地域安全マップを作製すると,どのような場所で犯罪が起こりやすいのかが理解できるようになります。その結果,より安全な道を選ぶようになり,危険な道を歩かざるを得ないときにも,その自覚があるので,友達と一緒に行動したり,いつもより注意力を高めたりするようになります。
友達同士で話し合いながら地域安全マップを作製することにより,世代内コミュニケーション能力を培うことができます。また,大人から街の様子を聞くことにより,世代間コミュニケーション能力も培うことができます。
地域安全マップ作製の過程で,地域を探検し,様々なことを発見すると,地域への関心が高まります。また,インタビューを通して住民と触れ合うと,地域には自分たちを守ってくれる人が大勢いることに気づき,地域を愛する心も育ちます。
地域社会に貢献したという達成感・成功体験が生まれ,犯罪・秩序違反行為に対する嫌悪感も醸成されます。その結果,非行防止に有効な市民性が育ちます。
地域住民が,子どもたちによる地域安全マップづくりを見かけたり,協力したりすることを通して,子どもを地域で守るという意識が高まります。
参考資料:地域安全マップ作製指導マニュアル
東京都緊急治安対策本部(安全・安心まちづくり担当)発行
立正大学文学部社会学科(犯罪社会学)教授:小宮信夫 監修
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