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知事記者会見(本県の今後のAI活用について:令和6年9月10日)

印刷用ページを表示する掲載日2024年9月10日

​ 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和6年9月10日(火曜日)

発表項目

〔動画〕

(1)本県の今後のAI活用について

質問項目

(2)本県の今後のAI活用について

会見録

(司会)
 ただいまから、本県の今後のAI活用についての発表を行います。それでは湯崎知事、お願いします。

本県の今後のAI活用について

 本日は、広島がAIの活用をリードしていく、これからのAIに関する取組について発表したいと思います。こちらをご覧いただければと思いますが、ご承知のとおり、広島県のみならず、日本全体、人口減少、あるいは、少子高齢化といった不透明な将来に、非常に不安を感じて、希望が持てるムードというのも、なかなか難しいところもあろうかと思いますけれども、そういう中にあっても、データの活用であるとか、あるいは、デジタル技術の進展によって、社会環境が大きなうねりを持って、刻一刻と変化しているわけでありまして、特に生成AIについては、本当に目まぐるしいスピードで、進化を遂げている状況にあると思います。こういった生成AIを含めた技術のスピード、その変化のスピードは、非常にすさまじく、現状、十分に対応できているところは、行政のみならず、民間も含めて、あまりいないのではないかと受け止めています。そういった状況にあるからこそ、広島県としては、イノベーション先進県である広島県が、AIで未来を切り開くということを強く宣言したいと思います。そして、この宣言のもとで、AIとデータを活用できる環境整備、それから、人材集積とのイノベーションエコシステムの完成に向けて、広島で挑戦していくことを誓いたいと思います。そもそも、広島は、都市と自然が近接して、多様な産業が集積しておりますし、チャレンジ精神や、フロンティア精神にあふれる県民性というのも、もともと、非常に強いものがあるところで、これまでも、ダイソーであるとか、ディスコであるとか、エフピコ、あるいは、ラクサス・テクノロジーズ、ローツェといったような広島発の世界的なオンリーワン、ナンバーワン企業が生まれて育っております。また、イノベーション立県として、これまで、あらゆる分野で、挑戦者をオール広島で後押しするような環境づくりにも取り組んできたところです。さらに、AIを支える世界最先端の技術も、実は、広島にあるわけでありまして、今、AI向けの半導体というとNVIDIAが有名ですけれども、これのH200GPUというのがありまして、ここには、マイクロンのメモリーが使われている。これは、広島で開発して、製造されているというものでありまして、このHBM3Eと呼ばれるものですけれども、NVIDIAとの関係で、NVIDIAと入れると何かまずいらしいのですけど、要するに、セットでないと動かないということなのです。NVIDIAが注目されてますけれど、それから、HBMというのは、High Bandwidth Memoryなわけですが、これも、韓国メーカーと、実は注目されていますけれども、シェアも高いのですが、実は、最先端で、今、広島でつくって、しかも、設計とかデザインして製造しているのも、広島だということで、これはすばらしいことだと思うのです。こういったように、広島には強みというのがありまして、新しいことに挑戦しやすい環境であるとか、挑戦することが当たり前の土壌とか、文化が醸成されているということだと思いますので、私としては、広島なら、あるいは、広島だからできると言えるのではないかと思います。これまでの取組をもう少しおさらいしますと、2010年からイノベーション立県の実現を目指して取組を始めておりまして、2018年から、ひろしまサンドボックスをスタートしております。これは必ずしも、うまくいかなくてもよいではないかと、失敗してもよいと、とにかくやってみようというのが、ひろしまサンドボックスのコンセプトだったわけですけれども、つくってはならし、みんなが集まって、創作・創造を繰り返すという砂場のように何度でもチャレンジできるオープンな場として、いろんなことを試して、知見、あるいは、ノウハウを集積していくと、そういう上で、これまでにない新しいソリューションの創出というのを目指してきたところであります。また、そういった挑戦の土壌のもとで、スタートアップを起爆剤としたイノベーションエコシステムの形成を促すために、2022年からは、ユニコーンを、10年間で10社創出するということを目標にした広島ユニコーン10プロジェクトを始動させたところであります。こういった取組を通じまして、ここ広島に、多様な人材が集まり、挑戦してきたところであります。これまでも、もちろん、サンドボックスだとか、あるいは、ユニコーン10の中で、AIを有効に活用したプロジェクトというのは、いろいろ実際にありまして、カキ養殖手法においては、AIによる分析を活用するであるとか、あるいは、路面状態のAI解析による道路の運行管理の高度化であるとか、あるいは、AIによるブドウの粒数の自動計測とか、あるいは、AIによる船の自律航行技術の確立、これまでも、皆さまにもご説明させていただいたところですけれども、様々な先進的な取組に挑戦してきたところです。AIは今、本当にすさまじいスピードで発展してまして、その利活用については、まだまだ、我々が想像できていないものというのがたくさんあるのではないかと思います。そういう状況であるからこそ、この大きなAIの波というのは、これまで、挑戦の土壌を築いてきた広島にとって、最大のチャンスであると考える次第であります。今こそ、満を持して、広島がAI活用をリードして、地域課題の解決と新たな価値を創出するための取組を始めたいと思います。まず、新たな取組として、これまで、サンドボックスをやってきましたけれども、AIにフォーカスをして、ひろしまAIサンドボックスを始めたいと思います。アイデア段階というようなことも含めて、AIを活用したソリューションの開発者を広島に集めて、県内企業、あるいは地域の課題解決に向けて、チャレンジできる環境を提供したいと思います。必ずしも、うまくいかなくてもよいと、失敗してもよいということが、オリジナルのサンドボックスのコンセプトですけれども、その下に、これまでにないアイデアの実現というのを後押ししていきたいと思います。この事業は、補正予算が成立した後で、県内企業などからは、AIで解決したい課題、あるいは、開発に必要な開発に使えるデータというのを募集しまして、AIソリューション開発につなげていきます。開発実証にかかる経費の2分の1、最大1億円を県が支援をするということとしたいと思います。この開発で、やってみながらでもないのですけれど、必ずしもうまくいかなくてもよいと、失敗してもよいと〔いうもので〕、たとえ失敗したとしても、開発経費の支援を行いたいと思います。また、データを必要とする際には、県内企業とマッチングするという形で県が支援していきたいと思います。県内企業、あるいは、AI開発者、もちろん、県内、県外いずれでもよいわけですけれども、今後、準備ができ次第、募集したいと思います。皆さんから、新規性あるいは創造性に富んだ、たくさんのご提案を期待したいと思います。このサンドボックスの特徴を何がすごいのですかということで、三つほど挙げたいと思いますが、一つは、AI開発者の自由なアイデアを、アイデア段階の実施を支援するというものであるということ。二つ目は、県内企業は自社の課題解決であるとか、新ビジネスにつながる実証を費用負担なしで行うことができるものであるということ。三つ目は、ひろしまサンドボックスの理念を継承してチャレンジするということを重視して、失敗オーケーというのを打ち出した、全国で最も挑戦的な事業であるということ。全国のAI技術を結集させて、広島でのAIの取組をさらに加速させていきたいと思います。次に、県庁の内部でもAIの利活用を探索して、挑戦していきたいと思います。名づけて、広島AIラボですけれども、AIラボというのは、要するに、何かというと、「AIラボ」、説明になっていないですね。職員、外部人材も含めて、専属的にAI活用の探査と研究を行っていくというものです。ラボですが、要するに、人の集まりになるわけですけれども、AIなので、コンピューターがあればできるので、試験管とかビーカーとか並びますみたいなのとは違うのですけれども、AIのポテンシャルを十二分に引き出して、地域課題の解決と付加価値の創出を目指して活動していくものになります。県庁において、AIで未来を切り開くことを具体的に思い描いて、取組につながるリアルなAI活用のアイデア創出に向けて挑戦する場としていきます。単に、AIを導入をすればよいということではなくて、庁内の文化であるとか風土を変えると、新しい価値を生み出すような活用アイデアを生み出していくために、特定の目標とか、ゴールを具体的に定めるのではなくて、個々のメンバーが自らテーマを設定して、自由に探索研究していくというものにしたいと思います。今、よく言われるところの両利きの経営というのは、民間では言われますけれども、両利きの経営というのは、一つは自分の強み、自分の今の既存事業をいかに改善していくか、そこで収益をキャッシュアウトしていくか。それと同時に新しいものを探索していくと〔いうものです〕。新しいものの探索というのは、いろいろあるのですが、探索の部分ができると、初めてそれが企業として進化していくということなのですが、我々は、既存事業はもちろん、既存の我々の施策として、いろんなことを取り組むわけですけれども、このAIについても、民間の動きは民間の動きとして後押ししていきますが、我々自身も、そのエンジンになっていこうということであります。チームとしては、庁内の若手の県職員2名、それからこれから、外部人材も採用したいと思っていまして、3名程度を採用したらよいかと思っています。外部人材については、技術や知識だけではなくて、AIの可能性を信じる人材を、熱意を持った人を広く募集していきたいと思います。それから最後に、人材育成についてですが、既に発表済みではありますけれども、今後、AIの開発や活用の中心になる若者をターゲットに、今年度から、ひろしまAI部の取組を始めているところです。この取組は、県内の高校生たちがAIを理解して、活用する力を身に付けるオール広島での新たな部活でありまして、産学官連携になるのですけれども、把握してる限りでは、全国でも数県のみで行っている珍しい取組だと認識しております。この度、東大の松尾先生が、皆さんご存じのとおりだと思いますけれども、〔松尾先生は〕国のAI戦略会議の座長だとか、あるいは、国内のAI研究の第一人者で、今、AI関連のイノベーションエコシステムの中心になっている松尾研究室です。たくさんと言いませんけれど、ユニコーンが生まれている松尾研究室の松尾先生に最高顧問に就任いただいて今、松尾・岩澤研究室となっているらしいのですけれども、カリキュラムの監修をお願いして、来年度以降のAI部の取組に反映しようとしております。ちなみにいろんな声をご紹介しますと、7月から始まっているのですけれども、まずは、オンデマンドの講座で、AIの基礎を高校生の皆さん〔が〕学習して、企業の若手社員がオンラインで質問などに答えるコーチセッションというのも始まっているところです。最初は、なかなかやっぱり、初めて触るようなものですから、でも、高校生だけではなくて、大人もみんな初めて触るのです。全員がほぼほぼ初めてで、実際に自分はAIの会社〔を経営しています〕という人以外はです。そういう中で、当然、高校生たちも戸惑っていたと思うのですけれども、だんだんと、デジタルネイティブの高校生が〔大人と〕違うというところで、AI冷蔵庫だとか、家事段取りAIとか、家族の負担を減らして暮らしを快適にしたいとか〔言っているの〕です。あるいは、野球をやってる子たちが、既に、高校〔では〕いくつか、そういう取組で有名なところもありますけれど、それをAIを使って、自らデータ分析を学んで、AIで野球部を県大会優勝するのだということで、甲子園に行くというのです。AI甲子園出場という新しいカテゴリーではないけれど、新しい甲子園の出場方法みたいな、そういうものができるのではないかと積極的にイメージを膨らましてくれています。また、企業訪問だとか、ワークショップもやって、実社会でどうAIが活用されてるのかということを学ぶプログラムも、これから順次行っていく予定にし〔てい〕ます。例えば、ドラゴンフライズ〔に〕ご協力いただくのですけれども、会場に設置したAIカメラに蓄積された観戦者のデータ分析をして、AIを活用した、これまでにない斬新なグッズ開発であるとか、新たなファン獲得に向けた集客のアイデアといったようなものを浦社長から期待されていまして、広島の高校生たちのアイデアを新アリーナの構想にもつなげたいと期待いただいてます。こういった一連の取組を強力に展開していくためのスローガンを定めました、「HIROSHIMA  AI  TRIAL ~失敗を生かそう~」ということであります。このスローガンは、自由な発想で、失敗を恐れず、失敗から学んで、試行錯誤を繰り返し、何度でも、挑戦していこうという、AIに関するチャレンジに、様々なチャレンジに対するメッセージであります。我々の取組も、もちろん、我々が勝手に思っているわけではなくて、例えば、松尾先生も、生成AIといったような、アジャイルの最先端を行っているようなものなわけです。それについては、失敗しながら試行錯誤を重ねていくということが非常に重要であるということをおっしゃっておりますし、安宅先生、慶応大学、ヤフーの最高戦略責任者も兼務されてますが、日本の歴史を振り返って、やっぱり若者が挑戦することが最重要であるということをおっしゃっておりますけれども、若い力、先ほどのAIラボも、若い人に任せていきたいと思っていますが、本当にこれまで誰も使ってない。つまり、経験値は、ほんの数年なわけです。ほんの数年で、今のAIを使ってるのは、そういう意味では、みんなが一斉にスタートラインに立っている。その中でやっぱり柔軟で若い人たちが、いろんな試行錯誤して、チャレンジしていくという、本当に重要な取組だと思います。AIが急速に進歩していくという状況の中で、我々、これまで挑戦の文化をつくってきた、そういった舞台があるからこそ、私たちは挑戦が可能で、未来を切り開くことができるのではないかと思っています。人材の集積と挑戦の歴史は、古くから、最近、ハワイの知事も来られましたけれども、〔広島の人は〕1100年代からハワイに行って、新たな新天地で切り開いてきた、そういった歴史、あるいは、ブラジルに行ったり、そういうことも含めて、挑戦の歴史を誇る広島ですが、挑戦の革新の歴史というのを持ってるわけですが、それは、また、更なるAIの活用によって、新たなステージへと進んでいこうというところであります。「HIROSHIMA  AI  TRIAL ~失敗を生かそう~」をスローガンに、共に未来を創造していきたいと思います。私からは以上です。

(司会)
 これより質疑に移ります。質問のある方は挙手をして、社名と名前を名乗られてからお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。組織改正の部分をお聞きしたいのですけれども、広島AIラボは何日付けで、設置するのか、県職員2人で外部〔人材〕3名程度ですけれど、いつ頃、3名程度は採用して、5人体制にするのか。それと、今、デジタル県庁推進担当で、AIは担当されていると思うのですけれども、AIラボが設置されると、そこの仕事のすみ分けや、〔AIラボは〕どこに設置されて、どういうような仕事をするのかというのをお聞きできればと思います。

(知事)
 まず、いつからということなのですが、任用の開始は、特に、外部人材については、募集の状況に応じて、順次ということになるので、順次始めていきたいと思っています。庁内のメンバーは、今日付けでスタートするというところです。それで、従来の組織との違いですが、従来は、具体的に決まったものを推進していくということになっているわけですけれども、AIラボは、探すという探索です。探索がメインの役割になって、もちろん、探索するだけではなくて、使えるものを探索していくこと、あるいは、考えていくということなのですけれど、そこに集中していくのが、新しいAIラボの役割ということになります。そういう意味では、活用研究を専門にするチームということになるわけです。これは、一応、組織としては、〔DX〕審議官の下につけて、報告してもらうというような形になります。

(司会)
 その他、よろしいでしょうか。

(読売新聞)
 読売新聞の岡本と申します。広島AIラボに関連して、お伺いしたいことがありまして、新たな部署というか、人材をこうやって設けることで、AIを生かすノウハウを今後、さらに洗練化するというか蓄積していく、それをどう県庁内ないし、外部的、何か県内の事業であったりとかに生かしていくかというビジョンとして、知事としては、どう活用してほしいという具体的なイメージみたいなものはありますでしょうか。

(知事)
 〔活用について〕変に具体的に縛ると、せっかくの自由度が失われるので、あまり、がちがちしたものにはしたくないと思っているのですけれども、ただ、どんな探索とか、どんな可能性があるかというのは、我々とも意見交換しながら、具体的に目に見える場にできるようなものを考えていってほしいと思っています。つまり、それが具体化がこういうことがあるのではないかということになると、関係部署も巻き込みながら、具体的な開発に入ったりとか、あるいは、民間とのコラボレーションで何かプロジェクトを進めたりとか、そんなことになっていくかと思いますけれども、それは、それぞれの探索結果というところで、適正なプロセスをつくっていくということになると思います。

(読売新聞)
 ありがとうございます。あと、外部人材の採用について、熱意のある方を広く採用を求める〔ということですが〕、もう少し、改めて、この部署の設置理念から言いますと、ある程度、専門性みたいなものは求められると思うのですけれど、窓口を設ける上でこういう基準が、今のところ検討しているというものがあれば、お伺いしたいのですが〔いかがでしょうか〕。

(知事)
 先ほども、申し上げたように、一定の専門性というのは、もちろん必要だと思っておりますけれども、専門性というのは、当然、AIを使いこなす〔こと〕ができるようなスキルとか、あるいはその設計であるとか、技術的なことが理解できるスキルだとかです。それからもちろん、この探索をして、実際に使えそうなものを選んでいくことになるので、そういった判断力、我々は、ビジネスアーキテクトと言っていますけれども、そういう判断力であるとか、あるいは、問題解決力、顧客体験を追求するような姿勢であるとか、そういったスキル、あるいは、データサイエンティスト的なスキル、これは、全員が、それを全部そろえないといけないということではなくて、チームになっていくと思うので、そういったものを見ていきたいと思いますし、それ以上に、AIについて何かこう、クリエィティブに考えていきたいみたいな、そういう姿勢というか、そういうものが重要だと思うので、そういう意味では、既存の概念だとか、そういうのにとらわれないとか、前例にとらわれないだとか、そういった柔軟性も必要ですし、創造力です。創造力というのは、クリエイティビティという意味の創造力ですけど、あるいは、情報収集していくことが必要なので、新しい情報に対して敏感であるとか、そういう姿勢的な部分も重視したいと思います。

(山陽新聞)
 山陽新聞の平田です。生成AIのことで、6月に、グーグルによる生成AIを活用した地域社会の課題解決を図っていくということの発表があったと思うのですが、その先行地域に広島が選ばれていたと思います。今回、このことに関しては何か関わっていることがあるのかどうかというのを教えていただけますか。

(知事)
 グーグルとのプロジェクトというのは、今、具体的に検討して進めているので、今後、AIラボのメンバーが関わるのが適切なような状況であれば関わります。今、少し具体的な話をしているので、もう、その手を挙げて、むしろ担当部署がやるようなことになるかもしれませんし、グーグルとの連携の中で、最終的には決まってくるかと思います。

(山陽新聞)
 時期的なものとか、いつ頃とか決まっているでしょうか。

(知事)
 グーグルのプロジェクトですか。

(山陽新聞)
 グーグルのプロジェクトです。

(知事)
 このプロジェクトは、一応、今年度、スタートするというか、そういうことにはなっています。

(司会)
 次の最後の質問にしたいと思います。お願いいたします。

(日経新聞)
 日本経済新聞の古林です。よろしくお願いします。今回のAIの取組で、地域課題の解決というのを目的に挙げられていますけれども、地域課題と具体的にどういったものがAIで解決できると知事はお考えかという点と、あと、ひろしまAIサンドボックスが始まるということですけれども、今年度中に始まって、大体企業の数といいますか、どれくらいの規模感で今後、支援していくのかというのを教えていただければと思います。

(知事)
 まず、支援の対象について言うと、どんなプロジェクトが入ってくるかということにも左右されるのですけれども、20とか、それぐらいは、取り組んでいきたいと思っています。それでどんな社会課題というか、地域課題が解決されるかというのは、まさに我々が想像しているものを超えるものを提案してほしいというのが、このサンドボックスの趣旨なので、「そんなことに応用できるよね。」みたいな、そういうのを、むしろ、期待したいと思っています。

(日経新聞)
 ありがとうございます。20くらい〔の支援〕とは、1年でということですか。

(知事)
 はい。

(日経新聞)
 ありがとうございます。

(朝日新聞)
 朝日新聞の興野と申します。今回の「AIで未来を切り開く」の取組の構想をいつぐらいからお持ちだったのかというのと、こういう形で取り組んでいきたいコンセプトにしていきたいというアイデアが、知事から出たのか、それとも、何かこう、庁内で検討チームみたいなのをつくっている中で、立ち上がってきたのか、その辺りをお聞かせください。

(知事)
 構想というか、AIを使ったソリューションみたいなことであるとかというのは、これもずっと、サンドボックスを始めた頃からありますし、去年から、生成AIもトライアルしましょうみたいなところで、スタートしてるわけですけれども、そういう取組の中で、難題だという実感があって、それは何かというと、みんな考えあぐねてるというか、そういうところがあるので、それは何かというと、あまりにも、技術の変化のスピードが早過ぎて、人間の方が、応用について追いついてないという現状があるのではないかというのを感じ始めたのです。そういう意味では、従来、全くやっていなかったことを、いきなり始めますということではなくて、従来やってきたことの延長をいかに強化していくかという観点からいうと、専門的に、ないしは、切り出して、サンドボックスであれば、これまでも、AIをやってきているのですけれど、「これ〔AIを活用する〕」とやっていった方が、皆さんが発想もしやすいし、あるいは、庁内、庁内というのは、AI探索チーム〔広島AIラボ〕で庁内のプロセスをAIに活用するだけではなくて、社会での活用方法が含まれるわけですけれども、それを、それぞれ、考えないと、何となく片手間に考えているのだと、難しいというところがあるので、それをまとめて、打ち出していこうということで、そういう問題意識はみんなあったと思うのですけれど、あわせてまとめて出していこうというのは、僕が旗立てて、やってるところです。

(司会)
 では、以上をもちまして、終了いたします。ありがとうございました。

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(資料)本県の今後のAI活用について (PDFファイル)(2.05MB)

(資料)本県の今後のAI活用について(資料提供) (PDFファイル)(266KB)

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