このページの本文へ
ページの先頭です。

知事記者会見(平成25年3月26日)

印刷用ページを表示する掲載日2013年3月26日

  記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成25年3月26日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/3 2/3 3/3

(発表項目)

 広島県・広島市連携に係る知事・市長会談の開催について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

(質問項目)

 TPP参加に伴う広島県への影響について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

 一票の格差訴訟事件判決について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」,「2/3」,「3/3」をご覧ください。

 尾道松江線開通について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3」をご覧ください。

【会見録】

(幹事社:日本経済新聞)
 幹事社の日本経済新聞です。これから知事定例会見をはじめます。
 終了時刻は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますので,お願いします。

○ 広島県・広島市連携に係る知事・市長会談の開催について

(知事)
 私からは1点発表項目があります。広島県・広島市の連携に係る〔松井〕市長との会談についてであります。〔今月〕28日木曜日に,県庁で松井市長との会談を行います。
 この度の会談におきましては,今,県と市で進めております7つの行政サービスの分野における県市連携につきまして,来年度から新たに実施をしていきます具体的な取組の内容,それから中長期的に見直しを進めていくものにつきまして,その方向性であるとか期限などを意見交換しまして,平成24年度の見直し成果として取りまとめたいというふうに考えております。
 今後,今回の取りまとめ内容を踏まえまして,来年度から速やかに実施することとしたものについては,実に実施をしていくということと,中長期に見直しを進めていくものにつきましては,その方向性と期限を踏まえて,できるだけ早期に具体的な取組につなげていきたいと考えております。
 来年度以降も,引き続き松井市長と意見交換しながら,この他にも見直しが必要なものがある場合には,それをまた明らかにしていくといったことで,県民・市民の生活利便性の向上に向けて,継続的に取組を進めていきたいと考えております。
 私からは以上です。

(幹事社:日本経済新聞)
 この件について質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。無ければ,続いて幹事社質問に入ります。

○ TPP参加に伴う広島県への影響について

(幹事社:日本経済新聞)
 若干遅きに失した感はあるんですけれども,TPPの参加交渉開始を表明されていますけれども,県への影響についてもし試算などされているようであれば教えてください。

(答)
 国が試算を公表されましたけれども,今試算の根拠といいますか方法というか詳細情報を収集しているところであります。〔今月〕29日に全国の都道府県の担当者を国の方で集めて説明会があるということにもなっていますので,今後詳細な情報を入手した上で,その試算方法自体も吟味して,本県の現状に照らして,現実的な影響額の試算となるかどうかを含めて検討したいと思っております。
 今,そのままで当てはめると若干どうかなというところもあるので,少し詳しい情報が必要だと思っているところです。

(幹事社:日本経済新聞)
 よろしいですか。次に一般質問に入りますが,いかがでしょうか。よろしいですか。

○ 一票の格差訴訟事件判決について

(幹事社:日本経済新聞)
 日経新聞ですけれども,昨日,高裁でこの間の選挙について無効判決が出たんですけれども,大きい話からいろいろあると思うんですが,選管を持たれていることもあって,県としてどう考えていらっしゃいますか。引き続いて,知事としてどうお考えか。

 (答)
 あれ〔担当〕は選管なんでね。選挙管理委員長が所管をされているので。私も選挙で選ばれる身として何とも言えないというところですけれども。そういう意味で,知事としての立場としてはなかなか言いにくいかなというふうに思っています。
 個人的に言えば,この格差の話というのは,随分長く是正されないまま来ているものでありますので,やはり早期に解消される必要があるのではないかなというふうに思っていますが,いろんな課題もありますから,国会でしっかりと議論をしていくということを期待しているというか,一国民としてそうなってほしいなというふうに思っています。

(幹事社:日本経済新聞) 
 他に質問がある社はお願いします。

(朝日新聞) 
 朝日新聞,南と申します。 
 今の質問に関連してなんですけれども,昨日の違憲の無効判決,どのような形で,いつ頃知事はお知りになりましたか。

(答)
 報道ですね。 

(朝日新聞) 
 無効判決も初めてなんですけれども,どのように率直に受け止められたかということなんですが。

(答)
 今お答えしたとおりなんですけれども。

(朝日新聞) 
 すみません。もうちょっと感想的なところで。驚いたとか。

(答)
 それは驚きましたが,それについては,先ほど申し上げたように,一個人としては早期に是正されていくということを期待しているということですね。

(中国新聞) 
 中国新聞の野崎です。今の質問に関連してなんですけれども。実際に被告となるのは選管の方ですけれども,国会の不作為が地方自治体レベルで引き受けざるを得ないというか,被告をですね,選管ということを引き受けざるを得ないということについては,何か違和感みたいなものをお持ちじゃないかなと。

(答)
 訴訟指揮は,これは最終的には国の方になるんでしたっけ?

(事務局)
 国の方と連携をとって。

(答)
 ですよね。地方自治と一体といっても,選管はちょっと特別な組織なんで,組織体としてはね。県庁として云々ということではないですから,何かそれに特別な不都合とか何とかということではありませんけれども,仕組みとしてはしょうがないとは思いますけれども。

(中国新聞)
 何ていうか,荷が重過ぎるような気がしたりしてるんですか,自治体がですね・・・。

(答)
 だから,やや形式的なところはあってですね,最終的にはこういったことは本当の意味では最高裁に行って,ということになるんでしょうけれども。荷が重いというか別の仕組みがあっても良いのかなという気はしますけれどもね。

(中国新聞)
 仕組みというのは例えば国が一括して対応するとかってそういう?

(答)
 そうですね。各地でバラバラに行なわれるというのはいかがなものかっていう。

(中国新聞)
 これは選管の判断ですから,知事が上告することについてとやかく言うのは・・・。

(答)
 それは言っちゃいけないです。

(中国新聞) 
 ご自身の考えは特には。

(答)
 いや,そこについて言うとまずいですよね。そこはやっぱり選管としての判断をしていただかないと。

(中国新聞) 
 地元の広島1区,2区が無効判決の,戦後初めての場所になったわけですけれども,そういう全国的に「1票の格差」があることについて,先ほど早期に是正されるべきだというふうにおっしゃいましたけれども,広島と高知3区だけで言えば,2倍には届いていないということについては何か思うところはあったりしますか。

(答)
 いや,個別のことについて云々ということはありません。

(NHK) 
 すみませんNHKです。関連で恐縮なんですけれども,昨日の判決で11月まで是正されなければという時限付きな判決となりましたけれども,本当に是正されなければ,仮に再選挙となる可能性もまだ今の時点では残されていると。ただ再選挙となると,やっぱり県として,県選管としての負担も大きいでしょうし,有権者の方の負担も大きいんではないかなと思うのですが,仮に再選挙があるという事態が残されているということについては,知事としてはどう受け止めていらっしゃるのかなとか,もしそうなったら県にどういう影響が出るんだろうかとお考えになるのかなという点に対してはどうでしょうか。

(答)
 それは司法の判断ですから,上告をされるのかどうかは分かりませんが,最終的に判決が確定をして無効になるのであれば,選挙になって,これは当然のことではないかなというか,そういう仕組みですから。その選挙があるということはもちろん国民にとっても皆さんにとっても負担だとは思いますけれども,それが,国会もそれなりの対応をされると思いますし,国会ないしは司法の,ある意味で言うと統治の根幹のところですよね。それの判断としてそういうふうに進んでいくということであれは,それは甘受できないような負担であるということではないのではないのかなと思います。これは個人的な意見としてですよ。

(中国新聞) 
 中国新聞の村田です。この問題ばかりで申し訳ないんですけれども。国会の方で,この間の衆〔議〕院〔議員〕選〔挙〕の解散前には一応「0増5減」という格差是正法案を通して,それが適用されないままの選挙だったと。今正にその区割りの確定作業が進んでいる一方で,それにプラスアルファして選挙制度改革の議論が進んでいると思います。
一つは「0増5減」を通した後で区割りを確定せずに,要するに違憲状態だと指摘される懸念が残っている中で,解散したという当時の政治状況というか,その判断について個人的になるんだと思うんですけれども,どういうふうに受け止められているかなというのと,もう一つは今の選挙制度改革の議論で,色々各党意見が出ていると思いますけれども,改革を考えていく中で何が一番重要な視点になるというか。 定数の削減の方が大事なのか,それともその小選挙区制度そのものの見直しも必要なものなのか,その辺りどういうふうにご覧になっているかなと。

(答)
 解散についてはですね,じゃあ解散しないでそのまま,何と言いますか,その前の状況が続いていったら,それはじゃあ合憲状態だったかというとそういうわけでもないんでしょうから,そのものについてね,何て言うか,変化を及ぼしたものではないと思うんですが,今後の選挙制度改革については,これは何と言いますか,非常に統治の仕組みの根幹に関わることなので,もちろん政党内ないしは政党間の議論ということも重要ですけれども,それがしっかりと国民に理解されるような形で行なわれる必要があると思いますし,今どういうプロセスを考えておられるのか,私も若干不承知なところがありますが,そういう理解なり意見なりが吸収できるような形で進めていかれるということを私としては個人的に望みます。

(中国新聞) 
 今,冒頭あった,「そのままの状況が続いていたら合憲状態だったか」というのは,ごめんなさい,どういう趣旨で。

(答)
 いやいや,つまり解散せずに前の状況だったら,格差がなくて合憲だったんですということでもないわけでしょうから。

(中国新聞) 
 違憲と指摘されている状況,2倍を超えてるのが明らかな中で・・・。

(答)
 いや,つまり解散なりその新しい,解散というのは事実上政権競争をするわけですから,それがですね,何と言うか,定数のあり方に縛られて,じゃないと解散できないということではないんだと思うんですね。ただ,それはなるべく早く是正するべきだということであって,それと解散そのものというのは分けて考えてもいいんじゃないかなということですよね。つまり解散をする前だったら良かったんだけど,解散をした後でその違憲状態になるということであれば,それは解散すべきだったのか?という議論になると思いますけれども,〔解散〕前も〔解散〕後もそういう意味じゃあんまり変わらないんで,それ自体が違憲状態であるということに影響を及ぼしているというわけじゃないんだと思うんですよね。いずれにしても早期に是正をするということが必要なんじゃないでしょうかということです。

(中国新聞)
 それと選挙制度改革では小選挙区をベースにするものと,一部野党は比例代表の枠の拡大であるとか完全比例だとかですね,色々意見が分かれていると思いますけれども,知事ご自身何か望ましい・・・当然その「1票の格差」を無くそうと思えば,比例に入れればまず無くなるわけですけれども,どういうふうに。

(答)
 そこのところがですね,何と言うか,僕のどういうコメントが求められているかちょっとよく分からないんですけれども,それがさっきの「統治の根幹に関わる」というのがそういうことなんで,その小選挙区で死票が多くなるというのは,あるいは中小政党が難しくなるというのは当然のことで,それをやるために小選挙区制度にしたんでしょ,ということなんですよね。そうじゃないのはもちろん究極は比例代表だし,中選挙区というようなことなんですが,それは逆に言うと,多様な意見を反映するとかということではやりやすいですけれども,もう少し逆に言うと,政権交代をさせながら,要するにそういう競争状態の中で切磋琢磨をしてですね,分かり易い選択を提示していくっていう,でその質を上げていくっていう元々のその小選挙区制の狙いから言えば,そういう提案を実現するのが難しくなるわけですから。今は小選挙区が導入されて,それに対する批判というのも色々出てきていますけれども,そもそも,そういう企図したものですよねっていうことでですね,議論が先祖がえりしている部分もあるんだと思うんですよね。だからそういうところを何となく今目前にあるものにどうしても引っ張られるんですけれども,そういうことではなくて,それぞれやっぱりどういうことを狙ってとか,どういうメリット,デメリットがあるのかというようなことを含めてもう一回しっかりと提示をして,国民にも分かりやすく説明をした上で制度を決定していく必要があるんではないでしょうか,ということですね。

(中国新聞)
 今の趣旨でいけば,小選挙区というのは,やはりその選挙の今の現行の日本の政治を考えたときには一番望ましいというようなご認識だということでしょうか。

(答)
 いやいや,今の私はニュートラルのつもりですよ。

○ 尾道松江線の開通について

(TSS)
 テレビ新広島の波田です。 
 今週末に尾道松江線の三次から北が繋がって,再来年度に尾道松江線全部開通するのと,東広島呉道路も開通するんですけれども,昨日経済同友会が全部が繋がると県の経済効果は41億円じゃないかというふうな発表もあったりとかするんですが,そういう高速道路網が整備されることについて,県でいろんなメリットがあると思うんですけれども,それに対する期待感とかそういうのをちょっとお聞かせいただけたらと思います。

(答)
 元々,今,いわゆる井桁の高速道路網の整備というものを進めてまして,道路もやはりネットワークとして広がるということによって相乗効果を生んでいくというふうに考えてますから,今般,三次から松江まで繋がる,また26年度には尾道まで繋がっていく,いわゆる東呉,東広島呉道路もですね,26年度には繋がっていくという様なことが期待されるというところで,いよいよこの井桁が基本的な完成を迎えるのかなと思ってます。
 これによっていろんな物流,あるいは人流と言うか,観光利用なり,あるいは何て言いますか,レジャー用の利用を含めて,県内の活性化が図られるというのは大きく期待をしています。

(山陰中央新報)
 すみません,山陰中央新報の錦織です。その関連になりますが,先程出ました経済同友会の,昨日発表ありました提言と言いましょうか,報告書と言いましょうか,高速道路の延伸を念頭に広島空港を,中国のへその様なかたちに位置付けて,そこから広域周遊でありますとか,あるいはインバウンド対策等に活用できないかといった意見がありました。空港も折りも折,20年を迎えるタイミングでもあります。広島空港を活用した地域振興,あるいは広域観光というものについて,知事としてのお考えはいかがでございましょうか。

(答)
 それは当然これまでも県が取組んできたことですし,これからもそれは強化をしていきたいと思ってます。
 特に,いわゆる国際路線と言うか,インバウンドについては広島空港の位置付けというのは非常に大きいですし,ただそこは他の空港とも組み合わせながらイン・アウトを柔軟に組んで,広域の観光を進めていくということが地域全体にとっては重要なことではないかなと思います。

(山陰中央新報) 
 もう1点。広島空港でLCC〔格安航空会社〕への誘致の考えというのは今いかがでしょうか。

(答)
 LCCももちろん,どういう路線が成立するのかというのはありますけれども,それは積極的に考えたいと思ってます。

○ 一票の格差訴訟事件判決について

(中国新聞) 
 また元に戻るんですけど,知事は〔広島市〕中区の有権者になるんですよね。

(答)
 そうです。

(中国新聞) 
 正にご自身の選挙区で投じた1票が無効だということに。

(答)
 いや,だから,これは別に広島市中区がどうとか,そういうことを言ってるわけじゃなくて,国全体の状況としてどうかと。それの取っ掛かりとしてね,どこかの選挙区から入っていくだけですから,個別の選挙区の云々について,特に何か意見があるとかですね,そういうことはございません。

(中国新聞) 
 何かこう,ご自身が票を投じた1票が無効になるかもしれないというのは,どういうふうに感じられるのかなと思いまして。

(答)
 それはむしろどこか,自分のが云々というよりも,やっぱり国全体の制度の問題だと思います。

○ 尾道松江線開通について

(山陰中央新報) 
 観光の方に話が戻って恐縮なんですけれども,今週末,先程ありました30日土曜日には尾道松江線の三次松江間開通っていうのがあります。次の日,31日日曜日,広島空港で仙台線の増便でありますとか,あと平和大通りがリムジンバスの運行ですか,というところで偶然なのかわかりませんが,そういった先程おっしゃった様なネットワーク化についた動きが2つ続きます。こういった,先程おっしゃった周遊ということにも繋がろうかと思うんですけれども,こういったネットーワークをやはり県としても推進と言いましょうか,促進と言いましょうか,地域の活力にどういかしていこうかということと思うんですけれども,その辺の評価というのは。

(答)
 アクセスの問題はもちろん,いろんなJRの活用も含めて色々進めないといけないというふうに思いますし,ネットワーク化という観点から言うとですね,むしろ今後大きな課題になっていくと思うのは,やはり山陰道のミッシング・リンクの解消ということですよね。
 これは特に物流面,それから観光の両方になっちゃいますけど,やはり非常な不便を強いられている面もありますし,それが出来れば広域周遊というのも非常にやりやすくなるという観点があるのと,何よりも今や道路というか,自動車による運送というのが,いろんな批判とか課題はあるにしても,現実としての主体的と言うか,主流の輸送モードになってるわけですよね。それについて特定の地域が非常な不利な状況に置かれてるということはね,そもそも論として問題じゃないかなというふうに思うので,中国地方全体としてのネットワーク化という観点からですね,このミッシング・リンクの解消というのは非常に重要だと思ってますし,本四〔高速〕の料金是正というものも非常に大きな課題だというふうに思ってます。

(幹事社:日本経済新聞) 
 無ければ,これで知事定例会見を終わりますがよろしいでしょうか。 終わります。ありがとうございました。

ダウンロード

資料 知事・市長会談の開催について (PDFファイル)(85KB)

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?