性が実施しているという回答の割合が高いということで、これは就業者、両方就業されてる方、それかそうじゃない方、についてみても、その就業者についてみても同様の結果になっているということです。詳細な項目を見てみますと、エアコン掃除、それからごみを回収場所に出すという2項目は主に男性が実施をしています。食べた後に食器を洗い場に持っていくといったような項目、16項目が分担でございましたけれども、その他の27項目については、主に女性が実施しているという結果になっています。こちらは、先ほどのカテゴリー別の実施状況を、男女の回答者別、男女の回答別で見たものですけども、主に男性が実施しているということ、あるいは分担しているという回答は、男性回答者の方で多くなっていまして、主に女性が実施との回答は、女性回答者で多くなっていまして、男性が自分で実施していると、あるいは分担していると思っていることについても、女性は自分が行っていると思っているということがあるということが示唆されるところであります。

 続いて育児について見ますと、育児では、子供の生活、子供の健康など6つのカテゴリーを作りまして、それぞれに関連する主な詳細の行動項目を、合計57項目設定いたしまして、項目ごとに、誰が行っているかというのを回答いただいております。カテゴリー別の実施状況では、子供の生活、子供のお風呂は分担という回答が多くて、それ以外のカテゴリーは主に女性が実施という回答が最も多い結果となっています。また、分担を除く男女の実施で比べますと、いずれのカテゴリーでも、女性が実施という回答割合が高くて、就業者についても同様の結果となっています。

 詳細を見ますと、主に男性が実施している項目というのは、実はないということでありまして、おむつを変えるなど、21項目は分担でしたけれども、その他の36項目については、主に女性が実施しているという結果になっています。

 カテゴリー別の実施状況を男女の回答を男女別に見たものですけども、家事と同様に、主に男性が実施、それから分担という回答は、男性回答者で多くなっていまして、主に女性が実施という回答は、女性回答者で多くなっています。育児においても、男性が自分で実施していると、分担していると思っていることについても、女性は自分で行っていると思っていることがあるということが示唆されるところであります。

 こちらは認知です。先ほどの家事育児の各項目を、そもそも知っているかということをこれをあわせて調査していますけども、家事については、男性の料理に伴う行動の認知率が89.2%と、他のカテゴリーと比較して低くて、育児についてはいずれのカテゴリーも、男性の認知率は90%程度、女性は95%以上と、男女ともに高いのですけど、若干、5%程度の差が見られたというところであります。

 次に、家事育児分担の評価、満足度についてです。まず、家事育児を10段階評価していただいたところ、家事育児ともに、男性の場合、自己評価が約6点、5.6点、それからパートナーに対する評価が約8点、8.1点でありまして、一方で、女性の自己評価は約8点です。ごめんなさい、こまかい数字は、今、家事の方です。5.6点と8.1点というのは家事で、育児の方は5.8点と8.5点で、女性の方は、主に、自己評価は約8点で、家事の方は8.0で育児の方は8.5で、パートナーに対する評価は、家事の方が4.8点で、育児の方が5.2点ということで、大体5点ぐらいということです。男女で概ね一致した結果になっているのですが、自己評価、パートナーからの評価とともに、男性の評点というのは、女性の評点より低い傾向にあるというところであります。下のグラフは、家事育児分担に関する満足度ですが、男性は約9割が満足と答えていますが、女性は約6割という結果になっています。

 それからキャンペーンに参加した感想についても、たくさんいただいたのですが、「できるときにできることをして助け合おうという話になった」であるとか、「話し合うきっかけになった」とか、「気になった点や不満があったら互いに伝えるようにしようという話をした」といったような、話し合うきっかけになったという感想を、多くいただいているところであります。

 一方で、「片方の帰りが常に遅かったりするとなかなか難しい」など、現状を変える難しさを感じる感想もありました。これはやはり長時間労働というのが、大きく影響する、しうるということだと思いますが、お互いに感謝を伝え合ったというのは、意識の上で非常に大事ではないかなと思いますし、こういった声も参考にさせていただきながら、今後の取り組みを考えていきたいと思っているところであります。

 調査結果をまとめますと、誰が行っているかということについては、家事育児ともに多くの項目で、主に女性が実施しているという回答が最も多いという結果でありました。男女間の認識差については、男性は自分または分担していると思っていることについても、女性は自分が行っていると思っていることがあることが示唆されるなど、認識のギャップが明らかになったところであります。認知については、家事では主に料理に伴う行動で、育児は全般的に女性が高くなっていまして、満足度については、男性は概ね満足と感じているけれども、女性が満足と感じるというのは6割程度という結果でございました。調査結果は以上ですけども、この調査結果、あるいは家事育児をめぐる現状も踏まえた今後の方向性について、ご説明したいと思います。

 まず、現状課題というところですけども、これちょっと画面が、また短くて、細かくて見にくいと思いますが、お手元をご覧いただければと思いますが、平成27年に、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、これよく「女性活躍推進法」と言われていますけども、これが成立しまして、本県におきましても、職場における、女性の活躍推進に取り組んで、女性の就業率の上昇など、着実に前進しているところであります。また、働き方改革の取組におきましても、長時間労働の削減や、男性の育児休業取得の取得率の向上などに一定の成果が見られているところであります。

 しかしながら、家庭内では依然として、女性に家事育児の負担が偏っている傾向にあり、また男性の育休が、いわゆる取るだけ育休となっている場合もあると言われています。今回の調査の結果におきましても、現状として、家事育児の多くの項目を主に女性が実施しているということが明らかになったところでありますけれども、また男性は自分が実施または分担していると思っているけれども、女性はそう思っていない場合もあるという認識のギャップも明らかになったところであります。そのギャップは満足度のギャップにも繋がっていると思われることから、こうしたギャップを埋めることが重要ではないかと考えています。

 家事育児時間については減らしたいと思っている女性が多くなっていまして、逆に男性は増やしたいと思っている割合が高い状況にございます。これは内閣府の調査に基づくものですけども。また、家事育児をもっと頑張りたいと思っている男性も半数程度いるということから、それぞれの希望をかなえることができれば、女性の負担を軽減できるのではないかと考えています。

 また、女性活躍については、女性が仕事も家事も育児も、もっともっとやるということではなくて、特に、家事育児の負担を軽減することができれば、職業生活を含めて、より様々な希望がかなえられるのではないかという視点が重要ではないかと思っておりまして、家庭内において、お互いが家事育児に主体的に取り組むことが大切だと考えるところであります。

 こうした中で、男性の家事育児参画を促進することによって、家庭内の女性の負担軽減に繋がって、協力して、家事育児を実施することで、認識や満足度のギャップの軽減に繋がることが期待されるところであります。

 また、国の調査におきましては、夫の家事育児時間が長いほど、妻の就業継続割合が高くて、第一子以降の出生割合も高い傾向にありますので、男性の家事育児参画促進は、女性の職業生活におけるさらなる活躍や、ひいては、男女共同参画社会の形成の促進に繋がるとともに、子供を持ちたいという希望の実現にも繋がることが期待されるところであります。

 男性の家事育児参画の促進に当たりましては、家庭内の状況は様々であることから、一律の理想の形を示すということではなく、対話などを通じてお互いが納得していることや、感謝の気持ちが土台になるのではないかと考えるところであります。

 また、女性への家事育児負担の偏りは、当事者の意識行動だけに起因するというものでもなく、職場環境に起因するもの、先ほどの片方が非常に遅いというようなこと、そういうこととか、あるいは性差に関する固定的な役割分担意識、いわゆるバイアスにも起因してると考えられることから、企業など、多様な主体を巻き込んで社会全体で取り組んでいく必要があると思います。

 こういった現状や課題などを踏まえた、今後の方向性について言いますと、女性活躍推進法の後押しもありまして、女性の職業生活における活躍というのが進む中で、女性に負担が偏っている現象があることから、男性の家庭生活における活躍を推進するため、本年を男性活躍推進元年として取組に注力して参ります。

 具体的には、家庭内の状況というのは様々でありますので、一律の理想の形はありませんけれども、お互いが家事育児を自分ごととしてとらえて手伝うとか、これよくNGワードに最近なっています、とか、やっているつもりということではなくて、お互いが納得できるよう、意識変容や具体的な行動に繋がる取組を実施していきたいと思います。

 さらに、企業など多様な主体を巻き込んで、社会全体で共育てを推進する気運醸成や、環境の整備を図りながら、より強力に、男性の家事育児参画促進を押し進めるために、国の女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、つまり、これは活躍推進法です、〔この法律〕に対応して、県として、男性の家庭生活における活躍の推進に関する条例、つまりこれは男性活躍推進条例になりますが、この策定を検討したいと考えております。

 条例の目的としては、男性の家庭生活における活躍の推進についての基本理念というのを定めまして、県の責務や県民、事業者などの役割などを明らかにすることなどによって、男女問わず、協力して家事や子育てを行う共育ての定着を図り、県民が子育てしやすく、暮らしやすい広島県の実現を図って参りたいと考えております。今後の予定としましては、条例原案を作成して、パブリックコメントなど、策定に向けた検討を進めていくということになろうかと思います。その他、参考資料として調査結果の詳細をつけておりますので、またご覧いただければと思います。説明は以上でございます。

(司会)

 では、これより質疑に移ります。終了時刻は概ね11時を予定しておりますので、ご協力をお願いします。質問のある方は挙手をして、社名と名前を名乗られてからお願いします。なお、手話通訳の方が通訳しやすいように、質問ははっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。それでは挙手をお願いします。

(共同通信)

 共同通信の神吉と申します。条例についてお伺いしたいのですが、同種の条例が他の都道府県とか自治体、市町とか含めてですけど、あるかどうか教えて欲しいのと、パブリックコメント以降の、〔条例制度に向けたスケジュールを〕例えば来年度中に制定したいとか、その辺の目標があれば教えてください。

(答)

 まず、他の都道府県ですけども、男女共同参画についての条例というのは多々ある中で、男性の活躍、家庭生活での活躍だとか、家事育児参画に特化した条例というのは、我々としては認識していないところであります。それから、スケジュールは、可能な限り速やかに進めればと思っているので、これはもちろん、議会運営等との調整もありますけども、早ければ、6月議会に提出できればと思っております。

(司会)

 その他いかがでしょうか。

(毎日新聞)

 毎日新聞の根本です。今回の調査の結果を受けて、知事がどのように感じられたか、教えていただきたいです。

(答)

 やはり、これまで大体、直感的に、こんな感じかと思われていたものと近いのではと思うのですけども、女性に家事育児負担が偏っているということです。そういったことが、今回の調査結果によって、具体的な内容、それが把握できたと〔思います〕。ごめんなさい。直感的にというか、家事育児自体が女性の方が多いという、これもいろんな各種調査で、これまでもあったところの、男性の家事育児に携わる時間が、広島県だと40分ぐらいでしたか。いや、100分。そんな増えましたか。すみません。女性は4時間、いや400分とかするぐらいあるんですけど、そういうものに対して、その中身の具体的なところが分かってきたと思います。今回、夫婦で、夫婦というかパートナー同士で、ペアで参加していただいた方もたくさんいて、その中で、先ほどもちょっとご紹介しましたけども、「気になった点だとか不満があったらお互いに伝えるようにしようと話し合った」とか、「できるときにできることをして助けようというような話になった」とか、「夫婦で家事育児について話した」という感想も多く寄せられまして、こういったキャンペーンというか、この調査を通じて、夫婦で家事育児について話すきっかけにも繋がった、つまり、そういうコミュニケーションが非常に重要なのではということが、この中でも出てきたのかと思っています。

(司会)

 その他いかがでしょうか。

(HOME)

 広島ホームテレビの牧之内です。これまでも男女共同参画、こういう家事や育児の、その参画みたいなところでは、同様の施策を行ってきたかとは思いますが、今回あえて条例にするというところの意図を教えてください。

(答)

 これまでも、男女共同参画推進条例などで進めてきましたし、その中でも、家事育児についても、触れられているところではありますが、ただ現実としては、それがなかなか変化していないということがありまして、依然として、性別による固定的な役割分担意識というのも残っているという中で、そういう社会的に、まだそういう状況の中で、その意識の変化をさせていくというためには、やはりある程度特化して、このインパクトを持って、進めていかないといけないかと〔思います〕。意外性ということも含めて、男性活躍推進というと、何かと思われるかもしれませんけども、でもその家庭内における、女性の場合は女性の職業生活における〔活躍〕となっていますけど、男性の場合は男性の家庭生活における〔活躍〕ということで、そういうインパクトが必要かと感じておりまして、そういった観点から、女性活躍との対比も含めて、男性活躍という形で特化した条例を作るのが、いいのではないかと考えているところです。

(HOME)

 依然として固定的な役割であるとか、男性に特化したインパクトという部分では、ちょっとまた男女共同参画的な意味合いから、ちょっとずれてしまうのかというイメージもありますが、その点はどう感じていらっしゃいますか。

(答)

 女性の場合、女性の女性活躍推進ということで、男女共同参画から女性というところだけ特化してやっているわけです。それは現実として、男女共同参画と言いながら、なかなか現状が変わらない、それについて女性の職場における活躍というのを特出しをして、それを推進する必要があるというような状況があったので、実質それで、それでということだけでもないと思いますけども、現にちょっとL字カーブの、ごめんなさい、M字カーブの、修正というか、大きなM字カーブだったのが、最近はこのフラットにだいぶ近づいてきたということはもう起きているわけですけども、男女共同参画と言いながら、男性の活躍が、家庭生活における活躍というのは、なかなか実際に進んでいないというところで、それを女性の職業生活におけると同じように、男性の家庭生活というのを特出しをして、特に意識をして進めることによって、さらなるこの男女共同参画というのが進んでいくということになるのではということです。

(HOME)

 分かりました。ありがとうございます。

(RCC)

 RCCの田村と申します。県として、男性の育児家事の参加率を引き上げていくために具体的にこういった支援策を考えているみたいなことはあるのでしょうか。あともう1点、湯崎知事のご自身としての育児家事の参加について、ご家庭ではいかがかなというのをお伺いしたいです。

(答)

 今後、具体的なこの内容についてというのは、条例というのは基本的に理念条例になると思うので、そこで、具体的な施策としては、今後さらに詰めていくということになると思いますけども、もちろん情報の発信であるとか、様々な、例えば企業を通じて働きかけだとか、いろんなことがあると考えています。うちの家庭の中でいうと、同じ調査をやったら、残念ながらというか当然ながら、ほぼほぼやっぱり妻の方に、家事育児というのは、負担があって、若干、僕はもう分担しているのではないかと思うことも、妻がやっているという、この認識とかもあったりして、満足度とかそういうところはあまり齟齬はなかったのですが、負担という点については、やはり妻に大きく偏っているということはあったと思います。

(司会)

 その他よろしいでしょうか。

(朝日新聞)

 朝日新聞の興野と申します。まず、この条例の制定を発案されたのはどなたなのかというところ、いかがでしょうか。

(答)

 それは、〔質問の趣旨としては〕何〔でしょう〕か。

(朝日新聞)

 例えば、知事のアイデアなのか、それともチーム内で検討している中で職員のどなたかから、こういうことをしてはどうかというご提案があったのか〔教えてください〕。

(答)

 これはみんなで検討する中で、やはりこれぐらいインパクトがあるものが必要なのではないかというところです。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。あともう1つ、先ほども調査結果の中で、家庭内のことは様々な状況があるため、お互いが納得することが重要というお話もあったと思うのですが、やはりプライベートな部分である家庭内について、踏み込んだ条例を作るということで、その辺りの何といいますか、どういう内容にするかというところは、かなりセンシティブな作業が必要になると思いますが、そのあたり、どのように今作っていけたらとお考えでしょうか。

(答)

 女性の家事育児負担の偏りというのは、男性の当事者の意識とか、女性の当事者の意識だけに起因するというものでもなくて、やはり仕事によって、帰りが遅いであるとか、これはやはり男性の方にそういうパターンが多いかと思いますし、それは職場環境に起因しているわけですけども、あるいは、うちはこれでいいと思っていて、それはもちろん当事者が満足であればそれでいいのですけども、現にほとんどの場合で、女性の方に、共働きでも偏っているというのは、これはただ単に意識の問題というか、いや家庭内の問題だからということで済まないというか、いわゆる性差に関する固定的な役割分担意識というような、バイアスと言われるようなものに影響されているということだと思いますので、そういったことは、これはなかなか難しいとこでもありますけども、それはやはり、社会全体で共有して、みんなで取り組んでいかなければならない。その結果として、それぞれの家庭のいろんなあり方があるということだと思いますので、その社会全体の気運醸成をしていくために、こういったことも必要なのではないかと〔思います〕。家庭内の状況は、様々ですが、お互いが協力をして、そのバイアスのないところで、お互いが協力して納得した上で分担するということが重要かと思いますので、条例の内容についてはそういったことにも注意しながら、検討していきたいと考えています。

(司会)

 それでは時間になりましたので、最後の質問とさせていただければと思います。

(中国新聞)

 中国新聞の伊藤と申します。この度、男性活躍推進元年と来年度から打ち出されるということですけども、広島県さんとして、今後、何年単位でそういった施策を打っていかれるのかということと、目標ですね、中長期短期的にどういった形で設定されているのかと〔いうことを〕伺えたらと思います。

(答)

 これはいつまでということは、なかなか現時点で言うのは難しいですけども、やはり実際にこういったバイアスだとか、そういうものが解消される、あるいはそういった男性が育児家事に参画しやすいようなというか、できる環境が、社会的な環境、これ〔は〕職場環境も含めて、進んでいくといったような状況ができるまで、しっかりと取り組む必要があると思います。

(中国新聞)

 ありがとうございます。

(司会)

 では、以上をもちまして終了いたします。ありがとうございました。

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家庭内における男性活躍の推進について (PDFファイル)(3.78MB)

参考資料 (PDFファイル)(1.37MB)

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