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知事記者会見(令和5年3月14日)

印刷用ページを表示する掲載日2023年3月14日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和5年3月14日(火曜日)

発表項目

〔動画〕

(1)新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行について

(2)「オール広島!」で取り組む観光イメージ動画について

質問項目

(3)新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行について

(4)G7広島サミットにおける生産者への期待について

(5)旧広島陸軍被服支廠に関する取組の状況について

(6)教育委員会における事業発注について

(7)「オール広島!」で取り組む観光イメージ動画について

(8)黒い雨の被害者救済について

会見録

 (幹事社:日本農業新聞)
 幹事社の日本農業新聞です。これから,知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表が2件ありますので,お願いします。

新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行について

 久しぶりに〔記者〕会見室で〔の会見ですが,記者の方の中にも記者会見室での会見が〕初めての方がいっぱいいらっしゃるのではないかと思うのですけど,ここを改装してから,〔記者会見室で会見をするのは〕私自身も初めてなのですけど,ちょっと密ですみませんが,よろしくお願いします。〔発表項目の1点目ですが〕まず,本日,お手元の資料をご覧いただきながらですけれども,国が3月10日に,新型コロナの5類移行に伴う医療体制,あるいは公費支援の見直しの考え方などを示しましたので,それを踏まえて,本県における5類移行への対応についてご説明したいと思います。ページ〔を〕めくっていただきまして,〔資料の〕2ページ目ですが,感染状況〔は〕ご覧のとおり,1月の中旬から感染者数〔の〕減少が継続していまして,ピーク時の感染者数が過去最多だった第7波に入る直前〔の〕昨年6月と同水準まで感染者の数が減ってきているといったような状況です。次のページ〔を〕ご覧いただきまして,3月10日に,国は,医療提供体制について,5類移行に伴う見直しの具体的な方針を示したところです。国は,現在の限られた医療機関による特別の対応から,幅広い医療機関による通常の対応に移行するということを基本的な考え方としています。そのために,これまでの医療機関に加えまして,新たな医療機関の参画を促すこと,それから,各自治体による「移行計画」の策定や,設備整備等の支援を通じまして,対応する医療機関の維持,拡大を促すこと,入院調整についても,行政による調整から,医療機関の間での調整に移行することなどを示しております。〔資料の〕4ページ〔を〕ご覧いただきまして,本県の対応ですけれども,基本的な考え方としまして,5類への移行に伴う国の方針を踏まえて,各種対策などを見直してまいりたいと考えています。詳細は,「移行計画」を策定して,その中で決めていきたいと思いますが,医療提供体制を5類移行後も確保するということが最も重要でありますので,医師会などの関係団体とも,しっかりと協議しながら進めて,「移行計画」を作っていきたいと考えています。4月中には,この「移行計画」を作る,医療提供体制の変更に係る具体的な方針や内容などを取りまとめるということとしたいと思っています。本県の各種の対策の見直しですけれども,医療提供体制については,国の方針を踏まえて,行政の関与を前提とした,限られたというか,決まった医療機関による特別な対応から,幅広い医療機関による通常の対応に移行していくと〔しており,そうなると〕行政の介入がかなり減るということです。なお,現在,本県において,内科等を標ぼうしている医療機関のうち,診療・検査医療機関の比率は,75.1パーセントとなっていまして,全国2位です。そういう意味では,既に,外来について言えば,多くの医療機関で新型コロナ患者の診療をしていただいておりますので,〔内科等を標ぼうしている医療機関のうち,診療・検査医療機関の比率の〕全国平均は50数パーセントなので,〔既に多くの医療機関に新型コロナ患者の診療をしていただいている〕県内でどれぐらい本当に〔対応いただける医療機関が〕増えるかというのは,ちょっと〔予測するのが〕難しいところもあるというか,わからないところがありますが,いずれにしても,〔対応いただける医療機関は〕既にかなりあると認識していただいていて結構だと思います。また,医療費については,5類移行前は,入院,外来,それから検査費用ともに自己負担はありませんでしたが,移行後は自己負担が生じるということになります。〔資料の〕次のページに行きまして,これまで県が実施してきた取組も大きく変わる予定でありますので,概略をここに記してありますが,まず,〔表の〕1番上の,感染の不安のある方への検査ですけれども,5類移行後は,ご自身で検査キットを購入してセルフチェックしていただくということになります。発熱等の症状がある方に対しては,5類移行後は,自宅で療養して,必要な場合には,かかりつけ医などに連絡の上,受診していただくということが基本になってまいります。また,5類移行後は,感染者や濃厚接触者への外出自粛要請もなくなりますので,自宅療養支援物資の配送も終了いたします。〔表の〕1番下〔の〕新規感染者数の公表は,これは定点把握に変わりますので,インフルエンザと同様に,1週間ごとにまとめて公表するということになります。最後〔に〕次のページ〔を〕ご覧いただきまして,5類に移行しても,コロナウイルスの病原性などが変わるわけではありません。このため,引き続き,高齢者などの重症化リスクが高い方を守ることに重点を置いて,必要な感染対策を講じてまいります。また,医師会や病院協会などの関係団体とも連携しまして,幅広い医療機関による対応というのを進めて,必要な医療提供体制の確保に取り組んでまいります。発表項目の1点目は以上です。

「オール広島!」で取り組む観光イメージ動画について

 発表項目〔の〕2点目でございます。「オール広島!で取り組む観光イメージ動画について」です。県におきましては,先月,「ひろしま観光立県推進基本計画」を策定いたしました。これは新しい計画です。本計画では,観光に携わる方々や県民の皆さまと,この計画に掲げる目指す姿などを共有しまして,県全体が一体となって,「オール広島」で観光施策を推進していくことを目指してまいりたいと考えています。そのため,このたび,イメージ動画を作りました。早速,ご覧いただければと思います。
〔イメージ動画〕
 「広島でしか得られない価値」とは何でしょう。例えば美しい自然,北に中国山地,南に瀬戸内海を抱え,県内のいたるところから山を見渡すことができ,まちには澄んだ川が流れ,少し足を伸ばせば瀬戸の島々を望むこともできます。そして豊かな文化。古代から近代まで,歴史を雄弁に語る史跡や文化遺産は,厳島神社と原爆ドームに限らず,壬生の花田植やひろしま神楽,鵜飼など,広島のすみずみにあります。レモンに牡蠣,地魚に比婆牛,海の幸,山の幸も豊富に揃い,お好み焼きやつけ麺など自慢のソウルフードもあります。それに加えて,日本酒やワインなど,広島はお酒もおいしいんです。サイクリストの聖地もあるし,スポーツも盛ん…と,広島の魅力をあげれば枚挙にいとまがありません。多彩な表情を持つ広島は,新しい出会いにあふれています。そして広島を訪れた人々に,たくさんの楽しみと喜びを与えます。それでもなお,「広島のポテンシャルはまだまだこんなものではない」私たちは,そう考えています。広島には戦後,いくつもの困難を乗り越え,不屈の精神で,街の平和と復興の実現に尽力した人々のレガシーがあります。そのレガシーを引き継ぐ,県民との出会いや交流の場を,多様な観光コンテンツの体験に加えることができたなら,そして訪れた人々に,県民の情熱とホスピタリティを感じてもらうことができたなら,そこに広島でしか得られない価値を創出できるのではないか,そう強く思うのです。「広島に行けば,いつもハッとする驚きと感動がある」新しい自分と出会い,新たなステージへと一歩踏み出す,その希望と元気を与えられる場所へ。さあ,広島という場所で,広島の人にしかできないおもてなしで,世界中から訪れる人々の想像を超える感動を与えましょう。オール広島で挑む,新しい挑戦のはじまりです。
〔動画終了〕
 ありがとうございました。ご覧いただきましたように,まず広島〔には〕,非常に多様な,たくさんの魅力があって,その中には,私たちが当たり前と感じているような,日々の暮らしといったようなものも含んでいると〔いうことです〕。一方で,こういった風景〔は〕,観光客の皆さまからは,とても新鮮に感じられるものが多々あるということで,この動画を通じまして,特に,県民の皆さまに,本県の魅力を再発見していただいて,観光客と県民の皆さまとの交流などが生まれることで,観光地ひろしまの価値がさらに高まっていくということ,そして,県民一人一人の皆さまが,観光を支える一員であるということを知っていただきたいと思っております。5月には,G7広島サミットもありまして,ますます国内外から広島が注目されて,多くの観光客の皆さまが広島を訪れることが予想されます。広島を訪れる方々に,広島を好きになっていただいて,「他の人におすすめしたい」と思っていただけるように,引き続き,観光振興施策に取り組んでまいりたいと考えています。オール広島で挑む,新しい挑戦のはじまりです。発表項目は以上です。

 (幹事社:日本農業新聞)
 これらの件について質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,お願いします。

新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行について

 (中国新聞)
 中国新聞の平田と申します。よろしくお願いします。コロナの関係なのですけれども,従前から,知事〔は〕,5類〔へ〕の変更に伴う対応について,慎重な考えというか,社会的なコンセンサスを作りながら進めていく必要があるというふうにおっしゃっておられたのですが,現段階で,国民,県民のコンセンサス,同意は得られている状況かどうかというところをお聞きしたいのですが〔いかがでしょうか〕。

 (答)
 新型コロナの発生から3年以上経ちまして,数々の波があって,それもいろいろと,皆さんのご協力で乗り越えてきたというところだと思いますけれども,オミクロン〔株〕が〔流行したことによる〕大きな波が,これまで,去年1年間ずっとあって,今も,その波が収まりつつあるという状況の中で,重症化率であるとか,あるいは致死率といったものが,かなり低くなってきたと〔いうこと,また〕ワクチンの進展もあり,〔状況が変わってきた〕一方で,まだ気をつけなければいけない部分もあるという認識も,多くの皆さん〔が〕持っていただいているといったような状況なのではないかと思います。そういう意味では,だんだんと,この状況に対する理解とか,今の,高齢者などは別にして,それ〔高齢者など〕がまさに高リスクの方々なのですけれども,〔そういう方以外の〕一般の人が,少し違うフェーズに移っていくことができるような状況ではないかというのは,多くの皆さん〔が〕感じているのではないかと思います。マスクが先行して〔取扱いが変更となり〕,マスクの着用が基本的には要らないということになって,実際には多くの方が,まだ〔マスクを着用〕されていますけれども,それも,何かこう,急に変化できないということで〔マスクを着用〕されているのだと思いますけど,「その方針自体がちょっとおかしいのではないか」みたいな,そういう受け止めではないと思うのです。そういう方針は方針として〔受け止めた上で〕,自分としてはちょっとしばらく〔マスクの着用を〕続けるかなというような感じなのではないかと思うのですが,そういう状況を踏まえると,国民の生命及び健康に,要は重大な影響を与える恐れがある,ということが,「新型インフルエンザ〔等〕感染症」の,何と言うか,定義なのですけれども,それに該当しないというような国の考え方というのは理解できますし,県としても,いろいろ対応もしっかりして,医療提供体制もそうですし,高齢者のリスクというのもそうですし,当面,そういったところはしっかりとガードしていくというようなことも含めてやっていくという中で,何と言いますか,だんだんと理解は進んでいるのではないかなと思っています。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (NHK)
 NHKの石田です。コロナの〔5類〕移行の〔件で〕質問なのですが,幅広い医療機関で〔の〕対応〔を〕今後していくということなのですけど,大体こう,概算の大ざっぱな数字で,どれぐらい〔対応する医療機関を〕増やしたりするとかというのは,何か見通しがあるのでしょうか。

 (答)
 その見通しについてというか,それはこれから各医療機関との調整〔をしていくところ〕ですけれども,2段階あって,まずは,この夏いっぱい,9月末ぐらいまで〔ですが〕,この間は,一定の,例えば病床確保料などもありますし,そういう中で,これまで,実際には,特に病院について言うと,自分の病院の中でクラスターが発生したり〔して〕,元々コロナ病床として確保していたわけでないけれども,事実上自分の病院で治療されるというような病院もたくさんあって,9割ぐらいはそういう経験があるところなので,そういったところについて,少しずつコロナ病床を用意していただくというような調整はしていきたいと思っていますし,外来については先ほどご紹介したように,既に75パーセントぐらいは,いわゆる内科とか小児科とか,風邪〔を〕ひいたら行くようなところです〔が〕,なかなか外科には皆さん行かないと思うのですけど,風邪〔を〕ひいたら行くようなところについては,〔既に〕かなり受け入れていただいているので,これも少し増えると良いとは思いますが,〔対応いただく医療機関が増えるよう〕努力していきたいと考えています。

 (NHK)
 数字で言うと,どれぐらい〔増やす〕とかと言うのは,ちょっと〔言えないでしょうか〕。

 (答)
 それはちょっとまだ,何とも言えないです。

 (NHK)
 ありがとうございます。

 (幹事社:日本農業新聞)
 その他,〔質問は〕ございませんでしょうか。

G7広島サミットにおける生産者への期待について

 (幹事社:日本農業新聞)
 続いて幹事社質問に入ります。先日開催された,〔G7〕広島サミットに向けた県主催の試食商談会なのですけれども,県内生産者が積極的に参加していました。あらためて,G7広島サミットに向けて,生産者であったり農家さんに期待している部分が伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

 (答)
 やはり〔G7広島〕サミットというのは,世界の皆さんに広島のことを知っていただくチャンス〔であり〕,そういう意味では,生産者にとっても,知っていただくチャンスということで,世界各国から注目を集めるわけです。それを,「広島を訪れる」とか,あるいは「広島のものを選んでもらう」ということにする,この契機にしていくということがまず必要だと思います。生産者の皆さまが,この機会に販売力の強化を図るということが重要ですし,その良い機会だということなのですけれども,県においても,G7開催前に,県内のホテルだとか飲食店で,県産農林水産物を活用していただけるような試食商談会も開催して,牛肉とか野菜とか果物とか,49の生産者,それから団体が参加していただいて,需要側としては,飲食店など232名と商談を行っています。実際に,もう既に,新しい取引に繋がっているようなところもあるのですけれども,そういった中でも,「もち麦」だとか「花びら茶」といった,これまで市場に出ていなかったような商品が,この商談会をきっかけに,はじめて,いわゆる実需者の方々に認知されるようになって,新たな需要創出にも繋がっていると思っていまして,今後も,この商談会だとか,あるいはマッチングアドバイザーによる個別支援といったようなこと,それから,輸出に興味があるような生産者に〔対して〕輸出展示会への出展を検討しておりまして,こういった取組を積極的に活用していただいて,先ほど申し上げたような,G7で注目が集まるというところと相まって,生産者の販路拡大,あるいは生産拡大に繋げていただきたいと思っています。〔それ〕で,積極的に支援も活用して,県と一緒に,広島の食資産のファンを増やしてもらいたいというところが期待するところであります。

 (幹事社:日本農業新聞)
 この件について質問がある社はお願いします。〔質問がないようですので,それ〕では,一般質問に移ります。質問がある社はお願いします。

旧広島陸軍被服支廠に関する取組の状況について

 (中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。旧陸軍被服支廠についてお聞きします。昨日,有識者懇談会の方が,三つの〔活用の〕方向性というのをまとめました。この方向性を見た,まずちょっと知事のご感想というか,評価というのを,まずお聞きしたいと思います。

 (答)
 取りまとめていただいた内容〔は〕,3点ほどありますけれども,いずれも,県として検討に当たっての観点としていました,「広島県において必要とされるもの」,それから「建物の有する空間などを生かすものであるということ」,そして「歴史的建造物としての価値を毀損しないといったようなもの」という,そういうものに合致したものであると認識していまして,今後の議論の基礎ができたと思っています。あらためて,〔ワークショップに〕ご参加いただいた皆さま,あるいは懇談会の委員の皆さまに感謝申し上げたいと思うのですが,これを踏まえて,来年度以降,国と県と広島市で構成する,「旧陸軍被服支廠の保存・継承にかかる研究会」というのがありますので,ここで,最終的な活用策の議論や検討を進めていきたいと考えているところです。

 (中国新聞)
 その議論なのですけれども,国と市との〔議論〕です。来年度中にまとめるとか,いつ頃を目途ぐらいに結論を出したいなと,今,知事〔は〕お考えでしょうか。

 (答)
 今,取りまとまったこの活用の方向性というのを基礎として検討を進めるのですが,いつまでにというのは,現時点ではちょっと,まだ申し上げられる段階ではないかなと思っています。

 (中国新聞)
 あと一個〔質問ですが〕,安全対策も必要になってくると思うのですが,広島市に対して,費用負担を求めるかどうか,その辺のお考えはいかがでしょうか。

 (答)
 具体的な調整というのは,今後,市も含めて,国も含めて,進めていくということになろうかと思いますが,もちろん広島市の方も,比較的,積極的に,〔費用〕負担していただけるというお考えを既に表明されていると思うので,その中で,具体的な調整をしていきたいと思っています。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:日本農業新聞)
 他に質問がある社はお願いします。

教育委員会における事業発注について

 (TSS)
 テレビ新広島の青坂と申します。県立高校の図書館のリニューアルについてお伺いしたいのですけれども,予算特別委員会でいろいろとご指摘があったのですが,本の大量廃棄と,高校の図書館ですけれども,児童文学の本も取り入れていて一部の学校から不満だったり,戸惑いの声も上がっているというところも聞かれるのですが,その辺りについての知事のお考えをお聞かせ願えますでしょうか。

 (答)
 まず,廃棄については,これはもちろん,学校と,それから各市町の教育委員会と,それから必要に応じて県の教育委員会と相談しながら進めていると思いますけれども,これ〔は〕ちょっと誤解があるかもしれないのですが,基本的な考え方としては,公益社団法人の全国〔学校〕図書館協議会というものがありまして,「学校図書館図書廃棄基準」というのがあるのです〔が〕,それに沿って廃棄していると〔いうものであり〕,その中でもどうしようかという,迷うところがあって,それは相談をしながら,最終的には学校が決めて,廃棄されているということになっています。ある意味で言うと,非常に古い,例えば統計資料なども含めて,もうこれを今使っても役に立たないよとか,あるいは,実際にこういうものがあったかどうかわかりませんけれども,イメージとしては,何か,それこそ,旧字体みたいな,例えばそういうものがあって,そういう〔ものに関する図書〕が廃棄されるとか,そういうようなことだと理解しています。〔廃棄された〕数が多いので,ちょっとびっくりするというようなところがあると思うのですが,それだけ図書館に手を入れてきていなかったということがあるのだと思います。それから,本の,今度は選択についてですけれども,絵本のようなものとか〔を置いている〕ということもあるのですが,これについては,やはり学校の中には,いろんな生徒さんがいらっしゃって,これは,ですから図書館改革の経験上,何と言うのでしょうか,少し支援が必要というか,弱い人というか,そういう皆さんも含めて楽しんでもらえる,あるいは本に親しんでもらうと,そういう環境を作るということが一つ〔の〕目的としてあって進めていて,そういう本が選ばれているということがあります。〔それ〕で,赤木かん子さんの書籍についてもいろいろ言われていますけれども,そういった観点から提供されている本がたくさん含まれていて,それはあまり他では入手できないものもたくさんあります。そういうものが入っていて,まさにパッと見〔では〕,高校で「それ〔そういった本を置いている〕」と言うと,それだけ聞くと「何で」と思われるかもしれませんけれども,いろんな,そういう配慮から導入されていると理解しています。学校では,一部,不安の〔ある〕方もいるかもしれないのですけれども,その点については,教育委員会の方で,説明が不十分であったということは,先般からちょっと言っているところだと思うので,それをきちんと理解〔してもらうよう〕,その目的も〔含めて〕,多くの,例えば図書館担当の先生だけではなくて,いろんな先生も含めて,理解してもらうような努力が必要なのだろうなと認識しています。

 (幹事社:日本農業新聞)
 時間も迫っているので,最後の質問としたいと思います。〔他に質問がある社は〕ございますでしょうか。

「オール広島!」で取り組む観光イメージ動画について

 (日本農業新聞)
 日本農業新聞の大森です。先ほど知事の方から,〔G7広島〕サミットは,世界の皆さんに広島のことを知っていただくチャンスだとおっしゃっていただきました。PR動画の中でも,レモン農家や比婆牛などの畜産物が出てきたところです。生産者の販売強化に向けて,この動画をどう活用してほしいかというメッセージを一ついただけますでしょうか。それと,この動画は,県庁内のHPで公表されるということで,お間違いなかったでしょうか。お願いします。

 (答)
 この動画は,いろんなデジタルサイネージとか,あるいは,いろんなイベントの機会だとか,そういうところでご覧いただくということにしていまして,ウェブ上では,YouTubeで公開していくということにしています。SNSなども使っていきたいと思っていますけれども〔そのように活用していきたいと考えています〕。それで,生産者の皆さまには,まさに,今回のテーマというのは,広島で,「〔ひろしま〕観光立県推進〔基本〕計画」を作る時も,「広島の価値って何ですか」という〔話〕の〔中〕で,「何でもある」みたいな〔話が出て,〕「〔でも〕それではアピールにならないよね」ということで,「じゃあ〔広島の価値って〕何だ」という議論を,すごくしていただいたのです。委員の皆さんに〔議論をしていただきました〕。ところが,皆で議論すると,「いや,やっぱり絞り込めないね」ということになって,多様なもの,本当にいろんなものがあるということが広島の魅力だということに,結論が〔そう〕なりまして,そういう意味では,生産者の皆さんの,広島は本当に海から,海の地域から山の地域まで,幅広い気候条件があって,そういう中で,本当においしいものが,すごく大量ではないかもしれないけれども,あると〔いうこと〕,それを,やはり丁寧に作っていただくということと,その丁寧に作られている,あるいはそのおいしい理由とか,そういうものを,こういう動画をきっかけに,しっかりとご説明もいただいて,その素晴らしさというのをアピールしていただきたいと思っています。

 (日本農業新聞)
 ありがとうございます。

黒い雨の被害者救済について

 (共同通信)
 共同通信の小作と申します。「黒い雨」のことで伺いたいのですけれども,新しい制度が始まってから,〔手帳の交付〕申請をしたけれども却下されてしまった方達が,それに不服というか,もう一回「やっぱり手帳〔を交付してほしい〕」ということで裁判を起こされるというのが,今,動きとして出てきています。県としては,確か,おととしの年末に,新たな方針が,枠が決まった時に,疾病要件が入っているということで,そこに対しては,外すようにやっていきたいということを以前も言われていたと思うのですけれども,それを踏まえて,こういった動きが出てきていることへの受け止めと,県としてはどういう対応をやっていきたい,これまで〔どういう対応を〕やってきて,これからどうするかというのを教えてください。

 (答)
 「黒い雨」の審査については,我々もできるだけ多くの皆さんに手帳をお渡しできるように進めているのですが,これは法定受託事務であるということもあって,国の事務処理基準というのがあって,それに基づいて行うということが,どうしても必要になっています。「黒い雨」に遭ったという確認については,その場所について,雨域図なども参考にしながら,申請者だとか,あるいは関係者から丁寧に聞き取って,ケースごとに慎重に審査を行っているのですが,どうしても確認ができないということで,却下となっているような例があります。疾病要件については,我々としては,まず,早急に,できるだけ多くの皆さん〔を救済したいということ〕で,国としても,白内障〔手術歴も対象に〕入れて,かなりの方がそれでカバーされるということで努力していただいた結果だと受け止めていて,まず,多くの皆さんを救済するために,それ〔疾病要件〕を一旦受け入れて進めていますが,これについては,引き続き,疾病要件も外すということで働きかけをしていきたいと思っているところです。

 (幹事社:日本農業新聞)
 これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は3月28日10時半からを予定しています。ありがとうございました。

ダウンロード

(資料)新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行について(説明資料) (PDFファイル)(187KB)

(資料)新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行について(配付資料) (PDFファイル)(227KB)

(資料)「オール広島!」で取り組む観光イメージ動画について (PDFファイル)(240KB)

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