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平成13年度環境ホルモン環境汚染状況調査結果について

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

1 概要

  環境ホルモンによる環境汚染について,その実態を把握するため,河川及び海域の調査を実施した。

2 調査内容

 

(1)試料採取

平成13年9月4日~12日

(2)調査地点

ア 河川:8地点
[永慶寺川(下浜),黒瀬川(三永貯水池入口),高野川(風早),木谷郷川(下之谷),沼田川(入野川),和久原川(東町),芦田川(御調川下流),江の川(美波羅川)]
イ 海域:5地点
[広島湾,呉地先,安芸津・安浦地先,燧灘北西部(竹原市沖)・(三原市沖)]

(3)調査媒体

水質(河川,海域)及び底質(海域)

(4)調査項目

ア 農薬項目:5物質
[マンゼブ,ケルセン,メソミル,ベノミル,アトラジン]
イ その他項目:22物質
[トリブチルスズ,トリフェニルスズ,アルキルフェノール類,ビスフェノールA,フタル酸ジ-2-エチルヘキシル,フタル酸ブチルベンジル,フタル酸ジ-n-ブチル,フタル酸ジシクロヘキシル,フタル酸ジエチル,フタル酸ジペンチル,フタル酸ジヘキシル,フタル酸ジプロピル,ベンゾ(a)ピレン,4-ニトロトルエン,2,4-ジクロロフェノール,アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル,オクタクロロスチレン,スチレンの2及び3量体,スチレンモノマー,n-ブチルベンゼン,ベンゾフェノン,17-β-エストラジオール]

3 調査結果

(1)水質

ア農薬項目
 調査した5物質は,全て不検出(定量下限値未満)であった。

イその他項目
 調査した22物質のうち検出されたのは5物質であり,検出範囲等は次表のとおりであった。

検出物質 検出地点の全地
点に対する割合
検出範囲 (参考)全国調査結果
平成10~12年度
トリブチルスズ 2/13 <0.002~0.002μg/L <0.002~0.09μg/L
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 1/13 <0.3~2.0μg/L <0.3~9.9μg/L
アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル 3/13 <0.01~0.24μg/L <0.01~1.8μg/L
ベンゾフェノン 1/13 <0.01~0.01μg/L <0.01~0.17μg/L
17-β-エストラジオール 1/13 <0.001~0.001μg/L <0.0001~0.28μg/L

(2)底質

ア農薬項目
 調査した4物質は,全て不検出(定量下限値未満)であった。

イその他項目
 調査した22物質のうち検出されたのは6物質であり,検出範囲等は次表のとおりであった。

検出物質 検出地点の全地点に対する割合 検出範囲 (参考)全国調査結果
平成10~12年度
トリブチルスズ 5/5 6.1~16μg/kg <0.2~300μg/kg
トリフェニルスズ 5/5 1.5~9.9μg/kg <0.1~16μg/kg
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 1/5 <25~50μg/kg <25~210,000μg/kg
ベンゾ(a)ピレン 5/5 19~140μg/kg <1~3,800μg/kg
ベンゾフェノン 3/5 <1~2μg/kg <1~29μg/kg
17-β-エストラジオール 5/5 0.1~0.4μg/kg <0.01~16μg/kg

 

 

4 まとめ

 

(1) 今回の調査結果によると,県内の環境中における環境ホルモンの汚染状況は,国が平成10年度から12年度にかけて行った全国調査結果の範囲内であった。

(2) 平成14年度も引き続き,県内における環境ホルモンによる環境汚染の状況を把握するための調査を実施することとしている。

<参考>

環境ホルモン

  • 人や野生動物の内分泌作用を撹乱し生殖機能阻害等を引き起こす疑いのある化学物質をいい,その作用の程度やメカニズムについては未だ十分に解明されておらず,各種規制値は設定されていない状況である。
  • 国は生殖毒性等の調査研究を進めており,また国と地方公共団体は,汚染状況の調査を行い,実態の把握に努めている

別紙1-1 河川における環境ホルモン水質調査結果(1枚目)
別紙1-2 河川における環境ホルモン水質調査結果(2枚目)
別紙2 海域における環境ホルモン水質調査結果
別紙3 海域における環境ホルモン底質調査結果
平成13年度環境ホルモン環境汚染状況調査地点

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