記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成27年2月10日(火曜日)
(幹事社:中国新聞)
幹事社の中国新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は2時頃を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事から発表がありますので,お願いします。
すみません,私から1点,発表項目があります。
「瀬戸内 海の道構想」の実現に向けて,「クルーズ」や「サイクリング」など7つの戦略テーマを掲げて,今,取り組んでいるところですけれども,今回は「瀬戸内の食のブランド化」に向けた取組について,発表をさせていただきたいと思います。この度,瀬戸内7県〔兵庫県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県〕や首都圏のレストランなどで,「瀬戸内フェア」が開催されるということになりました。瀬戸内7県のレストランが時期を合わせて,こういったフェアを開催するのは,今回が初めてであります。
これは,「瀬戸内の食」を味わえる場の創出や拡大に向けて,地元の機運醸成などを図るために,昨年11月に瀬戸内の素晴らしいロケーションが望める,岡山県真鍋島において開催した「瀬戸内シェフズサミット」に参加したシェフのお店において,開催されます。「瀬戸内フェア」では,まさに“瀬戸内”を代表するシェフの方々が,最高の食材を使用したスペシャルメニューを提供していただくこととなっており,皆さんもぜひ,ご賞味いただきたいと思います。開催期間は,「瀬戸内シェフズウィーク」と銘打って,2月20日から3月22日までの約1か月間,開催時期は各店舗によって異なりますが,首都圏や瀬戸内の10店舗において,2週間程度開催されます。
今後,こうした取組などを通じて,瀬戸内の食に賛同するシェフの拡大やネットワーク化を図っていき,2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックも視野に入れ,魅力ある「瀬戸内の食」を提供するレストランを増やしていきます。
また,こうした取組とともに,フェイスブック「瀬戸内Finder」や,NHKの「みんなのきょうの料理」ホームページなどにおきまして,「瀬戸内の食」を広く情報発信するとともに,3月には,グルメツアーの開催などを通じて,瀬戸内が国内外の多くの人々から,幾度となく訪れてみたい場所として選ばれるよう,「瀬戸内の食」のブランド化に取り組んで参ります。私からの発表は以上です。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社は挙手をして,社名を名乗ってからお願いします。
(読売新聞)
読売新聞の内田です。これ〔配布資料〕,ざっと見る限りなんですが,各店舗によって,使用する食材ないしメニューというのは,全然違うということでよろしいんでしょうか。
(答)
別々ですね,はい。それぞれのレストランにおいて,それぞれの食材を選んでいただき,また,料理を提供していただくと。また当然,お店によって,和食だったりフレンチだったりというようなこともありますんで,それぞれのスタイルに沿ってということになりますね。
(読売新聞)
基本,各県の特産物という考え方で…。
(答)
そういう考えでも,必ずしもないです。ただ,例えば岡山で提供していただく場合には,やっぱり岡山なんで,岡山の食材を使うということになると思いますけれども,東京の場合には,必ずしもそういうことではないということですね。
(読売新聞)
広島だと,ここ〔配布資料〕にメニュー,載っていますけど。
(答)
はい,これは〔賀茂鶴〕佛蘭西屋の。
(読売新聞)
仏蘭西屋さんで,「瀬戸内海産 海の幸テリーヌ」というのも,必ずしも別に広島産では?
(答)
それは,ちょっといろんなテクニカルな理由もたぶんあると思うんですね。食材によっては,ずっと期間中必ずしも確保できない,最近,いろんな表示の問題とか,そういうこともあるもんですから。
(読売新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:中国新聞)
その他はありますでしょうか。
ちょっとよろしいですか,中国新聞です。店舗名を見ると,広島〔県〕は,東広島市ということで,広島市内というか,中心部がないのはさみしいなと思うところなんですけれども,今後,ネットワークを拡げるという話もありましたが,このフェアというのは,来年度以降というか,長年やっていって,もうちょっと全県的に拡げていこうという,その辺りの構想というか。
(答)
そうですね。これはいろんなそれぞれのお店の都合なんかもあるので,参画できるところに今回はお願いをしているわけですけれども,それはまた時を変え,場所を変え,いろんなところでやっていただけるといいなと思ってます。
(幹事社:中国新聞)
一回限りのフェアなんですかね。
(答)
いや,決してそういうことではありませんけれども,これは今後また,いろいろ盛り上げていく中で考えていきたいと思ってます。
(幹事社:中国新聞)
続いて,幹事社質問に入ります。
(幹事社:中国新聞)
広島市東部地区の連続立体交差事業についてお伺いします。この事業については,先週発表された平成27年度予算案に調査費なども予算計上されたところではありますが,当面,県として,この事業をどう進めていくつもりなのか,事業方針の決定の予定時期はどう考えているのか。また,現在,コスト削減策を検討中ということですが,県として対応可能な事業規模,その辺りの基準をどう考えているのかということについて,お伺いします。
(答)
まずは基本に立ち返った話ですけれども,県が今,見直しを進めているのは,やはり現計画をそのまま実施するといろんな課題があるかなと。これは事業が長期化しそうだとか,そういうことも含めてありますので,見直しに取り組んでいるわけですけれども。県としては,コストの大幅な縮減を図って,大事なことはこの事業に求められている効果というものをできるだけ早期に発現をしていくということであると思っています。
現時点では,昨年12月に海田町と合意をいたしました高架の高さを抑えていくというような方法で,できるだけ早期に方向性が決められるように,技術的な検討を委託をして,それを進めているというところでありますので,今後,JR西日本であるとか,あるいは広島市も関係しますので,広島市も含めて,関係する皆さまと十分に協議を行って,進めていきたいと考えてます。
そういう意味で,現段階で事業方針の決定について,技術的な検討の結果というのもまだ見えてませんので,明確な時期というのは,なかなか今申し上げることは難しいのかなと思っていますが,根本にちょっと立ち返っていただくと,できるだけ早期にこの事業の効果を発現していくということをやっているわけなので,できるだけ早い見直しの方向性を決めていきたいと考えているわけであります。事業規模は,もちろん見直しの方向性を決める上で,非常に重要な判断要素の一つですけれども,これはやっぱり,いろんな総合的に検討する必要があるんで,これは,例えば区画整理事業とかそういうことも絡んでますし,総合的に考えていくことなので,そういったさまざまな観点を踏まえながら,関係者とも十分に調整をしながら,総合的に,最終的に判断していくということになろうかと思ってます。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問のある社はお願いします。
じゃあ,すみません,中国新聞です。できるだけ早い見直しの方針を固めたいという話がありましたけれども,それは平成27年度中には方向性を出したいということなんでしょうか。
(答)
JR〔西日本〕の検討結果が出てきたら,できるだけ早いタイミングでとは考えてます。
(幹事社:中国新聞)
これはだから〔平成〕27年度中かと言われると。
(答)
だから,具体的な時期は申し上げませんけれども,できるだけ早くと考えてます。
(幹事社:中国新聞)
ちょっと整理をしたいといいますか。元々6.3キロ〔メートル〕でしたっけ?元々の長さが6.3〔キロメートル〕くらいの当初計画というものがあって,それを2キロ〔メートル〕くらいに縮める縮小案というものがありました。で,今回また,それを見直すということなんですけれども,当初計画というものはもうないと,県としてはもうそこに戻ることはないというお考えなのか。
(答)
ないというか,今,海田町とも,そういう縮減の方向性について検討していきましょうということになってますので,そういう方向で進めていきたいなとは思ってます。
(幹事社:中国新聞)
そういう意味では,一昨年の8月に出した縮小案というのも,一応,県としてはもう白紙化しているということなんでしょうか。
(答)
白紙化というか,これは最終的に,技術的にも,関係者の皆さまの考えも踏まえて,「最終的にこうですよね」と決定するまでは全てがオープンです,そういう意味では。決定してないわけですから。
(幹事社:中国新聞)
一昨年の8月に縮減案を出したときに,当初計画を進めてしまうと他の事業にも影響が,特に道路事業とか,しわ寄せが出るんじゃないかという説明もあったかと思うんですけれども,今回の見直し,策定中だと思いますが,その中でも他の事業への影響はなるべく出ないようなことは考えているんでしょうか。
(答)
そういうことではなくて,要するに財政的な課題が出るということなんですよね。ですから,今回,他の事業に圧迫が出ないようにということではなくて,そもそも,今の財政状況の中で,公共事業も含めて,一定の抑制を図っている中で,その限られた財源をどう使っていくかという課題なので,そこは変わらないということですね。
(幹事社:中国新聞)
コスト縮減策を検討中ということなんですけれども,6.3キロ〔メートル〕の区間というのは,高架は高さを低くするというのはあるかもしれませんけれども,その区間自体は残るんでしょうか。
(答)
具体的に,どこからどこまでというのはこれは詳細に検討していって最終的に決まるということになると思うので,元々のオリジナルの案とどう変わっていくかというのは,その検討によると思いますし,広島市域の問題もあると思います。
(幹事社:中国新聞)
〔他に〕質問があれば。
(幹事社:中国新聞)
中国新聞の中島と申します。連〔続〕立〔体〕交〔差事業〕の続きなんですけれども,広島市域の連続立体交差の続きの質問なんですけど。安芸区部分については,広島市と,今どういう,県との協議をされているのかという状況について教えてほしいのと,あとJR〔西日本〕とも,進捗状況というのを教えてください。
(答)
広島市域の部分は広島市の方でお答えになられていると思うので,広島市のご回答をご確認いただければなと思いますけれども,あとJRの方は,まだ?〔事務方に対して問いかけ〕
(答(事務方))
委託を出したばかりなので,今から調整をしていきます。
(答)
まだ何とも言えないところですよね。
(幹事社:中国新聞)
〔広島〕市との協議というのは,されてらっしゃるんですよね,もちろん県と。
(答)
もちろん,我々はこう考えていますよという〔ことは広島市に伝えていて〕。で,市は市の方で検討をいただくということなんで,そういう状況ですね。
(幹事社:中国新聞)
広島市及び広島県,あと海田町,3者での協議というのはこれまでされたことはあるんでしょうか。
(答)
3者一緒に協議に入ってというのはないかな。
(答(事務方))
推進会議というものを設けておりまして,府中町さんも入った4者が情報共有をしてます。
(答)
ただ,この連続立体〔交差事業〕について,具体的に「どうしよう,こうしよう」という議論ではないと。
(答(事務方))
今の検討状況をそういった広島市さん,府中町さんを含めて,情報は共有しているということです。
(答)
〔情報〕共有しているということで,技術的に「こうしよう,ああしよう」とか,「ここはこうしよう」とか「ああしよう」という検討の相談をしているということではないというか。
(幹事社:中国新聞)
これからその4者の中で,話し合っていくということでしょうか?
(答)
ですから,それは当然に,今後の事業とか検討の進捗によって,そういうことになってくるとは思いますけれども。今,繰り返しになりますけれども,そもそもできるのかという技術的検討を進めているので,そこがまず第一かなと思います。
(幹事社:中国新聞)
他に〔質問〕ありますか,関連質問。じゃあ,別の質問ですね。
(TSS)
すみません,TSS若木です。〔全国〕農〔業〕協〔同組合中央会〕改革について,政府・与党,昨日,決定をしましたけれども,県内の農家にも大きな影響が出てくる問題だと思うんですけれども,改めて,知事の,この農協改革についての評価する点であったり,課題と思われる点,不安な点などあれば,教えてください。
(答)
今回の改革というものの目的として,地域の農協が経営の自主性を発揮していくというか,自由な経営展開をしていくというような,そういうところに主眼があると理解していまして,そういった点は評価できると思いますし,そもそもの農協の目的である,農業を強くするとか,農家を強くするという,農家を助けるというところ,特に営農指導であるとか,販売を強化していくとか,そういう方向に向いているということなので,そこは評価できるということだと思います。
ただ,それが今後,具体的に,まさに単位農協の活動の強化というか,地域の農業が,広島であれば,広島県の農業の強化に,農業の発展に具体的に資するということは次のステップのことなので,そこがまだ出てないので,それはだから,地域でやりましょうということなんですけど,これからが本番なんじゃないかなと思ってます。
(NHK)
NHK中村です。今の農協改革の関連なんですけれども,広島県としても,農地の大規模化とか集約化とか,そういう方針は既に打ち出しているかと思うんですが,そうした県の農業政策の取組と関連して,今回の農協の改革案とはどんな影響がありそうかとか…。
(答)
今回の国の農協改革ですよね。ですから,いわゆる全中〔全国農業協同組合中央会〕の監査権限だとかというのが,具体的に広島県の農協の行動に,どういう影響を与えていたのかというのは,ちょっとなかなか難しい問題で,プラスの面もあればマイナス面もあったのかなと,全国で言えば,いろいろなことがあったんだと思いますよ。広島県で見た場合にどうなのかなというのは一概に言えない,何とも言えないところはありますけれども,ただ,県としては今,例えばキャベツの産地化であるとか,あるいはレモンの産地化であるとか,そういったことを進めてますけれども,これは一連の動きというのは販売先を確保して,そして供給体制を作っていくというような,それを経年にわたってやっていく。あるいは今,県として,経営発展型とか目指している,法人であれば8千万〔円〕以上の売上を上げていくようなところを目指していこうと,そのためにじゃあ,こういう作物を植えて,こういう事業計画を作ってやってもらいますというようなことですけれども,この中の大半は,実は農協が担っていただいてもいいことなんじゃないかなと思ってます。
したがって今,県がかなり主体的に,あるいは主導しながら進めてますけれども,これが農協がそういう役割を果たしてくれると,より強い農業,あるいは,みんなでそういうところに取り組んでいくということになると,より強い農業の実現に資するんじゃないかなと思ってますので,それができるような,広島県内における農協改革というのを進めていただきたいなと考えてます。
(幹事社:中国新聞)
この件で他に関連〔質問〕はありますでしょうか。その他に質問がある社はお願いします。
(RCC)
すみません,RCCの友定です。最近,広島市と国〔土〕交〔通〕省の事業かもしれませんが,広島市に対して,かき船の移転話で,いろいろ抗議というか,疑問を呈するような声もあるんですけれども,基本的に県の事業ではないかもしれませんが,知事ご自身の今回の件に関する認識をお伺いしたいんですが。
(答)
そもそも論で言うと,治水上の問題があるということで,これ長年課題になっていたことかなと思いますが,いくつか考える要素というのはあって,一つは,当然に今のような治水の問題であるとかそういう河川管理の話ですよね。それからもう一つは,かき船という,昔は関西まで進出して,場合によってはというか,いくつかは関西で老舗の料亭として定着していったような,広島の文化であるわけですけど,それをいかに保全をしていくかというか,そういう観点ですね。それからもう一つは,世界遺産のバッファーゾーン〔緩衝地帯〕内にあるとか,世界遺産かどうかということは別にして,やはり広島の平和に関する中心的な,物理的な場所であるということですよね。そういった観点から,総合的に検討をされていく必要があるということかなと思ってます。
(RCC)
検討するんだと思うんですけど,こと,あそこに移動するということに関しては異論とかあるんですけれども,その是非についてはどう思われますか。
(答)
移動の是非ですか。そこは今,いろんな意見が出てきているように,違和感を感じられる方というのはそれなりにいらっしゃるんだと思います。そこをどう考えるかということだと思いますけど。
(幹事社:中国新聞)
その他に質問がある社はお願いします。
次を最後の質問にしたいと思うんですが,特段ありませんか。これで知事定例会見を終わります。次回〔日程〕は未定です。よろしくお願いします。
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