記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成26年6月3日(火曜日)
わーくわくママサポートコーナー出張相談の開始について [動画ページ]
(幹事社:広島テレビ)
おはようございます。それでは知事定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いします。10分押しで始まりましたので,11時10分〔終了〕見当で進めさせていただきます。まず,県から発表案件が一つあるということですので,知事お願いします。
私から今日は1件,発表項目がございます。
「わーくわくママサポートコーナー出張相談の開始」についてでございます。出産・子育てなどのためにいったん離職したけれども,もう一度働きたいという女性を応援するために,これまで「わーくわくママサポートコーナー」を設置をして支援を行ってきました。これは広島市中区にあるわけですけれども,この度,広島市から離れた地域にお住まいの方にも利用していただきやすくするために,出張相談を始めたいと思います。この「わーくわくママサポートコーナー」ですけれども,平成24年の3月から全国に先駆けまして,国のマザーズハローワークと一体となって運営を開始をしてます。就業準備に関する相談や保育所情報の提供,また,職場体験プログラムの提供などを行ってきているところであります。
これまでに,「これまでに」というのは平成25年度末までですけれども,1,500名程度の方々にご利用いただいてます。そのうち,これは確認できる範囲ですけれども,252名の方が就職をされておりまして,成果も上がってきているところでありますが,一方で,利用者の皆さんにお伺いをすると「遠方で利用しづらい」とか,「広島市外にも相談コーナーを設けてほしい」といったような声がございました。こういった声に対応するために,今年度,新たに,出張相談を県内各地で行うということにしたいということであります。資料にもありますように,6月11日,東広島市での開催を皮切りとしまして,県内5会場で計25回,開催をしようと思っております。
子育て中の女性が働きたいなと思った場合でも,なかなか,仕事と家庭の両立に関する不安などがあって,就職活動ができないというような現状もあると思っておりまして,出張相談の実施によって,より多くの方のこういった不安を解消していって,就職活動,そして,就職へ繋がるように支援を行っていきたいと思っております。
つきましては,より多くの方に,この「わーくわくママサポートコーナー」のことを知っていただいて,中区の〔わーくわくママサポート〕コーナー,また,出張相談の機会をぜひご利用いただきたいと思っておりますので,周知にご協力をいただければと思っております。私からは以上でございます。
(幹事社:広島テレビ)
ありがとうございます。この件について質問のある社さん,いらっしゃいましたら,挙手をお願いします。よろしいでしょうか。
それでは,幹事社からの質問に移らせていただきます。今日は2点用意しています。まず1点目として,文部科学省から,学校の耐震化,とりわけ,公立小中学校,各市町が運営するものですけれども,こちらが全国最下位の耐震化率となったということについて,知事としてのお考えをお話しをいただければと思います。お願いします。
(答)
まず,一言でいうと,非常に残念であります。今,市町で公立学校の耐震化,進めていただいておりまして,もちろん,県内の耐震化も進んでいるんですが,当然,全国でも進んでいるところでありまして,引き続き,最下位ということになったということでありまして,これは厳しく受け止めております。ほとんどの市町で,平成27年度末までに,この耐震改修は完了するということで,一生懸命取り組んでいただいてますけれども,県としても,文〔部〕科〔学〕省とも連携をしながら,働きかけを行ってきておるところであります。
ただ,3市ほど,福山〔市〕と呉〔市〕と尾道〔市〕については,この耐震化の完了が〔平成〕27年度で終わらないと,〔平成〕28年度以降になると計画をされてまして,その中でも,頑張っていただいているところもあるわけですが,最終的には,市町がご計画をされるというところで,〔平成〕27年度までの国の手厚い支援というものもある中で,そういうご決定をされているので,ここはなかなか我々としてもいかんともしにくいところがあるかなと思っております。
(幹事社:広島テレビ)
はい,ありがとうございます。いかんともしにくいということなんですが,やっぱり,これからも働きかけを強めるということになるんでしょうか。いかがでしょうか。
(答)
働きは当然,継続して行いますけれども,これまでも,そういった働きかけ,直接,私からも申し上げることもありましたし,教育長が直接,お願いに上がるといったようなこともしてまいりましたけれども,その結果として,各市でご判断をされていることなので,それがどういうふうに,さらに今後,ご判断をされるかというのはなかなか難しいかなというところはあります。
(幹事社:広島テレビ)
はい,ありがとうございます。この件に関して質問のある会社さんあれば,挙手をお願いします。じゃあ,NHK。
(NHK)
NHKの秦です。文〔部〕科〔学〕省にも聞いたところ,こういうふうに遅れていることについて,政策判断として,耐震化に対する優先順位が低いからこうなっているんだということだったんですが,知事はどのようにお考えですか。
(答)
私もそういうことだと受け止めてます。
(NHK)
数ある政策の中で,耐震に対する,災害に対する意識が低いということで思われているということでいいですか。
(答)
意識が低いということなのかどうかは別として,いろんな市町の中で,いろんな政策的な優先順位がある中で,必ずしも財政が最も大きな要素であるとは我々は認識をしてませんので,後は優先順位のご判断をされているということかなと受け止めてます。
(幹事社:広島テレビ)
ほかにいらっしゃいますでしょうか。いらっしゃらなければ,次のことに入ります。
(幹事社:広島テレビ)
先日,東部〔地区連続〕立体交差の事業について,高垣副知事が現地を視察されました。山岡〔海田〕町長の方からは,「ぜひ知事に」という声もあったんですけれども,そういった中で〔高垣〕副知事が視察をされて,どういったご報告が上がったのか,それに対する受け止めとして知事としていかがでしょうか。
(答)
高垣〔副知事〕が就任をしたばかりということもあって,今回,行ってもらったわけですけれども,副知事からは,踏切の遮断が交通の円滑化に支障を来しているというか,そういう現状であるとか,海田町の方から,この東部連続立体交差事業が〔海田〕町の総合計画に位置付けられた重要事業であって,現計画での事業推進について,改めて要望があったというような報告を受けております。
県からは,この〔東部〕連続立体交差事業を含む海田町域のまちづくりについて,協議の場を持つということをご提案申し上げて,引き続き,海田町と協議を行うこととなったと聞いております。県としては,この〔東部〕連続立体交差事業,そもそも,この事業を進めようという,この元ですよね,これに求められる事業効果というものがあるわけですけども,それをできるだけ早期に発現していくということがやはり重要だと思っておりますので,早期に事業が推進できるように,引き続き,関係する皆さまと,よく話をしながら,ご意見を伺いながら取り組んでいきたいと思っております。
(幹事社:広島テレビ)
ありがとうございます。この件について,質問のある会社さん,挙手をお願いします。いかがでしょうか。はい,じゃあ,お願いします。中国〔新聞〕さん。
(中国新聞)
中国新聞 金刺です。話し合いの中で,特に議会の反発が強くて,現計画以外は一向に受け付けないみたいな強い態度が示されたんですけども,その辺りの議会の反応をどう見るかという点と,議会との話し合いについて,知事として何か思うところはあるんでしょうか。
(答)
議会の中で,いろいろ強いご意見があるというのは認識をしておりますし,もちろん,そのお気持ちというか,それは理解できるところであります。
思いとしては,県としても,やはり,この海田町のまちづくり,何とかしていきたいというところでありますので,それについては,今後,もちろん議会の皆さまにもご理解いただけるように話を進めていかなければいけないと思いますが,まずは,やはり我々のカウンターパート〔対応相手〕は〔海田〕町の執行部でありますので,〔海田〕町の執行部の皆さんともしっかりと協議をしながら,対応を進めていきたいと思ってます。
(中国新聞)
そういう意味では,〔海田〕町の方とは協議を進めていくという話もあったんですが,今回の〔高垣〕副知事の訪問なんですけれども,成果というか,何かしらの打開点が見えたのかなという,その辺の知事のご感想というのはあるんでしょうか。
(答)
成果というか,まず,この協議を進めていこうということになったわけでありまして,これから,その場でしっかりと意見を出し合って議論をしていきたいと思っております。
(中国新聞)
最終的に県の方針なりを決める時には,議会の了解を得なければいけないという考えなんでしょうか。
(答)
〔海田〕町議会ということですか〔中国新聞に問いかけ〕。
(中国新聞)
町議会です。はい。
(答)
もちろん,海田町議会の皆さんとも話というか,協議をしていく必要があるとは思いますし,最終的に,海田町としての意思決定をしていただかなければいけないわけですから,そこには当然,海田町議会が両輪なわけですから,何というか,ご理解を得ていくことになると思っております。
(中国新聞)
知事は従前から,早期に県の方針を決めたいとおっしゃってますけれども,その辺り,時期的な目道,本年度内には何かしらの方向性を決めたいとか,その辺りの目道はあるんでしょうか。
(答)
そうですね,全体の事業の進捗にも関わることですので,スケジュールについては,改めて十分に検討していく必要がありますけれども,それを睨みながら,そこのスケジュール感というのは決めていかなければいけないと思っています。
(中国新聞)
現段階では年度とか,そういう時期を区切っている話では…。
(答)
現段階でこのタイミングまでというのは,もうちょっと精査がいるかなと思ってます。
(中国新聞)
最後に,府中町の方からも,県の方針を早期決定して欲しいという要望が出ているんですけれども,それに対する知事の考えと,あと,今回の立体架橋の見直し案については,府中町は計画通りということなんですが,どうして,府中町と海田町で差が出るのかという点を改めてお伺いしたいんですが。
(答)
どうして差が出るのかというか・・・。どうしてって話?〔中国新聞に問いかけ〕
(中国新聞)
海田町の人に聞くと,財政難が理由というのもあると思うんですけれども,どうして府中町の方は架かって,海田〔町〕の方は架からないのかというか,そういう何か,差が出ているような状況なんですけれども。
(答)
それは,鉄道というものは,ご承知のように,ずっと繋がっているものなので,上がったり下がったりができないわけですよね。 だから,全体の中でどれがどうできるかと。例えば,ここの一部を上げて下がって,また上げて下がるというようなことはあり得ませんから,全体の中でどう円滑に全体像をつくっていくかということの中で考えていく必要があるということですね。
(中国新聞)
府中町の方が事業効果が高いから残すというような考え方なんでしょうか。
(答)
それは,府中町の方もとどめるということですか。
(中国新聞)
いやいや,止めろと言っているわけではなくて,どうして片方は残って,片方は下りている…,全面的に中止という判断もあったと思うんですけど。
(答)
だから全面的に中止をするのか,できるだけ,要するに全体像なので,その中でどういう事業を進めていって,全体としてのこの鉄道の南北の立体化であるとか,あるいは交通の所理をどう進めていくかということを考えていく必要があるわけでありまして,その中で,府中町だからとか海田町だからとか,そういう行政区画がこうだからという考えをしているわけではありません。
(幹事社:広島テレビ)
よろしいですか。ほかにご質問ある方いかがでしょうか。ないようですが。いいですか,はい。
(中国新聞)
中国新聞の野崎です。よろしくお願いいたします。福山市鞆町のまちづくりについて…
(幹事社:広島テレビ)
東部連続立体交差についてはよろしいですか。〔各社に確認〕
改めて,鞆の話どうぞ。
(中国新聞)
中国新聞の野崎です。すみません,改めて。福山市鞆町のまちづくりについてお尋ねしたいんですが。昨日,福山市の羽田市長が会見をされて,県の方の本年度当初予算に計上されている約3,000万円の調査検討費について,もっと具体的なものを,まちづくりの方向性を含めて示してほしいというニュアンスのことを話をされました。
(知事)
そうですか。
(中国新聞)
ええ。例えばですね,中心部の交通混雑の解消なんかについて,もっとこう,具体策を例示してほしいというようなことだと思うんですけれども。そういうことを丸2年となる前にできるだけ示してほしいということを話をされてるんですけども,これはもっと踏み込んだ考えを示すということ,丸2年を前に,示すことは可能なんでしょうか。
(答)
何と言いますか,これまでいろんな案はある中で,今回の予算で取り組もうとしているのはまさに町中の交通所理。現状を踏まえて,まず,どういうことができるのか,どういうことをすべきなのか,あるいは,その防災対策,同様のことがあります。まちづくり基金というのはちょっと性質が違いますけれども,これについても具体化をするための検討をしていこうと,そのための予算だと思ってます。
ですから,私の受け止めとしては,市長は早急に,それを調査検討を進めてほしいというご趣旨ではないかと私としては受け止めているんですが。執行の前に,何か,もっとハッキリしてほしいとか,そういうご趣旨だったんでしたっけ。
(中国新聞)
そうですね,会見をよく聞くと,具体的なまちづくりの絵をもうちょっと示してほしいと,調査検討費を計上しただけじゃなくて,もうちょっと具体的なものを6月25日までに示してほしいというニュアンスのことだと,私は受け止めているので。
(答)
そうなんですか。僕がちょっとそういう認識ではなかったので,ごめんなさい。
(中国新聞)
もし例えば,交通混雑については,夏の行楽シーズンもだんだん近づいて来ると,当初の計画では,駐車場の立体化だとか新設なんかというものも例に挙げられてたと思うんですけれども,知事としては,こういうものはこれ非具体化していくべきだというもの,例えば,交通混雑だとか,防災だとかというところで,例示した中でも,こういうものはこれ非やっていきたいなというものがあったら,ちょっと教えていただけますか。
(答)
もちろん,まさに混雑時などの当面のこの交通の所理ですよね,こういうことは対応していかなければいけませんし,駐車場の再編であるとか,あるいは無電柱化をしていくとか,そういったことについて具体的に検討を進めていく必要があると思いますし,防災対策にしても,護岸というか,海岸保全施設ですよね,これを状況調査であるとか,あるいは,今は浸水もあるので,そういったものの原因をきちっと調べるであるとか,そういったことが必要で,いずれにしても,例えば高潮であるとか,津波対策ということは考えていかなければいけないことですから,それをどうするのかということについて,検討を進めていきたいと思ってます。
(中国新聞)
そういうことを,住民と協議していく場,説明していく場というのは,住民説明会ということを知事が挙げられてると思うんですけども。
(答)
それはまた,ちょっと別で,この町中交通の所理であるとか,防災対策については,いわゆる,前に一度やった,従前に一度やった,住民皆さんに対する説明会というのがありますよね,それではちょっとなかなか効率的にはできないので,かなり具体的というか,個別の話になっていくので,そこはまた,このための,何というか,皆さんと意見交換をする場ということが必要だと思ってます。
いわゆる住民説明会というのは,これとは別で,今後の,まさに鞆の大きな将来について,いわゆる道道港湾〔整備〕事業,これの考え方だとか,そういうことについて,ご説明もして,意見交換をするという場を設定する必要があると思っているということです。だから,これはちょっと別のものだという。はい。
(中国新聞)
その住民説明会の開催の目道みたいなものは立っているんですか。
(答)
今のこれですか。〔中国新聞に問いかけ〕
(中国新聞)
今おっしゃった,全体の絵を説明する説明会。
(答)
今の町中交通とか。〔中国新聞に問いかけ〕
(中国新聞)
はい,説明会。
(答)
そうですね,まだ具体的な日程はできてませんけれども,これはいずれ調整をしていきたいと思ってます。
(中国新聞)
最後に,昨日の市長の会見の中で,なかなか事業が進まないことについて,膠着状態にあるということについて,住民の心情の琴線に触れることができなかった証しだという,かなり辛辣な批判があったんですけれども,これについて,どのように受け止められるかというのをお聞かせいただけますか。
(答)
これまで30年以上にわたって膠着をしてきたことですから,そう簡単に,この問題がまた魔法のように解決をするというのは思ってません。これは,いずれの結論を出したとしても,どのような結論を出したとしても,それがまた,落ち着いて受け入れられていくには一定の時間もかかることだと思ってます。そこは粘り強く進めていきたいと思ってます。
(幹事社:広島テレビ)
この件について,ご質問のある方はいらっしゃいますか。いらっしゃいませんね。そしたら,せっかく幹事社なので,1つお聞きしたいんですけども。
(幹事社:広島テレビ)
呉市の東京事務ところが,昨日オープンしたということで,6年ぶりに開設をされたということなんですけども,メインは観光のPr,あるいは産業団地の誘致ということを考えてらっしゃるようなんですけども,そういった意味で,県とはライバル関係になる部分もありますし,協力しなきゃいけない部分もありますし,その辺りで,6年ぶりに再開するということについて,受け止めとしてはいかがでしょうか。
(答)
何というか,素晴らしいことだと思ってます。ライバル関係というのは,僕はあり得ないと思っているんですけど,大体,観光にしても,誘致にしても,従来,協力をしてやってることですし,呉市の方でも,そういうふうにお考えだと思いますし,我々もそう考えてますので,連携・協力して進めていくことだと思います。
(幹事社:広島テレビ)
分かりました。ありがとうございます。ないと思いますが,この件について聞きたい会社さんありますか,いかがでしょうか。ないようですので,残り時間5分切ったので,こちらで最後の質問にしようと思いますが,そのほか,質問ございますでしょうか。いかがでしょうか。
ないということですので,今日は少し早いですが,これで終わりにさせて頂こうと思います。ありがとうございました。
(答)
ありがとうございました。
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