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平成２０年度ひろしまの森づくり事業の取組実績について
「ひろしまの森づくり県民税」を使って，森を守り育てる「ひろしまの森づくり事業」が県内各地で取り組まれました。平成２０年度の取組みについて紹介します。
【市町の取組実績】
県内の各市町で，地域住民の代表者等による協議会での議論を踏まえ，手入れ不足の人工林の整備や里山林の整備など，地域の創意工夫による事業が行われました。
（実施内容の詳細については，ページ下部の【ダウンロード】から確認してください。）
人工林対策（補助金事業）
１ 事業内容
事業名 環境貢献林整備事業
事業内容 間伐（伐採率30％以上）による人工林の健全化，強度間伐（伐採率40％以上）による針広混交林化，被害木の伐倒整理等
２ 主な取組内容
環境貢献林整備事業【実績額 ５１１，８３８千円】 １６市町 １，３３２ｈａ
- 主要道路沿いや集落周辺のスギ・ヒノキの間伐
- 災害の危険性の高い渓流付近やダム周辺でのスギ・ヒノキの間伐
- 風雪被害木の伐倒整理
過密林分で，太陽の光が差し込まず，森林の機能が低下した人工林。間伐を行い，元気な森林に再生中です。
（広島市） | （整備前）
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| （整備後）
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|---|---|---|---|
（世羅町） |
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里山林対策（交付金事業）
１ 事業内容
| 事業名 | 事業内容 |
|---|---|
里山林整備事業 | 里山林や都市近郊林等を対象に，土砂災害防止，鳥獣被害防止，自然とのふれあい等を目的とした森林整備 |
里山保全活用支援事業 | 住民団体や企業等による里山の保全活動等への支援 |
森林・林業体験活動支援事業 | 森林や林業について学ぶ森林・林業体験活動への支援 |
間伐材利用対策事業 | 公共施設や学校施設への県産間伐材製品の活用の支援 |
環境緑化支援事業 | 県民生活に身近な生活環境の緑化の推進 |
２ 主な取組内容
（１）里山林整備事業【実績額 ３２５，８１７千円】 ２３市町 ４２４ｈａ
- 集落周辺で放置された里山林を整備し，集落・自治会が継続的に管理
- 主要道路沿いにある松くい虫被害の激甚な区域の被害木の処理
- 集落周辺で拡大する竹林を伐採し，その跡地に広葉樹等を植栽して里山林を再生
- 有害鳥獣被害地域において，地域の人々が里山林等の除伐等を行い，イノシシなどが出てこないようバッファゾーンを整備
松くい虫被害により枯れたマツやツタ類が密生していた福山市内の里山林。手入れを行い元気な森によみがえりました。
| 福山市 | （整備前）
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| （整備後）
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|---|
つるや潅木が生い茂り主林木の成長が妨げられていた三次市内の里山林。手入れを行い元気な森によみがえりました。
| 三次市 | （整備前）
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| （整備後）
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|---|
（２）里山保全活用支援事業【実績額 ２５，２６９千円】 １１市町 ５３件
- 森林ボランティア団体や地域の人々が里山林の整備計画を策定し，主体的に森林を整備
市民，森林ボランティア団体の協働による里山林整備活動（広島県）
市民，森林ボランティア団体の協働による里山林整備活動（福山県）
（３）森林・林業体験活動支援事業【実績額 ２６，４１３千円】 １６市町 ３４件
- 小学生等を対象に，森林・林業についての現地体験型の学習会等を実施
地域住民が都市住民を招き現地体験型の学習会を開催（庄原市）
小学生を対象とした森林・林業体験活動（北広島町）
（４）間伐材利用対策事業【実績額 ４９，１３９千円】 １４市町
- 学校机の天板に地域の間伐材を利用し，木の良さなどを普及啓発
- 公共施設に地域の間伐材を利用した木製ベンチ等を設置
公共施設に間伐材を利用した木製ベンチを設置（福山市）
保育園の机や棚などに間伐材を利用（安芸太田町）
（５）環境緑化支援事業【実績額 ４，２１２千円】 ３市町 ７件
- 地域の人々が実施する植樹活動に対して支援
植樹体験を通じて，森づくり意識を啓発（安芸高田市）
（６）事業推進費等【実績額 １１，９３４千円】 １９市町
- 透明性の確保を図るための市長協議会運営費等
特認事業（交付金事業）
１ 事業内容
事業名 特認事業
事業内容 市町域を超えた広域交流による森林・林業体験活動を行う場合や，市町への当初交付額を超えて間伐材利用対策を行う場合など，特に必要と認められる事業
２ 取組内容【実績額 ５１，４３７千円】 ８市町
| 事業名 | 市町名 | 取組内容 |
|---|---|---|
| 森林・林業体験活動支援事業 | 呉市 | 倉橋町火山地区の里山林について，都市住民や都市部の緑の少年団を集めた森林・林業体験活動の実施や，沿岸部の代表的な里山の拠点として計画的に整備 |
| 森林・林業体験活動支援事業 | 尾道市 | 瀬戸内海に面した里山を対象に，県内の企業，ボランティア団体，地域住民が協働で，除間伐などの整備を行い，市民参加の森づくりを推進 |
| 森林・林業体験活動支援事業 | 東広島市 | 県内の企業と地元ボランティア団体等の協働により，松くい虫被害跡地に広葉樹等を植栽し，市民参加の森づくりを推進 |
| 間伐材利用対策事業 | 広島市 | 小学校の学童机の天板を間伐材を使用した天板に交換するとともに，森林学習等の教材として活用 |
| 間伐材利用対策事業 | 府中町 | 森林ボランティア団体等の長期的な活動を推進する拠点として，県産間伐材を利用した作業棟を整備し，住民参加の森づくりを推進 |
| 間伐材利用対策事業 | 海田町 | 県産間伐材を利用して遊歩道を整備し，都市住民に自然を体験できる身近な里山林を提供 |
| 間伐材利用対策事業 | 大崎上島町 | 町内の中学校に県産間伐材を利用した倉庫を整備するとともに，授業の教材として間伐材を利用するなど，生徒や保護者等に対し，森づくりの意識を啓発 |
| 間伐材利用対策事業 | 神石高原町 | 地域の間伐材を利用した遊歩道等の整備により，地域産業である林業への理解を深めるとともに，都市住民をはじめ多くの利用者に森づくりの意識を啓発 |
広域連携による森林整備体験活動を実施（呉市）
企業，ボランティア団体，地域住民協働による里山保全活動（尾道市）
学校机の天板に間伐材を利用するとともに，授業の教材として活用（広島市）
間伐材を利用した林間作業棟の整備（府中町）
県民意識の醸成（広報活動）
１ 事業内容
事業名 ひろしまの森づくり推進事業
事業内容 県民の方々に対して森林・林業に関する意識啓発や事業内容等の情報提供
２ 取組内容
- ひろしまの森づくり推進事業【実績額 ９，０００千円】
- リーフレットの制作配布，各種イベントでのＰＲホームページ，新聞広告を活用した情報提供
- ラジオ番組とのコラボ企画によるラジオＣＭや林業体験学習の実施
- 県民参加の森づくりへの意識啓発を図るためのシンポジウムの開催 等
啓発リーフレットの制作配布
各種イベントでＰＲ
コラボ企画 林業体験学習
ひろしまの森づくりシンポジウムの開催
【ひろしまの森づくり基金の状況】
「ひろしまの森づくり県民税」は，ひろしまの森づくりのために使われます。
使い道を明確にするために，税収相当額を「ひろしまの森づくり基金」に積み立て，毎年度所要額を取り崩して「ひろしまの森づくり事業」を実施しています。
Ｈ19年度末基金残高 | 基金積立額 | 基金取崩額 | Ｈ20年度末基金残高 |
|---|---|---|---|
１７８，２９８千円 | ８３８，５１８千円 | １，０１５，０５９千円 | １，７５７千円 |
関連情報
- ひろしまの森づくり事業について(ひろしまの森づくり県民税）
- ひろしまの森づくり事業推進方針について （平成２４年～２８年度）
- ひろしまの森づくり県民税 （県税のページ）
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