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知事記者会見(平成29年7月25日)

印刷用ページを表示する掲載日2017年7月27日

記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます) 

 会見日:平成29年7月25日(火曜日)

発表項目

〔動画(1)(2)〕

(1)第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」の開催について

質問項目

(2)広島土砂災害から3年を迎えて

〔動画(3)(4)(5)〕

(3)全国知事会議について

(4)核軍縮に関する「賢人会議」について

(5)メキシコビーチバレーの事前合宿に関するメキシコバレーボール協会と福岡県等の基本合意の締結について

会見録

(幹事社:共同通信)
 幹事社の共同通信です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますので,お願いします。

第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」開催について

 私から今日は1点発表項目がございます。第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」の開催についてでございます。8月14日月曜日と15日火曜日の2日間の日程で,県庁本館6階の講堂におきまして,20代を中心とした転職希望者などのいわゆる第二新卒者向けの合同企業説明会「ひろしま転職フェア」を,初めて開催いたします。背景としては,本県では転職や転業を理由とする転入超過の傾向が続いております。中でも20代の若者に一定の転職ニーズが見込まれるため,従来注力してきました20から24歳の県外学生のUIJターン就職や県内学生の地元就職の取組に加えまして,今年度から,第二新卒者などの若者に対しても県内就職,転職を考える機会を積極的に提供して,若者の社会減対策を一層加速させるものでございます。今回の転職フェアでは,県内各市町や,先般,雇用対策協定を結んだ広島労働局,広島経済同友会と連携いたしまして,県内の企業50社と転職希望者とのマッチングを図ってまいりたいと考えております。特に,お盆の時期に開催することで,県内の転職希望者はもちろんですけれども,帰省中の県外在住者の方にも,県内企業への転職機会を提供することを目的としております。ご本人だけでなく,ご家族の方にもご利用いただける相談コーナーも用意いたしまして,県内外の方の転職ニーズに幅広く対応してまいりたいと考えております。また,転職フェアの参加者や参加企業に対するアンケート調査,別途実施いたします職場環境実態調査などの結果を分析しまして,今後の効果的な取組に繋げてまいります。それによってさらなる若者の社会減対策に取り組んでいきたいと考えております。転職フェアの開催を,ぜひ広島に住む親御さんから,県外で働いて転職しようかなと悩んでいるご家族にもお知らせいただきたいと思っておりますので,できるだけ多くの方にご参加いただければと思っております。私からは以上です。

(幹事社:共同通信)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。〔ないようですので〕続いて幹事社質問に移ります。

広島土砂災害から3年を迎えて

(幹事社:共同通信)
 平成26年8月20日に発生した広島土砂災害から,来月で3年を迎えます。これまでの復旧・復興の状況について,知事の思いをお聞かせください。また,広島県では,災害死ゼロを目指し,広島県「みんなで減災」総ぐるみ運動を進めておられますが,これまでの取組についての知事の評価と今後の取組についてもお聞かせください。

(答)
 3年前の土砂災害では,かけがえのない尊い命が77名失われたということでありまして,これが3年を迎えるということであります。犠牲になられた方々にあらためて哀悼の意をささげますとともに,残された遺族の皆さま,また被災されたすべての皆さまに心からお見舞いを申し上げたいと思います。また,この災害をきっかけにスタートいたしました「県民総ぐるみ運動」を進める中で,今月の大雨におきまして,本県においても2名の尊い命が失われたということは極めて残念なことでありまして,心よりご冥福をお祈りいたしますとともに,この取組をさらに推進していかなければならないという決意を新たにしたところでございます。復旧,復興の状況ですけれども,ハード面ではまず被災地における砂防ダムなどの防災施設整備については,国や広島市と連携を図りながら進めてまいりまして,国・県が実施いたします57か所のすべての緊急事業が今年5月に完了いたしました。広島市の被災地における避難準備等を他の地域より早めに発するという暫定運用も行ってきたところでありますが,それも終了したことから,住民の皆さまも少し安心度が増したのではないかと思っております。さらに,地域の安全性を高めるための砂防ダムなどの追加設置等,こういった対策にも引き続き計画的に実施してまいりたいと考えております。また,ソフト面の対策というのも大変重要でありまして,被災された方々の生活再建を見通していく上で,一助となるだろうということで,防災施設整備の進捗状況をきめ細かにお知らせしていくということや,対策工事後の土砂災害特別警戒区域の範囲の見込みなどについて情報提供を行ってきたところであります。また,土砂災害警戒区域等の指定の加速化につきましては,基礎調査実施計画に基づきまして,調査対象であります377小学校区のうち,昨年度までに着手した190校区,これに加えて今年度98校区予定しておりまして,計画通り調査は進んでいるということで,順調に取組を進めております。今後も各市町と連携を図りながら,基礎調査を平成30年度末までに,そして指定,区域指定を平成31年度末までに完了させるということを目標に取組を進めてまいりたいと思っております。それから先ほども申し上げました「県民総ぐるみ運動」ですけれども,県民の皆さまが災害の危険箇所,あるいは避難場所,避難経路等を知っていただいて,また備えていただいて,大変重要なのは,いざという時に災害から命を守る行動を取っていただくということですけれども,この「県民総ぐるみ運動」を〔平成〕27年4月からスタートさせてきたところであります。県民意識調査の結果を見ますと,避難場所等を確認していただいた方の割合が,平成27年の27パーセントから平成29年2月には60パーセントに上昇するということで,一定の成果も出ているところであります。一方で,先般の大雨の時もそうですけれども,実際に避難勧告であるとか,あるいはさらに避難指示が出たような場合でも,対象となる地域のうち実際に避難される方は非常に少数であるといった現実もあります。そういう中で今般の九州北部地方の大雨,今回の本県の大雨などを踏まえますと,災害はやはり,いつどこで起きるかわからない。また,この紙一重の差で大きな災害に繋がっていくということがありますので,いち早く危険性を察知して早期に避難するということが,やはり大変重要であると再認識したところでありまして,県民意識調査の結果もしっかりと分析しながら全県的な運動としてさらなる取組を行っていく必要があろうかと考えております。こうした観点からも国や広島市と連携して,被災地の一日も早い復旧,復興に取り組むことと,ハード,ソフトが一体となった防災,減災対策を強力に推進していくことによって,災害に強い広島県の実現を目指してまいりたいと考えるところであります。 

(幹事社:共同通信)
 この件について,質問がある社はお願いいたします。では,〔一般質問に移りたいと思います。〕質問のある社はお願いいたします。

全国知事会議について

(中国新聞)
 中国新聞の胡子ですけれども,今度,〔7月〕27,28日と全国知事会議が開催されます。湯崎知事も出席されると思うのですけれども,議題等をみると地方創生から憲法,地方分権等までさまざまなジャンルについて議論を交わされると思うんですが,湯崎知事が今回注目されている知事会議のメインテーマというか,〔メインと思う〕点と,広島から何か発信することがございましたら教えてください。

(答)
 今回の知事会議,さまざまなテーマがありますけれども,それぞれが重要なものだと思っておりまして,しっかりと対応していきたいと思っておりますけれども,あえて,その中でも挙げるとすると,やはり地方税財政ということが一つあると思います。それからこれは明確にテーマとして挙がっていないのですけれども,ちょっとばらけて入っているんですが,保育であるとかあるいは教育の無償化,こういったことについて,少し意見を言ってきたいと思っております。地方税財政は,ご承知のとおり基金残高の状況から地方財政が余裕があるのじゃないかといった議論がされていまして,さらには,その地方交付税を減らすべきではないかという意見があるわけですが,これは本当に言語道断だと思っていまして。これはもちろん知事会全体として認識していることだと思いますので,それ自体はもちろんそんな難しい話ではないと思うのですが,やはりしっかりと,こういった実情について正しく理解してもらえるように広報していく必要があるのじゃないかと思っていまして,そういったことを少し提案していきたいと思っています。それから,保育で今,幼児教育とそれから高等教育の無償化について政府の方から検討項目として急速に挙がってきているところですけれども,これ自体非常に重要なことだと思うのです。それで,教育投資が不足しているということもあり,これはOECD平均と比べて非常に日本は低いということもありますので,これは非常に歓迎するべきことだと思うのですけれども,一方で例えば特に保育の場合もこの量的問題,それから教育については質的問題。元々は例えば,高等教育の無償化というのは,〔大学に〕行く能力はあるのだけれども,経済的理由から行けないとか,あるいは学生の時から非常に過度な負担を負うようなことになって,返済で苦しくなってしまうとかいったようなことから無償化の議論はされているのだと思いますけれども,それ以前にやはり幼児教育から初等教育,中等教育の中でさまざまな環境によって,まさに学力を身に着けられない子どもたちもいるわけで,その場合にはそもそも大学に行くレベルに達していないということもあるわけですけれども,そういった問題をどうするかということ,これは質的な問題になってきますので,そういったことも含めて,この課題がありますし,そういう意味では量と質と,それから負担軽減という観点から考えていかなければいけないことかなと思っておりますので,別途財源が無尽蔵にあれば全部できるのですけれども,そうではない状況の中でベストミックスは何かということを考えていかなければいけないのではないかと思っていますので,そういったことについて少し提案をしていきたいなと思っているところです。

(中国新聞)
 提案していきたいというのは,そのベストミックスについて知事なりのご見解を発表するというよりも,知事会で議論していこう,ということを提案すると〔いうことでしょうか〕。

(答)
 知事会だけではなくて,そういった課題があるということで,これはいろんな人の知見を入れていくべきだと思うのです。知事会として意見をまとめるということが適切なわけでもないと思うのです。ベストミックスがこうだというのを知事会の意見としてまとめるということよりは,いろんな専門家であるとか,いろんな人の意見を入れながら考えていくというプロセスを行うべきじゃないかということだと思います。

核軍縮に関する「賢人会議」について

(中国新聞)
 もう1点ほどすいません。先日,核軍縮についての賢人会議のメンバーが発表されました。〔核兵器〕保有国と持たない国との間の橋渡し役に期待感があると思うのですけれども,知事として,この賢人会議への期待感,注目しているところ,そのへんについてお願いします。

(答)
 これは,日本政府として従来から核兵器国と非核兵器国の橋渡しをしたいと日本政府は表明してきたところで,その一環として,この賢人会議の設立があると受け止めております。会議のメンバーですけれども,核兵器国も入っていますし,核兵器禁止条約を推進している国もありますし,また,中立的な立場にある国もあるということで,比較的バランスがある,そういう有識者が参加されるということかと思っていまして,この実質的な核軍縮の進展につきまして,中身がある議論が期待できるのではないかなと期待しております。また,広島,長崎からも有識者が参加しておりますので,被爆の実相を十分に踏まえた議論がされるということも期待しているところであります。総体として,今回,これから議論を行って,来年の運用検討会議の準備委員会を,ここに提言をまとめて提出されると聞いていますので,こういった取組を通じて軍縮が少しでも前進することを期待したいと思っています。ちなみにメンバーの中には,〔ひろしま〕ラウンドテーブルのメンバーとか,我々が連携していますSIPRI〔ストックホルム国際平和研究所〕であるとかUNIDIR〔国連軍縮研究所〕の方々も入っていますので,一層,我々の取組も,しっかりと進めていきたいなと思っているところです。

(幹事社:共同通信)
 その他,質問がある社はお願いします。

メキシコビーチバレーの事前合宿に関するメキシコバレーボール協会と福岡県等の基本合意の締結について

(RCC)
 RCCの増田です。7月16日に福岡県の行橋市でオリンピックのメキシコのビーチバレーチームがバレーボール協会と福岡県等との間で事前合宿を行うという合意を交わしたということなのですけれども,県としては26全競技の基本協定を5月25日に交わしたところでありまして,その受け止めと,今後どう動かれるのかというところをお伺いさせていただけますでしょうか。

(答)
 我々は7月13日に,地元福岡のメディアの方から確認を受けまして,初めて知ったわけなのですけれども,MOC〔メキシコオリンピック委員会〕と話す中では,MOCとしても今回,広島県側の情報提供で初めて確認されたということと,5月25日付けの,この26競技県内で行いますという合意の内容は,MOCとして最終的な決定であるということと,メキシコバレーボール協会の関係者の帰国を待って事実確認を進めて対応すると聞いておりまして,現在MOCの対応について連絡を待っているという状況でございます。

(RCC)
 今,「待っている」というところなのですが,福岡県側の知事とかが出られている,ちゃんとした調印式をやられている中で,可能性としてなのですけれども,事前合宿を双方で時期を変えてとか,そういったことが選択肢になり得るのでしょうか。現段階では何も考えれられないのでしょうか。

(答)
 現段階では何とも言えないですし,そこは最終的にはMOCというかメキシコ側がどう判断されるのか,ということによるのかなと思っております。

(RCC)
 最後になのですが,現段階では,他の競技でそういう動きがあるという話は入っていますでしょうか。

(答)
 それは聞いていないですね。

(RCC)
 ありがとうございます。

(幹事社:共同通信)
 他に質問のある社,お願いします。では,これで知事定例会見を終わります。次回は8月22日火曜日の10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

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(資料)第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」の開催について (PDFファイル)(839KB)

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