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知事記者会見(令和7年12月1日)

印刷用ページを表示する掲載日2025年12月1日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

 会見日:令和7年12月1日(月曜日)

発表項目

動画

(1)就任のあいさつ

質問項目

(2)若者流出について

(3)公益通報について

(4)初登庁した今の気持ちについて

(5)任期中に成し遂げたいことについて

(6)かきのへい死について

(7)副知事の人事について

(8)湯崎県政の継承、発展について

(9)広島とばしの解消について

(10)米国関税措置に係る県の対応状況について

(11)人口減少対策の具体策について

(12)今日の服装について

(13)富山県知事からのエールについて

(14)他県との連携について

(15)広島県初の女性知事としての意気込み

(16)女性活躍を阻むものについて

(17)男性活躍推進条例について

(18)かきのへい死について

(19)平和行政について

(20)今後の県政について

(21)2026年度当初予算案について

(22)隣県との連携について

会見録​​​​​​ 

(司会:広報課)
 これから横田知事の就任会見を行います。終了時刻は11時を予定しておりますので、ご協力をお願いします。まず知事から就任の挨拶がありますのでお願いします。

(知事)
 皆さんおはようございます。横田美香でございます。先ほど職員に対して、知事として初めて挨拶を行いました。初めて県民の皆様から、改めて知事に選んでいただきましたこと、その責任の重さを感じているところでございます。本日から、知事としての職務にしっかりと取り組んで参りますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。広島県は人口減少、とりわけ若者の流出、そうした中での様々な課題に直面しています。変化し続ける社会情勢の中にあっても、本県のすばらしい地域の財産、資源を守り、人々が暮らしやすく、愛着を持って誇れる広島県であり続けることが必要です。県庁の職員のメンバーとも知恵を出し合って、あらゆる分野で広島県の可能性を引き出し、広島県の魅力を高め、県内外での交流から新しいものが創造されて、そして活気や発展に繋がる、次の世代へと、そして引き継いでいく、このような広島県を目指して、新しい挑戦をしていきたいと思います。県政運営にあたっては、まず重要で、かつ、広がりのある政策課題については、広い視野で推進するために、部局横断的に検討していく組織体制を早急に作っていきたいと考えています。職員のメンバーがそれぞれの能力を発揮し、そして議会とも議論・連携しながら、社会の変化にしっかりと応えた仕事をし、豊かに実を結んでいきたいと考えていますので、記者の皆様におかれましても、ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。そして現下の緊急の喫緊の課題としまして、かきのへい死の問題や物価高騰があります。かきのへい死の問題につきましては、被害状況の調査・共有や、効果的な対策の検討に向けて、庁内の関係部署で構成します「かきへい死対策に向けた庁内連絡会議」を設置いたします。本日午後に開催することにいたしました。また今週12月4日でございますが、かきの養殖の現場に伺って、生産現場の状況を聞かせていただいて、対策に繋げていきたいと考えています。物価対策などの経済対策についても、早急に取りまとめていきたいと考えています。私からは以上です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(司会:広報課)
 続いて質問に入ります。質問がある社は挙手をして、社名を名乗ってからお願いします。なお手話通訳者の方が通訳しやすいよう質問をはっきりとおっしゃっていただきますようお願いいたします。それでは挙手お願いします。

〇若者流出について
(中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。今もありました若者の流出について課題とおっしゃっていたので、そのことについてお聞きします。まず総務省の人口移動報告で広島県の転出超過は4年連続で全国最多となっているということなのですけども、このことについてのまず受け止めをお願いします。

(答)
 全国最多ということですけれども、いろんな統計上の問題もあると聞いているのですけども、いずれにしても転出超過の人数が多いということには変わりないと思いますので、それは重く受け止めたいと思います。何ができるのか構造的な問題もあると思います。今、全国でも東京に一極集中の度合いが高まっていると、そうなりますと、広島県は他の地域に比べて、やはり人口の多いところでもございますし、そういったことも考えて、なぜ流出していっているのか、さらに深掘っていきたいとは思うのですけれども、いずれにしても喫緊の課題だと思いますので、若者の方々に広島で働いて、暮らしてよかったと思っていただけるような、そんな対策を早急に作って実施していきたいと考えています。

(中国新聞)
 ちょっと確認なのですけども、湯崎〔前〕知事は先ほど統計の問題というので、ここにいるメディアを批判してきたのですけど、横田知事としては
メディアを批判するのではなく、重く受け止めるというスタンスでよろしいのでしょうか。

(答)
 現実問題、転出超過があるということは事実でございますので、しっかりとそれに向き合っていきたいと思っております。

〇公益通報について
(中国新聞)
 分かりました。ありがとうございます。もう1点、先ほど訓示のところで、悪い情報を早く伝えて欲しい、リスクの問題、コンプライアンスのことについて触れていました。そこで先週発表がありました虚偽公文書の公益通報の件なのですけども、人事課が虚偽文書があったという事実を認識しながら、知事に報告されていなかった、まさにこれはリスク、悪い情報が伝えられなかった典型だと思うのですけども、この公益通報の問題についてどのように受け止められていますでしょうか。

(答)
 公益通報の問題につきましては、私が副知事のときもお話をきちんと聞いて参りましたし、先日、公益通報に関しての調査結果も出たということで、私も読ませていただきました。こういったことは県政の信頼を大きく損ねることに繋がりますので、これは真摯に受け止めたい重大な事案だと考えております。これからしっかりといただいた調査結果、そしてまだ調査が続いている虚偽文書作成事案もありますので、そういったこともしっかりと見ながら、再発防止の検討をしていきたいと思っております。

(中国新聞)
 虚偽公文書の調査はやっているのですけども、そうではなくて、県の公益通報制度というところをちょっとお聞きしたいのですけども、過去の答弁でも事実認定できていなかったというものが議会答弁では11件と言っていまして、県の公益通報制度が機能しているかどうかというのがそもそもどうなのかというところがありまして、この過去の公益通報事案を検証したりして改善につなげていくという考えはございますでしょうか。

(答)
 今回の件だけではなくということですか。その辺りもしっかり見ていきたいと思います。ご指摘のとおり、公益通報制度が機能していなかったのではないかということを指摘もされておりますので、その仕組みとして、どのような形で改善していったらいいのかということをしっかりと考えていきたい、そのように思います。

(中国新聞)
 過去の事案も、やはり分析はされるという、実際に事実認定していなかったけども、やはり不正だと認識していた可能性は過去の事案でもあると思うのです。その辺のちゃんと検証というか調べ直しというのは、やられる考えはございますでしょうか。

(答)
 その辺りも、新しく作っていくにあたって必要な情報だということであれば、しっかりと見ていきたいと思っております。

(中国新聞)
 ありがとうございます。

〇初登庁した今の気持ちについて
(TSS)
 テレビ新広島の若木です。よろしくお願いします。改めて今日知事として初めて県庁に入られたと思うのですけれども、その時のお気持ちをまず伺えますでしょうか。

(答)
 知事として、この度、今日初めて仕事を開始したわけですけれども、大変責任が重い、その責任の重さをひしひしと感じているところでございます。そして初めて知事室に、知事として座らせていただいたのは、もちろん今日が初めてでございますけれども、これまでの県政の歴史というのも大変長く重たいものだということを感じました。しっかりと頑張っていきたいと思います。

〇任期中に成し遂げたいことについて
(TSS)
 あと、冒頭の挨拶でもありましたけれども、まず何から取り組んでいきたいと思われていますか。

(答)
 喫緊の課題としまして、今かきのへい死の問題と物価対策ということがございますので、まずそれに取り組みたいと思います。そして、中長期的な課題にはなりますけれども、先ほどもお話がありました、やはり人口減少、若者の転出超過の課題というのは大変重要な課題ですので、これまでもやってきておりますけれども、また新しい視点を入れながら、しっかりと早急に進めていきたいと思っております。

(TSS)
 あと、選挙戦で「実りある広島新時代に向けて」ということで訴えられてこられましたけれども、この任期である4年間の間で、これだけは成し遂げたいと思っていらっしゃるものがあれば教えてください。

(答)
 まさに選挙戦で訴えてきた「これだけはやりたい5つの政策」というのは全てやっていきたいと思います。ただ、かなり今色んな課題が、すぐに解決できるものでもないと思いますので、しっかりと将来を見据えながら、できる限りの力を尽くしていきたいと考えています。

(TSS)
 ありがとうございます。

〇かきのへい死について
(読売新聞)
 読売新聞の高田です。引き続きかきの問題についてなのですけれども、先ほど視察にも行かれるという話ありましたが、現状何か考えておられる支援メニューなどあれば教えてください。

(答)
 それもよくお話を聞かせていただいてからだと思いますので、この場でこういうものというのはちょっと控えさせていただきたいのですけれども、ただかなり幅広くその被害というのが出ていると思いますので、そのあたりをしっかりと把握しながら、経営対策、そして次の養殖期に向けての技術的な対策などもあるかと思いますので、考えていきたいと思っております。

(読売新聞)
 国への働きかけなども、現状考えておられることはありますでしょうか。

(答)
 先日、農林水産大臣もこちらに来られて、視察に行かれたと承知しておりますけれども、しっかりと国とも技術的な問題でありますとか、そして支援に関しても、よく話し合って、財政的な支援も含めていろいろと意見交換をしていきたいと思っております。

〇副知事の人事について
(読売新聞)
 ありがとうございます。最後に副知事の人事についてです。今〔副知事が〕1人の状況が続いていると思うのですけれども、いつ頃にどういった方を登用したいとお考えでしょうか。

(答)
 これはまだこれから考えていきたいと思います。副知事というのも大変重たい人事でございますので、これから広島県の県政において、どういったことをやっていくべきなのか、何に注力していくべきなのかそういったこともしっかりと考えながら検討していきたいと思っております。

(読売新聞)
 12月の議会で人事を提出するというお考えは今のところはないということですか。

(答)
 12月の議会は、もう1週間ちょっとになっておりますので、そこにはちょっと間に合わないのではないかと思います。

(読売新聞) 
 例えば、女性を登用するお考えとか女性にしたいとかそういった思いはおありでしょうか。

(答)
 その辺りも含めてしっかりと考えていきたいと思います。

〇湯崎県政の継承、発展について
(共同通信)
 共同通信の安藤と申します。まず、選挙戦の中では、湯崎県政を継承する考えとか、発展させるということもおっしゃっていました。具体的にどのような点を引き継いで発展させていくのかなど、お考えがあればお願いします。

(答)
 今、県庁は様々な課題にすでに直面しており、いろんな施策をやってきておりますので、それはしっかりと継承して、前に進めていきたいと思っております。どの分野とおっしゃいますけれども、全ての分野においてそういったことはあるかと思いますので、それをしっかりと進めていきたいです。発展をということですけれども、先ほどの人口減少、若者転出超過の課題でありますとか、そして農林水産業の発展、観光業の発展、いろいろとこれだけはやりたいということで、私は訴えて参りましたけれども、そういったことを中心に、新しい考え方も、職員の皆さんとも議論しながら、ぜひ新しい取組にチャレンジしていきたいと思っております。

(共同通信)
 選挙の政策パンフレットの中に、広島とばしの解消という文言がありました。コンサートなどが広島をとばして福岡とかに行ってしまうということを指しているのかと思うのですけれども、横田知事としての広島とばしの現状をどのように見ていて、今後どのような対策を打っていきたいかなど、考えがあればお願いします。

(答)
 これについては選挙戦の中でも、特に若い方を中心にそういったお声を複数いただいておりました。今どういう状況なのか、まず把握したいと思います。そういったデータなども整理をされているところもあるようですので、しっかりと現状把握と要因分析をしていきたいと思っております。必ずしも、なぜそういった状況、コンサートをやるかどうかということは、いろんな要素が絡み合ってきていると思いますので、もちろんどういった会場があるのかということもありますけれども、人口規模であるとか、立地だとか、いろんな要因があると言われておりますので、まずはそこをしっかりと勉強していきたいと思っております。

(共同通信)
 ありがとうございます。

〇米国関税措置に係る県の対応状況について
(日本経済新聞)
 日本経済新聞の北川です。アメリカの関税政策についてお伺いします。追加関税と相互関税で合わせてほぼ、あらゆる物品に15%の関税が課せられています。この関税は、トランプ政権が終了してもなお、継続する可能性というのが、今言われておりますが、県内には自動車をはじめとして、収益の多くを、アメリカに依存している企業が一定数あろうかと思います。長期化すればするほどに企業の体力を削いでいくことにもなりかねないと思いますが、どういうように対策、あるいは向き合っていこうと考えていらっしゃいますでしょうか。

(答)
 この問題は大変広島県にとっても重要な問題だと考えています。これはこれまでもいろんな対策を県庁としても打ってきているところでございます。例えば融資制度であったり、あるいは新しい販売先を開拓したり、次の投資に向けてのいろんな支援ということもやってきております。まだこれはおっしゃる通り、終わりではありませんし、また、日々状況も変わってくるような状況もありますので、しっかりと市場の状況を把握しながら、適切に対策を打っていくということは引き続き、やっていきたいと思っております。

(日経新聞)
 まだまだ臨機応変な対策を打っていくと、そういう理解でよろしいでしょうか。

(答)
 そうです。状況に合わせて、そして広島県内の企業さんからもしっかりと状況をお聞きしながら、必要な対策はスピード感を持って対策を打っていきたいと思っております。

〇人口減少対策の具体策について
(日経新聞)
 分かりました。もう1点、転出超過についてお伺いします。先ほど中国新聞さんの質問の中で、若者が働いてよかったと思える広島県を作っていくという趣旨のご発言をされましたが、それは具体的に何を指しているのでしょうか。湯崎前知事は、転出数が増えていることについて、職業が1つのポイント、職場がポイントだと、それは例えば企業誘致を指しているのか、そこについてもう少し詳しくお考えをお伺いできますでしょうか。

(答)
 いろんな要素があると思いますけれども、おっしゃった通り、この対策の一番トップに位置付けられるのはやはり経済対策、職、まさに働く場所、若者にとって魅力的な働き場所がたくさんあるということが大事だと思っておりますので、その中には企業誘致もありますが、既存の企業さんの働く場所、これを若者にとっても魅力あるように、アップデートしていただくということもあるし、そういった職場があるということをしっかりと伝えていく、そういったことも大事だと思っています。

(日本経済新聞)
 すみませんもう1個だけ、企業誘致については、湯崎〔前〕知事は主にIT系に絞って、広島は第二次産業が多いということで、第三次産業を厚くするという考えのもとにIT系を強く進めてきた印象を持っていますが、知事としてはどういう企業を主な対象として、対象は絞らなくても、どういうところに力点を置いて企業誘致をしていきたいかについてのお考えはいかがでしょうか。

(答)
 経済は変わってきておりますので、その時代時代によって、やはり成長していく産業というものも、ちょっとずつ変わっていったりします。ぜひ将来に向けて成長していくような、そんな企業をたくさん誘致していきたいとは思うのですけれども、ただ、やはりいろんな産業があってこその全体の産業が強くなるということがございます。もちろん製造業も大事でございますので、いろんなところに目配りしていきながら、どこの産業ということで、私としてはあまり最初から決めずに、いろんなところにアプローチをしていきたいと考えています。

(日本経済新聞)
 ありがとうございました。

〇今日の服装について
(NHK)
 NHKの小林です。大きく2点伺います。湯崎前知事は、就任の日につけていたネクタイと、この間退任の日につけていたネクタイは同じというように何か服装にメッセージを持たれていたのですけれども、今日の服装を選ばれた理由などもしあれば教えてください。

(答)
 選挙の時は私、青を1つの自分のカラーとしておりましたので、ちょっと今日はそういうことではなかったかもしれませんけれども、皆さんに最初にご挨拶するということで、私としては、きっちりとした格好でと考えて着て参りました。

(NHK) 
 心機一転、白でといった〔ことですか〕。

(答)
 そうです、はい。

〇富山県知事からのエールについて
(NHK)
 分かりました。ありがとうございます。あとちょっと富山県の新田知事に、今回横田さんの就任にあたってお話を伺ったのですけれども、その中にまず富山での経験も活かせるであるとか、初心を、今日の日の思いを忘れずにこれから頑張ってくださいといった言葉があったのですけれども、そういった、要は元上司からのエールについては、まずどう受け止めてらっしゃいますでしょうか。

(答)
 本当に感謝しております。富山県での副知事の3年間というのは、本当に今のこの立場に繋がっているものだと思います。そのときの経験も、様々、参考というか、自分の糧として、これからしっかりと広島県政を担っていきたいと考えております。本当に感謝をしたいと思います。

〇他県との連携について
 あと1点、ちょっとまだ早過ぎる話なのですけれども、今、富山県と北九州市さんの方で、どっちの自治体もお寿司を売り出しているということで、お寿司を使った観光PRの連携協定を結ばれているそうなのですけども、その通り道なので、ぜひ広島県も入って欲しいといったお寿司のラブコールがあったのですけれども、そこは、どのように受け止めますでしょうか。

(答)
 そうなのですね。私も寿司の振興を担当としてやっておりましたので、大変嬉しい話だと思います。他の県との連携というのは、やはりいろんなことをPRしていくにあたっても大変有効だと思いますので、今そのラブコールを聞きましたので、しっかりと受け止めて、前向きに検討していきたいと思っております。広島も瀬戸内さかなということでやっておりますので、そういったことも、連携できるかどうかも検討していきたいと思います。

(NHK)
 ありがとうございます。

 〇広島県初の女性知事としての意気込み
(フリーランス)
 フリーランスの宮崎と申します。この間、選挙戦から通じてずっと言われてきていることかもしれませんし、改めてお聞きしたいのですけども、今日就任されて広島県政の歴史にとっても、女性として初めての知事が誕生した日と刻まれます。そのことについての心持ちを一言いただけますでしょうか。

(答)
 この度、選挙戦においても、大変温かい言葉をいただきました。女性ということもあって、期待するという声もいただきました。自分としては、もちろん女性として、これから、これまでいろいろとお話を聞いたり、感じてきたものを県政に活かしていきたいと考えております。その点については、本当に身の引き締まる思いでおります。ただ、県政自体は、私としては、自然体で私の考えをしっかりと皆さんに伝えながら、職員の皆さんと築いていきたいと思っております。

〇女性活躍を阻むものについて
 関連でもう1点、霞が関での長い日々と、あるいは先ほどの話もありましたけども、富山県でも初の女性副知事として言われてきたかと思います。とかくその「女性初」ということがついてきて、実際パイオニアとしていろいろと開拓されてきた部分もあると思うのですが、同時に、女性であるがゆえにご苦労されてきた経験も正直あるのではないかと思います。女性活躍推進と言われて久しいですけども、それを阻んでいるものは何だと思われますか。それをどのように県政に生かされたいと思われますか。

(答)
 いろんな要因があると思います。私も30年間、国家公務員として働いて参りましたので、その中で思うことはたくさんございます。ちょっとここでそれを、理路整然と説明するのはなかなか難しい点もあるので、ちょっとまたそれは別の機会に譲りたいと思いますけれども。ただ、いろいろと感じてきて、そしていろんなところで研究もされております。女性活躍と言われて本当久しいと私も思います。なかなか女性活躍の歩みというのが進みにくかったということは私も感じております。そのあたり一つ一つを、紐解いていって、何をしていけばいいのか、その前向きな対策として、これから私、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。

〇男性活躍推進条例について
(朝日新聞)
 朝日新聞の山中です。今の宮崎記者の質問に少し重なるところもあるのですが、湯崎さんが力を入れてきた男性の家庭での活躍推進条例、結果的には、議会には提案されておりませんけれども、この辺り横田さんはどういうように〔お考えですか〕。

(答)
 この条例に関してはいろんなご意見があったということで上程されていないということは承知をしております。私も、条例に関してはいろいろなご意見のまさに一つ一つのご意見も伺っているのですけれども、これをどのようにしていくか、ちょっと考えたいと思います。いろんなご意見がありますし、男性活躍というだけではないと思います。今の少子化の問題、そして女性活躍の問題、全部トータルで1回考えて整理をしてみたいと思っております。その上で、また、その検討を進めていきたいと思っております。

〇かきのへい死について
 ありがとうございます。もう1問だけ、かきの問題ですけれども、先ほど国とどう要望するかはこれからということでしたけれども、今回の被害、瀬戸内海全域というか、広く他県にも広がっているわけですけれども、このあたり岡山とか兵庫とかその辺りの知事と連携していくようなそういうお考えというか、広域の連携みたいなことに関してちょっとお考えをお聞かせください。

(答)
 今、どこどこの県と連携するというところまでは考えておりませんでしたけれども、今の被害の状況をしっかりと把握して、そういった連携が必要であれば、当然、そういった意見交換であったり、あるいは将来に向けての研究だとかは、これは産地共通にあることだと思いますので、連携できるところは連携していきたいと思っております。

〇平和行政について
 毎日新聞の川原です。平和行政についてお伺いしたいのですけど、今後、例えば、湯崎〔前〕知事はひろしまレポートとか、いろいろやられたと思うのですけど、横田新知事として何か新しい取組だとかというのは考えてらっしゃるのでしょうか。

(答)
 湯崎〔前〕知事が大変平和行政に力を入れておられまして、国際平和拠点ひろしま構想ということで進めておられます。私としてはそれを継承してしっかりと発展させていきたいと思います。今日、一般社団法人へいわ創造機構ひろしま、HOPeでございますが、これが立ち上がって業務を開始いたしました。こういった湯崎さんから引き継いだことをしっかりと、まずは前に進めていきたいと思います。私としては、やはりこれから広島が国際平和拠点となって、核兵器のない世界を志向していくということですけれども、私としてはそれをどのようなプロセスでやっていくべきなのか、これをしっかりと研究をしていきたいと思います。やはり具体的な行動に移していかないと、実現はできませんので、これは世界中の方々の知恵を集めて、一歩でも前に進めていきたいと思います。今年、被爆終戦80年ということで、様々な場面で、世界の方々と繋がる機会というものをたくさんいただいておりますので、そういったこともしっかりと生かしていきたいと思います。

(司会:広報課)
 お時間の関係であと数社になります。

〇今後の県政について
(RCC)
 RCCの家森と申します。職員訓示の中で、成果志向に触れられた際に、これは非常に難しい命題であるとおっしゃられて、その投げかけを職員になさった形になると思うのですけれども、選挙で選ばれた知事として、知事ご自身は、今後どういったところに成果を見出して、県民から評価を得ていくというか、どういった点に注目して、知事のお仕事を県民に見てもらいたいとお考えでしょうか。

(答)
 大変難しい質問でございますけれども、やはり私は広島県をもっともっと魅力あるものにしていき人を惹きつけていくような県にしていきたいと思っています。やはり県民の皆さんにとっては、広島県への愛着だとか、誇りだとか、本当に住んでみて、働いてみてよかったと思えるような、そんな実感をしていただきたいと思います。一つ一つそれを構成するものとしては、いろんなものがあると思います。これも人によって違うと思います。そういったいろんな方々がいらっしゃる中で、しっかりと目配せをしながら、そういった広島県の魅力が高まったと実感していただけるように頑張っていきたいと思っております。

(司会:広報課)
 では最後の一社になります。

〇2026年度当初予算案について
(山陽新聞)
 山陽新聞社の臼杵と申します。よろしくお願いいたします。まずは知事就任おめでとうございます。私から2点お尋ねいたしたいと思います。1点目は現在予算編成中かと思いますが、2026年度の当初予算案についてです。先ほど知事さんのお話の中で最も大きな問題意識としては、人口減少への対策、若者の転出超過への対策、これが最も大きな問題意識ではなかろうかと思っておりますが、2026年度の当初予算案におきまして、1丁目1番地と掲げる施策としては、横田知事としては何を掲げたいとお考えでしょうか。まずそれをお聞かせください。続けて2点目なのですが、先ほど他社さんの質問にもございましたが、いわゆるその他県ないしは隣県との関係でございます。例えば岡山県で申しますと、湯崎前知事のとき2010年から広島岡山両県知事会議がスタートしまして、観光振興であったり、人口減、直近では、いわゆる芸備線の問題に対して、幅広に意見交換したと伺っております。両県共通のこの政策課題について意見交換をする場というものは非常に有意義かと思いますが、こうした岡山を含めて、隣県との関係をどのように今後構築発展させていきたいとお考えでしょうか。以上2点をお聞かせください。

(答)
 ありがとうございます。26年度予算に関しては私も今日、着任したばかりですので、よくよく検討していきたいと思います。ただ、これまでもお話をしていますように、人口減少そして若者の転出超過課題というのは、しっかりと打ち出していきたいと思います。これもいろんな施策が、その下にぶら下がってくると思いますので、特に、選挙で訴えておりました私の5つのこれだけはやりたい政策、こうしたことを私としては今、念頭に置いておりますけれども、これもしっかりと職員のメンバーとも議論しながら進めていきたいと思います。

〇隣県との連携について
 そして2点目、隣県との関係でございますが、これは大変重要なことだと思っております。もちろんこの中国地方もそうですし四国もそうですし、やはりこの地域として、どのように発展をしていくのかということは、重要な課題ですので、それぞれの知事ともしっかりと関係構築をまずはしていきたいと考えております。

(司会:広報課)
 これで横田知事の就任会見を終わります。ありがとうございました。

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