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知事記者会見(平成27年10月7日)

印刷用ページを表示する掲載日2015年10月7日

  記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成27年10月7日(水曜日)

発表項目 

  • 「ひろしま未来チャレンジビジョン改定版」及び「広島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定について 〔動画ページ〕 

質問項目

  • ひろしま未来チャレンジビジョンの改定などについて(RCC) 
  • ひろしま未来チャレンジビジョンの改定などについて(中国) 〔動画ページ〕     
  • ひろしま未来チャレンジビジョンの改定などについて(中国・RCC) 〔動画ページ〕

会見録

(司会)
 
お待たせいたしました。定刻となりましたので,ただ今から知事会見を開催いたします。本日の会見は,「ひろしま未来チャレンジビジョン改定版」及び「広島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定についてでございます。それでは知事よりご説明いたします。

「ひろしま未来チャレンジビジョン改定版」及び「広島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定について

 それでは今日は,昨日〔9月定例県〕議会でご議決をいただいたことを踏まえまして,「ひろしま未来チャレンジビジョン」の改定と「広島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定について発表させていただきたいと思います。「ひろしま未来チャレンジビジョン」を平成22年に策定を最初いたしましたけれども,昨日閉会をしました県議会9月定例議会で議決をいただきまして,改定をこの度行いました。改定後の〔ひろしま未来〕チャレンジビジョンでは,今後見込まれます人口減少と,これに伴う経済の縮小を克服するために,県民の皆さまと一緒に目指す姿として,「仕事でチャレンジ!暮らしをエンジョイ! 活気あふれる広島県」ということを新たに掲げました。仕事と暮らしのバランスと,よくワークライフバランスと言われますけれども,それを考えるときに,暮らしを犠牲にする働き方であるとか,それを今是正しましょうという話になっていますけれども,あるいは逆に,仕事をセーブして家事の時間を確保するというような形で,どちらかを優先して妥協しなければと思われがち,受け止められがちですけれども,どちらもあきらめずに追求することができる「欲張りなライフスタイル」を実現するという,斬新で大きな方向性を打ち出しました。県民の皆さま一人ひとりが,仕事や暮らしに対して抱く希望を「広島県でなら実現できる」と思っていただけるような社会を実現していきたいと考えています。これは,今後の県政運営の大きな方向性でありまして,また,新しいキャッチフレーズとなるものと思っておりますので,今後,県内外でPRをしていきたいと思っています。ぜひメディアの皆さま方にも,この新しい「目指す姿」というのを報道いただければと思いますし,また,我々と一緒に,仕事も暮らしもどちらも充実させる,広島ならではの欲張りなライフスタイルというのを体現していただければと思っています。それから,チャレンジビジョンの改定に合わせまして,資料3ページにありますように「広島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定をいたしました。これは,ご承知のとおりですが,まち・ひと・しごと,地方創生の中で,まち・ひと・しごと創生法に基づいて策定をしたものであります。本県においては,チャレンジビジョンに基づく実施計画と位置付けまして,基本的な目標や個々の施策のKPI〔重要業績評価指標〕,これを設定をしているところであります。私からは以上です。

 (司会)
 
これより質疑に移りたいと思います。ご質問の際は,社名とお名前を名乗られてからお願いします。それではご質問のある方は挙手をお願いします。

 (RCC)
 
RCCの藤原です。今回のですね,このビジョン,この分で,特に知事として力を入れて,だいたいのところ,今の目指す姿というところももちろんだとも思うんですけれども,いくつか政策分野等もあると思うので,特に少し具体的なところで力を入れて訴えたいところを教えていただきたいという点と,今回,この時期,改定という形でこの時期に出されているんですけれども,人口ビジョンも新たに入っていると思うので,ここに人口ビジョンを加えて今回記者会見で訴えたい意味,県民に対するアピール等もあると思うんですが,そこについて教えていただきたい。

(答)
 今のをまとめた形でのお答えになるかもしれませんけれども,今回やはり,人口ビジョンというものが含まれるのも含めて,人口関係の対策,自然減対策,あるいは社会減対策,これが非常に重要なテーマの一つかなと思っていまして,そのための少子化対策,これ今,結婚支援という形で打ち出していますけれども,少子化対策,それから,人の集まりと定着という項目があるんですが,そこが非常に重要になると思っています。それを実現するためには,環境面で,環境面として,女性の活躍,それから,働き方改革,この2つも重要になってくると思っています。それから,もう一つ重要なのは,社会減とかあるいは人口減に対応する,人に〔広島県に〕来てもらって,〔広島県に〕定着をしてもらうためには,やはり経済力というのも非常に重要で,イノベーション立県というのを我々進めていますけれども,イノベーション力の強化であるとか,あるいは成長産業の育成支援,こういったことを通じて,雇用の創出を進めていきたいと思いますし,それから,魅力ある地域環境,これは〔ひろしま未来チャレンジビジョンでは〕「豊かな地域づくり」の方に入ってきますけれども,定着するためには,やはり都市的な魅力であるとか,あるいは自然,中山間地とか過疎地と言われるようなところでの自然の魅力,そういったものを,自然とか文化とか,伝統の魅力,そういったものをしっかり打ち出していきたい,あるいは強化していきたいと思っています。

(RCC)
 
この時期,この人口ビジョンという形で目に見える形で出されていると思うんですけれども,県民の方にも同じ共通認識を持ってもらいたいところもあってのところなのかなと思うんですけれども,その点について知事はどのようにお考えになっていますか。

(答)
 これはもちろん,最初の版で未来チャレンジビジョンを平成22年に策定をしたときから,人口が大きく減少していくという見込みについては,冒頭から打ち出して,そこへの対策を取っていかなければならないというのは打ち出してきたところでありますけれども。なかなか,ご指摘のように〔人口減少問題について〕実感がし難いというところがあって,十分にそのやっていることは,それぞれ政策的に施策的には大事だと認識はいただいていると思うんですけど,その背景にある人口問題というのは,なかなか浸透していたとは言い難いところの中で,昨年,増田元総務大臣が中心になって発表されました,自治体が消滅すると,半分以上の自治体が消滅するんじゃなかというような発表,それを契機として,少し一般〔県民〕にも伝わってきたのかなと。今回はそれを踏まえて,実際に広島県でどうなるのかなというのを,もう少し長期的な姿をお見せしながら,それはより衝撃的でもあるので,〔人口が〕200万を切ってしまいますとか。そこに対する今度は新しい内容として手を打つことによって,ここまで押しとどめることができると,人口減少を。そういう姿をご覧いただくことによって,背景にある危機感と,それから手を打っていかなければいけないと,また打つこともできるということをご理解いただければなと思っています。

(司会)
 
その他ございますか。

(中国新聞)
 
中国新聞松本です。関連してなんですが,議会でもいろいろ指摘があったところなんですけれども,今回のビジョン,チャレンジビジョンと人口ビジョンでは,人口の将来展望というのは出していますが,将来的な人口規模を県としてどうするのかという目標まで踏み込んでいないということに対しての指摘があったと思うんですが,その点については,県として目標数値を設定しないということについて,その理由なんかを教えていただきたい。 

(答)
 目標数値は設定しているんです。例えば婚姻の率とか,そういう形で設定をしているわけなんです。人口そのものを目標にしないというのはどういうことかというと,一定の人口の数を目標にするということは,あらゆる手段を使ってその人口を維持するということです。例えば移民であるとか,あるいは実際に出産を奨励するとか,かなりいろんな施策があり得ます。でも,そういう施策は取り得ないことだと思ってるんです。実際にその人口の,我々がこういう姿になりたいというビジョンとして入っていますけれども,そこに到達するものは結局何かっていうと,県民の皆さんの希望をかなえるということを通じてのみ意味がある目標になるわけです。そうじゃない,ただ人口が多ければ良いというんであれば,県民の皆さんにとって必ずしも受け入れ難いような手段というのもあるわけで,そういうことはあまり意味がないと思うんです。となれば,実際に現実的に動かしていくのは,結婚や出産といったことに関する県民の皆さんの希望をかなえていくと。まさにそれを動かしていくわけですから,そこの部分を目標としてその結果として人口がこういう形になっていくというような目標になっていくのかなと。ですから,〔人口の〕社会減をゼロにしていきますというところ,これも厳密に言えば微妙なところはありますけれども,ここで言っているのはご承知のとおり東京や大阪との関係において,社会減をなくしていくという意味でありますから,外国から移民をたくさん連れてきて人口を維持しますというのとは全く違うということがご理解いただけてると思うんですけれども。そういう意味で,人口そのものを目標にするというよりは,結局はその手段として進めるべき県民の皆さんの希望をかなえていくということを直接の目標としているということです。 

(中国新聞)
 
関連して。その手段としてですね,女性の就業率であったりとかっていうのは,個々の数値目標の中にあると思うんですが,県民希望をかなえるという上で合計特殊出生率というのも一つ条件として挙げてると思うんですけれども,これについての数値目標が無いっていうのは,これはなぜなんでしょうか。

(答)
 合計特殊出生率を裸で目標にしていくと,まさに下手をすれば「産んでください」というようなことになりかねないので,そうではなくて,産みたいけれども例えば不妊っていう問題があったりして,そういう希望がある場合には不妊治療であるとか,それを進めるということが目標になっていくと思いますし。それから日本の場合には社会的に子供が産まれるということが,結婚ということが大きな要素,前提になっていますので,その結婚をかなえるということを目標にしていこうということにしているわけであります。

(中国新聞)
 
すみません,先ほども知事がおっしゃったんですが,変更前のビジョンでも人口減対策については触れられていましたけれども,その策定後も〔人口の〕県外への流出というのは続いてますし,そういった状況について知事はどう受け止められていて,その新たなビジョンのもとでですね,どう取り組んでいくのかということについて。 

(答)
 こういったことはやはり非常に息の長い取組が必要でありまして,もちろんいろんな社会情勢にも影響を受けることです。大きな傾向としては,我々は社会減もある意味良い方向に向かっている部分もあると思うんですけれども,ただ十分ではないというところだと思うんです。ですから,その流れっていうのはさらに推し進めなければいけないのと,それからもう一つは今環境が全く違うのは,5年前にこれ〔ひろしま未来チャレンジビジョン〕を打ち出したときには,国の方では東京一極集中の是正ということはほとんどうたわれていなかったわけですけれども,我々この数年東京一極集中是正ということをやらないと,地方のいろんな努力がなかなか実を結ばないと。社会構造的な問題があるので,その社会構造がどこかの1県とか,バラバラなそれぞれの地方の努力で実現できるような簡単な構造変化ではないということだと思うんです。今回はそれを国としても東京一極集中の是正を図っていこうというのを強く明確に打ち出して来られてますので,これはこの2・3年我々がずっとそれだけだと難しいよということで,国としても進めてほしいと言ってきた結果でもあると思うんですけれども,国が今回地方創生の流れを打ち出していただけたので,国の構造変化に対する取組と,地方のそれぞれのまた特色ある取組ということが組み合わさって,良い方向に向かっていければ良いなと思っています。

(司会)
 
その他ございますか。

(中国新聞)
 
すみません,防災・減災〔対策〕の関係で,去年の広島土砂災害で防災・減災対策に対する県民の意識も高まっていると思うんですけれども,このビジョンの中でどう位置付けていらっしゃって,どのように取り組んでいくのかということについて。

(答)
 防災・減災については,ご指摘のように昨年の土砂災害,それから東日本大震災等を踏まえて重要な項目として挙げております。一つ大きな特徴は,もちろんインフラ整備の中でこういった安全・安心の項目というのは,我々も優先順位を高く位置付けて取り組んできたところですけれども。去年の大きな教訓としては,ハードウェアの整備というのは,一遍にできるものではありませんし,またハードウェアが想定をしている状況を超える災害ということも起き得ると。そういう中で最終的には災害に直面したときに,一人ひとりが命を守る行動をとるということが,いわゆる人的な被害の減少には大きく影響するということでありまして,それをベースに今,「〔広島県〕『みんなで減災』県民総ぐるみ運動」を始めておりますけれども,そういった分野をしっかりと進めていこうというところが今回大きな特徴になっているかと思います。 

(司会)
 
その他ございますか。

(RCC)
 
RCCなんですけれども,今回のこの人口ビジョンを拝見して,県民の希望が実現した場合のグラフも書かれていると思うんですけれども,これは一刻でも,ちょっとでも対策が遅れると少しずつ,効果としても下がっていくというのは出されているのかなとは思うんですが,そういったスピード感というか,そういったところについて危機感等も現れている結果なのかとも思うのですが,知事のその点については,お考えとしてはどうでしょうか。 

(答)
 そのとおりでありまして。これは早く変化が生まれれば生まれるほど,のちのち,〔人口〕減少の幅を狭めることができるということだと思います。単純に考えて,子供が増えればそれだけ〔将来の〕お母さんも増えるわけなので,出産のベースが拡大をしていくということになるので,そういう結果を生んでいくわけですけれども。これは本当に喫緊というか,本当に今取り組まないといけない課題で,これについては我々も反省もあって,前回のビジョンを作ったときには,人口減というのは非常に大きな問題なので,対策をしなければいけないと。そのために,例えば,子育てしやすい環境を整えると,非常に間接的なところで,なんとか出生率を上げていこうということで進めてきたわけですけれども,実際に〔合計特殊出生率は〕上がっているわけです。広島県は他県と比べても上がり幅が大きいという結果は生んでいるんですが,それでもまだ県民希望にはもちろん到達していませんし,今後の人口の動きというのを見ると,急激につるべ落としになっていくということで,今回は一歩踏み込んで,結婚というところまで含めるようにしたわけですが,さらにもう一歩踏み込んだ,直接的な出生率とか人口の大きさそのものということにはしませんでしたけれども。本当に強力に進めていかなければいけないと思います。そういう意味で,ぜひ,今,防災の関係でもメディアの皆さまにご協力をいただいて,意識啓発につながっている側面が大きいと思うんですけれども,こういった人口の問題。一人ひとりは直接,なかなか関わらないことなんですけど,社会としては非常に大きな課題でありますし,自分の世代というよりは,次の次の次の世代とかに大きく影響を受けていくことですので,だけど今,手を打たなければいけないということなので,ぜひ,そういう理解が進むように,ご協力をいただけると有難いなと思っているところです。

(司会)
 
その他ございますか。それでは最後の質問にしたいと思います,おられますか。

(RCC)
 
度々すみません。この中〔チャレンジビジョン〕でも,広島の魅力がすごく重要かなと思うのですが,その中でも魅力〔の一つ〕で,カープが今日,クライマックスなんですけれども,ぜひ,知事からエールを一言いただきたいなと思いましてお願いします。

(答)
 本当にカープ,それからサンフレッチェ,よく広〔島交〕響〔楽団〕も含めて「3〔大〕プロ」と呼ばれますけれども,それだけではなくて,バレーとかホッケーとか含めてそうなんですけれども。広島というこの都市機能があって成立している大きな魅力だと思うんです。その代表の一つがカープだと思うんですけれども。本当に今年は,大きな期待の中でここまできて,今日もう最後の一戦で,最後までハラハラさせてくれるという,これも狙ってやっていたら凄いなと思うんですけれども,ぜひ,今日は何が何でも勝って,次のステップへ進めるように頑張っていただきたいと。あらゆる力を振り絞って,勝っていただきたいと思います。

(司会)
 
それでは以上を持ちまして知事会見を終了いたします。ありがとうございました。

(答)
 ありがとうございました。

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資料1(ひろしま未来チャレンジビジョンの改定などについて) (PDFファイル)(1.12MB)

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