記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。
なし
○新年の抱負について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。
○広島市長4選不出馬表明の関連について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3」,「3/3」をご覧ください。
(幹事社:山陽新聞)
新年明けましておめでとうございます。
(知事)
おめでとうございます。
(幹事社:山陽新聞)
今年もよろしくお願いします。
(知事)
よろしくお願いします。
(幹事社:山陽新聞)
幹事社の山陽新聞,正本です。よろしくお願いします。
それでは定例記者会見,始めたいと思います。
知事のほうからの発表項目はないということなので,まず幹事社質問として月並みなんですけれども新年の抱負についてよろしくお願いいたします。
(答)
今年は前から申し上げてますけど,実行の年ということにしたいと思ってます。いろんな計画,年末までに10ほどできてますけど,年度末までに全部で35でしたっけ,トータルでできるんで,これをしっかりとですね,やっぱり実行をしていくというのが今年からの非常に重要なやるべきことになっていくので,それをやって少しでも新しい広島県に変わっていくように努めていきたいと思ってます。
(幹事社:山陽新聞)
どうもありがとうございました。それではこれに関連して何か質問がある方は,もしいらっしゃれば。
(中国新聞)
中国新聞高橋です。
関連ですが,実行の年ということで昨日の仕事始め式ではですね,かなりの時間,県職員の方への意識改革とかにかなりの時間を割かれましたけれども,それは何か意図されたものとかメッセージをどういうふうに発したいという何かお考えはあったんでしょうか。
(答)
昨日の挨拶は,県職員,内部に対するものですので,その働き方についての心構えをお話をしたということであります。
中身を何をやるべきかということについてはですね,まさにそれぞれの部門においては各計画を取りまとめてますし,県政運営の基本方針を全体としては定めてますし,もっと大きな長期のものとしてはビジョンを定めていますので,皆さんその中身はわかっていると思うんで,それをやっていく上での我々としての心構えっていうのをお話をさせていただいたということです。
(幹事社:山陽新聞)
他に何かございますか。じゃあ,それ以外の質問で何かあれば。
(中国新聞)
中国新聞高橋です。
昨日,広島市の秋葉市長が退任表明されて,ちょっと改めてなんですけれども,秋葉市長の3期12年の施策なりですね,あとまあ,一緒に連携しながらやったということで,それに関しての感想というかですね,もう1回お聞かせ願えますか。
(答)
市長3期12年の間,やはり1番大きな項目としては平和に関する活動というのがあると思います。
これについては,平和市長会議を非常に大きく拡大をされて,また各方面精力的に働きかけをされてですね,広島市に対する理解というか共感というかそれを世界で作っていかれたということは非常に大きな功績であろうかというふうに思います。これについてはなかなか本当に秋葉市長を超えていくというのは大変なことだろうなと思うぐらいですね,大きなご功績であったというふうに思いますので,非常に深い敬意を持っております。
(中国新聞)
平和行政に対して一方,市政の,足元の市政の話ですね,特にこの間のトップ会談でも話されましたように広島の都市の中枢性というかですね,他の都市に比べて元気がないとか広島,言われてますけど,それに対しての手腕というのはどういうふうに見られてますか。
(答)
実際にはですね,広島市が元気がないのではないかというそれは私も思うことです。
ただ,それは広島市だけの問題ではなくて,広島市自身はですね,どちらかというと機能としては商業機能であったり,卸売り機能が中心で,県産業の特徴である工業というのは市外にどちらかというと立地しているケースが多いと思うんですね,実際の工場とかなんとかっていうのは。そういう意味で県内産業の全体の活性化というのがいわゆる商業機能だとか卸売り機能だとかあるいはサービス機能ですよね,これを持っている広島市に影響を与えるっていうことがあると思うんですよね。
もちろん広島市のそういった中枢機能を支えるための道路,高速道路みたいな部分が比較的ほかの都市と比べると遅れているというのは否めないところがあると思いますけれどもそこは相互関係にあるのかなと思っていますんで,これは私としては市の問題としてだけではなくて県の問題としてもとらえてですね取り組んでいきたいと思っているところです。
(中国新聞)
秋葉市長そのものの手腕に対しては直接はよくおやりになられた方なのか,それとももうちょっと課題があったのかそれはどういうふうに見てらっしゃいますか。
(答)
なんていうんですかね,特に経済面ですよね。経済面の施策っていうのは私は市の単位でなかなかやりきれるものじゃないと思うんですね。市の中で経済が完結してるものはほとんどなくてですね,そういう意味で市と県が両輪となって動いていく必要があってそれについては私になって,市長も一緒に進めていっていただけるということで評価してますけども。
(中国新聞)
率直にですね,秋葉市長,大方の見方が次も出られるんじゃないかというところなんですけれども,率直に言って次も出られるというふうに感じてられたんでしょうか。
(答)
そうですね。いろんな案件から見て私は次も出馬されるんだろうなというふうには感じてましたので,正直言ってお電話いただいたときには驚いたというところです。
(中国新聞)
質問なんですけれども,県と市の関係で言えば広島五輪とですね〔広島〕西飛行場と,いずれも秋葉市長のリーダーシップでかなり重要施策を決められて,かなり方向性をだしていかれたと,その直後ということで,ともすれば途中でどうされたのかなという批判もでるとは思うんですけれども,そんな重要施策を決めた直後の退任という意味での県の立場としての受け止めですよね。とまどっているのかそれとも仕方ないのかその辺の感想をお聞かせください。
(答)
そこはもう仕方がないと思いますね。どこかで区切りはあるので,区切りの前に,私はレイムダック〔政治的な影響力を失った政治家〕になって何もやりませんというのも,いかがなものかと思うんで,それはもう仕方がない。
それは次の争点として次に引き継いでいかれることだと思いますし,確かに市長がリーダーシップを発揮されて進めてこられたことだと思いますけども,市の組織としてのもちろん意思決定もあって,〔広島〕西飛行場なんかについては外部委員会のご意見も聞かれてですね,最終的に,市の意思決定機関があると思うんですけど,その中で決定されたというふうに理解してますんで,それはそういうものとして粛々と進めると。
ただリーダーシップが変わって方針が変わりましたということになればですね,それはまたそれを踏まえて対応が必要になってくるかと思いますけど,まあ,そういうふうに考えてます。
(朝日新聞)
朝日新聞です。それに関連してですが,選挙まであとわずかな期間というふうになったんですが,今までの話を踏まえて,これからの広島市にふさわしい市長像というか知事がお考えになる,どういうリーダーが必要であるとお考えか聞かせていただきたいのですが。
(答)
広島市はやはり広島県の4割を占める大きな都市ですし,中国地方の中枢拠点であるということであります。
そういう意味では,広島市の発展というものは,広島県の発展と対をなしているものですし,この広島市の発展が中国地方全体に好影響を与えていくというものになりますので,広島市の経済的な発展,社会的な先進性というものをつくっていけるような人物であるのが望ましいのではないかというふうに思います。
当然平和問題も大きな項目ですから,それに取り組まれるというのは自然な選択肢の中に入っていると思いますけど,大事なポイントだと思います。
いずれにしてもそれは私が何か申し上げることではなくて,市民の皆さんが選択されることだと思います。
(朝日新聞)
湯崎知事が選挙に出られた時のように,各政党も時間もないということで新しい市長像というのを今から模索していくところだと思うんですが,なかなか独自候補等の擁立は時間的に難しい状況だと思うんですけど,その点では何か。
(答)
もちろん国の政党から見たら,自分達の各党のあるひとつの勢力図を描いていく上で重要だと思われるとは思うんですけれども,実際には広島県の場合もそうだと思いますけれども,広島市の場合もその地域固有の課題というものが非常に大きいと思うんですよね。全国政党の掲げる課題とはやっぱりちょっとずれていると思うんですよ。
だから,そういう意味ではその地域の課題に根ざした候補というか,それを解決していく候補が必要で,それについてはそこを中心に政党としても考えていただきたいと思いますし,政党間の争いということにはなって欲しくないという気はします。
(中国新聞)
中国新聞の加納です。引き続き市長選の関連なんですけれども,昨日秋葉市長が退任表明をされて,実際にその退任する理由を記者会見を開かずに,市民にちゃんと説明をしたという状況にないというふうに指摘をされていますが,それについて知事はどのようにとらえてらっしゃいますか。
(答)
それは,市長もいずれされるんじゃないかと思いますけれども。物事の順番をどう考えるかというのはそれぞれのお考えだと思いますんで。このまま一切説明をされないというのであればそれはちょっとあれだと思いますけれども,それはどこかの機会でまたされるんではないかと私は思っています。
(中国新聞)
昨日の段階では説明の仕方は十分だったというふうにとらえてらっしゃいますか
(答)
昨日の段階ですか。まだ結論だけということですから,それはどの段階でというか,いずれされるということで,私はそれでいいんじゃないかなと思っています。
(共同通信)
共同通信ですけれども,ちょっと前の質問に戻るんですが。〔広島〕西飛行場の問題とオリンピック招致の問題でいくと,〔広島〕西飛行場のほうは昨年末にトップ会談ということがありました。オリンピックの方はまだ市の方が最終的な判断というところがあると思うんですけれども,基本的に県としては〔広島〕西飛行場については,昨年のトップ会談のまま物事を進めさせていただくと。一方オリンピックについては,市長が変わられる訳ですけれども,県としてはどういう見守り方をするのかというところを一点お伺いしたいんですけれども。
(答)
どういう見守り方をするかというか,これはですね,例えば招致検討委員会もどういうふうにこれから動いていくかということが分からないので,様子見というか,県として主体的にこう動かしましょうああ動かしましょうというものではありませんので,そういう意味で市としてどういう動きをされるのかということを,我々として,ある意味で言うと受身ですけれども,ご提案を待つという姿勢でお待ちをするということだと思います。
(共同通信)
それは場合によっては,新しい市長の方針まで待つということも十分あるということですかね。
(答)
それは十分にあると思います。
(共同通信)
あともう1点なんですが,先ほどの質問の中で,国の政党間の争いではなくて地域固有の課題が大きいのではないかと。広島市については,現状の課題をどういうふうに認識されていますか。
(答)
それはやっぱりいろいろありますよね。例えば交通の問題もそうですし,交通の問題っていうのは公共交通機関の問題もあるし,道路の問題もあるし。経済の問題っていうのも,これは県とかもう少し広域で連動していく形で当然あるということだと思いますね。
これは我々とまたちょっと分かれてる部分もあるんですけど,教育の問題も大きいと思いますし。広島県全体での教育レベル,人材レベルを上げていこうということを県としても取り組んでいますけれども,そこにおいて広島市は4割を占めていますから,そういう意味では非常に大きなポイントになると思います。
(広島テレビ)
広島テレビの長島です。オリンピックの件なんですけれども,秋葉市長は退任されますけれども,そのオリンピック招致をどうするかということは,次の市長に判断していただきたいという意向を示しているわけなんですけれども,秋葉市長については。
(答)
そうなんですか。それはちょっと私も聞いてなかったです。
(広島テレビ)
知事としてはですね,任期中に秋葉市長が結論を出さないということについては,それで良しと考えるのか,それとも,招致検討委員会のメンバーとしてですね,秋葉市長の任期中に結論を出していただきたいと考えてらっしゃったのか,率直に教えていただきたいのですが。
(答)
これまでは,継続をされる可能性が大だなあというふうに思ってましたので,あまり,選挙は意識してなかったと言うのが正直なところです。今,こういう段階になって,市長が次の市長に判断して欲しいということであればね,それはもう,そういうことで受け止めるしかないと思ってます。
(広島テレビ)
時期的にはですから,必然的に4月10日以降にまでずれ込むことになるんですけれども,その時期がそこまで長引くことについても,やむを得ないということですか。
(答)
それはやむを得ないですよね。それが国内のオリンピック委員会の検討にどういうふうに影響を与えるのかというのは分かりませんけれども,それも含めて受け止めざるを得ないということだと思いますから。それは仕方ないと思います。
逆に,オリンピックみたいな非常に大きな,しかも,随分,先の話ですよね,それを新しい市長が決断されるというのは自然な話だと思います。
(広島テレビ)
ですから,この市長選がですね,オリンピックの招致の賛否がどういう候補者が出るかにもよるんですけれども,それが選挙の争点となることも,それはやむを得ないと言うか,そう逆になるべきと言うか。
(答)
なるんでしょうね。それぞれやっぱりどういう態度を示すのかというのは,やっぱり候補者としてもおっしゃらざるを得ないことだと思うんですよね。ですから,それによってある程度決まってくるというふうに思います。
もちろん,市長選っていうのは,別にオリンピックだけを争点に争うわけじゃありませんから,総合的な中で新しい市長が決まってくるんでしょうけど,その市長がどういうふうにお考えになるのかということは,当然に進めるか進めないかの1番大きな要素になってきますから,そこによって決まってくるんだと思います。
(広島テレビ)
それとすみません,もう1点なんですけれども。先ほど,次の候補者はどういう人がいいかと,政党に縛られないような方という。
(答)
いやいや,政党に縛られない人っていうよりも,政党候補でもいいんですよ,もちろん。なんだけども,やっぱりその地域の課題を中心に据えて争点にして欲しいと。つまり,政党対政党の戦いですということではなくてですよ,こういう地域課題にこういうふうに取り組んでいきます,という争いであるべきじゃないかなと思っているということです。
(広島テレビ)
はい。例えば,そういったこれはという方を知事がこの人がいいんじゃないかと,推薦をされるとか,声をかけるとか,そういったようなお考えは。
(答)
そんなことしていいんですかね。まあ,そういう動きも国内にはありますけどね。
連携という意味ではいいのかもしれませんけれども,それぞれやっぱり独立した地方公共団体だと僕は思ってますんで,それは,僕はあんまりやるつもりはないと思ってます。
(RCC)
すみません,RCCの福原です。〔広島〕西飛行場の話でちょっと追加で伺うんですけれども,新しい市長がですね,もしかしたら,市営といったん決めたけど,それはやっぱり降ろします,という可能性がゼロではないかなあと思うわけですが。そうとなるとですね,県の年度末に向けて,あるいは新年度に向けての準備が,すべてと言わないまでにしても無駄になるかもしれない,そういう意味では・・・
(答)
いや,我々はですね,ヘリポートってご提案しているわけで,もし,市営ということでご決断されるんであれば,それはお任せしますということですね。市営空港でなければヘリポートへ戻っていくだけなので。いや,それもひっくり返して県営でとかいうのは,もうありませんから,あまり変わらないと思ってますけど。
(RCC)
例えば,設置管理条例とかを廃止していく,県の管理からは離れていくということは。
(答)
それはありますね。
(RCC)
そういったことへの影響はあり得るということですね。
(答)
ごめんなさい。それはありますね。そうですね,条例はいつ〔議会に〕出すんでしたっけ。今回出すんでしたっけ。すぐにまだ決まってないですよね。なので,まだこれからの話だと思います。
(RCC)
なるほど。と言うことは,新市長の判断が全く逆になったとしても,それはそれで粛々と,と言うか,そこまで含めて粛々と,ということでしょうか。そういう理解をしてよろしいでしょうか。
(答)
そうですね。はい。
(RCC)
分かりました。
あと,昨日の〔広島商工会議所の新年〕互礼会ですね,直接,秋葉市長と会われて会話するチャンスがあったと思うんですけれども,具体的にはお二人の間では。引退表明を受けてですね,どのようなお話があったのかを教えていただけますか。
(答)
本当にお疲れさまでしたということと,それから,これから新しい市長になるにしてもですね,県とそれから市と,コミュニケーションを図りながら物事を進めていくということは続けていく必要がありますよね,と。それについては市長も,市長と私の間で,そういう路線で進めるということを作ってきましたので,誰になるかということによって,大きな影響は確かに受けますけれども,それをわざわざ,ひっくり返すというのも相当なことなので。いや,つまりもう,新しい市長がね,いや私はもう湯崎さんとはもう話なんかはしません,なんて言うのはなかなか言いにくいことだと思うので。ずっとそういう流れなら別ですけどね。それはまあ,そこまで懸念する必要はないんじゃないかなあ,みたいな話をね,してました。
(幹事社:山陽新聞)
ほか,どなたかございますか。時間もあと4,5分程度ということなので。よろしいでしょうか。
(中国新聞)
すみません,中国新聞高橋です。引き続き,関連なんですけど,来年度の予算編成の中で,調整の時期があると思うんですけど,〔広島〕西飛行場もそうですが,それ以外にですね,ちょっと喫緊に,調整に影響すると,市長が退任を表明された後,そういった項目とか,懸念されるものってありますか,現時点で。
(答)
空港ぐらいですよね。はい。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:山陽新聞)
いかがでしょうか。ほか,どなたかございませんか。
それでは,今日の会見はこれまでということにいたします。どうもありがとうございました。
(知事)
では,今年もよろしくお願いします。
(幹事社:山陽新聞)
よろしくお願いします。