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知事記者会見(令和4年11月15日)

印刷用ページを表示する掲載日2022年11月15日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和4年11月15日(火曜日)

冒頭発言

〔動画〕

(1)新型コロナウイルスの感染状況等について

質問項目

(2)新型コロナウイルスの感染状況等について

(3)国際賢人会議について

(4)公職選挙法改正案(衆議院小選挙区改定)について

(5)G7広島サミットについて

(6)政治資金パーティーについて

会見録

 (幹事社:毎日新聞)
 幹事社の毎日新聞です。これから知事定例会見をはじめます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの冒頭発言が1件ありますので,お願いします。

新型コロナウイルスの感染状況等について

 お手元に資料が配付されていると思いますが,新型コロナウイルス感染症の状況について説明したいと思います。まず,現在の状況ですけれども,感染状況は明らかな増加傾向となっております。新規感染者数は,既に第6波の最大値を超えているといった状況です。〔資料の〕3ページ目をご覧いただきますと,この先も感染増加は続く見通しでありまして,このシミュレーションをご覧いただきますと,ご覧のとおりでありますが,現在,県内で確認しているウイルスのほとんどがBA.5でありますので,同じBA.5で感染拡大した第7波を参考にシミュレーションしているところです。〔シミュレーションのグラフのうち〕オレンジの部分が,第7波の感染拡大期を通じた,平均的な前週比1.44で推計したものになります。〔それ〕で,〔グラフのうち〕グリーン,緑の方は,同じ第7波の感染拡大期のうち,新規感染者が今と同じぐらいの規模,〔つまり〕大体1日〔あたり〕1,500人から2,000人ぐらいであった頃以降の平均的な前週比〔が〕1.35になるのですけれども,そちらで推計したものになります。〔前週比〕1.44の方が少し多めに推計するという形になりますけれども,この推計によりますと,オレンジのような推移をいたしますと,来週には新規感染者数が1日4,000人程度となる可能性があると見ております。次に,入院者数をシミュレーションしてみますと,〔資料の〕4ページのグラフのとおりでありまして,入院者数も,来週さらに増加するおそれがあると考えております。〔このため〕11月21日から,確保病床を一般フェーズ2から一般フェーズ4に引き上げて対応することといたしました。一般フェーズ2は,今,388床ですが,一般フェーズ4になりますと,517床になる予定です。なお,このフェーズは11月21日に引き上げますが,21日を待たず,準備ができた医療機関から順次,病床を稼働いただくようにお願いしているところであります。さらに感染が拡大する場合は,そうなる〔さらに感染が拡大する〕だろうと見ておりますけれども,緊急フェーズ1への引き上げも視野に入ってくるということで,通常医療を制限して,医療に大きな負荷がかかる事態となってまいりますので,できるだけ,そうならないような感染拡大の防止というものが必要だと考えております。そのためにできることということでありますけれども,〔資料の〕5ページになりますが,今一度,県民の皆さま一人一人の感染対策をお願いしたいと思います。まず,繰り返しお伝えしておりますような,基本的な感染防止対策の実施です。マスクの適切な着用,手洗い,換気,それから密を避けるといったことについて,あらためて徹底してください。特に,気温が低くなって,換気が不十分になりがちになりますので,意識して,室内の換気,これはできればやはり常時換気が良いわけですが,〔室内の換気〕を心掛けてください。加えまして,厚生労働省のリーフレットを参考にお示ししておりますけれども,発熱など体調不良時に備えて,新型コロナ抗原検査キットや,解熱鎮痛剤をあらかじめ準備しておくと,素早い対応ができるかと思います。購入の際には,必ず,薬局やドラッグストアの薬剤師,登録販売者に相談してご用意してください。また,ご自身で検査された方は,結果が陽性であれば,県のホームページでご案内しております「陽性者登録センター」への登録をお願いいたします。それから,資料の6ページになりますが,〔ワクチンについて〕前回の接種から3か月以上経過している方は,オミクロン株対応ワクチンを1回接種できますので,今後の感染拡大や医療のひっ迫を防ぐために,速やかな接種の検討をお願いいたします。私からは以上です。

 (幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,お願いします。

 (RCC)
 RCCの小林です。昨日は,オミクロン〔株〕の新変異の株とも言われている「ケルベロス」であるとか「グリフォン」なども初確認されたという,そういったリリースも出ましたけれども,この点については,今後の見通しなどありましたら教えていただきたいと思います。

 (答)
 現時点で,〔今後〕どうなるかというのは,まだわからないというところです。国の専門家会議では,不確実性が高い推定としながら,これらの新しい派生型のウイルスが,12月の第1週には8割近くを占めるだろうという可能性をおっしゃっているところであります。また,感染性,〔つまり〕どれぐらい発生しやすいかということですけれども,あるいは重症度の高まりに関する明確な示唆というのはないのですけれども,WHOによりますと,免疫逃避能力によって,感染者数増加の優位性が指摘されているというところであります。このため,引き続き,ゲノム解析などで派生型の流行状況を監視していきたいと考えておりますし,ワクチン接種の推進や,検査,医療体制の確保によって,しっかり対応できる体制を構築していきたいと考えているところです。

 (RCC)
 それから,あわせてなのですけど,これから年末に向けて,忘年会等のシーズンに差しかかる中での〔感染〕増加が見込まれる可能性があるという状況なのですけれども,政府は,各自治体ごとに行動制限等できるような,そういった仕組み作りをしようという動きもありますけれども,県としての今後の考え方を伺いたいのですが,いかがでしょうか。

 (答)
 今回の基準というのは,オミクロン〔株〕に対応したものとなっていると〔考えており〕,これは知事会を通じて国に要望してきた内容が反映されていると考えていますけれども,その中で,「対策強化宣言」でも,従来,高齢者に限定されていた外出自粛の呼びかけなども,限定されないような形になって,一定の評価はできると思っています。ただ,「対策強化宣言」あるいは「医療非常事態宣言」についても,法的な強制力を伴うものではないということですから,実効性などについては,これまでと大きく変わるわけではないと受け止めています。今後,感染が爆発的に拡大して,医療が機能不全に陥るといったような,真に必要な場合には,感染制御の観点から強い対策という選択肢も必要になる可能性もあるのではないかと思っております。

 (幹事社:毎日新聞)
 他に質問の〔ある社はお願いします〕。

 (NHK)
 NHKの堀江です。オミクロン株対応のワクチン接種について,昨日,政府の発表では,全国の人口比で言うと,〔接種率について〕9.7パーセントという数字が発表されました。これに対する県内での数字と,今後の接種を加速するための呼びかけだったり,取組を教えてください。

 (答)
 県内でも,約9パーセント程度という接種状況になっております。今,感染拡大傾向にありますので,できるだけ多くの方たちに接種をお願いしたいと思っておりますが,これは,とにかく,今,地道に,理解していただくということしかないかなと思っております。

 (NHK)
 約9パーセントというと,全国よりやや低い数字だと思うのですけれども,その要因だったり,どういったところがあると〔考えていますか〕。

 (答)
 いや,そんなに何か,厳密に,多いとか少ないとかというレベル〔の違い〕ではないと思います。

 (NHK)
 全国平均とほぼ近い数字だという考えで〔しょうか〕。

 (答)
 はい。

 (NHK)
 ありがとうございます。

 (中国新聞)
 中国新聞の平田です。お疲れ様です。2週間前の段階では,第8波の入口というのはまだちょっと判断できない状況だという話でした。ただ,その後,2週間の間で,全国知事会も含めて,「もう第8波〔に入った〕」という言葉が結構出始めていて,もう専門家のある一部によっては「もう第8波に入った」と言う人もいらっしゃるのですが,知事の見解というか,その辺に変化はありますでしょうか。

 (答)
 皆さん,第何波とか,今入ったとか入らないとか,とても関心があるところなのですけど,あまり意味があるとは思っていなくて,今,とにかく拡大傾向であると〔いう状況で〕,この拡大傾向が止まるかどうかというのは,これは最終的に実際に拡大してみなければわからないことなのですけれども,とにかく現状において増加傾向にあるということなので,十分な警戒が必要であると,そこが大事なところだと思います。「第8波になりました」と言ったからといって,何かが変わるわけではないので,それよりも,今,拡大していると〔いうこと〕,今後拡大していくと,病床の確保などにも影響が出てくるというか,医療などにも影響が出てくるということを,十分認識していくということが大事だと思います。

 (中国新聞)
 2週間前に,傾向として10代の感染がかなり目立つという話だったのですけど,そこは変わらないでしょうか。

 (答)
 そこは大きく変わっていないと思います。ちょっと,最新の数字を見ていないのですけど,変わっていないです。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:毎日新聞)
 その他,この件について質問はないでしょうか。

国際賢人会議について

 (幹事社:毎日新聞)
 続いて幹事社質問に入ります。世界の政治指導者が核軍縮について話し合う国際賢人会議について,政府は12月10日からの2日間,広島市で開催することを決定しました。ロシアによるウクライナ侵攻などの国際情勢を念頭に,各国の政治指導者や有識者を招いた議論を通して,「核兵器のない世界」の実現への国際的な機運を高めていきたいとのことですが,会議に寄せる知事の期待やお考えをお聞かせください。

 (答)
 まず,来月に広島で,この〔国際〕賢人会議が開催されるということは,大いに歓迎したいと思っております。どなたが来られるかというのは,まだ,ちょっと明確になっていませんけれども,国際的に影響力のある方々が,広島に来て,被爆の実相に触れて,核兵器廃絶の議論を進めていくということの意義は,大変大きいと認識しております。ロシアのウクライナ侵略であるとか,あるいは北朝鮮の核問題とか,あるいはNPT運用検討会議の今年の結果といったような状況は,核兵器を巡る状況として非常に厳しいものだと考えているところですけれども,そういった中で,岸田総理のリーダーシップのもとで,今回〔の〕国際賢人会議,また,来年の広島サミットを契機として,核兵器の使用を防ぐ唯一の方法というのは,確実な方法というのは,廃絶しかないという国際的な機運が一層醸成されるということを強く期待していますし,核兵器廃絶に向けた動きが実質的に進展していくということも期待したいと思っております。

 (幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社はお願いします。〔質問がないようですので,それ〕では一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。

公職選挙法改正案(衆議院小選挙区改定)について

 (共同通信)
 共同通信の佐々木です。衆〔議〕院選〔挙〕小選挙区の10増10減を反映した公〔職〕選〔挙〕法改正案が今週中にも成立する見通しなのですけれども,広島では,報道されているとおり,7区あったものが6つになるのですが,そうなることでの期待〔や〕,あわせて課題を,知事としてのお考えを教えていただけますか。

 (答)
 期待というのはあまりないのですけれども,やはり,人口が首都圏に集中していくということで,いわゆる,都会における国会議員の定数が増えて,地方での定数が減っていくという状況は,このまま進んでいくと,やはり,バランス〔など〕いろんな問題が起きて来得ると思っています。これは,衆議院だけではなくて,参議院でも強く表れているところですけれども,やはり,私自身は,1票の平等というのは,やはり,憲法が定める基本的人権の最も基礎のところである個人の平等ということです〔ので〕,この自由平等というところは,憲法の中でも非常に重要なものだと思っていますので,これは致し方がないというか,それが反映されるというのは適切なことだと思いますけれども,一方で,地域に暮らす人々の現状ということもありますので,その地域ごとに,やはりいろんな状況もあると,そういうこともありますので,それをどう反映していくかということは,真剣に考えていく必要があると思っています。

G7広島サミットについて

 (共同通信)
 ありがとうございます。もう1点,全く別件でお尋ねしたいのですけれども,昨日,廿日市市の方で,G7サミットが開かれる期間中は,学校の行事ですとか,そういった恒例の催しとかを延期にするというような発表があったのですけれども,今後,そういった市町というのは増えてくると思うのですが,学校への影響だったり,あるいはG7サミットが開かれることで,平和記念公園に入れない,修学旅行で来られない学校など,他県では増えてくると思うのですけど,そういったところの影響については,知事としてはどのようにお考えでしょうか。

 (答)
 これは,現実問題としては,サミットにあわせて,報道関係者,それから警備関係者といった方々が,非常に多く広島に来られるので,そういった方々以外の宿泊の確保というのが非常に難しくなるという状況があると思います。これは,円滑な会議そのものを実現する上で,ある意味必要な,皆さまへの対応なので,これは致し方がないことかなとは思っておりますが,学校のような,修学旅行とか,そういう宿泊を伴うものは難しいということになるかと思います〔が〕,できるだけ,そうは言っても,サミット開催による県民生活への影響というのが最小限に抑えられるように配慮しながら,準備していきたいと考えています。

 (幹事社:毎日新聞)
 その他〔に質問は〕ありますでしょうか。

政治資金パーティーについて

 (中国新聞)
 すみません。中国新聞の河野と申します。中原副議長の政治資金パーティーの件についてお聞きします。県の職員にも案内が出されて,〔県からは〕欠席〔が望ましい〕ということを皆さんにお伝えされていたみたいなのですが,この理由とか,対応についてのご説明をお願いします。

 (答)
 ごめんなさい〔,どういう質問でしょうか〕。

 (中国新聞)
 欠席する〔ことが望ましい〕ということを,〔県から〕皆さんにお伝えされているみたいなのですけれども,その理由とか,こういう対応にされている考えの経緯とかをお聞かせ願います。

 (答)
 基本的には,個人が判断するものであるわけですけれども,一方で,日程的に,勤務時間中の開催ということになっておりまして,年休の取得が必要になってくる可能性が高いということで,総務局を中心に,それぞれ適切に判断したものだと聞いております。

 (中国新聞)
 議長,副議長の就任パーティーというものに〔ついて〕案内があって,これまでは,県の職員さんも自腹でお金を払って参加していました。こういうことに対して,専門家からは,問題があるのではないかと指摘する声もあります。県の職員さんにも,自腹を切って行きたくない人もいるでしょうし,県としてそういうことが常態化していることについて,知事がちょっと問題意識を持ったりされていないでしょうか。

 (答)
 私は,特に問題だとは思っていません。

 (中国新聞)
 ただ,法律上問題ないにしても,県の職員がこぞってパーティーに行くということには,何か,違和感を持つ県民もいるのではないかと思うのですが,いかがでしょうか。

 (答)
 いや,私は特に問題だとは思いません。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:毎日新聞)
 その他〔に質問は〕いかがでしょうか。これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は,11月29日火曜日10時半からを予定しています。ありがとうございました。

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(資料)新型コロナウイルスの感染状況等について (PDFファイル)(791KB)

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