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知事記者会見(令和4年5月17日)

印刷用ページを表示する掲載日2022年5月17日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和4年5月17日(火曜日)

冒頭発言

〔動画〕

(1)新型コロナウイルスの感染状況等について

(2)広島県職員採用試験の申込受付開始について

質問項目

(3)新型コロナウイルスの感染状況等について

(4)訪日外国人観光客の受け入れ再開について

(5)利用促進検討会議でのJR西日本の意見について

(6)核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議について

(7)県議会の海外調査について

(8)参議院議員選挙について

会見録

 (幹事社:共同通信)
 幹事社の共同通信です。これから知事定例会見をはじめます。終了時刻は,11時00分を予定しています。ご協力をお願いいたします。まず,知事から冒頭発言が2件ありますので,お願いいたします。

新型コロナウイルスの感染状況等について

 まず,発表前に2点ほどございます。1点目は「新型コロナウイルスの感染状況等について」でございます。資料をお配りしていると思いますけれども,その資料に沿って,感染状況についてご説明させていただきます。ご承知のとおり,連休最終日の5月8日以降,新規感染者数が1,000人を超える日が続いて,直近1週間の人口10万人当たりの〔新規感染者数の〕数字も現在は300を超えるという状況で,感染水準の高い状態となっております。年代別で見ますと,〔資料を確認しますので〕ちょっと待ってください。ごめんなさい。年代別で見ますと,10代以下や20代の若年層が半数以上を占めていまして,特に20代の割合が増加しております。一方,60代以上の高齢者は,今のところ感染者全体の1割程度で横ばいとなっておりまして,全体の入院患者数も横ばい傾向となっています。感染経路としては,やはり「家庭」が75パーセントで最も多くなっておりますので,今後,家庭を中心に,若い世代から重症化しやすい高齢者に感染が広がっていくと,入院患者数が増加して,医療がひっ迫する可能性が出てくると考えております。このため,県民の皆さまには,次のことをお願いしたいと思います。まずは,ご自身やご家族の生命や健康を守るため,感染の心配がある方は,積極的に検査を受けてください。また,発熱をはじめ,少しでも症状があるなど体調がすぐれない方は,外出を控えて,医療機関に電話の上,受診してください。特に,高齢者や基礎疾患があるなど,重症化リスクの高い方と同居している,あるいは面会する機会がある方は,ご自身の体調管理や基本的な感染防止対策の徹底を心がけてください。また,ワクチン3回目接種につきましては,65歳以上の高齢者のうち,約89パーセントの方が接種を済ませていただいた一方で,12歳から39歳の若年層におきましては,約34パーセントと,3人に1人しか接種していない状況であります。各市町におきましては,夜間や週末など,若者が接種しやすい体制を整備しておりますし,県も大規模接種会場を設置しておりますので,若い方をはじめ,県民の皆さまには,ぜひとも積極的なワクチン接種を検討してください。なお,4回目接種も5月下旬から始まりますが,3回目接種までと対象者が一部異なっておりまして,60歳以上の方,18歳以上で基礎疾患を有する方,その他重症化リスクが高いと医師が認める方となりますので,対象の方は,こちらもあわせてご検討ください。

広島県職員採用試験の申込受付開始について

 続いて2点目ですけれども,「広島県職員採用試験の申込受付開始について」です。県では,5月12日から,令和4年度の県職員採用試験の申込受付を開始いたしまして,募集期間中の初の試みとして,5月20日と27日〔の〕金曜日にオンライン説明会を行います。事前申し込みは不要ですので,ぜひご参加ください。また,今年度から,大学卒業程度の一部〔の試験区分である〕「行政(〔一般事務〕B)」と「情報」職で,一般教養試験に代えて,民間企業の選考で広く使われています,「SPI」の基礎能力検査を実施いたします。これは,課題に対して合理的に考えて行動し,効果的,能率的に事態を処理するなど,実際の仕事場面で求められる能力を検査するものであります。学生時代に部活動や地域活動,留学などに取り組んで,多様な視点,発想を持った方により多く受験していただきたいと思います。あわせまして,これらの試験〔区分〕,〔つまり〕「行政(〔一般事務〕B)」と「情報」職ですが,〔これらの試験区分〕では,オンライン面接を導入いたします。募集は,大学卒業程度,社会人経験者,短大〔卒業程度〕(総合土木),警察少年育成官,獣医師,保健師,社会福祉,看護の8区分となっています。大学卒業程度の採用人数は,今後の退職者の増加やアフターコロナを見据えた社会経済の発展的回復を推進するため,195名程度となっておりまして,これまで最多でありました平成2年度の190名を超えて,過去最多となっています。本県の未来を切り拓いていくために,私達と共に,情熱を燃やし,果敢に挑戦する,強い志を持つ皆さんに,ぜひ応募いただきたいと考えております。

 (幹事社:共同通信)
 これらの件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,お願いいたします。

新型コロナウイルスの感染状況等について

 (中国新聞)
 中国新聞の長久です。新型コロナウイルスに関連して,いくつかお伺いします。まず,20代の割合が増加しているということですが,その要因について,何か分析されていますでしょうか。

 (答)
 なかなか,個々の年代の増加している要因〔の分析〕というのは難しいのですけれども,基本的には,やはりゴールデンウィークがあって,やはり活動的な年代というか,若い方〔は〕活動的なので,そういった〔年代では活動が増えたことで〕,要するに人と人との接触が増えたのだろうと考えています。

 (中国新聞)
 今後のシミュレーションについて,さらに感染状況が増えていくのか,あるいはここで留まるような状況なのか,その見通しについてはいかがでしょうか。

 (答)
 今の状況というのは,これが一時的なのか,なかなか予測が難しいと〔考えています〕。まだ連休明けから日も浅いですし,現時点で,なかなか予測はしにくいというのが現時点〔の状況〕です。ただ,今後,若い世代から,家庭内などで高齢者に感染が広がると,やはり〔高齢者は〕重症化しやすいということがあって,入院患者が増加すると〔いうことになり〕,それがまた医療ひっ迫に繋がるということは,考えられる一つのシナリオではありますので,これ以上の感染拡大を起こさないように,県民の皆さまには基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいというところであります。そういう点から言うと,PCRセンターもやっていますので,感染した可能性があると,何らかの行動の中で〔感染した可能性があると〕,そういう方は検査していただきたいですし,もし症状がある場合には,かかりつけ医であるとか,あるいは,いわゆる「診療・検査医療機関」にお電話いただいて,早めに受診していただければと思っています。

 (中国新聞)
 あと,あらためてですけれども,県の対応として,現段階で,病床を,例えばさらに増やしていく必要性であったり,行動制限を伴う対策の必要性について,現段階でどのようにお考えでしょうか。

 (答)
 現段階では,病床の使用率が30パーセントぐらいでありまして,今これも,ご承知のとおり,感染者の数としては,〔感染者の〕報告数としては,どんどん伸びているという状況ではありませんので,そういう状況の中では,今にわかに病床を増やす,あるいは,さらに強い対策を打つという状況ではありませんが,いずれにしても,先ほど申し上げたような,高齢者の方にだんだん拡大していくとか,あるいは,今落ち着いているけれど,また再拡大していくとか,そういったことがどう推移するかということは注視していきたいと考えています。

 (中国新聞)
 わかりました。あと1点〔質問ですが〕,4回目のワクチン接種について,県としての考え方として,あらためてですが,積極的な接種を呼びかけていくのか,その辺り,県民への呼びかけ等ありましたら,お願いします。

 (答)
 〔4回目接種は〕やはり重症化しやすい方が対象になっていますので,60歳以上,これまでの感染状況の結果〔を見ると,60歳以上の方は〕やはり重症化リスクが高い〔状況で〕,あるいは基礎疾患のある方〔も対象〕ということで〔60歳以上と〕同様〔に重症化リスクが高い方〕でありますので,そういった方々の免疫の効果を高めるために,4回目接種というのは,ぜひ検討いただきたいと思っています。

 (RCC)
 RCCの寺岡と申します。よろしくお願いします。2点伺いたいことがあります。まず1点目なのですけれども,今,国内でも,マスクの着用の見直しについて議論がされているというか,外しても良いのではないかというような声も出てきていると思うのですけれども,このマスク着用についての,現時点での知事のお考えを聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

 (答)
 例えば,屋外で人との距離がある場合〔にはマスクを外しても良い〕というようなことが,今言われていますけれども,それは元々,屋外で人との距離がある場合には〔マスクを〕しなければならないということではなかったと思いますので,そこは,特にこれから暑い夏を迎えるに当たって,熱中症対策ということも含めて,意識していくことは意義があると思います。一方で,屋内であるとか,やはり屋外であっても至近距離であるとか,あるいは例えば風の流れなどで長時間飛沫が飛んでいくおそれがある〔場合で,例えば〕,よくバーベキューなどでも,ずっと皆さんが近くに座って,例えば風の流れで,ずっと飛沫を受け続けるような位置に座っていたりといったことがあります。そういう場合には,これまでの例でも感染しているということがありますから,そういう時には,やはり気をつけていただく必要があると思うのです。ですから,何と言いますか,特に暑いので熱中症対策ということも含めて,適切な時にマスクを外すということは意味があるのですけれども,他方で,どんな場合なら付けて良くて〔付けておくべきで〕,どんな場合は外しても良いのか,付けて良いというのは付けておくべき〔ということ〕で,どんな場合〔なら〕外しても良いのかということは,なかなか今みたいな話でちょっと複雑なので,わかりやすく整理して説明していく必要があると思いますし,かえってそれで感染を増やすということになると,また本末転倒のような話にもなり兼ねないので,そこはちょっと注意が必要なのではないかと思います。

 (RCC)
 ありがとうございます。あともう1点〔の質問〕なのですけれども,オミクロン株は比較的軽症だと言われている一方で,後遺症に悩まされている方が多いというふうにも聞いております。県内の病院等でも,受診に1か月待ちの状況が続いているというような現状もあると聞いているのですけれども,後遺症に関しての,今の県内の患者の状況とかであったり,今後,ある意味で後遺症外来とかそういうところはひっ迫しているのかなというような印象も受けるのですけれども,その拡充であったりとか,県としてどのような対応を〔していくか〕というお考えをお伺いします。

 (答)
 実際に,後遺症の〔状況について〕,我々〔は〕相談件数として把握しているのですけれども,積極ガードダイヤルに相談が来ていまして,これは,今年の4月の時点では,週当たり17件とか,5月で週当たり10件ぐらいというような相談があるので,これは去年で言うと,去年は例えば4月,5月ぐらいだと0件とか,0.5件とかという状況だったので,かなり増えていると認識しています。専門的な医療機関をご紹介するということになるわけですけれども,まずは,かかりつけ医などの身近な医療機関を受診していただきたいと思っています。そういうことも含めて,実際に後遺症に苦しんでいらっしゃる方が多くいると認識していまして,そのためにはやはり基本的な感染防止対策というのが,やはり大事なのだろうと思うので,ワクチン接種が可能な方には,接種を検討していただきたいと思っています。

 (RCC)
 ありがとうございました。

 (朝日新聞)
 朝日新聞の大久保と申します。先ほどのマスクの関係でお伺いしたいのですけれども,湯崎知事は,先ほど,マスクの着用の場面について,わかりやすくしていく必要があるという趣旨の発言をされました。これは,県として何かそうした基準というものを示していくお考えなのか,または,例えば,東京都の小池知事も今週の記者会見で,政府が統一的な見解をまとめるべきという発言をされていますけれども,そうした基準づくりを政府に対して求めたいということなのか,お考えをお願いします。

 (答)
 やはり,〔マスク着用は〕基本的な感染防止対策なので,何か,国内で,この県ではこうだとか,この県ではこうだとか,それはあまり適切ではないのではないかと〔考えています。例えば,〕「ある県ではワクチンを推奨するけど,ある県ではワクチンは推奨しません」みたいな話と同じような話なので,やはり非常に基本的なところとして,国が,やはり国民の皆さんが共通の理解を持てるように,考え方を示すべきだと思います。

訪日外国人観光客の受け入れ再開について

 (幹事社:共同通信)
 続いて,幹事社質問に入ります。政府は6月にも,訪日外国人観光客の受け入れを再開しようと調整を進めています。広島県内では,いまだ新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にありますが,県として受け入れ再開をどのように受け止めているかお聞かせください。受け入れ〔再開〕後,訪日観光客が広島県を訪れた際の課題や期待などがありましたら,あわせてお聞かせください。

 (答)
 まず,本県におきましても,コロナの前は,特に,インバウンドのお客様が増加していましたので,受け入れ再開というのは,今,長く非常に厳しい状況に直面している観光関連産業にとって,明るい兆しの一つになるのではないかと受け止めています。一方で,入国制限の緩和に伴って,感染防止対策というのもしっかりと図っていくことは重要と思っていまして,国に対しましては,国内外の感染状況などを見極めつつ,地域住民のご理解もいただいて,インバウンドの再開に向けた取組を進めていかなければいけないということであるとか,あるいは再開に当たっては,段階的に水際対策を緩和するということのほか,地域住民の皆さんが安心してインバウンドのお客様を迎えることができるような〔感染防止対策の〕検討を進めていくというようなことを求めていきたいと思っています。本県では,インバウンドの受け入れの再開に向けて,宿泊施設などの観光施設の多言語対応であるとか,Wi-Fiであるとか,あるいは自動チェックイン機というような,非接触型の〔機器の導入といった〕対応であるとか,あるいは混雑状況を可視化するとか,トイレを洋式化するといったような,感染拡大防止対策を含めた受け入れ環境整備を進めてきたところでありまして,引き続き,感染防止対策をしっかりと実施していきたいと考えています。また,期待としましては,これから本県を訪れていただくインバウンドのお客様には,穏やかな内海であります島々と,我々〔は〕ヒスイ色と呼んでいますけれども,ヒスイ色の海が織りなす瀬戸内海をはじめとした,本県の多彩な魅力というのを通じて,日本らしい歴史とか文化,それから,自然が築く等身大の,現代のリアルな日本を体験していただきたいと思っていまして,あわせて,現在の世界情勢から,より一層,平和への関心というのが高まっているのではないかと思いますので,本県を訪れて,戦後の力強い復興の様子などもご覧いただきながら,平和の大切さ,それから,県民の強い平和への想いというのを感じていただければと思います。そういった,インバウンドの方々との交流を通じて,県民の皆さまが,本県に対しての誇りであるとか,愛着を深めていくということに繋がっていけばと,あらためて,そういう期待を持っているところです。

 (幹事社:共同通信)
 ありがとうございます。この件について,質問がある社はお願いいたします。〔質問がないようですので,それ〕では,一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いいたします。

利用促進検討会議でのJR西日本の意見について

 (HTV)
 広島テレビの門脇です。JR芸備線についてお伺いします。先週,〔JR芸備線の利用促進等に関する〕検討会〔議〕で,JR西日本側が,「現状,地域の足としての利用には結びついていない」というようなことも挙げられて,「特定の前提を置かない上での議論を進めたい」ということで,自治体側に今後の〔芸備線の〕存廃を含めた協議を申し入れたという形になりましたけれども,あらためて湯崎知事の今の受け止めをお願いします。

 (答)
 まず,今の,〔芸備線の存廃を含めた協議の〕申し入れを受けたとは認識していませんで,これはJR側にも確認していますけれども,意見として,おっしゃったということではありますけれども,何か自治体に対して申し入れしたものではないと認識しています。

 (HTV)
 この検討会〔議〕の中で,申し入れまでは行っていなかったということですが,そういう意見が挙がっているということについて,存廃という大きな話になると思いますので,その辺の受け止めはいかがでしょうか。

 (答)
 そういう意見をずっとJRさんは持っておられるのだと思うのです。なので,それを述べられたのかなと思うのですけれども,〔つまり〕鉄道としての機能を果たしていないと〔いう意見です〕。なので,前提を置かない議論をしたいというのは,そうおっしゃられると,やはり鉄道の廃止というのを前提にしているように聞こえます。〔JRの〕意見として。なので,ただ,今は,我々は利用促進を進めているところでありまして,日常の,生活上の利用にしても,観光目的の利用にしても,やはり効果が現れるというのは,一定の時間がかかると思っていますので,継続的に効果を確認していく必要があるのではないかと思っています。

 (HTV)
 ありがとうございます。あと,今後,国への〔働きかけについて〕,先週,国土交通省にも〔要望に〕行かれていると思いますが,国との連携だったりとか,他の自治体や関係団体など,そういうところとの連携については,どのようにお考えでしょうか。

 (答)
 今,国〔土〕交〔通〕大臣には緊急要望していますし,自民党の方でも,公共交通ネットワークの再構築を目指す議員連盟であるとか,あるいは鉄道バス議員連盟だとか,この問題について議論しておられる皆さん〔も〕いらっしゃいますので,国でも検討会がありますし,研究会がありますし,そういったところを通じて意見を申し上げてきたので,必要に応じて,また,さらに施策提案の場でお伝えするとか,連携を図るというか,我々の意見というのはお伝えしていきたいと思っています。

 (HTV)
 ありがとうございます。

 (朝日新聞)
 すみません。朝日新聞の大久保と申します。今の,芸備線の関係でお伺いします。JR側からは,あくまでも申し入れではなく意見との認識とのことですけれども,例の利用促進策を話し合う例の会議では,次回以降について,JR側の提案を議題にするかどうかとか,日程をどうするかというのを,幹事会で決めて調整していくということになりましたけれども,そうした意見を踏まえて,この利用促進の検討会議〔において〕,県としてはどういう意見を述べていくと言いますか,どう進めていくか,お考えをお願いします。

 (答)
 この検討会議は,まさに利用促進について議論する会議でありますので,利用促進以外は,この会議で議論することではないということで,それを幹事会で,あらためて確認するということになるのではないかと思っています。

 (朝日新聞)
 続けて失礼します。そうしますと,あくまでも存廃を含めた議論がこの場で扱われるのであれば,県としては,この協議会〔検討会議〕を続けていくことに賛同できないというお考えなのでしょうか。

 (答)
 いや,そうではなくて,この協議会〔検討会議〕において,利用促進について議論していくということを進めていくということです。

 (朝日新聞)
 すみません。現実に,この促進策の議論の場において,JR側から「前提を置かない議論をしていきたい」という提案が,その会議の場で出ていて,それを踏まえて次回以降どうするかというのを,幹事会で決めることになったと思うのですけれども〔いかがでしょうか〕。

 (答)
 いや,ですから繰り返しになりますけれども,これは利用促進について検討する会議なので,利用促進以外のことについて議論する場ではないということを確認した上で,会議自体は,利用促進のために我々がやりたいわけですから,だから会議をなくすということではなくて,利用促進について引き続き検討を進めていきましょうということを,やるということだと思います。それをJRさんが無視して,利用促進の検討会議の中で,「いや,存廃の議論をする」と言われても,それは我々はできませんと言っているわけですから,それはJRさんもできないのだと思うのです。〔それ〕で,利用促進の検討は我々は進めたいと言っているわけですから,その会議を我々がなくすということはないわけです。よろしいですか。だけどJRさんが,「いや,もうこれ以上は利用促進のことは検討できません」というふうに,もう参加しませんと言われたら,それはまた別の話なのですけど,それは会自体については,利用促進の検討会議ですから,それは継続するということというのが我々の考えです。

 (朝日新聞)
 つまり,次回〔の検討会議〕を開く時は,あくまでも利用促進に限ったという前提がない限りは,次回の会合は開かれないという認識ということですか。

 (答)
 前提に限ったというか,それは会議の場ですから,今回,JRさんがそういうご意見を述べられたということもありますし,会議の場で何を発言してもある意味自由なわけです。ですから,地域公共交通の姿,あるべき姿について,アジェンダ〔議題〕として取り上げたいと言われたら,「それはできません」と申し上げるだけで,「それはアジェンダではありません」となるだけなので,会議を開くとか開かないとかということではなくて,アジェンダとしていないので,それはアジェンダとして出て来ないのですけど,でもアジェンダではないのだけど,意見を言うことができるので,〔JRが〕意見は言われるかもしれないです。ただそれは,我々は議論しないということです。普通の会議の場合〔と同じ〕だと思っていただければ〔と思います〕。そんな難しい話〔として捉えるの〕ではなくて。

 (朝日新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:共同通信)
 次を最後の質問にしたいと思います。他に質問がある社はいらっしゃいますか。

核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議について

 (NHK)
 NHK〔の〕重田です。NPTの再検討会議についてお伺いするのですが,〔広島市の〕松井市長は日程の都合上,〔参加を〕断念されたという発表がありましたが,湯崎さんは以前,できれば参加したいと述べられていましたが,どのような対応をされる予定でしょうか。

 
 (答)
 今,検討しているというところでありまして,松井市長〔が参加を断念されたの〕は8月9日の〔長崎の平和記念式典と日程が重なるという〕問題もあるのだと思うのですけれども,6日を挟んで,前に行くのか後に行くのか,そういうことも含めて,あるいはそれでどれだけの意義というか,活動ができるかというようなことも含めて,今,検討しているというところです。

 (NHK)
 ありがとうございました。

県議会の海外調査について

 (中国新聞)
 すみません。中国新聞の河野と申します。先ほど,コロナの関係の入国緩和の話もあったのですけれども,広島県議会の二つの特別委員会が海外調査に行くということを決めました。コロナが,こうやって,入国制限を緩和していくという中でということでもあるのですが,今,海外調査に行くということについては,感染リスクもあるということもあると思うのですが,知事はどのようにお考えでしょうか。

 (答)
 これは〔特別委員会の海外調査については〕,議会でご判断されていることなので,私がそれについてコメントする立場ではないと思っています。

 (中国新聞)
 議会費というものを使って海外調査は行かれるものと思います。一応,県の方で,一般財源で予算を編成して,その議会費で行くということで,知事にも,一定に,このことについてコメントする立場にあると思うのですが,いかがでしょうか。

 (答)
 いや,私は,それは議会の予算で,議会がご判断されることなので,議会活動のコアの話ですから,それについて,〔例えば〕何か違法だか,そういうこと〔の場合〕はもちろん,「それは違法です」とか〔コメントすると〕いうことだと思うのですけれども,〔この件に関しては〕そういうことではないので,私としてはコメントする立場にないと思っています。

 (中国新聞)
 今,ずっと,河井事件などでも,政治の信頼ということも広島でも言われています。その中で,「議員さんそれぞれの行動についても,県民の理解を得ながらやられないといけない」ということは,知事も以前からおっしゃっています。今回の活動についても,やはり県民の理解を得ながら進めるべきものというお考えでしょうか。

 (答)
 それは当然です。それは,議会がご判断されて,県民の理解の上で,〔海外調査を〕行うのかどうかということを議会がご判断されて行うことですから。なので,私として,これについてコメントをする立場にはないと〔考えています〕。河井事件のようなものは,これは違法なことの話なので,それについては,私も無視できる立場ではないと思うのですけれども,このこと〔海外視察〕は,違法だとか何だとかということではありませんので,それは,適切性については,議会の方でご判断されることだと考えています。

参議院議員選挙について

 (中国新聞)
 すみません,あと1点〔質問です〕。先日,5月15日の日曜日に,知事は自民党の越智俊之候補の集会に参加されて応援演説をされました。自民党の特定の候補を応援される理由というのをお聞きしたいと思います。

 (答)
 特定候補を応援したというか,これは,中小企業の,ある意味で言うと代表として,中小企業,ごめんなさい,〔そうではなくて〕商工会の青年部連合会の組織内候補として立候補されるということなので,中小企業の声を反映していくということは,一つ,意義のあることと考えて,その決起集会ということで参加したということでありますので,そういう判断に基づくものであります。

 (中国新聞)
 わかりました。あと,7月には参院選がありますけれども,広島選挙区では,立候補が,今,4人くらい立候補を用意しています。知事は,どの候補を応援するつもりとか,今のところ,考えはありますでしょうか。

 (答)
 現時点で,特に考えはありません。

 (中国新聞)
 ということは,どの候補も応援しないということ〔でしょうか〕。

 (答)
 いや,応援するとかしないとかといったことについて,現時点では,考えがないということです。

 (中国新聞)
 現時点ではないということで,わかりました。ありがとうございます。

 (幹事社:共同通信)
 これで,知事定例会見を終わります。次回の定例会見は,5月31日火曜日の10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

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(資料)広島県職員採用試験の申込受付開始について (PDFファイル)(178KB)

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