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知事記者会見(平成28年4月26日)

印刷用ページを表示する掲載日2016年4月26日

記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます) 

 会見日:平成28年4月26日(火曜日)

発表項目 

質問項目

  • 「グローバル未来塾inひろしま」の受講生募集について(共同)   
  • オバマ米大統領の広島訪問検討について(共同・朝日・中国)
  • 鞆地区道路港湾整備事業について(中国) 〔動画ページ〕
  • サッカースタジアムの整備の検討について(TSS) 〔動画ページ〕
  • 海砂利採取に係る海域環境調査について(中国)

会見録

(幹事社:共同通信)
 幹事社の共同通信です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発表がありますのでお願いします。

「グローバル未来塾inひろしま」の受講生募集について

 私から今日は,1点発表項目がございます。「グローバル未来塾inひろしま」の受講生募集についてであります。県では今年度から新たな事業として「グローバル未来塾inひろしま」を開講いたします。この第1期生を今般募集をしたいと思っております。「グローバル未来塾inひろしま」は,高校生の世代を対象といたしまして,国際平和を希求する高い志を持って,将来,国際的に活躍できる人材を輩出するということを目的にしたプログラムです。今年の8月から来年2月までの約半年になりますけれども,この間に,定期的に合計10日間の国内研修と約1週間のフィリピンでの海外研修を予定しています。内容ですけれども,国内での研修として,核兵器廃絶や復興・平和構築に関する知識の修得であるとか,模擬国連を通じて国際交渉の疑似体験をするといったようなこと。あるいは海外の高校生との意見交換を通じて平和について考える,これは海外研修です。そして,英語力向上を図るスピーチやディスカッション,また最後に成果発表として「国際平和のための提言」を取りまとめて,英語で発表してもらうというようなこと。こういったことが内容となります。高校生の世代を対象に,核兵器廃絶,そして復興・平和構築を中心とした国際平和の知識の修得と,英語能力の向上を併せて行うというプログラムになっていまして,他には見られない広島ならではの全国初のものかなと思っております。講師は,現在国際経験豊かな人を中心に集めて人選を進めておりまして,私自身も「国際平和拠点ひろしま構想」を推進するという立場から講師として参加をする予定にしています。この塾で学んだ皆さんが将来,国際平和人材として,核兵器のない平和な世界の実現に向けて貢献いただけるように,広島県として取り組んでいきたいと考えております。私からは以上です。

(幹事社:共同通信)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。すみません,私から良いですか,共同通信なんですけど。これ対象は全国の高校生も可能なんですか。県内の高校生ですか。

(答)
 これは全国でかまいません。

(共同通信)
 あと,海外研修にフィリピンを選ばれた理由は何かあるんですか。

(答)
 そもそも海外研修の目的というのは,国内研修をやったその成果というか,それをベースにして現場での体験というんですか,これができるということで,それが重なって研修効果が高まるかなと思っているんですが。何故フィリピンかということでいうと,一つは英語圏であるということ,英語が通じるというところがあります。そういう意味で,この研修で学んでもらうこの英語でのプレゼンテーションであるとか,そういったものが活かすことができるということと,それからもう一つはアジア開発銀行があるんです。アジア開銀があって,これは平和構築に向けて経済社会開発を支援する国際機関でありますので,このアジア開発銀行の関係者から,実際の現場での,国際化の現場での最前線を学ぶことができるという意味でフィリピンにしています。フィリピンは県としても,今ご承知のようにミンダナオ〔島〕のキャパシティビルディングのところで,この協力をしているところもありまして,そういったご縁もあると思っていますけれども。

オバマ米大統領の広島訪問検討について

(幹事社:共同通信)
 他に大丈夫ですか。続いて幹事社質問に入ります。オバマ米大統領の広島訪問が現実味を帯び,県民の期待も高まっています。広島訪問が実現すれば,核廃絶を訴える演説を行うのではないかという報道もでています。先日,松井市長も平和記念式典で読み上げる平和宣言に,オバマ米大統領の被爆地での演説を踏まえてまとめたいという考えを示しました。現時点で,広島県知事として,オバマ米大統領の演説に期待するものをお伺いしたいと思います。

(答)
 一つは,これまで世界の政治的な指導者に広島,長崎を訪問いただいて,被爆の実相に触れると,それを通じて核兵器廃絶の決意を固めていただきたいということを希望していたわけでありますけれども,オバマ大統領が来るとなれば,まさにそのプロセスを踏むというか,被爆の実相に触れるということになるわけでありまして,まずそこに大きな期待,やはり内的な変化が現れると思いますので,それを期待しております。それプラス,そこをベースに世界に向けてメッセージを発信していただけるということになれば,さらに非常に大きな世界的なインパクトになっていくと思いますので,そういった点を期待したいと思っています。まだ実際に訪問されるかどうか決まっていないので,そうなればということですけれども,大統領がもし演説をされるとしたら,プラハ演説,ここで一定の表明をされているわけであって,そのインパクトというのは非常に大きかったと思います。機運が一時期非常に高まった,今はそれがしぼんでいるというような状況もあると思いますけれども,今般のG7の外相会合で少し膨らんできたと思いますので,それをさらに,空気をいっぱい入れていただいて,もう一度各国が前向きな行動になるように,また世界的に希望を与えるようなメッセージを発信していただけると良いなと期待をしています。

(幹事社:共同通信)
 この件について,質問がある社はお願いします。

(朝日新聞)
 朝日新聞の大隈と言います,よろしくお願いします。今のに関連してなんですけれども,オバマ大統領が来るかどうかで,日米の間で謝罪の有無というのが,大きな焦点というか注目点になっておりまして。謝罪が必要ない,謝罪を求めないというメッセージを発することというのは,オバマ大統領は来やすくなる環境整備にはなると思うんですけれども,やはり一方で,一発でその都市の14万人,それから後遺障害,いろいろ苦しんでいる方を考えると,謝罪を求めないというのも,なかなか被爆地として,難しいところもあるのかなと思っております。その中で知事は,「謝罪を求めない,期待しない」というご発言もあったかに思いますが,あらためてお立場というのが,知事個人としての見解なのか,または,広島はそういうふうな〔県民の〕大部分は謝罪を求めないという姿勢でいるんじゃないかという,県民を代表としての立場なのか,そのあたりの整理を含めて,オバマ大統領の謝罪についての見解をもう一度教えていただければと思います。よろしくお願いします。

(答)
 被爆者の皆さんも大変にこれまで苦しんで,もちろん苦しむ間もなく亡くなった方々もたくさんいらっしゃるわけですけれども,その後もずっと苦しんできた被爆者の皆さんいろんな思いがあると思います。その中で,いみじくもそういう皆さんの中から出てくるのは,やはり「二度とこういう目に合わせたくないんだ」という気持ちです。それは本来はアメリカを恨む気持ちであるとか,あるいはその後さまざまな差別も受けながらやってきたそういうことに対する恨みもあるんじゃないかと思いますけれども,そういうさまざまなネガティブな感情というか,どうしようもない気持ちを抑えながらも,他の人にそういう目に合わせたくないとおっしゃている方もたくさんいらっしゃると思うのです。ですから最も大事なポイントはどこになっているかと,我々が理解するところは,核兵器を二度と使わせてはならないということであって,それが最も大きな目的ではないかと受け止めています。したがって,オバマ大統領の広島訪問あるいは長崎訪問というものが,この核兵器廃絶に向けて,一歩でも前に進むということになるのであれば,謝罪ということのために来れなくなるよりは,それをぐっと飲み込んでも来てもらって,二度と使わせないという方向に物事を進めていく方が,多くの皆さんが望んでいることではないかと我々は受け止めています。

(幹事社:共同通信)
 そのほか質問ありますか。

(中国新聞)
 中国新聞松本です。今の発言に関連してなんですけれども,被爆者との面会自体,謝罪するかどうかというのは別として。それについての知事の考え方というのを教えていただけますか。

(答)
 被爆者に会ったからといって,謝罪するとかしないとかということではないとは思いますけれども,実際に訪問されてそれで何をされるかというのは,アメリカの判断でありますので,そこは決定してもらうしかないのかなと。我々としてはもちろん〔広島平和記念〕資料館を見て,慰霊碑〔に〕献花をしていただいて,被爆者に会っていただくのがベストセットというか,原爆ドームを見に行っていただくというのがあると,さらに良いのかもしれませんけれども。その中でどういう選択をされるかというのは,最終的にはアメリカの選択なので,プラス,今回はスピーチがあります。ですけれども,それが全てそろうと良いなとは思いますが,最終的にはそういうことでご判断いただくことかなと思います。

(中国新聞)
 今後徐々に広島訪問が現実味を帯びてくる中で,広島県として,何か準備することとか,想定されることというのは何かあるのでしょうか。

(答)
 一つは当然警備なんですけど。これはちょっと,従来以上に大変なのかなと思っていますが。あとは日程とか行程とかそういうことを見ないと,あるいはスピーチをされるのかされないのか,するとすればどこでするのか,そういう日程なり,行動との関係かなと思いますが。

(幹事社:共同通信)
 他に質問はありますか。その他に質問がある社はお願いします。

鞆地区道路港湾整備事業について

(中国新聞)
 中国新聞の樋口と申します。最近聞いてなかったんですが,鞆の関係であらためてお考えを伺えればと思います。この前ですね,福山市の羽田市長が鞆町の新たなまちづくりビジョンを作りたいというお考えを記者会見で示されまして,地元と市,県が協力しながら,取り組める新たなビジョンが必要だと言っておられます。一方で任期がですね,迫っているというのもありまして,今後,残された期間でどういったものを作るのかというのが,個人的には不透明な部分もあるなと思っているんですけども,県もということなんで。今この市長の考えに対して,まず率直にどういうふうに受け止められておられるのかということと,県がどういうふうに協力をしていけるのかというのがあればお願いします。

(答)
 もちろん,福山市がまちづくりビジョンを作られるということであれば,県としては,そこにご協力をしていくということになろうかと思います。どういったスケジュール感で,どういう内容かというのは,我々も今まだ何も聞いているところではありませんので,わかりませんけれども,いずれにしてもそういう作業なり,活動するのであれば,我々も参画するということです。もちろん市から求めがあればということですが。市長は県もとおっしゃっているんで,そうしたいと思います。いずれにしても,まちづくりの主役っていうのは住民の皆さんであって,今般,もし,そういった検討を行うのであれば,いわゆる旧埋立架橋計画であるとか,あるいは今いろんな事業を進めていますけれども,その中でいろんな立場の方々がいらっしゃいますけれども,そういった立場を乗り越えて,住民の皆さんがこのまちづくりに対して同じ目標を持てるような,そして,その中で協働できるような協議がなされると良いなと思いますし,そういう意味で皆さんが共有できるようなビジョンができると良いんだろうなと,今期待してます。

(中国新聞)
 まちづくりビジョンを何のために作るのかということなんですけど。市長の方は観光とかですね,福祉とか,こういったところが主なテーマになるんじゃないかと言っておられるんですけども。知事として,何のために作るのか,どういったテーマを持ってやるべきなのかということについては,どうお考えでしょうか。

(答)
 それは福山市が,まさに構想されるということだと思うんです。まちづくりビジョンですから,当然,今後のまちのあり方っていうのを総合的に考えるっていう,広島県であれば広島県のチャレンジビジョンがありますけど,それは総合的に考えると。その中で,切り口,ないしは重点的に進めなきゃいけないことっていうのが,おそらくいくつか出てきてっていうことになるんだと思います。従来のビジョンというのは,埋立架橋が前提になってましたから,物理的なインフラ部分も含めて,取り込んだ上で,どうその全体像を作っていくかということだろうと理解していますけれども。

(中国新聞)
 確認ですけども,あくまでも,これ主役としては市が主導していくということになるんですね。

(答)
 当然です。市だし,地元の皆さんであって,市のビジョンというか,メインは市なんでしょうけれども,福山市全体のビジョンということでなくて,鞆という地区のビジョンですから,住民の皆さんが一番大きな主役になるはずだと思いますし,その時に先ほど申し上げたように,これまでいろんな計画,埋立架橋であるとか,あるいは今も県がいろんな事業を進めてますし,そういう中でもいろんな意見があります。そういったいろんな立場を乗り越えて,みんなで同じ目標に目指して行くっていう,そんなことができるようなビジョンになると良いんじゃないかなと思いますけど。

(中国新聞)
 ありがとうございます。一方でですね。2012年の6月に埋立架橋計画を撤回を表明されてから,県も同時にいろんな今後進める計画の方針というのを出されてまして,そこに基づいた事業,護岸整備であったりとか全部動いていると思うんです。昨年末の会見の時に一定のですね,目途が護岸と道路の整備について,一定の住民理解が得られたと,目途が立った段階で知事ご自身が地元に入って説明をしていきたいというようなこともおっしゃってたんですけども,そこの部分っていうのは,この市が作るビジョンに関わらず,今もその考えはおありなんでしょうか。またそのスケジュール感とか。

(答)
 それはビジョンとは別のものというか。ビジョンは例えば,ビジョンの中にもどう扱われるかってことは問題になりますけれども,例えばトンネルを県は提案をしていて,それのご理解がなければまちづくりビジョンも,そのトンネルを前提にしたまちづくりにならないです。そういう関係はあります。ただ,それは道路のその計画,これは県道として県が進めるものでありますから,その時に今我々としては,鞆の町中の通過交通を排除しなければいけないと。それが,住民の皆さんの安全性にも繋がるし,それから,移動時間の予測可能性にも繋がることですし,観光客が来た時に円滑に観光もしていただけるということになるので,我々が提案していることです。ですから,それが実現できるように,そういった課題解決をするには,トンネルはいるんじゃないかなと思ってますが,それについて説明する必要ってのは,まちづくりビジョンがどう進んでいくのかによらず,どっかの段階では必要だと思います。まちづくりビジョンの方で,それをどう扱うかということは,今後の検討の中だろうなと。もし,トンネルを作らないとなると,じゃあ,通過交通はどうするのかというようなことも考えていくようなことになるんじゃないかと思いますけど。

(中国新聞)
 知事として,トンネルが必要なんじゃないかというお考えはあると思うのですが,そこの部分の説明に行かれるタイミングっていうのは,一つこの前の取下げという大きな節目があったんですけど,そのタイミングについて,今どういうふうにお考えですか。地元に説明に行かれる。

(答)
 そう遠からずというか,できれば良いなとは思っていますけれども。そこは引き続き,福山市との相談かなあと思いますが。

(中国新聞)
 具体的に言いますと,市長の任期が夏までというふうになってますけども。

(答)
 そこはちょっと,あまり意識してないです。市長の任期のことを意識すると,待つんだとか,待たないとか,本質とは違う判断となってくるので。

(中国新聞)
 未定ということですか。

(答)
 未定です。

(中国新聞)
 でも出来るだけ早くというのは,やっぱりお考えとしてあるということですか。

(答)
 そうです。

(中国新聞)
 ありがとうございました。

(幹事社:共同通信)
 その他に質問がある社はお願いします。

サッカースタジアムの整備の検討について

(TSS)
 テレビ新広島の菱野です。サッカースタジアムの問題に関連してなんですけれども。作業部会側からの実現可能性調査の詳細なものが出されましたが,サンフレッチェ〔広島〕側が示しているものとはちょっと内容が異なっているもので,今後サンフレッチェとの調整等々,必要になるかと思うのですけれども,今事務レベルでのということを作業部会側からは提案されていて,一方でサンフレッチェ側からは,4者での協議が必要だと,まだ食い違っている部分があるんですけれども,現状の知事の認識としては,どういう段階にあるというふうにお考えでしょうか。

(答)
 ごめんなさい,最初の部分がちょっと良くわからなかったんですけれども。

(TSS)
 実現可能調査の詳細を公表されて,試算とか出されているんですけども,サンフレッチェ側が提案されているものとはまだ食い違っている部分があって。

(答)
 食い違ってというか,それは当然です。それは我々の今の試算ですから。それを今すり合わせようということで作業部会をやっているわけではないんで。今後,すり合わせをするなり,案としての評価をするために,久保会長からいただきたいなということを申し上げているところです。

(TSS)
 今,現状として,今事務レベルで,作業部会としては提案されているとういうことで。

(答)
 そうです。

(TSS)
 なかなか進まないことに関してはどうお考えですか。なかなか調整がつかないというか。

(答)
 残念です。5月13日ですか,久保会長〔が〕記者会見をされると聞いてますので。そうすると事務レベルのすり合わせがなくても,情報の発表はあるのかなと受け止めていますけれども。それがあれば,それをベースに我々としては,確認をしたいなと思っています。

(TSS)
 そういう部分も踏まえてなんですけれども,例えば,元々は3月末までに一定の方向性をということが,ちょっと時期を設けない形になっていると思うんですけれども,その中でも議論が長期化している中で,例えばいつまでに方向性を示したいというか,検討というか,目途はあるんでしょうか。

(答)
 現時点では,目途は持てないです。

(共同通信)
 最後の質問にしたいと思います。他に質問ありますか。

海砂利採取に係る海域環境調査について

(中国新聞)
 中国新聞の野崎です。海砂の調査の件で伺いたいんですが,近年海砂の採取区域の調査を進められてて,昨年度の調査結果ではイカナゴの生息数が元に戻ってないと。その前の調査では海底地形が元に戻っていないという,海砂の採取の爪痕が全然回復していないということが明らかになっています。その受け止めと,大量に海砂を取ったわけですから,なかなか対策というのは難しいと思うのですけども,どのように対応していくお考えかというのもあわせてお聞かせください。

(答)
 例えば,海砂をどこかから,他の所から砂を持ってきて埋めるというようなことは,コスト的にも大変なことですし,それ自体が環境にどういう影響を与えるかというのは,分からないことです。それは他の所からくる砂ですから,それで良いのかということも含めて。何か急激な変化を起こすということは,困難なことだと思います。したがって,今できることというのは,環境調査を引き続きしながら状況を見ていくということと,今般の調査では,若干の砂の増加であるとかで,礫の増加もあったんだっけ〔事務方に問いかけ〕。わかる人いないか。微妙な変化ですけれども,そういう変化も生まれていますので,そういったこともフォローをしていきたいなと。やはり,生態系が回復するということろまでは,相当な時間を要することだと思います。海砂の問題もさることながら,今般,瀬戸内〔海環境保全特別措置〕法の改正もありましたけれども,漁業資源の回復に向けて,どういう手を打って行くのか,栽培漁業とかあるいは放流とかそういったようなこともありますし,藻場の回復っていうのが一つ課題です。これも非常に大きなコストがかかることで,漁業者の皆さんが中心的にやっていただけると別の進み方もあるんですけれども,いろんなできる範囲の手を打ちながら,豊かな海の回復を目指して行きたいし,そうせざる得ないかなと思っています。

(中国新聞)
 最後に,観光の面では,瀬戸内という切り口で他県との広域の連携なんかも徐々に進んでいるんですけれども,さっきおっしゃった漁業とか環境という面では,まだそういうところまで至っていないのかなと,観光という面は,最近かなり目立っている印象があるんですが,そこはどういうふうにお考えですか。

(答)
 今の環境という面でも,むしろ観光よりも先に進んでいて,瀬戸内海域の都道府県,それから主要な市も入っているのかな。今,兵庫の井戸知事が,ヘッドになって進めていますけれども,環境改善のための会議というのもずっとやってきたところです。そういう中でいろんな動きもあって,今般の法改正とかにも繋がっていると思っています。観光じゃないので,世の中にアピールするような動きになっていないから,あまり見えていないかもしれませんけれども,着実にそれはやってきていると。あとは,今の藻場であるとか,あるいは水質の問題,今般法改正で,どうやっていくのかというのがありますが,むしろ今は,考え方としては,湾ごととか灘ごととか,そういう単位で考えていかないと改善はしないだろうということでやっていますので,そういうものを集大成するような,あるいは成功体験を共有するようなことは,今後さっき言ったような枠組みの中で,進められていくと思いますけれども。繰り返しになりますけれども,決して,放ってあるわけではないし,連携してないわけではないということはご理解いただければと思います。

(幹事社:共同通信)
 これで知事定例会見を終わります。次回は5月17日火曜日の10時半からを予定しています。

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資料1(「グローバル未来塾inひろしま」の受講生募集について) (PDFファイル)(1.33MB)

 

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