県では,子どもの安全な環境づくりのために「地域安全マップづくり」の普及・定着に向けた取組を行っています。
このマップづくりは,子ども達が自分が住んでいる地域を調査し「犯罪の被害に遭いそうな危険な場所」を見つけ,それらの場所を書き込んだ地図を作製するもので,子ども自身が犯罪被害に遭わないための能力を身につけることが期待できるものです。
この度,「地域安全マップづくり」の指導員としての技能を習得してもらうために,大学生ボランティアを対象とする「地域安全マップづくり」の研修会を開催しました。
平成30年6月2日(土曜日)午前9時から午後0時30分まで
県庁自治会館301会議室
県内の大学に通う大学生 62名
時刻 | 内容 |
---|---|
9時00分 |
開会 |
9時05分 |
大学からの取組紹介 |
9時20分 |
講義~「地域安全マップづくり」の意義等 |
9時30分 |
講義~事前学習・演習の進め方 |
9時50分 |
演習~フィールドワーク(県庁周辺) |
10時40分 |
演習~地域安全マップ作製 |
11時30分 |
発表 |
12時10分 |
講評・修了証交付 |
12時30分 | 閉会 |
まず,県民活動課の職員が,「地域安全マップづくり」の意義等について講義を行いました。
その後,マップづくりの経験豊富な比治山大学の学生に講師役を務めてもらい,受講生を児童と見立てて,「事前学習・演習の進め方」の模擬授業を行いました。
7~8人のグループに分かれ,講義で学んだ危険な場所のキーワード「入りやすい」「見えにくい」をもとに,県庁周辺を歩いて調査し,子ども達に指導するポイントを習得しました。
模造紙にフィールドワークで調査した「危険な場所」や「安全な場所」の写真を貼り,説明を書き込んだ「地域安全マップ」を作製しました。
各グループで作製したマップの発表をしてもらいました。発表者は危険な場所「入りやすく見えにくい」,安全な場所 「入りにくく見えやすい」を選んだ理由について分かりやすく説明していました。
講師の比治山大学現代文化学部上之園教授から,「地域安全マップづくりは,子どもが自ら危険を察知する能力を身に付け,どこでも応用できるようになるのが目的。大人もマップづくりに参加することで,ホットスポット(犯罪が起こりやすい場所)が何処かを把握することができ,見守り活動等でも効果的な活動ができます。」との講評をいただきました。
地域の安全は行政や警察だけで確保できるものではなく,県民,事業者,ボランティア,関係団体など多様な主体による協働・連携した取組が必要です。
県としても,子どもの安全な環境づくりに向けた取組を積極的に進めていきます。