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知事記者会見(平成28年8月23日)

印刷用ページを表示する掲載日2016年8月25日

記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成28年8月23日(火曜日)

発表項目 

  • 広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動のさらなる推進について〔動画ページ〕

質問項目

  • 広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動のさらなる推進について(産経)
  • 核兵器禁止条約に向けた報告書の国連作業部会での採択について(毎日)
  • 米国の核兵器の先制不使用政策について(中国) 
  • サッカースタジアムの建設問題について(毎日・読売・中国)〔動画ページ〕
  • 鞆地区道路港湾整備事業について(TSS・中国)
  • 米国の核兵器の先制不使用政策について(中国)〔動画ページ〕
  • JR三江線について(中国)
  • リオオリンピックについて(読売)

会見録

(幹事社:毎日新聞)
 おはようございます。幹事社の毎日新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,10時45分を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発表がありますのでお願いします。

広島県「みんなで減災」県民総ぐるみ運動のさらなる推進について

 私からは,本日1点ございます。「みんなで減災」県民総ぐるみ運動に関連してですけれども。先般,8月20日に追悼式がございまして,ご遺族のご心中に直接触れて,こういった被害を再び発生させることのないよう努力をしていかなければいけないというのをあらためて強く感じたところでありますが,そのためにも,今「みんなで減災」県民総ぐるみ運動を進めているところであります。今年度からは,職員が県内の大手の企業を中心に訪問いたしまして,企業の経営者層から,従業員,またそのご家族に対して,災害から命を守る行動をとっていただくことができるよう,働きかけをいただく取組を行っております。本日の時点で,既に54社,訪問を済ませているところですけれども,来週8月30日に,私がマツダ株式会社を訪問いたしまして,小飼社長にお会いします。マツダや関連企業の従業員の皆さまに,住んでおられる場所の災害危険箇所や避難場所・避難経路の確認等を促していただくなどのお願いをしたいと考えております。また,土砂災害の防災意識の啓発,また被災事実の伝承を目的といたしました,ひろしまの土砂災害を知る・学ぶ・伝えるための情報をまとめましたポータルサイトを本日開設いたします。このサイトでは,マイ・ハザードマップの作成や学校で活用される教材,過去の災害の資料が閲覧できるなど,土砂災害教育にも役立つ内容となっております。報道の皆さまにおかれては,ぜひ,この県民総ぐるみ運動をさらにご協力をお願いしたいと思っているところでございます。これまでも,新聞やテレビで,防災・減災について,県民の皆さんにお伝えていただいているところであり,感謝を申し上げているところでありますけれども,この8.20,2年を契機に再度お願いしたいと思っているところでありますので,よろしくお願いいたします。

(幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。

(産経新聞)
 すみません,産経新聞なんですけれども。この土砂災害の関連で,この2年を〔8月〕20日で迎えたのですが,県としての取組で,知事のこの2年間の中での,県としての取組と知事の何か振り返りがあれば,評価もあわせてお願いします。

(答)
 まず,第一義的には,被災地の復旧・復興というのがありまして,特に,国と県と市と役割分担をしながら進めているところですけれども,県としては,砂防〔ダム〕,あるいは治山〔ダム〕の設備を整備するということで,これは,ほぼ計画通り,進んできたところであります。それと同時に,土砂災害防止法に基づく区域指定を進めてきまして,これも加速して進めていくというところで,これまで若干の遅れもありますけれども,全般的に言うと,着実に指定の作業を進めてきたところであります。そしてもう一つ大きな柱が,今も申し上げた,〔「みんなで減災」〕県民〔総ぐるみ〕運動ですけれども,最終的にどのような事態が起きるかというのは,どんなハードを造っても,その時にならないとわからない。想定を超える被害というのはあり得るということで,それぞれの県民の皆さまが正しい知識を持って行動できるように,取組を進めてきたところであります。この最後の〔「みんなで減災」〕県民総ぐるみ運動については,まだまだ緒に就いたところだと感じていまして,我々いろんな調査もしていますけれども,総体として,まだまだ十分に浸透している状況とは言えないと受けとめています。例えば,避難場所だとか避難経路を確認するというのも進めていますけれども,かなり以前と比べると上がってはいるんです。26年だと13パーセントぐらいの方がそういった確認をされているんですけれども,平成27年,去年は27パーセントと倍増はしています。ただ,平成32年の目標としては,60パーセントという形でおいていますので,そこと比べると,まだまだ道半ばと。まさに道半ばというところでありまして,そのためにも含めて,今回企業回りをしているところであります。というのも,いわゆるサラリーマンというか,〔お勤めの〕皆さんがやや一般その他の方よりも確認が少ないという傾向がありまして,なかなか,家庭との距離というのもあるのかなという気もするのですけれども,それを今度,会社経由で確認を促すといったことが,一つの方策として考えられるんじゃないかということで取り組んでいるところですけれども,いろんな方策を通じて,県民運動として目標としているさまざまな項目について,達成を図っていきたいなと思っています。

(幹事社:毎日新聞)
 続いて幹事社質問に入ります。

核兵器禁止条約に向けた報告書の国連作業部会での採択について

(幹事社:毎日新聞)
 スイス・ジュネーブで開かれた国連核軍縮作業部会で19日,「核兵器の法的禁止を協議する会議を2017年に開くよう国連総会に勧告することに広範な支持が寄せられた」とする報告書が賛成多数で採択されました。核兵器禁止条約づくりに向けた議論が初めて本格化することになりますが,日本は投票を棄権しました。報告書が採択されたことと,日本政府が投票を棄権したことに対する知事の受け止めと,日本政府に求める対応についてお考えを教えてください。

(答)
 核兵器禁止と言うか,核兵器を巡る法的枠組みについては,長らく議論がされてきて,いわゆる非人道性の問題を大きな問題意識としてここまで議論が進んできたということで,一つの前進かなと受け止めています。一方で,この作業部会の中には核兵器国が結局は参加していないということもあり,また,内容的にも法的措置への対応というのが両論併記になっているということもあり,いわゆる核兵器国と非核兵器国の中でも立場が二分するという溝が,従来から言われていることですけれども,これが浮き彫りになってきたというところもあるのかなと。こういった課題をどう乗り越えていくのかと言うことが非常に大きな課題ではないかと思います。今後,国連で議論がされると思いますのでその議論も注視をしていきたいと思っています。日本政府が棄権したということについては,我々が聞いていますのは,結局は,国際社会が一致して取り組まないと実現しないというところで,コンセンサスを主張されていたということであったのですが,最終的に多数決と言うか,投票での決着ということになったということで,投票で採択をするというこの方法論,これに賛同しなかったということで棄権をされたと,我々は説明を受けているところです。核兵器の廃絶というか核軍縮を含めて,これは核兵器の保有国が取り組まなければ進まないものです。そういう意味で,政府自身も橋渡し役をやるとおっしゃっているわけですけれども,まさに,それが具体的に進むように役割を果たしていただくということを期待しております。そういう意味で,今後も積極的にリーダーシップを発揮していただきたいなと思っています。本県としても,いろんな取組を今しているところでありますので,そういった取組を通じて,議論に役立てるように貢献できればなと思っているところであります。今週からはラウンドテーブルも始まりますので。

(幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社はお願いいたします。

米国の核兵器の先制不使用政策について

(中国新聞)
 中国新聞の胡子と言います。ちょっとこれに関連して,オバマ氏が提唱している核の先制不使用について,安倍首相の発言も取り沙汰される中で,日本の外交姿勢というものが大きな課題と言うか問われている現状があると思うのですけれども,その核の先制不使用について,知事の考え方と受け止めと,国に対して,国の外交についての要望なりございましたら,お話しください。

(答)
 先制不使用については,いわゆるAPLNです,アジア・パシフィック・リーダースネットワークのレターにも,私も賛同して発出をしているところなので,これが実現すると一歩前進ではないかなと,我々としては受け止めています。そういう意味で実現を望んでいるところであります。これはいわゆる抑止力の議論の一環なわけですけれども,これは以前から申し上げているように,特に日本が核抑止力を本当に具体的にどう必要としているのかというような議論をもっとオープンにして進めていくべきではないかと思っていますので,脅威があるから必要であるという,ある意味でいうと必要にその間の議論がよく見えないところがあると思いますけれども,そういったことももっとオープンに議論して,核抑止からの脱却ということを図る,そういった先制不使用を含めてそういったことが廃絶に向けての一歩になるんじゃないかなと思っています。

(中国新聞)
 それに対して具体的に何か国に対して具体的に要望していくようなことは。

(答)
 そういうことを真剣に議論してほしいと思います。

サッカースタジアムの建設問題について

(幹事社:毎日新聞)
 続きまして,サッカースタジアムの建設問題についてお伺いします。サッカースタジアムの建設問題について,先日サンフレッチェ広島の久保会長を含めた4者会談があり,「第三の候補地」を含めて再検討することで合意されました。この合意に対する知事の受け止めを教えてください。
 また,「第三の候補地」について,知事は7月19日の定例会見で,「最終候補から外れた候補地を再検討することは,サッカースタジアム検討協議会との関係で,一定の整理を行う必要がある」と述べられました。今後,具体的にどのような点を整理した上で,「第三の候補地」を検討していくのでしょうか。検討の方法や全体のスケジュール感も含め,お考えを教えてください。

(答)
 今般,3者と久保会長と議論を行いまして,率直な意見交換ができた。それぞれ2箇所ということ以外の場所も含めて検討しようということでありまして,率直な意見交換ができたのではないかと思っています。その他の候補地がどこになるのかということについては,検討協議会が9箇所から2箇所に絞っていったという経緯がありますので,そういった経緯をあらためて確認をしたりということも含めまして,協議会での検討過程を踏まえながら,〔広島〕市や商工会議所と相談をしながら検討を進めていければと思っています。その上で久保会長との意見交換を行って方向性を出していければというところだと思っています。

(幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社はお願いいたします。

(読売新聞)
 読売の前田です。これまで,県と市と商工会議所は,みなと公園を優位ということを主張してきました。今回の4者会談でそれが優位というより,第三候補を含めた三候補が同列になったということを確認したということも大きいかと思うのですけども,これまで優位だったみなと公園を同列にしたそのことについて,知事はどういうふうにお考えでしょうか。

(答)
 同列にしたという感じで,深山会頭もおっしゃったのかもしれませんけれども,同列にしたということではなくて,これまでの2箇所の比較検討というのを進めてきたわけですけれども,それは一旦置いておいて,その他の候補地の再検討も含めて検討していこうということになったということで,何かこれまでの検討を全部白紙に戻して,同列にしましたという意味ではないということです。

(読売新聞)
 優位という考えは知事自身は,まだお持ちでしょうか。

(答)
 そこは,みなと公園と〔旧市民〕球場跡地というこの純粋に2つのことで言うといろんな観点から優位であるということは変わらないと思っています。ただ,それを一旦置いておいて,久保会長も同じだと思いますけれども球場跡地がベストであることは変わらないがというところと同じで,それはそれで一旦置いておいて,他の候補も含めた検討をしましょうということです。

(読売新聞)
 もう一点,次回の4者会談というものがあると思うのですが,それの時期の見通しと,あともう一つは,最終的に候補地をいつ頃決めないといけないとか,いつ頃決めたいとか,そういう見通しがあればお願いします。

(答)
 次の意見交換というのは,まだ,具体的な時期について現時点でいつということが決まっている状況ではありません。まずは,その他の候補ということも含めた再検討を内部的にやらなければいけませんので,夏休み期間に入ってるということもあったので,それを今後,早急に進めていかなければいけないかなと思っています。その上で,検討するということですけれども,そこについては,もちろん,どういう候補地になるのかということも含めてまだ分かりませんし,それに対して久保会長がどのような考え,また,久保会長側からどういったご提案があるか分からないので,現時点ではなかなか結論のタイミングっていうのを見通すのは難しいかなと思っています。

(幹事社:毎日新聞)
 幹事社質問は以上になります。続いて一般質問に移りたいと思います。その他に質問がある社はお願いいたします。

(中国新聞)
 中国新聞の藤村です。さっきのサッカースタジアムのことでもう一点お聞きしたいのですけど。今,一旦置いといてという言い方をされたのですけれど,この議論が非常に分かりにくいと思うのです。一旦置いておくというのは,また,元に戻すことも。

(答)
 一旦置いておいては,一旦置いておいてなので,一旦置いておいてです。

(中国新聞)
 それは,だからみなと公園が優位という2案の比較はリセットされたということでよろしいですか。

(答)
 そういうことではない。

(中国新聞)
 県民にすごく分かりにくいのではないかと思うのですが。

(答)
 それであれば,久保会長が「球場跡地がベストであるということは引き続き思っていますが」ということは,球場跡地がベストということでそれ以外はありませんという議論になりますよね。そういうことではなくて,それぞれの検討過程における,ここが良いとか,ここが良いんじゃないかというはあるけれども,そこにずっと相互が固執をしていたら前に進まないので,検討したことは一旦置いて再検討しましょうと言っているわけです。

(中国新聞)
 3者で議論していたことは。

(答)
 評価自体が完全に,これについてはこういう評価をしました。これについてはこういう評価をしました。それがゼロクリアになって,ここについてはこういう評価ですよねっていうのが無くなるっていうことでは無いわけです。

(中国新聞)
 3者で議論していたことは,もうストップさせるっていうことで良いですよね。一旦置いておいてっていうのは,一旦,一時停止っていうか止まるっていうか。

(答)
 もう一度あらためて検討するということです。

(中国新聞)
 あらためて検討する。わかりました。

(幹事社:毎日新聞)
 その他に質問がある社はお願いいたします。

鞆地区道路港湾整備事業について

(TSS)
 テレビ新広島若木です。昨日,福山市の羽田市長が退任のごあいさつに来られたと思うのですけれども,鞆の架橋の問題がずっと停滞しているものが,一つ,県としても大きな課題として山積していると思うんですけれども,鞆の架橋問題について,どういう協議を35分間の間でされたのかということと,知事がどういう言葉を伝えられたのかということと,今後,あらためて鞆の問題について,待ったなしと言われながら,かなりの時間が経っているのですけれども,どういうスタンスで臨んでいかれるのかお伺いできますか。

(答)
 鞆についてというか,今回の羽田市長が来られたのは協議のためではなくて,退任のごあいさつということなので,協議をしたということではないと言うことがまず1点です。鞆については,市長の方から,まちづくりビジョンの第一回ワークショップをこういう形でやりましたというようなお話があって,また,今,県として町中の交通対策であるとか,あるいは防災対策ということもやっていますけれども,それが鞆の課題の出発点でもあるということなので,県としっかりと連携・協力をしていきたいのでよろしくお願いしたいというようなお話です。そういったことも含めて,鞆のポテンシャルというようなこともあるので,それは福山市全体のポテンシャルにも繋がっていくことですけれども,そういったものを花開かせていくようなことをやらなければいけませんよねと一つ盛り上がって終わったという感じでありまして,そういう意味ではスタンスとしては,この福山というのは,県の非常に重要な拠点でもありますし,中国地方においても重要な拠点です。その中で産業面であるとか,あるいは観光面であるとか,あるいはいろんなもっと文化面というような面で,大きな潜在力を持っているところなので,その潜在力を引き出して,活性化をして,拠点性が高まると。これは福山市として〔びんご〕連携中枢都市圏として取組を進めていますので,そういったこととも合わせながら,活性化を図っていくというスタンスであります。そういう意味で,鞆もその中の重要なところの一つということなんだろうなと思っています。

(TSS)
 具体的な,山側トンネル案であったり,県として方針を出された架橋を撤回されて以降のいろんなまちづくりの具体性にかけて,防災とかは進めていらっしゃるのですけれども,なかなか理解が得られないまま月日が過ぎていったというところもあると思うのですが,新しい市長との協議にはなっていくとは思うのですが,知事として,あらためて鞆のまちづくりを進めていく上で一番大切にしたいことを伺えますか。

(答)
 今,福山市の方で,まちづくりビジョンの策定というものに取り掛かられているわけです。やはり私はこれが非常に大事なことだと思っています。まちづくりなので,やはり地域の住民の皆さんを中心としながら,福山市がどう進めていくかということが大事なことで,そこに県も必要に応じて関わりながら,実現ないしは,発展に繋がるような案というものを作っていくと,そういったことかなと思います。その上で,県の考えとしては,従来から住民協議会で課題として出てきて,今回のまちづくりビジョンの中でも課題として出てきていると思うのですけれども,町中の交通対策であるとか,防災対策といったようなこと,これは,ほぼ皆さん一致するところでありますから,県の関わるところとして進めていきたい。トンネルも含めて通過交通対策ってことをやらなければ,なかなか町内の狭い道を車が引き続き走るという状況は変わりませんので,そういったことは,このビジョン〔策定〕の過程の中で,トンネル案なんかもご説明できる機会があれば良いかなと思います。

(中国新聞)
 関連で中国新聞樋口です。これまでもトップ会談の時期というのはあるんですけれど,必要性について知事は,重要だとずっとおっしゃってきていたので,今回,羽田市長退任されますけれども,次期市長さんとのトップ会談も一定の時期で必要だと思われているのかどうか。また,どういう時期が適切だと思われているのか確認させてください。

(答)
 各市長,町長とは定期的に意見交換をすることにしていますので,そういう意味も含めて,新市長とも,市政の課題について意見交換をすることになろうかと思います。タイミングは,先方のいろんなご事情もあるでしょうから,そういったものも踏まえながら調整して設定できればと思います。

(中国新聞)
 ありがとうございました。

米国の核兵器の先制不使用政策について

(中国新聞)
 先ほどの核の先制不使用の話で,ちょっと追加でもう1点だけ。安倍首相がですね,ワシントン・ポスト紙の報道で,先制不使用を巡って,反対の意向を伝えられたという報道があったんですけど,この前ご自身が記者団の取材に応じて「そういった〔反対の意向を伝えた〕ことはない。」という否定をされているのですが,その件について,県の方として,政府に何か確認をされたのかどうか,その結果がどうなのかというのがちょっとあれば。

(答)
 我々もそもそも報道ベースで否定をしたということしか聞いていなくて,報道ベースでそういうことはしていないと聞いていますので,それ以上の対応はしていません。

(中国新聞)
 それを受けて,直接確認をされたということはされていないと。

(答)
 そもそも報道で聞いたものを報道で否定されているので,それ以上,対応する必要はないかなと。

(中国新聞)
 わかりました。

JR三江線について

(中国新聞)
 三江線の問題について。この前ですね,JR〔西日本〕の社長さんが島根の知事のところを訪れられて,存続は厳しいという考えをあらためて表明されました。今,9月1日に期成同盟会の会合があるんですけども,そこで正式に意向を表明すると。うち〔中国新聞〕の取材では,非常に「廃線したい」ということを表明されるんじゃないかというふうに取材で今つかんでいるんですけども,そのことについて,知事が時間がないんですけども,あらためて,島根の知事がされたように,JRの社長さんと会われるようなご意向があるのかどうかということが一つと,今後のJRが,正式にまだということは言ってないにしても,あらためて,「厳しい」ということを言っておられるので,そのことについて,どういうふうにお考えか,この2点をお願いします。

(答)
 西日本の社長とは,私は既にお会いをしておりますので,その時に三江線については,もちろん話題になりました。今般,島根県,まだ社長が交代されてごあいさつもされていなかったということで,お会いをされたようですけれども,私は同様の形で,7月にお会いをしていますので,あらためてのことではないと思っています。〔存続は〕厳しいという状況は,報道も含めて漏れ聞いているところでありますけれども,まだどういう内容になるかということは,我々も聞いていないところで,まさに,9月1日の期成同盟会での話をお伺いしていきたいと思っています。

(中国新聞)
 期成同盟会の方のデータとして,存続する場合にですね,自治体がその費用を出して存続していくというシミュレーションもされたんですけれども,8億円余りのお金がかかるであったりとか,そういう試算が出ましたけれども,そのことについて知事はどのように受け止めておられますか。

(答)
 要するに,これは誰が負担をしても赤字なので,JRが負担するにせよ,自治体が負担するにせよ,非常に大きなものです。そういう意味で,非常に厳しいものがあると。例えば県のフェリーであるとかバス事業に対する補助などもありますけれども,そういったものとの比較においても,非常に大きなものになっていきます。県全体の交通のあり方のバランスを考えた時も,非常に大きなものになりますので,そういったことも考慮しながら,考慮する必要があると思いますけれども。いずれにしても,大きなというとこです。

(中国新聞)
 大きなものとは,負担として大きなものということで。

(答)
 はい。

(幹事社:毎日新聞)
 それでは,これを最後の質問としたいと思います。質問がある社はお願いします。

リオオリンピックについて

(読売新聞)
 読売の前田です。このタイミングしかないということで。昨日ブラジルのリオ五輪が閉幕して,県関係者,県出身者の活躍もありましたけれども,これについて知事のご感想と,実際に生中継で見ていらっしゃたら,そのこともお教えください。

(答)
 何を生〔中継〕で見ていたかということですか。

(読売新聞)
 県出身者の活躍を含めたオリンピック。

(答)
 踏み込んだ質問ですね。開催前にいろんな課題なんかも指摘されながら始まって,どうなるかなと,若干の心配もありましたけれども,蓋を開けてみると,もちろん現地ではいろんな大変なこともあったのでしょうけれども,我々日本から観戦しているところでは,日本選手,非常に活躍して,また広島ゆかりの選手,特に〔水泳の〕金藤選手とそれから〔陸上の〕山縣選手。〔金藤選手の〕金メダル,そして〔山縣選手の〕陸上で,スプリントで銀メダルというのは,快挙だと思うんですけれども,非常に嬉しいというか素晴らしいと感動しました。今の両者とも生で見ていました。山縣選手は,生で見れなかったんだ,公務が入って。直後に号外をいただいて,「おおー」と確認をしたのですが,非常に素晴らしい。その後,何度も放送を見ましたけれども,素晴らしいなというところでした。金藤選手は本当に〔19〕72年のミュンヘン大会以来なんですよね,44年ぶりの金メダルで。事前にあれだけ強いと言われて,その通りの展開になるというのは,本当に難しいと思うんですけれども,その通りの展開になって,嬉しかったというか。その間の彼女の苦労を考えると,本当に感慨深いものがありました。これが,東京に繋がるんだなというのを実感できるオリンピックだったかなと思います。東京であるということももちろんですけれども,その中で日本選手が活躍してくれる,広島の選手も,我々の目標としては,前回の東京オリンピックへの出場選手の数以上の出場を果たすということですけれども,広島の選手も活躍するということを楽しみにできるなというのを実感いたしました。

(幹事社:毎日新聞)
 ありがとうございました。これで知事定例会見を終わります。次回は8月30日火曜日午前10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

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資料(広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動のさらなる推進について) (PDFファイル)(983KB)

 

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