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令和5年度予算、施策・事業特集
2023年、もっとひろしまが好きになる!
安心・誇り・挑戦という3つの視点を掲げ、県民が目指す姿の実現を後押しします。
広島県では、県民一人ひとりが「安心」の土台と「誇り」により、夢や希望に「挑戦」していけるよう、次の6つの柱でさまざまな施策を行っていきます。 それぞれの欲張りなライフスタイルの実現を目指し、新型コロナウイルス感染症や物価高騰等への対応、社会的基盤の強化およびウィズ・アフターコロナにおける経済の発展的回復に向けたLXの実践に注力します。
重点施策(6つの柱)への
集中的な取り組み
新型コロナウイルス感染症への対応 | 722 億円 |
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物価高騰等への対応 | 169 億円 |
社会的基盤の強化 | 705 億円 |
ウィズ・アフターコロナにおける 経済の発展的回復に向けたLXの実践 |
212 億円 |
それぞれの欲張りなライフスタイルの実現 | 914 億円 |
広島サミットの開催とレガシーの継承・発展 | 31 億円 |
また広島サミットの開催に向けての準備、またサミット後の広島のさらなる発展につながる取組等を加速させます。仕事も暮らしも、里もまちも。すべての県民が「目指す姿」を実現できるよう、引き続き、県民の挑戦を後押ししていきます。

※令和5年度当初予算1兆1403億円と令和4年度補正予算(令和4年度12月補正及び2月補正のうち国の経済対策等を活用したもの)341億円の合計*予算額は全て一般会計ベース
安心できるひろしま!
災害から命を守る行動を促進
「広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動」推進事業小学校等での出前講座に加え、中学校でのeラーニング教材の制作やモデル校での展開を行い、防災教育を推進します。また、地域単位でマイ・タイムラインを作成する「地域防災タイムライン(仮称)」やLINEを活用したマイ・タイムラインの普及等に取り組むことで、災害時における県民の適切な避難行動を促進します。

ひろしまマイタイムラインについて
詳しく見る >高度医療機能と地域の医療体制の確保
地域医療構想推進事業全国トップレベルの高度・先進医療を提供する機能や、医療人材を育成・派遣する機能を有する「高度医療・人材育成拠点」の整備に向け、県立広島病院・JR広島病院・中電病院が一体となって、1,000床規模の新病院を広島市東区二葉の里に建設することを検討しています。

新病院の整備により、若手を中心とした多くの優秀な医師を全国から確保、育成することで高い水準の医療を提供するとともに、育成した医師を中山間地域などに派遣することにより、地域の医療体制の確保を目指します。こうした取組によって、県民の皆様が住み慣れた地域で安心して質の高い医療サービスを受けられる環境を整備します。


広島県地域医療構想について
詳しく見る >子育てを切れ目なく伴走
ひろしま版ネウボラ構築事業ネウボラとは?
フィンランド語で「アドバイスの場」という意味で、妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援はもちろん、母親、父親、きょうだい、家族全体の心身の健康サポートも目的としています。

妊娠期から子育て期までの切れ目ない相談・支援の仕組みである「ひろしま版ネウボラ」の現在の実施市町(17市町)に導入支援市町を1市拡大。広島で子育てをする全ての人が、「あたたかく見守られている」と心から実感できる社会の実現に向けて、相談員の育成を図るほか、魅力をお届けするためのPRにも本格的に取り組みます。

ひろしま版ネウボラについて
詳しく見る >物価高騰等への対応
肥料の価格高騰により影響を受けた農業事業者に、県独自の支援を実施します。学校給食においても食材費の価格上昇分を支援して負担を軽減。県内の中堅・中小事業者に対しては、空調設備や照明等を省エネルギー機器へ更新する際に国と連携して上乗せ補助を行う等、広く対策を講じていきます。
新型コロナウイルス感染症への対応
県民・事業者に基本的な感染防止対策を呼びかけるとともに、適切な医療提供体制を確保します。感染拡大防止と社会経済活動を両立し、県民が安心して生活できる社会の実現に取り組みます。
誇らしいひろしま!
広島サミットの開催とレガシーの継承・発展
G7広島サミット推進事業 広島サミット警備実施事業

5月に開催されるG7広島サミットを成功に導くとともに、広島に注目が集まる絶好の機会を生かし、サミット後の広島のさらなる発展につながるよう、取組を進めます。サミットを安全・安心かつ円滑に開催するための警備、小学生が育てた花を活用したおもてなしの取組や、各国首脳等による平和記念資料館の視察など被爆の実相に直接触れてもらう機会の提供、プレスツアーをはじめとした広島の魅力の発信などの取組を「オール広島」で進めます。

出典:首相官邸ホームページ

広島サミット県民会議について
詳しく見る >広島の魅力を世界に発信
観光客のV字回復に向けた取組
観光地ひろしま推進事業
観光客の新たなニーズや動向等を把握・分析し、付加価値の高い観光プロダクトを早期に開発します。また、観光以外の異業種を含む幅広い事業者間のネットワークの強化を図るとともに、広島サミットや、令和7年の大阪・関西万博なども見据え、観光客のV字回復に向けたアジアや欧米豪に対するプロモーション等の取組を強化します。
平和で安定した国際社会に貢献
国際平和拠点ひろしま構想推進事業
核兵器廃絶に向けて、人類と地球の持続可能性という側面から国際社会に働きかけるため、気候変動など他の地球規模課題に取り組む団体とも連携しながら、核兵器廃絶を国連の次期開発目標に位置づけることを目指し取り組んでいきます。
国際平和拠点ひろしま構想について
詳しく見る >挑戦できるひろしま!
ウィズ・アフターコロナにおける経済の発展的回復に向けたLX(ローカルトランスフォーメーション)の実践
新型コロナウイルス感染症拡大により、社会経済への深刻な影響、組織の構造的課題が表面化したほか、人の意識が大きく変化しました。このような変化が生じる中、デジタル技術は急速に進展しており、地方を取り巻く環境は新たな局面を迎えています。こうした局面をチャンスと捉え、高いQOL(生活の質)を含め、地域が持つ様々な資源や特性を生かし、地方を挑戦の場に変革していきます。
リスキリングの推進と円滑な労働移動の実現
リスキリング推進企業応援プロジェクトリスキリング推進宣言制度の普及や、ITパスポートの試験対策費・受験料の補助、国の人材開発支援助成金の活用サポート等により、リスキリングに取り組む企業を支援します。公労使で構成する「広島県リスキリング推進検討協議会」では、企業がリスキリングを推進するための取組指針のほか、労働市場の流動化を踏まえた社会システム等のあり方を検討します。

人材をコストではなく投資の対象として捉えて事業価値を高める「人的資本経営」の考え方について、県内企業や働く方々に対して普及啓発に取り組みます。
果敢に挑戦する人材が活躍できる環境整備
イノベーション・エコシステム形成事業「時価総額10億ドル以上」等、ユニコーンに匹敵するような企業を、10年間で10社創出することを目標とした「ひろしまユニコーン10」プロジェクトの「10のサポートメニュー」を通し、挑戦を志すスタートアップ企業等を幅広く後押しします。


ひろしまユニコーン10について
詳しく見る >DXの取組の後押し
広島県デジタルトランスフォーメーション推進事業令和4年に策定した「広島県DX加速プラン」に基づいて、DXの取組に係る意識醸成から実践までを一気通貫で伴走支援する「DX実践道場」の実施や、取組の横展開を促進するための事例集の作成などにより、民間事業者のDXの取組を後押しし、全県的なDXを推進します。

基礎用語解説
- DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
- デジタル技術を活用し、生活に関わるあらゆる分野において、ビジネスモデル、オペレーションなどのあり方に変革を起こすこと。
- リスキリングとは
- 学び直しのこと。企業等の経営戦略や人材戦略のもと、従業員等が今後の新たな業務などで必要となるスキルや知識を習得すること。
広島県DX推進コミュニティについて
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