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令和7年11月16日高度医療・人材育成拠点(新病院)県民公開セミナーを開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2025年11月17日

セミナーバナー

 令和7年11月16日(日)、広島県医師会館にて、広島大学の志馬教授を座長に「救急救命」をテーマとした医療セミナーを開催しました。
 本セミナーでは、県立広島病院の世良先生が、医療需要の増加や働き方改革による医療体制の限界、そして分散化された近くにある病院よりも、「人・モノ・場所の集約化・効率化」が救命率向上や質の高い医療の実現に有効であると講演されました。舟入市民病院の岡野副院長は、小児救急における時間外受診が多いことや重症患者の受入態勢を紹介し、PICUを備えた新病院の開院による迅速かつ高度な医療体制への期待を示しました。広島大学の大下准教授は、新型コロナ時のデータをもとに、施設や機器だけでなく、熟練した集中治療医の存在が重要であり、専門家の育成と集約化が救命率向上につながると解説しました。また、広島県医師会の魚谷常任理事は、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の重要性を説き、対話の進め方や本人の真意をくみ取ることの大切さを強調し、実践を呼びかけました。
 パネルディスカッションでは、広島市消防局の松永担当部長から広島市の現状報告を受け、登壇者一同が地域全体での医療エコシステム構築や新病院の開かれた運営への期待を語りました。

 このセミナーの内容は下部にてアーカイブ動画として公開しています。ぜひご覧いただき、広島の救急医療の現状と未来について理解を深めてください。

アーカイブ視聴(YouTube)

セミナーの内容

開会

志馬伸朗 座長 広島大学大学院 救急集中治療医学 教授 志馬 伸朗

開会の挨拶

 広島県医師会 会長 松村 誠(代読:副会長 岩崎 泰政
 広島県健康福祉局 局長 北原 加奈子

高度医療・人材育成拠点とは

 広島県健康福祉局 医療機能強化担当部長 渡部 滋

講演1『広島の救急医療の現状と課題、そして新病院への期待~受け入れの立場から~』

世良俊樹 県立広島病院 救命救急センター・救急科 主任部長 世良 俊樹

講演2『小児救急医療・いつでも安心して受診できるために』

岡野里香 広島市立舟入市民病院 副院長 岡野 里香

講演3『三次救急の光と影――命を救う医療とその課題』

大下慎一郎 広島大学大学院 救急集中治療医学 准教授 大下 慎一郎

講演4『受診する際の自分の思いの伝え方(ACP*を含めて)』

魚谷啓 広島県医師会 常任理事 魚谷 啓

*ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは
 将来の医療やケアについて事前に考え、意思を共有するプロセスです。
 救命救急の現場でも、患者本人の意思に反した医療がなされないよう重要視されています。
 地域共生社会推進課 ​ACP(アドバンス・ケア・プランニング、愛称『人生会議』)

パネルディスカッション

 モデレーター:座長
 登壇者: 全講演者、広島市消防局 警防部 救急担当部長 松永真雄

閉会の挨拶

 広島県立病院機構 理事長 粟井 和夫​

セミナーの模様

大下准教授

魚谷常任理事

パネルディスカッション

 

開催概要

テーマ

 「救命救急~新しい病院が担う救急の役割~」

日時

 令和7年11月16日(日曜日)13:00~15:00

場所

 広島県医師会館 1階ホール
 (広島市東区二葉の里3-2-3)

チラシ

県民公開セミナーチラシ (PDFファイル)(2.72MB)

チラシサムネイル

前回のセミナーについて

前回のセミナーの様子は、「令和7年7月6日高度医療・人材育成拠点(新病院)県民公開セミナーを開催しました​」をご覧ください。

新病院に関するご意見・ご質問への回答について

今回皆様から頂戴した「新病院についてのご意見・ご質問」への主な回答についてはこちらをご覧ください。

令和7年11月16日県民公開セミナー新病院に関するご意見・ご質問への主な回答 (PDFファイル)(216KB)

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