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知事記者会見(令和2年9月8日)

印刷用ページを表示する掲載日2020年9月10日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年9月8日(火曜日)

発表項目

〔動画(1)(2)〕

(1)スタートアップ・エコシステム推進拠点都市選定に伴う広島県の取組について

質問項目

(2)スタートアップ・エコシステム推進拠点都市選定に伴う広島県の取組について

〔動画(3)(4)(5)(6)〕

(3)スタートアップ・エコシステム推進拠点都市選定に伴う広島県の取組について

(4)広島空港民営化について

(5)新型コロナウイルス感染症に対応する検査体制について

(6)台風10号に係る避難所の設置について

〔動画(7)(8)(9)(10)〕

(7)新型コロナウイルス感染症に対応する検査体制について

(8)自民党総裁選について

(9)被服支廠の保存や利活用に係る検討状況について

(10)自民党総裁選について

会見録

 (幹事社:HTV)
 それでは,これから知事定例会見をはじめさせていただきます。幹事社の広島テレビです。よろしくお願いいたします。終了時刻は,11時00分を予定しています。ご協力よろしくお願いいたします。まず,はじめに知事から発表が1件ありますので,よろしくお願いします。

スタートアップ・エコシステム推進拠点都市選定に伴う広島県の取組について

 私から本日,発表項目1件ございます。スタートアップ・エコシステム推進拠点都市選定に伴います広島県の取組についてでございます。広島県は,令和2年7月14日に内閣府より,広島地域として「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に選定されました。今後,本県では,スタートアップ・エコシステム推進拠点都市として,特に,グローバルな視点での取組を進めていくこととしておりまして,本日は,その具体的な取組2点について発表させていただきます。まず1点目でございますが,インド最大級のスタートアップインキュベーション施設であります「T-Hub」と,日本の自治体としては初めてパートナーシップを締結いたしまして,県内企業とインドのスタートアップ企業やデジタル人材による共創プログラムをスタートいたします。本日からインド及び広島で参加者を募集いたします。次に2点目でございますが,これは既に皆さまに資料提供を行っているところでありますけれども,あらためて報告させていただきます。一橋大学名誉教授で,法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授の米倉誠一郎先生をはじめとして,各分野の専門家を集めたソーシャル・イノベーションスクールを広島に開校いたします。このスクールでは,日本のみならず,世界の社会的課題をイノベーションで解決する人材の育成を目指すもので,8月30日から受講者の募集を開始しております。ソーシャル・ビジネスを立ち上げようとしている方,途上国などにおける社会的課題をテクノロジーを通じて解決しようとしている方,自ら未来を創造したい方などに受講いただきたいと考えておりますので,ぜひ,お申し込みください。広島県では,こうした新たなイノベーションの取組を通じまして,広島は過去を語り継ぎ,未来を語る都市として,世界に「広島があって良かった」と言われるために,日本をはじめ,世界中の人に元気・勇気を与えるようなスタートアップを生み出していきたいと考えております。私からは以上でございます。

 (幹事社:HTV)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いいたします。なお,手話通訳者が通訳しやすいように,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますようによろしくお願いいたします。

 (日経新聞)
 日経新聞の田口です。今回,この推進拠点都市に選定されることを見越して,「T-Hub」との連携というのを進められてきたのでしょうか。

 (答)
 見越してというか,こういう取組も含めて,評価されたのではないかと理解しています。

 (日経新聞)
 その「T-Hub」との連携において,選定されたことによる旨味というのは,どういうところにあるのでしょうか。

 (答)
 スタートアップ・エコシステム拠点都市の,そもそもの仕組みなのですけれども,世界に向けて情報発信してもらえるとか,これを具体的に言うと,官邸の広報室の方でPRメディアとか,総理出席の対日投資セミナーとか,あるいはJETROの海外イノベーションハブといったような場面で,広島について情報発信していただくことになりますし,関連予算の優先的な配分であるとか,審査で加点を受けることができるような形になります。〔それ〕で,さらには,民間サポーターによる支援というのがあるということでありまして,例えば,CFO〔最高財務責任者〕やCTO〔最高技術責任者〕といったような,経営人材の派遣とかマッチング,そういったことをしていただけると聞いております。したがって,今回,このプログラムの中で,例えば,今回モビリティをテーマとして,このワークショップを行っていくのですけれども,ここから生まれたものは,今みたいな支援措置に乗っていくとか,そういったようなことがあり得るかと思っています。

 (日経新聞)
 第一弾としてワークショップがあると思うのですけれども,どんな成果が生まれることを期待されていらっしゃいますか。

 (答)
 インドは,インドというかこの「T-Hub」というのは,インドで最大のいわゆるインキュベーション施設なのです。ご承知のように,インドはデジタル系の人材に非常に強いということがありますので,そういったインドのデジタル人材との連携の中で,具体的な,このモビリティというのは,幅広い意味で,人でもモノでも良いということになっているのですけれども,そういったインドの皆さんのデジタル技術,あるいは人材の力を借りて,そういった課題解決に繋がるというようなことを期待したいと思っていますし,そういう中で実際のスタートアップが生まれてくるということを期待したいと思っております。

 (日経新聞)
 最後にします,すみません。プレセッションの1でも書いてありますけども,「なぜいま広島×インドなのか」,なぜシリコンバレーとかそういうところではなく,なぜインドなのか,みたいなところというのは,何〔か理由があるの〕でしょうか。

 (答)
 この内容〔について〕ということですか。

 (日経新聞)
 なぜ,シリコンバレーとかではなくてインド〔が連携の相手〕なのかという点について伺いたいと思います。今回,連携された〔相手という〕のが〔なぜインドなのかについて〕です。

 (答)
 これは別にシリコンバレーと〔連携を〕しないということではなくて,インドもデジタルでは,非常に,強いところなので,デジタルだけではなくて,インドは科学技術の人材については,非常にやはり強いものがあります。これまでも,例えば,バイオデザインなどはインドと〔連携を〕やっていますけれども,このワークショップの目的が,デジタル技術を活用したソリューションを考えていくということなので,非常にデジタルに強いインドと〔連携する〕ということです。シリコンバレーでやらないということではなくて,シリコンバレーともやるし,インドともやるという〔ことです〕。

 (中国新聞)
 中国新聞の畑山です。テーマがモビリティということですけれども,このテーマ設定の理由・意図を教えてください。

 (答)
 いろいろテーマはあり得ると思うのですけれども,一つは,広島はモビリティの一つの大きな要素である,車というのを作っていますけれども,それが今,ご承知のようにコネクティブ,いわゆるCASE〔Connected Autonomous(自動運転) Shared&Services(カーシェアリングとサービス) Electric(電気自動車)〕というところに動いていて,さらにサービス化というところで動いているわけですけれども,本来のテーマは,それでサービス化というところで〔具体的に〕言うと,中山間地域における交通手段であるとか,そういうことも含めて,広島県の課題があります。そういう幅広い広島県に関わるテーマである,そういうところからモビリティということ〔がテーマ〕になっています。

広島空港民営化について

 (幹事社:HTV)
 〔他に質問がないようですので,〕それでは続いて,幹事社質問に入ります。広島空港民営化についてお伺いします。国土交通省は今月,広島空港の運営事業者を決定しますが,コロナ禍の影響で大手事業者が辞退したという報道もありました。コロナの収束が見通せないなか,事業者が決まることへの期待と事業者に求めることについてお伺いいたします。また,民営化後に懸念される影響についてもお伺いしたいと思います。

 (答)
 まず,本件,公募の内容については非公表とすることとなっておりますので,まだこれは入札中の案件でありますから,〔事業者が辞退したという報道については〕コメントは差し控えさせていただきたいと思います。〔それ〕で,今,空港〔運営〕については,ご承知のとおり,コロナの影響を大きく受けているところであります。県としては,新たな運営事業者,民間の皆さまが参入して来ると〔いうことで〕,その新しい運営事業者に対して,回復期にどのように回復させていくのか,というような戦略も含めて,民間のノウハウを最大限発揮していただきたいと思っています。その上で,さらに空港の振興であるとか,地域の活性化に繋がる運営をしていただけることを期待しているところです。民営化後にどういった影響があるのか,懸念もあるのですが,当分の間,当然にコロナの影響で厳しい状況が継続するだろうと〔考えられます〕。これは世界での国際旅客需要についての見通しもありますけれども,厳しい状況が継続するだろうと考えられています。県としては,もちろん地元の関係者とも連携しながら,新しい運営事業者が行う空港の運営について積極的にサポートしていきたいと考えているところであります。

 (幹事社:HTV)
 この件について,質問がある社はお願いします。〔関連する質問はないようですので,〕それでは,他に質問のある社はお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症に対応する検査体制について

 (HOME)
 ホームテレビです。先日,夜の繁華街にコロナの診療所の設置を検討していると報道がありましたが,どういった狙いで,どういう形式を想定しているのか教えていただけますでしょうか。

 (答)
 これは診療所です。〔診療所を〕設置して,おそらく,毎日〔,診察する〕ということではないと思うのですけれども,医師がそこに詰めて,いわゆる症状がある方〔が対象〕です。主に,この歓楽街の従業員の皆さんで症状がある方々の診察を行って,〔それ〕で,PCR検査の検体採取を行うと,そういう形になるかと思います。今,少し〔新規感染者の発生〕状況は落ち着いていますので,まずは,試行的に一度運営を行って,いろんな課題もあるかもしれませんので,それをあぶりだした上で,10月以降に本格的に運用していこうと考えています。本格運用の際は,当面,12月まで週1回程度と現時点では考えているところです。

 (HOME)
 コロナの対策はいろいろあると思うのですが,一番の目的とか狙いを教えていただきたいのと,どの辺りに設置する場所を検討して調整しているのか教えていただけますでしょうか。

 (答)
 これはやはり歓楽街を主たる対象としたいと〔考えています〕。開設の時間も,夜ということを想定しているわけですけれども,そういう〔歓楽街の〕お店に出勤する前に症状があったら来て診察を受けていただきたいという,そういうことなのですけれども,したがって,やはり〔歓楽街の〕近くに設置するということになろうかと思っています。〔それ〕で,まず1か所設置して,その後,先ほど申し上げたような効果であるとか,課題というものを検証した上で,さらに展開するかということは考えていきたいと思っています。

 (HOME)
 ありがとうございました。

台風10号に係る避難所の設置について

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野です。今回の台風10号の関連で,避難所の開設についてお伺いします。県内23市町のうち,避難勧告・指示を出していなくても避難所を開けた市町が今回,大半でしたが,自治体の基準を満たさなかったとして,開設を見送った市町もありました。県内で,今回,避難所の開設について判断が分かれたことについて,知事のお考えをお伺いできますでしょうか。

 (答)
 これについては,タイムラインの議論をしていまして,各市町には,やはり台風の場合には,予測がもちろん完全にできるわけではありませんけれども,一定程度の時間帯であるとか,風の状況というのは,一定程度予測できると。〔それ〕で,その上で,特に今回のような場合,これは今回だけに限らないのですけれども,風が強くなってから避難するということになると,やはりこれは厳しいものがあるので,できるだけ早く,特に心配な方,あるいはお年寄り,そういった方々が避難できるように,しかも今回の場合というのは,それが非常に朝早く起きる可能性があるということなので,できるだけ,前日から開設していただきたいという,そういうお願いを〔各市町に〕しました。〔それ〕で,それについては,各市町とも,従来の話合いの中では,納得されて,そういう方針でいくと言われていたので,今回,開設されなかったことについてはしっかりと,また市町の担当の皆さんと話をしたいと考えています。

 (中国新聞)
 知事は,災害対策本部員会議などの場を通して,県民に早めの避難を躊躇なくするように求めていましたが,今回,市町によっては,早めに避難したいと考えた人が〔避難しようと思っても〕自治体の開設する避難先がないケースが生じたことになります。その点〔について〕いかがでしょう。

 (答)
 非常に残念です。実際に今回,開設したところでは,458世帯666人の方々が避難されているのです。〔それ〕で,現実に,風が強いと予測されていた西部ではなく,これは東部でしたけれども,風にあおられて転倒して怪我をされている方々もいらっしゃるのです。〔それ〕で,そういう状況がやはり避難の前に考えられるので,できれば避難はそういう風が強くなる前にしてほしいと,〔それ〕で,車があって安心で,〔車があるからといって〕安心ではないかもしれません〔が〕,車があって,一定の状況でも,一定〔程度〕安全に避難できる方というのもいらっしゃいますけれども,みんながそういう方々ばかりではないので,やはり,できれば早めに避難したいという方が避難できるように,特に今回,本当にあとでいろんな解説が出ていますけれども,台風9号が通ったあとで,海水が撹拌されて予想よりも〔台風が〕発達しなかったと,九州近辺でです。それで雨風もそれほどでもなかったと,それほどでもなかったと言ってもかなり強烈でしたけれども,予測されたほどでもなかったと。これは結果論なので,非常に厳しい状況になったら〔避難所を〕開設しますというのは,私はいかがなものかと思います。

 (中国新聞)
 暴風に関しては,自治体で避難場所を開く際の国の指針がないという現状になっているようです。その点について,国の指針が必要であると考えているかどうか,知事の問題意識はいかがでしょうか。

 (答)
 いや,国の指針がなくても,安全に避難できるかどうかというのは,我々自治体で判断できると思うので,その考えに基づいて対応すれば良いと思います。ただ,最終的に避難所の開設の判断は,市町の権限であり,責任でありますので,そこは最終的にはもちろん市町が判断するものですけれども,県としては,そう〔早めに避難所の開設をするよう〕進めて,これまでもそういう話し合いをして来ていますし,そういう方針であると我々は理解していたので,今回,東部は気象台との話し合いにおいても暴風圏に入らない可能性もあったということもあっていろいろ〔判断が〕あるかもしれません。西部の方は,やはり早め早めの対応というか,リスクを回避する対応というのが適切なのではないかと思っていますので,これについては繰り返しになりますけれども,我々が市町に強制できるものではないので,よく話をしたいと思ってます。

新型コロナウイルス感染症に対応する検査体制について

 (TSS)
 すみません,TSSです。ちょっと〔話が〕戻るのですけれども,夜の街の診療所のことなのですが,まず1か所設置とありましたが,細かくて恐縮ですが,広島市内を念頭に置かれているのかということと,あと,再度,コロナと経済活動との両立を図ろうという意味合いがあると思うのですが,その辺りの狙いを聞かせていただけますか。

 (答)
 場所については,当然,一定程度大きな歓楽街があるところということなので,そういうところがあるところだとご理解いただければと思います。狙いというのは,これまでの全国的な経験の中で,いわゆる接待飲食というところにおけるクラスター発生というのが多くみられているということもありますし,総体〔として〕飲食〔店で〕はクラスターまではいかないにしても感染というのはみられるところなので,大規模な感染予防という観点もありますけれども,一方で,そもそも感染を起こさない。〔それ〕で,安心してお店をご利用いただけると,そういったことを目的としてやっていくということです。ですから,診療所として,相談体制をしっかりと組んで,地域を守っていく,安全を守っていくと,そのように受け止めていただければと思います。

自民党総裁選について

 (中国新聞)
 すみません,中国新聞の岡田です。話題が変わるのですけれども,今日,自民党の総裁選が告示されまして,現在,予想された3人が立候補したということですけれども,この総裁選を通じて,どんな論戦を望むかというのを,お考えを教えてください。

 (答)
 どんな論戦を望むかというのは,やはり政策について,それぞれの考えを明確に提示していただければと思います。我々として期待するのは,やはり,まずコロナのことがありますので,この対策です。特に,私としては,いかに感染状況を低く抑えていくかということです。これがないと,継続的に消費が萎縮していくので,そうすると,コロナ以外で,繰り返し言っていますけれども,亡くなったりとか,困窮したりとかいう方が増えてくるので,そうならないように。かといって,感染状況がどんどん高まって〔いるにも関わらず〕経済活動をやるという,そういう方向ではなくて,感染を抑えて,そのことによって経済活動が復活するという,そういう方向を〔打ち出していただきたい〕,実際そうではないと,なかなか〔経済活動の復活は〕ならないと思いますし,そういう方向を打ち出していただきたいと期待していますし,あとは地方分権とか,地方税財政の充実,それから,東京一極集中の是正といったような,こういったことについて〔方向性を〕打ち出して,適切な対策を打ち出していただくということを期待しているところであります。そういったことについては,実は知事会としても,党の重要政策に盛り込んでいただけるように,総裁候補には提言しているところであります。

 (中国新聞)
 若干,ちょっと広島の視点をつけてみると,去年の参院選広島選挙区の買収事件に絡んで,参院選の買収事件に絡んで,〔総裁選に〕立候補された菅さんは河井克之さんに近いと言われ,また,二階さんも多額の資金提供をした党の責任者であって,政府,自民党ともに,この買収事件については,県民のと言うか,有権者の納得いく説明ができていない中で,この二人が,いわばタッグを組んで総裁選に臨んでいることについて,広島の目線から見て,知事はどう思われますでしょうか。

 (答)
 広島の目線というか,県民の皆さんの目から見ると,やはり,何と言いますか,説明責任を,しっかりと果たしていただきたいというところはあると思います。どなたが〔自民党総裁に〕なっても,やはり,こういった〔疑問が生じるようなこと〕,最終的にこれが,有罪なのかそうでないかというのは,裁判の行方によって判断がなされるというか,裁判において判断がなされることだと思いますけれども,ただ非常に,少なくとも,倫理的疑問を強く惹起する,そういうことでありますので,そういったことがないように対応していただきたいと思っています。

 (中国新聞)
 それは,総裁選の論戦を通じても,総裁候補にはそういう姿勢を明確に打ち出してほしいということでしょうか,それとも,総裁になったあかつきには,ということでしょうか。

 (答)
 総裁になったあかつきにはということだと思いますけれども,というか,今のような話は,当然のことだと思うので。

 (中国新聞)
 すみません,もう1点,時を同じくしてというか,立憲民主党と国民民主党の代表選も,昨日,告示されておりまして,知事は生粋の無所属ということですが,こちらには,最大野党の代表選では,どんな論戦を求めるのかというのと,明後日には新代表が決まり,新党結成という流れになるわけですけれども,その新党への期待というのはいかがでしょうか。

 (答)
 やはり,政治における緊張というものが,野党の大きな役割だと思うのです。そういう意味では,政策のオルタナティブというか,政策においていろんな選択肢があると思うのですけれども,そういったものをしっかりと提示していただけるような,そういった論戦というか,政策論争というか,今回の代表選においても,そういうものを期待したいと思います。

 (中国新聞)
 結成後の新党への期待というのは。

 (答)
 同じことです。野党として健全な,何と言いますか,議論のもとで,政策についての論争を戦わせることができるような,そういった集団になっていただきたいということを期待しているというか〔望んでおります〕。

被服支廠の保存や利活用に係る検討状況について

 (HTV)
 それでは,最後の質問にしたいと思いますが,私の方からよろしいですか。先週の記者会見でも知事がお話されていました。被服支廠に関してなのですが,会見の中でも,5月に3月に行った検査結果が出て,6月中旬に2週間くらいレクチャーを受けたというお話だったのですけれども,発表が先週になった理由,もう少し前であると8月6日に加藤厚〔生〕労〔働〕大臣もいらっしゃって,その状況も伝えられるのかなとも思うのですが,どうしてこのタイミングになったのか,あるいは加藤厚労大臣には,この状況というのは伝えていたのかどうか,ということをお伺いできますでしょうか。

 (答)
 まず最初に,最初にというか,最初の試験結果が出て,それについてどう考えるべきなのかというか,どう見るのが良いのかということを専門家の皆さんにお話をお伺いしていたわけです。〔それ〕で,それについて,やはり非常に大きな前提の変更と言うか変化になるので,我々としては慎重にそれを確認していたということがございます。それで,7月の頭くらいまで専門家にヒアリングをした上で,再調査を〔行いました〕。緊急的な再調査です。これは7月中かけてやって,専門家の皆さんに実際に現地に行っていただいて現地を見ていただきました。これは8月,お盆なのですけれども,8月12日なのですけれども,〔それ〕で,その上で専門家の皆さんの意見を集約して,それが8月の下旬というような状況なので,お盆の時には,まだ途中段階というか,専門家の皆さんに実際にちょうど重なって〔再調査を〕行っていただいていたような時期になります。そういうことを踏まえて,9月頭に発表するに至ったという状況です。

 (HTV)
 実際のところなのですけれども,費用負担が少なく済むということは,やはり保存に向けて前進という捉え方はできるという形ですか。

 (答)
 保存におけるというか,何にせよ費用が少なく〔なるということはありがたいことです〕。今,まだこれも詳細調査をしないと確定的な結論を言えないのですけれども,どうもそういう〔費用が少なくなる〕見込みであるという現状ですけれども,そういう前提のもとで費用が下がるということは,これはありがたいことです。どんなシナリオにおいても費用が少ない方がありがたいと思っています。

 (幹事社:HTV)
 それではNHKさんが質問があるということで,最後にしていただいて,それで終了ということでよろしいでしょうか。

自民党総裁選について

 (NHK)
 すみません,NHKの牧と申します。先ほどの話に戻るのですが,総裁選のことについてなのですが,岸田さんも立候補を〔されるということで,岸田さんは〕広島の方ですけれども,そのことについて,ちょっと,もう少しコメントをいただけますでしょうか。

 (答)
 ごめんなさい,岸田さんが〔何でしょうか〕。

 (NHK)
 岸田さんが広島出身の政治家ということで,そのことについてもう一言,地元の知事として,あるいは一人の政治家としてコメントがありましたらお願いいたします。

 (答)
 これはこれまで度々申し上げていることですけれども,知事としてというのは,なかなか〔コメントを〕言いにくいのですけれども,私としては,政治家湯崎英彦としては,やはり岸田先生が,広島から総理になっていただくということを強く期待しております。政策面でも「分断から協調」というところで,今の大きな社会構造,今後,日本でも問題になりつつある,社会的には非常に大きな問題に既になっている格差とか,それをある程度放置したことによる社会的な分断ということです。これが民主主義に対する大きな脅威になったりであるとか,あるいは自由貿易に対する大きな脅威になったりであるとか,そういう状況になっていますから,ここにしっかりと向き合うということは,非常に,特にポストコロナの時代において,重要なテーマだと思うので,そういったことも共感するところであります。

 (幹事社:HTV)
 それではこれで,知事定例会見を終了させていただきます。次回の定例会見は9月15日火曜日の10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

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(資料)スタートアップ・エコシステム推進拠点都市選定に伴う広島県の取組について (PDFファイル)(2.98MB)

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