記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成24年3月19日(月曜日)
動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。
平成24年度定期人事異動について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/2」をご覧ください。
平成24年度定期人事異動について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/2」をご覧ください。
(司会)
ただいまから平成24年度定期人事異動についての発表を行います。
それでは知事お願いします。
(知事)
お手元に資料をお配りしていると思うんですが,1ページ目からご覧いただきましてですね,基本的な考え方が書いてございます。
平成24年度「ひろしま未来チャレンジビジョン」の実現に向けて,一段と成果を念頭に置いた取組を加速していくというため,人事異動も,組織が最大限その力を発揮できることを念頭に人事配置をしたと考えております。基本的には,適材適所ということがあるわけですが,将来を見据えた戦略的な人事配置ということも考えていくというふうに進めております。
今年度の主なポイントとして,4点あります。ひとつは,重点施策の取組を加速するための体制強化と。4点ここに書いてるとおりですね。ということでございます。
2ページになりますけども,これは数字的なもので,異動規模,総数は1,956人で,全職員数の33%が異動するということであります。
その次のページをご覧いただきたいと思いますが,今回の特徴点,先ほどの4点でございます。1点目,重点施策の取組を加速させるための体制強化ですが,重点施策をスピード感を持って着実に成果をあげていくというための体制の強化でありまして,特に特徴的な組織の例として,1つは,広島県のブランド戦略の強化・推進に向けて,ブランド戦略を統括する「ブランド推進部長」というのを作りましたけれども,そこにですね,寄谷現産業労働部長を起用するということであります。非常に安定感がありつつも,行動力もある ということで。一見,ブランドって派手なようなんですけれども,しっかりと取り組まないとですね,滑ってしまうということもあるんで,地道に且つ積極的に取り組むことができるということで寄谷さんを充てております。
また産業振興監を5名配置をするということにしてますけれども,これは県内産業のやはり現況をよく把握した上で,声も聞いて,そして施策に転換していくということをやる役割になりますが,いずれも実行力のある優れた職員を起用しております。
また,広島市との人事交流,やろうということになってまして,去年の10月に2名の人事交流をやりましたけれども,新たに追加で平和貢献と産業振興の分野で2名の人事交流を行うという予定にしております。
2点目は,多様な手法・資源を活用した人材育成と能力開発ということであります。今,県で,ご承知のとおり人員の削減というのを進めています。効率的な事業の執行体制ということを進めているわけですけれども,他方で1人1人の能力を上げていかないと,ただ削るというだけでサービスが低下をしては意味がないということでありますので,いわば少数精鋭の体制を作っていくということでしていきたいと考えています。
そのために,いろんなことをやるわけですけれども,業務経験,あるいは各所に出向に出すと。国であるとか民間企業ですね,こういったところに出向に出すと。出向というか派遣ですね,派遣するということを進めていきます。新しい派遣先として,自治体国際化協会というところがありまして,海外に最終的には行くということも視野に入れながら派遣をしたいと思っています。
また,能力開発の一環として,大学院のMBAですね,への派遣。一橋〔大学〕と包括提携も行いましたので,こちらに1名を派遣したいと思っています。
次のページになりますが,3つ目,専門領域における民間経験者等の活用ということであります。なかなか県の職員だけでは対応が困難であるというところについて,民間経験者を配置をしていくと。それによって,重点施策等の推進力を挙げていくということであります。客員スタッフという制度がありますけれども,より積極的に活用することとし,
現在のこれを6人から11人に拡大をしていきたいと考えています。
また,総合技術研究所長の節家さんが退任をいたしますので,新たな所長としてですね,マツダ〔株式会社〕の技術研究所長などの経験のある松岡孟さん,これは,現研究開発担当役員補佐でありますけれども,にお願いしようと思っています。
最後,女性職員の登用ということで,こちらの表のとおりですね。部長級は変わらずと,課長級は1人増えますと。ただ,その他というところで15人,担当監とか参事とかグループリーダーとかそういったところで増えるということをやりたいと思っています。
以上,定期の人事異動の概要でございます。
(RCC)
RCCの福原です。ポイントの筆頭にあります,ブランド推進部長について伺いますが,推進部長に担ってもらう役割なんですが,もう少し説明をいただきたいのと,たちまちはどういう成果を挙げてもらいたいという期待をもたれているか,その2点をお願いします。
(答)
あの,今ブランド関係の業務というのが観光課に集中しているんですね。広報課と連携をしてやっているんですけれども,観光課に集中していますと。観光課はもちろんこのブランド関係の他に,まさに観光客の誘客という仕事をしていましてですね,そういう意味ではちょっと業務が大きくなっているのかなというところがあります。そのために,そのブランド構築というところを専管するブランド推進課を作ったわけですけれども,そうするとまあ今度は観光との関係とか,あと海の道構想もあって,こちらの話もあるんで,これらを統合して,ブランドに関する動きをですね,統括するということで,部長にその任を担ってもらいたいということですね。まあ具体的に言うと,広島であるとか,瀬戸内のブランド力の向上ということですね。それを進めるということ。それはまず・・・たとえば,色んな広島の良いものの認知の向上はもちろんあるし,あとは広島という所に対する全体的なイメージの改善というものもあるし,それが結果として観光課の部分では観光客の増加というところに繋がっていくと。まあそんなことを成果としては期待していくということになると思います。
(RCC)
これは当然その今進行中のブランドショップの。
(答)
それはもちろん担当でもあります。
(RCC)
ということは,まず最初の成果はそこ,開店というところですか。
(答)
いやぁ,もっと前にもありますけど。まあそこも含めてやっていくということです。はい。
(中国新聞)
中国新聞の野崎です。よろしくお願いいたします。今のあの,ブランド推進部長の件とも関係あるんですけれども,未来チャレンジビジョンの中で,県は瀬戸内海の景観だとか,ものづくりの集積だとか,それから被爆からの復興の歴史なんかをまあ世界に誇れる力と宝というふうに位置づけられていると思うんですけれども,ブランド推進部長とか,今回の組織を見るとですね,そういう宝みたいなものの発信力強化がその再編の柱なのかなあというふうに思ったんですが,そこらへんはどういうふうにお考えでしょうか。
(答)
そうですね,発信力というのはもちろんあるんですけれども,ブランドというものはまずやっぱり中身がきちんとしないとですね,上っ面だけでやってもだめなんで,やっぱり長い目をきっちりと磨いていくということと,それからそれを発信していくということが両方必要だと思います。
(中国新聞)
関連なんですけれども,議会でもそのブランドの話が若干指摘があったんですけれども,海の道構想なんかは,やや県民からすると成果が見えにくい部分もあるんじゃないかというような指摘もありました。今回の組織改編で,そういう県民に向けた発信みたいなものも意識されて改編されたのかなという気がするんですが,そこらへんはいかがでしょうか。
(答)
いや,県民向けというよりもですね,海の道構想については,そもそも息の長い取り組みですし,あと,他県を巻き込んでいって初めて力が出てくるものなので,そこをしっかりとやらなければいけないと。で,まあそういうところの実務の推進というのが非常に重要なんですけれども,先ほど着実にって言ったところはそこなんですけれども,部長にはそういった部分も期待をしたいなあというふうに思っています。それで,それらが進んで初めて県民の皆さんが理解できるようなものっていうのがでてくると思うんで,まあ順番としてはやっぱりそういうところかなあというふうに思っています。あと,ブランド推進部長は,一言で言うとね,「広島県営業部長」なわけですよね。広島県をやっぱり売っていくために,知ってもらって,関心を持ってもらって,実際にものを買ってもらったりとか,来ていただくっていう,そういうことが必要なんで,それを総合的に推進するのが,ブランド推進部長,「広島県営業部長」であるというふうに受け止めていただければいいんじゃないかなあと思います。
(中国新聞)
それから,すみません,私からもう1点。マツダの,現在マツダにお勤めの方を総合技術研究所長に迎えられると。民間の方を所長に迎えられるのが初めてなのかということと,エンジンの開発なんかをこれまで担当されているようですけれども,この方に期待される仕事っていうのをどのようにお考えなのかをお聞かせください。
(答)
あの,節家さん,その前の所長もやっぱり民間から,三菱レイヨンご出身なので,まあ初めてではないんですけれども,松岡さんはパワートレーンの設計をされていたわけですけれども,あの,非常に我々の評価として,チャレンジ精神に富んでいると。で,構想力や統率力があるということと,それから社外のネットワークも強いということであります。まあそういった点を評価をして,総合技術研究所というのも,やはり外との関係強化というか,活用してもらう,あるいは開発のニーズを拾っていくということで,外との関係が非常に大事なので,そういう経験とか,その,なんと言うんですかね,そういうものを目下松岡さんに期待をしているということです。
(時事通信)
時事通信の宮内です。このMBAの職員の派遣なんですけども,まず,あの,他の都道府県でですね,言わば国内留学というかこういう例があるのかということと,これはやはりあの,MBA取得はですね,言わば任務というか必須なのかなという,あの,実際に派遣される職員からするとですね,MBA取らないと帰って来れないのかなという。
(答)
ああ,学位を取らないと。そんなこと有り得ませんよ。はい。
(時事通信)
じゃあ,それは必須ではないという。
(答)
いや,違う,違う。必須ですよ。取らないで帰ってくるなんて有り得ないですよ。何やってたんだって話ですよ。
(時事通信)
あの,他の都道府県って,これはちょっと,事務方の方が。
(答)
ああ,そうですね。ちょっと,ごめんなさい。あると思いますよ。うん。いや,それは別にMBAじゃなくて学位を取りに出すっていうのは。
(時事通信)
わかりました。あの,まさにMBA取ってくるのが,取ってくるのがっていうか,まあ,取る。
(答)
もちろんです。
(時事通信)
能力を見つけて帰ってくるのが。
(答)
取るっていうことが,総合的な結果を表していると思うんですけど,もちろんその各科目をしっかり身に付けてですね,将来応用していくっていう。
(時事通信)
身に付けて帰って来いと。
(答)
そうそう。
(時事通信)
わかりました。
(NHK)
NHKの井上です。
(答)
はい。
(NHK)
あの,重点施策の体制強化に関してなんですけど,まあ,今回の異動でもう一度どういう効果を期待されているのかっていうのをお聞かせ願いたいんですけど。
(答)
いえ,いえ,まあ,今言った4点なんですけど,まあ,効果っていうことで言えば,1つはまあ,やっぱり,理想の施策をね,きちっと推進をしていくっていうことが,人事にしても組織にしても第一の話ですから,それがまず,第一ですよね。で,その時に県庁の中の知見だけでは不十分なところもあるので,その民間の経験を持った人たちの活用っていうのも,もっと進めていくっていうことですし,あとは女性をより積極的にね,登用していくと。まあ,今は部長級3人ですけども,まあ,これからもっと増やしていくためには,裾野を若い時からですね,トレーニングしていかなければならないので,そこからまあ,今始まっているっていうことでしょうね。まあ,そういうことがポイントです。
(RCC)
もう1点すみません。あの,最後のページにあります,民間企業からの客員スタッフですけども,来年度は具体的にどういうセクションに配置というふうになるんでしょうか。
(答)
えっとですね,あの,増えるところは海の道(プロジェクト・チーム)とか,あとは港湾とかですね,工業技術センターとか,そんなところが増える予定になってます。はい。
(司会)
そろそろお時間なんですが,あとじゃあ,あと1問にします。
(中国新聞)
すみません。5人配置される産業振興監について,先ほど説明があったんですけども,これはその,県内企業の中小,それからマツダなんかありますけども,その海外展開みたいなものを支援するというような意味合いもあると考えていいんでしょうか。
(答)
それはもう,あらゆるもの。はい。それぞれの業界の抱えてる課題であるとか,あるいは進むべき方向っていうようなことを,やっぱりしっかりと受け止めながらね,施策に落とし込むところを考えていくっていう,そういうことです。まあ,海外展開が課題のところももちろんあるので,それは,そういうことになります。
まあ,例えば,今,ご承知のように,環境関連のクラスター形成っていうのをやってますけど,まあ,この環境関連のところで言うと,海外市場を取りに行くっていう事が大きな課題なんで,そうすると,それに対する支援とかね,そういうのも,まあ,もちろん考えていくっていうことになってきます。まあ,ただ,そのドメスティックが対象なところもあるんで,それはまた。はい。
(司会)
よろしいでしょうか。
以上で平成24年度定期人事異動の発表を終わります。
ありがとうございました。
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