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広島県公民館等職員研修会 平成23年度の報告

平成23年度広島県公民館等職員研修会(報告)

趣旨

 公民館・公民館類似施設等や関係機関職員の交流型・参加型の研修として県内2か所で開催する。 この研修会を通して,市町や部局を越えた情報や人と人とのネットワークづくりを進めるとともに,関係職員の専門性の向上を図る。 

主催

広島県公民館連合会
広島県教育委員会(主管:広島県立生涯学習センター) 

 日時・場所

東部会場 日時:平成23年12月7日(水曜日)午前10時~午後3時30分
 場所:三原市本郷生涯学習センター(三原市本郷南六丁目25-1) 
西部会場 日時:平成23年12月9日(金曜日)午前10時~午後3時30分
 場所:広島市中央公民館(広島市中区西白島町24-36)

講演(東部・西部会場共通)

演題:「社会教育における学習活動の課題と今後の方向性」講師:大分大学高等教育開発センター准教授 岡田正彦  
 公民館の現状と課題をふまえた上で,公民館における学びの意味や公民館の担うべき本来の役割などについて,具体的な実践事例の紹介も交えながら御講演いただいた。

( 主な内容)
○公民館の現状と課題 
 
・行財政改革,予算削減,多忙化,首長部局への移管,市町村合併等の現状
・公民館の機能として,貸し館・直接的学習機会提供に加え,間接的学習支援の機能を果たす必要がある。
○公民館の果たすべき役割とは・学習機会提供⇒学習支援の接続・戦略的展開,新規利用者の開拓
・リーダー養成⇒地域づくり,教育の協働に向けて,実践との接続を意識した包括的パッケージングの発想を。
・情報提供⇒個別領域における質の高い情報共有・交流システムの開発
・学習成果の評価と活用⇒「奨励的」評価から脱却し,質的評価へ
・コーディネート機能⇒地域の様々な主体をつなぎ,連携・協働を成立させる担い手,コーディネート業務を重要な業務と位置づけ評価する環境整備も必要
○「公民館力」を高めるために・    公民館事業の見直し⇒事業の焦点化・重点化
・    公民館運営審議会の効果的開催⇒メンバー選定,会議の準備・議題の工夫等
・    公民館間の連携,担当課との連携⇒実質的な連携・協働を。
・    PDCAサイクル⇒事業をやりっ放しにしない。
・    地域のキーパーソンとの連携・協働
⇒中立・公平性にこだわりすぎると積極的な取組はできない。 具体的な成果を発信しつつ取組を継続・発展させる視点を。
講演-東部講演-西部

分科会(東部会場)

 第1分科会「地域の教育力の向上」

事例発表 「自治振興区による放課後子ども教室の取組~地域の子どもは地域で守り,地域で育てる~」  
庄原市山内自治振興センター
(庄原市山内自治振興区 事務局長実安裕美

第1分科会-東部グループワーク 地域の中で地域の子どもを育む取組について各館の事例などの情報交換を行い,課題の共有化とその課題の対策を検討した。

 詳細はこちらから⇒第1分科会(東部)記録 (PDFファイル)(300KB)

第2分科会「公民館活動の活性化」

事例発表 「わたしたちは原石を探しつづけています」   
福山市常石公民館公民館主事 高田和子, 
公民館主事 安部初美

第2分科会-東部 グループワーク  
地域で人材の発掘・活用をテーマとして,各館の具体的な取組と課題を出し合い,解決策を考えて意見交換を行った。

 詳細はこちらから⇒第2分科会(東部)記録 (PDFファイル)(185KB)

第3分科会「学習機会の提供」

事例発表 「絆『地域と歩む公民館』~地域を元気にする公民館活動について~」   
尾道市中庄公民館 館長  宮地徳満

第3分科会-東部 グループワーク    「公民館が町づくりの学習拠点としての役割を果たしていくためにはどのような地域の学びの場をつくる取り組みが必要か」というテーマで,「地域の学びの場をつくる取組」新プラン作りを行った。

 詳細はこちらから⇒第3分科会(東部)記録 (PDFファイル)(267KB)

  

分科会(西部会場)

第1分科会「公民館における高齢者教育」

  事例発表 「過疎地における世代間交流」 
廿日市市浅原市民センター 主任 上杉巧実

第1分科会-西部

 グループワーク 
 「高齢者が学んだことを地域で生かし,次の世代へ伝えていくために,公民館でどのような取組ができるか」というテーマで,参加者の各地域での課題を出しあい,課題解決のための取組について検討した。

詳細はこちらから⇒第1分科会(西部)記録 (PDFファイル)(225KB)

第2分科会「公民館活動の活性化」

事例発表 「行財政改革の中で,公民館が活力をもって事業するにはどうあるべきか」 
江田島市教育委員会生涯学習課 課長補佐 蔵下恵

第2分科会-西部グループワーク 
公民館活動を活性化していく上で必要な運営面や事業面でのヒントを得ることを目標に,眠っている学習資源を「活かす」方法について意見交換を行った。

詳細はこちらから⇒第2分科会(西部)記録 (PDFファイル)(252KB)

 第3分科会「家庭教育支援と公民館」

事例発表 「子どもに関わるすべての人に親プロの効用~ファシリテーターを通して見えてきたこと~」 
安芸高田市教育委員会
生涯学習課美土里生涯学習センターまなび 社会教育指導員 六信静枝

第3分科会-西部グループワーク 
家庭教育支援に関する事業などについて,各館の取組の現状と課題を出し合い,その取組が進んでいくための方法などを意見交換した。

詳細はこちらから⇒第3分科会(西部)記録 (PDFファイル)(227KB)

参加者の主な感想・意見など(アンケートより抜粋)

 講演について

・具体的な内容で自分の立場にも共通する課題が多く非常に参考になった。
・今までにない理解しやすく身近で役に立つよい講演だった。
・たいへん勉強になった。今後もこのような演題での講演が聞けることを期待する。
・机上学習だけでなくより実践的な内容で社会教育を改めて見直すことができた。今までに拝聴した講義の中で一番よかった。
・分かりやすい内容で公民館の方向性などが勉強となった。

分科会について

ワークショップ形式の研修について

・他館の方のたくさんの意見を聞くことができて励みになった。ワークショップは,はじめは不安だがとても勉強になる。
・ワークショップの方法はよかった。
・ワークショップは苦手です。
・グループワークで様々な意見を聞けてたいへんよかった。
・少しテーマが漠然としていて難しかったが参考になった。前向きにやっていきたい。

情報交換・交流について

・普段接することがない方々と話し合いができてとても参考になった。
・実務レベルでの活発な意見交換がよかった。
・地域によって取組の違いが大きいことに気が付いた。
・いろいろなアイディアを教えてもらい元気がでました。
・他館の事もわかって同じ目標に向かってやっていけそうでよかった。

グループ分けについて

・各公民館や各地域性によって問題が違うのでテーマに沿って考えることが難しく進めにくい部分があった。環境の似た者同士が同じグループにいればよいと思う。
・参加者の経験年数があまりにも違いすぎたため,意見交換など対等に行えなかった。
・施設の環境が違うので話の内容が定まらないことがあった。

設定時間について

・情報交換で終わることが多いのでもう少し話す時間がほしい。

研修会全般について

運営面について

・分科会とグループワークの結びつきがあまりよくないと思った。
・午前中の講演と午後のテーマはある程度連動した方がより学習の効果があるのではないか。また,講演をなくして午後の方式で課題別に分かれ検討した後,各課題別に全体会で発表する形式ではどうか。
・情報を交換する,フリートークの時間が少しあればよかったと思う。
・半年程前から日程だけでも連絡がほしい。日常業務との調整が必要。

研修内容について

・初心者にもよく理解することができたが,今後の公民館(市民センター)か地域振興か疑問が残った。
・公民館がどうあるべきかはよく分かったが,それを担う人材をどう配置していくかを任命権者も含め市全体で考えないといけないと思った。
・厳しい現状の中,これからどのように活動していくかが公民館の存在意義になってくることを感じた。
・経験年数に応じて分かれた方がよい研修と一緒にやった方がよい研修があると思う。
・他館の運営状況等を聴取し,自分の地域との相対を考えてみたい。
・現状を見つめなおし今後に役立てる為に参考になった。

研修に期待すること

・他の公民館ではどのようなイベントや講座を行っているのか,どのような経緯でそれを行うことになったのか,成果はどうだったかなど,直接的に今後の公民館事業に行かせる内容の研修を行ってほしい。
・今回の研修で公民館が人・物的に過渡期であることが分かった。今後公民館がどの方向を向くのが正しいのか分からないが,「指針」があるとうれしい。
・他都市の職員との交流。他都市の事例,現状をその他都市の現場の職員から情報を得たい。
・他地域の活動や考え方を聞きたい。
・資格の有無でなく,だれでもできる指導者研修をしてほしい。
・現場に戻ったときに実践できる内容を希望する。
・他市町の担当者とのつながりを持てること。
・コミュニケーション能力,人とのネットワーク作り。
・経験年数にあった研修会(年数毎)。
・嘱託化が進む中で,いかに地域課題に対応した企画・立案ができるか。また,地域に応じた「出前研修」などを検討してもらえればと思う。
・とにかく基礎知識の研修がしてほしい。
・もっと具体的に業務に役立つ内容が必要。参加する職員間でもレベル差が激しい。
・公民館の形態の違いなど考慮した内容で分科会も構成したほうが効果的だと思う。年々変化していく社会のなかで公民館のあり方が依然,古い体質(システム)から脱却しきれていないように感じた。

 実施要項

 平成23年度広島県公民館等職員研修会実施要項 (Wordファイル)(74KB)

関連情報

 広島県公民館等職員研修会

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