事業実施主体→広島県
事業期間→平成2年~平成12年
概算事業費→1,900,000,000
事業概要(開発面積・建設物等の規模等)→計画延長/L=920m(猿猴川右岸・ふるさとの川整備事業・東雲地区)
親水護岸・階段工/一式
都市計画法の用途地域等→市街化区域
自然公園法の区域指定等→なし
その他の法・条例等による区域指定等規制の内容について記述→河川法(河川区域)
太田川デルタ上に形成された広島市南区は,商業地や住宅地として高度に利用されているが,地盤高も低く高潮に対して極めて不利な条件にある。また,水辺は都市活動から切り離されて背後市街地とのつながりが薄れている。背後地では,段原土地区画整理事業が行われている。
高潮対策によって新たに生み出される河岸空間(河岸緑地,護岸等)を親水空間化するとともに,河岸空間に隣接・近接する公共的空間(公園緑地等)との一体的整備を働きかける。
護岸が石積みを採用し,コンクリートにはないより自然な景観を創った。親水テラスや階段式護岸を配置し,河岸緑地とともに一体的な整備を行い,親水性にあふれた水辺空間の創出を図った。
河川空間の整備にあたって,背後の土地区画整備事業と調和の取れた景観となるような配慮を求める要望が強い。
関係市・区との協議
ふるさとの川整備事業(平成2年 整備計画認定)に基づき,河川管理者等は河岸空間の整備を進めるとともに,背後の公共的空地との一体的整備を図っている。今後,より快適な水辺空間形成のためには,河岸と一体的に整備することが強く望まれる河岸隣接民有地の整備に対し,長期的整備目標を念頭に置いた誘導を行うよう,まちづくり担当部局等に働きかける必要がある。