おかあさんは,ハアハア息をきらしながら,モモちゃんを背中におんぶして菜の花通りのショッピングセンターにやってきました。ヤギおばさんと,おかあさんは,電話でミミちゃんのことを話していましたので,おかあさんは,ミミちゃんを見ると,すぐミミちゃんをぎゅうっと抱きしめました。ミミちゃん「おかあさん!」ミミちゃんは,ホッとしたのか,おかあさんの胸にしっかりとしがみつきました。おかあさんは,やさしくミミちゃんの背中をさすっていました。おかあさんは,悲しそうな顔でいいました。おかあさん「ミミちゃん,どうして,この おりがみが ほしかったの?」ミミちゃん「あのね,あのね, おとうさんにプレゼント・・・・・・・・」おかあさんは,ミミちゃんの気持ちがすぐわかりました。がまんしていたミミちゃん。おとうさんのことを思うやさしいミミちゃん。おかあさん「そう,おとうさんにプレゼントしたかったのね。ありがとう。でもね,ミミちゃん,だまって盗ったおりがみで おとうさんに プレゼントしても,おとうさん 喜ぶかなあ?」ミミちゃんは泣きながら首を横にふりました。おかあさん「そうよね。おとうさん喜ばないよね。ミミちゃん,おかあさんと一緒にヤギおばさんにあやまりましょうね。」ミミちゃん「うん,ヤギおばさんごめんなさい。」おかあさん「本当に,申し訳ございません」おかあさんは,もう一度,ミミちゃんをぎゅうっと抱きしめました。ヤギおばさんが,やさしく微笑んでいます。