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知事記者会見(令和元年5月9日)

印刷用ページを表示する掲載日2019年5月9日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和元年5月9日(木曜日)

発表項目

〔動画(1)(2)前半

(1)知事の米国訪問の結果について

質問項目

〔動画(2)後半〕

(2)知事の米国訪問の結果について

会見録

 (司会)
 お待たせいたしました。定刻となりましたので,ただ今から知事会見を開催します。本日の会見の発表項目は,「知事の米国訪問の結果について」です。これより説明に移りますが,ご質問がございましたら,知事発表後にまとめてお願いいたします。それでは,「知事の米国訪問の結果について」知事よりご説明いたします。

 知事の米国訪問の結果について

 (知事)
 それでは,4月25日から5月3日の日程で行いました米国訪問の結果をご報告します。まず,国連事務総長と面談いたしまして,昨年の被爆地訪問に対するお礼,これは長崎ですけれども,そのお礼にあわせまして, 2020年の国際平和のための世界経済人会議への参加を依頼いたしました。事務総長からは,核軍縮,核廃絶に強い思いを持っており,広島訪問を前向きに検討することを表明いただきました。それからNPT運用検討会議の第3回準備委員会についてですけれども,本県主催のシンポジウムを行いまして,こちらでは連携協定締結先のチャタムハウス,それからSIPRIから研究成果を報告いただいて,広島からの具体的な核軍縮政策の提案を発信する,大変良い機会となったと考えております。その他,2020年NPT運用検討会議議長候補や米国軍縮大使にひろしまラウンドテーブルの議長声明などを手交いたしまして,本県の提案の実現を働きかけたところでございます。次に,国際NGOとの連携強化ということでICANと核兵器廃絶に向けた次世代人材育成分野での連携に関する覚書を締結し,国際平和に具体的に貢献できるグローバル・リーダーの養成を両者が協力して実施していく旨を確認いたしました。また,ラウンドテーブルを開催して,ひろしまレポートを基にした各国の核軍縮等に関する取組状況や核抑止が前提としている仮定の合理性などについて意見交換をいたしました。今回の訪米ではさまざまな関係者と核抑止論への疑義を共有したことから,今後,これを乗り越えるための政策について検討を進めて,また,核兵器廃絶をユニバーサルな価値として広め賛同者を増やしていくことにより,核兵器のない平和な世界の実現に具体的に貢献していきたいと考えております。私からは以上です。

 (司会)
 以上を持ちまして,知事からの発表は終了しました。これより質疑に移りたいと思います。ご質問がございましたら,挙手の上,社名とお名前をおっしゃってからお願いいたします。それでは,よろしくお願いいたします。

 (朝日新聞)
 朝日新聞の北村です。よろしくお願いします。4月29日に米国軍縮大使と意見交換されたとあるんですけれども,この中でINFに関しての意見交換というか,知事の方から意見を述べるということがあったかどうかということも含めて,どのような内容だったかということを伺えたらと思います。

 (答)
 議論というような形は深くはしていないですけれども,INFの脱退ということに対する懸念の表明というか,そういう言及はさせていただきました。それについて,何か突っ込んだ議論は行っていません。

 (朝日新聞)
 それについて反応は何かしらあったというわけじゃないのですか。

 (答)
 嫌な顔をしていたと思います。それだけではなくて,他のアメリカの新しい「ニューポスチャー〔核態勢の見直し〕」ですよね,そういうような話を含めて言及しましたけれども,そういう総体に対して,嫌な顔をしていたと思います。

 (司会)
 その他ございますでしょうか。

 (NHK)
 NHKの伊藤です。県主催のシンポジウムをされたということで,核抑止の疑義を共有したりということだと思うのですが,もう少し具体的にどのような議論をしたのかお伺いできますか。

 (答)
 いくつか論点はありますけれども,一つは,例えば核抑止論が前提としているこの人間の合理性というものについて,近年の研究によって大きな疑義が生じているということであるとか,あるいは,さまざまなサイバーであるとか,そういった新しい技術。あるいは,超音速のミサイル等そういったものが核抑止に影響を与えている。それについて結論はまだコンセンサスがあるわけではないのですけれども,そういったことも影響を与えているのではないのかとか,あるいは,いわゆる核抑止力と非核の抑止力の関係というのが,あるいは通常兵器と核兵器の関係というものの,境界があいまいになってきていることが影響を与えているのではないのかとか,そういったような論点についての議論です。相対的に我々としては,そういったことが抑止論の土台を弱くしているのではないのか。抑止派の有効性というか,有効だという議論をされているわけですけれども,それに対してやはり疑義があるのではないかというのが我々の立場ですけれども。そういったことについて,確かに影響を与えていることについて,少なくともかなりコンセンサスがあるのではないかと考えています。

 (NHK)
 そういう核抑止への疑義というものを乗り越える政策というものを考えていきたいということだったのですけれども,国ではなく被爆地広島,広島県としてどういう役割を果たしていかれるかというところを教えてください。

 (答)
 今,研究所等の世界の研究者の皆さんとネットワークを作って,この検討を進めていこうとしておりますので,県としてはそういった動き,アジェンダを設定して,皆さんの力をコーディネートしていくというような役割になると思うのですけれども,あるいは,皆さんから言われるのは,広島としてのモラルオーソリティというふうによく言われるのですけれども,それを発揮して中身についての影響力を行使をしていくというか,関心を高めるといったことも含めて,そういう役割を我々としては期待されているというところがありまして,今言ったような役割を果たしながら議論を深めていければと思っております。

 (共同通信)
 共同通信の新冨です。ラウンドテーブルなどでイランに対しての議論もあったと資料などで言及されているのですけれども,具体的にどういう議論があったのかということをお伺いしたいのと,つい先日イランがイラン核合意の義務の履行を一部停止したということですけれども,もしそれについての受け止めがあればお願いします。

 (答)
 イランについてはそんなに詳細な議論をしたわけではないというのが私の記憶なのですけれど。〔事務方に〕それで良いですか。

 (事務方)
 はい。

 (答)
 そういう世の中の情勢について懸念を生じるものというか,そういうものの一つとしてイランの核合意の問題があるという,そこについてすごく突っ込んだ議論をしたというわけではありません。今回のイランの行動ですけれども,まさに報復に対する報復というような形で想定をされる行動です。ですから力と力でぶつかりあっていくと,そういったようなことにエスカレーションしていくのが容易に見えるというところなので,これを国際的に抑えていくためには,イランに対する何と言いますか,イランが合意を遵守しているということは比較的国際的にも認められているところなのだと思いますが,アメリカはそれを認めていませんけれども,やはりきちんと議論しながら進めていかないと,こういうふうにエスカレーションしていくという印象をもっています。

 (司会)
 その他ございますか。

 (RCC)
 RCCの小林です。現地でもお話になってらっしゃいましたが,グテ-レス国連事務総長との話の中で,かなり前向きな話があったということに対して,実際にその場面での様子とですね,あらためて伺いたいんですけれども,それと実際に広島に訪問することを前向き検討するという言葉を伺ってどのように感じたのか知事のコメントをいただければと思います。

 (答)
 事務総長からは,まず「去年は広島に行けなくてごめん」という話があったのですけれども。逆に裏返せば,そもそもいろいろな経緯もあり,事務総長はポルトガル出身で長崎との関係もあるとか,そんな諸々のことも含めて,あるいは過去の事務総長の出席の状況だとかということも含めて,前回は長崎を選んだけれども,広島にも訪問したいというベースとしての強い希望があると印象を受けまして,〔それ〕で来年については,この〔国際平和のための世界〕経済人会議への出席を依頼したわけですけれども,その背景にあるのは,今,私の理解としては国連としてもSDGsを進めている中で,今の県の考え方として,経済界がより平和の問題に関わっていくということが,平和の問題を〔解決に向けて〕進めるに当たって重要なことではないかと考えている。また,それについて賛同をいただいて,そこはSDGsとも関わってくることなので意義深いという受け止めをしていただいたのではないかということで,前向きに受け止めていただいていると思っています。 そういう流れの中で国連とも協力して,より経済界を巻き込むというのは,より広い活動のベースを作っていくということでありますので,そういったことが実現できたら良いと思っています。

 (RCC)
 実際に事務総長自身も強い思いを持っていると,核廃絶・核軍縮に関してはということだったんですけれども,その言葉を実際にお聞きになった知事の感想を伺いたいのですが〔いかがでしょうか〕。

 (答)
 非常に心強いと思います。国連はそもそも各国が協力して,いかに平和を達成・維持していくかが非常に大きな役割でありますので,そのトップが核兵器の問題に対して真摯に受け止めて,行動もしていただけるというのは,大変心強いことだと思っています。

 (RCC)
 後もう1つ伺いたいんですが,今回の訪問の中で,なかなか運用検討会議に向けた見通しというのはなかなか具体的にぱっというのは難しいかもしれないんですけれども,実際に知事が現地に行った肌感でですね,知事が見通せる,運用検討会議の見通しというのはどんなところにあると思われているか伺いたいのですが〔いかがでしょうか〕。

 (答)
 雰囲気としては非常に全体としてネガティブな雰囲気があると思います。ただ,そういう中でいかに前向きな側面というのを見出していくかということを考えなければいけないという議論も他方ではあって,そういう観点から今回アメリカがいわゆるCEND〔核軍縮のための環境づくり〕というのを正式にNPTの場で表明をしていますけれども,これについてもいろいろな評価があると思いますが,少なくとも核兵器国側から新たな提案があったということは貴重なことであると思いますので,そういった動きを今後も注視していきたいと思っています。それから引き続き,県としてはラウンドテーブルの議長声明等を主要な皆さんにもお渡ししながら,その一部が少しでも取り込んでいけるように,これも前向きな動きと言っていいのか,ありますけれども,そういった努力も引き続き続けたいとは思っています。

 (司会)
 その他ございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは,以上をもちまして終了したいと思います。ありがとうございました。

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(資料) 知事の米国訪問の結果について (PDFファイル)(997KB)

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