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川上地区わがまちの安全を守り隊

印刷用ページを表示する掲載日2009年5月12日

団体の概要

活動者が集まり情報交換を行います

川上地区わがまちの安全を守り隊のみなさん


 東広島市の北西部に位置し,農家,住宅,各種小中企業の混在する東広島市立川上小学校区において,子どもの見守り活動や地域パトロールを積極的に展開しているのが,「川上地区わがまちの安全を守り隊」です。

 同小学校区は,近年,地域開発,企業進出等により児童が急増していましたが,ここ数年は大きな変動はなく,現在では約140世帯を有する篠地区,約790世帯を有する正力地区,約850世帯を有する中組地区,約480世帯を有する上組地区の4地区となっています。

 同学区内の中学校生徒の反社会的行為が目立ってきた平成15年当時,地域住民に青少年の健全育成を地域のみんなで考えようという機運が盛り上がり,「地域の子どもはわれわれ地域の者で守り育てていこう」をスローガンとして,川上小学校区青少年育成推進委員会を母体として「川上地区わがまちの安全をまもり隊」が結成されました。同隊では,青少年の健全育成や地域の安全対策などの各種活動を地道に行っていましたが,平成17年,地域住民の自主防犯活動の活性化を目的とした警察庁の「地域安全安心ステーション」推進事業の実施地区に「川上地区わがまちの安全をまもり隊」が選ばれたことを契機に活動が活性化し,発足式を開催するなどして,「安全・安心のできる“ふるさとづくり”」を目標に川上公民館を活動拠点とした青色防犯パトロールや安全マップづくり等の各種防犯活動を展開することとなりました。

 同隊の活動範囲は川上小学校区で,地区の社会福祉協議会,民生児童委員,女性会など各種団体の方を含めた約150名の構成員を有し,常時50名くらいの方が積極的に活動を行っています。年齢層は主として40歳代から70歳代ですが,約20名ほどいる40歳代,50歳代の方は有職者がほとんどであり,活動時間などにどうしても制限があるので,高齢者の方が活動を支えている状況です。

活動状況

活動状況イラスト

児童に対する見守り活動の様子

児童に対する見守り活動

 同パトロール隊では,基本的に登校日は全ての朝夕,児童に対する見守りによる安全確保とあいさつ運動に取り組んでいます。特に下校時においては,小学校と連携して児童の下校時間を確認し,見守りやパトロール,更には自宅までの付き添いなどを行っています。

 毎月17日には,全地区において,午前7時から8時までの間,小・中学校校門前や通学路の要所などにおいて,声かけあいさつ運動を行っています。

 平素のパトロール活動につきましては,篠,正力,中組,上組の4行政区毎にそれぞれの実態に合わせ,回数,時間帯,ルート,パトロール方法などを検討して行っています。毎月第4金曜日には,全地区の活動者が川上公民館に集まり,情報交換を行った後,駅周辺,大型店舗,小・中学校などをパトロールしています。

 同隊では,2~3ヶ月に1回,隊員のための研修会を開催し,東広島警察署の生活安全課員や川上交番所員の方の防犯講話をお願いしたりするなど,最新の情報の入手や隊員の防犯意識の向上に努めています。

 また,平成17年からは青色回転灯装着車両の認定を受け,同車によるパトロールを開始しています。現在では10台の青色回転灯装着車両を活用し,13名の講習受講者により,各地区ごと定期,不定期のパトロールを行っています。
キャッチフレーズ

代表者の村上昭登さんから,以下のことについて,お伺いしました。

活動を始めるまでとその後の苦労

  •  最初は地域住民の安全・安心に対する意識が低く,活動が活性化しなかった。
  •  地域の安全は地域で守るという意識の醸成に苦労した。

苦労の解決方法

  •  警察庁の「地域安全安心ステーション」推進事業の実施地区に選ばれたことにより活動にはずみがついた。
  •  平成19年1月,八本松町内で連続放火事件が発生したため,住民の不安が高まり,安全まもり隊の隊員はもちろん,地域のみんなの意識・関心が高揚し,特に深夜のパトロール活動に熱が入るようになった。
  •  警察と共同でパトロールすることにより,警察との連携が強化されるとともに,隊員の防犯に対する意識が高まった。

取組の工夫・配慮事項

  •  できる人が,できる時に協力できればいいと常に話している。
  •  警察や行政と連携を密にし,情報の共有化を図る。
  •  東広島警察署の生活安全課員や交番所員の方に,研修や講話をお願いする。

活動を通じてよかったこと・活動の効果

  •  隊員が地道に活動することにより,地域住民に対するかなりの啓発効果があると認められるようになった。
  •  隊員に対し,地域の方が感謝しているのが目に見えてわかってきて,時には「ご苦労様」などの言葉をかけてもらえるようになった。
  •  子どもたちと心の交流が隊員へのはげみとして育ってきており,これは本当にうれしいことである。

今後の取組上の課題

  •  できる人ができる時に,ということはみんなわかっているが,なかなか行動が伴わない人が多いのが課題である。
  •  活動する人が固定化,高齢化してきており,組織の拡大が難しい。

 時には慰労会なども開きたいと考えるが,財源等の課題が大きい。

今後の展望等

  •  一人でも多くの人の参加を期待したい。特に小・中学生の保護者の年齢層の人が加わってほしい。
  •  気持ちだけではなく,とにかく皆さんに,できる時間に少しだけでも参加していただきたい。
  •  「気長に 気楽に そして安全に」隊の活動ができる条件整備をしていきたい(その条件がいかなるものであるかは,これから先も考えていかなくてはならない)

見守り活動

駅周辺,大型店舗,小・中学校などのパトロールの様子その1

駅周辺,大型店舗,小・中学校などのパトロールの様子その2

青色回転灯装着車両によるパトロールの様子

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