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知事記者会見(令和3年8月24日)

印刷用ページを表示する掲載日2021年8月24日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和3年8月24日(火曜日)

冒頭発言

〔動画(1)〕

(1)緊急事態宣言の要請について

質問項目

〔動画(2)〕

(2)緊急事態宣言の要請について

〔動画(3)(4)〕

(3)緊急事態宣言の要請について

(4)8月11日からの大雨について

会見録

 (幹事社:RCC)
 幹事社のRCCです。これから知事定例記者会見をはじめます。終了時刻は,11時00分を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事から冒頭発言が1件ありますので,お願いいたします。

緊急事態宣言の要請について

 それでは,はじめに私から,現在の本県の感染状況とそれに伴う対応についてご説明いたします。「早く対策を行って早く収束させる」ということを本県の基本戦略としてまいりまして,8月4日から本県独自の集中対策を開始して,また,〔8月〕20日からは,まん延防止等〔重点〕措置を適用して強い措置を行っているところであります。しかしながら,お盆休みにおける県外往来といった,人流を抑制することができなかったことに起因する感染の急拡大が起きております。このままのペースで感染が拡大した場合に,本県の医療提供体制が危機的状況になるということが懸念されます。このため,さらなる人流の抑制を実施し,感染拡大を防止する必要があると考えています。そのための法的な実行力を含めた,さらなる強い対策を早急に実施する必要があると考えまして,昨日8月23日,国に対して,緊急事態宣言の適用を要請いたしました。〔モニターを示して〕こちらの感染状況ですけれども,全国で連日,過去最多の新規報告数が発表されているところですが,本県においても連日300人を超える新規報告が続くなど,感染状況の悪化が継続しています。本県の8月23日時点での各種指標ですけれども,指標の約半数がステージ4の目安の値を超えております。医療提供体制については,ここ4,5日で確保病床使用率が50パーセント近くまで急増しています。今後,急速に医療をひっ迫するおそれがございます。宿泊療養施設につきましても,このまま感染が続いた場合,8月26日に現在の確保室数を超えてしまうといった状況になりつつあります。宿泊療養施設のさらなる確保に全力を挙げておりますけれども,これまで宿泊療養としてきた,無症状者等の自宅療養の可能性も出てきている状況です。〔モニターを示して〕こちらは,広島市中心部の20時における滞在者の状況ですけれども,8月4日の営業時間短縮要請以来,夜間の人流抑制にご協力いただいたことで,減少傾向とはなっています。しかしながら,何度もご説明していますけれども,大体この〔人出が〕7,000人レベルというのが,時短営業のみの場合〔のレベル〕です。これは,やはり前回の波の後半部分でそういう対応をした時に見られたレベルですけれども,そういうところと同じレベルで継続していると〔いう状況です〕。〔それ〕で,この週末は,お酒の提供が止まって,だいぶ〔人出が〕減っているのですけれども,このレベル,前回の緊急事態宣言の時のこのレベルまで落とし込んでいくことが必要であると考えているところです。昼間の人出を見ますと,〔モニターを示して〕これは,県内の各観測拠点を合計したものですけれども,14時における滞在者の状況です。こちらも,皆さまのご協力によって減少傾向にはなっているのですが,ご覧いただきますと,ここは大雨の影響ですごく減ったのですが,雨が終わったらまた戻って,今はこのレベルにあると〔いう状況です〕。〔それ〕で,前回の緊急事態宣言の時には,このくらいのレベルまで下がっていますので,下がり切ったところはもっと下がっているのですけれども,こういったレベルまで最低限,これはデルタ〔株〕の影響がない時にこれくらいまで下がったわけですけれども,今はデルタ〔株〕の影響がある中で,最低限それくらいの人出の削減が必要だと考えています。それから,東京〔都〕と大阪〔府〕から広島県に来られた方の推計人数の推移になります。ご覧いただくと,お盆の時期に非常に多くの方が来られているという状況です。〔モニターを示して〕ここは3連休〔の状況〕です。3連休も含めて,3連休の後が非常に〔人数の推移が〕高いです。こっち側が5月の連休ですから,ゴールデンウィークよりもさらに相当レベルの高い,東京は同じくらいですけれども,〔相当多くの〕流入があるということです。ちなみに,東京・大阪方面に広島県から行った方も結構いらっしゃって,特に大阪に行かれた方がたくさんいらっしゃいます。東京はそれほどではないのですが,それでもやはり高いピークが出ています。こういった往来によって,感染が持ち込まれて,拡大していったと考えています。これは実際,我々が日々見ている個別のケースでも,県外往来を起点とした感染というのが増えていますし,以前から説明しているように3割くらいが県外往来との関連があるということになっていますので,こういう状況が生まれたということです。〔それ〕で,指標を見ても,これは,本県独自で作っている,この後もご覧いただきます県外人流指標ですけれども,東京都・大阪府の感染状況と本県への往来,ですから〔つまり〕感染拡大状況と人の流れを掛けあわせたものですけれども,これを基に,本県の感染拡大の予兆を観測してきたものです。これが,従来のピークですけれども,過去,感染拡大する前にこうやって増えて,〔県外人流指標が〕1を超えて継続すると,その後こういうピークが生まれる状況になってきていますが,一定程度になると下がってくるのですが,これは1を超えて拡大していったのですが,その後ずっと伸び続けて,これは感染状況が非常に悪くなっているのでこうなっているのですが,まだ下がり切っていないと,かなり高いレベルにあると〔いう状況です〕。過去のピークよりも下がっているとは言え,よほど高い状況にあるということで,まだ外部流入がおさまりきっていない可能性があるとも言えると考えています。〔それ〕で,お盆休み,これは8月7日から16日くらいと考えていますが,そこにおける県外往来などの人流を抑制することができなかったことに起因すると考えられる感染の急拡大が今起きていると考えています。このまま感染拡大が続くと,本県の医療提供体制が危機的状況になることが懸念されます。本県の医療提供体制を守り,命を守るためにも,さらなる人流の抑制を実施し,感染拡大を収束させていく必要があります。そのためには,法的な実行力を含めたさらなる強い対策を早急に実施する必要があると判断して,先ほど申し上げたように,昨日,国に対して,緊急事態宣言の適用を要請しました。また,県外からの人流に起因すると考えられる感染が多数確認されておりまして,県単独での対策では限界があるため,県外への移動の強い抑制に向けて,全国一斉の緊急事態宣言の適用もお願いしているところです。私からは以上です。

 (幹事社:RCC)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野です。現在,報道では,北海道と東海3県に〔対して〕緊急事態〔宣言〕の追加〔適用を〕検討〔している〕という情報がありますが,〔広島〕県の要請を受けて,国に適用される見通しなど,現状あるものを教えていただけますでしょうか。

 (答)
 それは正直わかりません。この週末も含めて,国とはやり取りをしてきて,昨日,正式に要請するということになったのですが,その結果を含めてどう判断されるかというのは,まだわからない状況です。

 (中国新聞)
 現状,国が検討している中に〔広島〕県が入っていないことに対する受け止めはいかがでしょうか。

 (答)
 入っていないのかどうかということもわかりません。少なくとも我々事務方がやり取りしている中では当然,広島は頭に入れた形で検討してもらっていますので,それがいずれにしてもメディアに〔お伝え〕できていないということだと思いますけれども,頭の中にないということではないと思います。

 (中国新聞)
 国への要請は昨日されたということですが,国のどの機関に対して,どうやって〔要請〕されたのでしょうか。

 (答)
 内閣府〔正しくは,内閣官房〕に対してです。

 (中国新聞)
 メール,FAX〔など,どのようなやり方で要請されたのでしょうか〕。

 (答)
 メールです。

 (中国新聞)
 わかりました。現状の感染状況を踏まえてなのですが,現在の集中対策の期限は9月12日なのですが,この時点での見通しというか,どの程度〔感染状況が〕下がるかどうかとか,〔集中対策を〕解除できるのか,この点のお考えはいかがでしょうか。

 (答)
 まだピークを迎えているかどうかというのはわからない状況ですので,現時点では何とも言えないと思います。

 (中国新聞)
 スライドの6ページにありましたが,現在の宿泊療養施設が8月26日に〔確保室数を〕突破する可能性があるということなのですが,ある程度無症状者の自宅療養の可能性というのが出てくると思うのですが,これは現状どうやって振り分けていくかとか,どういった人は自宅療養,どういった人は宿泊療養施設,そういったような考えは新たに定められているのでしょうか。

 (答)
 それは今検討中です。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (共同通信)
 共同通信の平等です。現段階で,まん延防止等重点措置〔が〕12市町に発令されていると思いますが,緊急事態宣言は全県に対して発令されるものだと理解しているのですが,その12市町を広げるというようなことではなくて緊急事態宣言で全県というふうにするのが望ましいと思われた理由についてお伺いできますでしょうか。

 (答)
 緊急事態宣言になると,〔変わるところが〕いくつかあって,全県的に広がるという部分とそれから大規模施設に対する〔要請の〕根拠条文が異なってくるとか,そういったようなことがありますし,あと,まん延防止等重点措置区域以外も含めて,20時以降さらなる人出の削減をしていったりとか,飲食店についても原則休業を求めていくとかです。そういったようないろんなことがあるので,それを総合的に勘案して,緊急事態〔宣言を要請する〕ということです。それから,もちろんこれは今,もうないのではないかとか議論されていますけれども,まだ広島県ではアナウンスメント効果というのもあると思うので,そういった事態になっているのだということを強く皆さんに認識していただく。特に,昼間の人流がまだ減っていないということもありまして,ここを抑えていくのが非常に大きなポイントだと思っています。

 (共同通信)
 承知しました。もう1点,基本的なところなのですが,緊急事態宣言の要請は,昨日,内閣府〔正しくは,内閣官房〕にメールで〔行った〕とおっしゃっていましたけれども,その時に県に対する適用とあわせて,全国への適用というのも二つ一緒に要請というか〔したということでしょうか〕。

 (答)
 はい。

 (共同通信)
 わかりました。

 (中国新聞)
 中国新聞の長久です。これまで緊急事態宣言について,要請も視野にというふうな話をされてきて,今回,実際に要請という形になりました。〔それ〕で,重ねてになるかもしれませんが,このタイミングでの要請になった,その理由について,何か引き金と言うか,どの点が最大の要素になったのか,あれば教えていただけますでしょうか。

 (答)
 何か一つのことで,何か決めたということではありません。

 (中国新聞)
 わかりました。あと,スライドの6ページのところで,確認で,現在の宿泊療養施設の確保室数と今,どれぐらいの数,実際に埋まっているのか教えていただけますでしょうか。

 (答)
 今の確保室数は,現時点で,足元あるのは,1,685室でありまして,現時点で,現時点と言うか23日時点,昨日時点ですけれども,1,250人が入室されているという状況です。

 (中国新聞)
 8月26日に〔確保室数を〕突破するのが,具体的に濃厚になっているのかなと思うのですが,実際に突破したら,ここ〔スライドの6ページ〕に無症状者等の自宅療養の可能性と〔記載が〕あるのですが,そういう段階に移行せざるを得ないというような理解でよろしいでしょうか。

 (答)
 そうです。

 (中国新聞)
 わかりました。あと,今回,県独自の集中対策で早めの対策を実施して,対策期間を短く,ピークを低くというのを目標にされてきた中で,緊急事態〔宣言〕の要請というところまで感染が悪化しました。この点については,現在,どのように受け止めておられますか。

 (答)
 これは当初,集中対策を始めた時から申し上げていますけれども,リスクとしてお盆の人出,これがどれだけ増えるかということと,特に県外からの流入です。これがどれだけ増えるかということと,デルタ株の影響がどれだけ出てくるかということを申し上げてきたと思いますけれども,それがまさに最も悪い方向に出てきていると,県外流入が先ほどご覧いただいたように,非常に,流入人数だけでなくて,流入元が感染状況が非常に悪化しているので,それを掛けあわせてみると,こういうふうに非常に,従来では考えられないような山になってきているということが一つあります。〔それ〕で,実際,個別ケースを見ていくと,県外との往来によって感染が拡大していると,それは3割くらいになっているということで,そこからさらに拡大しているという可能性があるので,それがまたデルタ株への置き換えを加速しているということがあって,県外からの流入を機に家庭内で家族全員が感染する。従来であったら,一人か二人くらい家族の方が感染するというところが,四人も五人も感染するといったような事態が起きている。これは概ねデルタ株を含めた状況だと思いますけれども,〔そういう状況が〕生まれているというところで,そのリスクとして考えていたことが最大限出てきたということと,それから夜の人流についても,我々はできるだけ早期にここ〔モニターを示して〕を目指したかったのですけれども,これお酒の提供がある場合は,やっぱりここまでしか行かなくて,ここへ留まっているということも,抑え込み切れていない一つの状況になっていると思います。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (NHK)
 NHKの五十嵐です。1点だけ,こちらの資料にありますように,感染拡大を防止するために法的な実行力を含めたさらなる強い対策が必要だということなのですが,現状,まん延防止等重点措置が始まって以降,飲食店の時短要請ですとか,営業時間の短縮,これは事業者の理解は得られている状況でしょうか。

 (答)
 これは,まだちょっと我々,何と言いますか,始まったばかりで,〔各店舗に〕訪問しきれているわけではありませんけれども,ですから,まだ印象論でしかないですけれども,週末は少なくとも,土曜日まで猶予期間がありましたので,〔それ〕で,土曜日はかなり〔人出が〕減って,日曜日はさらに減っています。そういう意味では,人出の状況からみると,それなりに効果が出てきているのかなと,ただそれはまだ週末の状況なので,週明けどうなるかということは良く見ていかなくてはいけないと思っています。

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野です。目指すべき感染状況の推移,目標とすべき感染状況の推移をこれまで人口10万人当たり〔新規報告者数〕4人以下と知事は考えていらっしゃったのですが,全国的に指標の見直しとかもあって,感染状況が〔人口10万人当たり新規報告者数〕25人とか,緊急事態宣言が解除されればそれで良いとか,そういったような全国的なゴール〔への考え方〕が,重症化率が変わってきたりとか,そういったことも踏まえて変わりつつあるような状況にある気もするのですが,知事としては県としてどこを目指すべきと考えていらっしゃいますでしょうか。

 (答)
 これも繰り返し申し上げているように,結局感染拡大を繰り返せば,例えば,〔人口10万人当たり新規報告者数〕25〔人〕でもずっとコンスタントで25〔人〕でいられるのであれば良いのですけれども,25〔人〕くらいになると,25〔人〕でコンスタント〔に推移する〕というわけにはいかないのです。これは〔人口10万人当たり新規報告者数25人というような状況になると〕必ず〔感染〕拡大していくと〔いうことです〕。〔それ〕で,拡大していくと必ず,積極的疫学調査等では,特に〔人口10万人当たり新規報告者数〕25〔人〕みたいな高いレベル〔だと,広島県で言うと新規感染者が〕毎日100人くらい出るわけです。そうすると,積極的疫学調査だけでそれを抑え込んでいく,感染の拡大を抑えこんでいくというのが難しい状況になっていくわけです。そうすると結局また〔感染が〕拡大して止まらない。〔感染拡大が〕止まらないと医療がひっ迫する。重症者は減っていますけれども,結局,中等症とかが増えるので,ワクチンが行き渡らない限りです。そうなると,結局また行動制限するということになるので,そういう〔感染〕拡大を,簡単に起こさないレベルに抑え込まないといけないということで,それは重症化するとかしないとか関係なく,感染が拡大するかどうかということなので,それはかなり低いレベルまで,いったん持って行かないと,そこをコントロールするのは難しいではないかと思っています。

 (中国新聞)
 それはやはり〔人口10万人当たり新規報告者数〕4人という〔ところを目指していくということでしょうか〕。

 (答)
 それは,今それを変える積極的な何か理由とかエビデンスみたいなものがあるわけではないということです。どういう対策を組み合わせていくかということと,目指していくところをどうしていくかということは別なので,対策としてどうしていくかということは別にして,〔人口10万人当たり新規報告者数〕4人以下というところを目指してやっていくということは,現時点では変わりないということです。

 (HTV)
 広島テレビの門脇です。今月8日から独自の集中対策,20日からは12の市と町にまん延防止〔等重点〕措置が取られていて,今の感染者〔の割合〕が50代以下を見ると9割ほどを占めているのが続いています。その中で,職場から家庭に持ち帰っての家庭内感染が増えている状況の中で,夏休み〔が〕明けて学校が始まっているところも多く見られる中で,今後またさらに学校を経由しての家庭内感染だったり感染拡大が考えられますけれども,一斉休校であったり分散登校であったり,それを県立学校などに求める考えというのはいかがでしょうか。

 (答)
 休校であるとか夏休みの延長ということについては,教育委員会とも議論していますけれども,非常に影響が大きいので,そういったことは行わないという方針だということです。いずれにしても,まず学校内での感染拡大防止の徹底をしていくということで,学校側も考えているので,これ〔は〕また別途教育委員会の方で説明されると思いますけれども,現時点ではそういう状況です。

 (HTV)
 あらためてなのですけれども,県民の方に呼び掛けとして,あらためて感染防止対策の徹底を求めるというお考えで,どういった呼び掛けがありますか。

 (答)
 これは先日緊急メッセージとして発信させていただきましたけれども,今はとにかくこのピークを抑えていく必要がありますので,八つのことです。まず食事は同居のご家族以外とはしないでくださいということと,それから体調に異変がある時には家族全員で検査をしてくださいということ。それから外出半減のために外出前にもう一度本当にこの外出は必要なんだろうかということを確認していただきたい。買い物は3日に一度のまとめ買いをしてほしい。お店に入るのは一人だけにしていただきたいということ。職場では出張はせずにウェブ会議をしていただく,出勤せずにテレワークをしていただく,それからランチは一人で食べてくださいということを,これをまず徹底していただきたいと思います。

 (HTV)
 昨日までで1週間連続で200人を超える感染者が出ているのですけれども,今日は何人ぐらいになる見込みでしょうか。

 (答)
 今日はまだわかりません。

 (中国新聞)
 中国新聞の中川と申します。先ほどの学校現場のことについてお伺いしたいのですけれども,休校は行わないということで,これは教育上やはり休校することによるデメリットがあるからだと思うのですけれども,これについては知事はどのようにお考えでしょうか。

 (答)
 教育機会を確保していくということは非常に重要なことで,それは我々も同意していますし,一方で感染を抑えていくということも非常に重要なことです。このバランスについては教育委員会の方でやはり適切に考えていただくということが必要なので,教育委員会との議論の結果,休校であるとかそれから夏休みの延長とか,同じようなことですけれども,それは行わないという結論になっています。

 (中国新聞)
 あともう1点すみません。オンライン授業の実施をかなり進められた時期もあったと思うのですけれども,それも含めて,今のところは考えていらっしゃらないということで〔よろしいでしょうか〕。

 (答)
 まず高校については,オンライン授業の提供体制というのは前回やったということも含めて整ってきてはいると〔いう状況です〕。〔それ〕で,感染拡大への対応というのは,教育委員会の方で検討してもらっているのですが,一斉オンライン授業ということについては,長時間になると生徒の集中力が続かないということが前回やった結果でもわかっていることで,そういったデメリットがあるので,教育委員会の方でそこは適切に判断されると理解しています。

8月11日からの大雨について

 (幹事社:RCC)
 本日は,知事からの発表項目はありませんので,幹事社質問に入ります。8月11日から本県において降り続いた雨は,これまでの観測史上,類を見ないものでありました。知事は事前に避難の呼び掛けを積極的に行っていましたが,その手応えについて伺います。また,大雨による県内の状況及び県民への呼び掛けたいメッセージなどがあれば伺います。

 (答)
 まず,今回の大雨では,県内多くの箇所で土砂崩れとか,あるいは浸水,河川の氾濫などの被害が発生しまして,残念ながら,1名の方がお亡くなりになったことがはっきりしておりまして,行方不明の方もいらっしゃる状況です。心から,お亡くなりになられた方には御冥福をお祈り申し上げますし,行方不明の方や負傷された方,住家に被害を受けられた方,こういった被災された皆さまや,そのご家族の方に対しては,心からお見舞いを申し上げたいと思います。今回の大雨にあたりましては,複数回にわたって,早めの避難を呼び掛けたところであります。広島市西区であるとか,安佐南区の土石流の災害がありましたけれども,事前に避難されていたので,被災を免れたという方もいらっしゃいました。危険な場所にお住まいの方に,適切な避難行動をとっていただけたということで,命を守ることができたということは,県民の皆さまの防災意識の高まりを示す事案でもあったと考えています。また,市町から,住民の皆さまに対して,避難していただくように最大限尽力いただいたことや,地域の防災を担っている自主防災組織の方々に動いていただいて,呼び掛けをしていただいたりとかしたことが,こういった結果にも繋がっていると思っています。あらためまして,県民の皆さま,市町,県,もちろん国も含めてです。みんなで一体となって,それぞれの役割を果たしていくことが,防災・減災〔や〕災害死ゼロを目指していく上で大変重要なことであると受け止めています。一方で,避難所への避難率は低く,決して十分であったとは思っていませんし,コロナの感染をおそれて避難されなかった方もいらっしゃるのではないかと思っています。こういった課題もあるということです。被害については,現在確認できている主な被害は,人的被害は先ほど申し上げたとおりですけれども,住家被害が,全壊3棟,半壊9棟を含めまして,合計413棟〔の被害が〕,床上〔浸水や〕床下浸水を含めて,確認を現時点でされています。河川では,安芸高田市を流れております多治比川や北広島町を流れている冠川・出原川で堤防の決壊,護岸崩壊が発生しておりまして,鈴張川でも〔被害が〕ありましたが,こういった多数の河川で発生しております。土砂崩れなどによる道路の通行規制もいまだに続いているところもあるという状況です。県民の皆さまの日常を回復するために,1日も早い復旧に向けて,これも市町や国と一丸となって取り組んでいるところであります。今回の雨は,いったん落ち着きましたけれども,これから秋にかけては,集中豪雨や台風など,引き続き大雨に対する警戒が必要なシーズンです。特に,ここ数年は,「数十年に一度」と言われるような大雨が毎年のように降るといったように,そういった形で,各地で異常災害〔が起きて〕,異常災害が常態化しているというような状況です。そういう中で,今回,テレビで被災された方のインタビューを見ていて,良い認識を持っていただいたと思ったのですけれども,自分で状況を見て判断されると,個々の住民の方がです。〔住民の方が自分で状況を見て〕災害の危険性を判断するということは難しいと思います。日ごろから避難への備えを万全に整えた上で,市町が発令する避難指示などの避難情報に従って,早く避難していただくことが非常に重要だということが,今回もあらためて確認されたことと思っております。

 (幹事社:RCC)
 
ありがとうございます。この件について,質問がある社はお願いします。〔質問がないようですので,それ〕では,一般質問に移ります。他に質問がある社は挙手をしてお願いします。〔質問がないようですので,〕これで知事定例会見を終わりたいと思います。次回の定例会見については,別途お知らせします。ありがとうございました。

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(資料)緊急事態宣言の要請について (PDFファイル)(624KB)

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