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知事記者会見(令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について)

印刷用ページを表示する掲載日2020年4月24日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年4月24日(金曜日)

発表項目

〔動画(1)〕

(1)令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について

質問項目

〔動画(2)〕

(2)令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について

〔動画(3)〕

(3)令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について

会見録

 (事務局)
 お待たせいたしました。それでは,ただ今から開始いたします。本日の内容は,「令和2年4月臨時会付議事項について」でございます。本日は知事による会見と記者の皆さまへのレクの2部構成で行います。まず,令和2年4月臨時会付議事項の全体像について,知事から発表を行います。なお,知事へのご質問は,発表が終了した後にまとめてお願いいたします。その後,知事退席の後,4月臨時会付議事項の内訳として,個々の補正予算の内容等について木村財務部長から記者の皆さまへ説明を行います。補正予算に関する細かい内容のご質問については,木村財務部長の説明後にまとめてお願いしたいと思います。それでは,知事からの発表です。知事,よろしくお願いいたします。

 (知事)
 発表に入る前に,私から一言,悲しいお知らせになりますが,つい先ほど,県内で新型コロナウイルス感染症にり患された方,1名がお亡くなりになったという連絡がございました。詳細につきましては改めて,担当からご説明させていただきたいと思いますけれども,大変残念ながら,このような死亡例2例目が出てしまったことを,本当にご説明申し上げるのがつらい気持ちでございます。心からお亡くなりになられた患者さんのご冥福をお祈り申し上げるとともに,ご親族,ご家族の皆さまにお悔やみを申し上げる次第でございます。

令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について

 (知事)
 それでは,令和2年4月臨時会の付議事項の補正予算につきまして,ご説明させていただきます。新型コロナウイルス感染症の拡大によります様々な課題に迅速に対応していくために,緊急対応策として,「感染拡大防止対策」,「医療提供体制の確保」,「3密を避けた事業継続と雇用の維持」,「安心・安全な県民生活」,「教育機会の確保」などに全力をあげて取り組むべく,この度,臨時議会を4月30日に招集いたしまして,補正予算案を提案させていただくことといたしました。それでは,お手元〔に〕資料配布されていると思いますが,1ページ目をご覧ください。4月補正予算額は,一般会計と病院事業会計を合わせまして424億円,そのうち,一般会計補正予算額は「2(1)会計別の状況」の一番上にございますけれども,423億円となります。2ページ目をご覧ください。今回の補正予算の内容を,ここから記載してございますが,私から主なものをご説明させていただきます。まず,先ほど申し上げた柱の一つであります「感染拡大防止対策」についてです。感染者の早期発見のための対策として,PCR検査の強化を行います。現在,PCR検査につきましては,通常で1日130件の検査,これは,最大瞬間風速的に〔検査を〕回していくと約250件程度が行える体制がございますけれども,今後,さらなる感染拡大に備えて,三次,あるいは広島でのクラスター感染の状況であるとか,拡大傾向にあります東京都や福岡〔県〕などの状況を参考にしまして,1日350件の検査が必要となるだろうと見込みました。このためのPCR検査機器の購入などのほか,民間機関への検査委託などに取り組みまして,県内の検査体制の強化を行います。なお,今回の,この強化によって,通常ベースで500件程度,1日〔あたり〕です。ごめんなさい〔,説明が間違っていました。1日あたり〕350件の検査ができるようになりまして,最大瞬間風速的には500件程度が〔検査〕可能になると考えております。次に「医療提供体制の確保」でありますが,病床の確保のための対策として,現在,200を超える病床を確保できる見込みとなっていますけれども,重症患者等の受入体制を確保するために,陽性無症状患者,それから,軽症者が宿泊できる施設が必要となります。さらに,中等症向けの病床も確保していきたいと考えております。現在,軽症者用の宿泊療養施設〔は〕約130室を確保しておるところでありますが,軽症者向けの病床というか部屋として,500室〔程度〕宿泊療養できるようにする〔ものであります〕。それから,中等症向けに100床を目指して,使用されていない医療施設の改修を行っていきたいと考えています。したがって,合わせて中度症100床,それから,軽症〔者用の宿泊療養施設が〕が,今,130〔床〕ありますので,370〔床〕程度増やすという体制を〔備え,医療体制を〕拡充していきたいと考えております。また,施設というか設備の拡充ということで,簡易陰圧装置であるとか,人工呼吸器,それからECMO〔エクモ・体外式膜型人工肺〕の追加整備も行ってまいります。この機器の整備には12億を計上しているところでございます。それから3ページになりますけれども「3密を避けた事業継続と雇用維持」の項目であります。すでに発表させていただいておりますけれども,休業や営業時間短縮についての,県の要請や協力依頼に全面的に協力いただける県内の中小企業者に対して,雇用の維持に努めていただくことを要請するとともに,県内市町と連携して「感染拡大防止協力支援金」を支給いたします。この経費として,93億円を計上しております。また,これはやはり,手続きが大変になってまいりますので,申請の支援を行う体制の構築費用として約9千万円を計上しているところでございます。この支援金については,先日,4月21日に発表させていただいたところですけれども,制度の内容について,後ほど詳しくお話させていただきます。また,民間金融機関と連携しまして,実質無利子,無担保,保証料なしの融資〔として〕3千億円の融資枠を設けるなどの資金繰りの支援を実施いたします。続いて5ページをご覧ください。「教育機会の確保」であります。現在,全ての県立学校において5月6日まで休業期間としておりますが,学校の臨時休業が延長した場合にも対応できるように,県立学校の児童生徒の自宅での学習支援として,必要に応じまして,県としてデジタル機器,〔具体的には〕PC端末とwifiルーターを調達して,貸し出すことによって,子どもたちの学習機会の確保に努めていきたいと考えております。主な内容は以上でございます。資料にあります,その他の内容については,後ほど担当からご説明させていただきたいと思います。続きまして,先ほど申し上げた「感染拡大防止協力支援金」について,少し追加のご説明をさせていただきます。お手元にはチラシが配布されているでしょうか。4月21日に発表した,県の要請や協力依頼に応じて施設の休業をしていただくなど,全面的にご協力いただきました中小事業者の皆さまに対する支援金について,まず1点,支給要件の緩和をいたします。感染拡大防止のための休業要請が,従業員の方々の雇用に及ぼす影響をできるだけ遮断して,また同時に従業員の皆さまの生活を守るという目的で雇用調整助成金の利用を支援金の給付の要件としておりました。一方で,国の雇用調整助成金は制度が非常に複雑で,われわれも支援していこうということで考えていたのですが,実際にはなかなか中小・零細事業者の方々にとっては,負担が大きくて,支援金の支給対象者全ての方が利用することはなかなか難しいという状況にございます。したがいまして,雇用調整助成金の利用を協力支援金の支給要件とはしない,直接的に要件にはしないこととしたいと思っております。しかしながら,雇用を守っていく目的であるとか,あるいは従業員の生活を守っていくということは,引き続き,非常に重要だと思っておりますし,新型コロナウイルス感染症が終息した後には,早期に事業立ち上げをしていくためには,従業員がいるということが非常に大事でありますので,中小〔事業者・零細〕企業〔の経営〕者全てに,雇用の維持に最大限努力していただくということを要請すると,これが条件のような形となり,最大限雇用を維持〔すること〕に努力していただくということが条件のような形となってまいります。あわせて,県では,では,どうしたらいいのかということを含めて,雇用の維持のために相談ができるような窓口を設置しまして,支援してまいります。これは先ほどご説明した〔申請の支援を行う体制の構築費用〕9千万円の窓口の中で対応していくということでございます。事業者の皆さまにおかれては,ぜひ,休業等の要請にご協力いただきまして,また,この度の支援金や,これまでに発表されております各種の支援制度〔の活用や〕,先ほど無利子融資についてもご説明させていただきましたけれども,こういったことを活用していただいて,この新型コロナウイルスの感染拡大防止と,それから従業員の皆さまの雇用,そして生活を守っていただくようお願い申し上げたいと思います。また,改めてになりますけれども,県民の皆さまにおかれましても,3密を避ける,あるいは3密というのは,大きなクラスターを作らないという意味でも非常に重要ですけれども,それぞれの密も感染リスクということでは,特に個別には〔密をつくらないことが重要で〕ありますので,そういったことをできるだけ避けていただくと。週末,平日を問わず外出を自粛していただくという形で,接触機会を減らしていただいて,新型コロナウイルスの感染拡大防止に一層のご協力をいただきますようにお願いいたします。また,ゴールデンウイークも迫っておりますので,ゴールデンウイークにおける他県への旅行であるとか,あるいは他県からお客様を招く,帰省であるとか,ご親族〔など,この機会に〕会いたい人もいらっしゃるかと思うのですけれども,〔行くだけではなく,〕そういった方々に来ていただくのも避けていただければと思っております。これらについては,また改めて申し上げたいと思いますが,念のため申し上げさせていただきたいと思います。最後に,今回の〔新型〕コロナウイルス感染症の拡大による影響につきましては,今回の予算対応で終わるわけではないと考えております。引き続き,感染拡大などの状況であるとか,経済面への影響というのを注視してまいりまして,今後の予算対応についても,さらなる補正予算などを含めまして,時機を逃さず,しっかりと対応してまいりたいと考えております。私からの説明は以上でございます。

 (事務局)
 それでは,さきほどの知事の発表事項に関する質問に入ります。質問がございましたら,恐れ入りますが,社名とお名前を名乗られて,挙手をお願いいたします。また,質問いただく際には,本日の資料のページ番号をお示しいただきますようお願いいたします。それでは,お願いします。

令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について

 (NHK)
 すみません,NHK〔の五十嵐〕です。お伺いします。1ページのところで,改めて,今回の補正予算の規模としては424億円で,主に休業要請に伴う協力支援金などが大きな柱になると思うのですけれども,今月30日の臨時議会に提出されるということで,改めてこの補正予算,どのような思いで,感染拡大の防止,それから経済の影響を緩和していきたいかという,知事の意気込みをお聞かせください。

 (知事)
 今回の補正予算は,まずもって,コロナウイルス感染症を封じ込めていく。〔それ〕で,その封じ込めていくにあたって,様々な副作用,特に経済的な面,あるいは生活,あるいは子どもたちの学習の面,そういったことが〔課題として〕出てまいりますので,その副作用に対応するということに全力を挙げるということで,組成しているという予算でございます。そのために,このような区分「感染拡大防止対策」,それから「医療提供体制の確保」,また「〔3密を避けた〕事業継続と雇用維持」,そして「安全・安心な県民生活」と「教育機会の確保」と柱建てをして作っています。県民の皆さまの命と健康,それから暮らしを守るということが最優先のことであると思っておりますので,今回,国の緊急経済対策も活用して,編成したということでございます。
 
 (NHK)
 今回の予算を作るにあたって,以前から知事も臨時の交付金1兆円では,なかなか足らないというような話もあったと思うのですけれども,補足の資料にも,財政調整基金の話もあると思うのですが,改めて,歳入の面で苦労された点,それから,厳しい財政状況の中で,この補正予算を作るにあたって苦労した点についてお聞かせください。

 (知事)
 お手元の資料があると思いますが,今回,財源というか,一般財源として必要な金額というのが128億円ございます。〔それ〕で,令和2年度末にございます財政調整基金の残高見込みが23億円でありますけれども,そこからスタートしまして128億円使う。〔それ〕で,臨時交付金を80億円見込んでおります。これは,まだ配分額が確定していないので,あくまで見込みでありますけれども,そこに,県有地の信託事業〔の売却において〕,今回,比較的有利な金額で売却することができましたので,これが,今回議案にも提案させていただいて,これをお認めいただけると,これの収入が見込めるということで,これを充てるということにしております。この信託事業の収益がないと,非常に厳しい状況だったのですけれども,それが結果として,財政調整基金の残高が4億になるということで,ぎりぎりの編成をしているというところが非常に苦労いたしました。今,やはり,もちろん財政の面からの配慮というのは非常に重要なわけですけれども,この機を逃して,先手先手の対応であるとか準備ができないと,まさに県民の皆さまの命とか,健康とか,暮らしを守るということが難しくなっていますので,今回は,思い切って最大限の補正という形で編成させていただいたというところです。

 (NHK)
 最後に,今後,国の経済対策によって〔対応したいということで〕第2弾,第3弾〔があるかもしれない〕ということなのですけれども,今回,財政調整基金〔の残高〕が4億円しか見込まれないということなのですけれども,今後は,どう財源を確保していって経済対策,あるいはこういったコロナの対策をしたいと考えていますでしょうか。

 (知事)
 今後も,国の第2弾,第3弾の対策というのが出てくるのではないかと我々も予想しております。〔それ〕で,その中でももちろん,追加的な交付金が80億円ありますけれども,これについても追加的な措置があることを期待しておりますし,また知事会としても,我々としても,強く求めたいと思います。それから,今,決算を閉めているところですけれども,5月末まで出納整理期間というのがありまして,そこで決算が出てまいります。これにより一定の一般財源が戻ってくると思っておりますので,それも期待しているということであります。それからもう一つ,この減債基金に積んでおります,将来の県債の返還に使うお金でありまして,現時点で余裕分として積み立ててある減債基金がありますので,それをいざとなったら使うことができるということで,いくつかのバックアップというか,今後入ってくるものも含めて,組み立てて今後には備えていくと考えておりますし,さらなる財源対策ということも,先日,聖域なく見直しをしていくと申し上げましたけれども,そういう中で〔対応してまいりたい〕。今回はこの予算の中で,事業組み換えというものは提案はしていないのですけれども,そういうことも含めて,行っていくということもあわせて,対応していきたいと考えています。

 (事務局)
 そのほか〔ご質問は〕ございますでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞の樋口です。まさにその財源のところです。やはり〔財政調整〕基金が4億円しかなくなっているということで,最大限の対応ということなんですけれども,一方で,今後も追加の,多分,対策が必要になると思うと今さっき仰っていたので,これからも,〔コロナ対策は〕これで終わりじゃないということだと思うのです。その時に,どうやって財源を確保していくかということだと思うのですけど,例えば,今,仰ったことでいうと,事業組み換えというのは,イメージとしては,例えば,当初予算で編成しているものの,公共事業とか,いろいろあると思うのですけれども,そういうかなりお金がかかるものについて,一部,例えば,延期とか休止とかしてコロナ対策に充てていくとか。例えば,方向性としては,そういうような感じでお考えでしょうか。

 (知事)
 具体的な費目については,今,現時点で申し上げられることではありませんけれども,先送りできるものであるとか,あるいは,そもそも今のコロナウイルス感染症の状況で,執行自体が難しいかもしれないというようなもの,そういったものがあるかもしれませんので,今,どういうものがあるのかというのを精査中であります。そういったことを,これまた,どこまでやるのかということも判断していかなければいけませんので,精査した上で,準備していきたいと考えているところです。

 (中国新聞)
 すでにそういった,洗い出しというか,指示はされているという〔ことですか〕。

 (知事)
 洗い出しは始めています。

 (中国新聞)
 時期としては,かなりやっぱりスピード感を持って,例えば5月とかにやっていきたいとかという思いはありますか。

 (知事)
 いや,そのタイミングを〔決めるにあたって〕ですが,いつ頃になるのかというのは,これは状況との相対的な関係になっているので,今,いつやりますとかいうことでありませんけれども,ただ,次に備えて,我々の事業として,しっかりと見直しておく必要はあるということです。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。それと減債基金の話です。先ほど,いざとなったら,使うと〔いう発言があったのですけれども〕,これまで近年,ここ何年か,少なくとも多分手を付けたことはないと思うんですけど,これに手を付けてでも,コロナ対策に取り組んでいくという決意だということですか。

 (知事)
 それはどういうフェーズで挑むのが必要かということによりますけれども,今の緊急事態です〔が〕,これは県民の皆さまの命に関連するような状況が続いていると。そこに対応するためということであれば,これは減債基金についても使っていくということは考えていかなければいけませんし,それはいずれにしても,その状況と必要な事業がどういうものになるかということによると思っています。

 (中国新聞)
 その絡みでいくと,最後に〔質問させてください〕。この前の一昨日の〔知事の発言〕の絡みですけれども,職員に対して,何らかの要請というのを検討して,これは財源確保のために検討していきたいということで,具体策はこれからだということだったのですけれども,やはり,あらゆる財源を確保していくという意味で,あれから数日たちましたけれど,知事の中でどういった協力を求めていきたいというのは決まっていますでしょうか。

 (知事)
 基本的なことは先日も申し上げたとおりで,今も申し上げた事業見直し,〔事業実施を見〕送るとか組み換えです。これも非常にインパクトのあることでありますので,あるゆることを検討していくと。そうしておかなければいけない。それを実際,どう出していくかというか,それはまた別の問題ですけれども,現状,あらゆる事態に備えて準備しておく必要があると考えています。

 (中国新聞)
 申し訳ないのですが,現時点で例えば,職員給与の削減とかに踏み切る考えとかは特にないですか。

 (知事)
 あらゆる事態に備えて,あらゆる方策を検討していく必要があると考えています。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (TSS)
 すみません。TSS〔の武〕です。ちょっと予算ではなくて,冒頭発言の二人目の方が亡くなられたというところで,本日可能であれば,どこの市町なのか,何歳代なのか,性別を教えていただければと。

 (知事)
 それはまた,後ほど,〔担当から〕ご説明させていただきたいと思います。

 (事務局)
 その他,〔ご質問は〕ございますでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞の岡田です。今回の予算の内容を見る限り,かなり盛沢山なような,多岐に渡る施策を打っていらっしゃるという印象を受けるのですが,これはもう現時点で考えられるすべての方策を盛り込んだということでしょうか。それとも財源的な制約があって,かなり絞り込んで,こうなったということなのでしょうか。その辺のご見解をお聞かせください。

 (知事)
 〔今回の施策が〕全てとは申しません。案としては,この度もいろいろ〔施策が〕ありましたけれども,その都度,実行しないといけないものも,もちろんございます。具体的にはちょっと,あまり申し上げても差し障りがあると思うので,申し上げられませんけれども,単に,それは必ずしも財源だけの問題ではなくて,いろんな理由から計上できていないこともありますけれども,今後の時間軸の問題もあるので,今,これは絶対に必要だというものについては,少し,半年とか長めの時間軸をおいて確保してますけれども。例えば,病床の話ですとか,あるいは,もちろんPCRの検査体制の強化みたいなものは,ハードウエアはもちろん,ずっと使えるので,時期や対応については,一定の期間を盛り込んだものになっていますけれども,そういった事は少し長めに見込んでいるということがございますが,これでもう,何と言いますか,「これから1年,何もしなくても大丈夫だ」ということでは全くないので,様々な施策が今後も必要になり得ると考えています。

 (中国新聞)
 あと,決算剰余金を,追加対策では見込んでいるということだと思うのですけれども,決算剰余金が,だいたいどれくらい,例年どれくらい発生しているかというのは〔わかりますでしょうか〕。

 (知事)
 これは,ちょっと,現時点で今年の見込みは言えませんが,〔事務方に向かって〕例年というのは分かるのでしょうか。これは後ほど,また,ご説明させていただきます。

 (事務局)
 その他,〔ご質問は〕ございますでしょうか。

 (中国新聞)
 確認です。先ほど,信託事業の〔説明の〕ところで,ここで想定以上の金額で売れそうなのでということがあったと思うのですけれども,逆にこれがなかったら,基金が枯渇していたと考えて良いのでしょうか。今回の〔補正予算〕編成上〔についてですが〕。

 (知事)
 これが無かったら,事業をもう少し削らざる得ないか,この減債基金を使うという事で対応しなければならなかったということです。

 (事務局)
 その他〔ご質問はございますでしょうか〕。

 (中国新聞)
 中国新聞の畑山です。2ページのところに出ている疫学調査の効率化・迅速化の協力というところの施設名を公表した場合の支援金という点なのですが,知事,先月来からずっと誹謗中傷とか差別的な扱いとか,そういったものが実際の調査の差し障りになっているということなので,厳にやめるようにと仰ったと思うのですけれども,そういったところとの関わりで,こういう事業が出てきたという理解でよろしいでしょうか。

 (知事)
 そういうことです。〔従業員または店舗等利用者の感染発生時に〕風評被害を受けられる可能性があるということと,それから,この調査にご協力いただくということに鑑みて,この給付をさせていただくと,協力金をお支払いさせていただくという考えでございます。

 (中国新聞)
 これは先行して千葉市が1件あたり確か100万円とかそういう規模でやられているものがあったと思うのですけれども,県の場合の規模と,それによる効果がどれくらい期待できるものなのかというあたり,どう見ていらっしゃるのですか。

 (知事)
 なかなか〔1件あたり100万円という〕それくらいの非常に大きな金額というのは,例えば休業に協力いただく事業者の皆さんとのバランスを含めて,難しいのかなと思っておりまして,〔それ〕で,我々としては少しでもお役に立てていただければということで,この金額を設定しております。
 
 (事務局)
 その他〔ご質問は〕ございますでしょうか。

 (中国新聞)
 すみません,続けて〔の質問〕で。案件が変わって,休業要請の事業者への協力支援金の件なのですけれども,当初,国の雇用調整助成金を使って雇用を維持しているところが,県として,結構,独自な点として取り入れられた部分だというお話だったと思うのですけれども,申請を前にしてそこを緩和するというところの要因といいますか,理由を改めてお伺いできればと思います。

 (知事)
 雇用調整助成金です〔が〕,制度が非常に複雑で,いま緩和されているのです。非常に緩和されています。より,申請しやすくなってはいるのですが,様々な要素があって,これなかなか全部を要件としてかけるというのが難しいのではないか。申請が困難というか,給付を受けることが困難なケースが出てくるのではないかということです。プライオリティを考えたときに,そもそもこれは感染拡大防止の協力のための協力金でありますので,休業していただくということがまず第一のプライオリティになって,そして,それに併せて雇用を守っていただくということがあるということです。したがって,この雇用調整助成金がもらえないばかりに休業しないということになると,元々の目的が達成されないということになりかねないので,ここは,もう少しソフトな条件にさせていただいたということです。引き続き,この雇用を維持していくということは強くお願いをいたしますし,そのことを条件にしていきたいと考えています。

 (中国新聞)
 それと,実際の休業要請期間がスタートしてから,これは変更になったと思うのですけれども,当初出された条件と変わるということで,例えば「うちはもう雇用調整助成金は適用されないから」と言ってもらうのをあきらめて休業まで到っていないようなケースも,飲食店などでは,時短はするけど休業していないというケースも,もしかしてあったりするのかと思うのですけれども,そういったことの救済措置みたいなものは検討されるのでしょうか。

 (知事)
 詳細については,また,これから詰めていかなければいけないと思っています。

 (中国新聞)
 可能性はありうるのでしょうか。

 (知事)
 そういうケースがあるのかということも含めて,みていかなければならないと思います。

 (中国新聞)
 条件が緩和されたことで対象となる事業者が増えたりするのではないかと思うのですけれども,そのあたり,予算の面の変更はあるのでしょうか。

 (知事)
 それはありません。

 (中国新聞)
 対象は広がるのですが。

 (知事)
 つまり,もともと今回の予算の見積もりの中で,雇用調整助成金が実際問題としては,もらえないかもしれないということはありましたけれども,それを予算の中には組み込んではいないので,〔対象となりうる事業者の〕全数を予算上は計上しているということであります。したがって,今回,条件を緩めても,元の数を上回るということではないです。

 (事務局)
 その他,ございますでしょうか。

 (読売新聞)
 読売新聞の木村です。休業への協力金について,一つ確認したいのですけれども,先日お伺いした時には,県の休業要請にこたえて休業及び時間短縮したところが〔対象となる〕予定で,自主休業は対象外だとお答えなさったと記憶しているのですけれども,実際には,飲食店は対象外の一覧にあったと思うですが,飲食店は協力金を支払う対象になるということで良いのでしょうか。

 (知事)
 飲食店は時間短縮の協力を要請しているのですけれども,それに加えて,飲食店は,やはり人が集まるところで,感染機会もありうるということなので,気を付けていただければもちろん大丈夫なのですけれども,そういったことを勘案して,飲食店は対象にしているということです。

 (読売新聞)
 これからも休業を要請されることはお考えにならないということですか。飲食店に対しては。

 (知事)
 それはありません。社会的機能として一定必要なものだと認識しておりますので,飲食店が全部閉まると食事をするところがなくなります。それはそれで困るので,休業要請をするという考えは現時点ではありません。

 (読売新聞)
 飲食店以外に対象外でも協力金を支払うという分野の事業者はございますか。

 (知事)
 それはないです。

 (読売新聞)
 はい,わかりました。ありがとうございます。

 (事務局)
 その他,〔ご質問はございませんでしょうか〕。よろしいでしょうか。それでは知事からの発表は以上で終了といたします。知事はここで退席させていただきます。ありがとうございました。

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(資料)令和2年広島県議会4月臨時会付議事項について (PDFファイル)(954KB)

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