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廿日市市原地区子ども安全見守り隊

印刷用ページを表示する掲載日2010年1月7日

団体の概要

児童の登下校見守りの様子その1写真 廿日市市原地区子ども安全見守り隊は,廿日市市立原小学校区を活動範囲として,児童の登下校の見守りを行っているボランティア団体です。

 原地区は,広島県南西部となる廿日市市中心部から若干北側の極楽寺山の麓の地域で,原小学校からは瀬戸内海が見渡せるなど自然環境にめぐまれていますが,近年高齢化及び人口減少化が進む地域です。

 この地区において,児童数50名余りの廿日市市立原小学校児童の安全のため,同隊は小学校と連携し,毎日継続して見守り活動を行っています。

 活動の開始は平成20年4月からとなります。その前年の平成19年,廿日市市5か年計画の目的でもある「『安全・安心』町づくり」に関して廿日市市の21町内連合会の代表者が集まる機会があり,その席において廿日市市や警察から,小学校児童の登下校時における安全対策について地域で何らかの取組みができないかとの話がありました。当時原地区の町内会連合会長であった平山宣昭さんはこの話を受け,翌平成20年3月,原地区の10地区が集まる町内会連合会の総会において,児童の登下校時の見守り活動について提案をしたことが活動の契機です。

 総会で賛同を得た平山さんは活動を開始するにあたり,まずメンバーの募集を行うことにしました。そこでボランティア募集の文書を作成し,児童が居住している町内会を回って募集を行うなどしましたが,当初集まったのは3名という状態でした。しかし平岡さん達は「活動を行っていれば,必ず賛同してくれる人がいるはず」と,まずは3名で児童の登下校の見守りを開始しました。最初は地域住民も「いったい何をしているのか」と不審がることもあったようですが,1週間もしないうちに,「良さそうな活動なので,参加をさせてください」と言われる方が出てきて,その年の夏ころには30名を超えるメンバーが集まり,そのころから現在と同様の活動を継続しています。

 構成員は現在原地区の住民30名,年代は60歳代から70歳代が主で,80歳を超える方も活動されています。

※ 廿日市市原地区子ども安全見守り隊は「広島県減らそう犯罪・なくそう交通事故パートナーシップボランティア団体」の登録団体です。

 

活動状況

活動状況イラスト

児童の登下校見守りの様子その2写真

  廿日市市原地区子ども安全見守り隊は,児童の登下校時における毎日の見守りを主活動としています。この見守り活動は,原小学校区を6地区に分け,毎日登校時と下校時に各地区1名ずつ計6名が見守りを行うように,各地区の班長がメンバーの輪番を決めています。登校時においては,各地区の主要交差点等で,登校する児童の見守りや声かけ,交通誘導を行います。下校時については,各地区の分担範囲で下校する児童の付き添いを行っています。下校は基本的に低学年と高学年に別れて行うことから,付き添い下校は分担範囲を2往復することになります。見守り中は統一のチョッキや帽子を着装しており,昨年の冬には自己負担でジャンバーも揃えました。

 原小学校区は,地区によっては急な勾配を行き来することになりますが,メンバーの方々は一年中,天候などに関係なく元気に活動しています。代表者の平山さんは「活動を続けることによって運動になりますし,目標ができて元気になったと言われる方も多いです」と話されます。

 このように原小学校の児童は,見守り隊など地域の方々に暖かく,きめ細やかに見守られており,見守り隊の活動開始後に児童が被害に遭う犯罪や交通事故は発生していません。

 平山さんは,「私が子どものころは,下校時お腹がすいていると,地域の方がおむすびをくれたり干し柿をくれたりしました。他人に助けられながら,地域に大きくしてもらったという思いがあります。その地域に恩返しをする気持ちで,現在の活動を続けています。」と熱く語られました。

キャッチフレーズイラスト

 

廿日市市原地区見守隊代表者の平山宣昭さんから,以下のことについて,お伺いしました。

活動を始めるまでとその後の苦労

  •  活動に必要な人員の募集
  •  ジャンバーやベストなどの活動用のグッズの準備
  •  活動メンバーや地域住民の理解

苦労の解決方法

  •  活動人員については募集の書類を作成し,原地区の10町内会において回覧,配布するなどして募った。
  •  最終的には,地道に活動することであり,続けていれば必ず誰か付いてきてくれるという信念があったので,メンバーも集まり現在まで継続することができた。

取組の工夫・配慮事項

  •  犯罪・事故等の抑止を目的として,学校,警察と連携していくこと。
  •  ある程度強引にメンバーになってもらっても,やはり長続きできないと思う。地道な活動を見て,自ら付いてきてくれる人がいればいいと思っている。
  •  平成20年8月には,「ごくろうさん会」として,メンバーと小学校の先生,駐在所の警察官が一堂に会し,簡単な会食を行った。今後も定期的な会合を考えており,メンバー内外でコミュニケーションを図っていきたい。

活動を通じてよかったこと・活動の効果

  •  ドライバーや通行人から「ご苦労さん」という言葉をかけてもらったときは,活動していてよかったと感じる。
  •  通勤時などでスピードを出すドライバーが確実に減ってきている。
  •  狭い道路が多い地区の割りに,以前は朝急がれるドライバーがスピードを出すことが多いと感じていたが,最近はスピードを落すドライバーが多くなった。

今後の取組上の課題

  •  活動メンバーの増員~原地区町内会を通じ,定年退職者の方々に対しての見守り隊の理解と協力の要請を行っていきたい。

今後の展望等

  • 見守り隊の活動を通じ,原地区全体を犯罪や交通事故のない安心・安全の地域にすること。

 

 

廿日市市原地区見守隊代表者の平山宣昭さん写真

代表者の平山宣昭さん

平山宣昭さんコメント

 

 

見守り隊員,学校関係者,駐在所員のみなさん,その1写真 見守り隊員,学校関係者,駐在所員のみなさん,その2写真
見守り隊員,学校関係者,駐在所員のみなさん,その3写真 見守り隊員,学校関係者,駐在所員のみなさん,その4写真

 平成20年8月「ごくろうさん会」で一堂に会した見守り隊員,学校関係者,駐在所員

 

 

児童の登下校見守りの様子その3写真 児童の登下校見守りの様子その4写真
児童の登下校見守りの様子その5写真 児童の登下校見守りの様子その6写真

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