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知事記者会見(令和4年7月26日)

印刷用ページを表示する掲載日2022年7月26日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和4年7月26日(火曜日)

発表項目

〔動画〕

(1)NPT運用検討会議への参加について

質問項目

(2)NPT運用検討会議への参加について

(3)鞆地区の活性化について

(4)新型コロナウイルスの感染状況等について

(5)政治と宗教について

(6)新型コロナウイルスの感染状況等について

会見録

 (幹事社:読売新聞)
 幹事社の読売新聞です。これから知事定例会見をはじめます。終了は14時を予定しておりますので,ご協力をよろしくお願いします。まず,知事からの発表が1件ありますので,よろしくお願いします。

NPT運用検討会議への参加について

 NPT運用検討会議への参加について,追加情報がございますので,ご説明したいと思います。6月28日の会見で発表させていただいていますけれども,8月の核兵器不拡散条約運用検討会議におきまして,新たな内容が加わっております。まず,基本的なところは変更ないのですが,8月1日に,長崎県と共催イベントを行うこととなりました。今年4月に設立いたしました国際市民社会グループであります「グローバル・アライアンス」,いわゆる「GASPPA〔ギャスパ〕」の当初からのメンバーであります長崎県と一緒に,「核軍縮と持続可能性」をテーマにしたパネルディスカッションを開催いたしまして,核兵器問題について持続可能性の観点から議論を行います。8月2日に開催する県とHOPe〔ホープ〕主催のサイドイベントでは,「核抑止から核軍縮へ:前進のための課題と方法」をテーマに,核兵器国が核抑止をどのように認識しているかについて掘り下げて,その中で,核軍縮をいかに前進させていくかについて議論いたします。こうした取組を通じまして,厳しい情勢にある核兵器廃絶に向けたプロセスが進展するよう,広島の役割をしっかりと果たしてまいりたいと考えております。新型コロナの感染急拡大の中でありますので,最終的な判断は渡航直前となるかもしれませんが,現時点では〔現地に〕行く予定で準備しております。ちなみに,出発日は1日ずらして,日曜日と〔するよう〕変更しております。発表項目は以上でございます。

 (幹事社:読売新聞)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いいたします。手話通訳がおりますので,通訳しやすいよう,質問は,はっきりとお願いいたします。

 (中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。NPT〔運用検討会議〕の関係なのですけれども,知事は先週,〔現地に〕行くかどうかの判断はまだしていないと言っていました。今,行くかどうかの検討状況というのはいかがでしょうか。

 (答)
 繰り返しになりますけれども,現時点では〔現地に〕行く準備をしております。〔それ〕で,最終的には,渡航の恐らく直前に判断するということになると思っています。

 (中国新聞)
 コロナの感染状況を踏まえて判断されるということですけれども,今,コロナの感染状況がすごく急拡大している〔状況です〕。〔新規感染者数が〕2,000人台で今,ほぼ横ばいみたいな感じにもなっています。その辺は今,コロナの感染状況〔について〕はどのように見ていますか。

 (答)
 コロナの感染状況は,今おっしゃったとおり,急拡大しているというところでありまして,状況を注視していかなければいけないというところだと思っております。

 (中国新聞)
 あと,仮に,〔最終的な〕判断で知事が〔現地に〕行かないとなった場合もあると思うのですが,その場合は,サイドイベントは現地で開催するのか,それともサイドイベントも中止するのか,他の県職員さんも行くのか行かないのか,その辺のことはどのように検討されているでしょうか。

 (答)
 その辺も検討中です。

 (中国新聞)
 わかりました。

 (朝日新聞)
 すみません。朝日新聞の大久保と申します。〔NPT〕再検討会議の,ちょっと総論としてお伺いしたいのですけれども,前回,2015年の再検討会議〔では〕,中東情勢もあって,最終文書を取りまとめることができませんでした。今回も,ウクライナ危機もあり,かなりハードルが高いという指摘も既に出ています。広島の知事として,今回の再検討会議での期待する成果と言いますか,どういうことを国際社会として打ち出すことを求めたいか,その辺りをお願いできますでしょうか。

 (答)
 やはり,何かしらの形で核軍縮に繋がるような動き,合意文書というものを作っていくということを期待したいと思います。ご承知のとおり,このNPTの再検討会議は,延期,延期になってきている中で,対ウクライナ侵略もあって,その中で,また核兵器を使った脅しというか,そういったものも行われている中で,まさにこの会議を成功させるということが,非常に重要だと認識しています。こういった状況下でありますので,今,軍拡の方に流れが進んでいるように見えるわけでありますが,それを押しとどめて,核軍縮の流れというのを確かなものにしていくということが,非常に重要と思いますし,それがまた被爆県の知事として,その中の役割を果たしていくことが重要ではないかと思っています。そのために,核抑止について取り上げたサイドイベントの開催も予定しているわけでありますけれども,全体として,やはりそういう流れというのを期待したいと思っています。

 (朝日新聞)
 関連で,日本政府の中からは,例えば,寺田稔首相補佐官が実務交渉者ですけれども,いわゆる77年前からの核兵器の不使用の継続ですとか,核弾頭数の削減ですとか,具体的にそういったものを成果として,日本政府として取っていきたいという話も出ていますけれども,知事の今お話しになったことを,もう少し具体的に何か,こういう成果があったり〔してほしい〕というのはあるのでしょうか。

 (答)
 先般,「ひろしまラウンドテーブル」も行いまして,その中で議長声明も出していますけれども,一つは核抑止への依存の低減です。それから核使用のリスクの削減,それから核不拡散体制をしっかり堅持していく。今〔はそれとは〕逆の流れがあるわけですから。核共有とか〔といった逆の流れ〕です。それから,具体的に,核兵器の削減とか,あるいは,最終的な核兵器の廃絶に向けた道といったものが含まれていくというのが,期待したいところであります。

 (朝日新聞)
 ありがとうございます。

 (NHK)
 NHK〔の〕重田と申します。先ほど「〔ひろしま〕ラウンドテーブル」の話もありましたが,事前に議長声明を送付されるという話もありましたけれども,何か〔それに対する〕反応というのがあったのでしょうか。

 (答)
 これはちょっと,まだ送付したばかりで,まだ〔反応は〕届いていません。

 (NHK)
 あと,長崎県知事と初日は協議するということなのですけど,どういったことを協議されるご予定か,お伺いしてもよろしいでしょうか。

 (答)
 長崎県知事とは,まだ実はお会いしたことがないのです。それで今般,知事会がありますので,そこでお会いする機会もあると思いますけれども,必ずしも,しっかりとお話する時間は取れないかもしれないということもありますので,今回,ニューヨークで,今後の,何と言いますか,協力とか,〔そう〕いうことを,どういう考えを持っておられるかということを我々もお伺いしたいですし,我々の活動もご紹介したいですし,いずれにしても,このサイドイベントではご一緒して,持続可能性と核兵器の問題について議論するので,そういったことについて話ができればと思っています。

 (NHK)
 最後に,重複するかもしれないのですが,長崎県知事との協議もしくはサイドイベント共催というのは,被爆地として,何かその狙い等〔が〕あったら,少しお伺いしてよろしいでしょうか。

 (答)
 ごめんなさい〔,もう一度よろしいでしょうか〕。

 (NHK)
 2県の被爆地が,一緒に何か取り組むことに,何か狙いとか目的等〔があればお聞きしたいのですが〕,いかがでしょうか。

 (答)
 これまで,長崎市はこういった会議に参加されてきましたけれども,長崎県としては,あまりご参加がなかったのです。こういった取組というのは,重層的に,層が厚くなればなるほど良いと思いますので,長崎県の力もお借りしながら,我々の主張を強めていくことができるのではないかと思いますし,長崎県もまた,いろんな知恵とかアイデアとかお持ちだと思うので,そういったものをまた融合させながら,活動を発展させることができるのではないかと思います。

 (NHK)
 ありがとうございました。

 (幹事社:読売新聞)
 他〔に,この件についての質問は〕いかがでしょうか。

 (共同通信)
 共同通信の野口です。2点お伺いしたいのですけれども,1点目が,ちょっとお話が戻るのですけれども,コロナ〔の感染状況〕に関して,何か,こうなったら〔現地に〕行かないであるとか,そういった基準みたいなものを設けていらっしゃるのかということと,あとは,中身に関してなのですけれども,「グローバル・アライアンス」への参加の呼びかけというようなものも同時に行う予定でしょうか。

 (答)
 NPTにおいてということですか。

 (共同通信)
 はい。

 (答)
 まず,〔渡航の判断については〕何か数字的な基準とか〔がある〕ということはなくて,やはり総合的に考えて,私がここ〔広島〕にいなければいけないという状況になっているかどうかということです。感染状況で言うと,ニューヨークの方が,広島の10分の1ぐらいなので,感染リスクという観点からはあまり変わらないというか,むしろ向こうの方が感染リスクは低いのではないかと思っていますけれども,〔県の〕感染対策そのものについても,基本的なことというのは,向こうでもリアルタイムに把握可能ですし,こちらのスタッフであるとか,副知事もいますので,対策自体が滞ってしまうということはないだろうと思っています。ただ何か,やはり,相当な状況変化があって,いろんなこと,かなりの時間をここ〔広島〕で,〔コロナ〕対策に使わなくてはいけない,逆に言うと〔NPT運用検討〕会議に出席する時間はないというような,そういうような状況であれば,〔現地に〕行かないという判断になってくると思っています。

 (共同通信)
 あと,すみません。「グローバル・アライアンス」の拡大というか,そういったところでの取組ですとか,何か目標としているものがあれば〔お願いします〕。

 (答)
 すみません。1日目の,長崎県枠でやらせていただくのですけれども,この中で,「グローバル・アライアンス」が提起しています持続可能性と核兵器の問題について問題提起していきますので,この中で,まず理解を進めて,核兵器の問題に精通している皆さんに,持続可能性との関連という問題意識をまず持っていただきたいと思っています。

 (共同通信)
 ありがとうございます。

鞆地区の活性化について

 (幹事社:読売新聞)
 この件については〔他の質問は〕よろしいでしょうか。〔それ〕では,〔他に質問が〕ないようですので,幹事社質問に移ります。鞆地区についてなのですけれども,今年の5月に迂回トンネル工事が着工して,今週末には町並み保存拠点の「鞆てらす」がオープンいたします。湯崎知事ご自身の架橋撤回の決断から10年という節目に当たるわけですけれども,鞆のまちづくりが大きく動き出しております。「鞆てらす」を活用して,県として,観光であったり,鞆の振興についてどのように取り組んでいかれるか,あらためてお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

 (答)
 町並み保存拠点施設,これは,いわゆる架橋の計画を見直すということを受けて,福山市が新たに「鞆まちづくりビジョン」を作られていますが,その協議の中で,地元住民の皆さまからの強い要望を受けて整備が決定されたというものでありまして,その背景には,鞆の浦が日本遺産認定を受けた,これが平成30年ですけれども,それによって,歴史的景観をさらに保全していくということであるとか,あるいは認知度向上に向けた取組の機運が高まったというようなことがあると思います。さらには,人口減少対策とか空き家対策が鞆地区の大きな課題になっていますので,対策を進める上で,行政であるとか,地域住民の皆さまの活動拠点が必要になってきたということがあると認識しています。こういったプロセスを経て,ようやくこの待望の施設が完成して,これから新たな鞆のまちづくりが本格的に始動するということになると思いますので,県にとっても大変喜ばしいと思っていますし,拠点を中心に,地元の取組が展開されるということに,大きな期待を寄せているところであります。〔それ〕で,近年,鞆は,観光地としてのみならず,県外からの移住先というような,そういうような位置付けというか,注目が集まっているようなところだと思うのです。〔それ〕で,「鞆てらす」での活動展開で,空き家の利活用であるとか,あるいはそれをまた活用した移住の促進だとかに,一層弾みがつくということを期待したいと思っています。県としても,移住希望者にしっかりと紹介していくとか,あるいは空き家活用の専門家を派遣して,福山市と,それから,鞆の地域の皆さまの取組を後押しして,移住者の呼び込みを図って,広島暮らしのブランド強化に繋げていきたいと思っているところであります。また「鞆てらす」は,福山市の新たな観光拠点としても注目スポットでありまして,福山城が来月,築城400年を迎えるということもありますけれども,県東部の観光コンテンツの充実に寄与もしてくれると思っています。県としては,こういった機会を捉えて,県東部,備後地域,これ〔は〕倉敷とかも含まれるかもしれませんが,尾道とかそういったところも含む広域の周遊ルートを形成したりとか,あるいは,「しまなみ〔海道〕サイクリングルート」と「しおまち海道」,これは福山のサイクリングルートですけれども,この辺のネットワークを繋げていくというようなことで,県内の誘客促進の強化もしていきたいと考えているところであります。

 (幹事社:読売新聞)
 ありがとうございます。この件について,追加で何か質問がある社はありますでしょうか。大丈夫でしょうか。それでは〔質問が〕ないようですので,続いて一般質問に移ります。他の件で質問がある社はお願いいたします。

新型コロナウイルスの感染状況等について

 (毎日新聞)
 毎日新聞の手呂内と申します。コロナの関係で1点お伺いしたいのですけれども,22日に国から,保育施設や学校で濃厚接触者の特定を取りやめる〔という〕通知が出たかと思うのですけれども,そのことについてちょっと見解をお伺いしたくて,担当課の方にお伺いしたら,今後変更の可能性はあるけれども,現時点では,保育施設〔で〕の特定〔を〕継続,小中学校では学校が特定する体制を継続するというご説明をいただいたのですが,現時点で,特定を継続されている理由であったり,意義というところを,あらためてご説明いただけますでしょうか。

 (答)
 継続と言っても,同じような関わり方をするかどうかということは,またちょっと〔検討する必要が〕あると思うのですけれども,それは今,検討中のところですが,今,比較的,低年齢の感染の拡大が全体〔の感染状況〕をリードしているようなところもありまして,また,クラスターが起きると,それがさらに拡大していくというような状況もあります。ですから,保健所が実際に,一つずつ介入していくかどうかは別にして,しっかりと,保育所であるとか幼稚園でも,自主的な対応というか,そういったこともできるように,しっかりしておきたいとは思っています。保健所の方は,やはり今これだけ数が増えていますので,どちらかと言うと,重症化リスクの高い方々のフォローアップであるとか,〔そういったこと〕を注力していく必要があると思っていますので,それとの関係で,若干の対応の濃淡ということはつけていく必要があるとは思っています。

政治と宗教について

 (朝日新聞)
 朝日新聞の大久保と申します。政治と宗教の関係でお伺いしたいのですけれども,今,いわゆる旧統一教会と,その関連団体と関わりを持っていることを明らかにする政治家が各地で相次いでいますが,湯崎知事ご自身としては,旧統一教会ですとか関連団体と,何らかの接点をお持ち〔である〕ということはあるのかどうか,お聞かせいただけますでしょうか。

 (答)
 これは,私共の認識として,いわゆる旧統一教会,あるいはその関連団体から,選挙時に応援を受けたりとか,あるいはこっちから〔応援の〕依頼をしたということはないですし,献金だとか,パーティー券の購入もないと考えています。また今のところ,関連団体を含めて,イベントに出席したりだとか,あるいは祝電などを出したということもないと認識していますが,非常に多くの関連団体があるみたいなので,ちょっと追い切れないというか,我々がそういうものと認識していないようなものがある可能性はあるので,一応,調べてはおりますが〔,現時点ではそういう状況です〕。

 (朝日新聞)
 その関連で,一般論になりますけれども,いわゆる,政治家が,こうした多くのトラブルを抱えている団体と関係を持つことに,今,識者から批判ですとか疑問の声が出ていますけれども,知事としては,政治家と旧統一教会が関わりを持つことについて,どのようにお考えになりますでしょうか。

 (答)
 信教の自由という,憲法上の大きな,人権というか,権利があるのですけれども,一方で,旧統一教会については,いわゆる霊感商法だとか,高額献金というような形で,社会的に課題〔や〕問題があるということかと思います。これ〔については,〕国会での議論も含めて,今後の状況を見守る必要があろうと思っていますけれども,私自身としては,県民からの不信がないように,今回の件に限らず,〔旧〕統一教会との関係だとか,しっかりと注意していく必要があるとは思っています。

新型コロナウイルスの感染状況等について

 (中国新聞)
 中国新聞の長久です。新型コロナの新規感染者数の想定についてお尋ねします。1週間前に示したシミュレーションでは,今月下旬に4,500人に上るという推計でしたけれども,そこまで達する想定なのか,あるいは上回っているのか,〔それとも〕下回ったりしているのか,直近のシミュレーション状況を教えてください。

 (答)
 これについては,また,別途,時間を設けて,しっかりとご説明したいと思っています。今,シミュレーションについては,あらためて,またやっているところなのですが,全般的に言うと,いわゆる前週比というのは,やはり,さすがにここまで〔感染が〕拡大してくると,少し,低下の傾向が見られるというところなのですが,それが,〔今後〕どういうふうに推移していくのかということを含めて,今検討しているというところです。

 (中国新聞)
 それを踏まえて聞こうと思ったのですが,現行〔の対策に〕プラス〔して〕,新たな,何か対策を考えているのかという点と,あわせて,あらためて〔の質問〕になりますが,引き続き,県民や事業者の行動制限は今は必要ないという判断なのか,その辺りをお聞きできますでしょうか。

 (答)
 今,状況としては,重症病床〔使用率〕は,まだ10パーセント台ということと,それから,今,緊急フェーズに病床〔フェーズ〕を引き上げるということにしていますけれども,そういう中で,まだ,病床の拡大余地があるといったような状況であります。いわゆる入院病床そのものもそうですし,〔また,〕今,比較的多めに入院しているということもあって,〔つまり〕患者さんの中で〔比較的多めに入院しているということもあって〕,これが,〔今後,〕より中等症に近い〔方々や〕,あるいは,その他の元々の持病で,病状が悪くなって,入院がどうしても必要だというような方々の入院,言ってみれば,非常に入院の必要が高い方々に〔入院を〕絞っていくとか,そういったようなことも考えると,医療での対応というのが,ある程度,まだできる状況かなと〔考えています〕。ただ,これは,今やっているシミュレーションとか〔と〕セットで,また考えていかないといけませんけれども,今はそういう状況だと〔考えています〕。そういう中で,今,国全体の対処方針として,強い行動制限を行わずに,医療提供体制を充実させることで対応していこうという方針にあるという認識をしていますので,また,行動制限だとか,飲食〔店〕の時短〔要請〕といったようなことは,非常に,県民生活とか経済に与える影響も大きくて,慎重な検討が必要だということも踏まえて,考えていきたいと思っています。対策としては,そういうことなので,一つは脆弱な,医療施設だとか,高齢者施設をしっかりと防御すると〔いうことと考えています〕。これは,ただ,我々〔がこれまでも〕やってきていることなので,そういうこともあって,全体の感染者〔数〕の伸びに対して〔比較すると〕,高齢者の感染者〔数〕の伸びというのは抑えられているのですけれども,引き続き,そういうことをしっかりしていくといったようなことなどを行うことで,ご承知のとおり,何かこう,びっくりするような,マジック対策というものがあるわけではありませんので,基本的な感染対策も含めて,地道に,できるだけ抑えていくといったようなことが必要になってくると思っています。

 (中国新聞)
 あと,旅行支援の「やっぱ広島じゃ割」について,今は7月末が期限になっているかと思うのですが,期限を延長するかどうかのお考えをお願いします。また,判断の理由もあわせてお願いします。

 (答)
 これは,今日中にリリースを出したいと思っているのですが,今のところ,状況としては,そうは言っても,病床 〔フェーズ〕を緊急フェーズに引き上げ〔ることとし〕ているといったようなこともありますし,感染状況も悪化しているということも踏まえて,当面の間,8月末までの延長は見送るという方向で考えています。

 (中国新聞)
 病床〔フェーズ〕を緊急〔フェーズ〕に上げるという部分と,旅行支援を,〔延長しないということになれば〕他県より短い期間になるのだと思うのですが,そうなるところの関連性について,もうちょっと詳しくお聞きできればと思うのですが〔いかがでしょうか〕。

 (答)
 それは,やはり,〔「やっぱ広島じゃ割」を延長するということは〕旅行を推進するということです。旅行を推進する,つまり,それは,人出とか,人の接触を拡大することを推進するということなので,あえて今,それをやる必要があるのかどうかということだと思います。

 (HTV)
 広島テレビの門脇です。新型コロナについてお伺いします。連日,2,000人を超えるぐらいの〔新規〕感染者が出ている状況の中で,先ほど,先週のシミュレーションより低い数値ではあるのですけれども,ここまで来ると,少しちょっと減ったような傾向〔が〕見られるというようなご発言〔が〕先ほどあったと思いますが,〔感染者の〕ピークというものが,今ぐらいのものを考えているのか,シミュレーションになると思うのですけれども,それとも,今回,これぐらいのものが結構長いスパンで続くというふうな見通しなのか,その辺の受け止めをお願いいたします。

 (答)
 先ほど「減った」と申し上げたのは,新規報告数が減っているわけではなくて,前週比,つまり,伸びの「傾き」,この「傾き」が少し緩くなっていると,そういう意味です。したがって,ピークはまだ先になると思っていますけれども,そのピークがいつになるのかとか,それをどう考えるのかといったようなことを,今,シミュレーションしているというところでありまして,それによって,ピークのレベルだとか,あるいは,入院の状況だとか,そういったことが変わってくると思っています。

 (HTV)
 広島県の感染者を見ても,これまでの波よりも,すごく感染者数が増えているというような状況だと思いますけれども,これからピークを迎えるに当たり,現在の危機感であったり,その辺の受け止めをお願いします。

 (答)
 とにかく,やはり,感染者が非常に多くなっていますので,感染しやすくなっています。それが,最終的には,重症化リスクの高いような方々に感染が広がっていくということになってきますので,そういう点では非常に厳しい状況にあると受け止めています。今後,どんどん,どんどん,この状況が拡大しないかどうか,段々と,拡大のペースが緩んでくるのかどうか,それから,繰り返しになりますけれども,リスクが高い方に,どういうふうに防御をしていくのか,これはワクチンも含めてですけれども,そういったことを注視したりとか,あるいは,しっかりと実行したりとか,防御について言えばです。〔こうした取組〕が必要だと考えています。

 (幹事社:読売新聞)
 時間になりましたので,次で〔質問を〕最後にしたいと思います。

 (NHK)
 すみません。NHKの重田です。最後に1点だけ,〔先ほどの質問と〕関連して,そういった,連日2,000人を超える方が感染しているという状況で,あらためて,県民に向けて呼びかけたいこと〔について〕だけ,伺ってよろしいでしょうか。

 (答)
 若干,繰り返しになると思いますけれども,まず,やはり,基本的な感染予防策です。適切なマスクの使用,それから,手指消毒,あるいは,手洗いといったこと,それから,今,換気をしっかりとしていただくことが重要です。今,この部屋も,両窓を空けていますけれども,そういった基本的なことを,しっかりと取り組んでいただくということ〔をお願いします〕。それから,ワクチン接種です。これにご協力いただきたいと思っています。また,感染の心配がある方は,検査を早めにお願いしたいと思っていまして,これは,PCRセンターだとか,あるいは薬局での抗原検査とか〔が〕ありますし,症状が出た場合には,外出を控えて,かかりつけ医〔や〕,あるいは診療検査機関にお電話していただいて,受診していただきたいと思います。

 (幹事社:読売新聞)
 時間になりましたので,これで会見を終わります。次回の定例会見は,未定ですので,あらためてお知らせいたします。ありがとうございました。

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(資料)NPT運用検討会議への参加について (PDFファイル)(175KB)

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