環境ホルモンによる環境汚染について,その実態を把握するため,河川及び海域の調査を実施した。
(1)試料採取 |
平成13年9月4日~12日 |
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(2)調査地点 |
ア 河川:8地点 |
(3)調査媒体 |
水質(河川,海域)及び底質(海域) |
(4)調査項目 |
ア 農薬項目:5物質 |
ア農薬項目
調査した5物質は,全て不検出(定量下限値未満)であった。
イその他項目
調査した22物質のうち検出されたのは5物質であり,検出範囲等は次表のとおりであった。
検出物質 | 検出地点の全地 点に対する割合 |
検出範囲 | (参考)全国調査結果 |
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平成10~12年度 | |||
トリブチルスズ | 2/13 | <0.002~0.002μg/L | <0.002~0.09μg/L |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 1/13 | <0.3~2.0μg/L | <0.3~9.9μg/L |
アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル | 3/13 | <0.01~0.24μg/L | <0.01~1.8μg/L |
ベンゾフェノン | 1/13 | <0.01~0.01μg/L | <0.01~0.17μg/L |
17-β-エストラジオール | 1/13 | <0.001~0.001μg/L | <0.0001~0.28μg/L |
ア農薬項目
調査した4物質は,全て不検出(定量下限値未満)であった。
イその他項目
調査した22物質のうち検出されたのは6物質であり,検出範囲等は次表のとおりであった。
検出物質 | 検出地点の全地点に対する割合 | 検出範囲 | (参考)全国調査結果 |
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平成10~12年度 | |||
トリブチルスズ | 5/5 | 6.1~16μg/kg | <0.2~300μg/kg |
トリフェニルスズ | 5/5 | 1.5~9.9μg/kg | <0.1~16μg/kg |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 1/5 | <25~50μg/kg | <25~210,000μg/kg |
ベンゾ(a)ピレン | 5/5 | 19~140μg/kg | <1~3,800μg/kg |
ベンゾフェノン | 3/5 | <1~2μg/kg | <1~29μg/kg |
17-β-エストラジオール | 5/5 | 0.1~0.4μg/kg | <0.01~16μg/kg |
(1) 今回の調査結果によると,県内の環境中における環境ホルモンの汚染状況は,国が平成10年度から12年度にかけて行った全国調査結果の範囲内であった。
(2) 平成14年度も引き続き,県内における環境ホルモンによる環境汚染の状況を把握するための調査を実施することとしている。
<参考>
環境ホルモン
別紙1-1 河川における環境ホルモン水質調査結果(1枚目)
別紙1-2 河川における環境ホルモン水質調査結果(2枚目)
別紙2 海域における環境ホルモン水質調査結果
別紙3 海域における環境ホルモン底質調査結果
平成13年度環境ホルモン環境汚染状況調査地点