令和8年6月17日(水曜日)午後3時10分から午後5時20分まで
福山西警察署 3階講堂、駐車場
警察署協議会 会長以下8名
警察署 警察署長以下10名
中国四国管区警察局 中国四国管区警察局長
今年度初めての協議会であり、新たな気持ちでやっていこうと思っている。
最近は、全国的に多種多様な事件が発生しており、事件関係者の若年化が進んでいる点が非常に気になっている。
我々も協議会の意義について、地域住民の代表として意見を警察に届けるだけではなくて、我々自身も良い街を作っていくためには、「何ができるか」ということを考えながら、警察と一緒になり取組みができたら良いと思っている。
協議会の皆様には平素から、当署の警察活動に対し、ご理解とご協力をいただいており、この場を借りてお礼を申し上げる。
警察経歴のうち、25年が刑事警察で、特に捜査二課では詐欺対策室長であったこともあり、詐欺等に対する思い入れは人一倍強いと思っている。
当署管内でも、昨年度、約5億6,000万円が被害にあっているため、署一丸となって抑止活動に力を入れている。
今回は、事前に数多くの意見や質問を頂いており、各担当課の方でしっかり検討した上で回答させていただくので、活発な意見交換をよろしくお願いしたい。
他県で勤務していた際にも、できるだけ警察署協議会を見させていただいており、前任地でも3回陪席させていただいた。
本日も陪席させていただき、私自身勉強させていただこうと考えているので、よろしくお願いしたい。
令和8年5月末の刑法犯認知件数、不安に感じる犯罪、特殊詐欺の手口等について説明するとともに、発生している犯罪の特徴や福山西警察署における取組み状況等について説明した。
令和8年5月末の交通事故発生状況(死亡者数、人傷事故件数、負傷者数)について説明するとともに、福山西警察署における交通事故の特徴や交通事故防止の取組みについて説明した。
また、令和8年6月2日に当署管内で発生した交通死亡事故の概要について説明した。
【委員】
青少年の非行・補導状況及び少年犯罪の対応施策について教示願いたい。
【生活安全課長】
令和8年4月末時点で、県内全体では381人を検挙・補導し、前年同月比で65人増加、当署では15人を検挙・補導し、前年同月比で8人減少している。
犯罪に至らない不良行為は、令和8年4月末時点で、県全体で1,180人補導し、前年同月比で164人増加、当署では44人補導し、前年同月比で11人減少している。
対応策として、不良行為への補導と少年犯罪の検挙を積極的に行い、保護者や学校と連携して非行の深化及び防止につながる補導活動を実施している。
また、今年度から小学校中学年(3、4年生)に対し重点的に防犯教室等を開催し、規範意識と遵法精神の醸成に向け教育機関と連携を図っている。
【委員】
防犯組合、地域安全推進委員の活動状況について教示願いたい。
【生活安全課長】
防犯組合連合会は、安全安心まちづくり推進大会など各種イベントの開催、防犯グッズの配布、駅駐輪場への自動音声再生機器の設置など行っている。
防犯連合組合の活動には、地域安全推進委員、こども見守り隊、青色防犯パトロールの方が中心となり活動を実施している。
【委員】
防犯組合の主催する駐輪場での自転車盗対策に参加したが、鍵かけの札を取り付けるだけであり、もっと効果的な方法を考える必要性を認めた。
【生活安全課長】
当署も、現状の対策では不十分と考え、本年6月を「かぎかけ月間」とし、防犯ボランティア、行政(福山市)、警察が連携し、駐輪場や高校の登下校時間帯に啓発活動を実施している。
また、松永駅、備後赤坂駅駐輪場に無施錠で駐輪されている自転車に対し、所有者へ連絡した上で、ワイヤー錠を取り付ける施策を実施し、犯罪の起こりにくい環境づくり・意識づくりの活動を行っている。
そのほかにも、施錠を促す自動音声再生機器を設置したほか、福山市に対し駐輪場への防犯カメラ設置要望を行っている。
【委員】
オトモポリスの普及率と啓発状況について教示願いたい。
【生活安全課長】
前回の協議会で説明した令和7年12月末時点での集計で、県合計では約13万1,300ダウンロード、令和8年3月末時点では約13万7,000ダウンロード(人口比5.08%)であり、3か月で約5,700ダウンロード増加した。
このうち福山市では、令和7年12月末時点で約1万1,400ダウンロード、令和8年3月末時点では約1万2,000ダウンロード(人口比2.68%)であり、3か月で約600ダウンロード増加したが、福山市は県合計と比較してダウンロードの割合が少ないものとなっている。
ダウンロード率の低い若年層の啓発として、毎年、地元大学で新入生に対する広報を行い、高齢者に対しては、防犯・交通安全教室の機会に紹介するなどの広報活動を行っている。
【委員】
広島県内、福山西警察署管内での匿名・流動型犯罪グループに関連する事件の発生等について回答できる範囲で教示願いたい。
【刑事課長】
当県では、匿名・流動型犯罪グループの検挙件数等について公表していないため、警察庁が計上した全国での同グループと認められる主な資金獲得犯罪の検挙人員について回答する。
令和6年中は、合計5,203人、内訳では「詐欺2,655人」、「窃盗991人」、「薬物事犯917人」、「強盗348人」、「その他292人」となっている。
当署では、同グループと認められる強盗や窃盗事件は認知していないが、犯罪行為の下見など予備的な動きの段階で阻止すべく、不審者などへの積極的な職務質問等を進めている。
【委員】
自転車の交通違反に対する取締状況(青切符交付等)や課題、学校への周知状況について教示願いたい。
【交通課長】
本年4月中、県内での自転車の交通違反に対する反則告知件数は61件であり、内訳は、携帯電話の画像注視が31件、使用が10件、一時不停止が7件、信号無視が6件、その他7件であった。
また、本年4月中、県内での反則告知に至らない警告件数は、約1500件であり、当署では約20件であったが昨年比で減少している。
今後の課題は、学生等には交通ルールの周知が浸透していない可能性が認められ、交通安全講習やSNS等を活用してルールの周知徹底を図る必要がある。また、道路インフラの強化も必要と認められ、道路管理者と連携し、自転車走行レーン等の設置を促すなど、ルールの周知とインフラ整備の両面から自転車事故の更なる減少を目指していく。
【委員】
危険運転致死傷罪での検挙が年々増加しているが、その理由と対策について教示願いたい。
【交通課長】
犯罪白書によると、令和6年の全国の危険運転致死傷罪の検挙人員は844人(内致死42人)で前年比8.5%の増加となっている。
これまで過失運転致死傷罪で検挙されていたものを、危険運転致死傷罪を適用して検挙する事例が増えたためと思料される。
対策として、危険運転致死傷罪の原因となる、飲酒運転、速度超過、無免許運転、あおり運転、信号無視、通行禁止等の違反の積極的な取締りを行っていくことが重要と考えている。
当署では、交通取締りの強化を進めており、本年4月末で交通違反の取締件数が昨年比で約50パーセント増加している。
【委員】
押しボタン式信号機や横断歩道、ゆずりあいゾーンの設置基準について教示願いたい。
【交通課長】
信号機の設置基準には、「信号機の設置の指針」に示されており、条件を満たしていても年間で県内に設置可能な信号機の数は限られているため、警察本部交通規制課が優先度の高い場所を選定した後に設置される。
横断歩道の設置基準は、交通規制基準で示されており、条件を満たしたうえで、必要性等を総合的に判断し、設置の可否を決定している。
ゆずりあいゾーンは、道路管理者が設置しているもので、同ゾーンを設置するかは道路管理者の判断となる。
【委員】
警察業務における働き方改革の実践例について教示願いたい。
【警務課長】
広島県警では、職員がその能力を最大限に発揮して生き生きと活躍できる職場環境づくりのため、「広島県警察ワークライフバランス等推進のための行動計画」を策定し、各種取組を推進している。
行動目標として
ことを定めている。
取組みとして、
等を推進している。
当署では、昨年中、男性職員の2週間以上の育児休業取得率は90%であり、署員が育児休業を取得する際には、警察本部から職員の支援を受け、業務に支障をきたすことなく育児休業を取得した。
【委員】
深夜時間帯のバイクの騒音苦情、危険運転の取締りを要望したい。
【交通課長】
バイクの騒音苦情は、広島県内でも問題になっており、警察本部と連携した大型検問や無免許運転、整備不良車両及び騒音運転の検挙など、バイクに乗車する者へ積極的な声掛けを行っている。
ただ、現在も管内では騒音バイクの走行が発生しており、これから夏場を迎えて、騒音の増加が予想されるため更なる対策を進めていく。
【委員】
オトモポリスの普及促進とその関連事項として優良運転者に対する特典について、交通安全意識を醸成するために「マイナンバーカード」や「オトモポリス」で自分の交通違反歴や優良運転者の順位(無事故・無違反歴)を確認することができれば効果的で、オトモポリスの普及促進が図れるのではないか。
【警務課長】
オトモポリスは、県警の各種情報の効果的な発信、子ども・女性に対する安全対策の強化を目的とし「県民の安全安心な暮らしの向上」を意図したものとなり、今回提案された機能は各個人の交通に関する情報に特化したものとなるため、本来の趣旨からは外れたものとなり、個人情報を取り扱うためセキュリティの観点でも問題となる。
運転経歴、交通事故に関する資料の提供については、『自動車安全運転センター法第1条』に、自動車安全運転センターの業務として明記されており、違反経歴を本人に通知するのは、「本人の求めに応じて」「書面で行う」こととなり、個人がオンラインで自由に確認することはできない。
【委員】
優良運転者(順位上位者)に対して、表彰や恩恵が受けられる制度があっても良いのではないか。
【警務課長】
警察として、現免許保有者に対して、優遇となるような施策は行っておらず、優良運転者への表彰は、交通安全協会が優良運転者会員を対象に「優良運転者表彰」を実施している。
また、優良運転者への恩恵については既存の制度として、自動車安全運転センターが運用している「SDカード」による優遇店での割引や、免許証の色に応じた自動車保険料の割引制度がある。
そのほかにも、広島県交通安全協会がチーム募集を行い、期間中無事故無違反であれば抽選により副賞が贈呈される「トライ・ザ・セーフティinひろしま」という取組を企画している。
【委員】
「トライ・ザ・セーフティinひろしま」という取組を初めて聞いたが、安全運転管理者講習で広報を行えば、より広く事業所に利用して貰え、地域の安全運転意識向上につながるのではないか。
【委員】
オトモポリスの普及と未成年に対する防犯意識の向上についてであるが、年齢層に合わせた内容にする必要が認められる。
現在のオトモポリスの対象は学生の親世代が主なターゲットだと感じているが、スマートフォンを使用する世代も低年齢化しており、その層に合わせた内容にすることも必要ではないか。
また、見たい内容であれば自ら情報を取得することとなり、普及率の向上につながるものと考えている。
例えば、内容が中高生向けのものであれば、中高生の防犯意識の向上につながるのではないか。
【警務課長】
いただいた2件のご意見については、担当部署と情報共有して今後の業務の参考とさせていただく。
警察業務に対する委員の理解を深めるため、当署地域課員(パトカー勤務員)、交通課員(白バイ勤務員)から、それぞれの業務内容の説明を受けた後、各車両、装備品の視察を行った。