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八本松小学校区防犯パトロール隊

印刷用ページを表示する掲載日2010年1月26日

団体の概要

パトロール隊員の方々写真

パトロール隊員の一部の方々(平成21年八本松小学校区防犯パトロール隊総会において)

 東広島市の西部に位置する広島市立八本松小学校区は,旧国道2号線(現486号線),新国道2号線が横断しており,近年工場の進出,住宅団地の造成などが進んでいる地区です。日本各地から転居した人々も多く,この地に早くから住んでいる人々と手を取り合い,新しい郷土づくりに活況を呈しているこの小学校区で,子どもの見守りなどの防犯ボランティア活動を積極的に展開しているのが「八本松小学校区防犯パトロール隊」です。

 平成17年11月に県内で発生した児童被害の事件をきっかけに「地域の子どもは地域で守ろう」という気運が高まり,平成17年11月,子どもを地域全体で守っていく組織として八本松小学校区防犯パトロール隊が結成されました。

 同隊は,吉久清春隊長以下,民生児童委員,区長,女性会,長寿会,おやじの会,地域住民,小学校関係者,小学校PTA会員など学区内の諸団体等が集まった,構成人数約80名を有する比較的大規模な団体で,隊員の年代も30歳代から70歳代と,幅広い構成です。

 同隊は,その活動,取組みが評価され,平成21年2月14日,東広島市教育委員会から「児童生徒の安全確保に無償で活動していること,今後の見守り活動への意欲の高揚を図ること」を目的とした「東広島市学校安全ボランティア活動奨励賞」を受賞されています。

※ 八本松小学校区防犯パトロール隊は「広島県減らそう犯罪・なくそう交通事故パートナーシップボランティア団体」の登録団体です。

活動状況

活動状況イラスト

見守り活動の様子写真

 下校時の見守りを行うパトロール隊員

 「八本松小学校区防犯パトロール隊」は,防犯キャップ,防犯ジャンパー,自動車等に掲示するステッカー等の防犯グッズを作製し,児童の見守りやパトロールの際に着用するなどして,様々な活動を行っています。

 小学校児童の登下校の見守りについては,地域の有志の方約20名が毎日,登下校時間に合わせて自宅前で見守り活動を行っています。それ以外に,登校時にはPTA会員約30名が毎日,各地域の主要横断歩道において交通安全指導を行っているほか,パトロール隊の構成団体である女性会,長寿会,社会福祉協議会,おやじの会の構成員もそれぞれ定期的に登下校時の見守りやあいさつ運動などを行っています。

 自転車に防犯パトロールのステッカーをつけて行う地域パトロールは,おやじの会により毎日2名が行っており,今後は青色防犯パトロールにも力を入れていく予定です。

フィールドワークの様子写真

 地域安全マップづくり(フィールドワーク)

 同パトロール隊が取り組んだ活動として,平成20年8月に,八本松小学校関係者,児童とパトロール隊員など総勢80名の参加により,学生ボランティアグループPACEのメンバーを指導者として,八本松小学校体育館において地域安全マップづくりを行いました。

 同様に平成21年6月に,PACEのメンバーと,県が行った学生ボランティア研修会の受講者の計30名を指導員とし,参加児童31名に対し地域安全マップづくりを行いました。

 平成20年11月には,同パトロール隊などにより,八本松小学校区を含む八本松中学校区内の取組みとして,「八本松中学校区内『こども安全の日』」を制定しています。これは,子どもの見守り活動を衰退させることなく,子どもを地域全体で守っていく体制づくりを継続することを目的に,矢野西小学校児童被害の事件があった11月22日を,毎年八本松中学校区内「こども安全の日」と定め,八本松・原・吉川小学校区内が連携して,子どもの安全を守るための様々な取組みを実施するものです。

青色回転灯装着車両パトロール出発式その1写真

 青色回転灯装着車両パトロール出発式

 また,平成21年秋には,パトロール隊員の50名程度が青色回転灯装着車両によるパトロール講習会を受講し,有志の私有車両数台も認可を受け,青色防犯パトロールを行うことになりました。このパトロール開始に先立ち,こども安全の日のセレモニーを兼ねて,11月24日に八本松小学校において青色回転灯装着車両パトロール出発式を行っています。

 その他には,機関紙「赤い帽子」を発行しています。機関紙によって同隊の方針・活動内容などを発表するもので,機関紙名の「赤い帽子」は,同隊が独自に作製した赤い防犯キャップ(「防犯パトロール」と前面に記載)に因んで付けられたものです。現在まで3号が発行され,きめ細かい情報が掲載されています。

 同パトロール隊を率いる吉久隊長は,民生・児童委員や町内会の役員を務められ,地区の環境改善にも積極的に取り組んでおられます。その吉久さんは今後の活動について「まず青色防犯パトロールの体制を整えたいと考えており,その他にも地域のためにやる事はいっぱいあります」と精力的に話されました。

キャッチフレーズイラスト 

代表者の吉久清春さんから,以下のことについて,お伺いしました。

 活動を始めるまでとその後の苦労

  •  パトロールや見守り活動等のノウハウがほとんどない状態からの立ち上げで,学区内の諸団体等をまとめることに苦労した。

苦労の解決方法

  •  防犯に関する研修会などに参加したり,説明会や話し合いの場を設けた。

取組の工夫・配慮事項

  •  防犯ジャンパー,帽子,防犯ステッカー等の防犯グッズを作製し,その着用等の普及活動を行って犯罪抑止につなげている。
     防犯パトロールステッカーについては自家用車等に貼付してもらっている。
  •  それぞれの地域で「できる人が,できる時に,できる場所で」を基本スタンスに,赤い帽子や防犯パトロールジャンパーを身につけてもらっている。多くの人々に参加してもらい防犯パトロールを無理せず実施していただいている。

活動を通じてよかったこと・活動の効果

  •  平成21年2月14日(土曜日),東広島市教育委員会から「第3回東広島市学校安全ボランティア活動奨励賞」をいただいた。これも地域の皆様の見守り活動によるものと感謝の念に絶えません。

今後の取組上の課題

  •  防犯活動にはゴールがなく,半永久的な活動が必要だと思っている。いかに防犯活動が衰退することや安全意識が低下することなく地道に継続していくかが課題である。

今後の展望等 

  •   活動を無理しないことや,防犯パトロールと地域安全マップづくりなどを結びつけて地域住民と子どもたちが関わりある活動を推進していきたいと思う。

見守り活動イラスト

こどもの日に開催されたセレモニーの様子写真 セレモニー後の防犯パトロールの様子写真

 平成20年「こども安全の日」におけるセレモニー

「こども安全の日」のセレモニー後の防犯パトロール
八本松小学校区防犯パトロール隊総会の様子写真 地域安全マップづくりの様子写真
平成21年八本松小学校区防犯パトロール隊総会 平成21年開催の地域安全マップづくり(PACEによる事前説明)
青色回転灯装着車両パトロール出発式その2写真 機関紙・赤い帽子写真
青色回転灯装着車両パトロール出発式
(平成21年「こども安全の日」におけるセレモニー)

機関紙「赤い帽子」

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