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知事記者会見(平成29年3月28日)

印刷用ページを表示する掲載日2017年3月30日

記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます) 

 会見日:平成29年3月28日(火曜日)

発表項目 

 〔動画 (1)(2)〕

(1) ひろしま空き家バンクウェブサイト「みんと。」の開設について

質問項目

(2) ひろしま空き家バンクウェブサイト「みんと。」の開設について

〔動画 (3)前半〕 〔動画 (3)後半〕

(3) 国連の核兵器禁止条約交渉会議について

会見録

(幹事社:産経新聞)
 幹事社の産経新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発表がありますのでお願いします。

ひろしま空き家バンクウェブサイト「みんと。」の開設について

 私からは本日1点,発表項目がございます。ひろしま空き家バンクウェブサイト「みんと。」の開設についてでございます。県内にある空き家の利活用を促進するため,空き家情報を提供するウェブサイト『ひろしま空き家バンク「みんと。」』を本日から開設いたします。このサイト名の「みんと。」という名前は,大体何となくご想像のとおり,「何とかしてみんと」という,「してみないと」という広島弁です。空き家を「見てみんと」,「探してみんと」,「行ってみんと」というそういう「みんと。」という意味であります。このサイトでは,市町の空き家バンクに登録されている物件情報を取りまとめていまして,市町別,あるいは売買・賃貸の別,購入金額といった条件によって検索できる機能を備えています。これによって,各市町のサイトを一つ一つ〔見に〕いかなくても,希望や条件に合った物件を見つけることが可能になるということであります。また,実際に空き家を購入されて暮らしている方を取材しまして,空き家を購入した経緯であるとか理由,改修費用などをインタビュー記事としてご紹介するコーナーを設けております。さらに,「囲炉裏付きの古民家」であるとか,あるいは「面白い間取りの住宅」だとか,あるいは「きれいな夕日を見ることができる住宅」といったような空き家の魅力,これをブログ形式で紹介するページも設けておりまして,「広島M不動産」と名付けて提供することにしております。実際の移住希望者に役立つ情報になるよう,内容の充実に努めたというところでございます。先月発表されました,NPO法人ふるさと回帰支援センターの「移住希望地域ランキング2016」によりますと,これもご承知のとおり,広島県は,一昨年の18位,前年の6位からさらに4位に上昇しまして,初めてベスト5入りをいたしました。ということで移住者も年々増えているところであります。県としては,高まりつつある地方移住の機運を取り込むために,引き続き,移住希望者のニーズに対応した情報発信を行って参りたいと考えておるところでございます。私からは以上です。


(幹事社:産経新聞)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の樋口です。空き家バンクなのですけれども,市町の状況というか今どうなっているのかというのが,23市町あるのですけれども,それぞれに用意されているのか,独自のサイトをですね。それと,市町としても一覧で見られるものというかそういうものの開設を望んでいたのかどうかというところをあわせてお願いします。

(答)
 各市町,現在16の市町でこういった空き家バンクのサイトを開設してありまして,2月末時点で,それぞれの合計で505件掲載があります。市町が統合したものを望んでいたかどうかというのは,そういうところもありますし,特にそうしてくれということではないところもありますし,ただ,皆で協力して情報発信した方が,よりリーチが拡大するだろうという認識はあります。ユーザ側の視点に立った時に,やはり全体が見れた方が良いというのがありますので,今般県として取りまとめることになったということです。

(中国新聞)
 ありがとうございます。これにかかる費用というか事業費,開設だけではそんなにかからないかもしれませんが,事業費と,メリットというところで,知事がさっきおっしゃった地方からの移住で空き家をマッチングさせたいということがあると思うのですけれど,この開設で狙うところの主なとこというのは地方移住の呼び込みとかそういうところになるのでしょうか。あらためて確認を。

(答)
 そうです。これまでバラバラに提供されていて,実は情報の濃淡も各市町で違ったりしていたところがあるのです。今般できるだけ標準的なフォーマットに沿って情報提供してもらって,そういう意味で標準的な情報を分かりやすい形でお出しするということと,やはり県外の方が広島県といった時にそれぞれの市町のところのサイトに来て見なければいけないというのは若干不便であったので,探しにくいということです。県内全体の物件を探しやすい,しかも特徴ある提供の仕方もしていますので,自分の好みに合った探し方もできるのじゃないかなと思っています。そういう意味で,県外の移住希望者の皆さんに分かりやすく空き家情報を発信できるのではないかな,それがメリットだと思います。事業費はいくらですか〔事務局に問いかけ〕。

(事務方)
 今,手元に事業費の資料がないので,後ほど回答します。

(幹事社:産経新聞)
 他に質問ある方はいらっしゃいますでしょうか。続いて幹事社質問に入ります。

国連の核兵器禁止条約交渉会議について

(幹事社:産経新聞)
 核兵器禁止条約の交渉会議が,全ての核兵器国や核の傘の下にある国などが欠席する中,ニューヨークの国連本部で始まりました。改めて交渉会議への知事の期待をお聞かせください。また,日本政府は会議冒頭で演説を行ったものの交渉には参加しないことを明らかにしました。日本政府の対応について知事の受け止めをお願いします。

(答)
 まず,この交渉会議についてでありますけれども,ご承知のとおり近年ずっと核兵器国と非核兵器国との間の溝が深まっているという認識が強まっていたと思います。それを背景として核兵器廃絶に向けた具体的な動きが停滞するのではないかと懸念されていたわけですが,こういう中で核兵器禁止条約というのは,核兵器のない平和な世界の実現を目指す上で,有効な手段の一つではないかという期待があって,核兵器廃絶に向けた動きが進むということは歓迎すべきことだろうと思っております。一方で核軍縮というのは,どうしても核兵器国がアクションをとらなければ進まないことという現実もあって,核兵器国を含むすべての国が交渉に参加して,各国が協力しながら建設的な議論や交渉を進めていくということが必要であるという認識をしています。今般,この会議には核兵器国が参加しないということでありますし,アメリカの国連大使が,かなり強めの条約に対する反対のコメントを出されていましたけれども,そういったことを通じて残念ながら核兵器国と非核兵器国の認識されている溝というのは,より深まっていくという側面もあると,それが結果的に核兵器廃絶が遠のくような結果になるのでないかということも危惧しているところであります。そういう観点からは,核兵器のない平和な世界を実現するということが目標であるわけですから,どういった条約の内容にしていかなければいけないのかということをこの会議の中でしっかりと議論していただいて,核兵器国も含む実効的な実現性のある方向に整理されていくということを期待したいなと考えています。それで日本政府の対応ですけれども,初日のスピーチの中で参加しないということを表明されております。これまで核兵器廃絶に向けて,核兵器国とそれから非核兵器国の橋渡しをするんだということを表明されてきているわけですけれども,本県としては日本政府として,そういった役割を果たしていくためにも,この条約交渉に参加していただいて,この議論をリードするそういう役割を果たしていただきたいなとお願いしてきたところでありますけれども,まずは,意見表明されたということは何とか日本政府としての役割を発揮されようという取組かなと,核兵器国とそれからいわゆるアメリカの同盟国のほとんどが欠席する中で,一応,意見表明されたということは,一つのこの動き,我々が働きかけてきたことの結果でもあるのかなとは思っていますが,ただ残念ながら不参加ということであって,それ自体は大変残念なことだと思っています。その意味では今後どのように,まさに溝を埋めるというのを具体的にどう行っていかれるのかと,実際に核兵器国が動かなければいけないというのは日本政府も同じ認識だと思いますけれども,どうやって核兵器国を動かしていくのかということについて,日本政府として役割を果たしていただきたいと,努力していただきたいと思います。

(幹事社:産経新聞)
 この件について,質問がある社はお願いします。

(読売新聞)
 読売新聞の前田です。今回の枠組みについては,日本政府は参加しないということですけれども,今後期待としてはですね,別のそういった廃止の条約,条約というか取組するのか,もしくは,まずは削減することが必要だと,どういう方向性で日本政府は取り組んでいくべきと知事はお考えでしょうか。

(答)
 橋渡しということは,協力関係つまり核兵器国と非核兵器国が協力して,同じ方向を向いて協働作業ができるようなことをしなければいけないということだと思いますので,今朝の〔岸田外務〕大臣の記者会見の中でもCTBT〔包括的核実験禁止条約〕であるとかNPT〔核兵器不拡散条約〕を通じてとおっしゃっておりますけれども,そうであればNPTのレビュー会合も準備会合も始まりますので,そういったところで具体的にNPT上の核兵器国の核軍縮義務をどうやって果たすことができるのかと,そこが動かないから非核兵器国が皆不満なわけで,それをどうやったら核兵器国が実行していくのかっていうことを,やはりリードしていくっていうか,そういうことが求められると思いますし,CTBTの発効であるとかそういうとこにも一層努力していただきたいなと思いますけれども,それについて言えば核兵器国自身も,現実的なステップ論というのを言っているわけですけれども,ではどういうステップなのかということは,あまり見たことはないということがありますので,それこそCTBTとか,そういう議論はありますけど,それができたら次は何なのかっていう,実現に向けてのステップっていうところは,全体像はないわけです。それに対する真摯な努力っていうのも,あまり感じられないところがありますので,条約交渉に不参加であって,現実的な段階的な削減から廃絶に向けていくんだということであれば,それを具体的に示す努力をしていただかなければいけないと思います。同時に日本政府もそういう動きを働きかけるというか,非核兵器国が満足できるような,日本としても満足できるようなそういった動きを働きかけていくことが必要だと思います。

(中国新聞)
 中国新聞藤村です。2点ありまして,1点目はこの件で広島県として,知事としてでも良いんですけれども,何か外務省なり日本政府にアクションというか,書簡を送ったりとか,何かそういうようなことをする考えがあるのかどうかということをまず1点。

(答)
 参加については,我々データをお渡しして求めてきたところなので,それはその結果こうだということだと思うのです。今後外務省とのコミュニケーションの中で,具体的にどういうことをやっていただけるのかということは,我々としても話をしていきたいなと思います。

(中国新聞)
 実務的な話の中で。

(答)
 そうです。はい。

(中国新聞)
 もう1点は,橋渡し役というところなんですけれども,一般的に「橋渡し」というと,意見が違う両サイドの理解者になって相手を繋いでいくというのが,橋渡しかなと思うんですけれども,そういう意味でいうと日本が核兵器国の理解者であることができるのかというようなところがなかなか難しいところもあるんじゃないかというふうに感じたりもするんですが,その辺に対してどういうご認識を持っておられるのかということと,知事がイメージする橋渡し役に対しては理解されていると思うんですけれども,日本が橋渡し役を務めるということに関しては理解を示されていると思うんですけど,日本がどういう橋渡し役であるべきかというイメージを何かお持ちであれば,どういうふうな。

(答)
 橋渡し役というのは,別に理解するとかしないとかっていうことでは必ずしもなくて,立場の違う二つのグループになっているわけですけれども,それが一致した方向に向けるような動きをするということが橋渡し役ということだと思うのです。ですから,その双方が満足できるというか,折り合いが付けられるような,なおかつ具体的に核兵器削減であるとか廃絶に繋がっていく,そういうアクションっていうこと,それを作っていくということだと。それが橋渡し役のイメージだと思います。つまり一つは従来の,少なくともNPTとかの枠内では核軍縮は進んだとはいえ,その廃絶には程遠いという認識がある中で,これは非核兵器国側が不満を募らせているということがあるわけです。他方で今回の禁止条約のようなことでは核兵器国側が参画をしないとずっと明言しているわけですし,かえって強硬な,まさに反対論。要するにポジションの争いみたいなそんなことになっていくということが懸念されていて,現実にそうなりつつあるっていうことがあるわけです。このままだとデッドロックなので,新たな道を探っていかないといけないのじゃないかと思うわけですけれども,そういったことを考えていくというのが橋渡し役じゃないかなと思います。

(中国新聞)
 ありがとうございます。

(幹事社:産経新聞)
 他に質問のある社はいらっしゃいますでしょうか。一般質問に移ります。質問のある社はお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞明知です。ちょっと他に特に〔質問が〕なかったようなので,ちょっと重ねて今の交渉の話になるのですが。日本政府がですね,交渉に先立って演説をしたと。交渉はしないんだけれども,演説をしたとういことについて,一つ県の働きかけの一つの成果ではないかということを今おっしゃったんですけれども,確かに全く無視をするということではなくて,少なくともその場には行ったという意味では踏みとどまったといえるところもあると思うんですけれども,一方であくまでも交渉には参加をしないという立場,反対の立場を示したことによってですね,橋渡しというよりもむしろ核兵器保有国の代弁者のように捉えられてしまうようなこともあるのではないかというふうに思えるんですけれども,そのことについてはどのように受け止められますでしょうか。知事の思い描く橋渡し役というのとは少し違った結果になっているのではないかとも思うんですが,いかがでしょうか。

(答)
 代弁者とは思いませんけれども,ただ現実として核兵器国が参加しないとずっと言ってきているということで,それをある意味で言うと,今の交渉は強行突破しようとしているわけです。作戦としては,国際的な多数の国が参加する条約ができれば,核兵器国もそこに参加せざるを得なくなるのじゃないかっていうそういう目論見だと思いますけれども,正直僕が感じるのは非常にナイーブな感覚だなと。むしろ,より参加しないようになるのじゃないかと。それは結果として,より停滞をもたらすということだけなので,そういうことをきちんと認識をして進めなければいけないという警鐘を鳴らしたということはあるんだと思うのです。それは決して核兵器国の立場ということではなくて,現実としてそうなっているわけなので,そこに落ち込んでいてはなかなかその作戦は当たらないのじゃないですかということです。そこはやっぱり起点に,さっきも申しあげたように,今そういう状況ですけれども,例えば内容的にどうしていけば,核兵器国の立場も和らいで,参加できるようになるのかというようなことを考えていってほしいなということに繋がっていくわけですけれども。そこはだから本来であれば参加してその中で議論してやっていただくのがベストなんだと思います。ただそういう意味では残念だと思いますけれども。

(幹事社:産経新聞)
 他に質問がある社はいらっしゃいますでしょうか。これで知事定例会見を終わります。次回は4月4日火曜日の10時半からを予定しています。どうもありがとうございました。
 

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資料1(ひろしま空き家バンクウェブサイト「みんと。」の開設について (PDFファイル)(493KB)

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