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知事記者会見(令和7年5月20日)

印刷用ページを表示する掲載日2025年5月20日

​ 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

 会見日:令和7年5月20日(火曜日)

発表項目

〔動画〕

(1)行幸啓について

質問項目

(2)フリードネス委員長の来広報道について
(3)不適正処理事案に係る報道について
(4)「知事選への態度表明」について
(5)農林水産大臣の発言について
(6)知事の海外出張について

会見録​​​​​​ 

(幹事社:RCC)
 幹事社のRCCです。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は14時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発表がありますので、よろしくお願いします。

○天皇皇后両陛下の広島県(地方事情御視察)行幸啓について
 まず冒頭に、昨日発表されたところでありますけども、行幸啓について発言をさせていただきます。6月19日木曜日、それから20日金曜日の2日間、天皇皇后両陛下が本県に行幸啓になります。両陛下の御来県は御代替わり後初めてでございます。また両陛下お揃いでの御来県は、平成12年11月以来25年ぶりとなります。今年は被爆80年を迎えまして、核兵器の恐ろしさと被爆の実相を伝え、核兵器のない平和な世界の実現に向けた取組を改めて考える年であり、また広島市の豪雨災害から10年が経過した節目の年となります。このような機会に、両陛下に御来県いただけることを大変喜ばしく思っております。この度は広島平和都市記念碑に御供花され、被爆遺構展示館、平和記念資料館の御視察をいただきますとともに、被爆者の方々などと懇談されるほか、広島原爆養護ホームを御訪問いただきます。また、広島市豪雨災害の被災地であります広島市安佐南区八木の小原山砂防堰堤と、広島市豪雨災害伝承館を御視察いただきますとともに、被災された方々などと御懇談されます。万全の準備を行いまして、天皇皇后両陛下の御来県を心から歓迎申し上げたいと思っております。なお行幸啓されます6月19日、20日の2日間は、高速道路や広島市の一般道路などにおきまして、交通規制が行われる予定でございます。県民の皆様におかれましては時間の余裕を持って行動いただくなど、ご協力をよろしくお願いいたします。また、県民の方が両陛下お出迎え、またお見送りする場所につきましては、県警察と連携の上、御順路に沿って沿道に設置をする予定です。警備の都合上、事前に御順路の公表はできませんので、当日のお出迎え・お見送りする場所につきましては、沿道に警察官が出ておりますので警察官それから県職員が出ておりますので、その職員らにお声掛けいただければと思います。あわせまして、お出迎え・お見送りする際には、手荷物検査、それから金属探知を行いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。県民の皆様とともに、両陛下を心から歓迎申し上げ、意義深い御日程となるよう、準備を進めてまいりたいと考えております。冒頭は以上でございます。

(幹事社:RCC) 
 この件について質問がある社は挙手をして、社名を名乗ってからお願いします。なお手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問をはっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。質問は特にありませんか。

(中国新聞)
 中国新聞の和多といいます。関連で、両陛下がいらっしゃる19日の夜に提灯奉迎でお出迎えされるということで、知事も名誉会長と伺っているのですけど、県民に広く参加を呼びかける意味で、どのような形でのお出迎えになるか、分かる範囲でご説明いただいてよろしいでしょうか。

(答)
 奉迎の委員会の方でおそらくご発言があると思うのですけれども、基本的にはみんなで集まって歓迎を表すということになるわけですが、場所や時間については、詳細はまだ発表ないのですか。

(事務局)
 はい。

(答)
 またそれは詳細が改めてあると思います。

(中国新聞)
 はい。

〇フリードネス委員長の来広報道について
(幹事社:RCC)
 他に質問はありませんでしょうか。では続いて、幹事社質問に入ります。ノーベル平和賞の選考を行う、ノーベル委員会のフリードネス委員長が、7月に広島を訪問を予定し、検討していることが報じられています。ノーベル委員会は去年、日本被団協にノーベル平和賞を授与しました。今回の広島訪問には、核軍縮への機運を高めたいという狙いがあると見られますが、知事の所感をお聞かせください。

(答)
 ノーベル委員会が7月に東京で核軍縮関連のイベントを実施するとともに、フリードネス委員長が被爆地広島、それから長崎への訪問を検討されているという報道にも我々ももちろん接しておりますけれども、そのこと以上の詳細については私どもは得られてないというところであります。委員長は昨年のノーベル平和賞授賞式でのスピーチで、「核のタブーを守り続けるために、努力しようではありませんか。私たちの生存がそれにかかっている。」と述べられたというところは記憶に新しいところかと思いますけれども、「核のタブー」の重要性について、改めて、被爆地から発信をいただければ、国際社会における核兵器廃絶に向けた取組への力強い後押しになるだろうと考えております。本県としましても、世界の影響力あるリーダーが、被爆地を訪問いただけるように働きかけているところでありますので、被爆・終戦80年を迎えるこの年に、フリードネス委員長にぜひ広島を訪問していただいて、被爆地から平和のメッセージを発信していただければと思っております。

(幹事社:RCC)
 ではこの件について、質問がある社はお願いします。いらっしゃいませんか。それでは一般質問に移ります。質問がある方は挙手をしてお願いします。社名を名乗ってからお願いします。中国新聞の河野さん〔お願いします〕。

〇不適正処理事案に係る報道について
(中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。虚偽の文書作成問題についてお聞きします。災害復旧工事で4件の虚偽公文書、1件で虚偽の可能性が高い公文書が見つかったと断定されました。まずその受け止めをお願いします。

(答)
 今回、事実ではない協議録の作成が複数判明したということにつきましては、県行政に対する不信を与えてしまう、これは重大な事案だと受け止めておりまして、当該案件の地権者の方を含めた関係の皆様に対して、また県民の皆様に対してお詫び申し上げたいと思っております。これは引き続き調査を行っているところですけれども、誰がどういう目的で文書を作成をしたのかと、なぜこういったことが起きたのかということについては速やかに調査を行って、原因を特定した上で、この再発防止というか、こういったことが起こることのないように、実効性のある再発防止策を取っていきたいと考えているところであります。

(中国新聞)
 分かりました。あと昨日の総務委員会で公益通報の結果は、調査結果が誤りだったという答弁をされているのですけども、改めて今回の公益通報の調査と結果は、どうだったと認識されているか改めてお聞きします。

(答)
 以前のものについてですか。

(中国新聞)
 そうです。

(答)
 公益通報のプロセスについてですか。これについては、今再調査という形で進めているところでありまして、いつまでにというのはまだ見えないところなのですけども、そもそも、その再調査が必要な事態になっているということは我々も重大に受け止めておりますし、ここは改めて第三者も入っていただいて調査をするということにしていますので、しっかりとその経緯についても検討した上で、必要な公益通報のプロセスの見直しなども含めて、考えていきたいと思っております。

(中国新聞)
 分かりました。公益通報の再調査ですけども、弁護士さんに依頼するとおっしゃっていましたけども、どのような体制でどのような調査をするかというのは固まりましたでしょうか。

(答)
 広島弁護士会に打診をしているところでありまして、まだ具体的な人選が得られていないという状況です。ということもあり、先ほど申し上げたように、いつまでにということが申し上げにくいのですけども、我々もこれは、弁護士会とは、引き続き調整を図って速やかに進めていきたいと考えています。

(中国新聞)
 あともう1つ、土木建築局の方では、再調査とは別に案件がなかったかどうか、そういうのを調べているとお聞きしているのですけども、一方で再調査の方は利害関係のない人が入って第三者ですよね。先ほども〔公益通報の再調査では〕利害関係のない人にちゃんと調べてもらうことが、大事だということで調べられていると思うのですけど、土木建築局の方は、昨日の答弁でもあったのですけども、呉支所が地元で
調べているとなっていて、虚偽作成に関わっていた呉支所が、調査をするとなると当事者が調査することになって、利害関係があって客観性がそれでもある調査なのかというのがあると思うのですけど、その辺はどのようにお考えでしょうか。

(答)
 まず2つのことを分けて考える必要があると思うのですけども、公益通報については、公益通報のプロセス、やり方やその判断について、その評価もしなければいけないので、それについては、総務局が関わって進めてきたことであると〔いうことです〕。そのプロセスの評価というのは、やはりなかなか当人達には難しいというところがあるので、第三者も入って、調査をしていただくということにしているわけです。一方で、土木建築局の事案については、まず事実関係がどうかということを調査しているわけでありまして、これについて、まず事実がどうだったかというところを今、呉支所、それからもちろん本庁もしっかり見ているわけですけども、それについて、その事実があったものを、さらに今、隠して事実ではないとすることは我々は想定していないので、判断がどうかというよりもまず事実関係を調査をしていきたいと考えているところです。その事実の調査の状況を踏まえて、もちろん必要があれば、土木建築局以外の局であるとか、第三者が参画して、調査を行うということは、必要である可能性はあると思っています。現時点では、まず事実確認を行っているとご理解いただければと思います。

(中国新聞)
 あともう1点、国土交通省さんが今回広島県のこういう不祥事を受けて、全国の都道府県に注意喚起をするような事態となりました。全国の問題にまで発展するようになったことについては、どのように受け止めていますか。 

(答)
 まず、大臣のところにも、ご質問が行ったりとか、あるいは全国にそういった通知をするような事態になったというのは大変申し訳ないと思っております。我々としても、できるだけ速やかに、途中途中も、国交省にご報告しながら、対応を進めていきたいと考えているところです。

(中国新聞)
 ありがとうございます。

(幹事社:RCC)
 これに関連した質問がある社は、手を挙げてお願いします。広島ホームテレビさん〔お願いします〕。

(HOME)
 広島ホームテレビの佐藤と申します。今回、複数の虚偽の協議録ということで、組織体制等々の問題もあったのか、組織ぐるみというか、個別の事案だったのかというところがあると思うのですけど、現状でこの組織の体制についてはどのようにお考えでしょうか。

(答)
 ごめんなさい。〔どういう意味でしょうか。〕

(HOME)
 組織として、このような状況が起きているということで受け止められているのか、今調査中の部分もあると思うのですけども〔どのようにお考えでしょうか〕。

(答)
 その点についてはまさに今調整中というところで、その調査を踏まえて、判断をしていきたいと考えてます。

(HOME)
 ありがとうございます。

(幹事社:RCC)
 他にございませんでしょうか。朝日新聞さん〔お願いします〕。

(朝日新聞)
 朝日新聞の興野と申します。今の質問に関連してですけれども、組織としてこういったことをやっていたかどうかというのは今後、調査を踏まえて判断したいというお話でしたが、先日の発表ですと、嘘と書いてあるファイルが複数の人が見られる状態であったと。しかもそのファイル作成者の名前が複数の者に、全部が全部同じ人が作っていたわけではなかったという発表もいただいておりまして、外形的な形から見ると明らかに組織的にやっているように受け止められるのですけれども、その可能性についてはどのようにお考えでしょうか。

(答)
 それは〔そのような〕可能性もあるし、そこはきちんと評価をしなければいけないので、現在それを調査中ということで進めているわけでありまして、可能性がなければもちろん「そんなことはありません」と答えるわけですけども、それはもちろんそういう可能性というか蓋然性もあるということです。それを含めてまずしっかりと事実関係、誰が作ったのかとか、誰が共有できていたのかとかそういうことを、しっかりとまず確認する必要があると思っています。

(朝日新聞)
 ありがとうございます。あと今回の公益通報の件と、あと公文書を偽造されたものが少なくとも4件は発覚してその1件もその可能性が高いというものがあることについて、知事としての責任というところは、どういった点に、現段階であるとお考えでしょうか。

(答)
 現段階ではちょっとまだ何とも言えないところです。先ほどの調査、これは公益通報の問題もありますし、今の虚偽の報告書、こういうものもありますし、それぞれがどういう背景で作られて、あるいは運用されていたのかということまで突っ込んで、考えていかなければいけないことなので、そこは現時点でうんぬんという話ではありませんけども、広い意味で言えば、県庁で起こっていること全ては私の責任なので、そういう意味での責任はもちろんあると思っています。ですからそれを、私は今、きちんと調査をした上で、正すという形で、まず第一義的な責任を果たしたいと考えているところです。

(朝日新聞)
 ありがとうございます。


(幹事社:RCC)
 他に〔質問は〕ございませんか。ではその他の質問は〔ありますか〕。読売新聞さん〔お願いします〕。

〇「知事選への態度表明」について
 (読売新聞)
 読売新聞の岡本と申します。知事にお伺いしたいのですが、5月28日をもって知事の任期満了まで半年を切るというところで、過去2回の再選時には、6月議会において、出馬の表明をされていますけども、改めて今現状、ご自身の進退をどう考えていらっしゃるのか、お伺いしたいです。よろしくお願いします。

(答)
 私の記憶だと前回は9月〔だと思います〕。

(読売新聞)
 過去2回は6月議会でした。

(答)
 それはですから、6月という事例もありますし、9月という事例もありますし、それはその判断をした時に発表させていただくということだと思っています。

(読売新聞)
 今年の確か1月時点で、まだ白紙だとおっしゃっていただいたのですけど、現状も白紙だということですか。

(答)
 ごめんなさい。そういう意味ではもちろん、まだなかなか難しいというか、判断がつかないというところです。

(読売新聞)
 重ねて従来からお伺いしている内容ですけど、何かこの判断をする上で重要にされている視点であったりとか、今後、何か決断をされる上で、大切にされていることをお伺いしてもよろしいでしょうか。

(答)
 やはり5期ということになると、やはり長いものではあるので、ある意味で言うと継続性という意味では、いい面もあるのですけども、他方でやはり視点だとか、考え方が硬直化してしまうとか、そういったこともあり得るわけですし、最終的にはもちろん、選挙でというか、県民の皆さんの支持が得られるのかどうかということは非常に大きな要素だと考えています。

(読売新聞)
 分かりました。ありがとうございます。

(幹事社:RCC) 
 他に〔質問は〕ございますか。

〇農林水産大臣の発言について
(共同通信)
 共同通信の安藤です。江藤農林水産大臣が18日の講演で「米を買ったことがない、売るほどある」などと発言されました。米の価格が全国的に上昇している中で、こういった発言に与野党から批判が相次いでいる状況ですけれども、知事としてこの発言をどのように受け止められましたでしょうか。

(答)
 よくあるウケ狙い的に言われただろうと想像するわけですけども、あまりにもご担当の分野に直接関わることで、やっていることの信頼性に関わるような内容なので、これは不注意にも程があるという印象を受けました。

(幹事社:RCC)
 他に質問はありますか。中国新聞さん〔お願いします〕。

〇知事の海外出張について
 (中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。今月下旬にフランスのパリに出張される件についてお聞きしたいと思います。事業費はどれぐらいになるのかと、知事が主張される費用対効果についてどのように考えられているかをお聞きしたいと思います。

(答)
 事業費は交通費等と、それから現地でのイベント参加とか、交通費の一部だと思いますけど、現地で車両を借り上げたりしないといけないので、それの合計で838万円の経費を見込んでいます。今回は「Kura Master(クラマスター)」というイベントがありまして、これはフランス国内のトップソムリエであるとか、あるいはレストラン関係者、それから、ホテル業界の専門家などが審査員を務める、これはご存じだと思いますけれども、日本産酒類の比較的というか、とても現時点では権威がある、日本酒の品評会でありまして、これは毎年、審査員に対する勉強会も実施されていると、ただ品評をするというだけではなくて。そういう中で、今年のテーマが日本酒と牡蠣、牡蠣を含む魚介類ということになっていまして、日本酒と牡蠣が、特産品であります広島県に、「Kura Master(クラマスター)」の方から登壇の要請もありまして、我々としても、審査員の方々に対して、広島県のお酒と牡蠣の魅力を直接PRできる貴重な機会だと考えましたので、参加をするという判断をしたところであります。これは先方から参加を要請いただけたということは、これまでの様々なPRをしてきた本県の日本酒と牡蠣のペアリングについて、フランス国内での認知も拡大してきたというところかと受け止めておりまして、これは非常に嬉しいと思っております。今回、広島が、この日本酒、近代日本酒の発祥であるとか、あるいはその吟醸の発祥であるとか、そういったことも含めて、しっかりとアピールしたいと思っていますし、県産の牡蠣が令和5年にEUのHACCPを取得をして、輸出ができるようになっていると。これは日本で初めてということだと思いますけども、この広島県産品の付加価値と認知度を高めていきたいと考えているところです。その他、パリ市であるとかパリの国際大学都市日本館、これは日本祭りです、訪問をさせていただいて、同様なこともまたアピールしていきたいと思っているところです。費用対効果と言われると、定量的に効果をいくらと図ることが難しいことはご存じのとおりだと思いますけども、こういった認知度を向上していくと、特にプロフェッショナルに認知を向上していくというのは、重要だと思っておりますので、それをしっかりと果たせるように取り組んでいきたいと考えているところです。

(幹事社:RCC)
 他に質問ございませんでしょうか。ではこれで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は別途お知らせします。どうもありがとうございました。

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