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東学区防犯パトロール隊

印刷用ページを表示する掲載日2023年12月22日

団体の概要

パトロール隊のみなさん

勢ぞろいしたパトロール隊

 福山市のほぼ中心部で福山城の東側に位置する福山市立東小学校区において,地域パトロールや子どもの見守り活動など,地域の安心安全に取り組んでいるのが「東学区防犯パトロール隊」です。

 東学区は,面積0.9平方キロ,居住人数約6,500人,多くが一般住宅で占められている地域で,23町内会が存在します。

 東学区では,従前から毎年年末に防火を兼ねた夜警活動を行っていましたが,一過性のものであったことから,継続した防犯活動の必要性について度々話題に上がることがありました。その様な中,学区内の一町内会において全世帯に対し,住民主体で防犯活動を行うことの是非について,アンケート調査を行った結果,多くの世帯から賛同を得られ,平成15年9月,福山東警察署の助言を受けるなどし,同警察署管内で初めてとなる町内会防犯パトロール隊を結成しました。同パトロール隊では,週1回の夜間パトロールを継続して実施していたところ,この活動が広く注目され,更に東学区住民に着実に防犯に対する意識が根付いてきたことから,これらの成果を踏まえ,活動を東学区全体へ拡大することとし,平成16年4月,学区単位でのパトロール隊では福山東警察署管内で第1号となる東学区防犯パトロール隊を発足しました。

 活動範囲は原則的に福山市立東小学校区であり,約180人の方が何らかの防犯活動に参加しています。これは,学区内居住者6,500人の約2.8パーセントとなります。

 主な構成員は,東学区内の防犯組合員,シニア・ウォーキングパトロール隊,老人会,女性会,各町内会で,年齢層は60歳代が43.4パーセント,70歳代が21.7パーセントを占めます。

活動状況

活動状況イラスト

 同パトロール隊では,学区を8ブロックに分割し,学区内19名の地域安全推進員を各ブロックに複数名配置して,ブロック責任者を定めています。防犯活動はそれぞれのブロック単位で活動計画を立てて実行しており,随時ブロック長会議を開催して情報の共有化を図っています。

 子どもの見守り活動は,登下校の見守りを殆どのブロックで行なっており,毎日行なうブロックもあります。学区全体の活動としては,毎月第2・4木曜日の一斉下校日に,子ども会単位で帰宅する児童に付き添って見守っています。この下校時の見守りは,学校に近いブロックの隊員は校門から付き添い,児童の帰宅場所によって隣のブロックの隊員に引き継ぐ形で見守っています。

 防犯パトロールについては,主に夜間パトロールを行なっており,各ブロックごと実情に合わせて週1回から月2回まで,参加人員も輪番制から任意参加により,数人から20人くらいの単位で行なっています。

 学区内の二つのブロックでは,平成17年から警察と連携して,隔月毎に夜間二箇所において,無灯火自転車に対する街頭指導を行っています。

 

東学区安全活動少年団「東学区だいすキッズ」隊

東学区だいすキッズ

 犯罪情報など警察から得た情報については,選別のうえ,学区内の地域安全推進員と23名の防犯委員にFAXネットで送信したり,回覧板を利用したり,公民館掲示板に貼りだすなどして,周知徹底を図っています。

 その他同隊では,東学区安全活動少年団「東学区だいすキッズ」隊を結成し,その活動をサポートしています。その目的は,子どもたち自身の防犯意識を高めるとともに,ボランティア活動を通して将来を担う少年の育成を図るというもので,少年団で各種イベントやパレードに参加して防犯広報活動を行っているほか,量販店において直接店長から万引きの実態や被害対策などの話を聞くことなども行なっています。
キャッチフレーズ

代表者の廣瀬琴一さんから,以下のことについて,お伺いしました。

活動を始めるまでとその後の苦労

  •  町内会防犯パトロール隊の結成時,防犯は警察の仕事であるとの少数の反対意見を敢えて無視して開始せざるを得なかった。
  •  「東学区だいすキッズ」結成にあたっては,学区内の各種団体に呼びかけて理解を求めたが,「塾やクラブ活動がある中で活動は難しい。そういう活動が必要なのか。」など,なかなか保護者等の理解が得られない状況であった。
  •  自転車に対する街頭指導では,無灯火運転などを注意すると反抗的な態度をとったり,無視されたりで,なかなか改善しない。

苦労の解決方法

  •  地道に活動を行うことで,地域住民にパトロールの必要性と,防犯に対する意識が着実に根付いた。
  •  「東学区だいすキッズ」については,子ども会会長と直接話し合ったり,他の防犯少年団の事例を挙げたりして理解を得た。
  •  自転車の無灯火運転などについては統計をとったうえで,警察や市教委に送達し,生活指導の参考としてもらっている。

 取組の工夫・配慮事項

  •   警察庁の「地域安全安心ステーション」モデル事業初年度の指定を受け,防犯用品やグッズを借り受けて有効に活用している。
     一例として,学区内すべての道路の照度を20メートル間隔で計測し,夜間の道路の照度マップを作製して街路防犯灯の増設チェック資料として活用している。
  •   シニア・ウォーキングパトロール隊を結成し,健康づくりウォーキングと兼ねて子どもの見守り活動を行ってもらっている。
研修会の様子
 
  •  活動の主目的は,犯罪の抑止と住民の防犯意識(危機意識)の高揚,更に地域住民の連帯意識を強く持ってもらうのが第一で,この活動は継続することによって効果が期待できる事を実感している。

活動を通じてよかったこと・活動の効果

  •  小・中学生に対するあいさつでは,当初はこちらから声をかけても無反応であったが,最近は逆に子どもの方からあいさつがあったりして,少しずつ活動の成果が出ていることを感じる。
  •  地道な活動を継続することによって,地域住民の安心・安全に対する意識が確実に高まっていると感じる。
  •  地域住民の地域に対する愛着と,地域としての一体感が深まった。

 今後の取組上の課題

  •  活動への参加者が何となく固定してきた感があり,高齢者が全体の65パーセントを占めることからも,若い人にいかに参加してもらうかが課題である。 
  •  防犯活動は継続してこそ意義があることから,今後,地域住民の防犯意識を保ち,活動を継続していくこと。

今後の展望等

  •  若い人達にもっと当事者意識をもってもらう様に,積極的な参加を呼びかける。
  •  東学区安全活動少年団「東学区だいすキッズ」隊などの活動を行うことによって,将来地域を担う子どもたちの安全意識を向上させたい。
だいすキッズが福山ばら祭に参加しました
 

見守り活動
 

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