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知事記者会見(令和2年9月補正予算案の概要:令和2年9月11日)

印刷用ページを表示する掲載日2020年9月15日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年9月11日(金曜日)

発表項目

〔動画(1)〕

(1)令和2年度9月補正予算案の概要について

質問項目

〔動画(2)〕

(2)令和2年度9月補正予算案の概要について

会見録

 (事務局)
 それでは,ただ今から,開始いたします。本日の内容は,令和2年度9月補正予算案の概要についてでございます。本日は知事会見と記者の皆さまへのレクの2部構成で行います。まず,令和2年9月補正予算案の概要,主なものについて知事から発表を行います。知事へのご質問は,発表が終了した後にまとめてお願いいたします。こちらは終了時刻を13時30分頃を予定しております。その後,知事が退席の後,9月補正予算案の補足事項と議案について,木村財務部長から記者の皆さまへ説明を行います。補正予算に関する細かい内容等のご質問については,木村財務部長の説明後にまとめてお願いいたします。それでは,知事からの発表です。知事,よろしくお願いいたします。

令和2年度9月補正予算案の概要について

 (知事)
 それでは,令和2年9月補正予算案の概要についてご説明いたします。6月補正予算に続きまして,新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策を実施いたしますとともに,6月補正予算編成後の状況変化などに時機を逃さず対応するために,9月18日に開かれる定例会におきまして,補正予算案を提案させていただくことといたしました。それでは,資料をお開きいただきまして,1ページをご覧ください。今回の補正予算案につきましては,まず,新型コロナウイルス感染症緊急対応に係る補正予算といたしまして,基金積立等を除く実質的な事業費で226億円の増額,次に,創造的復興による新たな広島県づくりに係る補正予算といたしまして,15億円の増額,また,その他として,基金積立等を除く実質的な事業費で119億円の増額,これら合計で,360億円の増額となっております。なお,一般会計補正予算額につきましては,11ページをご覧いただくと11ページの「5(1)会計別の状況」に記載してございますが,事業見直しや,基金積立を含めまして,334億円の増額となっております。これによりまして,令和2年度の予算額は累計で1兆2,397億円となっておりまして,これは過去最大の予算額となります。次に,今回の補正予算の内容についてご説明いたします。私からは主なものをご説明させていただきます。はじめに,「新型コロナウイルス感染症緊急対応」についてでございますが,「感染拡大防止対策」について,「感染者の早期発見」のため,本県のPCR検査体制につきまして,段階的に強化しているところでありますけれども,こうした中で,本県においては,6月補正時におきまして,国内での1日10万件の検査を前提に,人口比率を掛けまして,年度末までに1日2,400件程度の検査体制の確保を目指すこととしておりました。今後,秋から冬にかけて,いわゆるインフルエンザです。〔このインフルエンザの〕流行期を迎えて,風邪の症状を呈する患者の増加が見込まれますので,今年度中に県外を含めまして1日5,700件程度の検査体制の確保を目指すことといたしまして,これに必要な検査機器の導入を支援してまいります。あわせて,新型コロナウイルス感染症対応によって,業務が大幅に増加している保健所の機能維持,そして強化に向けて,相談窓口の継続や積極的疫学調査の体制強化を図ってまいります。また,本県を含めて全国各地の歓楽街で新型コロナウイルスの感染が頻発していることを踏まえて,中四国最大の歓楽街であります広島市流川・薬研堀地区において,身近な場所でPCR検査を受けることができるように臨時診療所を開設いたしますとともに,患者発生時の感染状況に応じて速やかに検査できる体制を構築して,感染拡大防止を図ってまいります。ページを開けていただいて,2ページをご覧ください。介護施設等におけます感染拡大防止に向けて,重症化しやすい高齢者や障害者が入所する施設の職員を対象に定期的な抗原検査を実施してまいります。また,「感染防止の徹底」になりますが,社会福祉施設等における感染防止対策に必要な備品などの購入や,介護・障害福祉サービスの再開に必要な経費について,増額を行いまして,引き続き,継続的なサービスが提供できるよう支援してまいります。あわせて,県内における積極的疫学調査のデータをもとに,感染動向を分析し,感染予防や感染拡大防止に向けた県民の皆さまへの情報発信などに活用するとともに,新型コロナウイルス感染症患者の健康観察につきまして,ICTツールの活用などを支援する人員を配置いたしまして,体制の強化を図ってまいります。次に3ページをご覧ください。「3密を避けた事業継続と雇用維持」です。まず,「事業者支援」でありますけれども,「スポーツイベントの再開等支援」といたしまして,スポーツイベント開催時の入場制限によって,大幅に入場料収入が減少して,経営の圧迫が想定される地元のプロスポーツチームに対する支援等を実施してまいります。また,「NPO法人等の活動支援」でありますが,寄附金等が減少して,活動継続に支障が生じているNPO法人などに対して支援金を支給いたします。これによって活動継続に向けた支援を実施してまいります。次に,「地域公共交通機関の運行継続〔等〕支援」でございますが,利用者が減少して,収益が悪化している公共交通事業者に対して,運行の継続に向けた支援を行いますとともに,需要喚起を図る取組や「新しい生活様式」に対応するための設備投資への支援を実施してまいります。次に,「ものづくり企業の持続的な発展」に向けまして6月補正予算において新設いたしました「応用・実用化開発等支援」について,支援ニーズが非常に高くて,申請額が見込みを大幅に上回っております。このため予算の増額を行って,引き続き,将来の成長に向けた原動力となる研究開発を支援してまいります。また,「文化芸術活動の継続支援」でございますが,多くの文化芸術イベントが中止・自粛されている状況の中で,文化芸術活動の活性化を図るため,あるいは維持です。〔活性化・維持を〕図るため,適切な感染症防止策を講じた上で行われる「実演芸術」に係るイベントなどの開催を支援してまいります。次に4ページをお開きください。「安心・安全な県民生活」であります。「個人向け緊急小口資金等の特例貸付の実施」ですが,新型コロナウイルス感染症の影響による休業などを理由として一時的な資金が必要な世帯への緊急の貸付がございます。これは貸付実績が増加しているという現状がありますので,これを踏まえて予算の増額を行って,引き続き,支援を実施してまいります。次に,「新しい生活様式を踏まえた経済活動の安定的発展」でございます。「社会的な環境整備」として,「新しい生活様式」の実践に必要な情報通信基盤の構築に向けて,通信用・放送用光ファイバの一体的な整備や光ファイバの増速化を行う市町を支援してまいります。次に5ページになります。「働き方の変化等に応じた移住の促進」でありますが,新型コロナウイルス感染症の影響下におきまして,東京圏を含む全国からの地方移住への関心が高まっております。そのような中で,地方での働き方や暮らし方を体験できるコンテンツの作成やデジタルマーケティングを活用した移住体験談等の発信などによりまして,「新しい生活様式」に対応した移住を促進してまいります。次に「新たな付加価値を生み出す消費・投資の促進」であります。その中で,一番上にあります「観光プロモーションの強化」でありますが,新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえつつということになりますけれども,本県への誘客と周遊を促進するため,観光地の安全・安心情報に加えまして,これまで開発した観光プロダクトなど,本県の観光情報について,ターゲットに応じた効果的な観光情報を発信してまいります。またその下の,「デジタル技術等を活用した観光地のスマート化の推進」でありますが, 国内観光客はもとより,将来のインバウンド需要の回復も見据えながら,誰もが,ストレスなく安全・安心に周遊観光を楽しめるよう,デジタル技術等を活用した受入環境の整備を推進してまいります。次に,「「新しい生活様式」に適応する解決方法の開発・実証支援」であります。これは,「ひろしまサンドボックス」の新たな支援制度で,「新しい生活様式」に対応したプロダクトやサービスの提案を全国から募集いたしまして,ひろしまサンドボックス推進協議会のプレイヤーとの共創による開発から実証までを支援してまいります。また,「新たなビジネスモデル等の展開に向けた対応」でありますけれども,ICTツールの活用によりまして,新たなビジネスモデルの構築を進める事業者を支援することで,サービス産業に係る「新しい生活様式」に対応したビジネスモデルの展開を図ります。また,「新しい生活様式」やコロナ禍における県内企業の事業継続に向けて,新事業展開や業態の抜本的転換を後押しするためのプッシュ型支援を実施してまいります。次に,「デザインを活用した新商品等の開発支援」であります。県内企業等のイノベーション創出に繋げるため,デザイン活用に対する先進的な取組などの研究・調査を実施いたします。また,「新しい生活様式」に対応したデザイン性の高い新商品・サービスの開発を支援してまいります。次に,「企業誘致の強化と設備投資の促進」であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けまして,地方移転に関心を持つ企業や人が増えております。IT系を中心とした企業誘致を強化するとともに,製造業を中心とした企業の新規投資を後押しするために,期間限定で助成制度を創設して,県内投資を促進してまいります。次に6ページをご覧ください。一番上の「その他」であります。新型コロナウイルス感染症対策への寄附金といたしまして,8月31日時点で,2億9千万円を超える寄附をいただいております。ご寄附いただきました皆さま方に心から感謝を申し上げたいと思います。6月補正予算までに2億円ほど積立てを行っておりますので,残り,差額を,現時点での残りという意味ですが,その差額を「新型コロナウイルス感染症対策基金」へ積立いたします。基金については,医療体制の確保や地域経済への支援など,新型コロナウイルス感染症対策に幅広く活用することとしておりまして,今回の補正予算におきましては,先ほどご説明いたしました,PCR検査などの体制の強化や情報通信基盤の整備などに,この基金を活用させていただくこととしております。なお,8月31日以降も,引き続き寄附をいただいておりまして,この寄附金につきましても,今後,積立を行って,活用させていただきます。次に,「創造的復興による新たな広島県づくり」でございます。平成30年7月豪雨災害に係る対応でありますが, 被災した林道につきまして,詳細を測量した結果,当初確認できなかった崩壊が確認されたということもありまして,これに伴う追加の工事,あるいは再度災害防止のために実施しております道路及び砂防施設の改良復旧事業における工法の追加などを実施してまいります。次にページの下の方にあります「その他」でありますが,「旧広島陸軍被服支廠の安全対策等に向けた調査・検討」についてであります。〔旧広島陸軍〕被服支廠については,煉瓦建築の専門家等で構成いたします「建物安全性等検討会議」これは仮称でありますが,〔これ〕を設置して,そのご意見を聴取しながら,現在,実施しております壁面補強調査・設計業務などの安全対策に加えて,新たな耐震補強工法等の調査・検討を実施してまいります。7ページをご覧いただきますと,「公共事業」がございます。平成〔正しくは令和〕2年の梅雨前線豪雨などによって,今年の梅雨前線豪雨によって浸水や土砂崩れなどの被害がございました。このため,被災した施設の復旧等の緊急的な対応などを実施してまいります。最後,8ページをご覧いただけますでしょうか。「新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた事業見直し」でございます。今後のさらなる新型コロナウイルス感染症対策,あるいは経済の低迷などによって税収減が想定されます。そこへ備えていくなど,先の見通しも不透明な状況がございまして,歳入・歳出両面であらゆる財源確保策に取り組んでいく必要があると考えております。このため,5月追加補正予算において,事業見直しを行って,一般財源ベースで16億円程度を捻出したところではありますけれども,現時点におきましても,社会経済情勢の見通しが不透明な状況が続いておりますので,事業見直し実施後の状況変化を踏まえたフォローアップを実施いたしました。フォローアップにおきましては,今年度の補正予算に計上した新型コロナウイルス感染症緊急対応を含む全事業を対象としておりまして,その結果, 事業費ベースで言いますと61億円,一般財源ベースで言いますと4億円,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で39億円を見直しいたしまして,今回の補正予算で減額することといたしました。なお,事業見直しの主な内容につきましては,10ページに記載しておりますので,後ほどご覧いただければと思います。私からの説明は以上でございますが,今後の新型コロナウイルス感染症への対応につきましても,引き続き,経済面への影響や,感染者の発生等の状況等を注視いたしまして,時機を逃さずしっかりと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。それでは以上です。

 (事務局)
 それでは発表事項に関する質問に入ります。終了時刻は,概ね13時30分頃を予定しております。質問のある方は,おそれ入りますが社名等を名乗られてからお願いいたします。また,質問いただく際に,ページ番号をお示しいただくよう,お願いいたします。それでは挙手をお願いいたします。

令和2年度9月補正予算案の概要について

 (中国新聞)
 中国新聞の樋口です。時間もないので早速,恐縮なんですけれども,〔9月〕4日の記者会見で旧陸軍被服支廠,今回も補正〔予算〕に入っていますけれども,ご説明いただいたときに建物の煉瓦塀を抽出できなかったという趣旨の説明を多分いただいたと思うのですけれども,若干事実と異なっているのではないかと思いまして,その点について,今回調査される意義というのは,私なりには理解をしておるつもりなのですが,この前の説明が事実とどうだったかというところの見解とあらためて今回の調査がどういった観点でどういった意義があるというか,どういった意味で必要なのかというところをですね。その2点をお願いします。

 (知事)
 非常に複雑なのですけれども,若干端折ったような形で私も説明して,誤解があったとしたら申し訳ないのですけれども,要するに,被服支廠はああいう建物ですので,〔煉瓦塀を〕貫通してサンプルを採ることができない,〔それ〕で,それ〔貫通してサンプルを採ることができない調査〕はそもそも不完全〔な調査〕になるリスクがあったのですけれども,〔それ〕で,やはり不完全なものしかできなかったので,それは〔根拠として〕採用できなかったというようなことがあります。したがって,今回,あらためて,今回と言うか今年になってからあらためて塀を使って,塀を使えば貫通した形で〔調査が〕できるので,試験を行ったというところであります。〔それ〕で,その結果,今回はその結果が信頼できるものであると判断されましたので,それに基づいてあらためて専門家の皆さんから耐震補強について,違うやり方ができるのではないかというお話があったと,そういったことであります。細かく言うと,すごくまた細かい技術的な話になるので,要するに信頼できるものが〔過去の調査では〕できなかったという,そういうことです。

 (中国新聞)
 その辺は良く分かりました。〔それ〕で,今回の意義というのも,前回よりも,塀を使ったところの数値が一定に信頼できるものであるので,その事実を踏まえて,さらに突っ込んだ調査をしていくということですね。

 (知事)
 そうです。これはまたいろんな専門家の皆さんの見解もあるのですけれども,例えば,前回の結論で言うと,やはり人が〔中に〕入る上で,「免震構造がいるのではないか」というようなことだとか,そういうこともあったので,今回,「それ〔免震構造まで〕はいらないのではないか」というような話もあったりして,〔それ〕で,ただ,いずれにしても地盤の問題はあるので,地盤の調査を行ったりであるとか,そういったことも含めて,全体的な建物の安全性について,調査する必要があるということで,これは煉瓦の部分ももちろんあるのですけれども,それ以外の部分も含めて,さらなる調査をする必要があるということで詳細な調査を行うということです。

 (中国新聞)
 そこの部分は良く分かるのです。何て言うのでしょう。くどいようで申し訳ないのですが,この前の会見の録音分を起こしてですね。〔知事の〕発言とかも見ると,多分,当時〔9月4日の記者会見に〕いた記者は思っていると思うのですが,くり抜きの調査は当時できなかったと知事がおっしゃったので,この説明はやはり,いろいろ担当部署にも取材しましたけれども,やはり情報が正確に引き継がれていなかったのではないかと考えていまして,この時点の,そこの部分,実態調査の意義の部分は良くわかったのですけれども,そこの〔くり抜きの調査は当時できなかったという〕部分の説明はやはり一部誤っていたということで理解してよろしいですか。

 (知事)
 私の認識としては,そういう〔くり抜きの〕調査をやったと,ただ,そのときに,細かい部分までは覚えていないですけれども,数字がどうだったかとかです。そもそも,数値について報告を受けたかどうかというところまでは覚えていないのですけれども,要するに,全体としては,そもそも外に〔くり抜き調査で〕貫通してしまうと外観が変わってしますので,中はある程度良いのです。内装でカバーしたりするので〔です〕。外は見栄えの問題というか,〔外観への〕影響が大きいので,〔くり抜き調査で〕貫通することは難しいのです。それは,そもそもそれだと完全なもの〔調査結果〕が得られないかもしれないということがあって,〔それ〕で,私の認識としては,〔根拠として〕採用できない,良いデータが得られるような調査ではなかったので,そういうもの〔調査〕はないという,そのような認識であったと,ちょっと担当と私の認識もまたちょっと違ったのかもしれないですけれども,現担当とです。というような感じです。ただ,そこが信頼できる調査ができなかったと言えば良かったのかもしれないですけれども,どういう調査をしたのかとか,すごくややこしくて私も覚えていなかったので,正確にです。要するに,〔根拠として〕採用できるような調査はできなかったということです。

 (中国新聞)
 〔くり抜き〕調査をしたか,はっきり覚えていたわけではないのだけど,どっちにしろ信頼できるような調査ではなかったという趣旨のことが言いたかったのでしょうか。

 (知事)
 いや,何かくり抜いたとか,そういうような記憶はありました。ただ,それはぼんやりとです。ただ,それが詳細についてまでは記憶になかったので,いずれにしても要するに信頼できる調査というものはできなかったということで,そういう趣旨だったのですけれども,そこを全部言えば良かったのかもしれないですけれども,やや端折ってしまったので,そこで誤解があった〔ということです〕。

 (中国新聞)
 認識が違っていたということではないと〔いうことですか〕。

 (知事)
 私には〔認識が違っていたという意識は〕なかったです。

 (中国新聞)
 ただ,担当部署に聞くと,その辺の事実関係は正確に把握はされていなかったみたいなのですけれども,当初はです。

 (知事)
 担当は〔替わっていますいますけれども〕,僕はずっと聞いているので,担当はまたいろんなことがあって,縦横〔自分と担当〕でちょっとずれもあったと,そういうようなことです。

 (事務局)
 その他に質問は,いかがでしょうか。

 (中国新聞)
 すいません,中国新聞の岡田です。冒頭で説明があった,過去最大の予算額というのは,この9月補正の時点でしょうか,それとも過去の最終的な予算を通じてということでしょうか。

 (知事)
 過去,組んだ予算額の中で,最も大きなものです。〔それ〕で,最終的に2月にもう一度補正しますけれども,その2月段階での,予算レベルでどうなのかというのは,まだわからないので,それは何とも言えませんけれど,それぞれ6月補正をやったり,9月補正をやったり,12月補正,2月補正とあります。その中で最高額になっていると,そういう趣旨です。

 (中国新聞)
 新型コロナ対策があったというのも大きな理由でしょうけれども,予算が膨らむと財政のやりくりが厳しくなってくると思いますけれども,近く財政見通しをまとめられると思うのですが,財政状況の見通し,というか状況を知事はどのように考えてらっしゃいますか。

 (知事)
 財政状況は厳しいです。ですから,事業見直しなどもやっているのですけれども,今回,これだけ予算が膨れているのは,第一にはやはり国の包括支援交付金とそれから臨時の地方創生交付金があって,これが今,合計で790億〔円〕あるので,もうこれが相当の規模ですので,これで膨れ上がっているということなのですが,我々の一般財源ももちろん使っていますので,さらに今年の災害も入っているので,そういう意味では,〔財政状況は〕厳しいと,一つは,もちろん一般財源的にも厳しいし,それから県債の発行という意味でも厳しいですし,〔それ〕で,今年は税収の減ということもあるし,来年はさらに減が想定されていますので,そういう意味で非常に厳しいという状況にあると思っています。

 (中国新聞)
 もう1点,別件で提出の議案の方で,過去に議決を得ないまま契約していたという案件が三つ含まれていると思うのですけれども,これについて知事の見解をお聞かせください。

 (知事)
 これは,本当に申し訳ないと思っておりまして,2件は新型コロナ関係というか,そういうどたばたの中で,起きているのですけど,1件は必ずしもそうでもないという中で起きていることでありまして,適切な手続きというのは基本でありますので,それがいろんなチェックポイントをすり抜けて,議決なしで決裁されているということは,非常に深刻な重大な状況だと認識しております。

 (中国新聞)
 対策についてはどう考えられていますか。

 (知事)
 議決案件ということが,その時点から見たときに,議決案件であるということが確実にわかるように何らかの手順と言うか,仕組みというかそういったものがいると思います。ただ,これは今回,ある意味たまたま議決するということで〔表に〕現れているのですけれども,その他の手続き一般で,きちんとした手続き〔が必要です〕。これは議会に掛かろうが掛かるまいが,別の意味での〔きちんとした〕手続きということもあるので,今,コンプライアンスについて取組をまたあらためてやっていますけれども,いろんなやり方です。例えば,システム化するであるとか,そういったことも含めて,あるいは決裁に当たってチェックリストが出てくるとか,一般論で言えば,そういうさまざまなコンプライアンスとか手続きが,曖昧なことがなく進むようなことは引き続き取り組んでいきたいと考えています。

 (事務局)
 それでは時間となりましたので,以上で終了とさせていただきたいと思いますが,よろしいでしょうか。

 (中国新聞)
 ごめんなさい,何度も。知事,先ほどの件で,最後にします。結果的に知事はコアをくり抜いたという記憶はあったと。ただ,担当が替わっていた縦横〔知事と担当の認識の違い〕ということで,そこの部分の認識が,たぶん担当の方には欠けていたということで理解して良いですね。

 (知事)
 そういうことです。

 (中国新聞)
 その上で伺うのですけれども,結果的に煉瓦のコアの強度というのは,まさに耐震性を測っていく上で一番重要になってくるところだと思うので,そこの部分の認識が不十分なまま,知事が,担当がということではなく,県として,不十分なままに新しい調査を今回しようということを検討して,新しい調査費用を付けてしまったということに対しての思い,お考えはどうでしょうか。

 (知事)
 それはいずれにしても必要な予算なので,何ら問題ないですし,そもそも耐震のところで,採用されていないというか,それは当時の専門家の皆さんにお伺いしても今の煉瓦の専門家の皆さんにお伺いしてもその数字を採用しないということは,〔当時の判断が〕適切であったというか,ということなので,いったん横に置かれた試験なのです。ですから新たに試験し直すということは,これはむしろ必要なことなので,そもそもある意味でスコープが除外されている。耐震という観点からということです。ということがあるので,これ自体はいろんな過程でいろんなものがあったと思うのですけれども,考慮せずとなったものを考慮しなかったということかと思います。考慮せずと。これについては,考慮せずというか,考慮できないということになったものを考慮しないという,そういう結果だと思います。

 (中国新聞)
 どちらにしても信頼性に欠くような結果になっていたということなので,あらためて他にやるという,そこを別に僕は言っているのではなくて,知事の説明がやっぱり明らかに事実と異なって聞こえたものですから,この再調査の意義というのは,どっちかというと聞きたいなというのは正直あるのですけれども。

 (知事)
 ごめんなさい,再調査というのは,いずれにしても,今回は塀で行ったわけです。塀で行いました。〔それ〕で,当然,壁は塀よりも強固に作っているだろうという想定のもとで,より強固になっているだろうという想定を持っています。しかしながら,それはあくまでも想定なので,壁についても今度はちょっと別のやり方になりますけれども,強度を正確に測るということです。ですから,それは必要なことなので,前の調査と関係なく必要なことなのです。なので,行うということなのですが。

 (中国新聞)
 そこはわかるんですが。ちょっと知事の認識が違ったんじゃないかというのを確認したかった〔のです〕。

 (知事)
 だから私の認識としては調査を行って,調査の詳細は,私は報告を受けていないか,記憶にないか,なのですけれども,ただ,信頼できる結果ではなかったということがあったので,信頼できる調査をしますということは必要なのかなという認識です。

 (中国新聞)
 建物から採れなかったとおっしゃっているんですけれども,それは信頼できるものが取れなかったという意味だったと〔いうことですか〕。

 (答)
 そう,だからそれを正確にもっと言えばよかったのかもしれないのですけれど,そこをちょっと端折ったというか,なぜそれが信頼できないのかというのが,すごい長い説明にもなるので,そういうことも含めてちょっと端折ってしまったので,そこでちょっと誤解があったのかもしれないですが,ただ,一定の流れにおいて何か全然違ったことを言っているというつもりでもないので,もっと丁寧に言えば,樋口さんの「もやもや」もなかったのかと,それは申し訳ないです。

 (事務局)
 それでは,終了時間となりましたので,以上で発表を終わります。知事は,ここで退出させていただきます。ありがとうございます。

ダウンロード

(資料)令和2年広島県議会9月定例会議案等提案見込み (PDFファイル)(1.18MB)

(資料)令和2年度9月補正予算編成の状況(予算案決定)の公開について (PDFファイル)(3.68MB)

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